JP3925026B2 - ワイヤハーネス用蓋付きボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネス用蓋付きボックスに関し、詳しくは、蓋体を閉鎖方向に操作してロックする際の操作性向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂成型品のボックスは、自動車用部品として電線束を収容するプロテクタ、分岐回路や電子部品を収容する電気接続箱等、ワイヤハーネスの保護部材として多用されている。例えば、特開平9−65540号公報には、ワイヤハーネス用のプロテクタが記載されている。このプロテクタ1は、図4(A)(B)に示すように、電線束Wに対し、ヒンジ部3を中心として開閉可能な蓋部4が設けられ、収容部2の側壁との間には、蓋部4を閉鎖状態に固定するためのロック手段5が設けられている。ロック手段5は蓋部4の両側に突設した係止突起6と、収容部2の側壁に設けられ上記係止突起6が弾性的に挿入されて係合する枠状の係止凹部7とから構成されている。そして、蓋部4を閉鎖固定するには、蓋部4を閉鎖方向に回転操作して係止突起6を係止凹部7に挿入する操作により行われる。
【0003】
上記のロック手段5は、左右一対の係止突起6により係止するものであるが、例えば、図5(A)(B)に示すように、蓋部14の大きさの都合上、ロック手段を一側方に2箇所以上配設する場合がある。この蓋付きボックス11は、ヒンジ部13を中心として箱部12の開口部に対し蓋部14が開閉可能に連結され、蓋部14と箱部12との間には、ヒンジ部13からの距離(L1、L2)を隔てて第1ロック手段15Aと第2ロック手段15Bが配設されている。第1ロック手段15Aと第2ロック手段15Bは、図5(C)に示すように、係止突起16が係止凹部17に弾性的に挿入されて係合することで、蓋部14を閉鎖状態にロック可能とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のロック構造では、第1ロック手段15Aと第2ロック手段15Bとの間に、回転中心であるヒンジ部13からの距離(L1、L2)に差が生じる。このため、ヒンジ部13から近い方の第1ロック手段15Aにおいては、回転半径が小さいので、係止突起16が係止凹部17に挿入される際、斜め方向からの挿入となり、回転半径の大きい第2ロック手段15Bよりも挿入抵抗が大きくなり、蓋部14の閉鎖作業の操作性低下をきたしていた。この傾向は、例えばPBTのような硬い樹脂材料ほど顕著に現れていた。
【0005】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、回転半径の小さい位置にあるロック手段の挿入力を小さくして、回転中心からの距離の異なるロック手段の間での挿入力の均一化を図り、これにより蓋部の閉鎖作業性を向上することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、樹脂成型品よりなる箱部と、該箱部の一辺にヒンジ部を介して連結された蓋部とからなり、該蓋部は上記ヒンジ部を中心として上記箱部の開口部に対し開閉可能とし、上記ヒンジ部の軸線に直交する平面上において、上記蓋部と箱部のいずれか一方に突設した係止突起と、いずれか他方に係止凹部を形成すると共に、上記係止突起が弾性的に挿入されて係止可能な係止凹部とからなるロック手段を、上記ヒンジ部からの距離を隔てて2箇所以上に配設するようにしたワイヤハーネス用蓋付きボックスにおいて、
上記ロック手段のうち、上記ヒンジ部からの距離が短い方の第1ロック手段は、ヒンジ部からの距離が長い方の第2ロック手段より係止凹部に対する係止突起の係止部分を小さく設定することで、上記ヒンジ部を中心とする蓋部の回転操作中における第1ロック手段と第2ロック手段の係止突起の挿入力を均一化する設定としていることを特徴とするワイヤハーネス用蓋付きボックスを提供している。
【0007】
上記構成によれば、蓋部の回転半径が小さいため係止突起と係止凹部が斜め方向から係合されることに起因する第1ロック手段の挿入力の増加分を軽減することができ、第2ロック手段との操作性のバランスを確保することができる。
【0008】
具体的には、上記第1ロック手段の係止突起の幅を上記第2ロック手段の係止突起の幅より狭くすることで第1ロック手段の係止部分を小さくのが好ましい。このようにすれば、係止突起と係止凹部の係止部分の幅が狭くなった分、係止凹部に挿入される際の接触面積が少なくなり、その挿入抵抗を低減できる。
【0009】
また、上記第1ロック手段の係止突起の突出高さを上記第2ロック手段の係止突起の突出高さより低くすることで第1ロック手段の係止部分を小さくするようにしてもよい。この場合、係止突起が係止凹部に係合する際に乗り越えるときの抵抗を低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1、2はワイヤハーネス用蓋付きボックス21の第一実施形態を示し、樹脂成型品よりなる箱部22と、該箱部22の一辺にヒンジ部23を介して連結された蓋部24とからなっている。蓋部24は、ヒンジ部23を回転中心として箱部22の開口部22aに対し開閉可能とし、蓋部24の両側には、蓋部24の閉鎖状態において箱部22の両側壁22bを挟み込むようにして重合する一対の側枠24a、24bをそれぞれ一体突設している。
【0011】
