JP2007012739A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 浮遊ゲートFGと制御ゲートG2に加えて、第3ゲートG3を具備するフラッシュメモリで、ローカルビット線抵抗の低減とメモリセルの短チャネル効果抑制を両立させ、メモリセルの微細化、高性能化、高信頼化を促進する。
【解決手段】メモリセルはシリコン基板上に形成されたストライプ状の多段の溝上に形成され、ストライプの方向に第3ゲート、ローカルビット線が延在し、それと垂直な方向に第2ゲートが延在する。メモリトランジスタのゲート長、第3ゲートのゲート幅はシリコン基板に垂直な方向に確保されているので平坦な構造と比べて大きい。
【選択図】 図2
【解決手段】メモリセルはシリコン基板上に形成されたストライプ状の多段の溝上に形成され、ストライプの方向に第3ゲート、ローカルビット線が延在し、それと垂直な方向に第2ゲートが延在する。メモリトランジスタのゲート長、第3ゲートのゲート幅はシリコン基板に垂直な方向に確保されているので平坦な構造と比べて大きい。
【選択図】 図2
Description
本発明は半導体集積回路装置及びその製造方法に関し、特に電気的書き換えが可能な不揮発性半導体記憶装置の高集積化、高性能化を実現する技術に関する。
電気的書き換えが可能な不揮発性半導体記憶装置のうち、一括消去が可能なものとしていわゆるフラッシュメモリが知られている。フラッシュメモリは携帯性、耐衝撃性に優れ、電気的に一括消去が可能なことから、近年、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルスチルカメラ等の小型携帯情報機器の記憶装置として急速に需要が拡大している。その市場の拡大にはメモリセル面積の縮小によるビットコストの低減が重要な要素であり、これを実現する様々なメモリセル方式が提案されている。
例えば、特許文献1、非特許文献1、及び非特許文献2には、大容量化に適するコンタクトレス型セルの一種であるAND型セルアレイで、浮遊ゲート、制御ゲートに加え、第3のゲートをメモリセルアレイ内に持ち、第3ゲートに与える電位により第3ゲート下の基板表面に形成される反転層をローカルビット線として用いる構造が報告されている。このような構造を用いることで、従来ローカルビット線を形成するのに必要であった拡散層を排除し、ビット線ピッチを縮小している。
しかしながら、このようないわゆるAND型アレイ構造をもつすべてのメモリセルでデータ線ピッチを縮小する際に共通して生じる課題として、次の(i)、(ii)を同時に満足させることが要求される。
(i)データ線を形成する拡散層、あるいは反転層の抵抗を低減し、読み出し速度を確保すること。
(ii)メモリセルトランジスタのソース・ドレイン間のチャネル長を確保し、メモリセルで短チャネル効果によるパンチスルーを抑制すること。
(ii)メモリセルトランジスタのソース・ドレイン間のチャネル長を確保し、メモリセルで短チャネル効果によるパンチスルーを抑制すること。
以下、前述の特許文献1、非特許文献1、及び2の場合を例に述べる。図64はメモリセルアレイの平面図、図65(a)、(b)、(c)は、それぞれ図64のI−I’、II−II’、III−III’線に沿った部分の断面図である。
メモリセルアレイは、シリコン基板500中に形成されたウェル501上に第3絶縁膜513を介して形成されたy方向に延在するストライプ状の第3ゲートG3と、x方向に延在する第2ゲートG2を含んでいる。浮遊ゲートFGは、第2ゲートG2の下かつ、第3ゲートG3間のスペース領域に形成されている。浮遊ゲートFGは、ウェル501とは第1絶縁膜511を介し、第2ゲートG2とは第2絶縁膜512を介し、第3ゲートG3とは第4絶縁膜514を介している。またy方向に隣り合う浮遊ゲートFG間は第6絶縁膜516で絶縁されている。第3ゲートG3と第2ゲートG2の間は第5絶縁膜515と第2絶縁膜512の積層膜で絶縁されている。
図66は、このメモリセルアレイの読出し動作を説明した回路図である。メモリセルのソース・ドレインは、両側の第3ゲートにVg=4V程度の電位を印加することにより、第3ゲート下のウェル表面にできる反転層で形成される。第3ゲートG3−1、第3ゲートG3−3の下の反転層は、選択トランジスタTRS1を介してビット線に接続されている。第3ゲートG3−0、第3ゲートG3−2の反転層は、選択トランジスタTRS0を介してソース線SLに接続されている。第3ゲートは、4本おきに電気的に結束されている。図66には、セルAの読出しを行なう場合の電圧条件が示されている。ビット線BLn−1(nは整数)、ソース線SLをそれぞれ1V、0Vに設定し、セルAの両側の第3ゲートG3−0、第3ゲートG3−3に4Vを印加してその下に反転層を形成する。
なお、図66において、黒点と小さな矩形で示した部分は、第3ゲートで形成される反転層を示したものであり、この矩形と黒点でつながっている配線が便宜的に示した反転層によるローカルビット線である。後述する図67、及び実施例においても同様である。
選択トランジスタTRS0とTRS1のゲートには5Vを印加して第3ゲートG3−0の下の反転層とソース線、第3ゲートG3−3の下の反転層とビット線BLn−1との間をそれぞれ導通させる。非選択ワード線WL(N_SEL)には0Vまたは−2V程度の負電位(0V/−2V)を印加してリーク電流をカットオフする。第3ゲートG3−1、G3−2には0Vまたは−2V程度の負電位を印加して素子分離をする。図66のセルB、C、Dに関しても同様に読出しを行なうことができる。セルAの場合と合わせ、電圧条件を、図68に示した。
図67は、書込み動作を説明した回路図である。セルAの書込みを行なう場合の電圧条件が示されている。ビット線BLn、BLn−1にそれぞれVn、4.5Vを印加する。
選択トランジスタTR1のゲートには、ビット線BLn−1の電位4.5V、ビット線BLnの電位Vnをメモリセルアレイ側にパスさせるために、8V程度の電位を印加する。第3ゲートG3−3、G3−1にはそれぞれ、8Vと4Vを印加する。選択ワード線WL(SEL)には15Vを印加する。非選択ワード線WL(N_SEL)には、0Vまたは−2V程度の負電圧を印加して非選択ワード線下のソース・ドレイン間リーク電流を抑制する。選択トランジスタTRS0のゲートとソース線SLは、ともに0Vとする。第3ゲートG3−2には0Vまたは−2V程度の負電圧を印加して素子分離をする。第3ゲートG3−0に1V程度の電位を印加すると、Vn=0Vの場合にはビット線BLn−1とビット線BLnの間にセルAを介して電流が流れ、セルAにソースサイドホットエレクトロン注入が行なわれて書込みが起こる。
Vn=2V程度にすると、第3ゲートG3−0の下のチャネルがカットオフして電流が流れないためにホットエレクトロンが生じず、セルAへの書込みは起こらない。つまり、ビット線電位Vnを0Vにするか2VにするかでセルAへの書込み・非書込みを選択できる。図67のセルB、C、Dに関しても同様に書込みを行なうことができる。セルAの場合と合わせ、電圧条件を図69に示した。
このようなAND型のメモリセルアレイでは、微細化に伴ない第3ゲート下の反転層の抵抗が高くなり、メモリセルの読出し電流が減少し、読出し速度が低下するという問題が生じる。これを解決するためには図65(a)に示した第3ゲート幅WG3を大きくする必要がある。
また、微細化に伴なうもう1つの問題は、同じく図65(a)に示したメモリセルトランジスタのゲート長LG1の減少によるトランジスタのパンチスルー現象である。パンチスルーが生じると、浮遊ゲートFGに蓄積した電荷量に依らず常にメモリトランジスタがON状態となるため、読出しを行なうことができなくなる。これを解決するためにはゲート長LG1を大きくすることが必要である。
浮遊ゲートFGと第3ゲートG3の間を絶縁する第4絶縁膜514は、浮遊ゲートに蓄積した電荷が第3ゲートに放出されてしまうのを防ぐために20nm程度の厚さが必要である。
したがって、浮遊ゲートと第3ゲートを同一標高のシリコン基板表面上に形成する従来の技術では、第3ゲート幅WG3とゲート長LG1の両方を大きくしようとすると、x方向のピッチWG3+LG1+40nmが大きくなるため、メモリセル面積を縮小できないことになる。
そこで、本発明の目的は浮遊ゲートと制御ゲートに加えて、第3のゲートを具備するフラッシュメモリで、ローカルビット線抵抗の低減とメモリセルの短チャネル効果抑制を両立させ、メモリセルの微細化、高性能化、高信頼化が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することである。また、その製造方法を提供することも本発明の目的の一つである。
本明細書において開示される発明のうち代表的手段の一例を示せば下記の通りである。すなわち、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、シリコン基板に形成された第1導電型のウェルと、前記第1導電型のウェルにアレイ状に配置された複数のメモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置であって、前記複数のメモリセルは各々第1、第2ゲートを有し、前記第1ゲートは浮遊ゲートとして機能し、前記第2ゲートは前記メモリセルの制御ゲートとして機能し、さらに前記メモリセルアレイ内に第3ゲートを有して成り、
