JP3926856B2 - 帯状ゴム部材の貼付装置、及び帯状ゴム部材の貼付方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、帯状ゴム部材、例えば、ゴムストリップ部材をタイヤ成型ドラム上へ貼り付ける際に用いられる帯状ゴム部材の貼付装置、及び帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラム上に貼り付ける帯状ゴム部材の貼付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、成型ドラム上にゴムストリップ材料等の柔軟な帯状部材の先端を固定して貼着する装置として、特開昭63−95939号に提案されているような貼着装置がある。
【0003】
この貼着装置は、帯状部材の先端を押さえる押さえ治具を備えており、この押さえ治具によって、帯状部材の形状、重さに関係なく帯状部材の先端を成型ドラムへ確実に固定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、押出機から押し出された生のゴム材料は柔軟であり、搬送用のベルトコンベアから搬送されて成型ドラム上へ搬送する際に、先端部のドラム上の位置がズレる恐れがあり、そのまま固定して貼り付けを行うと指定位置からずれることになる。また、ゴムストリップ材料等の柔軟な帯状部材は、搬送途中で蛇行することがある。このため、成型ドラムの外周に巻き付ける際に、帯状部材が周方向に沿って直線的に貼着できない場合がある。また、ベルトコンベアから後端が外れると、後端側がフリーになり、先端位置と後端位置とが合わない場合も生じ、後に修正作業が必要となる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、搬送されてくる柔軟な帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラム上の所定位置に確実に貼着することのできる帯状ゴム部材の貼付装置、及び帯状ゴム部材の貼付方法を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、帯状ゴム部材の搬送方向先端側をタイヤ成型ドラムの外周又は前記タイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に固定するために設けられ、前記タイヤ成型ドラムの外周に対して着脱可能な押さえ治具と、前記タイヤ成型ドラムの近傍に設けられ、少なくとも前記押さえ治具を装着する際には前記帯状ゴム部材の幅方向両端部から離間し、前記タイヤ成型ドラムを回転させて前記帯状ゴム部材を前記タイヤ成型ドラムに巻き取る際には前記帯状ゴム部材の幅方向両端部を支持して前記帯状ゴム部材が前記タイヤ成型ドラムの外周に前記タイヤ成型ドラムの外周方向に沿って直線的に貼着されるようにガイドを行う一対のガイド手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の帯状ゴム部材の貼付装置において、前記ガイド手段よりもタイヤ成型ドラム回転方向下流側に、前記帯状ゴム部材の継ぎ目を押圧する先端押さえ装置を設けた、ことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラムに貼り付ける帯状ゴム部材の貼付方法であって、コンベアによって搬送された帯状ゴム部材の先端部を一対のガイド手段間に位置させる第1の工程と、前記一対のガイド手段同士を接近させ、前記一対のガイド手段の間隔寸法を前記帯状ゴム部材の幅に合わせることで前記帯状ゴム部材の先端部の位置を定める第2の工程と、前記一対のガイド手段を前記帯状ゴム部材から離間させる第3の工程と、押さえ治具で帯状ゴム部材の搬送方向先端側をタイヤ成型ドラムの外周又は前記タイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に固定する第4の工程と、前記一対のガイド手段同士を接近させて前記一対のガイド手段の間隔寸法を前記帯状ゴム部材の幅に合わせると共に、前記タイヤ成型ドラムを回転させて前記帯状ゴム部材を前記タイヤ成型ドラムを1周する分の長さ巻き取る第5の工程と、先端押さえ装置で前記帯状ゴム部材の継ぎ目を押圧して前記帯状ゴム部材の先端部と後端部を接続する第6の工程と、前記押さえ治具を前記タイヤ成型ドラムから取り外す第7の工程と、を順に行うことを特徴としている。
【0007】
【作用】
