JP3933645B2 - フランジ付き軸部材 - Google Patents

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本発明は、前面に相手方部材の被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された板状のフランジ部材と、前記穴に嵌挿され、電磁成形により拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された管状の軸部材からなるフランジ付き軸部材に関する。
管状の軸部材の端部に相手方部材への取付用フランジが形成されたフランジ付き軸部材、例えばバンパーステイ(縦圧壊型)は、軸部材の端部に板状のフランジ部材を溶接接合して製造される。しかし、バンパーステイの溶接部近傍は最も応力が集中する箇所であり、最も高い強度(継ぎ手強度)が必要とされるが、アルミニウム合金の場合、溶接による熱影響により溶接部近傍が軟化し、必然的に継ぎ手強度が低下するという問題がある。この継ぎ手強度の低下を補うため、軸部材及びフランジ部材の肉厚を大きくしたり、熱処理型アルミニウム合金であれば、熱処理(人工時効処理)を行って硬度及び強度を回復させることが考えられるが、前者の場合、アルミニウム合金を使用した軽量化の効果が半減し、後者の場合、溶接後の熱処理による強度の回復には限界があり、また、溶接後に熱処理工程を付加することによるコストアップが避けられない。
一方、下記特許文献1には、管状の軸部材の周囲を金型で包囲し、金型の端面から前記軸部材の先端部を突出させ、該先端部を電磁成形により瞬間的に拡開して前記金型の端面に打ち付け、軸部材の端部に前記金型の端面に沿った形状のフランジを一体成形することが開示されている。この手段によれば、溶接の熱影響による軟化がなく、むしろ加工硬化により継ぎ手強度が向上するという利点がある。しかし、特に軸部材の径に比べて大径のフランジを形成しようとすれば、アルミニウム合金の種類によってはフランジに割れが入ったり、ボルト締結等に利用されるフランジ周縁部が拡径に伴って薄肉化するという問題が起こり得る。
なお、電磁成形とは、電気エネルギーの投入により、電磁成形用コイルがきわめて短時間の強力な磁場を形成し、この磁場内におかれたワーク(被加工物)が磁場の反発力(フレミングの左手の法則に従ったLorentz力)によって強い拡張力や収縮力を受けて、高速で塑性変形することを利用し、ワークを所定形状に成形する技術であり、下記特許文献2〜5及び非特許文献1等にも記載されているように、それ自体公知技術である。
特開2004−42066号公報 特開昭58−4601号公報 特開平6−312226号公報 特開平9−166111号公報 特開2002−86228号公報 機械技術研究所報告第150号「電磁力を利用する塑性加工の研究」(1990年3月、機械技術研究所発行)
ところで、前記特許文献4,5には、軸部材を他部材に形成した穴に貫通させ、軸部材を電磁成形により拡径して、他部材と接合する技術が開示されている。この技術を応用すれば、軸部材の先端にフランジ部材が接合したフランジ付き軸部材を製造することが可能である。
例えば、図17,18に示すように、中央に板厚方向に貫通する円形の穴2を形成した板状のフランジ部材1を、図示しない手段により位置決めし、この穴2に仮想線で示す円形断面の素材管3を嵌挿し、かつ素材管3の端部(突出部3a)を前方に突出させ、この状態で図示しない手段により位置決めする。続いて、素材管3の内部に電磁成形用コイル4を装入して、電磁成形を行う。これにより、フランジ部材1の面内では素材管3は拡径して穴2の内周面に密着し、フランジ部材1の前方側では突出部3aが放射方向に拡開して、その背面が穴2の周囲のフランジ面(前面)に当接密着し、フランジ部材1の後方側では素材管3は磁場の反発力による拡張力の大きさに応じて膨出し、素材管3は端部に軸フランジ6とその後方側に張出部7を有する軸部材5となり、フランジ部材1と軸部材5が接合されたフランジ付き軸部材8(図16参照)が成形される。なお、フランジ付き軸部材8の製造にあたり、この例では、電磁成形により素材管3を全長にわたって拡径するのではなく、フランジ部材1の近傍のみを拡径している。従って、図17に示すように、軸部材5にはフランジ部材1の前方側に軸フランジ6と、フランジ部材1の後方側に張出部7が形成されているが、軸部材5の張出部7より後方側の部分は管素材のままの径を保っている。
このフランジ付き軸部材8において、軸部材5が穴2の内周面に密着し、かつフランジ部材1は軸フランジ6と内側の張出部7の間に強固に挟まれている。このフランジ付き軸部材8において、フランジ部材1の外側部11が相手方部材(例えばバンパーリインフォース)の被取付面に当接する取付面となる。