前記第3ゲートに印加される電圧により第3ゲートに接する底面と側面に形成される反転層が第1ローカルビット線として機能することを特徴とするものである。
前記第3ゲートに印加される電圧により第3ゲートに接する底面と側面に形成される反転層が第1ローカルビット線として機能することを特徴とするものである。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、シリコン基板中に第1導電型のウェルを形成する工程と、前記シリコン基板上に第2導電型の半導体領域を形成する工程と、前記シリコン基板中に第1の深さと第1の幅を持つ1方向に延在する複数の溝を形成する工程と、前記第1の深さの部分のシリコン基板表面に第1絶縁膜を形成する工程と、前記シリコン基板とは前記第1絶縁膜を介して複数の第1ゲートを形成する工程と、前記第1の溝内に第1の深さよりも深い第2の深さと、第1の幅よりも狭い第2の幅を持つ第2の溝を形成する工程と、前記第2の溝内のシリコン基板表面に第3絶縁膜を形成する工程と、前記第3絶縁膜上に第3ゲートを形成する工程と、前記第3ゲート上に第5絶縁膜を堆積する工程と、前記第1ゲートとは第2絶縁膜を介して、かつ前記第3ゲートとは第5絶縁膜と第2絶縁膜の積層膜を介して第2ゲートを形成する工程とを含むことを特徴とする。
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
ローカルビット線の抵抗低減、メモリセルトランジスタの短チャネル特性改善というメモリセルの微細化に伴い顕在化する互いにトレードオフの関係にある2大課題を解決し、不揮発性半導体記憶装置の性能と信頼性を向上できる。
以下、本発明の好適な実施例を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施例を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の第1実施例を示す要部平面図であり、図2(a)、(b)は、各々、図1におけるI−I’線、II−II’線に沿った部分の断面図である。また、図3(a)、(b)、図4は、各々、図1におけるIII−III’線、IV−IV’線、V−V’線に沿った部分の断面図である。
なお、図1の平面図において、図面を見やすくするために一部の部材は省略している。
なお、図1の平面図において、図面を見やすくするために一部の部材は省略している。
本実施例の不揮発性半導体記憶装置は、いわゆるフラッシュメモリのメモリセルを有し、このメモリセルは半導体基板(Sub)200の主面に形成されたp型(第1導電型)ウェル201、第1ゲート(浮遊ゲート)FG、第2ゲート(制御ゲート)G2、および第3ゲートG3を有する(図2参照)。
各メモリセルの制御ゲートG2は行方向(x方向)に接続され、ワード線WLを形成している(図1参照)。浮遊ゲートFGとウェル201は厚さ10nm程度のゲート絶縁膜(第1絶縁膜)211により、浮遊ゲートFGと第3ゲートG3は絶縁膜215により、浮遊ゲートFGとワード線WLは絶縁膜(第2絶縁膜)212によりそれぞれ分離されている。浮遊ゲートFGはシリコン基板の最上表面ではなく、1段30nm〜100nm程度標高の低い位置に形成されている。
また、第3ゲートG3は、シリコン基板に形成された溝に埋め込まれている。第3ゲート形成箇所の下のシリコン基板表面の標高は、浮遊ゲートFGの形成箇所の下のシリコン基板表面の標高よりも更に1段30nm〜100nm程度低くなっている。シリコン基板に形成されている溝は、ストライプ状にy方向に延在している(図1、図2参照)。
第3ゲートG3とワード線WLは絶縁膜215(第5絶縁膜)と絶縁膜(第2絶縁膜)212により、第3ゲートG3とウェル201とは厚さ7nm程度の第3絶縁膜213により分離されている(図2、図3参照)。
メモリセルアレイのローカルビット線は、1つはシリコン基板の最上段の表面にn型半導体領域205がy方向に延在するように形成されていて(図1参照)、これを用いる。拡散層205の底部は、浮遊ゲートFGの底部よりも標高が高い(図2参照)。
もう1つは、同じくy方向に延在して形成された第3ゲートG3に電圧を印加することによって第3ゲートG3下に形成される反転層をローカルビット線として用いる。
もう1つは、同じくy方向に延在して形成された第3ゲートG3に電圧を印加することによって第3ゲートG3下に形成される反転層をローカルビット線として用いる。
本実施例の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセル毎にコンタクト孔を持たない、いわゆるコンタクトレス型のアレイから構成される。
メモリセルアレイのy方向の末端には、選択トランジスタが設けられ、選択トランジスタへの印加電位と第3ゲートへの印加電位の組み合わせでメモリセルの選択ができるように構成されている。第3ゲートG3は1本おきに結束されていて、それぞれには独立な電位を給電できる。
読出し時には、図5に示すように、破線で囲んだ選択セル4n(nは整数)、4n+4に隣接する拡散層DF2n、DF2n+2につながるビット線BL2n、BL2n+2に1V、ビット線と拡散層の間の導通、非道通を制御する選択トランジスタ(図5の例では選択トランジスタTRS3)に5V、共通ソース線SLに0V、共通ソース線側の選択トランジスタTRS1に5V、メモリセルに隣接する第3ゲート(図5の例ではG3−1)に5Vを印加する。ウェル電位は0V固定である。非選択ワード線WL(N_SEL)には、0Vまたは場合によっては−2V程度の電位を印加して非選択セルをOFF状態にする。選択トランジスタTRS2には0V、第3ゲートG3−2には素子分離特性を完全にするために−2Vを印加する。そして選択ワード線WL(SEL)に電圧を印加してメモリセルのしきい値Vthを判定する。なお、図5において参照符号INVは、第3ゲート下の反転層で形成されるローカルビット線を示し、後述する他の図面におけるINVも同様である。
また、書込みは、ソースサイドホットエレクトロンを用いて行う。図6に示すように、破線で囲んだ選択セル4n、4n+4のワード線WL(SEL)に15V程度、ドレインに4V程度、選択トランジスタTRS3に8V、第3ゲートG3−1にしきい値程度の電位1Vを印加する。ウェル電位は0V固定である。選択セル4nのデータパターンは、選択セルのソース電位Vsをビット線BL2n−1で制御する。ビット線により制御する選択セルのソース電位を、以下(Vs,ビット線番号=印加電圧)と表すことにする。例えば、選択セル4nに書込みを行う場合には、ビット線BL2n−1により0Vを選択セルのソース電位Vsとして印加し、ビット線BL2nとビット線BL2n−1の間で電流が流れるようにする。すなわち、この場合は(Vs,BL2n−1=0V)と表す。このときソース(ビット線BL2n−1)から流れ出た電子は、ソース・ドレイン間の電位差4Vで加速され、ホットエレクトロンが発生し、その一部がメモリセルに注入され書込みが起こる。
選択セル4nに書込みを行わない場合にはソース電位を(Vs,BL2n−1=2V)とし、ビット線BL2nとビット線BL2n−1の間で電流が流れないようにする。第3ゲートG3−1で形成されるトランジスタはソース電位Vsが2V(Vs,BL2n−1=2V)となる。このため、しきい値が増加し、第3ゲートG3−1に1Vを印加してもON状態にならないので電流は流れない。電流が流れないとホットエレクトロンが発生しないため書込みは起こらない。
また、書込みの際に、非選択ワード線WL(N_SEL)には、0Vまたは場合によっては−2V程度の電位を印加し非選択セルをOFF状態にする。第3ゲートG3−2には素子分離を完全にするために、−2Vを印加する。
読出しの電圧条件を、メモリセル4n、4n+1、4n+2、4n+3について、図70に示した。
読出しの電圧条件を、メモリセル4n、4n+1、4n+2、4n+3について、図70に示した。
また、書込みの電圧条件をメモリセル4n、4n+1、4n+2、4n+3について、図71に示した。
なお、図71において、[ ]付きの値は、対応するセルの書込みには寄与しない。例えば、セル4nの書込みにはビット線BL2n+1、BL2n+2の値は影響しない。ビット線BL2n+1、BL2n+2の値は、セル4nと並列に書込みを行うセル4n+4の書込みを決める。
なお、図71において、[ ]付きの値は、対応するセルの書込みには寄与しない。例えば、セル4nの書込みにはビット線BL2n+1、BL2n+2の値は影響しない。ビット線BL2n+1、BL2n+2の値は、セル4nと並列に書込みを行うセル4n+4の書込みを決める。
図7〜図14は、実施例1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一例を示した断面図であり、図1のI−I’線に沿った部分の断面である。以下、製造工程を説明する。
