JPH119903A - 泡消しのできる液体タンク及び泡消し用の泡吸引装置 - Google Patents

泡消しのできる液体タンク及び泡消し用の泡吸引装置

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JPH119903A
JPH119903A JP9180444A JP18044497A JPH119903A JP H119903 A JPH119903 A JP H119903A JP 9180444 A JP9180444 A JP 9180444A JP 18044497 A JP18044497 A JP 18044497A JP H119903 A JPH119903 A JP H119903A
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Kazuo Fukuchi
和夫 福地
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好に泡消しができる液体タンクを得る。 【構成】 液体を貯蔵するタンクには、羽根車の回転で
タンク液面上に生じる泡を吸引する泡吸引装置を、その
吸引口をタンク液面上に開口させて備え、泡吸引装置に
は、泡消滅により生じる液滴を空気とともにタンク内へ
排出する排出口を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵する液の液面
上に生じる泡を良好に消すことができる液体タンクと、
泡を吸引することにより泡を破壊し消滅させる泡消し用
の泡吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、研削等の機械加工を行う際に使
用するクーラント液を回収し、貯蔵するタンクでは、ク
ーラント液が発泡し易く、多量の泡がタンク内に溜まる
と、タンクの上部より泡がタンクを乗り越えてタンク外
へ漏出てしまい、クーラント液を浪費するとともにタン
ク設置床面を汚染してしまうことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような事態を防ぐ
ため、発泡量を見込んでタンクをあらかじめ大きめに作
ったり、定期的に消泡剤をクーラント液に添加し泡の発
生を防止することも行われているが、前者では、タンク
の設置スペースが大きくなり経済的でなく、後者では管
理の手間がかかるしクーラント液の性能を低下させるこ
とから、いまだ満足のゆく対策となっていなかった。本
発明は、発生する泡を良好に消すことができる液体タン
クと、泡を吸引することにより泡を破壊して消滅させる
泡消し用の泡吸引装置の実現をはかるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
め液体タンクを次のように構成した。即ち、液体を貯蔵
するタンクと、羽根車の回転によりタンクの液面上に生
じる泡を吸引できるよう吸引口をタンクの液面上に開口
させる泡吸引装置を備え、この泡吸引装置は、泡消滅に
よる液体を空気とともにタンク内へ排出する排出口を有
するようにした。
【0005】この構成によると、タンクの液面上に発生
する泡は、泡吸引装置へとその吸引口より吸引され、吸
引装置の内部で羽根車等への衝突により破壊され消滅す
る。そして、この泡の消滅によって生じる液体は、空気
とともに排出口から排出されてタンク内へ戻される。
【0006】また、このとき、泡吸引装置が羽根車を収
容したケーシングを有し、ケーシングの羽根車に面した
正面側に、羽根車の中心部に向かって開口した入口を設
け、この入口へ吸引口からの泡が導びかれるとともに、
ケーシングの羽根車外周側に排出口が通じさせるように
してもよい。このようにしたときには、羽根車の回転に
より、入口へ導かれる泡は、羽根車の外周側へ遠心力に
より移行され、羽根車外周側のケーシング内壁部分に衝
突するので泡の破壊、消滅が効果的に行われる。
【0007】また、このとき、泡吸引装置がタンクの液
面上の異なった箇所で開口する複数の吸引口を有するよ
