JPH06340006A - 帯状部材の貼付装置 - Google Patents

帯状部材の貼付装置

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JPH06340006A
JPH06340006A JP5130895A JP13089593A JPH06340006A JP H06340006 A JPH06340006 A JP H06340006A JP 5130895 A JP5130895 A JP 5130895A JP 13089593 A JP13089593 A JP 13089593A JP H06340006 A JPH06340006 A JP H06340006A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状部材を成型ドラム上の所定位置に確実に
貼着させる。 【構成】 成型ドラム16の幅方向両端部に、シリンダ
ロッド20Aの先端にガイド板22が取り付けられたシ
リンダ装置20をそれぞれ設ける。帯状部材12の先端
をガイド板22の間に挟持し、先端を押さえ治具36で
成型ドラム16に固定する。成型ドラム16を回転さ
せ、帯状部材12を巻き付ける際に、搬送されて来る帯
状部材12の幅方向両端部をガイド板22でガイドす
る。これによって、帯状部材12は蛇行することなく成
型ドラム16上を周方向に沿って直線状に巻き取られ貼
着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状部材、例えば、ゴ
ムストリップ部材を成型ドラム上へ貼り付ける際に用い
られる帯状部材の貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成型ドラム上にゴムストリップ材
料等の柔軟な帯状部材の先端を固定して貼着する装置と
して、特開昭63−95939号に提案されているよう
な貼着装置がある。
【0003】この貼着装置は、帯状部材の先端を押さえ
る押さえ治具を備えており、この押さえ治具によって、
帯状部材の形状、重さに関係なく帯状部材の先端を成型
ドラムへ確実に固定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、押出機
から押し出された生のゴム材料は柔軟であり、搬送用の
ベルトコンベアから搬送されて成型ドラム上へ搬送する
際に、先端部のドラム上の位置がズレる恐れがあり、そ
のまま固定して貼り付けを行うと指定位置からずれるこ
とになる。また、ゴムストリップ材料等の柔軟な帯状部
材は、搬送途中で蛇行することがある。このため、成型
ドラムの外周に巻き付ける際に、帯状部材が周方向に沿
って直線的に貼着できない場合がある。また、ベルトコ
ンベアから後端が外れると、後端側がフリーになり、先
端位置と後端位置とが合わない場合も生じ、後に修正作
業が必要となる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、搬送されてく
るゴム等の柔軟な帯状部材を成型ドラム上の所定位置に
確実に貼着することのできる帯状部材の貼付装置を提供
することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の帯状部材の貼付
装置は、帯状部材の搬送方向先端側を成型ドラムの外周
又は成型ドラムの外周に取り付けられた部材に固定する
押さえ治具と、成型ドラムの近傍に設けられ、前記帯状
部材の幅方向両端部を支持して前記帯状部材の貼り付け
位置を決めるガイド手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0007】
【作用】搬送されて来た帯状部材の先端を成型ドラムの
外周面又は成型ドラムの外周に取り付けられた部材に載
せ、押さえ治具によって帯状部材の先端側を成型ドラム
の外周面又は成型ドラムの外周に取り付けられた部材へ
固定する。搬送されてくる帯状部材の幅方向両端部をガ
イド手段によりガイドしつつ、成型ドラムを回転させ、
帯状部材を成型ドラムの外周面又は成型ドラムの外周に
取り付けられた部材に巻き付ける。これによって、仮に
帯状部材が蛇行して搬送されて来たとしても、ガイド部
材によって蛇行が修正されるので、帯状部材を成型ドラ
