JP2006019570A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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哲生 足立
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Abstract

【課題】 不揮発性半導体記憶装置のデータ線間のリーク電流を低減する。
【解決手段】 AND型のフラッシュメモリを有する不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイにおいて、ワード線の隣接間であって、補助ゲート配線AGLの隣接間の接合素子分離領域に凹部8を形成し、その凹部8の形成領域の半導体基板1の主面(第1主面部)の高さを、補助ゲート配線AGLが対向する半導体基板1の主面(第2主面部)の高さよりも低くした。これにより、フラッシュメモリの動作時に、上記接合素子分離領域においてドレイン線/ソース線間にリーク電流が流れてしまうのを抑制することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置およびその製造技術に関し、特に電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを有する不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に適用して有効な技術に関するものである。
電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを有する不揮発性半導体記憶装置のうち、一括消去が可能なものとして、いわゆるフラッシュメモリが知られている。フラッシュメモリは携帯性、耐衝撃性に優れ、電気的に一括消去が可能なことから、近年、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルスチルカメラ等の小型携帯情報機器の記憶装置として急速に需要が拡大している。その市場の拡大にはメモリセル面積の縮小によるビットコストを徹底的に低減することが重要な課題である。その一方、コンテンツ配信用途を目的とした市場の急速に立ち上がりに伴い、高速な書込み速度がフラッシュメモリに対する新たな要求となってきている。
こうした背景の中、近年メモリセル面積を物理限界である4F2(Fは設計ルール)とする技術が報告されてきており(非特許文献1,2)、ビットコストの低減を更に進めることが可能であることが予想される。しかし、書込みの高速化には、従来大容量フラッシュで用いられてきたFN(Fowler−Nordheim)トンネル電流による方式では、限界がありブレークスルーが必要とされていた。非特許文献2では、浮遊ゲートと制御ゲートの他に、シリコン基板上にゲート酸化膜を介して形成されたストライプ状の補助ゲートを具備したセルが報告されている。この補助ゲートに電圧を印加することによりシリコン基板に形成される反転層をメモリアレイのソース線/ドレイン線として用いることで、従来必要とされた拡散層を除去しメモリセルを微細化し、ソースサイドホットエレクトロンを用いることにより書込みの高速化を実現している。また、ビットコストの徹底的な低減、書き込みの高速化、という次世代大容量フラッシュに求められる2大課題を解決する技術が報告されている。
また、例えば特開2003−338183号公報には、メモリセルのソースおよびドレイン間に流れる書き込み電流を制御する補助ゲート電極を持つ不揮発性メモリについて開示されている(特許文献1参照)。
International Electron Devices Meeting,2003,p.819−822. International Electron Devices Meeting,2003,p.823−826. 特開2003−338183号公報
しかし、AND型のフラッシュメモリのメモリセルの微細化を90nm世代以降にまで進めると、以下のような新たな課題が生じることを本発明者は見出した。
すなわち、AND型のフラッシュメモリにおいては、互いに隣接するワード線間であって、ドレイン線とソース線の間に、ゲート電極が配置されず、しかもフィールド絶縁膜やSTI(Shallow Trench Isolation)等のような素子分離部が配置されていないアクティブ領域(接合素子分離領域)が形成されるが、フラッシュメモリのデータの書き込みや読み出し等の動作時に、上記アクティブ領域においてドレイン線とソース線との間にリーク電流が流れ、ビット線間のリーク電流が増大する問題がある。この結果、ビット不良が発生し、フラッシュメモリの歩留まりが低下する問題がある。
特に上記非特許文献2の構成のフラッシュメモリでは、書き込みや読み出しの際には補助ゲートに電圧を印加することにより半導体基板に反転層を形成してこれをソース線/ドレイン線として用いるが、反転層を拡散層と同等の抵抗値とする為には補助ゲートに高い電圧を印加しなければならず、反転層が補助ゲートの直下のみならず外側にまで延びて形成されてしまう。このため、互いに隣接する補助ゲート間の距離が近づくと、互いに隣接する反転層間の距離はそれ以上に近づくこととなり補助ゲート間のスペースかつワード線間のスペースの領域でのソース線/ドレイン線間のリーク電流が急激に増加し、書き込み動作および読み出し動作ともにできなくなる。このため、90nm世代以降では、ビットコストの低減と高速な書き込みとを両立することができない。
また、1ビット線に接続可能なメモリセルの数が増えればチップサイズを縮小できるが、メモリセルの接続数は上記ソース線/ドレイン線間のリーク電流の値で制限されるので、そのリーク電流の増加は、メモリセルの接続数の増加を阻害し、チップサイズの縮小を阻害する問題もある。さらに、リーク電流増大の問題は、メモリセルのゲート長の縮小に伴い顕著となるので、メモリセルのゲート長の縮小の阻害要因にもなり、集積度の向上(すなわち、メモリ容量の増大)やチップサイズの縮小を阻害する問題もある。
本発明の目的は、不揮発性半導体記憶装置のデータ線間のリーク電流を低減することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明は、上方に第1のゲート電極(補助ゲート電極)および第2のゲート電極(制御ゲート電極)が設けられていない半導体基板の主面の高さを、上方に第1のゲート電極が設けられている前記半導体基板の主面の高さよりも低くしたものである。
また、本発明は、複数の第1のゲート電極(補助ゲート電極)の隣接間であって、前記複数の第1のゲート電極に交差する複数の第2のゲート電極(制御ゲート電極)の隣接間に位置する領域の半導体基板の主面の高さと、前記第1のゲート電極が対向する前記半導体基板の主面の高さとを異なるようにしたものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、上方に第1のゲート電極(補助ゲート電極)および第2のゲート電極(制御ゲート電極)が設けられていない半導体基板の主面の高さを、上方に第1のゲート電極が設けられている前記半導体基板の主面の高さよりも低くしたことにより、不揮発性半導体記憶装置のデータ線間のリーク電流を低減することができる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置は、例えば携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、ポータブル音楽プレーヤ、デジタルビデオカメラ、PDA(Personal Digital Assistants)または携帯電話等のような各種の携帯機器、情報機器または通信機器の記憶媒体として使用される、補助ゲート構造を有する、例えば4Gb(ギガビット)のAND型のフラッシュメモリである。
図1は、本実施の形態1のフラッシュメモリのメモリアレイの要部回路図を模式的に示している。なお、符号Yは第1方向を示し、符号Xは第1方向Yに直交する第2方向を示している。
メモリアレイには、複数の不揮発性メモリセル(以下、単にメモリセルという)MCがマトリクス状に配置されている。各メモリセルMCは、互いに隣接するローカルデータ線BL(ドレイン線DLとソース線SL)の間に並列に接続されている。ただし、ドレイン線DLおよびソース線SLは、後述のように最初から半導体基板(以下、単に基板という)に形成されているものではなく、情報の書き込みや読み出しの際に補助ゲート配線(第1のゲート電極)AGLに所望の電圧を印加することで、補助ゲート配線AGLが対向する基板に生じる反転層により形成されるようになっている。
各メモリセルMCは、情報の記憶に寄与するメモリMIS・FETQmを有している。メモリMIS・FETQmは、制御ゲート電極(第2のゲート電極)と浮遊ゲート電極(第3のゲート電極)とを有している。メモリMIS・FETQmの制御ゲート電極は、ワード線WLの一部で形成されている。各ワード線WLには、第2方向Xに沿って配置された複数のメモリMISQmの制御ゲート電極が電気的に接続されている。上記浮遊ゲート電極は、情報の記憶に寄与する電荷が蓄積される電極である。
次に、図2は図1のフラッシュメモリの非動作時のメモリアレイの要部平面図、図3は図2のX1−X1線の断面図、図4は図2のX2−X2線の断面図、図5は図2のY1−Y1線の断面図、図6は図2のY2−Y2線の断面図、図7は図2のY3−Y3線の拡大断面図である。なお、図2は平面図であるが図面を見易くするために接合素子分離領域(アクティブ領域)に梨地のハッチングを付す。また、図2においては図面を見易くするため一部の部材は省略している。
本実施の形態1のフラッシュメモリのメモリアレイは、メモリセルMC毎にコンタクト孔を持たない、いわゆるコンタクトレス型アレイとされている。基板1は、例えばp型のシリコン(Si)単結晶からなる。符号のDNWはn型埋込領域、符号のPWLはpウエルを示している。pウエルPWLは、その下層のn型埋込領域DNWに取り囲まれている。この基板1の主面(第2主面部分)上には、例えば酸化シリコン(SiO2等)からなるゲート絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)2aを介して、図2の第1方向Yに延在する帯状の複数の補助ゲート配線(第1のゲート電極)AGLが、互いに平行に沿うように図2の第2方向Xに並んで配置されている。各補助ゲート配線AGLは、例えば低抵抗ポリシリコンからなり、その各々の上面には、例えば酸化シリコンからなるキャップ絶縁膜3が形成されている。また、各補助ゲート配線AGLおよびキャップ絶縁膜3の側面には、例えば酸化シリコンからなるサイドウォール(側壁絶縁膜)4が形成されている。
