JP4170040B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱 Download PDF

Info

Publication number
JP4170040B2
JP4170040B2 JP2002219273A JP2002219273A JP4170040B2 JP 4170040 B2 JP4170040 B2 JP 4170040B2 JP 2002219273 A JP2002219273 A JP 2002219273A JP 2002219273 A JP2002219273 A JP 2002219273A JP 4170040 B2 JP4170040 B2 JP 4170040B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower cover
locking
wall
box
electrical junction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002219273A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004064872A (ja
Inventor
敏久 滝本
佳彦 中浜
桂一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Yazaki Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002219273A priority Critical patent/JP4170040B2/ja
Publication of JP2004064872A publication Critical patent/JP2004064872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4170040B2 publication Critical patent/JP4170040B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リレー、ヒューズ等が装着されたジャンクションブロックを有し、ボックス本体とロアカバーとを備えて構成される電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両等に搭載される電子周辺機器間の電源供給や信号授受を行う電線数や組付部品数は、膨大なものとなっている。これらの電子周辺機器が搭載される車両には、四輪自動車、二輪車、トラクター、クレーン車等が挙げられる。これらの車両における配線手段としては、ワイヤハーネスや、ワイヤハーネスを構成する各電線の端部に接続される端子を一括して収容するコネクタや、複数のコネクタ等が装着された電気接続箱等が一般的に利用されている。
【0003】
電気接続箱は、自動車のエンジンルームやインストルメントパネル廻りに配置され、計器類、スイッチ類、ランプ類その他の電子周辺機器に対する電源の供給や、信号の授受を行う中継用の組付自動車部品である。また、電気接続箱は、単に配線を分岐するだけでなく、リレー回路やヒューズ回路を構成したり、各種装置の制御を行うECU(Electronic Control Unit)回路を構成したりする。
【0004】
ところで、エンジンルームに搭載される電気接続箱は、雨天走行時に水がかかったり、洗車時に高圧の洗浄水やスチームがかかったりすることがある。そこで、水やスチーム等の浸入を防止した電気接続箱が広く提供されている。
【0005】
このような電気接続箱の一例を図6に示す。電気接続箱70は、上部に開口を有するロアカバー75と、下部に開口を有するアッパーカバー73と、ロアカバー75とアッパーカバー73との間に配置されるボックス本体87とを備えている。ボックス本体87には、図示しないリレー、ヒューズ、コネクタ等が装着されたジャンクションブロックが取り付けられている。
【0006】
ボックス本体87とロアカバー75との取り付けは、ロアカバー75に設けられた差込係止片78とボックス本体87に設けられた図示しない係合部とを係合させることによって行われている。図6及び図7には、電気接続箱70の係止部となる差込係止片78が示されている。
【0007】
図6に示すように、差込係止片78は、ロアカバー75の側壁76と一体に形成されている。差込係止片78は、一対の付け根部79と、差込部80とを備えて構成されている。差込部80は、付け根部79に続く自由端部であり、その先端側は、ロアカバー75の開口端部77より上側に突出している。差込部80の根本側は、開口端部77と同一面に形成されており、そのため側壁76外周に形成されたリブ85は不連続になっている。