ムの所定位置へ、外周方向に沿って直線的に貼り付ける
ことができる。
【0008】
【実施例】
〔第1実施例〕本発明の帯状部材の貼付装置10の第1
実施例を図1乃至図8にしたがって説明する。
【0009】この帯状部材の貼付装置10は、ガイド装
置18、治具装着装置26及び押さえ治具36(共に後
で詳細を述べる)を備えている。
【0010】図1に示すように、帯状部材12(例え
ば、自動車用タイヤのフィーラー等)を搬送するベルト
コンベア14の搬送方向下流側(矢印B方向側)には、
周知の成型ドラム16が配設されている。なお、ベルト
コンベア14の上流側には、図示しない押出工程で台車
に巻き取られた帯状部材が配設されている。
【0011】成型ドラム16は、回転軸の軸方向(矢印
A方向)が帯状部材12の搬送方向とは直交方向とさ
れ、上端が、ベルトコンベア14の上面の延長線上に位
置している。本実施例の成型ドラム16は、外周面が厚
さ2〜3mm程度のゴムで被覆された鋼製とされている。
【0012】成型ドラム16の上方には、軸方向両端部
側に、それぞれガイド装置18が設けられている。
【0013】ガイド装置18は、成型ドラム16の軸方
向と平行とされたシリンダー装置20を有しており、各
シリンダー装置20のシリンダロッド20Aは、互いに
向かい合って伸縮するようになっている。なお、ガイド
装置18は、図示しないフレームに支持されている。
【0014】シリンダロッド20Aの先端には、ガイド
手段としてのガイド板22が取り付けられている。
【0015】ガイド板22は、長方形の板材で形成され
ており、長手方向が帯状部材12の搬送方向に沿って配
設されており、ベルトコンベア14側の端部が互いに離
れる側へ湾曲している。
【0016】ガイド板22には、ベアリングローラー2
4がシリンダー装置20側の面に取り付けられている。
図2に示すように、ベアリングローラー24は、外周部
分がガイド板22の下端よりも突出して成型ドラム16
の外周面に当接して回転できるようになっており、ガイ
ド板22の下端を成型ドラム16から所定寸法離間させ
ている。
【0017】なお、これらのシリンダー装置20は、図
示しない制御装置によって駆動が制御される。
【0018】図1に示すように、成型ドラム16の上方
には、ガイド装置18の間に治具装着装置26及び先端
押さえ装置28が配設されている。
【0019】図2及び図3に示すように、治具装着装置
26は、成型ドラム16の軸線に垂直とされたシリンダ
ー装置30を備えている。シンリンダー装置30は、成
型ドラム16の軸方向に一対のシリンダロッド30Aを
備えており、シリンダロッド30Aは、成型ドラム16
側へ伸縮できるようになっている。
【0020】このシリンダロッド30Aの先端には、治
具把持装置32が取り付けられている。治具把持装置3
2には、成型ドラム16の軸方向に沿って接離移動する
一対の挟持爪34を備えている。なお、挟持爪34の先
端は互いに内向きに折れ曲がっている。
【0021】図3に示すように、この挟持爪34は、押
さえ治具36を挟持するようになっている。押さえ治具
36は、軸方向が長手方向とされた矩形板38を備えて
おり、矩形板38の上面には、長手方向略中央部にT字
状の把持部40が固着されている。
【0022】矩形板38の下面には、長手方向一方側に
略直方体形状の磁石42が固着されている。なお、図2
に示すように、磁石42の成型ドラム16側の面は、円
弧状に形成されており、その曲率半径は成型ドラム16
の半径と同一とされている。
【0023】図3に示すように、矩形板38の磁石42
側とは反対側の端面には、矩形板38の下側に所定間隔
を置いて斜めに配設される板ばね44の一端が固着され
ている。
【0024】図2に示すように、治具装着装置26の矢
印B方向側に、先端押さえ装置28が配設されている。
先端押さえ装置28は、シリンダー装置46を備えてい
る。シリンダー装置46は、成型ドラム16の外周面に
垂直とされ、かつシリンダー装置46の軸線の延長線上
に成型ドラム16の回転軸が有るように配設されてい
る。シリンダー装置46のシリンダロッド46Aは成型
ドラム16側へ伸縮するようにされており、先端部に
は、成型ドラム16と平行とされた押圧部材48が固着
されている。