なお、以上説明した例では、素材管3の周囲に金型を配置せず、張出部7の成形は自由拡管するにまかせたが、必要に応じて、図17に仮想線で示すように、素材管3の周囲を金型9で取り囲み、フランジ部材1と素材管3の位置決めを行うと同時に、張出部7の形状を規制することもできる。
図17に示す方法によれば、任意の大きさの取付面を有するフランジ部材1と素材管3を使用して、フランジ付き軸部材8を電磁成形により成形でき、一方、電磁成形された軸フランジ6の外径は、フランジ部材1と軸部材5との接合を確保するに必要な最小限の大きさで済むため、前記特許文献1の方法において生じ得るフランジの割れや肉厚の減少といった問題は抑えられる。また、素材管3としてアルミニウム合金押出材を用い、さらにフランジ部材1として、アルミニウム合金押出材を用いることができる(押出方向に垂直な面で切断し、穴開けすればよい)ため、低コストで実施できる。
一方、図16に示すフランジ付き軸部材8において、フランジ部材1の穴2の内周面に軸部材5が密着し、かつ軸フランジ6と張出部7が前後からフランジ部材1を挟み付けているが、フランジ部材1と軸部材5は軸回りに互いに噛み合う部分がないため、例えば軸部材5が他の部材に固定された状態でフランジ部材1に強い回転力が加わった場合、フランジ部材1が軸部材5の中心(穴2の中心でもある)を通る軸Xに対して軸回りにゆるみを生じて回るおそれがある。
フランジ部材1と軸部材5の間にこのようなゆるみや相対的な回転が生じると、穴2の内周面と軸部材5が摺動し、その接触部でいずれか一方又は双方の部材の摩耗が起こり、ゆるみが促進されていく。これによりフランジ部材1を介して取り付けられる相手方部材をも含めた全体構造(例えばバンパーリインフォースとステイからなるバンパー構造体)の剛性が損なわれるととともに振動を起こす原因になるなど、部材使用上の問題点が生じ得る。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、軸部材を板状のフランジ部材に形成した穴に嵌挿し、端部を穴から突出させ、その状態で軸部材を電磁成形により拡径し、フランジ部材と軸部材を接合させて製造したフランジ付き軸部材において、フランジ部材と軸部材の相対的な軸回りの回転を防止することを目的とする。
本発明に係るフランジ付き軸部材は、前面に相手方部材の被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された板状のフランジ部材と、前記穴に嵌挿され、かつ電磁成形により拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された管状の軸部材からなり、前記軸部材はアルミニウム合金からなり、前記穴から前方側に突出した部分が放射方向外向きに拡開して軸フランジを形成し、その背面が前記フランジ部材の穴の周囲に当接し、前記穴の後方側が放射方向外側に膨出して張出部が形成され、前記軸フランジと張出部の間に前記フランジ部材が挟まれ、前記穴の形状が前記軸部材の軸方向にみたとき円形であり、前記フランジ部材の前面の形状が少なくとも前記穴の周囲の前記軸フランジが当接する領域において前記軸部材の軸に対し軸対称でないことを特徴とする。ここで、軸部材の軸とは、該軸部材の長さ方向に平行で前記穴の中心を通る直線である。
なお、本発明において、板状部材の穴の位置からみて軸フランジの側を前方、反対側を後方とし、前方を向いた面を前面、後方を向いた面を背面とする。
上記発明において、フランジ部材の前面の形状(特に穴の周囲の軸フランジが当接する領域)が軸部材の軸に対し軸対称でないということは、フランジ部材の前面の幾何学的な形状が、軸回りに変化していることを意味する。このような前面形状を有するフランジ部材を用いることにより、電磁成形後の軸フランジとフランジ部材の前面側が互いに掛止し合い、フランジ部材と軸部材の相対的な回転が防止される。これに対し、前記領域においてフランジ部材の前面の形状が軸部材の軸に対して軸対称である場合、軸フランジとフランジ部材の前面側に互いに掛止し合う箇所がなく、強い回転力が掛かったときフランジ部材と軸部材の相対的な回転は防止されない。例えば図16のフランジ付き軸部材8では、穴2が形成されたフランジ部材1の内側部12の前面は軸部材5の軸Xに垂直な平面であり、該内側部12において穴2の周囲の軸フランジ6が当接する領域に着目した場合、当該領域においてフランジ部材の前面の形状は軸Xに対して軸対称ということができる。