搬送されて来た帯状ゴム部材の先端をタイヤ成型ドラムの外周又はタイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に載せ、押さえ治具をタイヤ成型ドラムの外周に装着して帯状ゴム部材の先端側をタイヤ成型ドラムの外周又はタイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材へ固定する。搬送されてくる帯状ゴム部材の幅方向両端部を一対のガイド手段によりガイドしつつ、タイヤ成型ドラムを回転させ、帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラムの外周又はタイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に巻き付ける。これによって、仮に帯状ゴム部材が蛇行して搬送されて来たとしても、ガイド部材によって蛇行が修正されるので、帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラムの所定位置へ、外周方向に沿って直線的に貼り付けることができる。
【0008】
【実施例】
〔第1実施例〕
本発明の帯状ゴム部材の貼付装置10の第1実施例を図1乃至図8にしたがって説明する。
【0009】
この帯状ゴム部材の貼付装置10は、ガイド装置18、治具装着装置26及び押さえ治具36(共に後で詳細を述べる)を備えている。
【0010】
図1に示すように、帯状ゴム部材12(例えば、自動車用タイヤのフィーラー等)を搬送するベルトコンベア14の搬送方向下流側(矢印B方向側)には、周知のタイヤ成型ドラム16が配設されている。なお、ベルトコンベア14の上流側には、図示しない押出工程で台車に巻き取られた帯状ゴム部材が配設されている。
【0011】
タイヤ成型ドラム16は、回転軸の軸方向(矢印A方向)が帯状ゴム部材12の搬送方向とは直交方向とされ、上端が、ベルトコンベア14の上面の延長線上に位置している。本実施例のタイヤ成型ドラム16は、外周面が厚さ2〜3mm程度のゴムで被覆された鋼製とされている。
【0012】
タイヤ成型ドラム16の上方には、軸方向両端部側に、それぞれガイド装置18が設けられている。
【0013】
ガイド装置18は、タイヤ成型ドラム16の軸方向と平行とされたシリンダー装置20を有しており、各シリンダー装置20のシリンダロッド20Aは、互いに向かい合って伸縮するようになっている。なお、ガイド装置18は、図示しないフレームに支持されている。
【0014】
シリンダロッド20Aの先端には、ガイド手段としてのガイド板22が取り付けられている。
【0015】
ガイド板22は、長方形の板材で形成されており、長手方向が帯状ゴム部材12の搬送方向に沿って配設されており、ベルトコンベア14側の端部が互いに離れる側へ湾曲している。
【0016】
ガイド板22には、ベアリングローラー24がシリンダー装置20側の面に取り付けられている。図2に示すように、ベアリングローラー24は、外周部分がガイド板22の下端よりも突出してタイヤ成型ドラム16の外周面に当接して回転できるようになっており、ガイド板22の下端をタイヤ成型ドラム16から所定寸法離間させている。
【0017】
なお、これらのシリンダー装置20は、図示しない制御装置によって駆動が制御される。
【0018】
図1に示すように、タイヤ成型ドラム16の上方には、ガイド装置18の間に治具装着装置26及び先端押さえ装置28が配設されている。
【0019】
図2及び図3に示すように、治具装着装置26は、タイヤ成型ドラム16の軸線に垂直とされたシリンダー装置30を備えている。シンリンダー装置30は、タイヤ成型ドラム16の軸方向に一対のシリンダロッド30Aを備えており、シリンダロッド30Aは、タイヤ成型ドラム16側へ伸縮できるようになっている。
【0020】
このシリンダロッド30Aの先端には、治具把持装置32が取り付けられている。治具把持装置32には、タイヤ成型ドラム16の軸方向に沿って接離移動する一対の挟持爪34を備えている。なお、挟持爪34の先端は互いに内向きに折れ曲がっている。
【0021】
図3に示すように、この挟持爪34は、押さえ治具36を挟持するようになっている。押さえ治具36は、軸方向が長手方向とされた矩形板38を備えており、矩形板38の上面には、長手方向略中央部にT字状の把持部40が固着されている。
【0022】
矩形板38の下面には、長手方向一方側に略直方体形状の磁石42が固着されている。なお、図2に示すように、磁石42のタイヤ成型ドラム16側の面は、円弧状に形成されており、その曲率半径はタイヤ成型ドラム16の半径と同一とされている。
【0023】
図3に示すように、矩形板38の磁石42側とは反対側の端面には、矩形板38の下側に所定間隔を置いて斜めに配設される板ばね44の一端が固着されている。
【0024】
図2に示すように、治具装着装置26の矢印B方向側に、先端押さえ装置28が配設されている。先端押さえ装置28は、シリンダー装置46を備えている。シリンダー装置46は、タイヤ成型ドラム16の外周面に垂直とされ、かつシリンダー装置46の軸線の延長線上にタイヤ成型ドラム16の回転軸が有るように配設されている。シリンダー装置46のシリンダロッド46Aはタイヤ成型ドラム16側へ伸縮するようにされており、先端部には、タイヤ成型ドラム16と平行とされた押圧部材48が固着されている。