【0025】次に、本実施例の作用を説明する。 (1) 先ず、帯状部材12を成型ドラム16へ貼着す
る前の帯状部材の貼付装置10の初期状態を説明する。
【0026】初期状態では、押さえ治具36は治具装着
装置26の挟持爪34によって把持され、成型ドラム1
6から所定寸法離された所に位置している(図3参
照)。 (2) 次に、図4に示すように、図示されない押出成
型機から押出成型された帯状部材12を、ベルトコンベ
ア14によって搬送して成型ドラム上に一定量送り込
み、帯状部材12の先端部をガイド板22の間に位置さ
せたら、ベルトコンベア14を停止する。 (3) 次に、シリンダー装置20を作動させて、図5
に示すようにガイド板22同士を接近させ、ガイド板2
2の間隔寸法を、帯状部材12の幅に合わせて停止させ
る。これによって、帯状部材12の先端部の成型ドラム
16上の位置が定まる。 (4) 次に、シリンダー装置20を作動させて、ガイ
ド板22を帯状部材12から離間させる。 (5) 治具装着装置26のシリンダー装置30を作動
させ、シリンダロッド30Aを伸ばして押さえ治具36
を成型ドラム16側へ移動させる。押さえ治具36の磁
石42が成型ドラム16に吸着したら、シリンダー装置
30の作動を停止して挟持爪34を離す。これによって
押さえ治具36の板ばね44が成型ドラム16の外周面
へ帯状部材12の先端側を押し付け、帯状部材12の先
端側を固定する(図6参照)。 (6) 次に、ベルトコンベア14を作動させると共に
成型ドラム16を若干回転させ、押さえ治具36をガイ
ド板22の間から離した後、再び、シリンダー装置20
を作動させて、ガイド板22同士を接近させ、ガイド板
22の間隔寸法を、帯状部材12の幅に合わせる(図7
参照)。 (7) ベルトコンベア14を作動させると共に成型ド
ラム16を回転させ、帯状部材12を成型ドラム16の
外周に巻き付ける。帯状部材12は、両幅がガイド板2
2にガイドされるため、蛇行することなく成型ドラム1
6上を周方向に沿って直線状に巻き取られ貼着される。 (8) 帯状部材12が成型ドラム16を1周する長さ
を搬送したら、ベルトコンベア14及び成型ドラム16
を停止させ、1周分の長さの位置で帯状部材12を切断
し、その後、ベルトコンベア14を作動させると共に成
型ドラム16を更に矢印C方向に回転させて帯状部材1
2を順次成型ドラム16の外周面に貼着する。 (9) 成型ドラム16がほぼ一周回転して、押さえ治
具36がガイド板22の近傍に位置し、帯状部材12の
両端部の継ぎ目が先端押さえ装置28の押圧部材48の
真下に位置したら、ベルトコンベア14の作動を停止す
ると共に成型ドラム16の回転を停止する(図8参
照)。 (10) 次に、シリンダー装置46を作動させ、押圧
部材48で帯状部材12の継ぎ目を押圧して帯状部材1
2の先端部と後端部とを接続する。 (11) その後、成型ドラム16を回転させ、押さえ
治具36を治具装着装置26の真下へ位置させ、押さえ
治具36を挟持爪34で把持して成型ドラム16から取
り外す。
【0027】以上によって、帯状部材12の成型ドラム
16への貼着が終了する。以上説明したように、本実施
例の帯状部材の貼付装置10は、帯状部材12の先端の
位置がガイド装置18によって決められ、押さえ治具3
6で固定され、さらに、巻取り時においてはガイド装置
18によって、帯状部材12の巾方向への移動、即ち蛇
行が修正されるため、柔軟な帯状部材12を成型ドラム
16の所定位置に外周方向へ沿って直線的に且つ確実に
貼着することができる。
【0028】なお、前記実施例では、帯状部材12の貼
着時に、搬送される帯状部材12の両端部をガイドする
ようにしたが、一旦、成型ドラム16の外周面に帯状部
材12を巻き付け、その後、ガイド板22ガイド板22
の間隔寸法を帯状部材12の幅に一致させて成型ドラム
16を回転させることにより、仮に蛇行して巻き付けら
れた帯状部材12であっても、所定位置に直線的となる
ように修正することができる。
【0029】また、前記実施例では、押さえ治具36の
長手方向を成型ドラム16の軸方向に沿って配設して帯
状部材12の先端を固定するようにしたが、図9に示す
ように、押さえ治具36の長手方向を成型ドラム16の
接線方向に沿って配設して帯状部材12の先端を固定す
るようにしてもよい。この場合、治具装着装置26の挟