また、本発明に係るフランジ付き軸部材は、前面に相手方部材の被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された板状のフランジ部材と、前記穴に嵌挿され、かつ電磁成形により拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された管状の軸部材からなり、前記軸部材はアルミニウム合金からなり、前記穴から前方側に突出した部分が放射方向外向きに拡開して軸フランジを形成し、その背面が前記フランジ部材の穴の周囲に当接し、前記穴の後方側が放射方向外側に膨出して張出部が形成され、前記軸フランジと張出部の間に前記フランジ部材が挟まれ、前記穴の形状が前記軸部材の軸方向にみたとき非円形であることを特徴とする。
このような形状の穴を有するフランジ部材を用いることにより、電磁成形後の軸部材とフランジ部材の穴の内周面が互いに掛止し合い、フランジ部材と軸部材の相対的な回転が防止される。これに対し、図16のフランジ付き軸部材8では、穴2の形状が軸部材5の軸方向にみたとき円形であるため、軸部材5と穴2の内周面は互いに掛止し合うことはない。
また、本発明に係るフランジ付き軸部材は、前面に相手方部材の被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された板状のフランジ部材と、前記穴に嵌挿され、かつ電磁成形により拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された管状の軸部材からなり、前記軸部材はアルミニウム合金からなり、前記穴から前方側に突出した部分が放射方向外向きに拡開して軸フランジを形成し、その背面が前記フランジ部材の穴の周囲に当接し、前記穴の後方側が放射方向外側に膨出して張出部が形成され、前記軸フランジと張出部の間に前記フランジ部材が挟まれ、前記穴が前記軸部材の軸方向にみたとき円形であり、前記フランジ部材の背面の形状が少なくとも前記穴の周縁部において前記軸部材の軸に対し軸対称ではないことを特徴とする。
このような背面形状を有するフランジ部材を用いることにより、電磁成形後の張出部とフランジ部材の背面側が互いに掛止し合い、フランジ部材と軸部材の相対的な回転が防止される。これに対し、前記穴の周縁部においてフランジ部材の背面の形状が軸部材の軸に対して軸対称である場合、張出部とフランジ部材の背面側に互いに掛止し合う箇所がなく、強い回転力が掛かったときフランジ部材と軸部材の相対的な回転は防止されない。例えば図16のフランジ付き軸部材8では、穴2が形成されたフランジ部材1の内側部12の背面は軸部材5の軸Xに垂直な平面であり、穴2の周縁部においてフランジ部材の背面の形状は軸Xに対して軸対称ということができる。
本発明によれば、任意の大きさのフランジ部材を使用して、フランジ部材と軸部材が接合されたフランジ付き軸部材を電磁成形により成形でき、かつ、前記特許文献1の方法において生じ得るフランジの割れや肉厚の減少といった問題が生じない。また、フランジ部材と軸部材をともにアルミニウム合金押出材で形成することもでき、低コストで軽量なフランジ付き軸部材を得ることができる。
そして、フランジ部材の前面側又は背面側あるいは穴の内周面のいずれかの形状を、先に述べた特定の形状とすることにより、電磁成形後のフランジ部材と軸部材が互いに掛止し合い、両者の相対的な回転を防止することができる。
以下、図1〜図15を参照して、本発明に係るフランジ付き軸部材について具体的に説明する。
図1〜図6は、フランジ部材の前面の形状(特に穴の周囲の軸フランジが当接する領域)が軸部材の軸に対し軸対称でないタイプのフランジ付き軸部材を示す。
図1に示すフランジ付き軸部材21は、板状のフランジ部材22と、該フランジ部材22が端部に接合された管状の軸部材23からなる。フランジ部材22はアルミニウム合金押出材からなり、図4に示すように、該押出材を押出方向に垂直な面内で所定長さに切断したもので(切断線を仮想線で示す)、左右の外側部24と内側部25及び両者を接続する傾斜した左右の段差部26からなる。外側部24と内側部25は互いに平行な板であり、外側部24の前面は内側部25の前面より前方側に位置し、外側部24の前面が図示しない相手方部材の被取付面(平面)に当接する取付面となっている。軸部材23は内側部25に対して垂直に接合している。
フランジ部材22は全体としてほぼ均一な厚さの板状部材であるが、内側部24の前面側中央部に断面矩形状の突条27が形成され、ここでは厚肉となっている。また、フランジ部材22は、内側部25の中央部に円形の穴28が形成され、該穴28はその周方向の一部が前記突条27を通って板厚方向に貫通している。従って、穴28の内周面の高さは突条27の箇所において高く、その他の箇所において低くなっている。
軸部材23は円形断面のアルミニウム合金押出材からなり、素材管は押出方向に垂直な面内で所定長さに切断されている。
なお、フランジ部材22の材質としては、強度が高く導電率が低いものが望ましく、JIS5000系や、JIS6000,7000系のT5調質材が好適である。また、軸部材の材質は、成形しやすく導電率が高いものが望ましく、例えば6063等のJIS6000系が好適である。軸部材としては、アルミニウム合金押出材が好適であるが、例えばアルミニウム合金板を曲げ加工したものを用いることもできる。