まず、半導体基板200にp型(第1導電型)のウェル201を形成する。ウェル201上に例えば砒素イオン打込みによりn型半導体領域205を形成する(図7(a)参照)。
また、拡散層の上に厚さ20nm程度のリンをドープしたポリシリコンを薄く堆積しても良い。
また、拡散層の上に厚さ20nm程度のリンをドープしたポリシリコンを薄く堆積しても良い。
次に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりシリコン酸化膜216、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜271を順に堆積する(図7(b)参照)。
次に、リソグラフィとドライエッチング技術により前記シリコン酸化膜271、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜216をy方向に延在するストライプ状にパターニングする(図8(a)参照)。
続いてn型半導体領域205、シリコン基板を前記ストライプ状のパターンをマスクとしてエッチングする(図8(b)参照)。これにより、シリコン基板にはy方向に延在するストライプ状の溝250が形成される。
次に、例えば熱酸化法により、第1絶縁膜211を形成する(図9(a)参照)。続いて、浮遊ゲートFG(第1ゲート)となるリン(P)をドープしたポリシリコン膜221を堆積する(図9(b)参照)。ポリシリコン膜221の堆積には、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いることができる。このとき、シリコン基板のリセスが完全には埋め込まれないようにする。
次に、エッチバックによりポリシリコン221を加工し、サイドウォールパターン形状とする(図10(a)参照)。
次に、露出した第1絶縁膜211をエッチング除去し、シリコン基板を露出させる(図10(b)参照)。
次に、シリコン基板をエッチングし、y方向に延在するストライプ状の溝(2段目)252を形成する(図11(a)参照)。
次に、シリコン基板をエッチングし、y方向に延在するストライプ状の溝(2段目)252を形成する(図11(a)参照)。
次に、例えば熱酸化法により、第3絶縁膜213を形成する(図11(b)参照)。
続いて第3ゲートG3となるリン(P)をドープしたポリシリコン膜223を前記2段目の溝を含むスペースが完全に埋め込まれるように堆積する(図12(a)参照)。
続いて第3ゲートG3となるリン(P)をドープしたポリシリコン膜223を前記2段目の溝を含むスペースが完全に埋め込まれるように堆積する(図12(a)参照)。
次に、エッチバックによりポリシリコン223の一部を除去し、最上面が浮遊ゲートFG(第1ゲート)下のシリコン基板表面と同程度になるようにする(図12(b)参照)。
次に、第5絶縁膜となるシリコン酸化膜215をスペースが完全に埋め込まれるように堆積する(図13(a)参照)。
次いで、シリコン酸化膜215をエッチバックし、サイドウォールパターン221の上面と側面の一部が露出するようにする。また、シリコン窒化膜パターン217の表面が露出するようにする(図13(b)参照)。
次いで、シリコン酸化膜215をエッチバックし、サイドウォールパターン221の上面と側面の一部が露出するようにする。また、シリコン窒化膜パターン217の表面が露出するようにする(図13(b)参照)。
次に、第1ゲートと第2ゲートを電気的に絶縁するための層間絶縁膜となる第2絶縁膜212を堆積する。この第2絶縁膜には、シリコン酸化膜、あるいはシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の積層膜を用いることができる(図14参照)。
次に、第2ゲートG2となるポリシリコン膜、窒化タングステン膜、タングステン膜の積層膜、いわゆるポリメタル膜222を堆積することにより、図2に示した構造となる。
このポリメタル膜222を公知のリソグラフィとドライエッチング技術によりパターニングしてワード線WLを形成した。パターニングの際には、x方向に延在するストライプ状のマスクパターンを用いて、第2ゲートG2、第2絶縁膜、浮遊ゲートFGの一括加工を行った。これにより、図1から図4に示されるメモリセル構造が完成する。
その後、図には示してないが、層間絶縁膜を形成した後、ワード線WL(222)、ウェル201、第3ゲートG3(223)に至るコンタクト孔および、メモリセルアレイの外部に位置するソース/ドレインとなる反転層、n型半導体領域205への給電用のコンタクト孔、を形成し、続いて金属膜を堆積してこれをパターニングして配線とし、メモリセルを完成した。
以上の工程を経て作製した不揮発性半導体記憶装置のメモリセルでの第3ゲートG3下の反転層、n型拡散層領域205で形成されるローカルビット線抵抗を、従来技術であるシリコン基板に溝を形成せずに平坦な基板上を用いた場合と比較した結果を図15(a)に示す。図15(a)において、縦軸はローカルビット線の抵抗Rを、横軸はビット線ピッチ(nm)を示し、特性線aは本実施例のn型半導体領域で形成したローカルビット線、特性線bは本実施例の反転層ローカルビット線、特性線cは従来技術の平坦構造の反転層ローカルビット線の場合である。なお、同図において破線で示したRmaxは、許容されるビット線抵抗の最大値を示している。
n型半導体領域の抵抗が反転層と比較して低いことに加えて、第3ゲートG3をシリコン基板に形成した溝に埋め込んだおかげで、側面2面と底面の3面で反転層が形成されるため反転層幅が増加し、反転層で形成したローカルビット線抵抗も従来技術と比較して低くできることがわかる。
図15(b)はメモリセルのしきい値Vthのビット線ピッチ(nm)依存性を示す図であり、特性線dは本実施例のメモリセルのしきい値、特性線eは従来技術の平坦構造のメモリセルのしきい値である。本実施例のセルでは、メモリセルトランジスタのゲート長をシリコン基板表面に垂直な方向に確保できるため、短チャネル効果を抑制することができた。なお、同図において破線で示したVth_minは、メモリセルしきい値の下限を示している。
また、図16は第3ゲートG3による素子分離特性の比較を示す図であり、縦軸はリーク電流Iを、横軸はビット線ピッチ(nm)を示している。特性線fは本実施例のセル、特性線gは従来の平坦構造のセルの場合である。本実施例のセルでは、第3ゲートG3がシリコン基板に埋め込まれているために、素子分離トランジスタのゲート長が長くなり、素子分離特性が改善することがわかった。
実施例1ではシリコン基板の最上表面に形成されるローカルビット線を、n型半導体領域で形成したが、本実施例はn型半導体領域上にシリサイド膜を形成した場合の一例である。
図17〜図20は、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一例を示した断面図であり、図1のI−I’線に沿った部分の断面である。以下、製造工程を順に説明する。
まず、半導体基板200にp型のウェル201を形成する。ウェル201上に、例えば砒素イオン打込みによりn型半導体領域205を形成する。
次に、CVD法によりシリサイド膜206(例えばタングステンシリサイド)を堆積する(図17(a)参照)。
次に、例えばCVD法によりシリコン酸化膜216、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜271を順に堆積する(図17(b)参照)。
次に、CVD法によりシリサイド膜206(例えばタングステンシリサイド)を堆積する(図17(a)参照)。
次に、例えばCVD法によりシリコン酸化膜216、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜271を順に堆積する(図17(b)参照)。
次に、リソグラフィとドライエッチング技術により前記シリコン酸化膜271、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜216をy方向に延在するストライプ状にパターニングする(図18(a)参照)。
続いて、シリサイド膜206、n型半導体領域205を前記ストライプ状のパターンをマスクとしてエッチングする(図18(b)参照)。
続いて、シリサイド膜206、n型半導体領域205を前記ストライプ状のパターンをマスクとしてエッチングする(図18(b)参照)。
次に、シリコン酸化膜219をスペースが完全には埋め込まれないように堆積する(図19(a)参照)。
次に、エッチバックによりシリコン酸化膜219を加工し、シリコン基板の一部を露出させた後、シリコン基板をエッチングする。これにより、シリコン基板にはy方向に延在するストライプ状の溝250が形成される(図19(b)参照)。
次に、例えば熱酸化法により、第1絶縁膜211を形成する(図20(a)参照)。
続いて、浮遊ゲートFGとなるリン(P)をドープしたポリシリコン膜221を堆積する(図20(b)参照)。ポリシリコン膜221の堆積には、例えばCVD法を用いることができる。このとき、シリコン基板のリセスが完全には埋め込まれないようにする。
