JP5498336B2 - シート貼付装置および貼付方法 - Google Patents
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一方、接着シートを被着体に貼付する装置としては、帯状台紙にラベル切片が仮着された原反をローラに巻き付け、ラベル切片を順に繰り出して被着体に貼付するラベル貼付装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
そして、特許文献1に記載の接着シートを被着体に貼付する場合には、特許文献2に記載の装置を用いることが考えられる。
また、本発明のシート貼付装置では、前記凹溝形成手段は、前記接着剤層に押圧されることで凹溝を形成する転写体を備え、前記搬送手段は、前記接着シートを支持するとともに、前記転写体が前記接着剤層に押圧される際の押圧力を受け止める支持受圧手段を備える、ことが好ましい。
さらに、本発明のシート貼付装置では、前記第1剥離手段と前記再仮着手段とを離間接近可能とする接離手段を備える、ことが好ましい。
さらに、本発明のシート貼付装置では、前記凹溝形成手段は、前記接着剤層に押圧されることで異なる形状の凹溝を形成可能な複数の転写体を備える、ことが好ましい。
さらに、搬送手段の支持受圧手段で接着シートを支持するとともに、転写体の押圧力を受け止めることにより、接着シートを搬送しつつ所望の形状の凹溝を確実に形成できる。また、装置が複雑になることなく、省スペース化が図れる。
また、接離手段を設けたので、凹溝形成手段の大きさや数、あるいは接着シートの長さによって、第1剥離手段と再仮着手段との間隔を適切に変更でき、また、凹溝形成手段の交換などのメンテナンスも容易に行える。
さらに、異なる凹溝を形成可能な転写体を複数備えているので、その組み合わせにより、多様な形状の凹溝を形成できる。
また、実施形態では、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」といった方位を示す用語は、図1を基準として用いる。
図1において、シート貼付装置1は、基材シートBSの一方の面に接着剤層ADを有する接着シートSの接着剤層ADに第1,第2凹溝M1,M2を形成し、この接着シートSを被着体Wに貼付するものである。具体的に、第1,第2凹溝M1,M2形成前の接着シートSは、予め所定のシート長にカットされており、第1剥離部材としての帯状の剥離シートRL上に、所定間隔で仮着された状態で第1原反R1として予め準備されている。そして、シート貼付装置1は、この第1原反R1の剥離シートRLから接着シートSを剥離して第1,第2凹溝M1,M2を形成した後、剥離シートRL上に再仮着して第2原反R2として繰り出し、被着体Wに貼付する。なお、本実施形態では、凹溝M1,M2が形成された接着シートSが再仮着される第2剥離部材として、第1原反R1を構成する剥離シートRLを再利用している。
印刷手段3としては、印字手段を含む概念であって特に制限はなく、サーマルヘッドプリンタ、レーザプリンタ、ドットインパクトプリンタ、インクジェットプリンタなどを用いることができる他、凸版印刷、凹判印刷、平版印刷、スクリーン印刷などであってもよい。
無端ベルト53は、多孔性を有した帯状部材で構成された所謂サクションベルトであって、プーリ52の回転によって図1中時計回りに回転駆動される。また、吸引チャンバ54は、空気を吸引することで、無端ベルト53の下面側で接着シートSを吸引支持可能に設けられ、当該吸引チャンバ54の下面側541が支持受圧手段として形成される。これにより、第1剥離板4で剥離シートRLから剥離されて繰り出された接着シートSが無端ベルト53の下面側で支持され、当該無端ベルト53の回転に伴ってプーリ51側からプーリ52側に向かって搬送されるようになっている。
また、支持面541および無端ベルト53は、一定の剛性を備えており、搬送中の接着シートSの接着剤層ADに後述する第1,第2転写体64,65が押圧されたときの圧力を受け止めることができるようになっている。
第1,第2転写体64,65は、ローラ状に形成され、第1転写体64は、図2中右上がりに形成された複数の第1凸部641を備えており、第2転写体65は同図左上がりに形成された複数の第2凸部651を備えている。