フランジ付き軸部材21の製造にあたっては、図2,3に示すように、フランジ部材22の穴28に素材管29を嵌挿し、その前端部を穴28から前方側に突出させた状態とし、図示しない手段によりフランジ部材22及び素材管29を位置決めする。
続いて、図17において説明したと同じ要領で、素材管29の内部に図示しない電磁成形用コイルを装入して、電磁成形を行う。これにより、図1〜図3に示すように、穴28の内側では、素材管29は拡径して穴28の内周面に密着し、穴22から前方側に突出していた突出部29aが放射方向外向きに拡開して軸フランジ31を形成し、その背面31aが穴28の周囲の内側部25の前面(突条27の前面を含む)に打ち当たって密着当接し、さらに、穴28の後方側では、素材管29は磁場の反発力による拡張力の大きさに応じて半径方向外側に膨出し張出部32が形成される。
このフランジ付き軸部材21では、穴28の内周面に拡径した軸部材23(成形後のものを軸部材23という)が密着し、フランジ部材22が穴28の周囲において前後から軸フランジ31と張出部32により挟まれ、さらに突条27が軸フランジ31により左右両側から挟まれてカシメ止めされた形になっている。突条27と軸フランジ31が互いに噛み合っているため、仮にフランジ部材22を軸部材23の軸Xに対して軸回りに回転させようとする力が作用しても、両者の相対的な回転は防止される。
フランジ部材22の前面の形状について、特に穴28の周囲の軸フランジ31が当接する領域に着目すると、該領域におけるフランジ部材22の前面は、突条27の部分を除いて軸部材23の軸Xに垂直な1つの平面内にあるが、突条27があることにより前記軸Xに対し軸対称な形状ではなく、さらに軸対称でないことにより軸フランジ31とフランジ部材22(突条27)の噛み合いが生じている。なお、このフランジ部材22は押出材であるため、突条27は穴28の周囲の軸フランジ31が当接する領域外にも存在するが、当然そこでは軸フランジ31とフランジ部材22(突条27)の噛み合いがなく、従って、当該領域外に突条27が存在するかしないかは、本発明の課題を達成するうえで問題にならない。
フランジ部材22において、前面に突条27の代わりに凹溝を形成しても、同様の作用を得ることができる。
図5に示すフランジ付き軸部材41は、板状のフランジ部材42と、該フランジ部材42が端部に接合された管状の軸部材43からなる。フランジ部材42はアルミニウム合金押出材からなり、該押出材を押出方向に垂直な面内で所定長さに切断したもので、左右の外側部44と内側部45及び両者を接続する傾斜した左右の段差部46からなり、内側部45に板厚方向に円形の穴48が形成されている。ちょうど図4に示すフランジ部材22において突条27をなくして内側部25の前面を完全な平面にした形状と考えればよく、全体がほぼ均一な厚さの板状部材である。同じく外側部44の前面が図示しない他部材の被取付面に当接する取付面となっている。軸部材43は内側部45に対して垂直に接合している。
軸部材43はアルミニウム合金押出材からなり、図6に示すように、素材管49は押出方向に垂直な面内で所定長さに切断されている。
フランジ付き軸部材41の製造は、フランジ付き軸部材21の製造と同様の要領で行われる。フランジ付き軸部材41は、図5,6に示すように、穴48の内側では、素材管49は拡径して穴48の内周面に密着し、穴48から前方側に突出していた突出部49aが放射方向外向きに拡開して軸フランジ51を形成し、その背面が穴48の周囲において内側部24の前面及び一部が傾斜した段差部46に打ち当たって密着当接し、さらに、穴48の後方側では、素材管49は磁場の反発力による拡張力の大きさに応じて半径方向外側に膨出し張出部52が形成される。
このフランジ付き軸部材41では、穴48の内周面に拡径した軸部材43(成形後のものを軸部材43という)が密着し、フランジ部材42が穴28の周囲において前後から軸フランジ51と張出部52により挟まれている。そして、軸フランジ51がフランジ部材42の内側部45及び傾斜した段差部46にまたがって当接している。軸フランジ51の段差部46に当接した部分と該段差部46とが、フランジ部材42と軸部材43の相対的な回転に関して互いに掛止し合った形になるため、仮にフランジ部材42を軸部材43の軸Xに対して軸回りに回転させようとする力が作用しても、両者の相対的な回転は防止される。
フランジ部材42の前面の形状について、特に穴48の周囲の軸フランジ51が当接する領域に着目すると、内側部45の前面は軸部材43の軸Xに垂直な平面であるが、段差部46が前記領域に含まれることから、前記領域におけるフランジ部材42の前面形状は軸部材43の軸Xに対し軸対称ではなく、さらに軸対称でないことにより軸フランジ51とフランジ部材42(段差部46)の噛み合いが生じている。