次に、エッチバックによりシリコン酸化膜219を加工し、シリコン基板の一部を露出させた後、シリコン基板をエッチングする。これにより、シリコン基板にはy方向に延在するストライプ状の溝250が形成される(図19(b)参照)。
次に、例えば熱酸化法により、第1絶縁膜211を形成する(図20(a)参照)。
続いて、浮遊ゲートFGとなるリン(P)をドープしたポリシリコン膜221を堆積する(図20(b)参照)。ポリシリコン膜221の堆積には、例えばCVD法を用いることができる。このとき、シリコン基板のリセスが完全には埋め込まれないようにする。
以下、実施例1で述べた図10(a)〜図14と同様の工程を経て図21に示す構造となる。この後、図には示してないが、層間絶縁膜を形成した後、ワード線WL、ウェル201、第3ゲート223に至るコンタクト孔および、メモリセルアレイの外部に位置するソース/ドレインとなる反転層、シリサイド206で形成されローカルビット線への給電用のコンタクト孔を形成した後、金属膜を堆積し、これをパターニングして配線とすることでメモリセルを完成した。
本実施例のセルでは、シリコン基板最上表面に形成されるローカルビット線がシリサイドで形成されているので、実施例1の場合のn型半導体領域で形成された場合と比較して更に低抵抗にすることができた。
実施例1と実施例2では、シリコン基板に異なる3段の標高の部分が形成され、ローカルビット線が最上段と最下段の2つの標高、浮遊ゲートが真ん中の標高のシリコン基板上に形成されていた。
本実施例は、更にシリコン基板の段数を増した例である。
ローカルビット線は、すべて反転層INVで形成されている。y方向に延在する第3ゲートは4つおきに結束されていて、それぞれは独立な電位を給電できる。
ローカルビット線は、すべて反転層INVで形成されている。y方向に延在する第3ゲートは4つおきに結束されていて、それぞれは独立な電位を給電できる。
図22に示すように読出し時には選択セル4n、4n+4の両側の第3ゲートG3−1、G3−2に5Vの電位を印加し、対応するビット線BL2n、BL2n+2に1Vを印加する。メモリセルアレイの両端に形成された選択トランジスタTRS1、TRS2に5Vを印加する。ウェルは0V固定である。
非選択ワード線WL(N_SEL)には、0Vまたは場合によっては−2V程度の電位を印加し、非選択セルをOFF状態にする。第3ゲートG3−3には、素子分離を完全にするために−2Vを印加する。そして選択ワード線WL(SEL)に電圧を印加してメモリセルのしきい値を判定する。
また、書込みはソースサイドホットエレクトロンを用いて行う。図23に示すように、選択セルの制御ゲート(ワード線WL(SEL))に15V程度、ドレインに4V程度、ビット線側の選択トランジスタTRS2に8V、共通ソース線SL側の選択トランジスタTRS1に0Vを給電する。
ドレイン側ローカルビット線につながる反転層INV上の第3ゲート(図23では第3ゲートG3−2)に8V、ソース側ローカルビット線につながる反転層上の第3ゲート(図23では第3ゲートG3−4)に5V、ソースサイドホットエレクトロンを生じさせる書込みゲートである第3ゲートG3−1にしきい値程度の電位1Vを印加する。
ウェル電位は0V固定である。選択セル4nのデータパターンは、ビット線電位(Vs,BL2n−1)で制御する。選択セル4nに書込みを行う場合には(Vs,BL2n−1=0V)とし、ビット線BL2n−1とビット線BL2nの間で電流が流れるようにする。このときソース(ビット線BL2n−1)から流れ出た電子は、ソース・ドレイン間電位差4Vで加速され、ホットエレクトロンが発生し、その一部がメモリセルに注入され書込みが起こる。
選択セル4nに書込みを行わない場合には、(Vs,BL2n−1=2V)とし、書込みゲートである第3ゲートG3−1をカットオフさせる。ビット線BL2n−1とビット線BL2nの間で電流が流れないので書込みが起こらない。
また、書込みの際には、非選択ワード線WL(N_SEL)には0Vまたは場合によっては−2V程度の電位を印加し非選択セルをOFF状態にする。第3ゲートG3−3には素子分離を完全にするために−2Vを印加する。
図24〜図44は、実施例3の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一例を示した断面図である。
まず、半導体基板200にp型のウェル201を形成する。次に、第3絶縁膜213を例えば熱酸化法により形成し、その上に第3ゲートとなるリンをドープしたポリシリコン223、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜271を順に堆積する(図24(a)参照)。
次に、リソグラフィとドライエッチング技術により前記シリコン酸化膜271、シリコン窒化膜217、ポリシリコン膜223をy方向に延在するストライプ状にパターニングする(図24(b)参照)。
次に、シリコン酸化膜281を前記ストライプパターンのスペースが完全には埋め込まれないように堆積する(図25(a)参照)。
次に、エッチバックによりシリコン酸化膜281を加工し、サイドウォール形状にし、シリコン基板を露出させる。そして露出したシリコン基板をエッチングし、y方向に延在するストライプ状の溝を形成する(図25(b)参照)。
次に、リソグラフィとドライエッチング技術により前記シリコン酸化膜271、シリコン窒化膜217、ポリシリコン膜223をy方向に延在するストライプ状にパターニングする(図24(b)参照)。
次に、シリコン酸化膜281を前記ストライプパターンのスペースが完全には埋め込まれないように堆積する(図25(a)参照)。
次に、エッチバックによりシリコン酸化膜281を加工し、サイドウォール形状にし、シリコン基板を露出させる。そして露出したシリコン基板をエッチングし、y方向に延在するストライプ状の溝を形成する(図25(b)参照)。
次に、第1絶縁膜211を、例えば熱酸化法で形成する(図26(a)参照)。
次に、スペースが完全には埋め込まれないように浮遊ゲートとなるリンをドープしたポリシリコン221を堆積する(図26(b)参照)。
次に、エッチバックによりポリシリコン221をサイドウォール状に加工し、第1絶縁膜211の一部を露出させる(図27(a)参照)。
次に、シリコン酸化膜282をスペースが完全には埋め込まれないように堆積する(図27(b)参照)。
次に、スペースが完全には埋め込まれないように浮遊ゲートとなるリンをドープしたポリシリコン221を堆積する(図26(b)参照)。
次に、エッチバックによりポリシリコン221をサイドウォール状に加工し、第1絶縁膜211の一部を露出させる(図27(a)参照)。
次に、シリコン酸化膜282をスペースが完全には埋め込まれないように堆積する(図27(b)参照)。
次に、エッチバックによりシリコン酸化膜282、第1絶縁膜211の一部を除去し、シリコン基板を露出させる(図28(a)参照)。
次に、シリコン基板をエッチングする。この際、異方性のエッチングに加え、等方性のエッチングを行うと、アンダーカット形状ができる(図28(b)参照)。
次に、第3絶縁膜313を露出したシリコン基板上に熱酸化法で形成する(図29(a)参照)。このときポリシリコン211表面も酸化され、酸化膜283が形成される。
次に、第3ゲートとなるリンをドープしたポリシリコン323をスペースが完全には埋め込まれないように堆積する(図29(b)参照)。
次に、シリコン基板をエッチングする。この際、異方性のエッチングに加え、等方性のエッチングを行うと、アンダーカット形状ができる(図28(b)参照)。
次に、第3絶縁膜313を露出したシリコン基板上に熱酸化法で形成する(図29(a)参照)。このときポリシリコン211表面も酸化され、酸化膜283が形成される。
次に、第3ゲートとなるリンをドープしたポリシリコン323をスペースが完全には埋め込まれないように堆積する(図29(b)参照)。
次に、エッチバックによりポリシリコン323をサイドウォール形状に加工し、第3絶縁膜313の一部を露出させる(図30(a)参照)。
次に、スペースが完全には埋め込まれないように、シリコン酸化膜284を堆積する(図30(b)参照)。
次に、スペースが完全には埋め込まれないように、シリコン酸化膜284を堆積する(図30(b)参照)。
次に、シリコン酸化膜284と第3絶縁膜313をエッチバックで一部除去し、シリコン基板を露出させる(図31(a)参照)。
次に、レジスト290をスペースが完全に埋め込まれるように堆積する(図31(b)参照)。
次に、レジスト290をエッチバックし、ポリシリコン323が露出するようにする。このとき、レジスト290は一部残し、シリコン基板表面は露出させないようにする(図32(a)参照)。
次に、ポリシリコン323をエッチバックし、表面の標高を低くする(図32(b)参照)。
次に、レジスト290をスペースが完全に埋め込まれるように堆積する(図31(b)参照)。
次に、レジスト290をエッチバックし、ポリシリコン323が露出するようにする。このとき、レジスト290は一部残し、シリコン基板表面は露出させないようにする(図32(a)参照)。
次に、ポリシリコン323をエッチバックし、表面の標高を低くする(図32(b)参照)。