【0008】
ボックス本体87にロアカバー75を取り付けた際には、差込係止片78の差込部80がボックス本体87の係止枠(図示せず)に進入して、差込部79の外面82に形成された係止段部83が係止枠内の図示しない係止突起と係合するようになっている。ボックス本体87の当接端部89には、切り欠いて形成した逃げ部90が設けられており、この逃げ部90に差込部80の根本側が係合して、ボックス本体87とロアカバー75とが嵌合するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電気接続箱では、解決すべき以下の問題点がある。
【0010】
一つには、ロアカバー75外周のリブ85とボックス本体87の当接端部89との間の隙間81から、高圧の洗浄水やスチーム等が図6に示す排水経路Cのように浸入し、差込部80の根本側に当たり跳ね返され、ボックス本体87とロアカバー75との境目に勢い良く当たり、その境目から電気接続箱70に水やスチームが浸入する心配がある。
【0011】
また一つには、ボックス本体87とロアカバー75を備える電気接続箱70は、合成樹脂製の射出成形体であるゆえ、成形後に反りや変形等を起こし、ボックス本体87の当接端部89と、ロアカバー75の開口端部77との間のシール性が損なわれて、隙間から水などが浸入するという心配がある。
【0012】
当接端部89と開口端部77とを一様に隙間を生じないように緊密に密着させるためには、ロック部の数を増やすなどしなければならず、製造コストが高くなってしまう。止水性のよいシール材に材質変更することも考えられるが、この場合も製造コストが高くなってしまう。
【0013】
本発明は、上記した点に鑑み、電気接続箱にかかった水が、係止部に当たって跳ね返ることを防止した高防水性の電気接続箱を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
壁部に係止部を有するロアカバーと、該係止部に係合する係合部を有するボックス本体とを備えた電気接続箱において、
前記係止部が、前記ロアカバーに繋がる一対の根本側付け根部と、該根本側付け根部に続いて前記ロアカバーの開口端部より自由端部が上方に突出された板状の差込部を備え、
前記差込部が、内側に、平らな側壁を有して、前記ロアカバーの壁部に対向して設けられるとともに、外側に、凹設された係止段部を有し、
前記係合部が、前記係止部に対応する位置に設けられ、
前記差込部が、前記係合部に挿入されて、前記係合部の係止突起が、前記差込部の前記係止段部に係合可能に設けられ、そして、
前記差込部の内側の前記側壁と、前記壁部に板厚方向に交差して設けられる底壁と、前記側壁に対向して設けられる前記ロアカバーの壁部と、の間に、排水用の連通した溝が、区画形成されて、前記底壁が、前記ロアカバーの外周に設けたリブに同一面で連続して設けられている
ことを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、排水用の溝が、係止部とロアカバーの壁部との間に形成されているから、電気接続箱に水がかかり、隙間から浸入した水は、係止部に当たって跳ね返されることなく、排水用の溝を通って電気接続箱の外部に排出される。従って、電気接続箱の隙間から浸入した水は、係止部に当たって跳ね返り、電気接続箱の内部に浸入することが防止される。また、水が係止部に当たって跳ね返されたとしても、跳ね返された水は溝に落下して排出されるゆえ、電気接続箱の内部に水が浸入することが防止される。
【0017】
また、上記構成によれば、溝を区画形成する両側の各側壁が、ロアカバーの壁部と係止部とにそれぞれ連なり、底壁がリブに同一面に連なっているから、電気接続箱にかかった水は、その排出が妨げられることなく、一方の開口から溝に入り、溝内を通り他方の開口から円滑に排出される。しかも、係止部は、ロアカバーに設けられた板状の差込部により覆われるので、電気接続箱にかかった水は浸入し難く、変形や破損が防止され、係止部の強度は向上される。
【0018】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気接触箱において、前記係止部は、前記ロアカバーの開口端部から嵌合方向に向けて突出する板状の係止片であり、前記溝が該係止片に対する撓み空間になることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、排水用の溝が係止片の撓み空間になるから、ボックス本体とロアカバーとの嵌合操作が容易に行われ、また、係止片を内向きに撓ませることで、嵌合解除操作が容易に行われる。
【0020】