図7,8は、フランジ部材に形成した穴の形状が軸部材の軸方向にみたとき非円形となっているタイプのフランジ付き軸部材の具体的な形態を示す。
図7に示すフランジ付き軸部材61は、板状のフランジ部材62と、該フランジ部材62が端部に接合された管状の軸部材63からなる。フランジ部材62は、図8に示すように、フランジ部材42と同じ断面のアルミニウム合金押出材を、押出方向に垂直な面内で所定長さに切断したもので、左右の外側部64と内側部65及び両者を接続する傾斜した左右の段差部66からなり、全体がほぼ均一な厚さの板状部材であり、外側部64の前面が図示しない他部材の被取付面に当接する取付面となっている。内側部65に板厚方向に開けられた穴68は、円形の周の一部が半径方向外側に円弧状に張り出した形状(張出部68a)を有する。軸部材63は内側部65に対して垂直に接合している。
フランジ付き軸部材61は、フランジ付き軸部材21と同じ要領で製造される。フランジ付き軸部材61は、フランジ付き軸部材21と同様に、穴68の内周面(張出部68aの内周面を含む)に拡径した軸部材63が密着し、フランジ部材62が穴68の周囲において前後から軸フランジ71と張出部72により挟まれている。そして、軸部材62の一部が穴68の張出部68a内に膨出し、これにより当該部分においてフランジ部材62と軸部材63が互いに掛止し合った形になっているため、仮にフランジ部材42を軸部材43の軸Xに対して軸回りに回転させようとする力が作用しても、両者の相対的な回転は防止される。
なお、非円形な穴の形状として、上記穴68のように円形の周の一部が半径方向外側に張り出した形状だけでなく、円形の周の一部が半径方向内側に張り出した形状の穴、円形の周の一部が直線になった穴(例えばレーストラックに似た形状)、全体が楕円形の穴など、種々のものが考えられる。
図9,10は、フランジ部材の背面の形状(特に穴の周縁部)が軸部材の軸に対し軸対称でないタイプのフランジ付き軸部材を示す。
図9に示すフランジ付き軸部材81は、板状のフランジ部材82と、該フランジ部材82が端部に接合された管状の軸部材83からなる。フランジ部材82はアルミニウム合金押出材からなり、該押出材を押出方向に垂直な面内で所定長さに切断したもので、図10に示すように、左右の外側部84と内側部85及び両者を接続する傾斜した左右の段差部86からなり、外側部84の前面が図示しない他部材の被取付面に当接する取付面となっている。内側部85の背面側中央部に断面矩形状の突条87が形成され、ここでは厚肉となり、また、内側部85には中央部に円形の穴88が形成され、該穴88はその周方向の一部が前記突条87を通って板厚方向に貫通している。このフランジ部材82は、ちょうど図4に示すフランジ部材22において前面に形成された突条27をなくして、その代わりに背面に突条87を形成した形状と考えてよい。軸部材83はアルミニウム合金押出材からなり、内側部85に対して垂直に接合している。
フランジ付き軸部材81は、フランジ付き軸部材21と同じ要領で製造される。フランジ付き軸部材81は、フランジ付き軸部材21と同様に、穴88の内周面に拡径した軸部材83が密着し、フランジ部材82が穴88の周囲において前後から、図示されていない軸フランジと張出部92により挟まれ、さらに、張出部92は突条87の箇所とその他の箇所では膨出の起点が異なるため(膨出の起点は前者より後者が前方となる)、突条87が張出部92により左右両側から挟まれてカシメ止めされた形になっている。このように突条87と張出部92が互いに噛み合い互いに掛止し合っているため、仮にフランジ部材82を軸部材83の軸Xに対して軸回りに回転させようとする力が作用しても、両者の相対的な回転は防止される。
フランジ部材82の背面の形状について、特に穴88の周縁部に着目すると、外周縁部におけるフランジ部材82の背面形状は、突条87の部分を除いて軸部材83の軸Xに垂直な1つの平面内にあるが、突条87があることにより軸部材83の軸Xに対し軸対称ではなく、さらに軸対称でないことにより張出部92とフランジ部材82(突条87)の噛み合いが生じている。なお、このフランジ部材82は押出材であるため、突条87は穴88の周縁部外にも存在するが、当然そこでは張出部92とフランジ部材82(突条87)の噛み合いがなく、従って、当該周縁部外に突条87が存在するかしないかは、本発明の課題を達成するうえで問題にならない。
フランジ部材82において、背面に突条87の代わりに凹溝を形成しても、同様の作用を得ることができる。
図11〜図15は、フランジ部材の前面の形状(特に穴の周囲の軸フランジが当接する領域)が軸部材の軸に対し軸対称でなく、かつフランジ部材の背面の形状(特に穴の周縁部)が軸部材の軸に対し軸対称でないタイプのフランジ付き軸部材を示す。
