JP3930364B2 - 燃料電池発電システムの水供給装置及びこれを用いた燃料電池発電システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池発電システムの水供給装置及びこれを用いた燃料電池発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の燃料電池発電システムの水供給装置の構成図である。同図に示すように、この燃料電池発電システムでは、燃料電池本体として燃料電池スタック1を有している。燃料電池スタック1は、電解質膜(固体高分子膜など)を燃料極と酸素極とで挟んだ構成の発電セルを、セパレータを介して、多数積層してなるものであり、燃料極側には燃料ガス供給装置2から燃料ガス(水素、又は、メタノールなどを改質して得られる水素リッチガス等)が供給され、酸素極側には酸化ガス供給装置3から酸化ガス(酸素又は空気等)が供給されるようになっており、これらの燃料ガスと酸化ガスとに基づいて発電をする。
【0003】
また、燃料電池スタック1の下流側には水回収装置4,5が設けられており、これらの水回収装置4,5によって、燃料電池スタック1の排気から凝縮水や発電による生成水を分離して回収するようになっている。
【0004】
そして、本燃料電池発電システムには水供給装置6が装備されている。水供給装置6は水タンク7、水処理装置8、水供給ポンプ9,10などを備えている。水タンク7には水18が貯溜されている。この水18は電磁弁12を介して供給される水道水や水回収装置4,5で回収された回収水が水タンク7に貯留されたものである。水タンク7にはレベルセンサ15が設けられており、図示しない制御装置ではレベルセンサ15の水位検出信号(図示例では水タンク7の水位に対して上から順にH,L,LLのレベルが設定されている)に基づいて、例えば電磁弁12の開閉制御をすることにより水道水を補給して水タンク7内の水量を確保している。
【0005】
水処理装置8は水タンク7の下流側に配置されており、水供給ポンプ9,10によって水タンク7から抽出された水を浄化する。水処理装置8は図示しないフィルタや図7に示すようなイオン交換器13などによって構成されている。イオン交換器13は容器に微粒子のイオン交換樹脂14を収容してなるものであり、このイオン交換樹脂14に不純物イオンが溶解している水を流すと不純物イオンがイオン交換されて高純度の水が生成される。この水はイオン交換水と呼ばれ、その純度は電気伝導度(導電度)で評価される(純度が高い程、導電度は低くなる)。水の導電度を計測するため、図6に示すように水処理装置8の出口側には導電度センサ11が設けられている。
【0006】
水処理装置8で生成された高純度の水は、図6に示すように水供給ポンプ9,10によって燃料ガス供給装置2や燃料ガス供給装置3に供給される。燃料ガス供給装置2が改質型の場合、水蒸気改質の原料として水が燃料ガス供給装置2へ供給される。また、燃料電池スタック1が、固体高分子膜を用いた固体高分子型の場合、電解質膜である固体高分子膜を湿潤に保つため、燃料ガス供給装置2及び酸化ガス供給装置3から燃料電池スタック1へ供給する燃料ガス及び酸化ガスを水によって加湿する。なお、改質型の燃料ガス供給装置のように水蒸気改質により既に燃料ガスが湿潤している場合もある。
【0007】
そして、この水蒸気改質や固体高分子膜の湿潤のために供給される水は、改質型の燃料ガス供給装置や燃料電池スタックの発電セルにおける触媒の性能劣化を防止するため、高純度に保つ必要がある。このため、水供給装置6では水処理装置8によって高純度の水を生成している。水処理装置8のイオン交換樹脂14は、一定量(不純物イオン濃度×処理水量)を処理すると性能が劣化して寿命が費やされるため、新品との交換又は再生処理等のメンテナンスが必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料ガス供給装置2や酸化ガス供給装置3への供給水量は燃料電池発電システムの運転状態により増減する。このため、部分負荷運転時や燃料電池発電システムの補機にのみ電力を供給するとき(アイドリング時)などに供給水量が低減された場合には、イオン交換樹脂14を流れる水も減少するため、イオン交換樹脂14における水流が不均一となる(局部的に水が流れる)。このため、イオン交換樹脂14の局部的な劣化が激しくなってイオン交換樹脂14の寿命が低下してしまう。つまり、所定量以上の水をイオン交換樹脂14に流した場合にはイオン交換樹脂14全体に均一に水が流れるが、水量が少ない場合には例えば図7に矢印Aで示すようにイオン交換樹脂14に局部的に水が流れてしまうため当該局部の劣化が激しくなり、結局、イオン交換樹脂14の寿命が低下してしまうことになる。
【0009】
また、従来の構成では水処理装置8が水供給ラインに設けられている(水処理装置8が水タンク7の下流側に配置されている)ため、燃料電池発電システムの運転中には水処理装置8をメンテナンスすることができない。即ち、水処理装置8をメンテナンスする際には燃料電池発電システムの運転を停止しなければならないため、長時間継続して燃料電池発電システムを運転することが難しい。
【0010】
従って本発明は上記の問題点に鑑み、供給水量を低減することがあっても、水処理装置のイオン交換樹脂の寿命低下を招くことがなく、また、燃料電池発電システムの運転中にも水処理装置のメンテナンスをすることができる燃料電池発電システムの水供給装置を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、
水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
前記水タンクは、鉛直方向に延びる第1仕切り板と第2仕切り板とを内部に設けることにより内部を水平方向に順に第1槽、第2槽、第3槽に分け、第1槽から第2槽への水の移動は第1槽と第2槽とを仕切る第1仕切り板の下を通って移動し、第2槽から第3槽への水の移動は第2槽と第3槽とを仕切る第2仕切り板の上を通って移動するように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1槽へ導入し、第3槽に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成したことを特徴とする。
【0016】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、
第1,2槽及び第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1,2槽及び第3槽へ戻す水循環手段を設けたことを特徴とする。
【0017】
また、第3発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、
第1,2槽又は第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻す水循環手段と、
第1,2槽内の水の純度を測定する第1純度測定手段と、
第3槽内の水の純度を測定する第2純度測定手段とを備え、
第1純度測定手段によって第1,2槽内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第1,2槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽へ戻して第1,2槽内の水の純度を高め、第2純度測定手段によって第3槽内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽又は第3槽へ戻して第3槽内の水の純度を高めるように構成したことを特徴とする。
【0018】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第1,第2又は第3発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、
第3槽内の水量を測定する水量測定手段を備え、
この水量測定手段によって第3槽内の水量が減少したことを検知したとき、補給水を水処理装置で高純度の水にして第1槽又は第3槽へ供給することにより、第3槽への補水を行うように構成したことを特徴とする。
また、第5発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第2発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、
前記第1,2槽及び第3槽内の水は、前記第1,2槽及び第3槽の底から抽出して前記水処理装置へ戻すことを特徴とする。
【0020】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、
水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
前記水タンクは第1水タンクと第2水タンクとに分離し、第1水タンクから第2水タンクへの水の移動は水移動手段によって行うように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1水タンクへ導入し、第2水タンクに貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