次に、レジスト290を除去し、シリコン基板の表面を露出させる(図33(a)参照)。
次に、シリコン基板とポリシリコン323をエッチバックする。シリコン基板にはy方向に延在する溝が形成され、ポリシリコン323は最上面の標高が下がる(図33(b)参照)。
次に、露出したシリコン基板表面に例えば熱酸化法により、第1絶縁膜311を形成する。このときポリシリコン323表面も酸化され、酸化膜285が形成される(図34(a)参照)。
次に、スペースが完全には埋め込まれないように、浮遊ゲートFGとなるリンをドープしたポリシリコン321を堆積する(図34(b)参照)。
次に、シリコン基板とポリシリコン323をエッチバックする。シリコン基板にはy方向に延在する溝が形成され、ポリシリコン323は最上面の標高が下がる(図33(b)参照)。
次に、露出したシリコン基板表面に例えば熱酸化法により、第1絶縁膜311を形成する。このときポリシリコン323表面も酸化され、酸化膜285が形成される(図34(a)参照)。
次に、スペースが完全には埋め込まれないように、浮遊ゲートFGとなるリンをドープしたポリシリコン321を堆積する(図34(b)参照)。
次に、エッチバックによりポリシリコン321を加工する(図35(a)参照)。
次に、スペースが完全には埋め込まれないように、シリコン酸化膜286を堆積する(図35(b)参照)。
次に、エッチバックによりシリコン酸化膜286と第1絶縁膜311を一部除去し、シリコン基板表面を露出させる(図36(a)参照)。
次に、露出したシリコン基板とポリシリコン321をエッチングする。シリコン基板は異方性のエッチングに加え、等方性のエッチングを行うと、アンダーカット形状ができる(図36(b)参照)。
次に、スペースが完全には埋め込まれないように、シリコン酸化膜286を堆積する(図35(b)参照)。
次に、エッチバックによりシリコン酸化膜286と第1絶縁膜311を一部除去し、シリコン基板表面を露出させる(図36(a)参照)。
次に、露出したシリコン基板とポリシリコン321をエッチングする。シリコン基板は異方性のエッチングに加え、等方性のエッチングを行うと、アンダーカット形状ができる(図36(b)参照)。
次に、露出したシリコン基板表面にたとえば熱酸化法により第3絶縁膜413を形成する(図37(a)参照)。
次に、第3ゲートとなるリンをドープしたポリシリコン423をスペースが完全に埋め込まれるように堆積する(図37(b)参照)。
次にエッチバックにより、ポリシリコン423の最上表面の標高を低くし、浮遊ゲートとなるポリシリコン321の底部程度の高さにする(図38(a)参照)。
次に、シリコン酸化膜をウェットエッチングで除去し、ポリシリコン221、323、321、423の一部表面を図38(b)に示すように露出させる。
次に、第3ゲートとなるリンをドープしたポリシリコン423をスペースが完全に埋め込まれるように堆積する(図37(b)参照)。
次にエッチバックにより、ポリシリコン423の最上表面の標高を低くし、浮遊ゲートとなるポリシリコン321の底部程度の高さにする(図38(a)参照)。
次に、シリコン酸化膜をウェットエッチングで除去し、ポリシリコン221、323、321、423の一部表面を図38(b)に示すように露出させる。
次に、浮遊ゲートと制御ゲートを電気的に絶縁するための層間絶縁膜となる第2絶縁膜212を堆積する。この第2絶縁膜には、シリコン酸化膜、あるいはシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の積層膜を用いることができる。
次に、ポリシリコン膜、窒化タングステン膜、タングステン膜の積層膜、いわゆるポリメタル膜222を堆積した(図39参照)。
これを公知のリソグラフィとドライエッチング技術によりパターニングし、ワード線を形成した。パターニングの際には、x方向に延在するストライプ状のマスクパターンを用いて、第2ゲートG2、第2絶縁膜、第1ゲートFGの一括加工を行った。
次に、ポリシリコン膜、窒化タングステン膜、タングステン膜の積層膜、いわゆるポリメタル膜222を堆積した(図39参照)。
これを公知のリソグラフィとドライエッチング技術によりパターニングし、ワード線を形成した。パターニングの際には、x方向に延在するストライプ状のマスクパターンを用いて、第2ゲートG2、第2絶縁膜、第1ゲートFGの一括加工を行った。
図40は、メモリセルアレイの平面図である。図40に示したI−I、II−II、III−III、IV−IV、V−V、V2−V2、VI−VI、VII−VII線に沿った部分の断面を、図41から図44に示す。
III−III線からVII−VII線は、図39にも示してある。
III−III線からVII−VII線は、図39にも示してある。
図41(a)はワード線上の断面である。図41(b)はワード線スペース部分の断面図である。一括加工により第3ゲート(G3)323は一部除去されているが、アンダーカット形状のおかげで、完全には切断されていない。
図42(a)、(b)はIII−III線に沿った部分の断面、IV−IV線に沿った部分の断面である。図43(a)、(b)はV−V線に沿った部分の断面とV2−V2線に沿った部分の断面である。図44(a)、(b)はVI−VI断面とVII−VII断面である。
図42(a)、(b)はIII−III線に沿った部分の断面、IV−IV線に沿った部分の断面である。図43(a)、(b)はV−V線に沿った部分の断面とV2−V2線に沿った部分の断面である。図44(a)、(b)はVI−VI断面とVII−VII断面である。
その後、図には示してないが、層間絶縁膜を形成した後、ワード線WL(222)、ウェル201、第3ゲートG3(223)に至るコンタクト孔およびメモリセルアレイの外部に位置するソース/ドレインとなる反転層への給電用のコンタクト孔を形成した後、金属膜を堆積してこれをパターニングし、配線とすることでメモリセルアレイを完成した。
以上の工程を経て作製した不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイにおいて、第3ゲート下の反転層ローカルビット線抵抗は、ゲート幅がシリコン基板垂直方向に確保できるため、従来技術であるシリコン基板に溝を形成せずに平坦な基板上を用いた場合と比較して低減された。メモリセルトランジスタ特性、素子分離特性も同様に短チャネル特性の改善に伴い向上した。
本実施例では、シリコン基板Subに異なる5段の標高の部分が形成され、ローカルビット線が最上段と3段目、最下段の3つの標高、浮遊ゲートFGが上から2段目、4段目の標高のシリコン基板上に形成されていた。本技術を一般化すると、図45に示すように浮遊ゲートFGと補助ゲートAGの段数を増やすことができる。最上段に補助ゲートAG1、その下の段には浮遊ゲートFG1、その下の段に補助ゲートAG2、その下の段に浮遊ゲートFG2、さらにその下の段に補助ゲートAG3というように、交互に補助ゲートと浮遊ゲートが形成される。なお、ここで補助ゲートAGとは、第1の方向に延在し第3ゲートG3と同様の機能を持つゲートで、電圧を印加することによりその下面または側面に反転層でローカルビット線を形成したり、素子分離ゲートとして用いられるゲートのことである。
前述した実施例3では、ローカルビット線は全て反転層で形成されていたが、拡散層を適所に挿入することもできる。
本実施例のセルアレイの回路図を、図46と図47に示す。図46は、読出し時の電圧条件を示している。選択セル4n+1を読出す場合には、対応するビット線BL4n+1、BL4n+2にそれぞれ0V、1Vを印加する第3ゲートG3−2に3Vを印加する。
メモリセルアレイの両端に形成された選択トランジスタTRS1、TRS2、TRS3にそれぞれ5V、0V、5Vを印加する。ウェルは0V固定である。
非選択ワード線WL(N_SEL)には、0Vまたは場合によっては−2V程度(0/−2V)の電位を印加し非選択セルをOFF状態にする。選択トランジスタTRS2には0V、第3ゲートG3−2には素子分離特性を完全にするために−2Vを印加する。そして選択ワード線WL(SEL)に電圧を印加してメモリセルのしきい値を判定する。
また、書き込みは、ソースサイドホットエレクトロンを用いて行う。図47に示すように、選択セル4n+1の制御ゲートに15V程度、ドレイン側ビット線BL4n+1に4V程度、ドレイン側ビット線BL4n+1の側の選択トランジスタTRS1に7V、ソース側ビット線4n+2の側の選択トランジスタTRS3に5Vを印加する。
ソースサイドホットエレクトロンを生じさせる書込みゲートである第3ゲートG3−2に、しきい値程度の電位1Vを印加する。ウェル電位は0V固定である。選択セル4n+1のデータパターンは、ビット線電位(Vs,BL4n+2)で制御する。選択セル4n+1に書込みを行う場合には(Vs,BL4n+2=0V)とし、ビット線BL4n+2とビット線4n+1の間で電流が流れるようにする。このときソース(ビット線BL4n+2)から流れ出た電子はソースドレイン間電位差4Vで加速され、ホットエレクトロンが発生しその一部がメモリセルに注入され書込みが起こる。