図11に示すフランジ付き軸部材101は、板状のフランジ部材102と、該フランジ部材102が端部に接合された管状の軸部材103からなる。フランジ部材102はアルミニウム合金押出材からなり、該押出材を押出方向に垂直な面内で所定長さに切断したもので、図13に示すように、左右の外側部104と内側部105及び両者を接続する傾斜した左右の段差部106からなり、外側部104の前面が図示しない他部材の被取付面に当接する取付面となっている。フランジ部材102は全体としてほぼ均一な肉厚であるが、内側部105の中央部に前方側に台形状に突出する突条107(背面側からみると凹溝109)が形成され、また、内側部105には中央部に円形の穴108が形成され、該穴108はその周方向の一部が前記突条107を通って板厚方向に貫通している。この例では、突条107の前面の高さは、外側部104の前面の高さと等しく設定されている。軸部材103はアルミニウム合金押出材からなり、内側部105に対して垂直に接合している。
フランジ付き軸部材101は、フランジ付き軸部材21と同じ要領で製造される。ただし、この例では、図示しない素材管はその前端が突条107の前面と一致するように位置決めされる。フランジ付き軸部材101は、フランジ付き軸部材21と同様に、穴108の内周面に拡径した軸部材103が密着し、フランジ部材102が穴108の周囲において前後から軸フランジ111と張出部112により挟まれている。さらに、フランジ部材102の前面側では、突条107が軸フランジ111により左右両側から挟まれてカシメ止めされた形になり、一方、フランジ部材102の背面側では、張出部112は凹溝109の箇所とその他の箇所では膨出の起点が異なるため(膨出の起点は前者が後者より前方となる)、凹溝109内に張出部112が膨出する。このように、フランジ部材102の前面側では突条107と軸フランジ111が互いに噛み合い、背面側では凹溝109と張出部112が互いに噛み合い掛止し合っているため、仮にフランジ部材102を軸部材103の軸Xに対して軸回りに回転させようとする力が作用しても、両者の相対的な回転は防止される。
フランジ部材102の前面の形状について、特に穴108の周囲の軸フランジ111が当接する領域に着目すると、該領域におけるフランジ部材102の前面形状は、突条107の部分を除いて軸部材103の軸Xに垂直な1つの平面内にあるが、突条107があることにより軸部材103の軸Xに対し軸対称ではなく、さらに軸対称でないことにより軸フランジ111とフランジ部材102(突条107)の噛み合いが生じている。また、フランジ部材102の背面の形状について、特に穴108の周縁部に着目すると、該周縁部におけるフランジ部材102の背面形状は、凹溝109があることにより軸部材103の軸Xに対し軸対称ではなく、さらに軸対称でないことにより張出部112とフランジ部材102(凹溝109)の噛み合いが生じている。
図14に示すフランジ付き軸部材121は、板状のフランジ部材122と、該フランジ部材122が端部に接合された管状の軸部材123からなる。フランジ部材122はフランジ部材42と同じ断面のアルミニウム合金押出材を、押出方向に垂直な面内で所定長さに切断したもので、左右の外側部124と内側部125及び両者を接続する傾斜した左右の段差部126からなり、外側部124の前面が図示しない他部材の被取付面に当接する取付面となっている。軸部材123は、内側部125に対し傾斜して接合している。
軸部材123は円形断面のアルミニウム合金押出材からなり、図15に示すように、素材管129の前端は押出方向に垂直な面に対して傾斜した面内で切断され、後端は押出方向に垂直な面内で切断されている。
フランジ付き軸部材121の製造は、フランジ付き軸部材21の製造とほぼ同様の要領で行われる。ただし、図15に示すように、フランジ部材122は素材管129(又は軸部材123)の軸Xに垂直な面に対し傾斜して位置決めされ、その傾斜は内側部125の前面と突出させた素材管129の前端が平行になるように設定される。また、内側部125に形成された穴128は、前記軸Xの方向からみたときに円形とされている。
フランジ付き軸部材121は、図14,15に示すように、穴128の内側では、素材管129は拡径して穴128の内周面に密着し、穴128から前方側に突出していた突出部128aが放射方向外向きに拡開して軸フランジ131を形成し、穴128の後方側では、素材管129は磁場の反発力による拡張力の大きさに応じて半径方向外側に膨出し張出部132が形成される。