うに構成することができる。そして、このようにしたと
きには、複数の吸引口から泡を吸引するので、広い範囲
の液面上の泡が吸引される。
【0008】また、このとき、泡吸引装置の吸引口をタ
ンクの液面上で移動させるようにしてもよい。このよう
にすると、泡の吸引が液面上の決まった箇所に留まら
ず、移動に応じ液面上の異なった箇所で行われるので、
広い範囲の液面上の泡が吸引される。
【0009】また、このとき、上記のように吸引口を移
動させるに際し、一つの縦軸から偏心した位置に吸引口
を有した筒部材が前記縦軸の回りに回転可能に設置さ
れ、この筒部材の回転により吸引口が液面上で移動され
るようにしてもよい。このようにしたときには、筒部材
の回転により、吸引口が移動する軌跡に沿った広い範囲
の泡が吸引される。
【0010】また、このとき、回転する軸部に半径方向
へ延びるかき寄せ片を有して、かき寄せ片により液面上
の泡を泡吸引装置の吸引口近傍へ移動させるかき寄せ装
置を備えるようにしてもよい。このようにしたときに
は、吸引口から隔てた箇所での泡がかき寄せ装置により
吸引口近傍へ移動されて吸引される。
【0011】さらにまた泡消し用の泡吸引装置を、羽根
車を収容したケーシングと、ケーシングの羽根車に面し
た正面側で羽根車の中心部に向けて開口する入口と、先
端側に泡を吸引する吸引口を有し入口を介してケーシン
グ内に通じた吸引通路部と、ケーシングの羽根車外周側
を外に通じさせる排出口を有し、ケーシングの背後から
羽根車を回転駆動する電動機を備えたものとした。
【0012】そして、このものでは、電動機により羽根
車が回転駆動されると、泡は吸引口から吸引通路部、入
口を経てケーシング内へ吸引され、羽根車により遠心力
を受けて羽根車外周側へ移行されて、羽根車外周のケー
シング内壁部分へ衝突する。このため泡は効果的に破壊
され、消滅する。そして、泡の消滅で生じた液体は、空
気とともに排出口から排出される。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図1から図3において、1は、クーラント液を回収、貯
蔵するタンクであり、図示しないが、クーラント液を流
入させるための流入管と、クーラント液を流出させるた
めの流出管が設置されている。2は、泡消し用の泡吸引
装置である。泡吸引装置2は、ケーシング3の背後に電
動機4を一体的に取り付け、また、ケーシング3の正面
側に下端を吸引口5として吸引通路部を形成する筒部6
を設けている。そして、これら電動機4の軸と筒部6を
縦方向にして、タンク1上に掛け渡した上板7に取り付
けられている。なお、このとき、吸引口5は、タンク1
の液面8が変化しても常に液面8上にあるように、その
位置が定められている。
【0014】図2、図3により、泡吸引装置2を詳細に
説明する。ケーシング3は、内部に羽根車9を収容し、
正面側が開口した本体部3Aと、この正面開口を閉じる
蓋体3Bを備えている。そして、本体部3Aの背後に
は、電動機4が固定され、本体部3Aを貫通した電動機
4の出力軸4Aには羽根車9が取り付けられている。9
Aは、羽根車9の円形のディスク部であり、ディスク部
9Aの正面側には6枚の羽根片9Bが半径方向へ延びる
ように取り付けられている。
【0015】蓋体3Bは、羽根車9の中心部に面した円
形の入口10と、この入口10の周囲で、羽根車9外周
側の、羽根車9と本体部3Aとの空隙部に通じた4つの
円弧状の排出口11を有し、この排出口11は、図1に
設置状態で、タンク1内の液面8上に開口している。そ
して、前記筒部6は、入口10へ吸入口5を通じさせる
ように、前記出力軸4Aと同軸状に蓋体3Bに取り付け
られている。なお、3Cは、蓋体3Bに設けた、上板7
への取り付けの際に利用する取り付け部である。
【0016】次にこの実施例の作動を説明する。泡吸引
装置2が、電動機4の回転により、駆動されると、羽根
車9の遠心作用により、吸引口5から空気が吸引され、
排出口11から排出される。そして、液面8上に生じた
泡12は、吸引口5近傍に達すると、吸引口5から吸引