蓋部24は閉鎖状態において、ヒンジ部23の軸線に直交する平面上において側枠24a、24bが箱部22の側壁22bに重合され、この状態で蓋部24を係止固定するロック手段25が設けられている。ロック手段25は、ヒンジ部23からの距離L1が短い第1ロック手段25Aと、その距離L2が長い第2ロック手段25Bとの距離を隔てた2箇所に配設されている。ロック手段25は、側壁22bの上端部にそれぞれ外方に向かって突設された係止突起26A、26Bと、側枠24aの対応位置に形成した係止凹部27A、27Bとからなっている。係止突起26A、26Bは側枠24a、24bが被さってくる方向に至るに従い外方への突出量が増加する傾斜面26aと、該傾斜面26aに続いて側壁22bに対し垂直に切り立った係止面26bとを備えている。一方、係止凹部27A、27Bは、それぞれ係止突起26A、26Bの幅に対応して外嵌可能な溝幅を有し、溝の端面27aが係止突起26A、26Bの係止面26bに係止可能とされている。
【0012】
本実施形態においては、図2(A)に示すように、ロック手段25のうち第1ロック手段25Aの係止突起26Aの幅W1は、ロック手段25Bの係止突起26Bの幅W2より狭く設定することで、係止凹部27Aに対する係止突起26Aの係止部分を、係止突起26Bと係止凹部27Bとの間の係止部分より小さくしている。
【0013】
上記構成において、図2(A)(B)に示すように、蓋部24を箱部22の開口部22aに被せるために、ヒンジ部23を中心として回転操作すると、先ず、ヒンジ部23からの距離L1の近い側の第1ロック手段25Aが係止し、続いて第2ロック手段25Bが係止する。このとき、第1ロック手段25Aの係止突起26Aと係止凹部27Aは、短い回転半径(L1)の軌道に沿って大きな傾斜角度で係合されため、係止凹部27Aに対する係止突起26Aの挿入力は、回転半径(L2)の長い第2ロック手段25Bより大きくなる。しかし、第1ロック手段25Aの係止突起26Aの幅W1は、ロック手段25Bの係止突起26Bの幅W2より狭く設定しているため、第1ロック手段25Aの挿入力が、その分低減され、第2ロック手段25Bと均等な挿入力とすることができる。
【0014】
図3(A)(B)は、第二実施形態を示し、第1ロック手段35Aの係止突起36Aの突出高さH1を、第2ロック手段35Bの係止突起36Bの突出高さH2より低く設定したものである。このようにすることで、第1ロック手段35Aにおける係止突起36Aと係止凹部37Aとの係止部分が、第2ロック手段35Bにおける係止突起36Bと係止凹部37Bとの係止部分より小さくなって、その挿入力が低減され、第1ロック手段35Aと第2ロック手段35Bとの操作性をほぼ均等にすることができる。なお、その他の構成は第1実施形態と同様のため、同一符号を用いて説明を省略する。
【0015】
なお、上記各実施形態では、ロック手段として距離を隔てて配設した2箇所の例を示したが、3箇所以上の場合にも同様に適用可能であり、ヒンジ部からの距離が短いほど、係止突起と係止凹部との係止部分を小さくすることで対応できる。また、上記各実施形態では、蓋部に係止凹部、箱部に係止突起を設ける設定としたが、逆に蓋部に係止突起、箱部に係止凹部とする設定でもよい。さらに、ロック手段の形状は、図示のものに限定されず、一方の突起と他方の凹部が係合するものであれば、他の形状のものも採用可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のワイヤハーネス用蓋付きボックスによれば、距離を隔てて配設された2箇所以上のロック手段の係合操作に際し、ヒンジ部からの距離の短い側の係止部分を、距離の長い側の係止部分より小さくすることで、両方のロック手段を係合させる力を均等にバランスさせることができる。よって、箱部に対し蓋部を閉鎖させる際の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるワイヤハーネス用蓋付きボックスの第一実施形態の斜視図である。
【図2】 (A)(B)は箱部への蓋部の閉鎖操作を示す図、(C)は第1ロック手段の断面図である。
【図3】 (A)(B)は第二実施形態を示す図である。
【図4】 (A)(B)は従来例を示す図である。
【図5】 (A)乃至(C)は従来例を示す図である。
【符号の説明】
21 蓋付きボックス
22 箱部
22a 開口部
22b 側壁
23 ヒンジ部
24 蓋部
24a、24b 側枠
25 ロック手段
25A、35A 第1ロック手段
25B、35B 第2ロック手段
26A、26B、36A、36B 係止突起
27A、27B、37A、37B 係止凹部
Claims (3)
- 樹脂成型品よりなる箱部と、該箱部の一辺にヒンジ部を介して連結された蓋部とからなり、該蓋部は上記ヒンジ部を中心として上記箱部の開口部に対し開閉可能とし、上記ヒンジ部の軸線に直交する平面上において、上記蓋部と箱部のいずれか一方に突設した係止突起と、いずれか他方に係止凹部を形成すると共に、上記係止突起が弾性的に挿入されて係止可能な係止凹部とからなるロック手段を、上記ヒンジ部からの距離を隔てて2箇所以上に配設するようにしたワイヤハーネス用蓋付きボックスにおいて、
上記ロック手段のうち、上記ヒンジ部からの距離が短い方の第1ロック手段は、ヒンジ部からの距離が長い方の第2ロック手段より係止凹部に対する係止突起の係止部分を小さく設定することで、上記ヒンジ部を中心とする蓋部の回転操作中における第1ロック手段と第2ロック手段の係止突起の挿入力を均一化する設定としていることを特徴とするワイヤハーネス用蓋付きボックス。 - 上記第1ロック手段の係止突起の幅を上記第2ロック手段の係止突起の幅より狭くすることで第1ロック手段の係止部分を小さくしている請求項1に記載のワイヤハーネス用蓋付きボックス。
- 上記第1ロック手段の係止突起の突出高さを上記第2ロック手段の係止突起の突出高さより低くすることで第1ロック手段の係止部分を小さくしている請求項1に記載のワイヤハーネス用蓋付きボックス。
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