そして、搬送手段5により左方向に搬送される接着シートSの接着剤層ADに、まず、第1転写体64が押圧されることで第1凸部641に対応する第1凹溝M1が形成され、続いて第2転写体65が押圧されることで第2凸部651に対応する第2凹溝M2が形成される。
押圧ローラ11は、ゴムや樹脂等の弾性変形可能な部材で構成されている。
この状態で、回動モータ223,521,63,64を同期駆動させることにより、第1原反R1を支持ローラ211から回収ローラ226方向に繰り出す。繰り出された第1原反R1に仮着された接着シートSは、印刷手段3により所定の印刷が施される。この印刷に関し、上記印刷手段3で例示した各印刷手段等では、被印字体である接着シートSの表面までの距離が正確に維持されていなければ、印刷や印字の内容が擦れたり、ぼやけたりして正確で綺麗な印刷が行えない。つまり、第1,第2凹溝M1,M2が形成された接着シートSの表面は、これら溝によって凹凸形状となっているため、印刷手段3と接着シートSの表面までの距離が不規則なため、正確で綺麗な印刷が行えない。その点本発明のシート貼付装置1は、第1,第2凹溝M1,M2を形成する前に印刷を施す構成であるため、正確で綺麗な印刷を施すことができる。
印刷が施された第1原反R1は、第1剥離板4により剥離シートRLが折り返されることで、接着シートSが剥離シートRLから剥離される。そして、剥離シートRLは、迂回手段7により凹溝形成手段6を迂回するように、再仮着プレート8に案内される。
一方、接着シートSは、剥離シートRLから剥離されるのと同時に、繰り出し方向の先端から順次、搬送手段5に受け渡される。
次いで、搬送手段5によって搬送される接着シートSは、まず、その接着剤層ADが軟化手段61により軟化され、第1,第2凹溝M1,M2を形成しやすい状態になる。そして、接着シートSは、さらに搬送され、無端ベルト53を介して支持面541と回転する第1転写体64とに挟持される。これにより、軟化した接着剤層ADに第1転写体64の第1凸部641が押圧され、図2に示すように、接着剤層ADに第1凹溝M1が形成される。続いて、接着シートSが支持面541と第2転写体65とに挟持され、接着剤層ADに第2凸部651が押圧されることで、第2凹溝M2が形成される。このようにして第1,第2凹溝M1,M2が形成された接着剤層ADは、硬化手段66により硬化されて、第1,第2凹溝M1,M2が変形しにくい状態となる。なお、第1,第2凹溝M1,M2は、それぞれ接着シートSのいずれかの端縁まで連続し、端縁で開口している。
この後、接着シートSは、再仮着プレート8上に案内され、プーリ52の手前に達したところで、吸引チャンバ54による吸引力が働かなくなり、剥離シートRL上に順次受け渡され、第1,第2凹溝M1,M2が形成された接着シートSが剥離シートRLに再仮着され、第2原反R2が形成される。
また、従来の繰出手段、剥離手段、押圧手段を備えたシート貼付装置を利用することができる。すなわち、従来と同様の繰出手段2における原反の繰り出し途中の位置に、第1剥離手段4、搬送手段5、凹溝形成手段6、迂回手段7、再仮着手段8を新たに設けることで、前記実施形態のシート貼付装置1を構成できる。
図3に示すシート貼付装置1Aと図1に示すシート貼付装置1との相違点は、第1,第2繰出手段21,22の代わりに第1,第2繰出手段21A,22Aを設けた点と、迂回手段7を設けていない点である。
第1繰出手段21Aは、第1剥離部材としての第1剥離シートRL11に接着シートSが仮着された第1原反R11を支持する支持ローラ211と、ガイドローラ212と、第1剥離板4で接着シートSが剥離された第1剥離シートRL11を回収する回収ローラ213Aとを備えている。
第2繰出手段22Aは、第2繰出手段22から回収ローラ226を除いた構成を有し、各ローラ221,222,224,225と再仮着プレート8には、無端ベルト状の第2剥離部材としての第2剥離シートRL12が回転可能に巻回されている。そして、回転中の第2剥離シートRL12に、第1,第2凹溝M1,M2が形成された接着シートSが再仮着されることで、第2原反R12が形成される。
第2繰出手段22Bは、第2繰出手段22Aに、第2剥離部材としての第2剥離シートRL22を支持する支持ローラ220Bと、図1に示す回収ローラ226とを新たに設けた構成を有している。そして、駆動ローラ224の回転駆動により支持ローラ220Bから繰り出された第2剥離シートRL22が再仮着プレート8で折り返される際に、第1,第2凹溝M1,M2が形成された接着シートSが再仮着されることで、第2原反R22が形成される。