選択セル4n+1に書込みを行わない場合には、(Vs,BL4n+2=2V)とし、書込みゲートである第3ゲートG3−2をカットオフさせる。ビット線BL4n+2とビット線BL4n+1の間で電流が流れないので書込みが起こらない。
また、書込みの際には、非選択ワード線WL(N_SEL)には0Vまたは場合によっては−2V程度の電位を印加し、非選択セルをOFF状態にする。第3ゲートG3−2には、素子分離特性を完全にするために−2Vを印加する。
図48〜図55は、本実施例の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一例を示した断面図である。
まず、半導体基板(Sub)200にp型のウェル201を形成する。ウェル201上に例えば砒素イオン打込みによりn型半導体領域205を形成する。また、拡散層の上にリンをドープしたポリシリコンを薄く堆積しても良い。
次に、例えばCVD法によりシリコン酸化膜216、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜271を順に堆積する(図48(a)参照)。
次に、リソグラフィとドライエッチング技術により前記シリコン酸化膜271、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜216、n型半導体領域205を、y方向に延在するストライプ状にパターニングする(図48(b)参照)。
次に、例えばCVD法によりシリコン酸化膜216、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜271を順に堆積する(図48(a)参照)。
次に、リソグラフィとドライエッチング技術により前記シリコン酸化膜271、シリコン窒化膜217、シリコン酸化膜216、n型半導体領域205を、y方向に延在するストライプ状にパターニングする(図48(b)参照)。
次に、実施例3の図25から図28と同様の工程により、図49(a)に示した形状を得る。ここで、例えば砒素(As)イオンをシリコン基板に垂直に打込み拡散層207を形成する(図49(b)参照)。
この後、前述した実施例3の図29から図36と同様の工程により図50(a)の構造を得る。ここで、例えば砒素イオンをシリコン基板に垂直に打ち込みことにより拡散層208を形成する(図50(b)参照)。
この後、実施例3の図37から図39と同様の工程を経ることにより、図51に示した構造を得る。
この後、実施例3の図37から図39と同様の工程を経ることにより、図51に示した構造を得る。
この後、これを公知のリソグラフィとドライエッチング技術によりパターニングして、ワード線を形成した。パターニングの際には、x方向に延在するストライプ状のマスクパターンを用いて、第2ゲートG2、第2絶縁膜、第1ゲートFGの一括加工を行った。
図52は、本実施例のメモリセルの平面図である。
図52に示したI−I、II−II、III−III、IV−IV、V−V、V2−V2、VI−VI、VII−VII線に沿った部分の断面を、図53から図56に示す。
III−III線からVII−VII線は、図51にも示してある。
図52に示したI−I、II−II、III−III、IV−IV、V−V、V2−V2、VI−VI、VII−VII線に沿った部分の断面を、図53から図56に示す。
III−III線からVII−VII線は、図51にも示してある。
図53(a)は、I−I線に沿ったワード線上の断面である。図53(b)は、II−II線に沿ったワード線スペース部分の断面図である。一括加工により第3ゲートとなるポリシリコン323は一部除去されているが、アンダーカット形状のおかげで、完全には切断されていない。
図54(a)と(b)は、各々III−III線とIV−IV線に沿った部分の断面である。図55(a)と(b)は、各々V−V線とV2−V2線に沿った部分の断面である。図56(a)と(b)は、各々VI−VI線とVII−VII線に沿った部分の断面である。
その後、図には示してないが、層間絶縁膜を形成した後、ワード線222、ウェル201、第3ゲート223に至るコンタクト孔および、メモリセルアレイの外部に位置するソース/ドレインとなる拡散層、n型半導体領域205への給電用のコンタクト孔を形成し、続いて金属膜を堆積し、これをパターニングして配線とし、メモリセルを完成した。
以上の工程を経て作製した不揮発性半導体記憶装置のメモリセルでのn型拡散層領域205で形成されるローカルビット線抵抗、拡散層207、208で形成されるローカルビット線抵抗は、従来技術であるシリコン基板に溝を形成せずに平坦な基板上を用いた場合の反転層抵抗と比較して低いことがわかった。
メモリトランジスタ、素子分離トランジスタは共に縦方向にゲート長が確保できるため、短チャネル特性が改善することがわかった。
本実施例では、シリコン基板に異なる5段の標高の部分が形成され、ローカルビット線が最上段と3段目、最下段の3つの標高、浮遊ゲートFGが上から2段目、4段目の標高のシリコン基板Sub上に形成されていた。本技術を一般化すると図57に示すように段数を増やすことができる。図57において、FG1は最上段の浮遊ゲート、その下の段には補助ゲートAG1、その下の段に浮遊ゲートFG2、その下の段に補助ゲートAG2、さらにその下の段に浮遊ゲートFG3というように、交互に浮遊ゲートと補助ゲートが形成される。またDF1、DF2、DF3は、拡散層で形成されるローカルビット線であり、特にDF1はシリコン基板最上段に形成される拡散層で形成されたローカルビット線である。
前述した実施例1から4では、いわゆるAND型のセルアレイに多段構造のメモリセルを適用した場合であったが、本実施例では、NAND型フラッシュに適用した例を示す。
図58は本実施例のセルアレイの回路図であり、(a)は、読出しの電圧条件を、(b)は書込みの電圧条件をそれぞれ示している。図58(a)、(b)において、BL(SEL)は選択ビット線、BL(N_SEL)は非選択ビット線、WL(SEL)は選択ワード線、WL(N_SEL)は非選択をそれぞれ示し、破線で囲まれている部分は選択セルを示している。
通常のNAND型フラッシュでは浅溝分離(Shallow-Trench-Isolation)によって達成している素子分離を、本実施例では第3ゲートG3を素子分離ゲートに用いて、フィールドプレートアイソレーションにより行っている。図では素子分離ゲート(G_ISO)に−2Vを印加している(G_ISO(−2V))。S:0Vは、メモリセルのソース側電圧が0Vであることを示している。また、Vn+1、Vn、Vn−1は、それぞれビット線BLn+1、BLn、BLn−1に印加されるメモリセルのドレイン側電圧がVn+1、Vn,Vn−1であることを示している。
以下、本実施例の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一例を述べる。
実施例3で述べた図23から図39と同様の工程により、メモリセルのワード線の加工を行い、図41(a)と同様の図59(a)に示した構造が得られる。ワード線スペース部分に拡散層209を、例えば砒素イオン打ち込みによって形成すると図59(b)に示した構造が得られる。
ここで、本実施例の平面図は、実施例3の図40と同じである。図59(a)は、図40に示したI―I線に沿った部分(ワード線上)の断面である。図59(b)は、II−II線に沿った部分(ワード線スペース部分)の断面であるが、本実施例では、実施例3のII−II線に沿った部分の断面の図41(b)とは、ワード線スペース部分に拡散層209が形成されている点で異なっている。また、実施例3と同様に、一括加工により第3ゲート(G3)323は一部除去されているが、アンダーカット形状のおかげで、完全には切断されていない。
ここで、本実施例の平面図は、実施例3の図40と同じである。図59(a)は、図40に示したI―I線に沿った部分(ワード線上)の断面である。図59(b)は、II−II線に沿った部分(ワード線スペース部分)の断面であるが、本実施例では、実施例3のII−II線に沿った部分の断面の図41(b)とは、ワード線スペース部分に拡散層209が形成されている点で異なっている。また、実施例3と同様に、一括加工により第3ゲート(G3)323は一部除去されているが、アンダーカット形状のおかげで、完全には切断されていない。
本実施例のIII−III線、IV−IV線、V−V線、V2−V2線、VI−VI線、VII−VII線に沿った部分の断面を、図60から図62に示す。
実施例3の図42から図44とは、IV−IV線に沿った部分の断面の図60(b)と、VI−VI線に沿った部分の断面の図62(a)とが相違する。
その後、図には示してないが、層間絶縁膜を形成した後、ワード線222、ウェル201、第3ゲート(G3)223に至るコンタクト孔および、メモリセルアレイの外部に位置するソース/ドレインとなる拡散層への給電用のコンタクト孔を形成した後、金属膜を堆積してこれをパターニングし、配線とすることでメモリセルアレイを完成した。