される。この吸引された泡は、筒部6より入口10をへ
てケーシング3内へ導かれ、羽根車9に衝突する。この
衝突で泡の一部は破壊され消滅し、これにより生じるク
ーラント液の液滴は、残りの泡とともに、羽根車9での
遠心作用により、遠心力を受け羽根車9の外周側へと移
行され、本体部3Aの内周壁に衝突する。この衝突で、
残りの泡は実質的にほぼ全部が破壊され消滅する。
【0017】そして、泡の消滅で生じたクーラント液の
液滴は、空気とともに排出口11から排出されてタンク
1内へ戻される。このようにして液面8上の泡12は、
泡吸引装置2で吸引され、破壊、消滅されるので、泡1
2の蓄積が増すことが抑えられ、液面8上の泡12が増
えてタンク1を乗り越え、外に出てしまうような事態は
生じない。また、泡吸引装置2からは、泡の消滅により
生じるクーラント液の液滴が排出口11よりタンク1内
へ戻されるので、クーラント液が減少するような不要な
浪費は抑えられる。そして、上記のように吸引された泡
はケーシング3内で、羽根車9の遠心作用でその外周側
へ移行され、本体部3A内周壁へ衝突するので、泡の破
壊、消滅が非常に効率的に行われ、吸引される泡は実質
的にほぼ全部が消滅する。また、泡吸引装置2では、電
動機4をケーシング3の背後に設けるので、出力軸4A
はケーシング3正面側の入口10へ至る吸入経路を通さ
なくても羽根車3と連結できて、吸入抵抗の減少に寄与
できる。
【0018】そしてまた、上記のように泡吸引装置2に
より消滅されて発生する泡12の多くが消えるので、タ
ンク1においては、クーラント液中の研削粉、切削粉等
の分離がしやすくなる副次的な効果が生じる。即ち、従
来よりクーラント液中に混入した研削粉、切削粉をマグ
ネットにより吸着分離することが行われているが、この
場合、液中の研削粉等を吸着分離することは容易である
が、泡中の研削粉等の吸着分離は困難であるため、従来
では分離効率が悪かったが、この実施例の場合は、泡の
多くが消されるので、前記研削粉等が液中より容易に分
離できるようになり、タンク1での分離効率が良くなる
のである。なお、泡吸引装置2での羽根車9の羽根片9
Bの枚数は6枚に限るものでなく、適宜な枚数とするこ
とができ、また、羽根片9Bは半径方向へ延びた、いわ
ゆる径向き羽根の形態をとっているが、これを、羽根片
の外周側を径向き羽根の場合よりも回転方向後ろ側へ移
行させた後ろ向き羽根や、羽根片の外周側を径向き羽根
の場合よりも回転方向前側へ移行させた前向き羽根とす
ることもできる。
【0019】図4は他の実施例を示し(なお、この図4
は、タンク1を、図1では長手方向の断面図で示したの
に対し長手方向と直交する方向での断面図で示してい
る。)、以下、図1から図3の実施例との相違点を説明
する。このものでは、泡吸引装置2の筒部6に二つの分
岐部6Aが設けられ、各分岐部6Aに吸引口5が設けて
ある。これによって、それぞれの吸引口5から液面8上
の泡12を吸引できる。このため、液面8の広い範囲で
泡12が発生する場合、一つの吸引口で吸引するときに
は、吸引口から隔てた箇所では泡が吸引されず残ってい
るのに吸引口の近傍では泡が無くなって泡の吸引が途切
れるといった事態が生じて泡吸引の効率が低下しがちで
あるが、これに比較すると、広い範囲で泡12を吸引す
るので、よりむらなく均一的に泡が吸引され泡吸引の効
率が良くなる。なお、この場合、分岐部6Aを二つより
多くして、吸引口5を二つより多くしてもよい。
【0020】図5はさらに他の実施例を示し、以下、図
1から図3の実施例との相違点を説明する。泡吸引装置
2の筒部6は、ケーシング3の入口10と同軸状の内筒
部材6Cと、この内筒部材6Cに回転可能に嵌合した外
筒部材6Dを有している。そして外筒部材6Dは、内筒
部材6Cの軸線と偏心した位置で下向きの吸引口5を有
している。内筒部材6Cは下端が閉じており、吸引口5
で吸引された泡が入口10を経てケーシング3内へと導
かれるように、外筒部材6D内と内筒部材6C内を通じ
させる通孔6Eを有している。13は外筒部材6Dに設
