JP4463057B2 - 自動車用バンパーステイ - Google Patents
自動車用バンパーステイ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4463057B2 JP4463057B2 JP2004278513A JP2004278513A JP4463057B2 JP 4463057 B2 JP4463057 B2 JP 4463057B2 JP 2004278513 A JP2004278513 A JP 2004278513A JP 2004278513 A JP2004278513 A JP 2004278513A JP 4463057 B2 JP4463057 B2 JP 4463057B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- stay
- flange member
- hole
- bumper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
なお、電磁成形とは、電気エネルギーの投入により、電磁成形用コイルがきわめて短時間の強力な磁場を形成し、この磁場内におかれたワーク(被加工物)が磁場の反発力(フレミングの左手の法則に従ったLorentz力)によって強い拡張力や収縮力を受けて、高速で塑性変形することを利用し、ワークを所定形状に成形する技術であり、下記特許文献2等にも記載されているように、それ自体公知技術である。
この場合のバンパーステイの製造方法の一例を、図9〜図13を参照して、次に説明する。
(1)フランジ部材1を図9に示す。このフランジ部材1は、平面視矩形の板状部材(例えばアルミニウム合金押出材を所定長さに切断したもの)であり、内側部1aと両側の段差部1b,1c、及び外側の取付部1d,1eからなり、中央に板厚方向に貫通する円形の穴2が形成されている。取付部1d,1eの前面がバンパーリインフォースへの取付面となり、矩形の対辺に位置する左右の取付部1d,1eには取付用のボルト穴が形成されている。
管状部材3は、断面円形の管素材6(例えばアルミニウム合金押出材を所定長さに切断したもの)を電磁成形して得ることができる。管素材6は、一端(前端)が斜めに切断され、他端(後端)が軸方向に垂直に切断されている。図10に示すように、この管素材6の周囲を金型7(軸方向に割り面を有する複数個の割型からなる)で包囲し、金型7の端面7aから後端を所定距離突出させ、突出部分を電磁成形により瞬間的に拡開して前記金型7の端面7aに打ち付けることにより、前記管状部材3を得ることができる。この電磁成形方法は前記特許文献1に開示された方法と同じである。
この状態で、前記特許文献1に開示された電磁成形方法に倣い、図示しない電磁成形用コイルを管状部材3の内部に挿入して電磁成形し、軸部4の周壁を放射方向に拡径する。これにより、フランジ部材1の面内では軸部4の周壁が拡径して穴2の内周面に密着し、フランジ部材1の前方側では突出部4aが放射方向に拡開し、フランジ部材1の後方側では軸部4は磁場の反発力による拡張力の大きさに応じて膨出する。
(5)なお、フランジ5はサイドメンバへの取付用として用いられるもので、上記の例では比較的フランジ径を小さく設定したため、先に述べた問題点が生じにくく、従って、前記特許文献1に開示された方法で一体成形した。しかし、必要に応じて別体のフランジ部材を使用し、フランジ部材1と同様にそれを管状部材の後端に接合することも可能である。また、上記の例では、管状部材3の後端に予めフランジ5を一体的に成形し、その後に管状部材3とフランジ部材1の接合を行ったが、この接合時にフランジ5の成形を同時に行うこともできる。
前記自動車用バンパーステイにおいて、前記切り欠きは周方向に沿って略等間隔に前記フランジ部材の各コーナーに対向する位置に4カ所配置されていることが望ましい。この配置により、衝突時にバンパーリインフォースからフランジ部材に曲げモーメントが伝達された場合に、フランジ部材の曲げに対する抗力を高めることができる。なお、各コーナーに対向する位置とは、穴の円形の周の中でフランジ部材の矩形の1つの辺に最も近い位置と、該1つの辺に隣接する辺に最も近い位置の両位置からほぼ等角度離れた位置を意味する。
また、前記ステイ本体はアルミニウム合金材からなることが望ましい。
前記自動車用バンパーステイは、管状部材を前記穴に嵌挿し、その先端を前記フランジ部材の端面から前方に所定距離突出させ、その状態で電磁成形により前記管状部材の周壁を放射方向に拡げ、前記周壁を前記穴の内面に密着させると同時に、前記管状部材の前記穴から前方側に突出した部分を拡開し、望ましくは同時に穴の後方側を放射方向に張り出させて、前記フランジ部材と管状部材を接合することにより製造できる。
そして、フランジ部材とステイ本体の相対的な軸回りの回転を防止し、さらに、切り欠きを前記フランジ部材の各コーナーに対向する位置に4カ所配置したときは、衝突時にバンパーリインフォースからフランジ部材に曲げモーメントが伝達された場合に、フランジ部材の曲げに対する抗力を高めることができる。
図1に示すフランジ部材21は、円形の穴22の周の4カ所に等間隔で、放射方向に切り欠き23a〜23dが形成されている。切り欠き23aと23c、切り欠き23bと23dは、穴22の周の互いに対向する位置に形成されている。この切り欠き23a〜23dは平面視矩形のフランジ部材21の各辺に対向する位置(穴22の円形の周の中でフランジ部材21の矩形の辺に最も近い位置)に配置されている。フランジ部材21は、切り欠き23a〜23dが形成された点のみでフランジ部材1と異なり、このフランジ部材21と前記管状部材3(バンパーステイ9の製造に使用したもの)を、バンパーステイ9と同様の方法で接合したものが、図2〜4に示すバンパーステイ24である。
なお、フランジ部材21に形成された切り欠き23a〜23dは、特に図4において明らかなとおり、軸フランジ26の外周を越えて放射方向に広がり、フランジ5には該切り欠き23a〜23dの直下の位置にボルト穴31が形成されている。従って、切り欠き23a〜23dはフランジ5をサイドメンバに固定するための工具が入る作業用穴として利用することができる。いいかえれば、切り欠き23a〜23dは作業用穴を兼ね、作業用穴として利用できる大きさに形成されている。
次に示すバンパーステイ44では、その問題が解決されている。
なお、フランジ部材41に形成された切り欠き43a〜43dは、特に図8において明らかなとおり、フランジ部材21の切り欠き23a〜23dと同様に、軸フランジ46の外周を越えて放射方向に広がり、フランジ5には該切り欠き43a〜43dの直下の位置にボルト穴51が形成されている。従って、切り欠き43a〜43dはフランジ5をサイドメンバに固定するための工具が入る作業用穴として利用することができる。いいかえれば、切り欠き43は作業用穴を兼ね、作業用穴として利用できる大きさに形成されている。