図63(a)は、読出し特性の指標である読み出しオン電流IONを比較した特性線図であり、横軸はビット線のピッチを示し、破線のION_minは許容される読み出しオン電流IONの最小値を示している。同図において、特性線jは本実施例の構造のNAND型フラッシュメモリセルアレイの場合であり、特性線kは従来構造のNAND型フラッシュメモリセルアレイの場合である。同図より、本実施例のNAND型フラッシュメモリセルアレイはビット線ピッチが90nmになっても、従来構造に比べて読み出しオン電流が充分確保されていることが分かる。
図63(b)は、素子分離部リーク電流ILKを比較した特性線図であり、横軸はビット線ピッチを示し、破線のILK_minはリーク電流ILKの下限値を示している。特性線qは本実施例の構造のNAND型フラッシュメモリセルアレイの場合であり、特性線rは従来構造のNAND型フラッシュメモリセルアレイの場合である。
本実施例の第3ゲートG3によるフィールドプレートアイソレーションは、ゲートに負電位(−2V程度)を印加して行うので、従来の浅溝分離を素子分離に用いるNAND型フラッシュと比較して小さい寸法にすることができる。また多段構造にすることにより、素子分離トランジスタのゲート長を縦方向に確保できるので、さらに有利である。
また、メモリセルのチャネル幅をシリコン基板垂直方向に確保できるので、メモリセルのオン電流IONが増加し、読出し特性を向上することが可能であった。
本実施例では、シリコン基板Subに異なる5段の標高の部分が形成され、ローカルビット線(補助ゲートAG)が最上段と3段目、最下段の3つの標高、浮遊ゲートが上から2段目、4段目の標高のシリコン基板Sub上に形成されていた。本技術を一般化すると実施例3と同様に、図45に示すように段数を増やすことができる。
200,Sub…半導体基板(シリコン基板)、201…ウェル、205…n型半導体領域、206…シリサイド、207〜209…拡散層、211〜219、311、313、413…絶縁膜、221、321…浮遊ゲートポリシリコン膜、223、323、423…第3ゲートとなるポリシリコン膜、222…制御ゲート材料(ポリメタル)、250…シリコン基板のストライプ状リセス、260…シリコン基板のリセス、271…ダミーシリコン酸化膜、281〜288…シリコン酸化膜、290…レジスト、500…半導体基板(シリコン基板)、201…ウェル、511、512a、513、514、515、516…絶縁膜、521…浮遊ゲートポリシリコン膜、523…第3ゲートとなるポリシリコン膜、522…制御ゲート材料(ポリメタル)。
Claims (22)
- シリコン基板に形成された第1導電型のウェルと、
前記第1導電型のウェルにアレイ状に配置された複数のメモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置であって、
前記複数のメモリセルは各々第1、第2ゲートを有し、
前記第1ゲートは浮遊ゲートとして機能し、
前記第2ゲートは前記メモリセルの制御ゲートとして機能し、
さらに前記メモリセルアレイ内に第3ゲートを有して成り、
前記第3ゲートに印加される電圧により第3ゲートに接する底面と側面に形成される反転層が第1ローカルビット線として機能することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記シリコン基板に形成された第1の方向に延在する第1の深さを有する複数のストライプ状の第1の溝と、
前記第1の溝の各々の中に前記第1の方向に延在して形成された前記第1の深さよりも深くて狭い第2の溝とを有し、
複数の前記第1ゲートは、前記シリコン基板上の前記第1の溝の底部と側壁部に前記シリコン基板と第1絶縁膜を介して形成され、
前記複数の第2ゲートは、前記第1ゲートを覆う第2絶縁膜を介して形成された前記第1の方向と直交する第2の方向に延在し、
前記複数の第3ゲートは、前記シリコン基板の前記第2の溝内に前記シリコン基板とは第3絶縁膜を介し、前記第1ゲートとは前記シリコン基板上の前記第1絶縁膜よりも厚い絶縁膜を介し、前記第2ゲートとは第5絶縁膜または該第5絶縁膜と前記第2絶縁膜を介して前記第1の方向に延在して形成され、
前記シリコン基板の最上表面に第2導電型の半導体領域を含む前記第1の方向に延在する第1導電層とを具備し、
ローカルビット線が、前記第1ローカルビット線と前記第1導電層からなる第2ローカルビット線とで構成されることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記第1導電層が、第2導電型の拡散層で形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記第1導電層が、第2導電型の拡散層と第2導電型のポリシリコンで形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記第1導電層が、第2導電型の半導体領域とシリサイド膜との積層膜で形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記第1ローカルビット線と、前記第2ローカルビット線とが、交互に配置されていて、かつ前記第1ローカルビット線は第1の選択トランジスタを介して共通のソース線に接続され、かつ金属層からなるビット線が各々コンタクト孔を介して前記シリコン基板上の別々の前記第2導電型半導体領域に接続されていて、かつ前記第2導電型の半導体領域は前記ビット線1つおきに第2の選択トランジスタを介して前記第2ローカルビット線に接続されるものと、第3の選択トランジスタを介して前記第1ローカルビット線に接続されるものとが繰り返されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - シリコン基板中に第1導電型のウェルと、前記シリコン基板に形成された第1の方向に延在する複数のストライプ状の第1の幅と第1の深さを持つ第1の溝と、
前記第1の各々の溝内に形成された第1の幅よりも狭い第2の幅と第1の深さよりも深い第2の深さを持つ第2の溝を持ち、
前記第1及び第2の溝の繰り返し構造を複数回繰り返し前記第2の深さ以上の深さの溝まで形成された構造と、
前記シリコン基板の最上表面に前記シリコン基板とは第3絶縁膜を介して形成された第1の方向に延在するストライプ状の第3ゲートと、
前記シリコン基板上の奇数番目の前記深さの領域に前記シリコン基板と第1絶縁膜を介して形成された複数の第1ゲートと、
偶数番目の前記深さの標高のシリコン表面に前記シリコン基板とは第3絶縁膜を介して形成された第1の方向に延在する前記第3ゲートと第1ゲートとは第1ゲートを覆う第2絶縁膜を介して形成され、かつ、前記第1の方向とは直交する第2の方向に延在する複数の第2ゲートとを具備し、
前記シリコン基板最上表面と、前記第偶数番目の深さの標高の前記シリコン基板表面の段差部に前記第3絶縁膜を介して形成された前記第3ゲートに電圧を印加することによって前記第3ゲートと前記第3絶縁膜を介して接する前記シリコン基板表面段差部の底面と側面に形成される反転層をローカルビット線として用いることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記偶数番目の深さのシリコン基板領域に形成された前記溝が、前記偶数番目の深さよりも1段浅い深さの領域に形成された第1ゲートの下にもぐりこんでアンダーカット形状に形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記偶数番目の深さのシリコン基板領域に形成された前記第3ゲートが、前記第2ゲートのスペース領域で、一部侵食され細くなっていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記第3ゲートが4本おきに電気的に結束されていてそれぞれは独立な電位を給電できることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記ローカルビット線は2本おきに第1の選択トランジスタを介して共通のソース線に接続され、かつ、残りの前記ローカルビット線は、それぞれ別々のビット線とコンタクト孔を介して接続されている第2導電型の半導体領域と、第2の選択トランジスタを介して接続されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - シリコン基板中に第1導電型のウェルと、
前記シリコン基板に形成された第1の方向に延在する複数のストライプ状の第1の幅と第1の深さを持つ第1の溝と、
前記第1の各々の溝内に形成された第1の幅よりも狭い第2の幅と第1の深さよりも深い第2の深さを持つ第2の溝とを持ち、
前記第1及び第2の溝の繰り返し構造を複数回繰り返し第2の深さ以上の深さの溝まで形成された構造と、
前記シリコン基板の最上表面に第2導電型の半導体領域を含む第1の方向に延在する導電層と、
前記シリコン基板上の奇数番目の深さの領域に前記シリコン基板と第1絶縁膜を介して形成された複数の第1ゲートと、
偶数番目の深さの標高の前記シリコン基板表面に前記シリコン基板とは第3絶縁膜を介して形成された第1の方向に延在する第3ゲートと、
前記偶数番目の深さのシリコン基板領域の一部に前記第3ゲートに沿って第1の方向に延在する第2導電型の拡散層領域と、