このフランジ付き軸部材121では、穴128の内周面に拡径した軸部材123(成形後のものを軸部材123という)が密着し、フランジ部材122が穴128の周囲において前後から軸フランジ131と張出部132により挟まれている。そして、軸部材121において、フランジ部材122(内側部125)が軸部材123の軸Xに垂直な面に対して傾斜しているため、フランジ部材122と軸部材123が両者の相対的な回転に関して互いに掛止し合った形になっている。そのため、仮にフランジ部材122を軸部材123の軸Xに対して軸回りに回転させようとする力が作用しても、両者の相対的な回転は防止される。
フランジ部材122の前面の形状について、特に穴128の周囲の軸フランジ131が当接する領域に着目すると、当該領域は平面であるが該平面が軸部材123の軸Xに対して傾斜しているため、前記前面形状は軸部材123の軸Xに対し軸対称ではなく、さらに軸対称でないことにより、軸フランジ131とフランジ部材122の相互の掛止が生じている。また、フランジ部材122の背面の形状について、特に穴128の周縁部に着目すると、該周縁部は前面側と平行な1つの平面内にあるが、該平面が軸部材123の軸Xに対して傾斜しているため、前記背面形状は軸部材123の軸Xに対し軸対称ではなく、さらに軸対称でないことにより、張出部132とフランジ部材122の相互の掛止が生じている。
なお、以上の例では、素材管(軸部材)について、円形断面としたが、楕円、多角形等、円形とは異なる回転対称な断面形状にすることもできる。
また、以上の例では、軸部材の一方の端部にのみフランジ部材を接合したが、必要に応じて、両端にフランジ部材を接合することができる。
本発明に係るフランジ付き軸部材は、バンパーステイに好適に適用することができる。その場合、必要に応じて、軸部材の両端にバンパーリインフォース用とサイドメンバ用の2つのフランジ部材を接合する。
また、本発明に係るフランジ付き軸部材は、他のフランジ付き軸部材、例えば車両のインストルメントパネル用リインフォース、クロスメンバー、タワーバー、インストルメントパネル用付属パイプ(一端がインストルメントパネル用リインフォースに取り付けられてインストルメントパネルやダクトなどを支持するパイプ)、ピラー、シートフレーム、インテークマニホールド、マフラー、プロペラシャフト、ステアリングコラム、二輪車(自転車を含む)用スイングアームのほか、航空機用のシートフレーム、いす用のフレーム、その他、各種用途の継ぎ手類等、相手方部材に取り付けられるフランジ付き軸部材一般に適用できる。
本発明に係るフランジ付き軸部材の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1に示すフランジ付き軸部材のフランジ部材の斜視図である。 本発明に係る他の形態のフランジ付き軸部材の斜視図である。 図5のC−C断面図である。 本発明に係る他の形態のフランジ付き軸部材の斜視図である。 図7に示すフランジ付き軸部材のフランジ部材の斜視図である。 本発明に係る他の形態のフランジ付き軸部材の斜視図(背面側)である。 図7に示すフランジ付き軸部材のフランジ部材の斜視図(背面側)である。 本発明に係る他の形態のフランジ付き軸部材の斜視図である。 図11のD−D断面図である。 図11に示すフランジ付き軸部材のフランジ部材の斜視図である。 本発明に係る他の形態のフランジ付き軸部材の斜視図である。 図14のE−E断面図である。 比較のために示すフランジ付き軸部材の斜視図である。 図16のF−F断面図である。 図16のフランジ付き軸部材のフランジ部材の斜視図である。
符号の説明
21,41,61、81、101,121 フランジ付き軸部材
22,42,62,82,102,122 フランジ部材
23,43,63,83,103,123 軸部材
24,44,64,84,104,124 外側部
25,45,65,85,105,125 内側部
26,46,66,86,106,126 段差部
27,87,107 突条
28,48,68,88,108,128 穴
31,51,71,91,111,131 軸フランジ
32,52,72,92,112,132 張出部
109 凹溝

Claims (9)

  1. 前面に相手方部材の被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された板状のフランジ部材と、前記穴に嵌挿され、かつ電磁成形により拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された円管状の軸部材からなり、前記軸部材はアルミニウム合金からなり、前記穴から前方側に突出した部分が放射方向外向きに拡開して軸フランジを形成し、その背面が前記フランジ部材の穴の周囲に当接し、前記穴の後方側が放射方向外側に膨出して張出部が形成され、前記軸フランジと張出部の間に前記フランジ部材が挟まれ、前記穴の形状が前記軸部材の軸方向にみたとき円形であり、前記フランジ部材が前記軸部材の軸に垂直な面に対して傾斜し、これにより前記フランジ部材の前面の形状が少なくとも前記穴の周囲の前記軸フランジが当接する領域において前記軸部材の軸に対し軸対称でないことを特徴とするフランジ付き軸部材。