けたプーリで、タンク1に設置した減速機付きの電動機
14の出力軸に設けたプーリ15との間にベルト16が
掛け渡してあり、この電動機14により外筒部材6Dは
ゆっくりと前記内筒部材6Cの軸線を中心としで回転す
るようになっている。
【0021】このものでは、泡吸引装置2が電動機4で
駆動されるとき、電動機14により外筒部材6Dが回転
される。このため、吸引口5は、円の軌跡を描いて液面
8上を移動するので、広い範囲から泡12を吸引できて
泡12の吸引が図4に示した場合よりも一層むらなく均
一的に効率的に行われ、発生する泡12の大部分を吸引
して消滅させることができる。なお、この場合、外筒部
材6Dの回転には電動機14に限らず例えばエアモータ
等他の適宜な駆動源を利用でき、また、その回転速度
は、泡12の発生状態やタンク1の大きさに応じて適宜
選定できるようにしてもよく、さらに、外筒部材6Dの
ための回転伝達機構はプーリ、ベルトによる巻き掛け伝
動方式以外に、歯車を利用する等適宜な方式を利用でき
る。さらに、図6に示すように、外筒部材6Dは複数の
吸引口5を有することができ、また、前記内筒部材6C
の軸線と吸引口5との偏心量を、図7、図8に記載する
ように可変とすることもできる。
【0022】即ち、図6のものでは、外筒部材6Dが半
径方向の反対側に延びる2つの筒部6F、6Gを有し、
各筒部6F、6Gの下に向いた先端には吸引口5が設け
られている。そして、筒部6Gの方が6Fより半径方向
への突出量が大きくされており、両吸引口5の内筒部材
6C軸線からの偏心量が異なっている。このようにした
ので図6のものでは、外筒部材6Dの回転に応じ各吸引
口5は液面上で異なった軌跡を描いて移動する。このた
め図5の場合よりもより一層広い範囲から泡を吸引でき
て、よりむらなく均一的な泡の吸引が行われ泡の吸引効
率が高められる。
【0023】また、図7、図8のものの、図5のものと
の相違点について以下説明すると、外筒部材6Dは、内
筒部材6Cに嵌合する嵌合部60と、吸引口5を有した
口部62に分割され、この両者は蛇腹状の伸縮筒62で
接続されている。そして、口部61に設けたフランジ片
63に固着した、先端側にねじ部を有する2本の案内棒
64が水平に延びて、嵌合部60の径方向に隔てて設け
た突起部65の案内孔66に挿通されている。そして、
各突起部65を挟んで案内棒64のねじ部には二つのロ
ックナット67が螺着されている。
【0024】そして、内筒部材6Cの軸線と吸引口5と
の偏心量を変えるときには、各ロックナット67を緩
め、口部61を図で左側へ、又は右側へ移動させるので
ある。即ち、図の状態から偏心量を大きくするときに
は、ロックナット67を緩めたのち口部61を左側へ移
動させる。これにより伸縮筒62が延びて前記吸引口5
の偏心量は大きくなり、求める偏心量に達したなら再び
各ロックナット66を締め込んでこの偏心量の状態に固
定するのである。また、偏心量を小さくするときには、
ロックナット67を緩めたのち口部61を右側へ移動さ
せると、伸縮筒62が縮んで前記吸引口5の偏心量は小
さくなり、求める偏心量に達したなら再び各ロックナッ
ト67を締め込んでこの偏心量の状態に固定するのであ
る。このように、内筒部材6Cの軸線と吸引口5との偏
心量が可変であるので、タンク1の大きさに合わせて、
都合の良い偏心量の状態に調整できる。
【0025】図9、図10はさらに別の実施例を示し、
以下、図1から図3の実施例との相違点を説明する。2
0はかき寄せ装置で、減速機付きの電動機21により回
転される縦方向の軸部22がタンク1内へ延びている。
この軸部22の先端には、4枚のかき寄せ片23を、液
面8の上で周方向等間隔に半径方向へ延ばしたロータ2
4が取り付けられている。このロータ24は、回転に伴
うかき寄せ片23先端の軌跡が泡吸引装置2の吸引口5
の近くに来るよう配置され、前記電動機21によりゆっ
くり回転されるようになっている。
【0025】このため、このものでは、ロータ24の回
転により吸引口5から隔てた箇所の泡がかき寄せ片23
でかき寄せられて吸引口5の近傍へ移動する。これによ