【0025】
次に、本実施例の作用を説明する。
(1) 先ず、帯状ゴム部材12をタイヤ成型ドラム16へ貼着する前の帯状ゴム部材の貼付装置10の初期状態を説明する。
【0026】
初期状態では、押さえ治具36は治具装着装置26の挟持爪34によって把持され、タイヤ成型ドラム16から所定寸法離された所に位置している(図3参照)。
(2) 次に、図4に示すように、図示されない押出成型機から押出成型された帯状ゴム部材12を、ベルトコンベア14によって搬送してタイヤ成型ドラム16上に一定量送り込み、帯状ゴム部材12の先端部をガイド板22の間に位置させたら、ベルトコンベア14を停止する。
(3) 次に、シリンダー装置20を作動させて、図5に示すようにガイド板22同士を接近させ、ガイド板22の間隔寸法を、帯状ゴム部材12の幅に合わせて停止させる。これによって、帯状ゴム部材12の先端部のタイヤ成型ドラム16上の位置が定まる。
(4) 次に、シリンダー装置20を作動させて、ガイド板22を帯状ゴム部材12から離間させる。
(5) 治具装着装置26のシリンダー装置30を作動させ、シリンダロッド30Aを伸ばして押さえ治具36をタイヤ成型ドラム16側へ移動させる。押さえ治具36の磁石42がタイヤ成型ドラム16に吸着したら、シリンダー装置30の作動を停止して挟持爪34を離す。これによって押さえ治具36の板ばね44がタイヤ成型ドラム16の外周面へ帯状ゴム部材12の先端側を押し付け、帯状ゴム部材12の先端側を固定する(図6参照)。
(6) 次に、ベルトコンベア14を作動させると共にタイヤ成型ドラム16を若干回転させ、押さえ治具36をガイド板22の間から離した後、再び、シリンダー装置20を作動させて、ガイド板22同士を接近させ、ガイド板22の間隔寸法を、帯状ゴム部材12の幅に合わせる(図7参照)。
(7) ベルトコンベア14を作動させると共にタイヤ成型ドラム16を回転させ、帯状ゴム部材12をタイヤ成型ドラム16の外周に巻き付ける。帯状ゴム部材12は、両幅がガイド板22にガイドされるため、蛇行することなくタイヤ成型ドラム16上を周方向に沿って直線状に巻き取られ貼着される。
(8) 帯状ゴム部材12がタイヤ成型ドラム16を1周する長さを搬送したら、ベルトコンベア14及びタイヤ成型ドラム16を停止させ、1周分の長さの位置で帯状ゴム部材12を切断し、その後、ベルトコンベア14を作動させると共にタイヤ成型ドラム16を更に矢印C方向に回転させて帯状ゴム部材12を順次タイヤ成型ドラム16の外周面に貼着する。
(9) タイヤ成型ドラム16がほぼ一周回転して、押さえ治具36がガイド板22の近傍に位置し、帯状ゴム部材12の両端部の継ぎ目が先端押さえ装置28の押圧部材48の真下に位置したら、ベルトコンベア14の作動を停止すると共にタイヤ成型ドラム16の回転を停止する(図8参照)。
(10) 次に、シリンダー装置46を作動させ、押圧部材48で帯状ゴム部材12の継ぎ目を押圧して帯状ゴム部材12の先端部と後端部とを接続する。
(11) その後、タイヤ成型ドラム16を回転させ、押さえ治具36を治具装着装置26の真下へ位置させ、押さえ治具36を挟持爪34で把持してタイヤ成型ドラム16から取り外す。
【0027】
以上によって、帯状ゴム部材12のタイヤ成型ドラム16への貼着が終了する。
以上説明したように、本実施例の帯状ゴム部材の貼付装置10は、帯状ゴム部材12の先端の位置がガイド装置18によって決められ、押さえ治具36で固定され、さらに、巻取り時においてはガイド装置18によって、帯状ゴム部材12の巾方向への移動、即ち蛇行が修正されるため、柔軟な帯状ゴム部材12をタイヤ成型ドラム16の所定位置に外周方向へ沿って直線的に且つ確実に貼着することができる。
【0028】
なお、前記実施例では、帯状ゴム部材12の貼着時に、搬送される帯状ゴム部材12の両端部をガイドするようにしたが、一旦、タイヤ成型ドラム16の外周面に帯状ゴム部材12を巻き付け、その後、ガイド板22ガイド板22の間隔寸法を帯状ゴム部材12の幅に一致させてタイヤ成型ドラム16を回転させることにより、仮に蛇行して巻き付けられた帯状ゴム部材12であっても、所定位置に直線的となるように修正することができる。
【0029】
また、前記実施例では、押さえ治具36の長手方向をタイヤ成型ドラム16の軸方向に沿って配設して帯状ゴム部材12の先端を固定するようにしたが、図9に示すように、押さえ治具36の長手方向をタイヤ成型ドラム16の接線方向に沿って配設して帯状ゴム部材12の先端を固定するようにしてもよい。この場合、治具装着装置26の挟持爪34の移動方向は、タイヤ成型ドラム16の接線方向に沿った方向とすれば良い。
【0030】
〔第2実施例〕
本発明の第2実施例を図10にしたがって説明する。
【0031】
