JP3930759B2 - 陰イオン発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は陰イオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の陰イオン発生装置はエアー吸引口と排出口とが形成されたケース体と、このケース体内に形成された前記エアー吸引口と排出口とを連通させるエアー通路と、前記エアー吸引口より吸引したエアーを前記エアー通路を通過して前記排出口より排出させる、前記ケース体内に取付けられたファンと、前記エアー通路に介装された水を飛散させて衝突させることにより、陰イオンを含むミストを発生させる前記ケース体内に取付けられた回転体を有するミスト発生機とで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の陰イオン発生装置はファンの送風羽根を駆動させるファン用モータと、ミスト発生機の回転体を駆動させるミスト発生用モータとを使用しているので構造が複雑で、大型となり、コスト高になるという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、送風羽根と回転体とを1個のモータの駆動軸で駆動できるようにして、構造を簡単にして小型化やコストの低減を図ることができる陰イオン発生装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明はエアー吸引口と排出口とが形成されたケース体と、このケース体内に取付けられた、該ケース体の内壁と外周部にエアー通路が形成される水収納容器と、この水収納容器の外周部のエアー通路を通過するエアーを上部より下部に位置する水収納容器内へ螺旋状に回転しながら導き、該水収納容器内より上部位置の前記排出口より螺旋状に回転しながら排出できる筒状のエアーガイド筒を用いた下方エアー通路と、前記水収納容器の底面に取付けられた、該水収納容器内および前記エアー吸引口と接続されるエアー通路に突出する駆動軸を備えるモータと、このモータのエアー通路に突出する駆動軸に取付けられた送風羽根と、前記水収納容器内に突出する駆動軸に取付けられた水を飛散させて衝突させることにより陰イオンを含むミストを発生させる回転体ととで陰イオン発生装置を構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態より、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図10に示す本発明の第1の実施の形態において、1は低コストで小型コンパクト化を図ることができる本発明の陰イオン発生装置で、この陰イオン発生装置1は下部側面にエアー吸引口2が形成されるとともに、上部を覆うカバー3の中央部に排出口4が形成されたケース体5と、このケース体5内の上部寄りの部位に、外周部に前記エアー吸引口2と連通するエアー通路6が形成されるように上部フランジ部7が、該ケース体5に固定された上部開口の円形状の水収納容器8と、この水収納容器8のフランジ部7に形成された該水収納容器8の外周部のエアー通路6からのエアーを螺旋状に上部へ導く複数個のエアー孔9と、前記カバー3の内壁面に一体形成された、前記水収納容器8の内壁面との間に螺旋状で下方へエアーを導く下方エアー通路10を形成する筒状のエアーガイド筒11と、前記水収納容器8のほぼ中央底面にシール材12で密閉状態で固定された駆動軸13が上下方向に突出するモータ14と、このモータ14の下部より突出する駆動軸13に取付けられた、前記エアー吸引口2よりエアーを吸引し、エアー通路6、複数個のエアー孔9、下方エアー通路10を通過させて排出口4より排出させるファン15を構成する送風羽根16と、前記水収納容器8内に突出する上部の駆動軸13に取付けられた、該水収納容器8内に収納された水を外周部の螺旋状の溝17に沿って上方へ移動させ、上部から外方へ飛散させ、飛散させた水をくし状の衝突分散体18によって陰イオンを含むミストを発生させるミスト発生機19を構成する回転体20と、前記ケース体5の下部に設置された水収納タンク21とで構成されている。
【0009】
上記構成の陰イオン発生装置1はモータ14を駆動させることにより、送風羽根16が回転し、エアー吸引口2からケース体5内のエアー通路6、複数個のエアー孔9を通過して螺旋状に回転しながら下方エアー通路10を通過して、水収納容器8内に導かれ、排出口4より排出されるが、水収納容器8内の回転体20も前記モータ14の駆動によって回転し、水収納容器8内の水を螺旋状に溝17に沿って上方へ移動させ、外方へ飛散させるが、この時、外方へ飛散された水はくし状の衝突分散体18に衝突して陰イオンを含むミストを発生させ、この陰イオンを含むミストが排出口4へ排出されるエアーによって外部へ排出される。
【0010】
【発明者が考えた異なる陰イオン発生装置】
次に、図11ないし図27に示す本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置を説明する。なお、これらの本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0011】
図11ないし図23に示す本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、エアー吸引口2から送風羽根16によって吸引されるエアーを、ケース体5Aの内壁5aと水収納容器8の一側面との間を通過して該水収納容器8内に導くエアー通路6Aと、このエアー通路6Aの水収納容器8内に導かれたエアーを下部側面と上部に開口部が形成された筒状のエアーガイド筒22のエアー通路23およびガイド板24のエアー孔25を通過して、カバー3Aの前方中央部に形成された排出口4より排出できるようにエアー通路26を形成した点で、このように形成されたエアー通路26を用いて構成した陰イオン発生装置1Aにしても良い。
【0012】