基板1にはドレイン線DL用およびソース線SL用のn型の半導体領域は形成されていない。フラッシュメモリの書き込みおよび読み出し動作時に補助ゲート配線AGLに所望の電圧を印加することにより、その補助ゲート配線AGLが対向する基板1の主面部分(pウエルPWL)にn型の反転層を形成し、これにより上記ドレイン線DL(ドレイン領域)およびソース線SL(ソース領域)を形成するようになっている。すなわち、反転層をローカルデータ線BLとして用いるため、メモリアレイ内に拡散層が不要であり、データ線ピッチの縮小を可能にしている。また、メモリアレイにはトレンチアイソレーション部が形成されていないので、メモリアレイの面積を縮小させることができる。さらに、隣接するメモリセルMCのドレイン線DLおよびソース線SLを共有した構成になるので、メモリアレイの占有面積を縮小させることができる。
補助ゲート配線AGLの上方には、上記キャップ絶縁膜3および層間用の絶縁膜5を介して、図2の第2方向Xに延在する帯状の複数のワード線WLが、互いに平行に沿うように図2の第1方向Yに並んで配置されている。絶縁膜5は、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン(Si34等)および酸化シリコン膜が下層から順に堆積された積層膜で形成されている。各ワード線WLは、例えば低抵抗ポリシリコンとその上のタングステンシリサイド(WSix)との積層膜で形成されており、ワード線WLの一部が上記制御ゲート電極CGEとなっている。各ワード線WL上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜6が形成されている。
補助ゲート配線AGLの隣接間であって、ワード線WLが平面的に重なる位置、すなわち、制御ゲート電極CGEと基板1との対向面間には、上記メモリMISQmの上記浮遊ゲート電極FGEが他の部分と絶縁された状態で形成されている。浮遊ゲート電極FGEは、例えば低抵抗ポリシリコンからなり、基板1の主面(第3主面部分)上に、例えば酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜2bを介して形成されている。浮遊ゲート電極FGEは、上記サイドウォール4により補助ゲート配線AGLとの絶縁分離がなされ、上記絶縁膜5によりワード線WLとの絶縁分離がなされている。浮遊ゲート電極FGEは、その上面が補助ゲート配線AGLの上面よりも高い位置になるように形成されて断面凸状に形成されている。補助ゲート配線AGLの隣接間に断面凹状の浮遊ゲート電極を形成する構成の場合には、メモリセルMCが縮小されると補助ゲート配線AGLの隣接間隔も狭くなるので、浮遊ゲート電極FGEを形成するための導体膜の厚さを薄くしなければならず、浮遊ゲート電極の加工が難しくなる。これに対して、浮遊ゲート電極FGEを断面凸状とする場合は、メモリセルMCを縮小しても、浮遊ゲート電極FGEの加工を容易にすることができるため、メモリセルMCの微細化を推進できる。また、浮遊ゲート電極FGEと制御ゲート電極CGEとのキャパシタは、浮遊ゲート電極FGEの凸状側壁面および凸状上面に形成されるので、最小加工寸法がさらに縮小されても、浮遊ゲート電極FGEの高さを増すことで浮遊ゲート電極FGEと制御ゲート電極CGEとの対向面積を増大させることができる。すなわち、メモリセルMCの占有面積を増大させることなくキャパシタの容量を増大させることができるので、浮遊ゲート電極FGEと制御ゲート電極CGEとのカップリング比を向上させることができる。このため、制御ゲート電極CGEによる浮遊ゲート電極FGEの電圧制御の制御性を向上させることができるので、低い電圧でもフラッシュメモリの書き込みおよび消去の速度を向上させることができ、フラッシュメモリの動作電圧を低電圧化することができる。すなわち、フラッシュメモリの小型化と低電圧化との両方を実現できる。
このような基板1の主面上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜7a,7bが下方から順に堆積されている。この絶縁膜7aは、第1方向Yに互いに隣接するワード線WL間および第1方向Yに互いに隣接する浮遊ゲート電極FGE間に埋め込まれており、この絶縁膜7aにより、第1方向Yに互いに隣接するワード線WL間および第1方向Yに互いに隣接する浮遊ゲート電極FGE間が絶縁分離されている。
ところで、本実施の形態1のフラッシュメモリのメモリアレイは、基板1の主面において、上方に補助ゲート配線AGLおよびワード線WLが設けられていない第1主面部分は、その高さが、上方に補助ゲート配線AGLが設けられている第2主面部分の高さよりも低くなる部分を有している。すなわち、基板1の主面において、補助ゲート配線AGLおよびワード線WLにより囲まれた接合素子分離領域の少なくとも一部に凹部8が形成されている。上記絶縁膜7aの一部も上記凹部8内に埋め込まれている。なお、本実施の形態1では、浮遊ゲート電極FGEが対向する基板1の第3主面部分が、後述するエッチングダメージ層の除去プロセスにより若干削られており、図7に示すように、上記第3主面部分の高さH3は、補助ゲート配線AGLが対向する基板1の第2主面部分の高さH2よりも低くなっているが、上記凹部8の底面(第1主面部分)の高さH1よりは高くなっている。
このような凹部8を設けた理由は、次のような課題があるためである。図8は本発明者が検討した、例えば4GbのAND型のフラッシュメモリのメモリアレイの要部平面図、図9は書き込みまたは読み出し動作時の図8のX1−X1線の断面図、図10は書き込みまたは読み出し動作時の図8のX2−X2線の断面図を示している。なお、図8では図面を見易くするため反転層IL1,IL2にハッチングを付す。
図8〜図10では、補助ゲート配線AGLおよびワード線WLにより囲まれた接合素子分離領域の基板1の第1主面部分と、浮遊ゲート電極FGEが対向する基板1の第3主面部分とが上記エッチングダメージ層の除去プロセスにより削られ、第1主面部分および第3主面部分の高さが、補助ゲート配線AGLが対向する基板1の第2主面部分の高さよりも若干低くなっているが、上記凹部8のような深い凹みは無い。それ以外は図2〜図7で説明したのと同じであり、上記のように書き込みや読み出しの際には補助ゲート配線AGLに所望の電圧を印加することにより基板1に反転層IL1を形成してこれをソース線SLおよびドレイン線DLとして用いる。しかし、反転層IL1を拡散層と同等の抵抗値とする為には補助ゲート配線AGLに高い電圧を印加しなければならず、反転層IL1が補助ゲート配線AGLの直下のみならず反転層IL2で示すように外側(第2方向Xの両側)にまで延びて形成されてしまう。このため、互いに隣接する補助ゲート配線AGL間の距離が近づくと、互いに隣接する反転層IL1間の距離はそれ以上に近づくこととなる。互いに隣接する補助ゲート配線AGLの間であっても浮遊ゲート電極FGEの直下は、所望のしきい値が設定されておりリーク電流が流れてしまうような不具合は生じ難いが、補助ゲート配線AGLおよびワード線WLに囲まれた領域であって、上方に何らゲート電極が存在しない接合素子分離領域では、矢印で示すリーク電流Iaが急激に増加し、書き込み動作および読み出し動作ともにできなくなる、という問題がある。このため、90nm世代以降では、ビットコストの低減と高速な書き込みとを両立することができない。また、1ビット線に接続可能なメモリセルの数が増えればチップサイズを縮小できるが、メモリセルの接続数は上記ソース線SLおよびドレイン線DL間のリーク電流の値で制限されるので、そのリーク電流の増加は、メモリセルの接続数の増加を阻害し、チップサイズの縮小を阻害する問題もある。さらに、リーク電流増大の問題は、メモリセルのゲート長の縮小に伴い顕著となるので、メモリセルのゲート長の縮小の阻害要因にもなり、集積度の向上(すなわち、メモリ容量の増大)やチップサイズの縮小を阻害する問題もある。
そこで、本実施の形態1では、図2〜図7で説明したように、基板1の主面において、補助ゲート配線AGLおよびワード線WLにより囲まれた接合素子分離領域の少なくとも一部に凹部8を形成した。これにより、接合素子分離領域におけるドレイン線DL/ソース線SL間を流れるリーク電流を抑制することができるので、データ線間のリーク電流を低減させることができる。このため、フラッシュメモリのビット不良を低減できるので、フラッシュメモリの歩留まりを向上させることができる。また、データ線間のリーク電流を低減できるので、1データ線に接続可能なメモリセルMCの数を増やすことができる。このため、半導体チップの面積を縮小させることができるので、フラッシュメモリの小型化を推進できる。また、ドレイン線DL/ソース線SL間のリーク電流を低減できるので、浮遊ゲート電極FGE下のチャネル長を縮小させることができる。このため、メモリセルMCのサイズを縮小することができるので、メモリ容量の増大および半導体チップのサイズの縮小を推進できる。
このようにソース線SL/ドレイン線DL間のリーク電流を低減する為には、凹部8の第1方向(列方向)Yの長さ(幅)は少なくとも第1方向Yに隣接するワード線WL間の間隔よりも大きなものとする必要がある。本実施の形態1のフラッシュメモリのメモリアレイでは、凹部8の第1方向Yの長さを隣接するワード線WL間の間隔と同じにしている。また、凹部8の第2方向(行方向)Xの長さ(幅)は必ずしも第2方向Xに隣接する補助ゲート配線AGL間の間隔以上とする必要はなく、隣接する補助ゲート配線AGL間の間隔以下であっても良い。本実施の形態1のフラッシュメモリのメモリアレイでは、上方に補助ゲート配線AGL、ワード線WLおよびサイドウォール4が設けられていない領域の基板1に凹部8を形成している。すなわち、凹部8の第2方向Xの幅は第2方向Xに隣接するサイドウォール4間の間隔と同じにしている。これにより、サイドウォール4下の反転層IL1が形成される部分を残すことができ、反転層IL1の断面積を無用に削らなくてもすむ為、反転層IL1の抵抗値を小さなものとすることができる。
補助ゲート配線AGL下の基板1の第1主面部分と凹部8の底面(第2主面部分)との段差Sは少なくとも反転層IL1の深さ以上とする必要がある。具体的には、反転層IL1が補助ゲート配線AGL下の基板1の第1主面部の高さH1から約5nm程度の深さまで形成されるので、段差Sは少なくとも5nm以上とする。90nm世代以降のフラッシュメモリにおいてソース線SL/ドレイン線DL間のリーク電流の低減を確実なものとする為には、この段差Sは20nm以上とすることが望ましい。
次に、本実施の形態1のフラッシュメモリの動作例を図11〜図16により説明する。
図11は読み出し動作時のメモリアレイの要部回路図、図12および図13はそれぞれ読み出し動作時における図2のX1−X1線およびX2−X2線の断面図を示している。