  2. 前記フランジ部材が、段差のある外側部と内側部及び両者を接続する段差部からなり、前記外側部の前面が前記取付面となり、前記内側部に前記穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載されたフランジ付き軸部材。
  3. 前面に相手方部材の被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された板状のフランジ部材と、前記穴に嵌挿され、かつ電磁成形により拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された管状の軸部材からなり、前記軸部材はアルミニウム合金からなり、前記穴から前方側に突出した部分が放射方向外向きに拡開して軸フランジを形成し、その背面が前記フランジ部材の穴の周囲に当接し、前記穴の後方側が放射方向外側に膨出して張出部が形成され、前記軸フランジと張出部の間に前記フランジ部材が挟まれ、前記穴の形状が前記軸部材の軸方向にみたとき円形であり、前記フランジ部材が段差のある外側部と内側部及び両者を接続する傾斜した段差部からなり、前記外側部の前面が前記取付面となり、前記穴が前記内側部に形成され、前記軸フランジが前記内側部及び段差部の前面に当接し、これにより前記フランジ部材の前面の形状が少なくとも前記穴の周囲の前記軸フランジが当接する領域において前記軸部材の軸に対し軸対称でないことを特徴とするフランジ付き軸部材。
  4. 前面に相手方部材の被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された板状のフランジ部材と、前記穴に嵌挿され、かつ電磁成形により拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された円管状の軸部材からなり、前記軸部材はアルミニウム合金からなり、前記穴から前方側に突出した部分が放射方向外向きに拡開して軸フランジを形成し、その背面が前記フランジ部材の穴の周囲に当接し、前記穴の後方側が放射方向外側に膨出して張出部が形成され、前記軸フランジと張出部の間に前記フランジ部材が挟まれ、前記穴の形状が前記軸部材の軸方向にみたとき円形であり、前記フランジ部材が前記軸部材の軸に垂直な面に対して傾斜し、これにより前記フランジ部材の背面の形状が少なくとも前記穴の周縁部において前記軸部材の軸に対し軸対称ではないことを特徴とするフランジ付き軸部材。
  5. 前記フランジ部材が、段差のある外側部と内側部及び両者を接続する段差部からなり、前記外側部の前面が前記取付面となり、前記内側部に前記穴が形成されていることを特徴とする請求項4に記載されたフランジ付き軸部材。
  6. 前面に相手方部材の被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された板状のフランジ部材と、前記穴に嵌挿され、かつ電磁成形により拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された円管状の軸部材からなり、前記軸部材はアルミニウム合金からなり、前記穴から前方側に突出した部分が放射方向外向きに拡開して軸フランジを形成し、その背面が前記フランジ部材の穴の周囲に当接し、前記穴の後方側が放射方向外側に膨出して張出部が形成され、前記軸フランジと張出部の間に前記フランジ部材が挟まれ、前記穴の形状が前記軸部材の軸方向にみたとき円形であり、前記フランジ部材が前記軸部材の軸に垂直な面に対して傾斜し、これにより前記フランジ部材の前面の形状が少なくとも前記穴の周囲の前記軸フランジが当接する領域において前記軸部材の軸に対し軸対称でなく、かつ前記フランジ部材の背面の形状が少なくとも前記穴の周縁部において前記軸部材の軸に対し軸対称ではないことを特徴とするフランジ付き軸部材。
  7. 前記フランジ部材が、段差のある外側部と内側部及び両者を接続する段差部からなり、前記外側部の前面が前記取付面となり、前記内側部に前記穴が形成されていることを特徴とする請求項6に記載されたフランジ付き軸部材。
  8. 前記フランジ部材がアルミニウム合金押出材からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載されたフランジ付き軸部材。
  9. 前記フランジ付き軸部材が自動車のバンパーステイであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載されたフランジ付き軸部材。
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