JP3927156B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば浮遊ゲートを有する不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図23乃至図25は、従来のSTI(Shallow Trench Isolation)を用いたNAND型EEPROMを示している、図23は平面図を示し、図24は図23の24−24線に沿った断面図を示し、図25は図23の25−25線に沿った断面図を示している。図24に示すように、シリコン基板上にトンネル絶縁膜としてのゲート絶縁膜GIが形成され、その上に浮遊ゲートFGが形成されている。浮遊ゲートFGは隣接するセル間で切断され、電気的に絶縁されている。この浮遊ゲートFGを切断する構造を、スリットと呼ぶ。スリット内の浮遊ゲートFGの側壁及び浮遊ゲートFG上部はゲート間絶縁膜IGIで覆われている。トンネル絶縁膜及びゲート間絶縁膜で浮遊ゲートFGを覆うことにより、浮遊ゲートFGに長期間電荷を保持することが可能となる。さらに、ゲート間絶縁膜の上に制御ゲートCGが形成されている。制御ゲートCGは、通常多数のセルトランジスタで共有され、同時に多数のセルトランジスタを駆動する機能を有し、ワード線WLと表記する。
【0003】
一方、図25に示す断面方向は、通常ビット線BL方向と表記される。ビット線BL方向では、図25に示すように、図24で示したスタックゲート構造が基板上に並んだ構造となる。各セルトランジスタは、レジストあるいは加工マスク層を用いて自己整合的に加工される。選択ゲートを介して複数のセルが直列接続されるNAND型メモリでは、隣接するセル間でそれぞれのソースとドレインが共有され、セル面積の縮小が図られている。また、各ワード線WLの相互間は微細加工の最小寸法で加工されている。
【0004】
浮遊ゲートFGへの電子の注入は、制御ゲートCGに高い書き込み電位を与え、基板をグランドに接地することにより行われる。セルトランジスタの微細化に伴い隣接セル間及び浮遊ゲートFGと周辺構造との寄生容量が増大している。このため、セルトランジスタの書き込み電圧は、書き込み速度の高速化を図るために高電圧化する傾向にある。書き込み電圧の上昇は、制御ゲートCG間の絶縁耐圧の確保及び、ワード線駆動回路の高耐圧化が必要である。このため、メモリ素子の高密度化/高速化にとって大きな問題となる。
【0005】
図24及び図25の構造から書き込み時の電位を概算する。制御ゲートCGと浮遊ゲートFG間、及び浮遊ゲートFGと基板間は、それぞれゲート絶縁膜、トンネル絶縁膜を挟んだキャパシタとみなすことができる。このため、制御ゲートCGからみたメモリセルは2つのキャパシタが直列に接続された構造と等価である。
【0006】
図26は、制御ゲートCGと浮遊ゲートFG間のキャパシタ容量をCip、浮遊ゲートFGと基板間のキャパシタ容量をCtoxとした場合の等価回路を示している。制御ゲートCGに書き込み用高電位(Vpgm=Vcg)を与えたときの浮遊ゲートFGの電位Vfgは、CipとCtoxとの容量結合により決定され、次の式で概算される。
【0007】
Vfg=Cr×(Vcg−Vt+Vt0)
Cr=Cip/(Cip+Ctox)
上式において、Vtはセルトランジスタの閾値電圧、Vt0は浮遊ゲートFGに電荷が全く入っていない場合の閾値電圧(中性閾値電圧)を表している。
【0008】
浮遊ゲートFGの電位Vfgが大きいほどトンネル絶縁膜には高電界がかかり、浮遊ゲートFGへの電子の注入が起こり易くなる。上式より、Vcgを一定とした場合において、Vfgを大きくするためには、容量比(Cr)を大きくすれば良いことが分かる。すなわち、書き込み電位を低減するためには、CipをCtoxに対して大きくすることが必要である。
【0009】
キャパシタの容量は、電極間に設けられた薄膜の誘電率及び対向電極の面積に比例し、対向電極間の距離に反比例する。書き込み/消去のため電荷を通過させるトンネル絶縁膜にリーク電流が流れると書き込み/消去を阻害する。このため、Cipを増大させるためには通常ゲート絶縁膜と浮遊ゲートFG、制御ゲートCGとの接触面積を増大させる手法が用いられている。例えば、スリット幅を抑制して浮遊ゲートFG上面の幅(図24に示す寸法la)を大きくする。あるいは、浮遊ゲートFGの膜厚を厚くして浮遊ゲートFGの側壁の長さ(図24に示す寸法lb)を伸ばすといった技術が開発されている。しかし、その結果、ゲートや配線材と比較してスリット加工寸法を極端に微細化する必要があり、且つ、浮遊ゲートFGの厚膜化によりゲートの加工難易度が増大している。さらに、微細化に伴い、ワード線WLの相互間で対向するFG−FG間の寄生容量が増大する。このように、容量比を維持することはセルトランジスタの微細化に対して大きな阻害要因となってきている。
【0010】
そこで、浮遊ゲートFGや制御ゲートCGの構成を変えることにより、書き込み電圧を低電圧化する技術が考えられている。
【0011】
例えば、ブースタプレートと浮遊ゲート間の容量を増大させ、低電圧で書き込み/消去/読み出し動作が可能なNAND型EEPROMが開発されている(例えば、特許文献1)。
【0012】
また、浮遊ゲートと制御ゲートとのカップリング比を大きくし、書き込み電圧を低減させ、素子の微細化を図った不揮発性記憶素子が開発されている(例えば、特許文献2)。
【0013】
さらに、制御ゲートの両側壁に浮遊ゲートを形成し、書き込み、消去、読出し特性を向上させたMOSFETを記憶素子とする不揮発性半導体記憶装置が開発されている(例えば、特許文献3)。
【0014】
また、浮遊ゲートに隣接してアシストゲートを配置したAG−ANDメモリセルが開発されている(例えば、非特許文献1)。
【0015】
【特許文献1】
特開平11−145429号公報
【0016】
【特許文献2】
特開2002−217318号公報
【0017】
【特許文献3】
特開2002−50703号公報
【0018】
【非特許文献1】
2002 IEEE, 952-IEDM, 21.6.1, 10-MB/s Multi-Level Programming of Gb-Scale Flash Memory Enabled by New AG-AND Cell Technology
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によっても、浮遊ゲート周辺の寄生容量を削減するとともに、制御ゲートと浮遊ゲート間の容量を増大することが困難であり、書き込み電圧を低減し、高集積化、高速化を図ることが困難であった。
【0020】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、書き込み電圧を低減でき、高集積化、高速化が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供しようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートの両側に位置する前記半導体基板内に形成されたソース又はドレイン領域としての第1、第2の拡散層と、前記浮遊ゲートの両側のみで、前記第1、第2の拡散層の上方で、前記第1、第2の拡散層と重なる領域の範囲内に形成され、前記浮遊ゲートを駆動する第1、第2の制御ゲートと、前記第1、第2の制御ゲートと前記浮遊ゲート及び前記拡散層を絶縁するゲート間絶縁膜とを具備している。
【0022】