データ読み出し動作では、選択するメモリセルMCのメモリMIS・FETQm0の制御ゲート電極CGEが接続されるワード線WL0に、例えば2〜5V程度を印加して選択メモリMIS・FETQm0のしきい値を判定する。また、それ以外のワード線WLに、例えば0Vまたは−2V程度の負電圧を印加して非選択メモリMIS・FETQmをオフ状態にする。また、選択メモリMIS・FETQm0のソースおよびドレイン形成用の補助ゲート配線AGLs,AGLdに、例えば5V程度を印加することにより、補助ゲート配線AGLs,AGLdが対向する基板1の主面部分にそれぞれソース線SLおよびドレイン線DL用のn型の反転層IL1を形成する。また、それ以外の補助ゲート配線AGLには、例えば0Vを印加することで、これら補助ゲート配線AGLが対向する基板1の主面部分に反転層が形成されないようにして、選択メモリMIS・FETQm0と非選択メモリMIS・FETQmとのアイソレーションを行う。ここで、選択メモリMIS・FETQm0のソース線SL用のn型の反転層IL1が接続されるグローバルデータ線に、例えば1V程度を印加する一方、他のグローバルデータ線に、例えば0Vを印加する。この状態で、共通ドレイン配線に印加された0V程度の電圧をドレイン線DL用のn型の反転層IL1を通じて選択メモリMIS・FETQm0のドレインに供給する。このようにすることで、グローバルデータ線から共通ドレイン配線に向かって読み出しの電流IRを流すようにして選択メモリMIS・FETQm0のデータ読み出しを行う。この時、浮遊ゲート電極FGEの蓄積電荷の状態で、選択メモリMIS・FETQm0のしきい値電圧が変わるので、選択メモリMIS・FETQm0のソースおよびドレイン間に流れる電流の状況で、選択メモリMIS・FETQm0のデータを判断できる。また、本実施の形態1では、図13に示すように、上記接合素子分離領域に凹部8を設けたことにより、データ読み出しに際して接合素子分離領域でソース線SL/ドレイン線DL間にリーク電流Iaが流れるのを抑制または防止できる。
次に、図14は書き込み動作時のメモリアレイの要部回路図、図15および図16はそれぞれ書き込み動作時における図2のX1−X1線およびX2−X2線の断面図を示している。
データ書き込みは、ソース側選択および定電荷注入によるソースサイドホットエレクトロン注入方式を前提とする。これにより、高速で、低電流で効率的なデータ書き込みが可能となっている。データ書き込み動作では、選択メモリセルMCのメモリMIS・FETQm0の制御ゲート電極CGEが接続されるワード線WL0に、例えば13V〜15V程度、それ以外のワード線WL等に、例えば0Vを印加する。また、選択メモリMIS・FETQm0のソース形成用の補助ゲート配線AGLsに、例えば1V程度を印加し、選択メモリMIS・FETQm0のドレイン形成用の補助ゲート配線AGLdに、例えば7V程度を印加することにより、補助ゲート配線AGLsに対向する基板1の主面部分にソース形成用のn型の反転層IL1を形成し、補助ゲート配線AGLdに対向する基板1の主面部分にドレイン形成用のn型の反転層IL1を形成する。他の補助ゲート配線AGLには、例えば0Vを印加することで、これら補助ゲート配線AGLに対向する基板1の主面部分に反転層が形成されないようにし、選択メモリMIS・FETQm0と非選択メモリMIS・FETQmとの間のアイソレーションを行う。この状態で、共通ドレイン配線CDに印加された4V程度の電圧をドレイン線DL用のn型の反転層IL1を通じて選択メモリMIS・FETQm0のドレインに供給する。また、選択メモリMIS・FETQm0のソース線SL用のn型の反転層IL1が接続されるグローバルデータ線に、例えば0Vを印加する。また、pウエルPWLを、例えば0Vに保持する。これにより、選択メモリMIS・FETQm0にはドレインからソースに向かって書き込みの電流Iwが流れ、この時にソース側のn型の反転層IL1に蓄積した電荷を、ある一定のチャネル電流として流し絶縁膜2bを介して浮遊ゲート電極FGEに効率的に注入する(定電荷注入方式)ことにより選択メモリMIS・FETQm0にデータを高速で書き込む。一方、上記非選択メモリMIS・FETQm0のドレインからソースにはドレイン電流が流れないようにしてデータが書き込まれないようにする。なお、図15の矢印e1は、データ用の電荷の注入の様子を模式的に示している。また、個々のメモリセルMC(メモリMIS・FETQm)には多値のデータを記憶することが可能となっている。この多値記憶は、例えばワード線WLの書き込み電圧は一定にし、書き込み時間を変えることで、浮遊ゲート電極FGEへ注入するホットエレクトロンの量を変化させることで行なうため、何種類かのしきい値レベルを有するメモリセルMCを形成することができる。すなわち、“00”/“01”/“10”/“11”等のような4つ以上の値を記憶できる。このため、1つのメモリセルMCで2つのメモリセルMC分の働きを実現できる。したがって、フラッシュメモリの小型化を実現できる。また、本実施の形態1では、図16に示すように、上記接合素子分離領域に凹部8を設けたことにより、データ書き込みに際して接合素子分離領域でソース線SL/ドレイン線DL間にリーク電流Iaが流れるのを抑制または防止できる。
次に、データの消去動作時では、選択対象のワード線WLに負電圧を印加することにより、浮遊ゲート電極FGEから基板1へのF−N(Fowlor Nordheim)トンネル放出により行う。すなわち、選択対象のワード線WLに、例えば−16V程度を印加する一方、基板1に正の電圧を印加する。補助ゲート配線AGLには、例えば0Vを印加し、n型の反転層IL1を形成しない。これにより、浮遊ゲート電極FGEに蓄積されたデータ用の電荷を絶縁膜2bを介して基板1に放出し、複数のメモリセルMCのデータを一括消去する。
次に、図17および図18に、データ読み出し動作およびデータ書き込み動作時における接合素子分離領域でのリーク電流の様子を、図8〜図10で示した構成と、本実施の形態1の構成とで比較して示す。図17はデータ読み出し時、図18はデータ書き込み時を示している。図17および図18の縦軸は、ソース/ドレイン間のリーク電流Iaの値、横軸はプロセスルールを示している。図17および図18の破線Aはリーク電流Iaの許容値、実線Bは本実施の形態1の接合素子分離領域でのソース/ドレイン間のリーク電流値、実線Cは図8〜図10で示した構成の接合素子分離領域でのソース/ドレイン間のリーク電流値をそれぞれ示している。特に、データ線ピッチが小さい場合に本実施の形態1による効果が顕著であることが分かる。
次に、本実施の形態1のフラッシュメモリの製造方法の一例を図19〜図32により説明する。なお、図19〜図32のX1−X1,X2−X2,Y1−Y1およびY2−Y2は、各製造工程中における図2のX1−X1線、X2−X2線、Y1−Y1線およびY2−Y2線に相当する箇所の断面図を示している。
まず、図19に示すように、p型のシリコン(Si)単結晶からなる基板1(この段階では半導体ウエハと称する平面略円形状の半導体板)を用意し、この基板1にn型埋込領域DNWおよびpウエルPWLを順に形成した後、基板1のpウエルPWL上に、例えば酸化シリコン等からなる厚さ10nm程度のゲート絶縁膜2aを、例えばISSG(In-Situ Steam Generation)酸化法のような熱酸化法により形成する。続いて、図20に示すように、基板1の主面上に、例えばリン(P)をドープした低抵抗ポリシリコンからなる導体膜10を堆積し、その上に、例えば窒化シリコンからなるキャップ絶縁膜3を堆積し、さらにその上に、例えば酸化シリコンからなるダミー絶縁膜11を堆積する。導体膜10、キャップ絶縁膜3およびダミー絶縁膜11は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により堆積する。その後、図21に示すように、ダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および導体膜10を、エッチングマスクを用いたドライエッチング処理によりパターニングすることにより、導体膜10による補助ゲート配線AGLを形成する。この段階のダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および補助ゲート配線AGLは、上記第1方向Yに延在する帯状のパターンとされ、ストライプ状に配置されている。
次いで、図22に示すように、基板1(半導体ウエハ)に対して、例えばISSG酸化法等のような熱酸化処理を施し、補助ゲート配線AGL等の側面に例えば酸化シリコンからなる良質な絶縁膜を形成した後、基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜4Aを、例えばTEOSガスを用いたCVD法により堆積する。絶縁膜4Aは、上記ダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および補助ゲート配線AGLで形成されるストライプパターンの隣接間を完全に埋め込んでしまわないように堆積する。続いて、絶縁膜4Aをエッチバックすることにより、図23に示すように、補助ゲート配線AGL、キャップ絶縁膜3およびダミー絶縁膜11の積層パターンの側面にサイドウォール4を形成する。また、この時、上記ダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および補助ゲート配線AGLで形成されるストライプパターンの隣接間の底部のゲート絶縁膜2aも除去する。これにより、ゲート絶縁膜2aは補助ゲート配線AGLおよびサイドウォール4の下部だけに残る。このエッチング工程は酸化シリコン膜をエッチングする条件で行なっている為、上記第1方向Y(図2参照)に延在して形成されるストライプ状パターンの間のスペース部分の基板1の主面にエッチングダメージ層が形成されてしまう。このエッチングダメージ層を除去する為に、更にシリコンをエッチングする条件で基板1のエッチングを行なう(エッチングダメージ除去プロセス)。これにより、上記第1方向Yに延在して形成されるストライプ状パターンの間のスペース部分の基板1の主面は、補助ゲート配線AGL下の基板1の主面より10nm程度低くなる。なお、エッチングダメージ層の除去は、基板1の主面を熱酸化した後に、熱酸化膜をウエットエッチングにより除去する方法で行なっても良い。その後、基板1に対して、例えばISSG酸化法等のような熱酸化処理を施すことにより、図24に示すように、基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜を形成した後、窒素(N)を含むガス雰囲気中で熱処理(酸窒化処理)を施すことにより、その絶縁膜と基板1との界面に窒素を偏析させて酸窒化シリコン(SiON)からなるゲート絶縁膜2bを形成する。このゲート絶縁膜2bは、メモリMIS・FETQmのトンネル絶縁膜として機能する膜で、その厚さは、二酸化シリコン換算膜厚で、例えば9nm程度である。ゲート絶縁膜2bはCVD法で形成しても良い。