前記第1ゲートとは前記第1ゲートを覆う第2絶縁膜を介して形成された前記第1の方向と直交する第2の方向に延在する複数の第2ゲートとを具備し、
前記シリコン基板最上表面に形成された前記第2導電型の半導体領域を含む導電層と、前記偶数番目の深さの領域の前記シリコン基板の表面の一部に形成された第2導電型の半導体領域とをローカルビット線として用いることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - シリコン基板中に第1導電型のウェルと、
前記シリコン基板に形成された第1の方向に延在する複数のストライプ状の第1の幅と第1の深さを持つ第1の溝と、
前記第1の溝の各々の中に形成された前記第1の幅よりも狭い第2の幅と第1の深さよりも深い第2の深さを持つ第2の溝を持ち、
前記第1及び第2の溝の繰り返し構造を複数回繰り返し第2の深さ以上の深さの溝まで形成された階段構造と、
前記シリコン基板の最上表面に前記シリコン基板とは第3絶縁膜を介して形成された第1の方向に延在するストライプ状の第3ゲートと、
前記階段構造の奇数番目の深さの領域に前記シリコン基板と第1絶縁膜を介して形成された複数の第1ゲートと、
前記階段構造の偶数番目の深さの標高の前記シリコン表面に、前記シリコン基板と第3絶縁膜を介して形成された第1の方向に延在する前記第3ゲート及び第1ゲートとは、前記第1ゲートを覆う第2絶縁膜を介して形成された前記第1の方向と直交する第2の方向に延在する複数の第2ゲートとを具備し、
前記シリコン基板最上表面と、前記偶数番目の深さの標高の前記シリコン基板表面に前記第3絶縁膜を介して形成された前記第3ゲートによって素子分離が達成され、
前記第2ゲートのスペース部分でかつ前記第3ゲートのスペース部分となる領域には第2導電型の不純物領域が形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - シリコン基板中に第1導電型のウェルを形成する工程と、
前記シリコン基板上に第2導電型の半導体領域を形成する工程と、
前記シリコン基板中に第1の深さと第1の幅を持つ1方向に延在する複数の溝を形成する工程と、
前記第1の深さの部分のシリコン基板表面に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記シリコン基板とは前記第1絶縁膜を介して複数の第1ゲートを形成する工程と、
前記第1の溝内に第1の深さよりも深い第2の深さと、第1の幅よりも狭い第2の幅を持つ第2の溝を形成する工程と、
前記第2の溝内のシリコン基板表面に第3絶縁膜を形成する工程と、
前記第3絶縁膜上に第3ゲートを形成する工程と、前記第3ゲート上に第5絶縁膜を堆積する工程と、前記第1ゲートとは第2絶縁膜を介して、かつ前記第3ゲートとは第5絶縁膜と第2絶縁膜との積層膜を介して第2ゲートを形成する工程とを含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装置製造方法において、
前記シリコン基板最上表面に第2導電型半導体領域を含む導電層を形成する際に、第2導電型のイオン打ち込みを用いることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装置製造方法において、
前記シリコン基板最上表面に第2導電型半導体領域を含む導電層を形成する際に、第2導電型のイオン打ち込みと第2導電型ポリシリコンの堆積とを組み合わせて行うことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装置製造方法において、
前記シリコン基板最上表面に第2導電型半導体領域を含む導電層を形成する際に、第2導電型の半導体領域の上にシリサイド膜を形成する工程を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - シリコン基板中に第1導電型のウェルを形成する工程と、
前記シリコン基板表面に第3絶縁膜を形成する工程と、
前記第3絶縁膜上に前記3ゲートを第1の方向に延在するように形成する工程と、
前記シリコン基板に第1の方向に延在する第1の深さと第1の幅を持つ複数の第1の溝を形成する工程と、
前記第1の深さのシリコン基板表面に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜上に第1ゲートを形成する工程と、
前記第1の深さよりも深い第2の深さと前記第1の幅よりも狭い第2の幅を持つ第2の溝を形成する工程と、
前記第1の溝を形成する工程から前記第2の溝を形成するまでの工程を複数回繰り返して第2の深さ以上まで溝を形成する工程と、
奇数番目の深さの領域に前記第1ゲートを形成する工程と、
偶数番目の深さの領域に前記第3ゲートを形成する工程と、
前記第1ゲートと前記第2ゲートとを絶縁する第2絶縁膜を形成する工程と、
第2ゲート材料を堆積する工程と、
第2の方向に延在するストライプ状のマスクを用いて、前記第2ゲート、前記第2絶縁膜、及び前記第1ゲートの一括加工を行う工程とを含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 請求項18に記載の不揮発性半導体記憶装置製造方法において、
前記偶数番目の溝が、前記偶数番目の溝よりも1段高い領域に形成された前記第1ゲート下にもぐるように形成されることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - シリコン基板中に第1導電型のウェルを形成する工程と、
前記シリコン基板表面に第1の方向に延在する第2導電型の半導体領域を含む導電層を形成する工程と、
前記シリコン基板に第1の方向に延在する第1の深さと第1の幅を持つ複数の第1の溝を形成する工程と、
前記第1の深さのシリコン基板表面に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜上に第1ゲートを形成する工程と、
前記第1の深さよりも深い第2の深さと前記第1の幅よりも狭い第2の幅を持つ第2の溝を形成する工程と、
前記第1の溝を形成する工程から前記第2の溝を形成する工程までを複数回行い第2の深さ以上まで溝を形成する工程と、
奇数番目の深さの領域には第1ゲートを形成する工程と、
偶数番目の深さの領域には第3ゲートを形成する工程と、
偶数番目の深さの領域のシリコン基板表面に第2導電型の拡散層を形成する工程とを含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 請求項20に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
偶数番目の溝が、前記偶数番目の溝よりも1段高い領域に形成された第1ゲート下にもぐるように形成することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - シリコン基板中に第1導電型のウェルを形成する工程と、
前記シリコン基板表面に第3絶縁膜を形成する工程と、
前記第3絶縁膜上に第3ゲートを第1の方向に延在するように形成する工程と、
前記シリコン基板に第1の方向に延在する第1の深さと第1の幅を持つ複数の第1の溝を形成する工程と、
前記第1の深さのシリコン基板表面に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜上に第1ゲートを形成する工程と、
前記第1の深さよりも深い第2の深さと前記第1の幅よりも狭い第2の幅を持つ第2の溝を形成する工程と、
前記第1の溝を形成する工程から前記第2の溝を形成する工程までの工程を複数回繰り返し第2の深さ以上まで溝を形成する工程と、
奇数番目の深さの領域に第1ゲートを形成する工程と、
偶数番目の深さの領域に前記第3ゲートを形成する工程と、
前記第1ゲートと前記第2ゲートを絶縁する第2絶縁膜を形成する工程と、
第2ゲート材料を堆積する工程と、
第2の方向に延在するストライプ状のマスクを用いて、第2ゲート、第2絶縁膜、第1ゲートの一括加工をおこなう工程と、
前記第2ゲートのスペース部分でかつ第3ゲートのスペース領域に第2導電型の拡散層を形成する工程とを含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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JP2011075118A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 外気処理空気調和機 |
CN105633090A (zh) * | 2015-01-13 | 2016-06-01 | 北京芯盈速腾电子科技有限责任公司 | 非挥发性内存总成及其制作方法 |
-
2005
- 2005-06-29 JP JP2005189352A patent/JP2007012739A/ja active Pending
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