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板に形成された溝と、前記溝の底部に第1のゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートの両側に対応する前記半導体基板内に形成されたソース又はドレイン領域としての拡散層と、前記両拡散層に対応した前記浮遊ゲートの両側壁にゲート間絶縁膜を介して形成され、前記浮遊ゲートを駆動する第1、第2の制御ゲートとを具備している。
【0023】
さらに、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板の上方に形成された浮遊ゲートと、前記半導体基板内に形成されたソース、ドレインとしての第1、第2の拡散層と、前記浮遊ゲートの両側のみで前記第1、第2の拡散層の上方で、前記第1、第2の拡散層と重なる領域の範囲内前記浮遊ゲート及び前記半導体基板から絶縁して形成された第1、第2の制御ゲートと、前記半導体基板と前記浮遊ゲートとの間の第1の容量と、前記第1の制御ゲートと前記浮遊ゲートとの間の第2の容量と、前記第2の制御ゲートと前記浮遊ゲートとの間の第3の容量と、前記第1の制御ゲートと前記第1の拡散層との間の第4の容量と、前記第2の制御ゲートと前記第2の拡散層との間の第5の容量とを具備している。
【0024】
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、浮遊ゲート及びソース、ドレインを有するセルトランジスタと、前記セルトランジスタの前記浮遊ゲートの両側のみで、前記ソース、ドレインの上方で、前記ソース、ドレインと重なる領域の範囲内に配置された第1、第2の制御ゲートとを有し、前記第1、第2の制御ゲートにより前記浮遊ゲートを選択することを特徴とする。
【0025】
さらに、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、浮遊ゲート及びソース、ドレインを有し、隣接する前記ソース、ドレインが直列接続された複数のセルトランジスタと、前記各セルトランジスタの前記浮遊ゲートの両側に配置された制御ゲートと、前記複数セルトランジスタの一端とビット線との間に接続された第1の選択ゲートと、前記複数セルトランジスタの他端とソース線との間に接続された第2の選択ゲートとを具備し、前記浮遊ゲートの両側の制御ゲートにより前記浮遊ゲートを選択することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
(第1の実施形態)
図1、図2(a)乃至(c)は、第1の実施形態のセルを示している。図1は、セルの平面図を示し、図2(a)は図1の2a−2a線に沿った断面図、図2(b)は図1の2b−2b線に沿った断面図、図2(c)は図1の2c−2c線に沿った断面図を示している。
【0028】
第1の実施形態に係るセルは、図2(a)に示すように、浮遊ゲートFGの両側にゲート間絶縁膜IGIを介して制御ゲートCGが形成されている。これら制御ゲートCGは、浮遊ゲートFGの両側の基板11内に形成された拡散層からなるソース/ドレイン領域(S/D)の上方に形成されている。すなわち、これら制御ゲートCGは、ゲート間絶縁膜IGIを介して浮遊ゲートFGの両側壁及び拡散層に接している。従来のセルは、1つの制御ゲートCGにより1つの浮遊ゲートFGを駆動していた。これに対して、第1の実施形態のセルは、浮遊ゲートFGの両側に位置する2つの制御ゲートCGにより駆動される。
【0029】
図3は、第1の実施形態のセルの等価回路を示している。ここで、Cipは制御ゲートCGと浮遊ゲートFG間の容量、Cip_extは制御ゲートCGと基板間の容量、Ctoxは浮遊ゲートFGと基板間の容量である。この等価回路において、1つの浮遊ゲートFGに隣接する2つの制御ゲートCGが同電位(Vcg)であったとすると、浮遊ゲートの電位Vfgを決定する容量比(Cr)は、次式で概算される。
【0030】
Figure 0003927156
ここで、εip:ゲート間絶縁膜の誘電率、εtox:トンネル絶縁膜の誘電率、W:セルトランジスタのチャネル幅、L:セルトランジスタのゲート長、Tfg:FG膜厚、Ttox:トンネル絶縁膜の膜厚、Tip:ゲート間絶縁膜の膜厚
上記式より、本実施形態のセルトランジスタは、最小加工寸法となるべきトランジスタのチャネル幅やゲート長を変えなくとも、浮遊ゲートの膜厚Tfgを大きくすることにより、Crを大きくすることが可能であることが分かる。これは、セルを微細化しても、容量比を改善することができることを意味する。
【0031】
また、図2(a)に示すように、2つの浮遊ゲートFGの間のスペースは、制御ゲートCGによりほぼ完全に埋め込まれている。このため、従来のセルで問題となっていたワード線WL方向に隣接する浮遊ゲートFG相互間の結合容量、及び、セルトランジスタのソース/ドレイン領域が形成される基板と浮遊ゲートFGとのフリンジ容量の2つの寄生容量が殆んど遮蔽されている。
【0032】
以上のことから、第1の実施形態のセルは、寄生容量の増加を考慮することなく、浮遊ゲートFGの膜厚を厚くすることにより、容量比を確保することができる。その結果、セルトランジスタのゲート長や、チャネル幅などを微細化しても容量比を増大させることができる。しかも、容量比を増大できるため、書き込み電圧を低化することができる。したがって、第1の実施形態によれば、セルの微細化と書き込み電圧の低化とを同時に満たすことが可能である。
【0033】
図4乃至図5は、第1の実施形態に係るセルの製造方法を示している。
【0034】
先ず、図4(a)に示すように、シリコン基板11上に例えばシリコン酸化膜からなるトンネル絶縁膜12が形成される。このトンネル絶縁膜12の上に浮遊ゲートとなる例えばポリシリコン層13、マスク層14が順次形成される。このマスク層14は、例えばシリコン酸化膜、又はシリコン窒化膜が適用される。このマスク層14は、ポリシリコン層13をエッチングする際、ポリシリコン層13と選択比が得られることが最低条件である。しかし、後述するSTIを形成する際のCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程においては、埋め込み用絶縁膜と選択比が得られ、制御ゲートを形成する際のCMP工程においては制御ゲートとの選択比が得られることがより望ましい。
【0035】
図4(b)に示すように、マスク層14はリソグラフィ工程と選択エッチング工程によりパターンニングされる。このパターンニングされたマスク層14を用いてポリシリコン層13、トンネル絶縁膜12、基板11が順にエッチングされ、素子分離用の浅い溝15が形成される。
【0036】
この後、図4(c)に示すように、全面に例えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜16が、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)により形成され、基板11に形成された溝15が埋め込まれる。次いで、図4(d)に示すように、マスク層14をストッパーとして、CMP工程により絶縁膜16がマスク層14まで研磨され、STIが形成される。
【0037】