また、請求項記載の発明は、請求項1又は2のいずれかに記載の電気接続箱において、前記ロアカバーの開口端部外縁に、前記ボックス本体の当接端部内縁が、二重壁状態で重なり合って嵌合し、前記溝に進入することを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、ロアカバーとボックス本体とが二重壁状態で重なり合うから、重なり合う部分がボックス本体の壁部で覆われて、電気接続箱にかかった水が、直接に電気接続箱内に浸入することが防止される。また、溝にボックス本体の当接端部が進入するから、従来技術の欄で示した電気接続箱のように、当接端部に切り欠いた逃げ部を設ける必要がなく、ロアカバーとボックス本体との密閉性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電気接続箱の一実施形態を示すものである。
【0023】
図示するように、電気接続箱10は、従来技術の欄で説明した電気接続箱70と同様にして、上部に開口を有するロアカバー15と、下部に開口を有するアッパーカバー13と、ロアカバー15とアッパーカバー13との間に配置されるボックス本体50とを備えており、ボックス本体50には、リレー70、ヒューズ(図示せず)、コネクタ(図示せず)等が装着されたジャンクションブロック62が取り付けられている。ロアカバー15、アッパーカバー13及びボックス本体50は、合成樹脂材料を構成材料とし、射出成形法等により高精度に成形されている。
【0024】
ボックス本体50とロアカバー15とは、二重壁状態で重なり合う。すなわち、ロアカバー15の開口端部16外縁に、ボックス本体50の当接端部63内縁が重なり合う。このように嵌合させれば、シール材を挟まなくても、二重壁が防水壁として機能し、電気接続箱10に水が浸入するのを防止することができる。
【0025】
ボックス本体50とロアカバー15とは後述するロック手段により、嵌合するようになっている。ロアカバー15には、ロック手段の一方をなす差込係止片(係止部)20が設けられている。ボックス本体50には、ロック手段の他方をなす係止枠(係合部)60が設けられている。係止枠60の内側には、係止突起61が内向きに設けられており、係止突起61が差込係止片20に形成された係止段部26(図2)に係合することにより、ボックス本体50にロアカバー15が係止されるようになっている。
【0026】
ボックス本体50とアッパーカバー13も、二重壁状態で重なり合う。すなわち、ボックス本体50の当接端部66外縁に、アッパーカバー13の開口端部14内縁が重なり合う。ボックス本体とアッパーカバー13は、図示しないロック手段により嵌合して、電気接続箱10の内部への水の侵入が防止される。
【0027】
ジャンクションブロック62は、電子周辺機器間の信号授受や電源供給等の機能を果たす電気接続箱10の主要部をなす構成部品である。ジャンクションブロック62には、絶縁基板62a(図2)にバスバー62b(図2)が重ねられて(積層した状態で重ねられて)信号用の分岐回路を構成したり、バスバー62bにリレー70やヒューズ等の機能部品等が接続されてリレー回路やヒューズ回路を構成したりする。リレー回路を構成するものをいわゆるリレーブロック、ヒューズ回路を構成するものをいわゆるヒューズブロックと呼ぶこともある。機能部品には、リレー70やヒューズの他に、ヒュージブルリンク(図示せず)、サーキットブレーカ(図示せず)、コネクタ(図示せず)等が挙げられる。
【0028】
図1に示すロアカバー15は、上部に開口を有する箱形に形成されている。内部には、ジャンクションブロック62に接続された電線が収容されるようになっている。収容された電線は、外壁(壁部)17に形成された図示しない電線引出口から引き出されて、周辺機器に接続されるようになっている。
【0029】
外壁17は、底壁18と、底壁18の周囲を囲う側壁19とから形成されている。底壁18には、2箇所の位置に車体パネル(図示しない)に対する第1、第2の取付用ブラケット40,42がそれぞれ形成されている。電気接続箱10は、導電性金属板が打ち抜き形成されたバスバーが収納されて重くなるため、1箇所の取り付けでは不安定になる心配があるからである。また、底壁18には、ロアカバー15に水が入った場合を考慮して、念のために、水抜き孔を形成してもよい(図示せず)。
【0030】
取付用ブラケット40,42は、ロアカバー15の外壁17に続く脚部40a,42aと、脚部40a,42aの先端側に位置する略円形の取付部40b,42bとからなっている。取付部40b,42bの略中央部には、ボルト挿通用の取付孔40c(第1の取付用ブラケットのみ図示)が形成されている。取付孔40cは、いわゆるばか孔に形成されている。ばか孔に形成したのは、取付用ブラケット40,42の孔位置と車体パネルの孔位置とがずれた場合でも、位置ずれを吸収することができるようにするためである。
【0031】
ロアカバー15の上部開口側の側壁19には、開口端部16より嵌合方向に突出する係止爪片30が複数設けられている。係止爪片30は、差込係止片20が形成された側壁19を除く他の側壁19に形成されている。係止爪片30の数は任意であるが、ボックス本体50とロアカバー15とが外れることがないように、適切な数の係止爪片30が形成されている。このような係止爪片30は、側壁19の外面に一体的に形成されている。
【0032】
係止爪片30はその板厚方向に撓み可能になっており、先端部には、相手方の係止孔64と係合する凸部30aが形成されている。係止爪片30の外面には、ボックス本体50とロアカバー15との嵌合する方向(上下方向X)に真直に延びる突条部30bが形成されている。ボックス本体50の係止孔64には、突条部30bがスライドしながら案内されるガイド部65が形成されている。従って、ロアカバー15とボックス本体50とを嵌合する際は、係止爪片30の突条部30bが係止孔64のガイド部65に案内されながら、ロアカバー15の開口端部16とボックス本体50の当接端部63の位置合わせが正確に行われるようになっている。
【0033】
ロアカバー15の長手方向一側の側壁19には、差込係止片20が形成されている。差込係止片20は、平板状に形成され、側壁19に対して平行に配置されている。差込係止片20と側壁19との間に、排水溝(溝)35が形成されている。この点が、本発明の電気接続箱10と従来技術の欄で説明した電気接続箱70との相違する点である。
【0034】
図2に示すように、差込係止片20は、側壁19に繋がる根本側の一対の付け根部23と、付け根部23に続く板状の差込部24とからなっている。差込部24は、ロアカバー15の開口端部16より上方に突出する自由端部であり、開口端部16からの突出高さは、前記係止爪片30(図1)の突出高さに略等しく形成されている。また、差込部24の板厚は、ロアカバー15の側壁19の板厚と同等の板厚に形成されている。このため、差込係止片20の変形や破損等が防止され、ボックス本体50とロアカバー15との着脱を繰り返し行っても係止を確実に行うことができるようになっている。
【0035】
図3に示すように、差込部24は、先端部25と、係止段部26とを備えている。先端部25には、傾斜部25a(図4)と湾曲部25bとが形成されている。このため、差込係止片20は前後左右に先細状をなしており、引っかかりなくボックス本体50の係止枠60(図1)にスムーズに案内されるようになっている。
【0036】
係止段部26は、差込係止片20の外面21に凹設された凹所27の縁部である。この係止段部26は、差込部24の先端寄りに位置している。差込部24が進入する係止枠60の内面には、係止段部26と係合する係止突起61(図1)が内向きに突設されている。
【0037】
図5に示すように、差込係止片20は、側壁19と対向して形成されており、差込係止片20と側壁19との間には、排水溝35が形成されている。この排水溝35は、両側の溝側壁(側壁)35a,35bと溝底壁(底壁)35cとから断面視U字状に区画形成されており、上側及び左右両側が開口形成されている。一側の溝側壁35aはロアカバー15の側壁19と同一面で連なって形成され、他側の溝側壁35bは差込係止片20の内面22と同一面で連なって形成され、溝底壁35cはロアカバー15外周のリブ28と同一面に連なって形成されている。すなわち、ロアカバー15の側壁19及びリブ28は、差込係止片20によって不連続になることなく、左右方向Y(図2)に連続して延びている。
【0038】
ここで、本実施形態の説明の都合上、上下方向X、左右方向Y、前後方向Zについて定めることとする。上下方向Xとはボックス本体50とロアカバー15とが嵌合する方向と定めることとし、左右方向Yとは排水溝35の連通する方向と定めることとし、前後方向Zとは差込係止片20の板厚方向又は差込係止片20の撓み方向と定めることとする。
【0039】
差込係止片20と側壁19との間には、排水溝35が形成されているから、ボックス本体50とロアカバー15の隙間45から浸入した水やスチームは、排水溝35を通って外部へ排出されるゆえ、差込係止片20の内面22に当たり跳ね返されることが防止されて、電気接続箱10に水等が浸入することが防止される。
【0040】
図2に示すように、ボックス本体50は、電気接続箱10の内部空間を上下に仕切る仕切壁58と、仕切壁58の周囲を囲繞する側壁59とから構成されている。長手方向(前後方向Z)の一側側壁59には、車体パネルに対する第3の取付用ブラケット67が形成されている。従って、ボックス本体50とロアカバー15との係止が外れた場合であっても、ボックス本体50が車体パネルから落下しないようになっている。
【0041】
ボックス本体50には、ロアカバー15の開口端部16に対する当接端部63と、アッパーカバー13の開口端部14に対する当接端部66がそれぞれ設けられている。当接端部63には、ロアカバー15の開口端部16と重なり合う、L字状の切欠部63a(図2)が形成されている。当接端部66には、アッパーカバー13の開口端部14と重なり合う、L字状の切欠部66aが形成されている。
【0042】
ボックス本体50には、機能部品であるリレー70が装着されたジャンクションブロック62が取り付けられている。ボックス本体50とジャンクションブロック62の取り付けは、種々の方法で行うことができ、本実施の形態では、ボックス本体50にジャンクションブロック62が重ねられ、そして図示しない締付ねじを利用して取り付けられている。リレー70はジャンクションブロック62の上側には装着され、ジャンクションブロック62の下側には図示しない電線が引き出されるようになっている。なお、ジャンクションブロック62には、リレー70以外に図示しないヒューズやコネクタ等も装着することができるようになっている。
【0043】
図1に示すように、ボックス本体50の側壁59には、ロアカバー15の係止爪片30に対応する位置に枠状の係止孔64が複数形成されている。係止孔64の内部には、ガイド部65が形成されており、係止爪片30の突条部30bを嵌合方向にスライド案内して、ロアカバー15とボックス本体50との位置決めを行うことができるようになっている。
【0044】
長手方向(前後方向Z)の他側側壁59には、差込係止片20に対する係止枠60が形成されている。係止枠60の上部と下部は開口しているゆえ、係止枠60は貫通した枠になっている。係止枠60の内側には、差込係止片20の係止段部26に対する係止突起61が内向きに突出して形成されている。係止突起61は、差込係止片20の挿入側に位置する傾斜面(図示せず)と、傾斜面に続き係止枠60の内面に垂直に形成された係止面(図示せず)とを有する略三角形状に形成されている。
【0045】
以下に、上記構成の作用について説明する。
先ず、銅または銅合金などの導電性基板を打ち抜いて形成されたバスバー62bの端部や中間部から起立連成されたタブ端子(図示せず)に、リレー70、ヒューズ等の機能部品を接続する。そして、機能部品の接続されたジャンクションブロック62をボックス本体50に取り付ける。ジャンクションブロック62に電線が接続している場合には、電線(図示せず)をロアカバー15の電線引出口(図示せず)へ引き出し、ロアカバー15内において電線が絡まないようにする。
【0046】
次に、ボックス本体50にロアカバー15を嵌合する。ロアカバー15の係止爪片30とボックス本体50の係止孔64、ロアカバー15の差込係止片20とボックス本体50の係止枠60の位置合わせを行い、ボックス本体50とロアカバー15とを突き合わせるようにして嵌合する。そうすると、ロアカバー15の差込係止片20は、ボックス本体50の係止枠60内に設けられた係止突起61に乗り上げて、差込係止片20の係止段部26が係止突起61を乗り越えた位置で弾性復帰し、係止段部26が係止突起61の係止面に係止される。係止爪片30と係止孔64についても同様である。このようにして、ボックス本体50とロアカバーとは二重壁状態で重なり合う。
【0047】
続いて、ボックス本体50の上部にアッパーカバー13を被せる。アッパーカバー13の開口端部14には、切欠部14aが形成されているため、この切欠部14aがボックス本体50の当接端部66の切欠部66aに重なり合い、ボックス本体50とアッパーカバー13とが緊密に嵌合する。
【0048】
電気接続箱10を車体パネルに固定するには、電気接続箱10の第1、第2、第3の取付用ブラケット40,42,67の取付孔40c(第1の取付用ブラケット40の取付孔40cしか図示せず)を車体パネルの孔部に合わせて、図示しないボルト(図示せず)を双方の孔部に螺合させることにより行う。
【0049】
このような電気接続箱10がエンジンルーム内に配置されて、洗車時などに高圧の洗浄水やスチームがかかった場合は、図2の排水経路Dに示すように、ボックス本体50とロアカバー15の境目の隙間45から浸入した水等が、差込係止片20の内面22に当たって跳ね返されるものもあるが、その多くは差込係止片20に当たることなく排水溝35を通って、一方の開口から他方の開口に向かって流れ出る。従って、電気接続箱10にかかった水等が、差込部24の根本側に当たって跳ね返されることが防止され、電気接続箱10の防水性が向上する。
【0050】