持爪34の移動方向は、成型ドラム16の接線方向に沿
った方向とすれば良い。
【0030】〔第2実施例〕本発明の第2実施例を図1
0にしたがって説明する。
【0031】なお、第1実施例と同一構成に関しては同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0032】本実施例のガイド板22には、帯状部材1
2の搬送経路側に、ガイド手段としてのガイドローラー
52が設けられている。このガイドローラー52は、接
線方向が帯状部材12の搬送経路方向(矢印B方向)に
沿っている。本実施例では、帯状部材12がガイドロー
ラー52に接してガイドされるため、搬送中の帯状部材
12の両端部の擦れを防止することができる。
【0033】なお、前記第1、2実施例では、板ばね4
4によって帯状部材12を成型ドラム16へ押圧するよ
うにしたが、板ばね44の代わりに、コイルスプリン
グ、スポンジ、ゴム等の弾性部材を用いても良い。
【0034】また、前記第1、2実施例では、鋼製の成
型ドラム16に磁石42を吸着させて押さえ治具36を
固定するようにしたが、本発明はこれに限らず、成型ド
ラム16に電磁石を設けて押さえ治具36を吸着するよ
うにしてもよい。この場合、押さえ治具36には、磁石
を設けても良く、磁石の代わりに鉄片を設けてもよい。
【0035】また、前記第1、2実施例では、ガイド板
22、治具把持装置32及び押圧部材48をシリンダー
装置を用いて移動するようにしたが、本発明はこれに限
らず、ガイド板22、治具把持装置32及び押圧部材4
8はモーター等の他の駆動手段で移動させても良い。
【0036】さらに、押さえ治具36を成型ドラム16
に固定する場合には、前述したような磁力による吸着の
他に、例えば、減圧によって押さえ治具36を吸着して
も良い。この場合には、成型ドラム16に空気を吸引す
る吸引孔を設け、押さえ治具36を吸着して固定すれば
良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の帯状部材
の貼付装置は上記構成としたので、搬送されてくるゴム
等の柔軟な帯状部材を成型ドラム上の所定位置に確実に
貼着でき、後の位置修正作業も不要になるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る帯状部材の貼付装置
の斜視図である。
【図2】図1に示す帯状部材の貼付装置の側面図であ
る。
【図3】図1に示す帯状部材の貼付装置を帯状部材の搬
送方向下流側から見た正面図である。
【図4】帯状部材の先端を成型ドラムに載せた状態を示
す成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図5】帯状部材の先端をガイド板で挟んだ状態を示す
成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図6】帯状部材の先端を押さえ治具で固定した状態を
示す成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図7】搬送される帯状部材の両端部をガイド板でガイ
ドしている状態を示す成型ドラム近傍を上からみた平面
図である。
【図8】所定長さの帯状部材が巻き取られた状態を示す
成型ドラム近傍を上からみた平面図である。
【図9】押さえ治具による帯状部材の先端の他の固定方
法を示す、帯状部材の貼付装置及び成型ドラムの側面図
である。
【図10】本発明の第2実施例に係り、帯状部材の貼付
装置のガイド板の斜視図である。
【符号の説明】
10 帯状部材の貼付装置 12 帯状部材 16 成型ドラム 22 ガイド板(ガイド手段) 36 押さえ治具 52 ガイドローラー(ガイド手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状部材の搬送方向先端側を成型ドラム
    の外周又は成型ドラムの外周に取り付けられた部材に固
    定する押さえ治具と、 成型ドラムの近傍に設けられ、前記帯状部材の幅方向両
    端部を支持して前記帯状部材の貼り付け位置を決めるガ
    イド手段と、 を備えたことを特徴とする帯状部材の貼付装置。
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