続いて、図4(e)に示すように、リソグラフィ工程と選択エッチング工程が順次行なわれ、絶縁膜14、16、及びポリシリコン層13がエッチングされる。この結果、制御ゲート(ワード線WL)を形成するための溝17と浮遊ゲートFGが形成される。この時、制御ゲートが形成される部分は基板11が露出するまでエッチングされ、STI部分はエッチングがトンネル絶縁膜12の上方で止まっていることが必要である。すなわち、STI部分のエッチングは、基板11の上面より絶縁特性に必要な膜厚を有する高さで停止していることが望ましい。この後、適当な熱工程あるいは絶縁膜形成工程が順次行なわれる。さらに、浮遊ゲートFG及びマスク層14をマスクとして基板11内に不純物イオンが注入され、セルトランジスタのソース/ドレイン領域(S/D)となる拡散層が形成される。
【0038】
この後、図4(f)に示すように、全面にゲート間絶縁膜IGI、制御ゲートCGが順次形成される。ゲート間絶縁膜IGIは、浮遊ゲートFGの両側壁と溝17の底面、すなわち、ソース/ドレイン領域(S/D)に接触している。ゲート間絶縁膜IGIは、トンネル絶縁膜GIより厚膜である。このゲート間絶縁膜IGIは、例えばアルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、ジルコニア酸化物のいずれか1つあるいは、これらの少なくとも2つの積層膜により形成される。
【0039】
この後、図5(a)に示すように、CMPにより制御ゲートCGがマスク層14まで研磨される。さらに、図5(b)に示すように、全面に金属薄膜を形成して加熱処理し、マスク層14をサリサイド反応の制御膜として使用することにより、制御ゲートCGの上部のみに金属サリサイド層が形成される。このようにして、金属サリサイド層からなるワード線が形成される。
【0040】
なお、制御ゲートCGはサリサイド層として説明したが、本実施形態において、制御ゲートCGは浮遊ゲートFGに対して自己整合的に形成されるため、制御ゲートCG上面に金属配線を形成することも可能である。さらに、制御ゲートCG自体を金属材料で形成することももちろん可能である。このような態様に対応して、制御ゲートCGには、次のような材用を適用できる。
【0041】
サリサイド構造に適用される金属材料としては、例えばチタン、コバルトあるいはニッケルがある。また、制御ゲートCG自体を金属材料とする場合、例えばチタン、タングステン、タングステン窒化物、チタン窒化物のいずれか1つあるいは少なくとも2つの積層膜を適用することが可能である。
【0042】
本実施形態において、制御ゲートCGはゲート間絶縁膜IGIを介して浮遊ゲートFGの両側面に形成されている。このため、浮遊ゲートFGと制御ゲートCGの容量結合が従来に比較して増加している。したがって、制御ゲートCGの配線は抵抗値が十分低い材料とする必要がある。
【0043】
上記ゲート間絶縁膜IGIの形成時に、絶縁膜の形成とエッチバック工程とを適切に組み合わせることにより、浮遊ゲートFG側壁のゲート間絶縁膜厚に対し、制御ゲートCGの底部に位置する絶縁膜の膜厚を厚くし、制御ゲートCGと基板間の絶縁耐圧を補強することも可能である。
【0044】
図6は、ゲート間絶縁膜IGIの変形例を示すものであり、ゲート間絶縁膜IGIを積層膜であるONO膜により形成した場合の断面図を示している。この場合、図4(e)に示すように、トンネル絶縁膜GIをエッチングして溝17を形成した後、溝17内にシリコン酸化膜21、シリコン窒化膜22を積層形成する。この後、これらの膜をエッチバックし、制御ゲート形成部のみ基板11を露出させる。この後、適当な膜厚のシリコン酸化膜を形成する。浮遊ゲートFG側壁はシリコン窒化膜22で被覆されている。このため、シリコン酸化膜23の形成が抑制される。しかし、溝の低部には例えばトンネル絶縁膜GIより厚い膜厚のシリコン酸化膜24が形成される。その後、浮遊ゲートFGの側壁にさらにシリコン酸化膜を積層形成させても良い。
【0045】
上記プロセスは、ONO膜以外のゲート間絶縁膜の場合でも使用することが可能である。例えばゲート間絶縁膜IGIとしてアルミニウム酸化膜を含む単層あるいは積層膜を用い、制御ゲートCGの底部に形成される絶縁膜としてシリコン酸化膜を用いる場合など、成膜速度やエッチング速度が異なる絶縁膜を適切に組み合わせることも可能である。
【0046】
上記第1の実施形態によれば、1つの浮遊ゲートFGの両側壁にゲート間絶縁膜IGIを介して制御ゲートCGが接している。このため、セルトランジスタのチャネル幅やゲート長を変えることなく、浮遊ゲートFGの膜厚を大きくすることにより、容量比を増大することが可能である。しかも、浮遊ゲートの相互間に制御ゲートを配置することにより、浮遊ゲート周辺の寄生容量を低減できる。したがって、セルの微細化と書き込み電圧の低電圧化とを実現することができる。
【0047】
(第2の実施形態)
図7、図8は、第2の実施形態を示すものである。図7は第2の実施形態に係るセルの平面図、図8(a)は図7の8a−8a線に沿った断面図、図8(b)は図7の8b−8b線に沿った断面図、図8(c)は図7の8c−8c線に沿った断面図である。
【0048】
第2の実施形態も第1の実施形態と同様に、1つの浮遊ゲートFGの両側面に制御ゲートCGが形成され、2つの制御ゲートCGにより浮遊ゲートFGを制御する。
【0049】
第2の実施形態は、図8(a)に示すように、セルトランジスタのチャネル部CHを基板11内のソース/ドレイン領域(S/D)としての拡散層よりも深い位置に形成している。このため、第1の実施形態と異なり、制御ゲートCGを形成した後、浮遊ゲートFGを形成する。この結果、基板11内におけるチャネル部CHの深さを適切に設定することにより、ソース/ドレイン領域(S/D)の不純物の拡散によるショートチャネル効果を低減することが可能である。
【0050】
また、第2の実施形態は、浮遊ゲートFGを形成するために基板をエッチングして溝を形成し、この後、エッチングされた溝の側壁にゲート間絶縁膜IGIを形成する。ゲート間絶縁膜IGIの膜厚は、その目的上、トンネル絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)GIの膜厚より厚くなる。このため、トンネル電流が流れるのは浮遊ゲートFGの底部に位置するトンネル絶縁膜GIに限定される。したがって、結晶方位の異なるシリコン基板11の側壁や浮遊ゲートFGの底部の角部にトンネル電流が流れることを回避できる。
【0051】
図9は、第2の実施形態に係るセルの製造プロセスを示している。
【0052】
先ず、図9(a)に示すように、シリコン基板11上にセルトランジスタのソース/ドレインとなる拡散層31を形成後、例えばシリコン酸化膜(第2のゲート絶縁膜)30、制御ゲートCGとなるポリシリコン層13、例えばシリコン窒化膜からなるマスク層14が順次形成される。このマスク層14の材料は、第1の実施形態と同様の条件により定められる。
【0053】
図9(b)に示すように、上記マスク層14はリソグラフィ工程と選択エッチング工程によりパターンニングされ、このパターンニングされたマスク層14を用いてポリシリコン層13、制御ゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜30、基板11が順にエッチングされ、素子分離用の浅い溝15が形成される。
【0054】
その後、図9(c)に示すように、全面に例えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜16がCVDにより形成され、溝15が埋め込まれる。次いで、図9(d)に示すように、前記マスク層14をストッパとして、絶縁膜16がCMPにより研磨され、STIが形成される。
【0055】