り吸引口5から隔てた箇所で生じた泡でも良好に泡吸引
装置2で吸引でき、液面8の広い範囲で泡が生じるとき
でも、例えば、吸引口5から隔てた箇所では泡が吸引さ
れずに存在している一方で吸引口5近傍では泡が吸引さ
れて存在しなくなり泡吸引が途切れるといった事態の発
生を抑えて泡吸引をむらなく均一的に行って泡吸引の効
率を良好にできる。なおこのとき、図4に示すように吸
引口を複数設けるものとしても良い。そして、軸部22
の回転には、電動機に限らず例えばエアモータ等適宜な
駆動源を利用でき、また、図11、図12に示すように
泡吸引装置2から排出される空気により、軸部22を回
転するようにしてもよい。
【0026】即ち、図11、図12のものにつき、図
9、図10のものとの相違点について以下、説明する
と、泡吸引装置2のケーシング3は、羽根車9外周で、
周知の遠心ブロアに見られるように、軸心からの半径方
向寸法が回転方向へ漸次大きくなった渦形室3Dを形成
している。そして、ケーシング3の本体部3Aにこの渦
形室3Dに通じた一つの出口25を設けており、先端に
一つの排出口11を有した斜め下向きの排出筒26が、
出口25から排出される空気や泡の消滅によるクーラン
ト液の液滴を排出口11からタンク1内へ導くようケー
シング3に取り付けられている(これにより明らかなよ
うに、ケーシング3の蓋体3Bは排出口を有していな
い。)。そして、かき寄せ装置20の軸部22には、排
出口11から排出される空気を受けて軸部22を回転さ
せるための複数の受け羽根27が周方向で等間隔に、半
径方向へ延びるよう取り付けてある。
【0027】このようにしたので、ケーシング3に入る
泡は前記図1から図3に示したものと同様に羽根車9に
よる遠心作用で渦室3D内壁へ衝突して良好に破壊、消
滅され、これによって生じたクーラント液の液滴は、空
気とともに共通の出口25を経て排出口11からタンク
1内へ排出される。かき寄せ装置20の軸部22は、泡
吸引装置2の排出口11から排出される空気を受け羽根
27で受けて回転し、かき寄せ片23による泡の吸引口
5近傍への移動が行われる。そしてこのものでは、泡吸
引装置2からの排出空気を利用するので、軸部22の回
転には、電力等の専用の動力源を別に必要とせず、経済
的となる。
【0028】
【発明の効果】このように請求項1の記載に係る液体タ
ンクでは、タンクの液面上に発生する泡は、泡吸引装置
へとその吸引口より吸引され、泡吸引装置の内部で羽根
車等への衝突により破壊され消滅するので、タンク内に
泡が多く溜まってタンクを乗り越えてタンク外へ出てし
まうような事態を抑えることができる。そして、泡吸引
装置の内部での泡の消滅によって生じる液体は、空気と
ともに排出口から排出されてタンク内へ戻されるので、
タンクに収容される液体が減少するような、該液体の不
要な浪費を抑えることができる。
【0029】また、請求項2の記載に係る液体タンクで
は、タンクに備える泡吸引装置に吸引される泡が、羽根
車の回転により羽根車の外周側へと移行されてケーシン
グの内壁に衝突するので、吸引した泡の破壊、消滅をき
わめて良好に行うことができ、泡消しの効率が良くな
る。
【0030】また、請求項3の記載に係る液体タンクで
は、複数の吸引口から泡を吸引するので、広い範囲の液
面上の泡が吸引でき、泡の吸引がむらなくできて吸引効
率を良くすることができる。
【0031】また、請求項4の記載に係る液体タンクで
は、吸引口の移動により、広い範囲の液面上の泡が吸引
され、泡の吸引がむらなくできて吸引効率を良くするこ
とができる。
【0032】また、請求項5の記載に係る液体タンクで
は、筒部材の回転により、吸引口が移動する軌跡に沿っ
た広い範囲の液面上の泡が吸引され、泡の吸引がむらな
くできて吸引効率を良くすることができる。
【0033】また、請求項6の記載に係る液体タンクで
は、吸引口から隔てた箇所での泡がかき寄せ装置により
吸引口近傍へ移動されて吸引されるので、泡の吸引がむ
らなくできて吸引効率を良くすることができる。
【0034】そしてまた、請求項7の記載に係る泡吸引