さらに、第1,第2転写体64,65それぞれの内部にコイルヒータや赤外線ヒータ等の軟化手段を配置してもよい。
また、凹溝形成手段として、転写体を例示したが、レーザーを用いて凹溝を形成するようにしてもよい。
さらに、印刷手段3、軟化手段61、硬化手段66、接離手段9のうち少なくとも1つを設けなくてもよい。
また、押圧ローラ11内に、接着シートSの接着剤層ADを軟化させる軟化手段を配置してもよい。この場合、押圧ローラ11は、接着シートSを被着体Wに押圧するときに、被着体Wと接着シートSとの間の空気を凹溝から排出しつつ接着剤層ADを軟化させることで、凹溝を消滅させた状態で接着シートSを被着体Wに貼付することができる。
さらに、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
4…第1剥離板(第1剥離手段)
5…搬送手段
6…凹溝形成手段
8…再仮着プレート(再仮着手段)
9…接離手段
10…第2剥離板(第2剥離手段)
11…押圧ローラ(押圧手段)
21,21A…第1繰出手段
22,22A,22B…第2繰出手段
AD…接着剤層
BS…基材シート
M1,M2…第1,第2凹溝(凹溝)
R1,R11…第1原反
R2,R12,R22…第2原反
RL…剥離シート(第1剥離部材、第2剥離部材)
RL11…第1剥離シート(第1剥離部材)
RL12,RL22…第2剥離シート(第2剥離部材)
S…接着シート
W…被着体
Claims (6)
- 基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置であって、
前記接着シートが前記接着剤層を介して第1剥離部材上に仮着された第1原反を繰り出す第1繰出手段と、
前記繰り出された第1原反の接着シートを前記第1剥離部材から剥離する第1剥離手段と、
前記剥離された接着シートの接着剤層に凹溝を形成する凹溝形成手段と、
前記凹溝が形成された接着シートを第2剥離部材に再仮着して第2原反を形成する再仮着手段と、
前記第2原反を繰り出す第2繰出手段と、
前記繰り出された第2原反の接着シートを前記第2剥離部材から再剥離する第2剥離手段と、
前記再剥離された接着シートを前記凹溝が形成された接着剤層を介して被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備えることを特徴とするシート貼付装置。 - 前記第1剥離部材から剥離された接着シートを前記凹溝形成手段での凹溝の形成中に支持するとともに、前記再仮着手段に搬送する搬送手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
- 前記凹溝形成手段は、前記接着剤層に押圧されることで凹溝を形成する転写体を備え、
前記搬送手段は、前記接着シートを支持するとともに、前記転写体が前記接着剤層に押圧される際の押圧力を受け止める支持受圧手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のシート貼付装置。 - 前記第1剥離手段と前記再仮着手段とを離間接近可能とする接離手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシート貼付装置。
- 前記凹溝形成手段は、前記接着剤層に押圧されることで異なる形状の凹溝を形成可能な複数の転写体を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のシート貼付装置。
- 基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを被着体に貼付するシート貼付方法であって、
前記接着シートが前記接着剤層を介して第1剥離部材上に仮着された第1原反を繰り出し、
前記繰り出された第1原反の接着シートを前記第1剥離部材から剥離し、
前記剥離された接着シートの接着剤層に凹溝を形成し、
前記凹溝が形成された接着シートを第2剥離部材に再仮着して第2原反を形成し、
前記第2原反を繰り出し、
前記繰り出された第2原反の接着シートを前記第2剥離部材から再剥離し、
前記再剥離された接着シートを前記凹溝が形成された接着剤層を介して被着体に押圧して貼付することを特徴とするシート貼付方法。
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