続いて、図9(e)に示すように、リソグラフィ工程と選択エッチング工程を用いて、浮遊ゲートFG形成部分のマスク層14、ポリシリコン層13、制御ゲート絶縁膜30、及び基板11がエッチングされ、浮遊ゲートFGを形成するための溝32が形成される。この溝32は、ソース/ドレイン領域(S/D)としての拡散層31より深く形成される。また、このエッチングにより、溝32の相互間に制御ゲートCGが形成される。さらに、この時、STI部分は選択エッチングにより埋め込み絶縁膜がほとんどエッチングされないことが望ましい。
【0056】
この後、熱処理を行った後、図9(f)に示すように、溝32内にゲート間絶縁膜IGIが形成される。続いて、溝32底部のゲート間絶縁膜IGIが除去された後、基板11内に不純物イオンが注入され、セルトランジスタのチャネルプロファイルが制御される。尚、セル形成領域のウェルのプロファイルと溝32の深さによって、セルトランジスタの閾値電圧を調整することにより、チャネルプロファイルの調整工程を省略すること可能である。次いで、溝32の底部にトンネル絶縁膜GIが形成される。前記制御ゲート絶縁膜30の膜厚は、ゲート間絶縁膜IGIと等しいかそれ以上の膜厚とされている。
【0057】
その後、図10(a)に示すように、浮遊ゲートFGとなる配線材を全面に積層し、これをエッチバックすることにより、溝32内に浮遊ゲートFGを形成する。エッチバック後の浮遊ゲートFG上面は、制御ゲートCGの上面から、適切な絶縁耐性が得られる距離まで離れた位置に制御されることが望ましい。このとき、浮遊ゲートFGの高さの制御性を向上させるため、例えばマスク層14をストッパとして浮遊ゲートFGとなる配線材をCMPにより研磨し、この後、配線材をエッチバックすることも可能である。
【0058】
続いて、図10(b)に示すように、浮遊ゲートFGを絶縁するために図示せぬ絶縁膜を全面に形成した後、CMP工程を行い制御ゲートCGのみを露出させる。
【0059】
その後、図10(c)に示すように、選択エッチバック工程により制御ゲートCG上面の高さを下げ、絶縁膜33を全面に形成する。この絶縁膜33は、例えばシリコン窒化物単層あるいはシリコン窒化物を含む積層膜により形成される。この後、絶縁物33をエッチバックする。さらに、制御ゲートCGの上面に位置する絶縁膜33に制御ゲートCGの幅より狭い開口部34を形成する。ここで形成する絶縁膜33は、隣接する制御ゲートCGとの耐圧を十分確保するために適切な膜厚に設定されることが望ましい。その後、ワード線WLを形成するためのリソグラフィ工程と選択エッチング工程が行なわれ、制御ゲートCGに接続されたワード線WLが形成される。
【0060】
具体的には、例えば金属膜を全面形成した後、この金属膜を選択エッチングすることによりワード線WLを形成する方法。あるいは、全面に絶縁膜を形成した後、この絶縁膜に溝を形成し、この溝内に金属膜を埋め込み、この金属膜をCMPによって平坦化し、溝内にワード線WLを形成する方法。その他、通常の配線を形成する手法を用いることが可能である。
【0061】
ワード線WLを形成するためのリソグラフィ工程において、合せズレが発生することが考えられる。しかし、制御ゲートCGの上面に自己整合的に設けた開口部34により、隣接ワード線WL間での耐圧を十分に確保することが可能である。また、制御ゲートCGと上記配線材との接触抵抗を低減するため、上記配線形成前に制御ゲートCGのサリサイド工程を行うことも可能である。図10(c)に、CMPによってWLを形成した場合の断面図を示している。図10(c)では制御ゲートCGサリサイド工程は行っていない。
【0062】
図11は、第2の実施形態の変形例を示している。この変形例は、広いゲート制御領域が必要な場合の製法を示している。図9(e)に示す工程において、制御ゲートCGとしてのポリシリコン層13と絶縁膜12をエッチングし、図11に示すより浅い溝41を形成した後、この溝41の側壁にゲート間絶縁膜IGIを形成する。これにより、制御ゲートCGの側壁部にのみゲート間絶縁膜IGIを形成することが可能である。その後、基板11をさらにエッチングし、溝41に連続する溝41aを形成する。この溝41aの側壁及び底部にトンネル絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)GIを形成する。このようにして、浮遊ゲートFGの下部全てがトンネル絶縁膜GIと接した広いゲート制御領域を形成することができる。
【0063】
図12は、図11に示す構成をさらに変形した例を示すものであり、図11と同一部分には同一符号を付している。図12に示す変形例は、絶縁膜の形成工程とエッチバック工程とを適切に組み合わせることにより、浮遊ゲートFGの底部に位置する絶縁膜と側部に位置する絶縁膜の膜厚を相違させている。すなわち、この変形例において、浮遊ゲートFGの底部に位置する絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)GIaの膜厚を側部に位置する絶縁膜(第3のゲート絶縁膜)GIbの膜厚より薄くしている。ゲート間絶縁膜IGIの膜厚をT1、絶縁膜GIbの膜厚をT2、絶縁膜GIaの膜厚をT3とした場合、これらの関係はT1>T2>T3となる。このように、トンネル電流が流れる領域GIaと、トンネル電流が流れない領域GIbの膜厚を所望の値に設定することも可能である。
【0064】
上記第2の実施形態によれば、浮遊ゲートFGの底部を制御ゲートCGの底部より下方に位置させ、セルトランジスタのチャネル部CHを基板11内のソース/ドレイン領域(S/D)よりも深い位置に形成している。このため、ソース/ドレイン領域(S/D)の不純物の拡散によるショートチャネル効果を低減することができる。
【0065】
また、図11に示すように、浮遊ゲートFGの側壁及び底部の全てをトンネル絶縁膜GIに接触させることにより、広いゲート制御領域を形成することができる。したがって、浮遊ゲートFGに対する電荷の移動量を向上できる。
【0066】
さらに、図12に示すように、浮遊ゲートFGの底部に位置する絶縁膜GIaの膜厚を、側部に位置する絶縁膜GIbの膜厚より薄くすることにより、浮遊ゲートFGの底部に位置するトンネル絶縁膜GIaにのみトンネル電流を流すことができる。このため、結晶方位の異なるシリコン基板11の側壁や浮遊ゲートFGの底部角部にトンネル電流が流れることを回避できる。
【0067】
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1、第2の実施形態で説明した構成のセルを用いたNAND型EEPROMの動作について説明する。
【0068】
先ず、図13、図14を参照して従来のNAND型EEPROMについて説明する。図13はNAND型EEPROMの回路構成を示し、図14は、上記NAND型EEPROMにおいて、メモリセルにデータを書き込む場合の電位の一例を示している。図13と図14において同一部分には同一符号を付している。
【0069】
NAND型EEPROMは、隣接する複数のメモリセルMCとしてのセルトランジスタ、及び選択ゲートST1,ST2のソースとドレインを直列接続して構成されている。各選択ゲートST1はビット線BLk−1、BLk、BLk+1に接続され、各選択ゲートST2は共通ソース線SRCに接続されている。この構成において、例えば図13に示すビット線BLkを書き込みビット線、BLk+1、BLk−1を書き込み抑制ビット線とする。
【0070】
データの書き込み時、ビット線側の選択ゲート線SG1に所定のゲート電位Vsgが印加される。次に、書き込みを行うビット線に十分低い電位VBLpgmが供給される。ゲート電位Vsgは、VBLpgmに対して選択ゲートST1を十分オンできる電位に設定する。一方、書き込みを抑制するビット線BLk+1、BLk−1には、十分高い電位VBLinhibitを供給する。VBLinhibitは、選択ゲートST1が十分オフする電位に設定する。ビット線にVBLpgmが供給されたセルトランジスタは、選択ゲートST1がオンしてVBLpgmがセルトランジスタに伝えられる。このため、セルトランジスタのチャネル電位が十分低下して書き込みが行われる。
【0071】
一方、ビット線にVBLinhibitが供給されたセルトランジスタは選択ゲートST1がオフする。このため、セルトランジスタのチャネル電位は、制御ゲートCGとの容量結合により上昇し書き込みは行われない。この状態が書き込み抑制状態である。
【0072】
従来のEEPROMは、データの書き込み時に、選択ワード線WLに書き込み電位Vpgmを与えてセルに書き込みを行う動作、及び非選択ワード線WLに転送電位Vpassを与えてチャネルを形成する動作のいずれも制御ゲートCGと浮遊ゲートFGの容量結合を利用している。さらに、書き込み抑制状態の場合、Vpassは制御ゲートCGと浮遊ゲートFGの容量結合を利用してチャネル電位を昇圧するためにも用いられている。書き込み抑制状態において、誤って書き込まれてしまう不良(誤書き込み不良)を防止するため、チャネル電位をより高く昇圧することが必要である。一方、チャネルの電位を昇圧するためにVpassを増大させると、Vpass自身により、誤書き込み不良が発生してしまう。特に、書き込み状態のセルが存在し、チャネル電位が低くなっているNAND列に属するセルにおいて、その影響が最も厳しくなる。そのため、Vpassを上昇させずにチャネル電位のみを昇圧することが最も望ましい。
【0073】
図15は、上記第1、第2の実施形態に係るセルを用いたNAND型EEPROMの回路図を示し、図16は、本実施形態において、データ書き込みを行う場合の電位の一例を示している。
【0074】
本実施形態において、NAND型EEPROMは、隣接する複数のメモリセルMCとしてのセルトランジスタ、及び選択ゲートST1,ST2のソースとドレインを直列接続して構成されている。また、2つの制御ゲートCGの間に浮遊ゲートFGが配置されている。すなわち、1つの浮遊ゲートFGは2つの制御ゲートCGを共有し、2つの制御ゲートCGにより1つの浮遊ゲートFGが選択される。
【0075】
図16、図17に示すように、本実施形態において、書き込み時、1つの浮遊ゲートFGに隣接する2つの制御ゲートCGに、例えば同一の書き込み電圧Vpgmが印加され、基板が例えば0Vに設定される。この状態において、基板から浮遊ゲートFGに電荷が注入される。
【0076】
第1の実施形態に示したように、本発明を用いると微細化に関わらず容量比を増大することができ、従来と比べVpgmを低減することができる。一方、書き込み抑制状態の場合は、図3に示すように、本実施形態において、制御ゲートCGは浮遊ゲートFGだけではなく、拡散層とも容量Cip_extを介して結合している。このため、従来は制御ゲートCGと浮遊ゲートFG間の容量結合のみでチャネル電位を昇圧していたのに対し、第3の実施形態によれば、制御ゲートCGと浮遊ゲートFGとの容量結合、及び制御ゲートCGと拡散層との容量結合でもチャネル電位を昇圧させることが可能である。したがって、従来と同じVpass電位を用いても、チャネル電位をより高く昇圧することが可能である。
【0077】
したがって、本実施形態によれば、Vpass自身によるストレスを増大させずに書き込み抑制時のチャネル電位を昇圧することが可能である。
【0078】
(第4の実施形態)
上記第3の実施形態では、2つの制御ゲートCGに同一の電圧を供給して1つの浮遊ゲートFGを駆動した。これに対して、第4の実施形態は、2つの制御ゲートCGに異なる電位を供給する場合について説明する。
【0079】
図18は、一方の制御ゲートCGにVpgm、他方の制御ゲートCGに0Vを供給した場合を示している。CipとCtoxの容量比を1.5:1と仮定し、浮遊ゲートFGの電荷が全く注入されていない中性の閾値電圧、及び現在の閾値電圧は0Vとする。図17に示す場合、浮遊ゲートFGの電位Vfgは次のようになる。
【0080】
Figure 0003927156
これに対して、図18に示す場合、浮遊ゲートFGの電位Vfgは、次のようになる。
【0081】
Figure 0003927156
このように、2つの制御ゲートCGのうち、片方の電位を変化させることにより、容量比を大幅に制御することが可能である。
【0082】
図19は、上記特性を利用したデータ書き込みの例を示している。図19において、書き込みセルの両側の制御ゲートCG4、CG5にはVpgmが印加されている。上記仮定を用いると、浮遊ゲートFG45には0.75*Vpgmの電位が印加されている。また、書き込みセルに隣接している2つの制御ゲートCGのさらに隣の制御ゲートCG3には、0Vが印加されている。このため、書き込みセルに隣接しているセルの浮遊ゲートFG34には、0.375*Vpgmの電位が印加されている。したがって、浮遊ゲートFG34による隣接セルへの電界ストレスは、選択セルの浮遊ゲートFG45に比べて1/2となり、誤書き込みを抑制することが可能である。上記セルからさらに離れた制御ゲートCG2には、電位の転送、あるいはチャネル電位を昇圧するための所定の電位Vpassが印加されている。実際のデバイス動作時には、書き込み特性、チャネル昇圧特性、電位転送特性などを考慮し、制御ゲートCGの電位が適切に組み合わされる。
【0083】
上記第4の実施形態によれば、1つの浮遊ゲートFGに隣接する2つの制御ゲートCGの電位を適宜組み合わせることにより、書き込み特性を向上でき、誤書き込みを回避できる。
【0084】
(第5の実施形態)
図20は、第5の実施形態を示すものであり、データ消去を行う場合の電位を示している。データ消去を行う場合、セルトランジスタが配置されている基板を消去電位Veraに昇圧する。これと同時に、コンタクト及び選択ゲートSGS、SGDは、破壊を防ぐため基板と同電位Veraに昇圧する。さらに、消去するセルに隣接する制御ゲートCG1,2…に十分低い電位、例えば0Vを供給する。すると、浮遊ゲートFGから昇圧された基板へ電荷が引き抜かれ、データが消去される。
【0085】
なお、消去しないセルは、制御ゲートCGをフローティングとする。このようにすると、基板との容量結合により制御ゲートCGの電位が基板電位まで昇圧され、データの消去が抑制される。本実施形態では、データを消去する全てのセルの両側面を制御ゲートCGで囲むことにより、選択ゲートSGS、SGDなどによる影響は発生しない。
【0086】
また、選択ゲートSGS、SGDは、隣接する制御ゲートCGとの容量結合によって過度な電界がゲート絶縁膜に印加されないよう、適切なゲート寸法あるいは構造に設定されることが望ましい。
【0087】
上記第5の実施形態によれば、浮遊ゲートFGの両側に制御ゲートCGを配置したセル構造のメモリにおいて、確実にデータを消去できる。
【0088】
(第6の実施形態)
図21、図22は、第6の実施形態を示すものであり、データ読み出し時の電位を示している。図21において、読み出しセルの浮遊ゲートFG45に隣接する2つの制御ゲートCG4、CG5には、読み出し電圧Vwlが供給される。読み出し電圧Vwlは、書き込み特性、データ保持特性、セルトランジスタ閾値電圧の動作範囲などを考慮して適切な電位に設定されていることが望ましい。仮に読み出し電圧Vwl=0Vと設定し、第4の実施形態において説明した仮定を用いると、読み出しセルの浮遊ゲートFG45には0Vの電位が与えられる。
【0089】
一方、読み出しセルに隣接する2つの制御ゲートCGのさらに隣の制御ゲートCG3には、セル電流を流すための電位Vreadが印加されている。Vreadは、読み出しセルに接続されている非選択セルの影響を除き、読み出しセルの閾値電圧を判定するために適切な電位に設定されていることが望ましい。
【0090】
本実施形態では、セルの両側面に配置された2つの制御ゲートCGの両方が、読み出し電圧Vwlになったセルのみ閾値電圧が判定され、2つの制御ゲートCGの電位が上記と異なる組み合わせとなったセルは、記憶されたデータに拘わらずオン状態となるように設定されている。
【0091】
NAND型EEPROMの読み出しは、上述したように選択されたセル以外のセルトランジスタはオン状態としなければならない。十分なセル電流を得るためには、拡散層に十分な電荷を供給する必要がある。従来では、拡散層へ不純物を注入して電荷を供給してきた。しかし、セル電流の確保と不純物の拡散によるショートチャネル効果の劣化とは、微細化に伴い相反する問題として次第にクローズアップされていた。
【0092】
第1乃至第6の実施形態によれば、制御ゲートCGと拡散層との間に容量結合Cip_extが存在しているため、非選択制御ゲートCGに電位を供給することによって制御ゲートCGの下の拡散層の反転を補助することができる。したがって、読み出し時のみ、且つ制御ゲートCGの制御範囲のみに電荷を供給することが可能である。
【0093】
図22は、上記効果を利用した場合の電位の一例を示している。制御ゲートCGと基板間に形成された絶縁膜の厚さと、読み出し時の非選択制御ゲートCGの電位は、次の条件を満足するように設定される。すなわち、拡散層への不純物の注入量を抑制し、セルトランジスタのショートチャネル効果の劣化を抑制すること、読み出し時に制御ゲートCGに適切な電位を与えて所望のセル電流が得られること、これらを同時に満足するよう設定されることが望ましい。
【0094】
上記各実施形態に示すNAND型EEPROMは、各種電子装置に適用される。図27乃至図33は、その例を示している。図27乃至図33において、半導体記憶装置50は上記各実施形態に示すNAND型EEPROMにより構成されている。
【0095】
図27は、一実装例を示すものであり、上記各実施形態のNAND型EEPROMを適用したメモリカードの一例を示している。メモリカード60は、上記各実施形態に示すNAND型EEPROMからなる半導体記憶装置50を含んでいる。図27に示すように、メモリカード60は、予め定められた信号及びデータを図示せぬ電子装置と授受することにより動作する。
【0096】
信号ライン(DAT)、コマンドラインイネーブル信号ライン(CLE)、アドレスラインイネーブルライン(ALE)、及びレディ/ビズィ信号ライン(R/B)は、半導体記憶装置50を有するメモリカード60に接続される。信号ライン(DAT)はデータ、アドレスあるいはコマンド信号を転送する。コマンドラインイネーブル信号ライン(CLE)は、コマンド信号が信号ライン(DAT)に転送されたことを示す信号を転送する。アドレスラインインイネーブル信号ラインは、アドレス信号が信号ライン(DAT)に転送されたことを示す信号を転送する。レディ/ビズィ信号ライン(R/B)は、半導体記憶装置50がレディかどうか示す信号を転送する。
【0097】
図28は、上記各実施形態のNAND型EEPROMが適用される他の実装例を示している。図28に示すメモリカード60は、図27に示すメモリカードと異なり、NAND型EEPROMからなる半導体記憶装置50に加えて、半導体記憶装置50を制御するコントローラ70を含み、図示せぬ外部の電子装置と信号を授受する。
【0098】
コントローラ70は、インターフェースユニット(I/F)71、72、マイクロプロセッサユニット(MPU)73、バッファRAM74、及びエラー訂正コードユニット(ECC)75を含んでいる。インターフェースユニット71は、図示せぬ外部の電子装置と信号を授受する。インターフェースユニット72は、半導体記憶装置50と信号を授受する。マイクロプロセッサユニット73は、論理的なアドレスを物理アドレスに変換する。バッファRAM74は、データを一時的に格納する。エラー訂正コードユニット75は、エラー訂正コードを生成する。コマンド信号ライン(CMD)、クロック信号ライン(CLK)及び信号ライン(DAT)は、メモリカード60に接続される。コントロール信号ラインの数、信号ライン(DAT)のビット幅、及びコントローラ70の回路構成は適宜変更可能である。
【0099】
図29は、上記各実施形態のNAND型EEPROMが適用される他の実装例を示している。図29に示すメモリカードフォルダ80は、上記各実施形態に示すNAND型EEPROMからなる半導体記憶装置50を有するメモリカード60を受ける。メモリカードフォルダ80は、図示せぬ電子装置に接続され、メモリカード60と電子装置の間のインターフェースとして機能する。メモリカードフォルダ80は、図28に示すコントローラ70の1つ以上の機能を実行可能である。
【0100】
図30は、上記各実施形態のNAND型EEPROMが適用される他の実装例を示している。図30は、NAND型EEPROMを含むメモリカードあるいはメモリカードフォルダのどちらも受けることが可能な接続装置を示している。メモリカードやメモリカードフォルダは接続装置90に装着され、電気的に接続される。接続装置90は、接続ワイヤ92及びインターフェース回路93によりボード91に接続されている。ボード91はCPU(中央処理装置)94及びバス95を有している。
【0101】
図31は、上記各実施形態のNAND型EEPROMが適用される他の実装例をさらに示している。図31に示すように、NAND型EEPROMを含むメモリカード60あるいはメモリカードフォルダ80は、接続装置90に挿入され、電気的に接続される。接続装置90は、ワイヤ92によりPC(パソコン)300に接続される。
【0102】
図32、図33は、上記各実施形態のNAND型EEPROMが適用される他の実装例をさらに示している。図32、図33に示すように、IC(インターフェース回路)カード500は、上記各実施形態に示したNAND型EEPROMからなる半導体記憶装置50、及びROM(読み出し専用メモリ)410、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)420、CPU(中央処理装置)430のような他の回路を含んでいる。ICカード500は、プレーンターミナル600を介してカード450のMPU(マイクロプロセシングユニット)部分400と外部装置が接続される。CPU430は、演算部431、及び制御部432を含んでいる。制御部432は、NAND型EEPROM50、ROM410及びRAM420に接続されている。MPU400は、カード500の一方の表面にモールドされ、プレーンターミナル600は、他方の表面に形成されている。
【0103】
図34は、上記各実施形態のNAND型EEPROMが適用される他の実装例を示している。図34に示すように、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)メモリシステム142はホストプラットホーム144、及びUSBメモリ装置146より構成される。
【0104】
ホストプラットホーム144は、USBケーブル148を介して、USBメモリ装置146へ接続されている。ホストプラットホーム144は、USBホストコネクタ150を介してUSBケーブル148に接続され、USBメモリ装置146はUSBコネクタ152を介してUSBケーブル148に接続される。ホストプラットホーム144は、USBバス上のパケット伝送を制御するUSBホスト制御器154を有する。
【0105】
USBメモリ装置146は、フラッシュ制御器156と、USBコネクタ152と、少なくとも一つのフラッシュメモリモジュール158とを含んでいる。USBフラッシュ制御器156は、USBメモリ装置146の他の要素を制御し、かつUSBメモリ装置146のUSBバスへのインターフェースを制御する。フラッシュメモリモジュール158は、各実施形態のNAND型EEPROMにより構成された半導体記憶装置からなる。
【0106】
USBメモリ装置146がホストプラットホーム144に接続されると、標準のUSB処理が始まる。この処理において、ホストプラットホーム144は、USBメモリ装置146を認知してUSBメモリ装置146との通信モードを選択する。次いで、ホストプラットホーム144は、エンドポイントと呼ばれる転送データを格納するファーストイン・ファーストアウト(FIFO)バッファを介して、USBメモリ装置との間でデータを送受信する。ホストプラットホーム144は、他のエンドポイントを介してUSBメモリ装置146の脱着等の物理的、電気的状態の変化を認識し、受け取るべきパケットがあれば、それを受け取る。
【0107】
ホストプラットホーム144は、USBホスト制御器154へ要求パケットを送ることによって、USBメモリ装置146からのサービスを求める。すなわち、USBホスト制御器154は、USBケーブル148上に要求パケットを送信する。USBメモリ装置146がこの要求パケットを受け入れたエンドポイントを有する装置である場合、これらの要求はUSBフラッシュ制御器156によって受け取られる。
【0108】
次に、USBフラッシュ制御器156は、フラッシュメモリモジュール158からのデータの読み出し、あるいはフラッシュメモリモジュール158へのデータの書き込み、あるいは消去等、種々の操作を行う。さらに、USBフラッシュ制御器156は、USBアドレスの取得等の基本的なUSB機能をサポートする。USBフラッシュ制御器156は、フラッシュメモリモジュール158の出力を制御する制御ライン160を介して、また、例えば、/CE等の種々の他の信号や読み取り書き込み信号を介して、フラッシュメモリモジュール158を制御する。また、フラッシュメモリモジュール158は、アドレスデータバス162によってもUSBフラッシュ制御器156に接続されている。アドレスデータバス162は、フラッシュメモリモジュール158に対する読み出し、書き込みあるいは消去のコマンドと、フラッシュメモリモジュール158のアドレス及びデータを転送する。
【0109】
ホストプラットホーム144が要求した種々の操作に対する結果及び状態に関してホストプラットホーム144へ知らせるために、USBメモリ装置146は、状態エンドポイント(エンドポイント0)を用いて状態パケットを送信する。この処理において、ホストプラットホーム144は、状態パケットがないかをチェックし(ポーリング)、USBメモリ装置146は、新しい状態メッセージのパケットが存在しない場合に空パケットを、あるいは状態パケットそのものを返す。尚、UBSケーブル148を省略し、UBSコネクタを用いて直接USBメモリ装置146をホストプラットホーム144に接続することも可能である。その他、USBメモリ装置のさまざまな機能を実施可能である。
【0110】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において種々変形実施可能なことは勿論である。
【0111】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、浮遊ゲート周辺の寄生容量を削減でき、制御ゲートと浮遊ゲート間の容量を増大することにより、書き込み電圧を低減でき、高集積化、高速化が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施形態に係るセルを示す平面図。
【図2】図2(a)は図1の2a−2a線に沿った断面図、図2(b)は図1の2b−2b線に沿った断面図、図2(c)は図1の2c−2c線に沿った断面図。
【図3】第1の実施形態に係るセルの等価回路図。
【図4】図4は、第1の実施形態に係るセルの製造方法を示す断面図。
【図5】図5は、図4に続く製造方法を示す断面図。
【図6】ゲート間絶縁膜の変形例を示す断面図。
【図7】第2の実施形態に係るセルの平面図。
【図8】図8(a)は図7の8a−8a線に沿った断面図、図8(b)は図7の8b−8b線に沿った断面図、図8(c)は図7の8c−8c線に沿った断面図。
【図9】第2の実施形態に係るセルの製造方法を示す断面図。
【図10】図9に続く製造方法を示す断面図。
【図11】第2の実施形態の変形例を示す断面図。
【図12】図11に示す構成をさらに変形した例を示す断面図。
【図13】従来のNAND型EEPROMを示す回路図。
【図14】図14に示すメモリセルにデータを書き込む場合の電位の一例を示す図。
【図15】第1、第2の実施形態に係るセルを用いたNAND型EEPROMを示す回路図。
【図16】図15に示すメモリセルにデータを書き込む場合の電位の一例を示す図。
【図17】図16に示すメモリセルの書き込み時の電位設定の一例を示す等価回路図。
【図18】図16に示すメモリセルの書き込み時の電位設定の他の例を示す等価回路図。
【図19】図17、図18に示す電位設定を用いたデータ書き込みの例を示す図。
【図20】第5の実施形態に係り、データ消去を行う場合の電位を示す図。
【図21】第6の実施形態に係り、データ読み出し時の電位を示を示す図。
【図22】第6の実施形態に係り、データ読み出し時の電位を示を示す図。
【図23】従来の不揮発性半導体記憶装置の一例を示す平面図。
【図24】図23の24−24線に沿った断面図。
【図25】図23の25−25線に沿った断面図。
【図26】図23の等価回路を示す図。
【図27】各実施形態の不揮発性半導体記憶装置が適用されるメモリカードの一例を示すブロックダイヤグラム。
【図28】各実施形態の不揮発性半導体記憶装置が適用されるメモリカードの内部構造を示すブロックダイヤグラム。
【図29】各実施形態の不揮発性半導体記憶装置が適用されるメモリカードとカードフォルダの一例を示す斜視図。
【図30】メモリカードとカードフォルダが接続される接続装置の一例を示す斜視図
【図31】メモリカードが挿入された接続装置を接続ワイヤによってパソコンに接続した例を示す斜視図。
【図32】各実施形態の不揮発性半導体記憶装置が適用されるICカードの一例を示す平面図。
【図33】図32に示すICカードの内部構成の一例を示すブロックダイヤグラム。
【図34】各実施形態の不揮発性半導体記憶装置が適用されるUSBメモリ装置の一例を示すブロックダイヤグラム。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12、GI…トンネル絶縁膜(第2のゲート絶縁膜)、FG…浮遊ゲート、CG…制御ゲート、IGI…ゲート間絶縁膜、S/D…ソース/ドレイン領域、CH…チャネル領域、WL…ワード線、BLk-1、BL、BLk+1…ビット線、17、32、41、41a…溝。