装置では、電動機により羽根車が回転駆動されると、泡
は吸引口から吸引通路部、入口を経てケーシング内へ吸
引され、羽根車により遠心力を受けて羽根車外周側へ移
行されて、羽根車外周のケーシング内壁部分へ衝突する
ので、吸引された泡が良好に破壊、消滅されて泡消し効
率の良い泡吸引装置が得られる。そして、電動機はケー
シングの背後から羽根車を駆動するので、ケーシング正
面側の入口に至る吸入経路を通して電動機出力軸と羽根
車との間をを連結させなくてもよくなり、吸入抵抗の減
少に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す断面図。
【図2】図1の泡吸引装置の要部を示す部分拡大断面
図。
【図3】図2の線A−Aに沿った断面図。
【図4】本発明の別の実施例を示す断面図。
【図5】本発明のさらに別の実施例の要部を示す部分断
面図。
【図6】本発明のさらに別の実施例の要部を示す部分断
面図。
【図7】本発明のさらに別の実施例の要部を示した図。
【図8】図7の線B−Bに沿った断面図。
【図9】本発明のさらに別の実施例を示す断面図。
【図10】図9の線C−Cに沿った断面図。
【図11】本発明のさらに別の実施例を示す断面図。
【図12】図11の線D−Dに沿った断面図。
【符号の説明】
1 タンク 2 泡吸引装置 3 ケーシング 4 電動機 5 吸引口 8 液面 9 羽根車 10 入口 11 排出口 12 泡 20 かき寄せ装置 23 かき寄せ片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯蔵するタンクと、羽根車の回転
    によりタンクの液面上に生じる泡を吸引できるよう吸引
    口をタンクの液面上に開口させる泡吸引装置を備え、こ
    の泡吸引装置は、泡消滅による液体を空気とともにタン
    ク内へ排出する排出口を有したことを特徴とする泡消し
    のできる液体タンク。
  2. 【請求項2】 泡吸引装置が羽根車を収容したケーシン
    グを有し、ケーシングの羽根車に面した正面側に、羽根
    車の中心部に向かって開口した入口を設け、この入口へ
    吸引口からの泡が導びかれるとともに、ケーシングの羽
    根車外周側に排出口が通じている請求項1に記載の泡消
    しのできる液体タンク。
  3. 【請求項3】 泡吸引装置がタンクの液面上の異なった
    箇所で開口する複数の吸引口を有した請求項1又は請求
    項2に記載の泡消しのできる液体タンク。
  4. 【請求項4】 泡吸引装置の吸引口をタンクの液面上で
    移動させる請求項1、請求項2又は請求項3に記載の泡
    消しのできる液体タンク。
  5. 【請求項5】 一つの縦軸から偏心した位置に吸引口を
    有した筒部材が前記縦軸の回りに回転可能に設置され、
    この筒部材の回転により吸引口が液面上で移動される請
    求項4に記載の泡消しのできる液体タンク。
  6. 【請求項6】 回転する軸部に半径方向へ延びるかき寄
    せ片を有して、かき寄せ片により液面上の泡を泡吸引装
    置の吸引口近傍へ移動させるかき寄せ装置を備えた請求
    項1、請求項2又は請求項3に記載の泡消しのできる液
    体タンク。
  7. 【請求項7】 羽根車を収容したケーシングと、ケーシ
    ングの羽根車に面した正面側で羽根車の中心部に向けて
    開口する入口と、先端側に泡を吸引する吸引口を有し入
    口を介してケーシング内に通じた吸引通路部と、ケーシ
    ングの羽根車外周側を外に通じさせる排出口を有し、ケ
    ーシングの背後から羽根車を回転駆動する電動機を備え
    た泡消し用の泡吸引装置。
JP18044497A 1997-06-20 1997-06-20 泡消しのできる液体タンク及び泡消し用の泡吸引装置 Expired - Lifetime JP3604873B2 (ja)

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