次いで、図25に示すように、基板1(半導体ウエハ)の主面上に、例えば低抵抗ポリシリコンからなる浮遊ゲート電極形成用の導体膜12を、上記ダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および補助ゲート配線AGLで形成されるストライプパターンの隣接間が完全に埋まるようにCVD法等により堆積する。続いて、基板1の主面上の導体膜12に対して、異方性のドライエッチング法によるエッチバック処理または化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)処理を施すことにより、図26に示すように、上記ダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および補助ゲート配線AGLで形成されるストライプパターンの隣接間に浮遊ゲート電極形成用の導体パターン12aを形成する。続いて、ダミー絶縁膜11およびサイドウォール4を、図27に示すように、ドライエッチング法またはウエットエッチング法等によりエッチングする。この際、酸化シリコンの方が、シリコンおよび窒化シリコンよりも除去され易くなるように、酸化シリコンと、シリコンおよび窒化シリコンとのエッチング選択比を大きくとる。これにより、窒化シリコンからなるキャップ絶縁膜3をエッチングストッパとして機能させる。また、酸化シリコンからなるダミー絶縁膜11は全て除去されるが、酸化シリコンからなるサイドウォール4はその上部が除去され、補助ゲート配線AGLの側面に残される。
次いで、図28に示すように、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極を電気的に絶縁する層間用の絶縁膜5を形成する。この層間膜用の絶縁膜5には、例えば酸化シリコン膜、あるいは酸化シリコン膜/窒化シリコン膜/酸化シリコン膜の積層膜を用いることができる。続いて、絶縁膜5上に、ワード線形成用の導体膜13を堆積する。導体膜13は、例えば低抵抗ポリシリコン膜およびタングステンシリサイド膜をCVD法等により下層から順に堆積することで形成されている。その後、導体膜13上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜6をCVD法等により堆積する。
次いで、図29に示すように、レジストパターンをエッチングマスクとしたドライエッチング処理により絶縁膜6をパターニングした後、これをエッチングマスクとして、絶縁膜6のパターンから露出する導体膜13をドライエッチング処理によって除去することにより、図30に示すように、導体膜13からなるワード線WLを形成する。続いて、図31に示すように、絶縁膜6のパターンをエッチングマスクとして、そこから露出する絶縁膜5および浮遊ゲート電極形成用の導体パターン12aをドライエッチング法によって除去することにより、導体パターン12aからなる浮遊ゲート電極FGEを形成する。その後、本実施の形態1では、絶縁膜6のパターン、ワード線WL、キャップ絶縁膜3、、補助ゲート配線AGLおよびサイドウォール4をエッチングマスクとして、そこから露出する上記接合素子分離領域(補助ゲート配線AGLとワード線WLとに囲まれた領域)の基板1部分をさらに深くエッチングすることにより、図32に示すように、上記接合素子分離領域の基板1の第1主面部分が、補助ゲート配線AGL下の基板1の第2主面部分よりも低い位置になるように凹部8を形成する。なお、補助ゲート配線AGLの隣接間の基板1の主面は、上記のようにエッチングダメージ層の除去プロセスによって補助ゲート配線AGL下の基板1の第1主面部分より10nm程度低くなっている為、このエッチング工程においては基板1の主面を10nm以上エッチングすることにより凹部8の底面を補助ゲート配線AGL下の基板1の主面より20nm以上低くする。
上記凹部8は、ワード線WLおよび補助ゲート配線AGLに対して自己整合的に形成することができる。基板1の接合素子分離領域にトレンチアイソレーション部を形成してから補助ゲート配線AGL、ワード線WLおよび浮遊ゲート電極FGEを形成すると、部材間の合わせの難しさからメモリアレイの面積増大や特性上の問題による歩留まりの低下等が発生する。これに対して本実施の形態1では、凹部8をワード線WLおよび補助ゲート配線AGLに対して自己整合的に形成することにより、凹部8を形成したからといってメモリアレイの面積が大きくなってしまうこともないし、凹部8を位置合わせ良く形成できるので特性不良も低減でき信頼性の高いフラッシュメモリを歩留まり良く形成することができる。
また、凹部8の形成後、基板1の表面を熱酸化法等により酸化することにより、基板1の凹部8の表面の状態を改善することができるので、上記リーク電流の低減効果を増大させることができる。また、凹部8の形成後、例えばホウ素(B)等のようなアクセプタとなる不純物または酸素を基板1の接合素子分離領域にイオン注入法等により導入しても良い。アクセプタとなる不純物をイオン注入した場合、基板1の不純物濃度が高くなるため、上記リーク電流の低減効果を増大させることができる。また、酸素をイオン注入した場合、基板1の表面が酸化され基板1の凹部8の表面の状態を改善することができるので、上記リーク電流の低減効果を増大させることができる。また、凹部8をドライエッチング法で形成した後、軽くウエットエッチング処理を施すことにより、凹部8の底部の角部を丸めるようにしても良い。これにより、応力の集中や電界集中を低減できるので、フラッシュメモリの信頼性を向上させることができる。
次いで、基板1(半導体ウエハ)の主面上に、上記絶縁膜7a,7bを下層から順にCVD法等により堆積し、これにより凹部8、ワード線WLの隣接間および補助ゲート配線AGLの隣接間を埋め込む。その後、絶縁膜7bの上面を、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法等により平坦にした後、図には示してないが、ワード線WL、pウエルPWL、補助ゲート配線AGLに至るコンタクト孔およびメモリアレイの外部に位置するソース線/ドレイン線となる反転層への給電用のコンタクト孔等を形成し、続いて金属膜を堆積してこれをパターニングして配線とし、図2〜図7に示したメモリセルMCを持つフラッシュメモリを製造した。
以上の工程を経て作製したフラッシュメモリのメモリセルMCは、データの読み出しおよび書き込み動作時における上記接合素子分離領域でのリーク電流Iaを、読み出し時および書き込み時ともに低減することが可能であり、90nm世代以降も補助ゲート配線AGL下の反転層IL1をソース線SL/ドレイン線DLとして用いるメモリセルが適用可能となった。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、メモリセルごとに浮遊ゲート電極を分離する際に、制御ゲート電極材料、層間膜用の絶縁膜および浮遊ゲート電極材料の一括して加工する方法を例示したが、本実施の形態2では、上記の一括加工を行なわずにメモリセルごとに浮遊ゲート電極を分離する方法の一例を図33〜図43により説明する。なお、図33〜図35および図37〜図43のX1−X1、X2−X2、Y1−Y1およびY2−Y2は、各製造工程中における図2のX1−X1線、X2−X2線、Y1−Y1線およびY2−Y2線に相当する箇所の断面図を示している。
まず、前記実施の形態1の図19〜図22を用いて説明したのと同様の製造工程を経た後、図33に示すように、前記実施の形態1と同様に絶縁膜4Aをエッチバックすることにより、補助ゲート配線AGL、キャップ絶縁膜3およびダミー絶縁膜11の積層パターンの側面にサイドウォール4を形成する。また、この時、上記ダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および補助ゲート配線AGLで形成されるストライプパターンの隣接間の底部のゲート絶縁膜2aも除去する。この後に、前記実施の形態1では基板1のエッチングダメージ層の除去工程を行なったが、本実施の形態2ではこの工程を省いた例を示す。なお、本実施の形態2では、キャップ絶縁膜3は、例えば酸化シリコンからなり、ダミー絶縁膜11は、例えば窒化シリコンからなる。
次いで、図34に示すように、前記実施の形態1と同様に、上記ダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および補助ゲート配線AGLで形成されるストライプパターンの隣接間の基板1の主面上にゲート絶縁膜2bを形成した後、図35に示すように、前記実施の形態1の図25および図26を用いて説明したのと同様に、基板1(半導体ウエハ)の主面上に浮遊ゲート電極形成用の導体膜12を堆積した後、その導体膜12に対して、異方性のドライエッチング法によるエッチバック処理またはCMP処理を施すことにより、上記ダミー絶縁膜11、キャップ絶縁膜3および補助ゲート配線AGLで形成されるストライプパターンの隣接間に浮遊ゲート電極形成用の導体パターン12aを形成する。続いて、基板1の主面上方に、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜15をCVD法等によって堆積した後、図2の第2方向Xに延在するストライプ状のマスクパターンを用いて絶縁膜15、ダミー絶縁膜11および導体パターン12aを、図36および図37に示すように、順次エッチングする。図36はこの段階の図2と同一箇所の要部平面図、図37は図36のX1−X1線、X2−X2線、Y1−Y1線およびY2−Y2線の断面図を示している。なお、図36のX1−X1線、X2−X2線、Y1−Y1線およびY2−Y2線は、それぞれ図2のX1−X1線、X2−X2線、Y1−Y1線およびY2−Y2線と同一箇所を示している。補助ゲート配線AGLは切断されず図36の第1方向Yに延在したままとなる。また、導体パターン12aは、この段階でメモリセルごとに分離され浮遊ゲート電極FGEとなる。なお、絶縁膜15およびダミー絶縁膜11が形成されている領域は、後にワード線(制御ゲート電極)が形成される領域に相当している。
次いで、図38に示すように、絶縁膜15、キャップ絶縁膜3およびサイドウォール4をエッチングマスクとして、ゲート絶縁膜2bおよび基板1を順にエッチングすることにより、前記実施の形態1と同様に、補助ゲート配線AGLおよび後に形成されるワード線に囲まれた領域の基板1に、底面が補助ゲート配線AGL下の基板1の第1主面部分より低い凹部8を形成する。凹部8を形成するからといって特にレジストパターンを形成する必要もないので製造工程の大幅な増大を招くこともない。続いて、図39に示すように、上記凹部8、ダミー絶縁膜11と絶縁膜15との積層膜で形成されるパターンの隣接間および補助ゲート配線AGLの隣接間を完全に埋め込むように、基板1(半導体ウエハ)の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜16をCVD法等により堆積した後、その絶縁膜16の上部を、例えば異方性ドライエッチングを用いたエッチバック法またはCMP法により絶縁膜15の上部が露出する程度まで除去する。その後、酸化シリコンからなる絶縁膜16をエッチングマスクとして、窒化シリコンからなる絶縁膜15およびダミー絶縁膜11を、図40に示すように、ドライエッチングにより選択的に除去する。その後、例えばウエットエッチング等のような等方性のエッチングによって、図41に示すように、酸化シリコンからなるサイドウォール4の露出部分を除去し、浮遊ゲート電極FGEの側面の一部および上面を露出させる。なお、補助ゲート配線AGLの側面にはサイドウォール4が残される。また、この等方性エッチングに際してはキャップ絶縁膜3および絶縁膜16も酸化シリコンなので若干削られる。