前記第1及び第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1及び第2水タンクへ戻す水循環手段を前記水供給手段とは別に設けたことを特徴とする。
【0021】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、
水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
前記水タンクは第1水タンクと第2水タンクとに分離し、第1水タンクから第2水タンクへの水の移動は水移動手段によって行うように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1水タンクへ導入し、第2水タンクに貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
前記水供給手段とは別に設け、第1又は第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻す水循環手段と、
第1水タンク内の水の純度を測定する第1純度測定手段と、
第2水タンク内の水の純度を測定する第2純度測定手段とを備え、
第1純度測定手段によって第1水タンク内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第1水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1水タンクへ戻して第1水タンク内の水の純度を高め、第2純度測定手段によって第2水タンク内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1水タンク又は第2水タンクへ戻して第2水タンク内の水の純度を高めるように構成したことを特徴とする。
【0022】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第6又は第7発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、
第1水タンクは第2水タンクよりも上方に位置し、第1水タンクと第2水タンクとを水移動手段としての弁を介して接続したことを特徴とする。
【0023】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第6,第7又は第8発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、
第2水タンク内には第2水タンク内の水面を覆うようにダイヤフラムを設けたことを特徴とする。
【0024】
また、第10発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第6,第7,第8又は第9発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、
第2水タンク内の水量を測定する水量測定手段を備え、
この水量測定手段によって第2水タンク内の水量が減少したことを検知したとき、補給水を水処理装置で高純度の水にして第1水タンク又は第2水タンクに供給することにより、第2水タンクへの補水を行うように構成したことを特徴とする。
また、第11発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第6又は第7発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、
前記第1及び第2水タンク内の水は、前記第1及び第2水タンクの底から抽出して前記水処理装置へ戻すことを特徴とする。
【0025】
また、第12発明の燃料電池発電システムは、第1乃至第11発明のいずれかに記載の燃料電池発電システムの水供給装置を備えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0027】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る燃料電池発電システムの水供給装置の構成図、図2は前記水供給装置における制御装置の制御状態を示す制御テーブルである。
【0028】
<構成>
図1に示すように、本燃料電池発電システムの本体側の構成は従来(図6)と同様である。即ち、本燃料電池発電システムでは、燃料電池本体として燃料電池スタック21を有している。燃料電池スタック21は、電解質膜(固体高分子膜など)を燃料極と酸素極とで挟んだ構成の発電セルを、セパレータを介して、多数積層してなるものであり、燃料極側には燃料ガス供給装置22から燃料ガス(水素又はメタノールなどを改質して得られる水素リッチガス等)が供給され、酸素極側には酸化ガス供給装置23から酸化ガス(酸素又は空気等)が供給されるようになっており、これらの燃料ガスと酸化ガスとに基づいて発電をする。
【0029】
また、燃料電池スタック21の下流側には水回収装置24,25が設けられており、これらの水回収装置24,25よって、燃料電池スタック21の排気から凝縮水や発電による生成水を分離して回収するようになっている。
【0030】
そして、本燃料電池発電システムには水供給装置31が装備されており、この水供給装置31によって燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23へ高純度の水が供給されるようになっている。燃料ガス供給装置22が改質型の場合、水蒸気改質の原料として水が燃料ガス供給装置22へ供給される。また、燃料電池スタック21が、固体高分子膜を用いた固体高分子型の場合、電解質膜である固体高分子膜を湿潤に保つため、燃料ガス供給装置22及び酸化ガス供給装置23から燃料電池スタック21へ供給する燃料ガス及び酸化ガスを水によって加湿する。なお、改質型の燃料ガス供給装置のように水蒸気改質により既に燃料ガスが湿潤している場合もある。
【0031】
水供給装置31は、水タンク32、水処理装置33、水供給手段としての水供給ポンプ34,35、水循環手段としての三方弁36及び循環ポンプ37、制御装置38などを備えている。
【0032】
水処理装置33は、図6及び図7に示す水処理装置8と同じものであり、図示しないフィルタや容器に微粒子のイオン交換樹脂を収容してなるイオン交換器を有しており、このイオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流すと不純物イオンがイオン交換されて高純度の水が生成される。
【0033】
そして、本実施の形態では水処理装置33が水タンク32の上流側に配置されており、水処理装置33で生成した高純度の水を一旦水タンク32に貯留し、この水タンク32内に貯留された水を水供給ポンプ34,35によって燃料ガス供給装置22及び酸化ガス供給装置23へ供給するように構成されている。水処理装置33には図示しない水道設備から電磁弁50及び逆止弁53を介して水道水が供給されるが、このときの供給水量は消費水量(燃料ガス供給装置及び酸化ガス供給装置への水の供給量と回収水との差の不足分)に応じて決め、その供給水量によりイオン交換樹脂に水が均一に流れる様に、イオン交換器の形状、寸法等を決めている(処理水量により市販品から選択もできる)。
【0034】
水タンク32はステンレスなどによって形成されており、鉛直方向に延びる第1仕切り板39と第2仕切り板40とが内部に設けられて、内部が水平方向に順に第1槽41、第2槽42及び第3槽43に分けられている。第1槽41と第2槽42とを仕切る第1仕切り板39は、水タンク32の上面44から下方に延びて、水タンク32の底面45のとの間に隙間を有している。第2槽42と第3槽43とを仕切る第2仕切り板40は、水タンク32の底面45から上方に延びて、水タンク32の上面との間に隙間を有している。即ち、第1槽41から第2槽42へは第1仕切り板39の下を通って水が移動し、第2槽から第3槽へは第2仕切り板40の上を通って水が移動(オーバーフロー)するようになっている。
【0035】
また、水処理装置33からの水や燃料電池スタック21からの回収水は第1槽41へ導入され、第3槽43に貯留された水46が水供給ポンプ34,35によって燃料ガス供給装置22及び酸化ガス供給装置23へ供給されるようになっている。なお、水処理装置33からの水は高純度であるため、直接、第3槽43へ導入するようにしてもよい。一方、回収水には燃料電池スタック21の構成材料成分などの不純物が含まれることがあるため、回収水は第1槽41に導入している。第1槽41から第2槽42へは仕切り板39の下を通って水が移動するようになっているため、不純物を含む回収水が、直ぐに第3槽43内に流入するのを防止することができる。
【0036】
また、第1,2槽41,42内は常時満水の状態となる一方、第3槽43内の水量は、第2槽42から第3槽43への水の移動量(第1槽41内に導入される回収水の量)よりも水供給ポンプ34,35によって第3槽43から燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23へ供給される水量のほうが多い場合には徐々に減少していくことになる。このため、詳細は後述するが、第3槽43内の水量が減少したときには補水して水量を回復させるようになっている。
【0037】
また、第1,2槽41,42側には三方弁36の一方36aが接続され、第3槽43側には三方弁36の他の一方36bが接続されている。三方弁36の残る一方36cは循環ポンプ37の吸い込み側に接続されている。循環ポンプ37の吐出側は逆止弁54を介して水処理装置33の入口側に接続されている。