また、バンパーステイ44は、切り欠き43a〜43dが前記の位置(フランジ部材21の各コーナーに対向する位置)に配置されているため、フランジ部材41に図5に示す曲げモーメントが掛かっても、フランジ部材41の穴42の周囲の曲げモーメントの影響を最も受けやすい箇所(フランジ21の切り欠き23a,23cが形成された箇所)に切り欠き43a〜43dが形成されてなく、当該箇所においてフランジ部材41とステイ本体45が接合されているため、当該箇所の曲げに対する抗力が高められており、容易に曲げ変形するのが抑制される。
41 フランジ部材
42 穴
43a〜43d 切り欠き
44 バンパーステイ
45 ステイ本体
46 軸フランジ
48 軸部
49 張出部分
51 ボルト穴
Claims (4)
- 前面にバンパーリインフォースの被取付面に当接する取付面を有し、中央部に穴が形成された矩形板状のフランジ部材と、前端が前記穴に嵌挿され、かつ拡径されて前記穴の内周面に密着し、前記フランジ部材に接合された管状のステイ本体からなり、前記フランジ部材の穴は円形の周の一部に互いに対向する位置に切り欠きが形成された形状をなし、前記ステイ本体の前記フランジ部材の穴から前方側に突出した部分が放射方向に拡開して軸フランジが形成され、前記穴の後方側が放射方向に膨出して張出部が形成され、前記フランジ部材が前記軸フランジと張出部の間に挟まれ、前記切り欠きが前記軸フランジの外周を越えて形成されていることを特徴とする自動車用バンパーステイ。
- 前記切り欠きが、周方向に沿って略等間隔に前記フランジ部材の矩形の各コーナーに対向する位置に4カ所配置されていることを特徴とする請求項1に記載された自動車用バンパーステイ。
- 前記ステイ本体がアルミニウム合金材からなることを特徴とする請求項1又は2に記載された自動車用バンパーステイ。
- 前記ステイ本体の後端に、サイドメンバの先端に固定されるフランジが一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された自動車用バンパーステイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004278513A JP4463057B2 (ja) | 2004-09-24 | 2004-09-24 | 自動車用バンパーステイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004278513A JP4463057B2 (ja) | 2004-09-24 | 2004-09-24 | 自動車用バンパーステイ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006088941A JP2006088941A (ja) | 2006-04-06 |
JP4463057B2 true JP4463057B2 (ja) | 2010-05-12 |
Family
ID=36230308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004278513A Expired - Fee Related JP4463057B2 (ja) | 2004-09-24 | 2004-09-24 | 自動車用バンパーステイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4463057B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4060880B1 (ja) * | 2007-07-27 | 2008-03-12 | 福井鋲螺株式会社 | 口金ピン |
KR101189063B1 (ko) | 2010-12-29 | 2012-10-10 | 주식회사 성우하이텍 | 차량용 크래쉬 박스 |
-
2004
- 2004-09-24 JP JP2004278513A patent/JP4463057B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006088941A (ja) | 2006-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7658421B2 (en) | Axial member with flange, connection member and production methods thereof | |
JP5826710B2 (ja) | 自動車のバンパー構造体の製造方法 | |
JP2003252241A (ja) | 車両のフロントエンド構造 | |
JP2001233240A (ja) | 車両の衝撃吸収構造 | |
JP2003206991A (ja) | 防振装置及びこれに用いる金具と防振装置の製造方法 | |
JP4463057B2 (ja) | 自動車用バンパーステイ | |
US11148719B2 (en) | Bumper system | |
EP1979183B1 (en) | Manufacturing method of an automobile impact beam with integrated brackets | |
JP3939323B2 (ja) | 接続構造体 | |
JP3933645B2 (ja) | フランジ付き軸部材 | |
JP6974700B2 (ja) | ダクト構造体 | |
JP4097629B2 (ja) | フランジ付き軸部材 | |
JP4111943B2 (ja) | バンパーステイ | |
JP2010149725A (ja) | クロスメンバ締結構造 | |
JP6267581B2 (ja) | 樹脂部品の取付孔補強構造 | |
JP2005262261A (ja) | 接合構造体 | |
JP4060059B2 (ja) | 自動車用サブフレーム | |
JP3770093B2 (ja) | 排気管サポートブラケット | |
JP4410544B2 (ja) | 配管取付用フランジ部材 | |
JP4413057B2 (ja) | フランジ付き軸部材の製造方法及びフランジ付き軸部材 | |
KR102428225B1 (ko) | 차량용 범퍼 빔 유닛 | |
JP4557876B2 (ja) | バンパー構造体 | |
US20030067190A1 (en) | Structural member for a motor vehicle | |
JP2001321843A (ja) | 車体の骨格部材およびその骨格部材の成形方法 | |
JP2005028420A (ja) | フランジ付き管状部材及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091020 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091022 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100126 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100216 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |