JP3329228B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP3329228B2 JP09875097A JP9875097A JP3329228B2 JP 3329228 B2 JP3329228 B2 JP 3329228B2 JP 09875097 A JP09875097 A JP 09875097A JP 9875097 A JP9875097 A JP 9875097A JP 3329228 B2 JP3329228 B2 JP 3329228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電装回路や電子部
品を収める電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用の種々の電装回路や電子
部品を収めるとともに、ワイヤハーネス等の配線類の接
続分岐点として、自動車内に設置される電気接続箱が用
いられている。
【0003】以下、従来の電気接続箱について、図3に
従って説明する。電気接続箱100は、それぞれ合成樹
脂を射出成形することにより形成されたアッパーケース
101及びロアーケース102から構成されている。
【0004】アッパーケース101は、各側壁101
a,101b,101c,101dを備え、下面が開口
した箱状をなしている。各側壁101a,101b,1
01c,101dの開口端付近には、それぞれ係合突起
103a,103bが形成されている(側壁101bの
係合部103a及び側壁101dの係合突起103bは
図示略)。
【0005】ロアーケース102は、各側壁102a,
102b,102c,102dを備え、上面が開口した
箱状をなしている。また、ロアーケース102は、外周
面がアッパーケース101の内周面に当接する大きさに
形成されている。ロアーケース102の上部周壁には突
条104が形成されている。各側壁102a,102
b,102c,102dにおいて、前記各係合突起10
3a,103bと対応する位置には、それぞれ係合部1
05a,105bが形成されている。
【0006】そして、アッパーケース101をロアーケ
ース102に組付ける際には、アッパーケース101の
下端面が突条104の上面に当接するのと同時に、アッ
パーケース101の各係合突起103a,103bが、
ロアーケース102の各係合部105a,105bに係
合する。これにより、アッパーケース101はロアーケ
ース102に組付けられる。
【0007】このように構成された従来の電気接続箱1
00は、以下の2通りの順序で自動車内に搭載される。 (1)まず、ロアーケース102が自動車内に搭載さ
れ、その後でロアーケース102にアッパーケース10
1が組付けられる。
【0008】(2)まず、ロアーケース102にアッパ
ーケース101が組付けられ、その後で自動車内に搭載
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロアーケー
ス102にアッパーケース101を組付ける際に、上記
(1)の場合、作業者は、ロアーケース102の上方か
らアッパーケース101を組付けなければならない。す
ると、作業者は、アッパーケース101でロアーケース
102が隠れてしまってロアーケース102の位置を視
認できず、手探り状態で組付作業を行わなければならな
かった。その結果、各係合突起103a,103bが各
係合部105a,105bに係合しなかったりするな
ど、アッパーケース101の組付ミスを生じるおそれが
あった。
【0010】また、上記(2)の場合、アッパーケース
101のロアーケース102への組付けは、一般にアッ
パーケース101とロアーケース102とを手に持った
状態で行われる。当然のことながら、作業者は、アッパ
ーケース101及びロアーケース102を、例えば図3
に示すような一方向からしか見ることができず、アッパ
ーケース101の各側壁101b,101dに形成され
た各係合突起103a,103bを視認することができ
なかった。したがって、上記(1)の場合と同様に、ア
ッパーケース101の組付ミスを生じるおそれがあっ
た。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、確実に組付けを行うこ
とを可能にした電気接続箱を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、一面が開口した箱状をなす第1ケースと、その第1
ケースと組付けられる一面が開口した箱状をなす第2ケ
ースとを備え、前記第2ケースは、前記第1ケースの外
側面を組付方向に案内する案内手段を備え、前記案内手
段は、前記第2ケースの外周面に形成され、第2ケース
の開口端方向に向かって延び、前記第2ケースの開口端
から離間する方向に形成された斜状案内を有するととも
に、前記第1ケースと前記第2ケースとの組付状態にお
いて先端周縁が前記第1ケースの外側面よりも外方に位
置するケースガイドからなることをその要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の電気接続箱において、前記案内手段は、前記第2ケ
ースのコーナ部において該第2ケースの開口端よりも突
出する複数のケースガイドからなることをその要旨とす
る。
【0014】
【0015】なお、以下に述べる発明の実施の形態にお
いて、特許請求の範囲または課題を解決するための手段
に記載の「第1ケース」はアッパーケース101から構
成され、同じく「第2ケース」はロアーケース11から
構成され、同じく「案内手段」はケースガイド12から
構成され、同じく「斜状案内」はテーパ面12aから構
成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1及び図2に従って説明する。尚、本実施形態
において、図3に示した従来の形態と同じ構成部材につ
いては符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0017】電気接続箱10は、それぞれ合成樹脂を射
出成形することにより形成されたアッパーケース101
及びロアーケース11から構成されている。ロアーケー
ス11は、前記従来形態のロアーケース102及びロア
ーケース102に一体形成された複数のケースガイド1
2から構成されている。各ケースガイド12は、略
「L」字状に形成され、突条104を基端として、ロア
ーケース11の各コーナを覆うように、上方に延びてい
る。これにより、各ケースガイド12の上端は、ロアー
ケース11の開口端よりも高く形成されている。また、
図2に示すように、各ケースガイド12の内側には、鉛
直方向に対して角度θのテーパ面12aが形成されてい
る。詳しく言えば、各ケースガイド12の内側は、上方
に向かうにしたがって、ロアーケース11の開口端から
外側に離間するように形成されている。
【0018】アッパーケース101をロアーケース11
に組付ける際には、まず、ロアーケース11の上方から
アッパーケース101を被せる。すると、アッパーケー
ス101の各側面101a,101b,101c,10
1dの下端が各ケースガイド12のテーパ面12aに案
内される。そして、前記従来の形態と同様に、突条10
4より上部のロアーケース11の外周面がアッパーケー
ス101の内周面に当接する。また、アッパーケース1
01の下端面がこの突条104の上面に当接するのと同
時に、アッパーケース101の各係合突起103a,1
03bが、ロアーケース11の各係合部105a,10
5bに係合する。これにより、アッパーケース101は
ロアーケース11に組付けられる。
【0019】次に、本実施形態の作用及び効果について
説明する。・ まず、ロアーケース11を自動車内に搭
載し、その後でロアケース11にアッパーケース101
を組付ける場合に、作業者は、ロアーケース11の上方
からアッパーケース101を組付けなければならない。
このとき作業者は、アッパーケース101越しにロアー
ケース11の各ケースガイド12を視認することができ
る。そして、作業者は、アッパーケース101の各側面
101a,101b,101c,101dの下端を各ケ
ースガイド12のテーパ面12aに案内させながらアッ
パーケース101の組付けを行うことができる。したが
って、作業者は、アッパーケース101をロアーケース
11に確実に組み付けることができる。
【0020】また、まずロアーケース102にアッパー
ケース101を組付け、その後で自動車内に搭載する場
合においても、作業者は、アッパーケース101の各側
面101a,101b,101c,101dの下端を各
ケースガイド12のテーパ面12aに案内させながらア
ッパーケース101の組付けを行うことができるため、
上記の効果を得ることができる。
【0021】・ アッパーケース101とロアーケース
11との組付状態において、アッパーケース101の開
口端は、ロアーケース11の開口端の外周面と各ケース
ガイド12の内面とによって挟まれた状態になる。その
ため、アッパーケース101をロアーケース11に組付
ける際に、合成樹脂で形成されたアッパーケース101
の開口端が可撓変形して突条104や各係合部105a
を乗り越えてしまい、取付け不良となることを防止でき
る。
【0022】尚、上記実施形態は以下のように変更して
もよく、その場合でも同様の作用および効果を得ること
ができる。 ・ 上記実施形態では、各ケースガイド12はロアーケ
ース11のかどに形成されている。これをロアーケース
11の各側面11a,11b,11c,11dの直線部
分に形成する。
【0023】・ 上記実施形態では、各ケースガイド1
2はロアーケース11のかどに形成されている。これを
ロアーケース11全体を囲むようにして形成する。 ・ 上記実施形態では、各ケースガイド12にテーパ面
12aを形成したが、これを廃する。
【0024】・ 上記実施形態では、アッパーケース1
01に各係合突起103aを形成し、ロアーケース11
に各係合部105aを形成しているが、アッパーケース
101に各係合部105aを形成し、ロアーケース11
に各係合突起103aを形成する。
【0025】以上、各実施形態について説明したが、各
実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にそれらの効果と共に記載する。 ・ 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気接続箱に
おいて、前記案内手段は、前記第2ケースの外側面にお
けるコーナに設けられたL字状をなすケースガイドから
なる電気接続箱。
【0026】このようにすれば、第1ケースを第2ケー
スに確実に組付けることができるとともに、ケースガイ
ドの強度を高めることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、第1ケースを第2ケー
スに組付ける際に、第1ケースの外側面を第2ケースに
備えられた案内手段に案内させて組付けることができ
る。そのため、第1ケースを第2ケースに確実に組付け
ることができる。
【0028】また、第1ケースと第2ケースとの組付状
態において、第1ケースの開口端は、第2ケースの開口
端の外周面とケースガイドの内面とによって挟まれた状
態になる。そのため、第1ケースを第2ケースに確実に
組付けることができる。
【0029】さらに、第1ケースを第2ケースに組付け
る際に、第1ケースの外側面をケースガイドの斜状案内
に沿って組付けることができる。そのため、第1ケース
を第2ケースに容易に且つ確実に組付けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の分解斜視図。
【図2】図1のA−A線方向から見た断面図。
【図3】従来の形態の分解斜視図。
【符号の説明】
10…電気接続箱、11…第2ケースとしてのロアーケ
ース、12…案内手段としてのケースガイド、12a…
斜状案内としてのテーパ面、101…第1ケースとして
のアッパーケース。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が開口した箱状をなす第1ケース
    と、 その第1ケースと組付けられる一面が開口した箱状をな
    す第2ケースとを備え、 前記第2ケースは、前記第1ケースの外側面を組付方向
    に案内する案内手段を備え 前記案内手段は、前記第2ケースの外周面に形成され、
    第2ケースの開口端方向に向かって延び、前記第2ケー
    スの開口端から離間する方向に形成された斜状案内を有
    するとともに、前記第1ケースと前記第2ケースとの組
    付状態において先端周縁が前記第1ケースの外側面より
    も外方に位置するケースガイドからなる電 気接続箱。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気接続箱において、 前記案内手段は、前記第2ケースのコーナ部において該
    第2ケースの開口端よりも突出する複数のケースガイド
    からなる電気接続箱。
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