【0038】
第3槽43には水量測定手段としてレベルセンサ47が設けられており、この水位検出値信号は制御装置38に入力される。そして、詳細は後述するが、制御装置38ではレベルセンサ47の水位検出信号に基づいて電磁弁50などの制御を行うようになっている。例えばレベルセンサ47により第3槽43内の水量が減少したことを検知したときには、電磁弁50を介して水道水を水処理装置33に供給し、水処理装置33でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽41へ補給することにより、第3槽43内の水量を回復させるようになっている。
【0039】
また、水タンク32内に貯留されている水32は、タンク材料成分の溶出や二酸化炭素の溶解、更には回収水に含まれる不純物により、純度が低下することがある。このため、第1槽41には第1純度測定手段として導電度センサ51が設けられ、第3槽43には第2純度測定手段として導電度センサ52が設けられており、これらの導電度センサ51,52の導電度検出信号は制御装置38に入力される。
【0040】
そして、詳細は後述するが、制御装置38では導電度センサ51,52の導電度検出信号に基づいて循環ラインの三方弁36や循環ポンプ37などの制御を行う。例えば導電度センサ51によって第1槽43内の水の純度が低下したことを検知したときには、三方弁36の第1,2槽41,42側36aを開き且つ循環ポンプ37を作動させることにより、第1槽41内の水を抽出して水処理装置33へ戻し、水処理装置33でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽41へ戻して第1槽41内の水の純度を高める。また、導電度センサ52によって第3槽43内の水の純度が低下したことを検知したときには、三方弁36を第3槽43側36bを開き且つ循環ポンプ37を作動させることにより、第3槽43内の水を抽出して水処理装置33へ戻し、この水処理装置33でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽41へ戻して第3槽43内の水の純度を高める。
【0041】
このとき循環ポンプ37の循環水量(水処理装置33への戻り流量)は、水処理装置33のイオン交換樹脂に水が均一に流れる流量に設定されている。具体的な循環水量は水道水の供給水量と同程度とすればよい(水道水の供給水量によりイオン交換器が設定されているため)。
【0042】
ここで、図2に示す制御テーブルに基づき、制御装置38による電磁弁50、三方弁36、循環ポンプ37及び水供給ポンプ34,35の具体的な制御状態について説明する。図2に示すように燃料電池発電システムの運転状態としては、運転準備、運転中、メンテナンスモード準備、及び、メンテナンスモードがある。それぞれのシステム運転状態ではレベルセンサ47や導電度センサ51,52の検出信号に基づいて水タンク32内の水量や水タンク32内の水の純度の制御を行う。
【0043】
図1に示すようにレベルセンサ47は第3槽43の水位を検出するようになっており、図示例では第3槽43の水位WLに対して上から順にH,L,LLのレベルが設定されている。レベルHは第3槽43内の水量が十分なレベルであり、このレベルに達するまで補水をする。レベルLは第3槽43内の水量が減少して補水を要するレベルである。レベルLLは第3槽43内の水量が異常に少なくなったことを表すレベルである。
【0044】
また、第1,2槽41,42内の水46の純度(導電度)に対しては警報レベル1が設定され、第3槽43内の水46の純度(導電度)に対しては警報レベル2及び異常レベル2が設定されている。警報レベル1は第1,2槽41,42内の水46の純度が低下(導電度が上昇)したことを表すレベルであるが、燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23への給水は可能なレベルである。警報レベル2も、第3槽43内の水46の純度が低下(導電度が上昇)したことを表すレベルであるが、燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23への給水は可能なレベルである。異常レベル2は第3槽43内の水46の純度が異常に低下して燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23への給水が不可能になったことを表すレベルである。
【0045】
以下、図2に示す制御テーブルの内容について各システム運転状態ごとに説明する。
【0046】
(システム運転状態が運転準備の場合)
導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1以上(C1≧警報レベル1)のときには、電磁弁50は閉、三方弁36は第1,2槽側36aを開、第3槽側36bを閉とし、且つ、循環ポンプ37を運転(起動)することにより、第1,2槽41,42内の水46を循環して水処理装置33により浄化する。このとき水供給ポンプ34,35は停止(起動不可)とする(システム状態は待機)。
【0047】
導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2以上(C2≧警報レベル2)で且つ導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低い(C1<警報レベル1)のときには、電磁弁50は閉、三方弁36は第1,2槽側36aを閉、第3槽側36bを開とし、且つ、循環ポンプ37を運転(起動)することにより、第3槽43内の水46を循環して水処理装置33により浄化する。このとき水供給ポンプ34,35は停止(運転不可)とする(システム状態は待機)。
【0048】
導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2よりも低い(C2<警報レベル2)ときであって、レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルLよりも低い(WL<L)ときには、電磁弁50は開、循環ポンプ37は停止とし、水道水を電磁弁50を介して水処理装置33へ供給し、水処理装置33で浄化して第1槽41へ供給することにより、水タンク32(第3槽43)への補水を行う。このとき水供給ポンプ34,35は停止(運転不可)とする(システム状態は待機)。
【0049】
導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2よりも低い(C2<警報レベル2)ときであって、レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルL以上で且つレベルHよりも低い(L≦WL<H)ときには、上記の場合と同じく電磁弁50は開、循環ポンプ37は停止として、水道水を電磁弁50を介して水処理装置33へ供給し、水処理装置33で浄化して第1槽41へ供給することにより、水タンク32(第3槽43)への補水を行う。このときには水供給ポンプ34,35は運転可とし(システム状態は起動/運転)、発電要求があれば水供給ポンプ34,35を運転(起動)して燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23への水の供給を開始することができる。
【0050】
導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2よりも低い(C2<警報レベル2)ときであって、レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルH以上(WL≧H)のときには、電磁弁50は閉、循環ポンプ37は停止とする。即ち、水タンク32(第3槽43)への補水が完了して運転準備が完了したと判断する。このときには水供給ポンプ34,35は運転可とし(システム状態は起動/運転)、発電要求があれば水供給ポンプ34,35を起動して燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23への水の供給を開始することができる。
【0051】
(システム運転状態が運転中の場合)
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルLLよりも低いとき(WL<LL)には、非常停止する。即ち、電磁弁50は閉、循環ポンプ37は停止とし、水供給ポンプ34,35も停止とする(システム状態は非常停止)。つまり、通常は回収水や補水によって第3槽43内の水量が確保される。それにもかかわず、第3槽43内の水位がレベルLLよりも低くなったときには何らかの異常が発生していると判断して非常停止をする。
【0052】
導電度センサ52の導電度検出値C2が異常レベル2以上(C2≧異常レベル2)のときにも非常停止とし、電磁弁50は閉、循環ポンプ37は停止とし、水供給ポンプ34,35も停止とする(システム状態は非常停止)。通常は第3槽43内の水46を循環して水処理装置33で浄化することにより、第3槽43内の水46を高純度に維持している。それにもかかわらず、第3槽43内の水46の導電度が異常レベル2以上になったときには何らかの異常が発生していると判断して非常停止をする。
【0053】
導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1以上(C1≧警報レベル1)で且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が異常レベル2よりも低い(C2<異常レベル2)ときであって、レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルLL以上(WL≧LL)のときには、電磁弁50は閉、三方弁36は第1,2槽側36aを開、第3槽側36bを閉とし、且つ、循環ポンプ37を運転(起動)とすることにより、第1,2槽41,42内の水46を循環して水処理装置33により浄化する。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0054】
導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が異常レベル2よりも低い(C2<異常レベル2)ときであって、レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルLL以上で且つレベルLよりも低い(LL≦WL<L)ときには、電磁弁50は開、循環ポンプ37は停止とし、水道水を電磁弁50を介して水処理装置33へ供給し、水処理装置33で浄化して第1槽41へ供給することにより、水タンク32(第3槽43)への補水を行う。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0055】
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルL以上で且つレベルHよりも低い(L≦WL<H)ときであって、導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)、導電度センサ52の導電度検出値C1が警報レベル2以上で且つ異常レベル2よりも低い(警報レベル2≦C2<異常レベル2)ときには、電磁弁50は閉、三方弁36は第1,2槽側36aを閉、第3槽側36bを開とし、且つ、循環ポンプ37を運転(起動)とすることにより、第3槽43内の水46を循環して水処理装置33により浄化する。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0056】
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルL以上で且つレベルHよりも低い(L≦WL<H)ときであって、導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)且つ導電度センサ52の導電度検出値C1が警報レベル2よりも低い(C2<警報レベル2)ときには、電磁弁50は開又は閉、循環ポンプ37は停止として、元の状態を維持する。即ち、このときの前の状態において水タンク32(第3槽43)への補水を行っていれば、電磁弁50を開のままにして第3槽43内の水位がレベルHに達するまで水タンク32(第3槽43)への補水を継続する。一方、このときの前の状態で一旦補水が完了して待機をしていれば、電磁弁50を閉のままにして第3槽43内の水位がレベルLに低下するまで待機状態を継続する。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0057】
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルH以上(WL≧H)のときであって、導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)、導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2以上で且つ異常レベル2よりも低い(警報レベル2≦C2<異常レベル2)ときには、電磁弁50は閉、三方弁36は第1,2槽側36aを閉、第3槽側36bを開とし、且つ、循環ポンプ37を運転(起動)とすることにより、第3槽43内の水46を循環して水処理装置33により浄化する。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0058】
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルH以上(WL≧H)のときであって、導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2よりも低い(C2≦警報レベル2)ときには、水タンク32(第3槽43)への補水が完了しているため、待機状態とする。即ち、電磁弁50は閉、循環ポンプ37は停止とする。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0059】
(システム運転状態がメンテナンスモード準備の場合)
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルHよりも低い(WL<H)ときであって、導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1以上(C1≧警報レベル1)で且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2よりも低い(C2<警報レベル2)ときには、電磁弁50は閉、三方弁36は第1,2槽側36aを開、第3槽側36bを閉とし、且つ、循環ポンプ37を運転(起動)とすることにより、第1,2槽41,42内の水46を循環して水処理装置33により浄化する。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0060】
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルHよりも低い(WL<H)ときであって、導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2よりも低い(C2<警報レベル2)ときには、電磁弁50は開、循環ポンプ37は停止とし、水道水を電磁弁50を介して水処理装置33へ供給し、水処理装置33で浄化して第1槽41へ供給することにより、水タンク32(第3槽43)への補水を行う。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0061】
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルH以上(WL≧H)のときであって、導電度センサ51の導電度検出値C1が警報レベル1よりも低く(C1<警報レベル1)且つ導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2よりも低い(C2<警報レベル2)ときには、電磁弁50は閉、循環ポンプ37は停止とする。即ち、水タンク32(第3槽43)への補水が完了してメンテナンスモードへ移行する準備が完了したと判断し、メンテナンスモードへ移行する。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0062】
(システム運転状態がメンテナンスモードの場合)
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルLよりも高い(WL>L)ときであって、導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2よりも低い(C2<警報レベル2)ときには、電磁弁50は閉、循環ポンプ37は停止とし、メンテナンスが可能であると判断する。この状態で水処理装置33のメンテナンスを行う。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0063】
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルLよりも高い(WL>L)ときであって、導電度センサ52の導電度検出値C2が警報レベル2以上(C2≧警報レベル2)のときには、電磁弁50は閉、循環ポンプ37は停止とし、メンテナンス中止警報を発する。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0064】
レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルLL以上で且つレベルLよりも低い(LL≦WL<L)ときにも、メンテナンス中止警報を発する。このとき水供給ポンプ34,35は運転を継続する(システム状態は運転継続)。
【0065】
なお、図2の制御テーブルには示していないが、レベルセンサ47の水位検出値WLがレベルLLよりも低く(WL<LL)なったときや、導電度センサ52の導電度検出値C2が異常レベル2以上(C2>異常レベル2)になったときには、メンテナンスモード準備やメンテナンスモードにおいても、非常停止とする。即ち、電磁弁50は閉、循環ポンプ37は停止とし、水供給ポンプ34,35も停止する。
【0066】
<作用・効果>
以上のように、本実施の形態1によれば、水処理装置33を水タンク32の上流側に配置することにより、水処理装置33で生成した高純度の水を一旦水タンク32に貯留し、この水タンク32内に貯留された水46を水供給ポンプ34,35によって燃料電池発電システムの各部(燃料ガス供給装置22,酸化ガス供給装置23)へ供給するように構成したため、燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置33のイオン交換樹脂全体に均一に流れる量の水をイオン交換樹脂に流すことができる。このため、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがない。また、燃料電池発電システムの運転中に水処理装置33(イオン交換樹脂)のメンテナンス(新品との交換や再生処理等)を行うことができ、燃料電池発電システムの運転を長時間継続することもできる。
【0067】
なお、このときに水処理装置33のイオン交換器を交換カートリッジ式にすることなどによって新品との交換を容易にすれば、メンテナンス時間を短縮することができる。更には、水タンク容量はメンテナンス時間に応じた容量(メンテナンス中に燃料電池発電システムの運転を継続しても水タンク内の水が枯渇することのない容量)とする必要があるため、メンテナンス時間を短縮することができれば、その分、水タンク容量を小さくすることができる。
【0068】
また、水タンク32は第1仕切り板39,40を内部に設けることにより内部を第1槽41、第2槽42、第3槽43に分け、第1槽41から第2槽42への水の移動は第1仕切り板39の下を通って移動し、第2槽42から第3槽43への水の移動は第2仕切り板40の上を通って移動するように構成し、且つ、燃料電池スタック31から回収した回収水は第1槽41へ導入し、第3槽43に貯留された水46を水供給ポンプ34,35によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成したため、不純物を含む回収水が直ぐに第3槽43内に流入して燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23へ供給されてしまうのを防止することができる。
【0069】
また、導電度センサ51によって第1,2槽41,42内の水の純度が低下(導電度が上昇)したことを検知したときには、三方弁36の第1,2槽側36aを開いて循環ポンプ37により第1,2槽41,42内の水46を抽出して水処理装置33へ戻し、水処理装置33でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽41へ戻して第1,2槽41,42内の水46の純度を高めるようにし、導電度センサ52によって第3槽43内の水の純度が低下(導電度が上昇)したことを検知したときには、三方弁36の第3槽側36bを開いて循環ポンプ37により第3槽43内の水46を抽出して水処理装置33へ戻し、水処理装置33でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽41(第3槽43でもよい)へ戻して第3槽43内の水46の純度を高めるようにしたため、水タンク32(第1,2槽41,42及び第3槽43)内の水の純度がタンク材料成分の溶出や二酸化炭素の溶解などによって低下することがあっても、水タンク32(第1,2槽41,42及び第3槽43)内の水46を確実に高純度に維持することができ、確実に高純度の水を燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23に供給することができる。しかも、このときの循環水量(水処理装置33への戻り流量)は燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置33のイオン交換樹脂全体に均一に水が流れる量とすることができるため、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがない。
【0070】
また、レベルセンサ47によって第3槽43内の水量が減少したことを検知したときには、水道水(補給水)を水処理装置33で高純度の水にして第1槽41(第3槽43でもよい)へ供給することにより、第3槽43への補水を行うため、第3槽43内の水量を確実に確保することができる。
【0071】
[実施の形態2]
図3は本発明の実施の形態2に係る燃料電池発電システムの水供給装置の構成図である。なお、図3には水供給装置部分の構成のみを示している。燃料電池発電システムの本体側の構成については上記実施の形態1と同様であるため、ここでの図示及び説明は省略する(図1参照)。
【0072】
<構成>
図3に示すように、本実施の形態2では、水タンクを第1水タンク32Aと第2水タンク32Bとに分離し、これらの水タンク32A,32Bの上流側に水処理装置33が配置されている。第1及び第2水タンク32A,32Bはステンレスなどで形成されている。第1水タンク32Aと第2水タンク32Bは、水移動手段としての電磁弁61を介して接続されている。
【0073】
第1水タンク32Aは第2水タンク32Bよりも上方に位置しているため、この高低差を利用することにより電磁弁61を開くだけで第1水タンク32A内の水46を第2水タンク32Bへ移動させることができる。なお、第1水タンク32Aと第2水タンク32Bと高低差がない場合にはポンプによって第1水タンク32Aから第2水タンク32Bへ水を移動させればよい。
【0074】
また、水処理装置33からの水や燃料電池スタック21(図1参照)からの回収水は第1水タンク32Aへ導入され、第2水タンク32Bに貯留された水46が水供給ポンプ34,35によって燃料ガス供給装置22及び酸化ガス供給装置23(図1参照)へ供給されるようになっている。なお、水処理装置33からの水は高純度であるため、直接、第2水タンク32Bへ導入するようにしてもよい。一方、回収水には燃料電池スタックの構成材料成分などの不純物が含まれることがあるため、回収水は第1水タンク32Aに導入している。第1水タンク32Aから第2水タンク32Bへは電磁弁61を介して水が移動するようになっているため、不純物を含む回収水が、直ぐに第2水タンク32B内に流入するのを防止することができる。
【0075】
水処理装置33には図示しない水道設備から電磁弁50及び逆止弁53を介して水道水が供給されるが、このときの供給水量は消費水量(燃料ガス供給装置及び酸化ガス供給装置への水の供給量と回収水との差の不足分)に応じて決め、その供給水量によりイオン交換樹脂に均一に水が流れる様に、イオン交換器の形状、寸法等を決めている(処理水量により市販品から選択もできる)。
【0076】
また、第1水タンク32A側には三方弁36の一方36aが接続され、第2水タンク32B側には三方弁36の他の一方36bが接続されている。三方弁36の残る一方36cは循環ポンプ37の吸い込み側に接続され、循環ポンプ37の吐出側は逆止弁54を介して水処理装置33の入口側に接続されている。循環ポンプ37の循環水量(水処理装置33への戻り流量)は、水処理装置33のイオン交換樹脂に水が均一に流れる流量に設定されている。具体的な循環水量は水道水の供給水量と同程度とすればよい(水道水の供給水量によりイオン交換器が設定されているため)。
【0077】
第1水タンク32A内の水の純度は、第1水タンク32Aに設けた導電度センサ51によって測定する。第2水タンク32B内の水の純度は、第2水タンク32Bに設けた導電度センサ52によって検出する。
【0078】
第2水タンク32Bの水量は、第2水タンク32Bに設けたレベルセンサ47によって検出する。図示例では第2水タンク32Bの水位WLに対して上から順にH,L,LLのレベルが設定されている。レベルHは第2水タンク32B内の水量が十分なレベルであり、このレベルに達するまで補水をする。レベルLは第2水タンク32B内の水量が減少して補水を要するレベルである。レベルLLは第2水タンク32B内の水量が異常に少なくなったことを表すレベルである。
【0079】
また、第2水タンク32B内には第2水タンク32B内の水面を覆うようにダイヤフラム62が設けられている。ダイヤフラム62は第2水タンク32B内の水面とともに上下に移動する。
【0080】
電磁弁50、三方弁36、循環ポンプ37及び水供給ポンプ34,35の制御については、レベルセンサ47や導電度センサ51,52の検出信号に基づいて上記実施の形態1の場合と同様に行われる(図2参照)。電磁弁61は、例えば第1水タンク32Aに導入される回収水の量に応じた適宜の間隔で開閉し、また、循環ポンプ37で第2水タンク32B内の水46を循環して水処理装置33で浄化するときや、電磁弁50を開いて水タンク32Bに水処理装置33で浄化した水道水を補水するときなどに開けばよい。
【0081】
<作用・効果>
本実施の形態2によれば、水処理装置33を水タンク(第1及び第2水タンク32A,32B)の上流側に配置することにより、水処理装置33で生成した高純度の水を一旦水タンク(第1及び第水タンク32A,32B)に貯留し、この水タンク(第1及び第2水タンク32A,32B)内に貯留された水46を水供給ポンプ34,35によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成したため、燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置33のイオン交換樹脂全体に均一に流れる量の水をイオン交換樹脂に流すことができる。このため、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがない。また、燃料電池発電システムの運転中に水処理装置33のメンテナンスを行うことができ、燃料電池発電システムの運転を長時間継続することもできる。
【0082】
なお、このときに水処理装置33のイオン交換器を交換カートリッジ式にすることなどによって新品との交換を容易にすれば、メンテナンス時間を短縮することができる。更には、水タンク容量はメンテナンス時間に応じた容量(メンテナンス中に運転を継続しても水タンク内の水が枯渇することのない容量)とする必要があるため、メンテナンス時間を短縮することができれば、その分、水タンク容量を小さくすることができる。
【0083】
また、水タンクを第1水タンク32Aと第2水タンク32Bとに分離し、第1水タンク32Aから第2水タンク32Bへの水の移動は水移動手段(電磁弁61)によって行うように構成し、且つ、燃料電池スタック21から回収した回収水は第1水タンク32Aへ導入し、第2水タンク32Bに貯留された水46を水供給ポンプ34,35によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成したため、不純物を含む回収水が、直ぐに第2水タンク32B内に流入して燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23へ供給されてしまうのを防止することができる。
【0084】
また、第1水タンク32Aは第2水タンク32Bよりも上方に位置し、第1水タンク32Aと第2水タンク32Bとを電磁弁61を介して接続したため、ポンプなどを要することなく、第1水タンク32Aと第2水タンク32Bとの高低差を利用して、第1水タンク32Aから第2水タンク32Bへ水を移動させることができる。このため構成が簡易で安価である。
【0085】
また、第2水タンク32B内には第2水タンク32B内の水面を覆うようにダイヤフラム62を設けたため、このダイヤフラム62によって第2水タンク32内の水46が外気と接触するのを防ぐことにより、第2水タンク32B内の水46の純度が低下するのを防止することができる。
【0086】
また、導電度センサ51によって第1水タンク32A内の水46の純度が低下したことを検知したときには、三方弁36の第1水タンク側36aを開いて循環ポンプ37により第1水タンク32A内の水46を抽出して水処理装置33へ戻し、水処理装置33でイオン交換して高純度の水にした後、第1水タンク32Aへ戻して第1水タンク32A内の水46の純度を高めるようにし、導電度センサ52によって第2水タンク32B内の水46の純度が低下したことを検知したときには、三方弁36の第2水タンク側36bを開いて循環ポンプ37により第2水タンク32B内の水46を抽出して水処理装置33へ戻し、水処理装置33でイオン交換して高純度の水にした後、第1水タンク32A(第2水タンク32Bでもよい)へ戻して第2水タンク32B内の水46の純度を高めるようにしたため、第1水タンク32A及び第2水タンク32B内の水46を確実に高純度に維持することができ、確実に高純度の水を燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置23に供給することができる。しかも、このときの循環水量(水処理装置33への戻り流量)は燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置33のイオン交換樹脂全体に均一に水が流れる量とすることができるため、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがない。
【0087】
また、レベルセンサ47によって第2水タンク32内の水量が減少したことを検知したときには、水道水(補給水)を水処理装置33で高純度の水にして第1水タンク32A(第2水タンク32Bでもよい)に供給することにより、第2水タンク32Bへの補水を行うため、第2水タンク32B内の水量を確実に確保することができる。
【0088】
なお、水循環手段の構成としては上記実施の形態1,2(図1,図3)のように三方弁36と循環ポンプ37とを用いた構成とすることが最も簡単で安価であると考えられるが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えば図4又は図5に示すような構成としてもよい。
【0089】
図4は2台の電磁弁71,72を用いた場合の構成例であり、第1,2槽41,42側(又は水タンク32A側)には電磁弁71が接続され、第3槽43側(又は水タンク32B側)には電磁弁72が接続されている。また、電磁弁71,72は何れも循環ポンプ37の吸い込み側に接続され、循環ポンプ37の吐出側は逆止弁54を介して水処理装置33の入口側に接続されている(図1,図3参照)。詳細な説明は省略するが、この場合には電磁弁71,72の開閉制御を三方弁36の開閉制御と同様に行えばよい。即ち、三方弁36の第1,2槽41,42側36aを開く条件のときに電磁弁71を開き、三方弁36の第3槽43側を開く条件のときに電磁弁72を開く。
【0090】
図5は2台の循環ポンプ37A,37Bを用いた場合の構成例であり、第1,2槽41,42側(又は水タンク32A側)は循環ポンプ37Aの吸い込み側に接続され、循環ポンプ37Aの吐出側は逆止弁54Aを介して水処理装置33の入口側に接続されており、第3槽43(又は水タンク32B側)は循環ポンプ37Bの吸い込み側に接続され、循環ポンプ37Bの吐出側は逆止弁54Bを介して水処理装置33の入口側に接続されている(図1,図3参照)。詳細な説明は省略するが、この場合には三方弁36の開閉制御に対応するように循環ポンプ37A,37Bの起動停止制御を行えばよい。即ち、三方弁36の第1,2槽41,42側36aを開く条件のときに循環ポンプ37Aを起動し、三方弁36の第3槽43側を開く条件のときに循環ポンプ37Bを起動する。
【0091】
また、上記実施の形態1,2では水道設備から直接供給される水道水を補給水としているが、必ずしも限定するものではなく、例えば予備のタンクに貯溜した水を補給水としてもよい。
【0092】
また、上記実施の形態1,2では導電度センサ51,52の導電度検出信号に基づいて水循環手段である三方弁36の開閉制御や循環ポンプ37の起動制御(水タンク内の水の浄化制御)を行っているが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えば一定時間ごとに三方弁36の開動作や循環ポンプ37の起動を行うことによって、水タンク32(第1,2槽41,42及び第3槽43)や第1及び第2水タンク32A,32B内の水46の浄化を行うようにしてもよい。
【0101】
【発明の効果】
以上、発明の実施の形態とともに具体的に説明したように、発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、
水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
前記水タンクは、鉛直方向に延びる第1仕切り板と第2仕切り板とを内部に設けることにより内部を水平方向に順に第1槽、第2槽、第3槽に分け、第1槽から第2槽への水の移動は第1槽と第2槽とを仕切る第1仕切り板の下を通って移動し、第2槽から第3槽への水の移動は第2槽と第3槽とを仕切る第2仕切り板の上を通って移動するように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1槽へ導入し、第3槽に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成したことを特徴とする。
【0102】
従って、この第発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、不純物を含む回収水が直ぐに第3槽内に流入して燃料電池発電システムの各部へ供給されてしまうのを防止することができる。
【0103】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、第1,2槽及び第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1,2槽及び第3槽へ戻す水循環手段を設けたことを特徴とする。
【0104】
従って、この第発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、第1,2槽及び第3槽内の水の純度がタンク材料成分の溶出や二酸化炭素の溶解などによって低下することがあっても、第1,2槽及び第3槽内の水を高純度に維持して、高純度の水を燃料電池発電システムの各部に供給することができる。しかも、このときの循環水量(水処理装置への戻り流量)は燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置のイオン交換樹脂全体に均一に水が流れる量とすることができるため、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがない。
【0105】
また、第3発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、第1,2槽又は第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻す水循環手段と、第1,2槽内の水の純度を測定する第1純度測定手段と、第3槽内の水の純度を測定する第2純度測定手段とを備え、第1純度測定手段によって第1,2槽内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第1,2槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽へ戻して第1,2槽内の水の純度を高め、第2純度測定手段によって第3槽内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽又は第3槽へ戻して第3槽内の水の純度を高めるように構成したことを特徴とする。
【0106】
従って、この第発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、第1,2槽及び第3槽内の水の純度がタンク材料成分の溶出や二酸化炭素の溶解などによって低下することがあっても、より確実に第1,2槽及び第3槽内の水を高純度に維持して、高純度の水を燃料電池発電システムの各部に供給することができる。しかも、このときの循環水量(水処理装置への戻り流量)は燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置のイオン交換樹脂全体に均一に水が流れる量とすることができるため、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがない。
【0107】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第1,第2又は第3発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、第3槽内の水量を測定する水量測定手段を備え、この水量測定手段によって第3槽内の水量が減少したことを検知したとき、補給水を水処理装置で高純度の水にして第1槽又は第3槽へ供給することにより、第3槽への補水を行うように構成したことを特徴とする。
【0108】
従って、この第4発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、第3槽内の水量を確実に確保することができる。
【0111】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、前記水タンクは第1水タンクと第2水タンクとに分離し、第1水タンクから第2水タンクへの水の移動は水移動手段によって行うように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1水タンクへ導入し、第2水タンクに貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、前記第1及び第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1及び第2水タンクへ戻す水循環手段を前記水供給手段とは別に設けたことを特徴とする。
【0112】
従って、この第発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、第1及び第2水タンク内の水の純度がタンク材料成分の溶出や二酸化炭素の溶解などによって低下することがあっても、第1及び第2水タンク内の水を高純度に維持して、高純度の水を燃料電池発電システムの各部に供給することができる。しかも、このときの循環水量(水処理装置への戻り流量)は燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置のイオン交換樹脂全体に均一に水が流れる量とすることができるため、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがない。
【0113】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、前記水タンクは第1水タンクと第2水タンクとに分離し、第1水タンクから第2水タンクへの水の移動は水移動手段によって行うように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1水タンクへ導入し、第2水タンクに貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、前記水供給手段とは別に設け、第1又は第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻す水循環手段と、第1水タンク内の水の純度を測定する第1純度測定手段と、第2水タンク内の水の純度を測定する第2純度測定手段とを備え、第1純度測定手段によって第1水タンク内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第1水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1水タンクへ戻して第1水タンク内の水の純度を高め、第2純度測定手段によって第2水タンク内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1水タンク又は第2水タンクへ戻して第2水タンク内の水の純度を高めるように構成したことを特徴とする。
【0114】
従って、この第発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、第1及び第2水タンク内の水の純度がタンク材料成分の溶出や二酸化炭素の溶解などによって低下することがあっても、より確実に第1及び第2水タンク内の水を高純度に維持して、高純度の水を燃料電池発電システムの各部に供給することができる。しかも、このときの循環水量(水処理装置への戻り流量)は燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置のイオン交換樹脂全体に均一に水が流れる量とすることができるため、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがない。
【0115】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第6又は第7発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、第1水タンクは第2水タンクよりも上方に位置し、第1水タンクと第2水タンクとを水移動手段としての弁を介して接続したことを特徴とする。
【0116】
従って、この第発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、ポンプなどを要することなく、第1水タンクと第2水タンクとの高低差を利用して、第1水タンクから第2水タンクへ水を移動させることができる。このため構成が簡易で安価である。
【0117】
また、第発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第6,第7又は第8発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、第2水タンク内には第2水タンク内の水面を覆うようにダイヤフラムを設けたことを特徴とする。
【0118】
従って、この第発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、ダイヤフラムによって第2水タンク内の水が外気と接触するのを防ぐことにより、第2水タンク内の水の純度が低下するのを防止することができる。
【0119】
また、第10発明の燃料電池発電システムの水供給装置は、第6,第7,第8又は第9発明の燃料電池発電システムの水供給装置において、第2水タンク内の水量を測定する水量測定手段を備え、この水量測定手段によって第2水タンク内の水量が減少したことを検知したとき、補給水を水処理装置で高純度の水にして第1水タンク又は第2水タンクに供給することにより、第2水タンクへの補水を行うように構成したことを特徴とする。
【0120】
従って、この第10発明の燃料電池発電システムの水供給装置によれば、第2水タンク内の水量を確実に確保することができる。
【0121】
また、第12発明の燃料電池発電システムは、燃料電池発電システムの運転状態にかかわらず常に水処理装置のイオン交換樹脂全体に均一に流れる量の水をイオン交換樹脂に流すことができ、イオン交換樹脂の寿命を低下させることがないという優れた効果を奏する前記第1発明乃至第11発明のいずれかに記載の水供給装置を備える。従って、この第12発明の燃料電池発電システムによれば、燃料電池発電システムの運転中に水処理装置(イオン交換樹脂)のメンテナンス(新品との交換や再生処理等)を行うことができ、燃料電池発電システムの運転を長時間継続して行うことも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る燃料電池発電システムの水供給装置の構成図である。
【図2】前記水供給装置における制御装置の制御状態を示す制御テーブルである。
【図3】本発明の実施の形態2に係る燃料電池発電システムの水供給装置の構成図である。
【図4】水処理装置における水循環手段の他の構成を示す図である。
【図5】水処理装置における水循環手段の他の構成を示す図である。
【図6】従来の燃料電池発電システムの水供給装置の構成図である。