なお、第1実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0032】
本実施例のガイド板22には、帯状ゴム部材12の搬送経路側に、ガイド手段としてのガイドローラー52が設けられている。このガイドローラー52は、接線方向が帯状ゴム部材12の搬送経路方向(矢印B方向)に沿っている。本実施例では、帯状ゴム部材12がガイドローラー52に接してガイドされるため、搬送中の帯状ゴム部材12の両端部の擦れを防止することができる。
【0033】
なお、前記第1、2実施例では、板ばね44によって帯状ゴム部材12をタイヤ成型ドラム16へ押圧するようにしたが、板ばね44の代わりに、コイルスプリング、スポンジ、ゴム等の弾性部材を用いても良い。
【0034】
また、前記第1、2実施例では、鋼製のタイヤ成型ドラム16に磁石42を吸着させて押さえ治具36を固定するようにしたが、本発明はこれに限らず、タイヤ成型ドラム16に電磁石を設けて押さえ治具36を吸着するようにしてもよい。この場合、押さえ治具36には、磁石を設けても良く、磁石の代わりに鉄片を設けてもよい。
【0035】
また、前記第1、2実施例では、ガイド板22、治具把持装置32及び押圧部材48をシリンダー装置を用いて移動するようにしたが、本発明はこれに限らず、ガイド板22、治具把持装置32及び押圧部材48はモーター等の他の駆動手段で移動させても良い。
【0036】
さらに、押さえ治具36をタイヤ成型ドラム16に固定する場合には、前述したような磁力による吸着の他に、例えば、減圧によって押さえ治具36を吸着しても良い。この場合には、タイヤ成型ドラム16に空気を吸引する吸引孔を設け、押さえ治具36を吸着して固定すれば良い。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の帯状ゴム部材の貼付装置、及び帯状ゴム部材の貼付方法では、搬送されてくる柔軟な帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラム上の所定位置に確実に貼着でき、後の位置修正作業も不要になるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る帯状ゴム部材の貼付装置の斜視図である。
【図2】 図1に示す帯状ゴム部材の貼付装置の側面図である。
【図3】 図1に示す帯状ゴム部材の貼付装置を帯状ゴム部材の搬送方向下流側から見た正面図である。
【図4】 帯状ゴム部材の先端をタイヤ成型ドラムに載せた状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図5】 帯状ゴム部材の先端をガイド板で挟んだ状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図6】 帯状ゴム部材の先端を押さえ治具で固定した状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図7】 搬送される帯状ゴム部材の両端部をガイド板でガイドしている状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図8】 所定長さの帯状ゴム部材が巻き取られた状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図9】 押さえ治具による帯状ゴム部材の先端の他の固定方法を示す、帯状ゴム部材の貼付装置及びタイヤ成型ドラムの側面図である。
【図10】 本発明の第2実施例に係り、帯状ゴム部材の貼付装置のガイド板の斜視図である。
【符号の説明】
10 帯状ゴム部材の貼付装置
12 帯状ゴム部材
16 タイヤ成型ドラム
22 ガイド板(ガイド手段)
36 押さえ治具
52 ガイドローラー(ガイド手段)
【産業上の利用分野】
本発明は、帯状ゴム部材、例えば、ゴムストリップ部材をタイヤ成型ドラム上へ貼り付ける際に用いられる帯状ゴム部材の貼付装置、及び帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラム上に貼り付ける帯状ゴム部材の貼付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、成型ドラム上にゴムストリップ材料等の柔軟な帯状部材の先端を固定して貼着する装置として、特開昭63−95939号に提案されているような貼着装置がある。
【0003】
この貼着装置は、帯状部材の先端を押さえる押さえ治具を備えており、この押さえ治具によって、帯状部材の形状、重さに関係なく帯状部材の先端を成型ドラムへ確実に固定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、押出機から押し出された生のゴム材料は柔軟であり、搬送用のベルトコンベアから搬送されて成型ドラム上へ搬送する際に、先端部のドラム上の位置がズレる恐れがあり、そのまま固定して貼り付けを行うと指定位置からずれることになる。また、ゴムストリップ材料等の柔軟な帯状部材は、搬送途中で蛇行することがある。このため、成型ドラムの外周に巻き付ける際に、帯状部材が周方向に沿って直線的に貼着できない場合がある。また、ベルトコンベアから後端が外れると、後端側がフリーになり、先端位置と後端位置とが合わない場合も生じ、後に修正作業が必要となる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、搬送されてくる柔軟な帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラム上の所定位置に確実に貼着することのできる帯状ゴム部材の貼付装置、及び帯状ゴム部材の貼付方法を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、帯状ゴム部材の搬送方向先端側をタイヤ成型ドラムの外周又は前記タイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に固定するために設けられ、前記タイヤ成型ドラムの外周に対して着脱可能な押さえ治具と、前記タイヤ成型ドラムの近傍に設けられ、少なくとも前記押さえ治具を装着する際には前記帯状ゴム部材の幅方向両端部から離間し、前記タイヤ成型ドラムを回転させて前記帯状ゴム部材を前記タイヤ成型ドラムに巻き取る際には前記帯状ゴム部材の幅方向両端部を支持して前記帯状ゴム部材が前記タイヤ成型ドラムの外周に前記タイヤ成型ドラムの外周方向に沿って直線的に貼着されるようにガイドを行う一対のガイド手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の帯状ゴム部材の貼付装置において、前記ガイド手段よりもタイヤ成型ドラム回転方向下流側に、前記帯状ゴム部材の継ぎ目を押圧する先端押さえ装置を設けた、ことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラムに貼り付ける帯状ゴム部材の貼付方法であって、コンベアによって搬送された帯状ゴム部材の先端部を一対のガイド手段間に位置させる第1の工程と、前記一対のガイド手段同士を接近させ、前記一対のガイド手段の間隔寸法を前記帯状ゴム部材の幅に合わせることで前記帯状ゴム部材の先端部の位置を定める第2の工程と、前記一対のガイド手段を前記帯状ゴム部材から離間させる第3の工程と、押さえ治具で帯状ゴム部材の搬送方向先端側をタイヤ成型ドラムの外周又は前記タイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に固定する第4の工程と、前記一対のガイド手段同士を接近させて前記一対のガイド手段の間隔寸法を前記帯状ゴム部材の幅に合わせると共に、前記タイヤ成型ドラムを回転させて前記帯状ゴム部材を前記タイヤ成型ドラムを1周する分の長さ巻き取る第5の工程と、先端押さえ装置で前記帯状ゴム部材の継ぎ目を押圧して前記帯状ゴム部材の先端部と後端部を接続する第6の工程と、前記押さえ治具を前記タイヤ成型ドラムから取り外す第7の工程と、を順に行うことを特徴としている。
【0007】
【作用】
搬送されて来た帯状ゴム部材の先端をタイヤ成型ドラムの外周又はタイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に載せ、押さえ治具をタイヤ成型ドラムの外周に装着して帯状ゴム部材の先端側をタイヤ成型ドラムの外周又はタイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材へ固定する。搬送されてくる帯状ゴム部材の幅方向両端部を一対のガイド手段によりガイドしつつ、タイヤ成型ドラムを回転させ、帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラムの外周又はタイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に巻き付ける。これによって、仮に帯状ゴム部材が蛇行して搬送されて来たとしても、ガイド部材によって蛇行が修正されるので、帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラムの所定位置へ、外周方向に沿って直線的に貼り付けることができる。
【0008】
【実施例】
〔第1実施例〕
本発明の帯状ゴム部材の貼付装置10の第1実施例を図1乃至図8にしたがって説明する。
【0009】
この帯状ゴム部材の貼付装置10は、ガイド装置18、治具装着装置26及び押さえ治具36(共に後で詳細を述べる)を備えている。
【0010】
図1に示すように、帯状ゴム部材12(例えば、自動車用タイヤのフィーラー等)を搬送するベルトコンベア14の搬送方向下流側(矢印B方向側)には、周知のタイヤ成型ドラム16が配設されている。なお、ベルトコンベア14の上流側には、図示しない押出工程で台車に巻き取られた帯状ゴム部材が配設されている。
【0011】
タイヤ成型ドラム16は、回転軸の軸方向(矢印A方向)が帯状ゴム部材12の搬送方向とは直交方向とされ、上端が、ベルトコンベア14の上面の延長線上に位置している。本実施例のタイヤ成型ドラム16は、外周面が厚さ2〜3mm程度のゴムで被覆された鋼製とされている。
【0012】
タイヤ成型ドラム16の上方には、軸方向両端部側に、それぞれガイド装置18が設けられている。
【0013】
ガイド装置18は、タイヤ成型ドラム16の軸方向と平行とされたシリンダー装置20を有しており、各シリンダー装置20のシリンダロッド20Aは、互いに向かい合って伸縮するようになっている。なお、ガイド装置18は、図示しないフレームに支持されている。
【0014】
シリンダロッド20Aの先端には、ガイド手段としてのガイド板22が取り付けられている。
【0015】
ガイド板22は、長方形の板材で形成されており、長手方向が帯状ゴム部材12の搬送方向に沿って配設されており、ベルトコンベア14側の端部が互いに離れる側へ湾曲している。
【0016】
ガイド板22には、ベアリングローラー24がシリンダー装置20側の面に取り付けられている。図2に示すように、ベアリングローラー24は、外周部分がガイド板22の下端よりも突出してタイヤ成型ドラム16の外周面に当接して回転できるようになっており、ガイド板22の下端をタイヤ成型ドラム16から所定寸法離間させている。
【0017】
なお、これらのシリンダー装置20は、図示しない制御装置によって駆動が制御される。
【0018】
図1に示すように、タイヤ成型ドラム16の上方には、ガイド装置18の間に治具装着装置26及び先端押さえ装置28が配設されている。
【0019】
図2及び図3に示すように、治具装着装置26は、タイヤ成型ドラム16の軸線に垂直とされたシリンダー装置30を備えている。シンリンダー装置30は、タイヤ成型ドラム16の軸方向に一対のシリンダロッド30Aを備えており、シリンダロッド30Aは、タイヤ成型ドラム16側へ伸縮できるようになっている。
【0020】
このシリンダロッド30Aの先端には、治具把持装置32が取り付けられている。治具把持装置32には、タイヤ成型ドラム16の軸方向に沿って接離移動する一対の挟持爪34を備えている。なお、挟持爪34の先端は互いに内向きに折れ曲がっている。
【0021】
図3に示すように、この挟持爪34は、押さえ治具36を挟持するようになっている。押さえ治具36は、軸方向が長手方向とされた矩形板38を備えており、矩形板38の上面には、長手方向略中央部にT字状の把持部40が固着されている。
【0022】
矩形板38の下面には、長手方向一方側に略直方体形状の磁石42が固着されている。なお、図2に示すように、磁石42のタイヤ成型ドラム16側の面は、円弧状に形成されており、その曲率半径はタイヤ成型ドラム16の半径と同一とされている。
【0023】
図3に示すように、矩形板38の磁石42側とは反対側の端面には、矩形板38の下側に所定間隔を置いて斜めに配設される板ばね44の一端が固着されている。
【0024】
図2に示すように、治具装着装置26の矢印B方向側に、先端押さえ装置28が配設されている。先端押さえ装置28は、シリンダー装置46を備えている。シリンダー装置46は、タイヤ成型ドラム16の外周面に垂直とされ、かつシリンダー装置46の軸線の延長線上にタイヤ成型ドラム16の回転軸が有るように配設されている。シリンダー装置46のシリンダロッド46Aはタイヤ成型ドラム16側へ伸縮するようにされており、先端部には、タイヤ成型ドラム16と平行とされた押圧部材48が固着されている。
【0025】
次に、本実施例の作用を説明する。
(1) 先ず、帯状ゴム部材12をタイヤ成型ドラム16へ貼着する前の帯状ゴム部材の貼付装置10の初期状態を説明する。
【0026】
初期状態では、押さえ治具36は治具装着装置26の挟持爪34によって把持され、タイヤ成型ドラム16から所定寸法離された所に位置している(図3参照)。
(2) 次に、図4に示すように、図示されない押出成型機から押出成型された帯状ゴム部材12を、ベルトコンベア14によって搬送してタイヤ成型ドラム16上に一定量送り込み、帯状ゴム部材12の先端部をガイド板22の間に位置させたら、ベルトコンベア14を停止する。
(3) 次に、シリンダー装置20を作動させて、図5に示すようにガイド板22同士を接近させ、ガイド板22の間隔寸法を、帯状ゴム部材12の幅に合わせて停止させる。これによって、帯状ゴム部材12の先端部のタイヤ成型ドラム16上の位置が定まる。
(4) 次に、シリンダー装置20を作動させて、ガイド板22を帯状ゴム部材12から離間させる。
(5) 治具装着装置26のシリンダー装置30を作動させ、シリンダロッド30Aを伸ばして押さえ治具36をタイヤ成型ドラム16側へ移動させる。押さえ治具36の磁石42がタイヤ成型ドラム16に吸着したら、シリンダー装置30の作動を停止して挟持爪34を離す。これによって押さえ治具36の板ばね44がタイヤ成型ドラム16の外周面へ帯状ゴム部材12の先端側を押し付け、帯状ゴム部材12の先端側を固定する(図6参照)。
(6) 次に、ベルトコンベア14を作動させると共にタイヤ成型ドラム16を若干回転させ、押さえ治具36をガイド板22の間から離した後、再び、シリンダー装置20を作動させて、ガイド板22同士を接近させ、ガイド板22の間隔寸法を、帯状ゴム部材12の幅に合わせる(図7参照)。
(7) ベルトコンベア14を作動させると共にタイヤ成型ドラム16を回転させ、帯状ゴム部材12をタイヤ成型ドラム16の外周に巻き付ける。帯状ゴム部材12は、両幅がガイド板22にガイドされるため、蛇行することなくタイヤ成型ドラム16上を周方向に沿って直線状に巻き取られ貼着される。
(8) 帯状ゴム部材12がタイヤ成型ドラム16を1周する長さを搬送したら、ベルトコンベア14及びタイヤ成型ドラム16を停止させ、1周分の長さの位置で帯状ゴム部材12を切断し、その後、ベルトコンベア14を作動させると共にタイヤ成型ドラム16を更に矢印C方向に回転させて帯状ゴム部材12を順次タイヤ成型ドラム16の外周面に貼着する。
(9) タイヤ成型ドラム16がほぼ一周回転して、押さえ治具36がガイド板22の近傍に位置し、帯状ゴム部材12の両端部の継ぎ目が先端押さえ装置28の押圧部材48の真下に位置したら、ベルトコンベア14の作動を停止すると共にタイヤ成型ドラム16の回転を停止する(図8参照)。
(10) 次に、シリンダー装置46を作動させ、押圧部材48で帯状ゴム部材12の継ぎ目を押圧して帯状ゴム部材12の先端部と後端部とを接続する。
(11) その後、タイヤ成型ドラム16を回転させ、押さえ治具36を治具装着装置26の真下へ位置させ、押さえ治具36を挟持爪34で把持してタイヤ成型ドラム16から取り外す。
【0027】
以上によって、帯状ゴム部材12のタイヤ成型ドラム16への貼着が終了する。
以上説明したように、本実施例の帯状ゴム部材の貼付装置10は、帯状ゴム部材12の先端の位置がガイド装置18によって決められ、押さえ治具36で固定され、さらに、巻取り時においてはガイド装置18によって、帯状ゴム部材12の巾方向への移動、即ち蛇行が修正されるため、柔軟な帯状ゴム部材12をタイヤ成型ドラム16の所定位置に外周方向へ沿って直線的に且つ確実に貼着することができる。
【0028】
なお、前記実施例では、帯状ゴム部材12の貼着時に、搬送される帯状ゴム部材12の両端部をガイドするようにしたが、一旦、タイヤ成型ドラム16の外周面に帯状ゴム部材12を巻き付け、その後、ガイド板22ガイド板22の間隔寸法を帯状ゴム部材12の幅に一致させてタイヤ成型ドラム16を回転させることにより、仮に蛇行して巻き付けられた帯状ゴム部材12であっても、所定位置に直線的となるように修正することができる。
【0029】
また、前記実施例では、押さえ治具36の長手方向をタイヤ成型ドラム16の軸方向に沿って配設して帯状ゴム部材12の先端を固定するようにしたが、図9に示すように、押さえ治具36の長手方向をタイヤ成型ドラム16の接線方向に沿って配設して帯状ゴム部材12の先端を固定するようにしてもよい。この場合、治具装着装置26の挟持爪34の移動方向は、タイヤ成型ドラム16の接線方向に沿った方向とすれば良い。
【0030】
〔第2実施例〕
本発明の第2実施例を図10にしたがって説明する。
【0031】
なお、第1実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0032】
本実施例のガイド板22には、帯状ゴム部材12の搬送経路側に、ガイド手段としてのガイドローラー52が設けられている。このガイドローラー52は、接線方向が帯状ゴム部材12の搬送経路方向(矢印B方向)に沿っている。本実施例では、帯状ゴム部材12がガイドローラー52に接してガイドされるため、搬送中の帯状ゴム部材12の両端部の擦れを防止することができる。
【0033】
なお、前記第1、2実施例では、板ばね44によって帯状ゴム部材12をタイヤ成型ドラム16へ押圧するようにしたが、板ばね44の代わりに、コイルスプリング、スポンジ、ゴム等の弾性部材を用いても良い。
【0034】
また、前記第1、2実施例では、鋼製のタイヤ成型ドラム16に磁石42を吸着させて押さえ治具36を固定するようにしたが、本発明はこれに限らず、タイヤ成型ドラム16に電磁石を設けて押さえ治具36を吸着するようにしてもよい。この場合、押さえ治具36には、磁石を設けても良く、磁石の代わりに鉄片を設けてもよい。
【0035】
また、前記第1、2実施例では、ガイド板22、治具把持装置32及び押圧部材48をシリンダー装置を用いて移動するようにしたが、本発明はこれに限らず、ガイド板22、治具把持装置32及び押圧部材48はモーター等の他の駆動手段で移動させても良い。
【0036】
さらに、押さえ治具36をタイヤ成型ドラム16に固定する場合には、前述したような磁力による吸着の他に、例えば、減圧によって押さえ治具36を吸着しても良い。この場合には、タイヤ成型ドラム16に空気を吸引する吸引孔を設け、押さえ治具36を吸着して固定すれば良い。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の帯状ゴム部材の貼付装置、及び帯状ゴム部材の貼付方法では、搬送されてくる柔軟な帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラム上の所定位置に確実に貼着でき、後の位置修正作業も不要になるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る帯状ゴム部材の貼付装置の斜視図である。
【図2】 図1に示す帯状ゴム部材の貼付装置の側面図である。
【図3】 図1に示す帯状ゴム部材の貼付装置を帯状ゴム部材の搬送方向下流側から見た正面図である。
【図4】 帯状ゴム部材の先端をタイヤ成型ドラムに載せた状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図5】 帯状ゴム部材の先端をガイド板で挟んだ状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図6】 帯状ゴム部材の先端を押さえ治具で固定した状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図7】 搬送される帯状ゴム部材の両端部をガイド板でガイドしている状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図8】 所定長さの帯状ゴム部材が巻き取られた状態を示すタイヤ成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図9】 押さえ治具による帯状ゴム部材の先端の他の固定方法を示す、帯状ゴム部材の貼付装置及びタイヤ成型ドラムの側面図である。
【図10】 本発明の第2実施例に係り、帯状ゴム部材の貼付装置のガイド板の斜視図である。
【符号の説明】
10 帯状ゴム部材の貼付装置
12 帯状ゴム部材
16 タイヤ成型ドラム
22 ガイド板(ガイド手段)
36 押さえ治具
52 ガイドローラー(ガイド手段)
Claims (3)
- 帯状ゴム部材の搬送方向先端側をタイヤ成型ドラムの外周又は前記タイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に固定するために設けられ、前記タイヤ成型ドラムの外周に対して着脱可能な押さえ治具と、
前記タイヤ成型ドラムの近傍に設けられ、少なくとも押さえ治具を装着する際には前記帯状ゴム部材の幅方向両端部から離間し、前記タイヤ成型ドラムを回転させて前記帯状ゴム部材を前記タイヤ成型ドラムに巻き取る際には前記帯状ゴム部材の幅方向両端部を支持して前記帯状ゴム部材が前記タイヤ成型ドラムの外周に前記タイヤ成型ドラムの外周方向に沿って直線的に貼着されるようにガイドを行う一対のガイド手段と、
を備えたことを特徴とする帯状ゴム部材の貼付装置。 - 前記ガイド手段よりもタイヤ成型ドラム回転方向下流側に、前記帯状ゴム部材の継ぎ目を押圧する先端押さえ装置を設けた、ことを特徴とする請求項1に記載の帯状ゴム部材の貼付装置。
- 帯状ゴム部材をタイヤ成型ドラムに貼り付ける帯状ゴム部材の貼付方法であって、
コンベアによって搬送された帯状ゴム部材の先端部を一対のガイド手段間に位置させる第1の工程と、
前記一対のガイド手段同士を接近させ、前記一対のガイド手段の間隔寸法を前記帯状ゴム部材の幅に合わせることで前記帯状ゴム部材の先端部の位置を定める第2の工程と、
前記一対のガイド手段を前記帯状ゴム部材から離間させる第3の工程と、
押さえ治具で帯状ゴム部材の搬送方向先端側をタイヤ成型ドラムの外周又は前記タイヤ成型ドラムの外周に取り付けられた部材に固定する第4の工程と、
前記一対のガイド手段同士を接近させて前記一対のガイド手段の間隔寸法を前記帯状ゴム部材の幅に合わせると共に、前記タイヤ成型ドラムを回転させて前記帯状ゴム部材を前記タイヤ成型ドラムを1周する分の長さ巻き取る第5の工程と、
先端押さえ装置で前記帯状ゴム部材の継ぎ目を押圧して前記帯状ゴム部材の先端部と後端部を接続する第6の工程と、
前記押さえ治具を前記タイヤ成型ドラムから取り外す第7の工程と、
を順に行うことを特徴とする帯状ゴム部材の貼付方法。
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