次いで、図42に示すように、基板1(半導体ウエハ)の主面上に、層間膜用の絶縁膜5およびワード線形成用の導体膜13を前記実施の形態1と同様に下層から順に堆積した後、その導体膜13をCMP法あるいはエッチバックによって、絶縁膜16の上部が露出する程度まで除去する。これにより、絶縁膜16の隣接間の溝内に図2の第1方向Yに沿って延在するワード線WL(制御ゲート電極CGE)を形成する。隣接ワード線WL間は絶縁膜16によって絶縁されている。また、本実施の形態2では、浮遊ゲート電極FGEは図36の段階でメモリセルMCごとに分離されているので、ワード線WLを加工する際に一括で加工する必要はない。その後、図には示してないが、絶縁膜を堆積した後、ワード線WL、pウエルPWL、補助ゲート配線AGLに至るコンタクト孔およびメモリアレイの外部に位置するソース線SL/ドレイン線DLとなる反転層への給電用のコンタクト孔を形成し、続いて金属膜を堆積してこれをパターニングして配線とし、メモリセルを完成した。
以上の工程を経て作製したフラッシュメモリのメモリセルでは、ワード線WLの隣接間であり、かつ補助ゲート配線AGLの隣接間の領域の基板1の主面(第1主面部分)の標高が、補助ゲート電極AGL下の基板1の主面(第2主面部分)および浮遊ゲート電極FGE下の基板1の主面(第3主面部分)の標高よりも低くなっている。したがって、前記実施の形態1と同様に、データの読み出しおよび書き込み動作の際のソース線SL/ドレインDL線間に流れるリーク電流を低減することができた。これによりメモリセルMCの微細化が可能となった。
(実施の形態3)
本実施の形態3の不揮発性半導体記憶装置は、例えば上記各種の携帯機器、情報機器または通信機器の記憶媒体として使用される、拡散層によるローカルデータ線と補助ゲート構造とを有する、例えば1Gb(ギガビット)のAND型のフラッシュメモリである。
図44は、本実施の形態3のフラッシュメモリのメモリアレイの要部回路図である。このフラッシュメモリにおいても、ローカルデータ線BLを形成するドレイン線DLと、ローカルデータ線BLを形成するソース線SLとの間に複数のメモリセルMCが並列に接続されている。メモリセルMCは、AG・MISQaと、メモリMISQmとを有している。AG・MISQaとメモリMISQaとは、ドレイン線DLとソース線SLとの間に直列に接続されている。AG・MISQaの補助ゲート電極(第1の電極)は、補助ゲート配線(第1の電極)AGLの一部で形成されている。1本の補助ゲート配線AGLには、図44の第1方向Yに配置された複数のAG・MISQaの補助ゲート電極が電気的に接続されている。一方、メモリMISQmの制御ゲート電極は、ワード線WLの一部で形成されている。1本のワード線WLには、図44の第2方向Xに配置された複数のメモリMISQmの制御ゲート電極が電気的に接続されている。メモリMISQmは、浮遊ゲート電極を有している。メモリアレイにはこのようなメモリセルMCがマトリクス状に複数配置されている。
図45は図44のフラッシュメモリの非動作時のメモリアレイの要部平面図、図46は図45のX3−X3線の断面図、図47は図2のX4−X4線の断面図、図48は図45のY4−Y4線の断面図、図49は図45のY5−Y5線の断面図である。なお、図45は平面図であるが図面を見易くするために、補助ゲート配線AGLとワード線WLとで囲まれた接合素子分離領域(アクティブ領域)にハッチングを付す。
本実施の形態3では、上記ドレイン線DLおよびソース線SLが、pウエルPWLに形成されたn型の半導体領域(拡散層)DLR,SLRで形成されている。n型の半導体領域DLR,SLRは、例えばリン(P)または(As)がpウエルPWLに導入されてなり、図45の第1方向Yに沿って延在する帯状のパターンで形成されている。上記メモリセルMCは、上記n型の半導体領域DLR,SLRの隣接間であって、上記ワード線WLが平面的に重なる部分に配置されている。メモリセルMCの配置は、例えば互いに隣接するドレイン線DL用およびソース線SL用のn型の半導体領域DLR,SLRを共有した、いわゆる仮想設置型とされている。
上記メモリセルMCのAG・MISQaの補助ゲート電極AGEは、メモリセルMC間の緩衝を抑制または防止する機能を有している。補助ゲート配線AGLの材料や配置は前記実施の形態1,2と同じである。上記メモリMISQmの浮遊ゲート電極FGEは、前記実施の形態1と同様に、情報の記憶に寄与する電荷蓄積用の電極である。浮遊ゲート電極FGEの材料、配置位置および絶縁状態も前記実施の形態1,2と同様であるが、本実施の形態3では、浮遊ゲート電極FGEの断面形状がU字状に形成されている。上記ワード線WLおよびその一部で構成される制御ゲート電極CGEの材料および配置も前記実施の形態1,2と同様である。そして、本実施の形態3においても、補助ゲート配線AGLの隣接間であって、ワード線WLの隣接間の接合素子分離領域(図45の梨地のハッチングを付した領域)に前記実施の形態1,2と同様に凹部8が形成され、その凹部8内に絶縁膜7aが埋め込まれている。なお、補助ゲート配線AGL下の基板1の第1主面部分の高さと、浮遊ゲート電極FGE下の基板1の第3主面部分の高さと、上記接合素子分離領域の基板1の第2主面部分(すなわち、凹部8の底面)の高さとの関係も前記実施の形態1と同様であり、上記第1主面部分が最も高く、上記第2主面部分が最も低くなっている。
本実施の形態3の場合、上記のようにソース線SL用のn型の半導体領域SLRと、ドレイン線DL用のn型の半導体領域DLRとの間に、補助ゲート配線AGLと、浮遊ゲート電極FGEとが配置されており、ソース線SLとドレイン線DLとの距離が前記実施の形態1の場合よりも長い。このため、上記した接合素子分離領域でのリーク電流の問題が生じないようにもみえる。しかし、実際には、前記実施の形態1の構成の場合と比べると小さいものの、上記接合素子分離領域でのリーク電流の問題が生じる。図50は本発明者が検討した1GbのAND型のフラッシュメモリのメモリアレイの要部平面図、図51は書き込みまたは読み出し動作時の図50のX3−X3線の断面図、図52は書き込みまたは読み出し動作時の図50のX4−X4線の断面図を示している。なお、図50では図面を見易くするため半導体領域SLR,DLRおよび反転層IL3にハッチングを付す。
図50〜図52では、補助ゲート配線AGLおよびワード線WLにより囲まれた接合素子分離領域の基板1の第1主面部分と、浮遊ゲート電極FGEが対向する基板1の第3主面部分とが前記実施の形態1で説明したエッチングダメージ層の除去プロセスにより削られ、第1主面部分および第3主面部分の高さが、補助ゲート配線AGLが対向する基板1の第2主面部分の高さよりも若干低くなっているが、上記凹部8のような深い凹みは無い。それ以外は図45〜図49で説明したのと同じであり、上記のように書き込みや読み出しの際には基板1に形成されているn型の半導体領域SLR,DLRをソース線SLおよびドレイン線DLとして用いる。この構成の場合、上記のようにソース線SL用のn型の半導体領域SLRとドレイン線DL用のn型の半導体領域DLRとの間には、補助ゲート配線AGLと浮遊ゲート電極CGEとが配置されているので双方は互いに離れて配置されている。しかし、この構成の場合も読み出しや書き込み動作時には、補助ゲート配線AGLに所望の電圧を印加し、補助ゲート配線AGLに対向する基板1に反転層IL3を形成するが、その反転層1L3は、補助ゲート配線AGLの直下のみならず外側(第2方向Xの両側)にまで延びて形成されてしまう。このため、非動作時には、ソース線SL用のn型の半導体領域SLRとドレイン線DL用のn型の半導体領域DLRとの間には充分な距離があるようでも、動作時には、ソース線SL用のn型の半導体領域SLRとドレイン線DL用のn型の半導体領域DLRとの距離は反転層IL3により近づくようになり、補助ゲート配線AGLおよびワード線WLに囲まれた領域であって、上方に何らゲート電極が存在しない接合素子分離領域では、矢印で示すリーク電流Iaが流れてしまう、という問題がある。
そこで、本実施の形態3では、図45〜図49で説明したように、基板1の主面において、補助ゲート配線AGLおよびワード線WLにより囲まれた接合素子分離領域の少なくとも一部に凹部8を形成した。これにより、接合素子分離領域におけるドレイン線DL/ソース線SL間を流れるリーク電流を抑制することができるので、データ線間のリーク電流を低減させることができる。このため、フラッシュメモリのビット不良を低減でき、フラッシュメモリの歩留まりを向上させることができる。また、1データ線に接続可能なメモリセルMCの数を増やすことができるので、半導体チップの面積を縮小させることができ、フラッシュメモリの小型化を推進できる。また、浮遊ゲート電極FGE下のチャネル長を縮小させることができるので、メモリセルMCのサイズを縮小することができ、メモリ容量の増大および半導体チップのサイズの縮小を推進できる。
次に、本実施の形態3のフラッシュメモリの動作例を図53〜図55により説明する。図53〜図55は、それぞれ書き込み、消去および読み出し動作時の一例の要部回路図を示している。符号のGBL1,GBL2はグローバルデータ線、CDは共通ドレイン、STDは選択MIS(ドレイン線DL側)、STSは選択MIS(ソース線SL側)、AGLOはAG・MIS(odd側)の補助ゲート配線、AGLEはAG・MIS(Even側)の補助ゲート配線、MC1は選択メモリセル、WL0〜WL255はワード線をそれぞれ示している。
データの書き込み方式は、定電荷注入書き込みによるホットエレクトロン方式が採用されている。すなわち、ソース線SLに帯電している電荷を、ある一定のチャネル電流として流し、浮遊ゲート電極FGEに書き込む(ソースサイドホットエレクトロン注入方式)。これにより、高速、かつ、低電流で効率的に書き込みが可能となっている。選択メモリセルMC1へのデータの書き込みは、図53に示すように、選択ワード線WL1に、例えば15V程度、選択データ線に、例えば4.5V程度、補助ゲート配線AGLEに、例えば1.8V程度を印加し、ソースサイドホットエレクトロン注入方式により行う。すなわち、上記電圧印加により、選択メモリセルMC1の補助ゲート電極AGE下のチャネルは弱反転、浮遊ゲート電極FGE下のチャネルは完全空乏化し、補助ゲート電極AGEと浮遊ゲート電極FGEとの境界部で大きなポテンシャルドロップが生じ、これにより、同境界部のチャネル横方向電界が増大し、効率良くホットエレクトロンが生成される。