Claims (22)

  1. 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲートと、
    前記浮遊ゲートの両側に位置する前記半導体基板内に形成されたソース又はドレイン領域としての第1、第2の拡散層と、
    前記浮遊ゲートの両側のみで、前記第1、第2の拡散層の上方で、前記第1、第2の拡散層と重なる領域の範囲内に形成され、前記浮遊ゲートを駆動する第1、第2の制御ゲートと、
    前記第1、第2の制御ゲートと前記浮遊ゲート及び前記拡散層を絶縁するゲート間絶縁膜と、
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記ゲート間絶縁膜は、前記浮遊ゲートの両側壁と前記第1、第2の制御ゲートの下面とに接触し、前記第1、第2の制御ゲートは前記拡散層に対向していることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記ゲート間絶縁膜は、前記浮遊ゲートに接触する第1の部分と、前記第1又は第2の制御ゲートの下面に接触する第2の部分を有し、前記第2の部分の厚さは前記第1の部分の厚さより厚いことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1の部分は、シリコン窒化膜を含む積層膜であり、前記第2の部分はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記第1の部分は、アルミニウム酸化物を含む単層あるいは積層膜であり、前記第2の部分はシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記浮遊ゲートの前記拡散層に対応した両側面側に形成され、隣接するメモリセルを絶縁するための絶縁体と、
    前記拡散層上の前記絶縁体にそれぞれ形成された第1、第2の溝と、
    前記第1、第2の溝内に形成され前記第1、第2の制御ゲートを構成する導体とを具備し、
    前記導体を介して、隣接する前記メモリセルの第1、第2の制御ゲートが接続されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記浮遊ゲートの前記第1、第2の制御ゲートに接触する側面と異なる側面に対応して形成された第3の溝と、
    前記第3の溝内に埋め込まれた第2の絶縁体とを有し、
    前記第3の溝において、前記第2の絶縁体上の前記第1、第2の制御ゲートの底面は、前記半導体基板上での前記第1、第2の制御ゲートの底面より高いことを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記第1、第2の制御ゲートは、異なる電位に設定されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記ゲート間絶縁膜の膜厚は、前記ゲート絶縁膜より厚いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記ゲート間絶縁膜は、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、ジルコニア酸化物のいずれか1つあるいは、これらの少なくとも2つの積層膜により形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記浮遊ゲート及び前記第1、第2の制御ゲートは、ポリシリコンで形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 前記第1、第2の制御ゲートは、チタン、タングステン、タングステン窒化物、チタン窒化物のいずれか1つあるいは少なくとも2つの積層膜により形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 前記第1、第2の制御ゲートは、チタン、コバルトあるいはニッケル金属のサリサイド構造であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 前記浮遊ゲートの底面は前記第1、第2の制御ゲートの底面より下方に位置することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 前記第1、第2の制御ゲートが同電位である場合において、前記浮遊ゲートの電位を決定する容量比(Cr)が次式
    Cr=Cip/(Cip+Ctox)
    =(2・εip・W・Tfg/Tip)/((2・εip・W・Tfg/Tip)
    +εtox・W・L/Ttox)
    ここで、εip:ゲート間絶縁膜の誘電率、εtox:ゲート絶縁膜の誘電率、W:セルトランジスタのチャネル幅、L:セルトランジスタのゲート長、Tfg:FG膜厚、Ttox:ゲート絶縁膜の膜厚、Tip:ゲート間絶縁膜の膜厚
    で表されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 半導体基板の上方に形成された浮遊ゲートと、
    前記半導体基板内に形成されたソース、ドレインとしての第1、第2の拡散層と、
    前記浮遊ゲートの両側のみで前記第1、第2の拡散層の上方で、前記第1、第2の拡散層と重なる領域の範囲内に前記浮遊ゲート及び前記半導体基板から絶縁して形成された第1、第2の制御ゲートと、
    前記半導体基板と前記浮遊ゲートとの間の第1の容量と、
    前記第1の制御ゲートと前記浮遊ゲートとの間の第2の容量と、
    前記第2の制御ゲートと前記浮遊ゲートとの間の第3の容量と、
    前記第1の制御ゲートと前記第1の拡散層との間の第4の容量と、
    前記第2の制御ゲートと前記第2の拡散層との間の第5の容量と
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  17. 浮遊ゲート及びソース、ドレインを有するセルトランジスタと、
    前記セルトランジスタの前記浮遊ゲートの両側のみで、前記ソース、ドレインの上方で、前記ソース、ドレインと重なる領域の範囲内に配置された第1、第2の制御ゲートとを有し、
    前記第1、第2の制御ゲートにより前記浮遊ゲートを選択することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  18. 請求項1、16、17のいずれかに記載の前記不揮発性半導体記憶装置を含むことを特徴とするメモリカード。
  19. 請求項1、16、17のいずれかに記載の前記不揮発性半導体記憶装置及び前記不揮発性半導体記憶装置を制御するコントローラを含むことを特徴とするメモリカード。
  20. 請求項1、16、17のいずれかに記載の前記不揮発性半導体記憶装置を含むことを特徴とするICカード。
  21. 請求項1、16、17のいずれかに記載の前記不揮発性半導体記憶装置及び前記不揮発性半導体記憶装置を制御するコントローラを含むことを特徴とするICカード。
  22. 請求項1、16、17のいずれかに記載の前記不揮発性半導体記憶装置及び前記不揮発性半導体記憶装置を制御するコントローラを含むことを特徴とするUSBメモリ装置。
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