図24ないし図27に示す本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、下部が水収納容器となるケース体5Bを用いるとともに、該ケース体5Bの下部を除く部位を仕切壁27で仕切って、上部にエアー吸引口2と排出口4を形成したカバー3Bを取付けた点で、このように構成した陰イオン発生装置1Bにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるとともに、モータ14、駆動軸13の下部に取付けられた回転体20の下部をケース体5B内に収納された水の中に挿入するだけでよいので、防水処理が不要で、構造が簡単で、より安価に製造することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0014】
(1)エアー吸引口と排出口とが形成されたケース体と、このケース体内に取付けられた、該ケース体の内壁と外周部にエアー通路が形成される水収納容器と、この水収納容器の外周部のエアー通路を通過するエアーを上部より下部に位置する水収納容器内へ螺旋状に回転しながら導き、該水収納容器内より上部位置の前記排出口より螺旋状に回転しながら排出できる筒状のエアーガイド筒を用いた下方エアー通路と、前記水収納容器の底面に取付けられた、該水収納容器内および前記エアー吸引口と接続されるエアー通路に突出する駆動軸を備えるモータと、このモータのエアー通路に突出する駆動軸に取付けられた送風羽根と、前記水収納容器内に突出する駆動軸に取付けられた水を飛散させて衝突させることにより陰イオンを含むミストを発生させる回転体とで構成されているので、エアーを吸引して排出するファンと、水を飛散させて衝突させることにより、陰イオンを含むミストを発生させる回転体を有するミスト発生機の送風羽根と回転体とを1個のモータの両端部より外方に突出する駆動軸で駆動させることができる。
したがって、1個のモータでよく、構造が簡単で、小型コンパクト化やコストの低減を図ることができる。
【0015】
(2)前記(1)によって、モータの両端部より外方に突出する駆動軸に送風羽根と回転体を取付けるので、外方に突出する駆動軸の先端部を軸受等によって支持しなくても、スムーズに回転できる。
したがって、軸受が不要で、該軸受を取付けるスペースも不要となり、小型コンパクト化をさらに図ることができる。
【0016】
(3)前記(1)によって、モータ、送風羽根、回転体とを一体化できる。
したがって、取付け作業が容易で、短時間に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の正面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の平面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の縦断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態のカバーの平面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態のカバーの底面図。
【図6】図4の6−6線に沿う断面図。
【図7】本発明の第1の実施の形態のカバーを外した状態の平面図。
【図8】図7の8−8線に沿う断面図。
【図9】モータに送風羽根と回転体を取付けた説明図。
【図10】本発明の第1の実施の形態の回転体の断面図。
【図11】本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置の正面図。
【図12】本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置の背面図。
【図13】本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置の側面図。
【図14】本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置の一部破断正面図。
【図15】カバーの正面図。
【図16】図15の16−16線に沿う断面図。
【図17】ガイド板の平面図。
【図18】図17の18−18線に沿う断面図。
【図19】図17の19−19線に沿う断面図。
【図20】エアーガイド筒の説明図。
【図21】図20の21−21線に沿う断面図。
【図22】カバーとガイド板を外した状態の平面図。
【図23】カバーとガイド板を外した状態の正面図。
【図24】本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置の正面図。
【図25】本発明者が考えた異なる陰イオン発生装置の平面図。
【図26】図24の26−26線に沿う断面図。
【図27】図25の27−27線に沿う断面図。
【符号の説明】
1、1A、1B:陰イオン発生装置、
2:エアー吸引口、 3、3A、3B:カバー、
4:排出口、 5、5A、5B:ケース体、
6、6A:エアー通路、 7:フランジ部、
8:水収納容器、 9:エアー孔、
10:下方エアー通路、 11:エアーガイド筒、
12:シール材、 13:駆動軸、
14:モータ、 15:ファン、
16:送風羽根、 17:螺旋状の溝、
18:衝突分散体、 19:ミスト発生機、
20:回転体、 21:水収納タンク、
22:エアーガイド筒、 23:エアー通路、
24:ガイド板、 25:エアー孔、
26:エアー通路、 27:仕切壁。

Claims (1)

  1. エアー吸引口と排出口とが形成されたケース体と、このケース体内に取付けられた、該ケース体の内壁と外周部にエアー通路が形成される水収納容器と、この水収納容器の外周部のエアー通路を通過するエアーを上部より下部に位置する水収納容器内へ螺旋状に回転しながら導き、該水収納容器内より上部位置の前記排出口より螺旋状に回転しながら排出できる筒状のエアーガイド筒を用いた下方エアー通路と、前記水収納容器の底面に取付けられた、該水収納容器内および前記エアー吸引口と接続されるエアー通路に突出する駆動軸を備えるモータと、このモータのエアー通路に突出する駆動軸に取付けられた送風羽根と、前記水収納容器内に突出する駆動軸に取付けられた水を飛散させて衝突させることにより陰イオンを含むミストを発生させる回転体とからなることを特徴とする陰イオン発生装置。
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