本実施の形態1では、上記のようにドレイン線DLとソース線SLとの間のリーク電流を低減できるので、選択メモリセルMC1のドレイン線DL側の充電を良好にできる。このため、書き込み特性を向上させることができる。選択メモリセルMC1にデータを書き込んでいる間、もう一方の補助ゲート配線AGLOは、例えば0Vに固定し、非選択メモリセルMCでのチャネル形成を抑制する。すなわち、補助ゲート電極AG0は、書き込み補助ゲートとしてだけではなく、フィールドアイソレーションとしても機能する。これにより、メモリアレイには、基板1の主面部にトレンチアイソレーションが不要となるため、データ線間のピッチを縮小することが可能となっている。
データの消去は、図54に示すように、選択ワード線WL1に負電圧(例えば−18V程度)を印加し、補助ゲート配線AGLO,AGLEを、例えば0Vとすることにより、浮遊ゲート電極FGEに蓄積された電荷を、F−N(Fowlor Nordheim)トンネル放出により基板1に流すことにより行う。
データの読み出しは、図55に示すように、選択ワード線WL1に読み出し電圧を印加し、選択データ線に、例えば1V程度、補助ゲート配線AGLOに、例えば0Vを印加し、補助ゲート配線AGLEに、例えば3.5V程度の電圧を印加することにより、ドレイン線DLからソース線SLに流れるチャネル電流の様子により行う。本実施の形態3では、上記のようにドレイン線DLとソース線SLとの間のリーク電流を低減できるので、選択メモリセルMC1のデータの読み出しを良好に行える。また、消費電力を低減できる。
次に、本実施の形態3のフラッシュメモリの製造方法の一例を図56〜図59により説明する。なお、図56〜図59はフラッシュメモリの製造工程中における図45のX3−X3線、X4−X4線、Y4−Y4線およびY5−Y5線に相当する箇所の断面図を示している。
まず、前記実施の形態1の図19を用いて説明したのと同様の製造工程を経た後、図56に示すように、前記実施の形態1と同様に、基板1(半導体ウエハ)の主面のゲート絶縁膜2a上に、複数本の補助ゲート配線AGLおよびキャップ絶縁膜3をドライエッチング法等によりパターニングする。続いて、基板1の主面に対して斜め方向から、例えばリン(P)またはヒ素(As)をイオン注入法等により導入することにより、補助ゲート配線AGLの幅方向(短方向、図44の第2方向X)の片側端部近傍に、一部が補助ゲート配線AGLの下の基板1部分に入り込むように、ドレイン線DL用およびソース線SL用のn型の半導体領域DLR、SLRを形成する。その後、基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜をCVD法等によって堆積した後、これを異方性のドライエッチング法によりエッチバックすることにより、図57に示すように、補助ゲート配線AGLおよびキャップ絶縁膜3の側面にサイドウォール4を形成する。この時、接合素子分離領域の基板1主面上のゲート絶縁膜2aも除去する。その後、前記実施の形態1と同様にエッチングダメージ層の除去処理を施す。これにより、上記接合素子分離領域の基板1の主面部分が若干削られ、補助ゲート配線AGLの対向面の基板1の主面よりも若干低くなる。その後、前記実施の形態1と同様に、接合素子分離領域の基板1の主面上にゲート絶縁膜2bを形成する。
次いで、基板1(半導体ウエハ)の主面上に、例えば低抵抗ポリシリコンからなる導体膜12をCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により堆積した後、基板1の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜18をCVD法等により堆積し、その絶縁膜18を補助ゲート配線AGLの隣接間のみに残るように異方性ドライエッチング処理等によりエッチバックする。続いて、残された絶縁膜18をエッチングマスクとして、そこから露出する導体膜12をエッチング除去することにより、図58に示すように、補助ゲート配線AGLの隣接間に浮遊ゲート電極形成用の導体パターン12aを補助ゲート配線AGLに対して自己整合的に形成する。その後、絶縁膜18を選択的にエッチング除去した後、基板1(半導体ウエハ)の主面上に、前記実施の形態1と同様に、層間膜用の絶縁膜5を堆積する。その後、前記実施の形態1と同様に、絶縁膜5上にワード線形成用の導体膜13を堆積した後、その上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜6をCVD法等により堆積する。その後、絶縁膜6をドライエッチング処理によりパターニングした後、これをエッチングマスクとして、絶縁膜6のパターンから露出する導体膜13をドライエッチング処理によって除去することにより、導体膜13からなるワード線WLを形成する。
次いで、図59に示すように、絶縁膜6のパターンをエッチングマスクとして、そこから露出する絶縁膜5および浮遊ゲート電極形成用の導体パターン12aをドライエッチング法によって除去することにより、導体パターン12aからなる浮遊ゲート電極FGEをワード線WLに対して自己整合的に形成する。続いて、本実施の形態3では、絶縁膜6のパターン、キャップ絶縁膜3、サイドウォール4をエッチングマスクとして、そこから露出する接合素子分離領域のゲート絶縁膜2bおよび基板1部分をエッチングすることにより、上記接合素子分離領域の基板1の第1主面部分が、補助ゲート配線AGL下の基板1の第2主面部分よりも低い位置になるように凹部8を形成する。これにより、前記実施の形態1と同様に、上記のようにデータ線間のリーク電流を低減できる。また、凹部8を形成したからといってメモリ領域の面積が大きくなってしまうこともないし、凹部8を位置合わせ良く形成できるので特性不良も低減でき信頼性の高いフラッシュメモリを歩留まり良く形成することができる。前記実施の形態1と同様に、凹部8の形成後、基板1の表面を熱酸化法等により酸化し、基板1の凹部8の表面の状態を改善しても良い。また、凹部8の形成後、例えばホウ素(B)等のようなアクセプタとなる不純物または酸素を基板1の接合素子分離領域にイオン注入法等により導入しても良い。また、凹部8をドライエッチング法で形成した後、軽くウエットエッチング処理を施して凹部8の底部の角部を丸めても良い。その後、基板1(半導体ウエハ)の主面上に、上記絶縁膜7a,7bを下層から順にCVD法等により堆積し、これにより凹部8、ワード線WLの隣接間および補助ゲート配線AGLの隣接間を埋め込む。その後、絶縁膜7bの上面を、例えばCMP法等により平坦にして、前記図45〜図49に示したメモリアレイを持つフラッシュメモリを製造する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である単体のフラッシュメモリに適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく種々適用可能であり、例えばフラッシュメモリを有するシステムLSI(Large Scale Integrated circuit)等のようなフラッシュメモリと論理回路とを同一基板に有する半導体装置、単体のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)またはEEPROMを有する半導体装置にも適用できる。
本発明は、不揮発性半導体記憶装置の製造業に適用できる。
本発明の一実施の形態である不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイの回路部を模式的に示した回路図である。 図1の不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイの要部平面図である。 図2のX1−X1線の断面図である。 図2のX2−X2線の断面図である。 図2のY1−Y1線の断面図である。 図2のY2−Y2線の断面図である。 図2のY3−Y3線の拡大断面図である。 本発明者が検討した不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイの要部平面図である。 データの書き込みまたは読み出し動作時の図8のX1−X1線の断面図である。 データの書き込みまたは読み出し動作時の図8のX2−X2線の断面図である。 図1の不揮発性半導体記憶装置のデータの読み出し動作時のメモリアレイの要部回路図である。 図1の不揮発性半導体記憶装置のデータの読み出し動作時の図2のX1−X1線断面図である。 図1の不揮発性半導体記憶装置のデータの読み出し動作時の図2のX2−X2線の断面図である。 図1の不揮発性半導体記憶装置のデータの書き込み動作時のメモリアレイの要部回路図である。 図1の不揮発性半導体記憶装置のデータの書き込み動作時の図2のX1−X1線断面図である。 図1の不揮発性半導体記憶装置のデータの書き込み動作時の図2のX2−X2線の断面図である。 データの読み出し動作時におけるプロセスルールとリーク電流との関係を示すグラフ図である。 データの書き込み動作時におけるプロセスルールとリーク電流との関係を示すグラフ図である。 図1〜図7の不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図19に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図20に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図21に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図22に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図23に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図24に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図25に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図26に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図27に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図28に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図29に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図30に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図31に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 本発明の他の実施の形態である不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図33に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図34に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図35に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部平面図である。 図35に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図であって、図36のX1−X1線、X2−X2線、Y1−Y1線およびY2−Y2線の断面図である。 図37に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図38に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図39に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図40に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図41に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図42に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態である不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイの要部回路図である。 図44の不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイの要部平面図である。 図45のX3−X3線の断面図である。 図45のX4−X4線の断面図である。 図45のY4−Y4線の断面図である。 図45のY5−Y5線の断面図である。 本発明者が検討した不揮発性半導体記憶装置のメモリアレイの要部平面図である。 データの書き込みまたは読み出し動作時の図50のX3−X3線の断面図である。 データの書き込みまたは読み出し動作時の図50のX4−X4線の断面図である。 図44の不揮発性半導体記憶装置のデータの書き込み動作時の一例の要部回路図である。 図44の不揮発性半導体記憶装置のデータの消去動作時の一例の要部回路図である。 図44の不揮発性半導体記憶装置のデータの読み出し動作時の一例の要部回路図である。 図45等に示した不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図56に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図57に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。 図58に続く不揮発性半導体記憶装置の製造工程中の半導体基板の要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2a ゲート絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)
2b ゲート絶縁膜(第2のゲート絶縁膜)
3 キャップ絶縁膜
4 サイドウォール
5 絶縁膜
6 絶縁膜
7a,7b 絶縁膜
8 凹部
10 導体膜
11 ダミー絶縁膜
12 導体膜
12a 導体パターン
13 導体膜
15 絶縁膜
18 絶縁膜
MC メモリセル
Qm,Qm0 メモリMIS・FET
PWL pウエル
DNW n型埋込領域
AGL,AGLs,AGLd 補助ゲート配線(第1のゲート電極)
WL,WL0 ワード線(第2のゲート電極)
CGE 制御ゲート電極(第2のゲート電極)
FGE 浮遊ゲート電極(第3のゲート電極)
SL ソース線
SLR n型の半導体領域
DL ドレイン線
DLR n型の半導体領域
IL1,IL2,IL3 反転層

Claims (37)

  1. 半導体基板の主面の上方に、互いに沿うように設けられた複数の第1のゲート電極と、
    前記半導体基板の主面の上方に、互いに沿うように設けられ、かつ、前記複数の第1のゲート電極に対して交差するように設けられた複数の第2のゲート電極とを有し、
    前記半導体基板の主面において、前記複数の第1のゲート電極および前記複数の第2のゲート電極が設けられていない領域の前記半導体基板の第1主面部は、その高さが、前記複数の第1のゲート電極が設けられている領域の前記半導体基板の第2主面部の高さよりも低い部分を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記半導体基板の主面の第1主面部と第2主面部との段差が20nm以上であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記半導体基板の第1主面部に、前記第1主面部に対して交差する方向に凹む凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1のゲート電極の延在方向の前記凹部の長さが、前記第2のゲート電極の隣接間隔以上であることを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記第2のゲート電極の延在方向の前記凹部の長さが、前記第1のゲート電極の隣接間隔よりも小さいことを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記凹部は、その前記第2のゲート電極が延存している方向の各端部が隣接する前記各第1のゲート電極との間で等間隔となるように配置されていることを特徴とする請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記凹部内に絶縁膜が埋め込まれていることを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記複数の第1のゲート電極の隣接間および前記複数の第2のゲート電極の隣接間に形成された絶縁膜を有し、
    前記絶縁膜が前記凹部内にも形成されていることを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 各々が半導体基板の主面上に第1のゲート絶縁膜を介して形成され、かつ、互いに沿うように設けられた複数の第1のゲート電極と、
    前記複数の第1のゲート電極の各々の側面に形成された側壁絶縁膜と、
    各々が前記半導体基板および前記複数の第1のゲート電極の上方に前記第1のゲート電極に対して交差するように形成され、かつ、互いに沿うように設けられた複数の第2のゲート電極とを有し、
    前記半導体基板の主面において、前記第1のゲート電極、前記第2のゲート電極および前記側壁絶縁膜が形成されていない部分の前記半導体基板の第1主面部が、前記複数の第1のゲート電極が形成されている部分の前記半導体基板の第2主面部より低いことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記複数の第1のゲート電極の隣接間の前記半導体基板の主面と前記複数の第2のゲート電極との間に、前記半導体基板、前記複数の第1のゲート電極および前記複数の第2のゲート電極と絶縁された状態で形成された複数の第3のゲート電極を有し、
    前記半導体基板の主面において、前記複数の第3のゲート電極が対向する前記半導体基板の第3主面部は、前記第2主面部よりも低く、前記第1主面部よりも高いことを特徴とする請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記半導体基板の主面の第1主面部と第2主面部との段差が20nm以上であることを特徴とする請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 前記半導体基板において、前記複数の第1のゲート電極の各々の短方向の同一側一方の端部下方に、前記複数の第1のゲート電極の延在方向に沿うようにデータ線形成用の半導体領域を形成したことを特徴とする請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 複数の不揮発性メモリセルが配置されたメモリアレイを有する不揮発性半導体記憶装置であって、
    半導体基板の主面上に第1のゲート絶縁膜を介して形成され、夫々が第1方向に延在して配置された複数の第1のゲート電極と、
    前記複数の第1のゲート電極の上方に形成され、夫々が前記第1方向に対して交差する第2方向に延在して配置された複数の第2のゲート電極と、
    前記複数の第1のゲート電極の隣接間であって、前記複数の第2のゲート電極の各々が重なる領域に、前記半導体基板の主面上に第2のゲート絶縁膜を介して形成され、前記複数の第2のゲート電極の下方に絶縁膜を介して形成された複数の第3のゲート電極とを有し、
    前記メモリアレイにおける前記半導体基板の主面の高さが、前記複数の第1のゲート電極および前記複数の第2のゲート電極で囲まれた部分で一番低く、
    前記複数の第1のゲート電極のうちの所望の第1のゲート電極への電圧印加によって前記半導体基板に形成される反転層をデータ線として用いることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  14. 前記複数の第1のゲート電極および前記複数の第2のゲート電極で囲まれた領域の前記半導体基板に、前記半導体基板の主面に対して交差する方向に凹む凹部が形成されていることを特徴とする請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 前記凹部の深さが前記反転層が形成される深さよりも深いことを特徴とする請求項14記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 前記凹部の深さが20nm以上であることを特徴とする請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置。
  17. 前記第1方向の前記凹部の幅が、互いに隣接する前記複数の第2ゲート電極の間隔以上であることを特徴とする請求項14記載の不揮発性半導体記憶装置。
  18. 前記第2方向の前記凹部の幅が、互いに隣接する前記複数の第1ゲート電極の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項14記載の不揮発性半導体記憶装置。
  19. 前記凹部は、その前記第2方向の各端部が隣接する各第1のゲート電極との間で等間隔となるように配置されていることを特徴とする請求項18記載の不揮発性半導体記憶装置。
