JP3928388B2 - 開口部建材 - Google Patents

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一郎 水谷
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三協立山アルミ株式会社
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室外側にシンクを設けた開口部建材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガーデニングや家庭菜園がブームとなっており、戸外で水を使えることを望む人が少なくない。その要望に応えるために、建物の外壁面にシンクを取り付ける場合がある。シンクは、現状ではサッシや出窓等の開口部建材を逃がした位置に設置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
開口部建材とシンクの取付工事は、異なる施工業者によって別々に行われているので工期が延長されることとなり、施工業者が増えるために建物の品質低下を招く場合があった。また室外に設けたシンクは、当然ながら室外でしか使用できなかった。
【0004】
本発明は以上に述べたような実情に鑑み、シンクと開口部建材の取り付けを一挙に行うことができ、且つシンクを室外と室内の両方から使えるようにできる開口部建材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、請求項1記載の発明による開口部建材は、躯体開口部に取り付けて室内外を仕切る建材本体と、建材本体の室外側に設けたシンクとを備え、建材本体は室外側への張出し部を有し、張出し部の底板は、室外側が高くなるように傾斜し、且つ開閉部を有し、シンクが開閉部の下方位置に取り付けてあることを特徴とする。
【0006】
また請求項2記載の発明による開口部建材は、躯体開口部に取り付けて室内外を仕切る建材本体と、建材本体の室外側に設けたシンクとを備え、建材本体は室外側への張出し部を有し、張出し部の底板は開閉部を有し、シンクが開閉部の下方位置に取り付けてあり、張出し部の内部には床板が設けてあり、床板と底板の間の空間が室内側に連通するとともに、開閉部の上方に位置する床板が、室内でシンクを使用する際に支障のない位置に移動可能となっていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図4は、本発明の開口部建材の一実施形態を示している。これは、躯体開口部Sに取り付けられた建材本体1が室内外を仕切っており、建材本体1の室外側に設けたシンク2を室外と室内の両方から使えるようにしたものである。
【0008】
建材本体1は、躯体開口部Sに嵌まり込む長方形のメインフレーム7と、メインフレームの室外側に取り付けられ、図2(ロ)に示すように、横から見て台形の張出し部3を形成する張出しフレーム8とによってその骨格が形成されている。張出し部3の正面側には引き違いの障子戸9が入れてあり、張出し部3の上下の傾斜した面には、天板23、底板4をそれぞれ設けてある。天板23は室内側が高くなるように傾斜し、反対に底板4は室外側が高くなるように傾斜している。張出し部3の下部は腰壁部10となっており、腰壁部10は図2(イ)に示すように中央に縦桟11を設け、その左右に2枚の腰板12a,12bを嵌め殺しの状態で取り付けてある。右側の腰板12bの室外側の面には、シンク2を取り付けてある。また縦桟11の内部には水道管13が埋め込まれ、縦桟11の上部に、シンク2へ給水するための蛇口14を取り付けてある。
【0009】
先に述べた張出し部の底板4は、シンク2の上方に位置する部分が扉15によって開口できる開閉部5となっている。扉15は、図1に示すように、室外側が張出し部の横フレーム16に蝶番17で連結されており、室内側で上下に回動する。また、扉15にはラッチ機構18を設けてある。
【0010】
張出し部3の内部には、床板6を設けてある。床板6は、室外側の縁部が、張出し部の横フレーム16に設けた係止部19に差し込まれ、腰壁部10上部の横フレーム20から立ち上げた受け部材22によって下方より支持されている。床板6と底板4にはさまれた三角形のスペースは、室内側に連通している。また床板6は、図3に示すように三つの部分6a,6b,6cに分割されており、そのうち開閉部5の上方に位置する床板6bが、取り外しできるようになっている。床板6bは、通常状態では先端部が前記係止部19に差し込まれ、側縁部が左右の床板6a,6cの下面側に設けた載置部24,24上に載置されている。また取り外した床板6bは、左側の面積の広い床板6aの下に収納することができる。図中の21は、取り外した床板6bを載せるためのレールである。
【0011】
以上の構成となった開口部建材によれば、図4に示すように、シンク2を室外で使用できるのは無論、床板6bを取り外し、扉15を持ち上げて開閉部5を開放することによって、シンク2を室内からも使用できる。
【0012】
本発明の開口部建材は、ここに述べた実施形態に限定されない。張出し部底板の開閉部5は、扉15がスライドして開閉するものであったり、扉15を着脱自在としたものであっても良い。また、開閉部5上方に位置する床板6bは、スライドしたり、蝶番等により回動して移動するものであっても良い。
【0013】
【発明の効果】
本発明の開口部建材は、建材本体とシンクが一体的にユニット化されているので、建材本体とシンクの取り付け工事を一挙に行うことができ、施工の合理化を図ることができる。しかもシンクは、室外と室内の両側から使用することができる。張出し部の底板が、室外側が高くなるように傾斜していることで、室外におけるシンクの使い易さが向上する。また、張出し部の内部に床板を設けた場合には、室内側において出窓としての機能を存分に発揮するものとなるし、張出し部底板の開閉部上方に位置する床板を移動可能とすることで、必要に応じて室内側からも簡便にシンクを使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す開口部建材のA−A断面図である。
【図2】(イ)(ロ)
本発明の開口部建材の一実施形態を示す正面図と側面図である。
【図3】図2に示す開口部建材のB−B断面図である。
【図4】図2に示す開口部建材を建物に設置した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 建材本体
2 シンク
3 張出し部
4 底板
5 開閉部
6,6a,6b,6c 床板
S 躯体開口部

Claims (2)

  1. 躯体開口部に取り付けて室内外を仕切る建材本体と、建材本体の室外側に設けたシンクとを備え、建材本体は室外側への張出し部を有し、張出し部の底板は、室外側が高くなるように傾斜し、且つ開閉部を有し、シンクが開閉部の下方位置に取り付けてあることを特徴とする開口部建材。
  2. 躯体開口部に取り付けて室内外を仕切る建材本体と、建材本体の室外側に設けたシンクとを備え、建材本体は室外側への張出し部を有し、張出し部の底板は開閉部を有し、シンクが開閉部の下方位置に取り付けてあり、張出し部の内部には床板が設けてあり、床板と底板の間の空間が室内側に連通するとともに、開閉部の上方に位置する床板が、室内でシンクを使用する際に支障のない位置に移動可能となっていることを特徴とする開口部建材。
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