【図7】水処理装置に備えたイオン交換器の構成図である。
【符号の説明】
13 イオン交換器
14 イオン交換樹脂
21 燃料電池スタック
22 燃料ガス供給装置
23 酸化ガス供給装置
24,25 水回収装置
31 水供給装置
32 水タンク
32A 第1水タンク
32B 第2水タンク
33 水処理装置
34,35 水供給ポンプ
36 三方弁
36a,36b,36c 三方弁の各方
37 循環ポンプ
37A,37B 循環ポンプ
38 制御装置
39,40 仕切り板
41 第1槽
42 第2槽
43 第3槽
44 上面
45 下面
46 水
47 レベルセンサ
50 電磁弁
51,52 導電度センサ
53,54 逆止弁
54A,54B 逆止弁
61 電磁弁
62 ダイヤフラム
71,72 電磁弁

Claims (12)

  1. イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
    前記水タンクは、鉛直方向に延びる第1仕切り板と第2仕切り板とを内部に設けることにより内部を水平方向に順に第1槽、第2槽、第3槽に分け、第1槽から第2槽への水の移動は第1槽と第2槽とを仕切る第1仕切り板の下を通って移動し、第2槽から第3槽への水の移動は第2槽と第3槽とを仕切る第2仕切り板の上を通って移動するように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1槽へ導入し、第3槽に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成したことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  2. 請求項に記載する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    第1,2槽及び第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1,2槽及び第3槽へ戻す水循環手段を設けたことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  3. 請求項に記載する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    第1,2槽又は第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻す水循環手段と、
    第1,2槽内の水の純度を測定する第1純度測定手段と、
    第3槽内の水の純度を測定する第2純度測定手段とを備え、
    第1純度測定手段によって第1,2槽内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第1,2槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽へ戻して第1,2槽内の水の純度を高め、第2純度測定手段によって第3槽内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第3槽内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1槽又は第3槽へ戻して第3槽内の水の純度を高めるように構成したことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  4. 請求項1,2又は3に記載する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    第3槽内の水量を測定する水量測定手段を備え、
    この水量測定手段によって第3槽内の水量が減少したことを検知したとき、補給水を水処理装置で高純度の水にして第1槽又は第3槽へ供給することにより、第3槽への補水を行うように構成したことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  5. 請求項2に記載する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    前記第1,2槽及び第3槽内の水は、前記第1,2槽及び第3槽の底から抽出して前記水処理装置へ戻すことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  6. イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
    前記水タンクは第1水タンクと第2水タンクとに分離し、第1水タンクから第2水タンクへの水の移動は水移動手段によって行うように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1水タンクへ導入し、第2水タンクに貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
    前記第1及び第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1及び第2水タンクへ戻す水循環手段を前記水供給手段とは別に設けたことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  7. イオン交換器を備えた水処理装置を有し、イオン交換器のイオン交換樹脂に不純物イオンが溶解している水を流してイオン交換することにより高純度の水を生成し、この高純度の水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    水処理装置を水タンクの上流側に配置することにより、水処理装置で生成した高純度の水を一旦水タンクに貯留し、この水タンク内に貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
    前記水タンクは第1水タンクと第2水タンクとに分離し、第1水タンクから第2水タンクへの水の移動は水移動手段によって行うように構成し、且つ、燃料電池本体から回収した回収水は第1水タンクへ導入し、第2水タンクに貯留された水を水供給手段によって燃料電池発電システムの各部へ供給するように構成し、
    前記水供給手段とは別に設け、第1又は第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻す水循環手段と、
    第1水タンク内の水の純度を測定する第1純度測定手段と、
    第2水タンク内の水の純度を測定する第2純度測定手段とを備え、
    第1純度測定手段によって第1水タンク内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第1水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1水タンクへ戻して第1水タンク内の水の純度を高め、第2純度測定手段によって第2水タンク内の水の純度が低下したことを検知したときには、水循環手段により第2水タンク内の水を抽出して水処理装置へ戻し、水処理装置でイオン交換して高純度の水にした後、第1水タンク又は第2水タンクへ戻して第2水タンク内の水の純度を高めるように構成したことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  8. 請求項6又は7に記載する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    第1水タンクは第2水タンクよりも上方に位置し、第1水タンクと第2水タンクとを水移動手段としての弁を介して接続したことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  9. 請求項6,7又は8に記載する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    第2水タンク内には第2水タンク内の水面を覆うようにダイヤフラムを設けたことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  10. 請求項6,7,8又は9に記載する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    第2水タンク内の水量を測定する水量測定手段を備え、
    この水量測定手段によって第2水タンク内の水量が減少したことを検知したとき、補給水を水処理装置で高純度の水にして第1水タンク又は第2水タンクに供給することにより、第2水タンクへの補水を行うように構成したことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  11. 請求項6又は7に記載する燃料電池発電システムの水供給装置において、
    前記第1及び第2水タンク内の水は、前記第1及び第2水タンクの底から抽出して前記水処理装置へ戻すことを特徴とする燃料電池発電システムの水供給装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の燃料電池発電システムの水供給装置を備えたことを特徴とする燃料電池発電システム。
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