  20. 前記半導体基板において、前記複数の第1のゲート電極の各々の前記第2方向の同一側一方の端部下方に、前記複数の第1のゲート電極の延在方向に沿うようにデータ線形成用の半導体領域を形成したことを特徴とする請求項14記載の不揮発性半導体記憶装置。
  21. 半導体基板の主面の上方に、互いに沿うように複数の第1のゲート電極を形成する第1の工程と、
    前記半導体基板の主面の上方に、互いに沿うように、かつ、前記複数の第1のゲート電極と交差するように複数の第2のゲート電極を形成する第2の工程と、
    前記複数の第1のゲート電極および前記複数の第2のゲート電極で覆われていない前記半導体基板の主面の表層部を部分的に除去する第3の工程とを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  22. 前記第2の工程の前に、前記複数の第1のゲート電極の各々の側面に側壁絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項21記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  23. 前記第1の工程において、前記複数の第1のゲート電極と形状が同じ第1の絶縁膜を前記複数の第1のゲート電極上に形成し、
    前記第2の工程において、前記複数の第2のゲート電極と形状が同じ第2の絶縁膜を前記複数の第2のゲート電極上に形成し、
    前記第3の工程において、少なくとも前記第1の絶縁膜および前記第2の絶縁膜をマスクとして用いて、前記半導体基板をエッチングすることを特徴とする請求項21記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  24. 前記第2の工程の前に、前記複数の第1のゲート電極の各々の側面に側壁絶縁膜を形成する工程を有し、
    前記第3の工程において、前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜および前記側壁絶縁膜をマスクとして用いて、前記半導体基板をエッチングすることを特徴とする請求項23記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  25. 前記複数の第1のゲート電極をポリシリコンで形成し、前記複数の第2のゲート電極をポリシリコンとタングステンシリサイドとの積層膜で形成することを特徴とする請求項21記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  26. 前記第1の工程後、前記第2の工程の前に、前記半導体基板において、前記複数の第1のゲート電極の各々の短方向の同一側一方の端部下方に、前記複数の第1のゲート電極の延在方向に沿うようにデータ線形成用の半導体領域を形成する工程を有することを特徴とする請求項21記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  27. (a)半導体基板の主面に、第1のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記第1のゲート絶縁膜上に、後に第1のゲート電極となる第1の導体層を形成する工程と、
    (c)前記第1の導体層上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、
    (d)前記第1の絶縁膜および前記第1の絶縁膜をパターニングすることにより、第1方向に延在する複数の第1のゲート電極と複数の第1の絶縁膜とを形成する工程と、
    (e)前記複数の第1のゲート電極の各々の側面に側壁絶縁膜を形成する工程と、
    (f)前記(e)工程により露出した前記第1のゲート絶縁膜の一部分を除去する工程と、
    (g)前記(f)工程により露出した前記半導体基板の主面に第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (h)前記第1方向に延在し、後に第3のゲート電極となる複数の第2の導体層を、前記複数の第1のゲート電極の隣接間の前記第2のゲート絶縁膜上に形成する工程と、
    (i)前記複数の第2の導体層の表面に、層間絶縁膜を形成する工程と、
    (j)前記層間絶縁膜上に、後に第2のゲート電極となる第3の導体層を形成する工程と、
    (k)前記第3の導体層上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    (l)前記第2の絶縁膜、前記第3の導体層、前記層間絶縁膜および前記複数の第2の導体層をパターニングすることにより、前記第1方向と交わる第2方向に延在する複数の第2のゲート電極、複数の第2の絶縁膜および複数の層間絶縁膜と、前記第1方向の分離がなされた複数の第3のゲート電極とを形成する工程と、
    (m)前記(l)工程により露出した前記第2のゲート絶縁膜を除去する工程と、
    (n)前記(m)工程により露出した前記半導体基板の表層部を除去する工程とを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  28. 前記(f)工程後、前記(g)工程の前に、前記(f)工程により露出した前記半導体基板の表層部を除去する工程を有することを特徴とする請求項27記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  29. 前記(n)工程において、前記第1の絶縁膜、前記側壁絶縁膜および前記第2の絶縁膜をマスクとして用いて、前記半導体基板をエッチングすることを特徴とする請求項27記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  30. 前記(n)工程により前記半導体基板の主面に、前記複数の第1のゲート電極および前記複数の第2のゲート電極に対して自己整合的に凹部を形成することを特徴とする請求項29記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  31. 前記(n)工程後、前記半導体基板の主面に絶縁膜を堆積し、その一部を前記凹部内に埋め込む工程を有することを特徴とする請求項30記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  32. 前記半導体基板の主面のメモリアレイに、前記凹部に埋め込まれた絶縁膜で形成された分離部を形成することを特徴とする請求項31記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  33. 前記複数の第1のゲート電極をポリシリコンで形成し、前記複数の第2のゲート電極をポリシリコンとタングステンシリサイドとの積層膜で形成することを特徴とする請求項27記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  34. 前記半導体基板の主面からの前記複数の第3のゲート電極の高さが、前記半導体基板の主面からの前記複数の第1のゲート電極の高さよりも高くなるように、前記複数の第3のゲート電極を形成することを特徴とする請求項27記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  35. 前記(d)工程後、前記(g)工程の前に、前記半導体基板において、前記複数の第1のゲート電極の各々の短方向の同一側一方の端部下方に、前記複数の第1のゲート電極の延在方向に沿うようにデータ線形成用の半導体領域を形成する工程を有することを特徴とする請求項27記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  36. 前記データ線形成用の半導体領域の形成工程においては、前記半導体基板の主面に対して斜め方向から前記データ線形成用の半導体領域を形成するための不純物イオンを注入することを特徴とする請求項35記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  37. (a)半導体基板の主面に、第1のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記第1のゲート絶縁膜上に、後に第1のゲート電極となる第1の導体層を形成する工程と、
    (c)前記第1の導体層上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、
    (d)前記第1の絶縁膜および前記第1の絶縁膜をパターニングすることにより、第1方向に延在する複数の第1のゲート電極と複数の第1の絶縁膜とを形成する工程と、
    (e)前記複数の第1の電極の各々の側面に側壁絶縁膜を形成する工程と、
    (f)前記(e)工程により露出した前記第1のゲート絶縁膜の一部分を除去する工程と、
    (g)前記(f)工程により露出した前記半導体基板の主面に第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (h)前記第1方向に延在し、後に第3のゲート電極となる複数の第2の導体層を、前記複数の第1のゲート電極の隣接間の前記第2のゲート絶縁膜上に形成する工程と、
    (i)前記複数の第2の導体層、前記第1の絶縁膜の表面に、ダミー膜を形成する工程と、
    (j)前記ダミー膜、前記第2の導体層をパターニングすることにより、前記第1方向と交わる第2方向に延在する複数のダミー膜パターン、第2の導体膜からなる複数の第3のゲート電極とを形成する工程と、
    (k)前記(j)工程により露出した前記第2のゲート絶縁膜を除去する工程と、
    (l)前記(k)工程により露出した前記半導体基板の表層部を除去する工程と、
    (m)前記(j)工程により形成されたスペースを絶縁膜を堆積して埋め込む工程と、
    (n)前記(m)工程で堆積した絶縁膜の一部上部を除去し前記ダミー膜の上部を露出させる工程と、
    (o)前記(n)工程で露出した前記ダミー膜を除去し、前記第2の導体層の上部と一部側部と前記第1の絶縁膜の上部を露出させる工程と、
    (p)前記(o)工程で露出した前記第2の導体層の表面に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (q)前記層間絶縁膜上に、後に第2のゲート電極となる第3の導体層を形成する工程と、
    (r)前記第3の導体層をパターニングし、第2の方向に延在する複数の第2のゲート電極を形成する工程とを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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