リレー70等のメンテナンスなどを行うために、ロアカバー15及びアッパーカバー13をボックス本体50から取り外す際には、嵌合操作と逆の操作を行えばよい。ロアーカバー15を取り外す際は、差込係止片20を内向きに倒し、差込係止片20の係止段部26と係止枠60の係止突起61との係止を解除し、同様にして係止爪片30と係止孔64の係止を解除して、ロアカバー15とボックス本体50とを嵌合反対方向に引き離すことにより取り外しを行う。
【0051】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、電気接続箱の隙間から浸入した水やスチームが、溝の一方の開口から溝内に入り、溝に案内されながら、他方の開口から排出される。従って、電気接続箱にかかった水等が、係止部に当たって跳ね返ることを防止でき、電気接続箱の防水性を向上することができる。
【0052】
また、上記請求項記載の発明によれば、電気接続箱にかかった水等が、その排出を障害物などにより妨げられることなく、一方の開口から他方の開口に向かって円滑に排出される。しかも、係止部は、ロアカバーにがる根本側の付け根部に続いてロアカバーの開口端部より自由端部が上方に突出された板状の一対の差込部と、側壁に平行に内面部が前記差込部間に配された平板部が形成されて覆われるので、電気接続箱にかかった水は浸入し難く、変形や破損が防止され、係止部の強度は向上される。
【0053】
また、請求項記載の発明によれば、排水用の溝が係止片の撓み空間となるから、係止片が内向きに撓み可能となり、ボックス本体とロアカバーの嵌合操作又嵌合解除操作を容易に行うことができる。従って、電気接続箱の組付作業性が向上する。
【0054】
また、請求項記載の発明によれば、ボックス本体とロアカバーとが二重壁状態で重なり合うから、ボックス本体とロアカバーの双方の開口が塞がれて、電気接続箱にかかった水等が、電気接続箱内に浸入することが防止される。従って、電気接続箱に対する水の浸入が二重に防止され、電気的接続の信頼性が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気接続箱に係る一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示すロアカバーに形成された差込係止片を示す斜視図である。
【図3】図2に示す差込係止片の正面図である。
【図4】同じく差込片係止の平面図である。
【図5】同じく差込係止片のA−A線に沿って切断した平面の断面図である。
【図6】従来の電気接続箱の一例を示し、その差込係止片の一部断面斜視図である。
【図7】図6に示す差込係止片のB−B線に沿って切断した平面の断面図である。
【符号の説明】
10 電気接続箱
13 アッパーカバー
15 ロアカバー
14,16 開口端部
17 外壁(壁部)
20 差込係止片(係止部)
24 差込部
25 先端部
26 係止段部
28 リブ
35 排水溝(溝)
35a、35b 溝側壁(側壁)
35c 溝底壁(底壁)
45 隙間
50 ボックス本体
60 係止枠(係合部)
61 係止突起
62 ジャンクションブロック
64 係止孔

Claims (3)

  1. 壁部に係止部を有するロアカバーと、該係止部に係合する係合部を有するボックス本体とを備えた電気接続箱において、
    前記係止部が、前記ロアカバーに繋がる一対の根本側付け根部と、該根本側付け根部に続いて前記ロアカバーの開口端部より自由端部が上方に突出された板状の差込部を備え、
    前記差込部が、内側に、平らな側壁を有して、前記ロアカバーの壁部に対向して設けられるとともに、外側に、凹設された係止段部を有し、
    前記係合部が、前記係止部に対応する位置に設けられ、
    前記差込部が、前記係合部に挿入されて、前記係合部の係止突起が、前記差込部の前記係止段部に係合可能に設けられ、そして、
    前記差込部の内側の前記側壁と、前記壁部に板厚方向に交差して設けられる底壁と、前記側壁に対向して設けられる前記ロアカバーの壁部と、の間に、排水用の連通した溝が、区画形成されて、前記底壁が、前記ロアカバーの外周に設けたリブに同一面で連続して設けられている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記係止部は、前記ロアカバーの開口端部から嵌合方向に向けて突出する板状の係止片であり、前記溝が該係止片に対する撓み空間になることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. 前記ロアカバーの開口端部外縁に、前記ボックス本体の当接端部内縁が、二重壁状態で重なり合って嵌合し、前記溝に進入することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
JP2002219273A 2002-07-29 2002-07-29 電気接続箱 Expired - Lifetime JP4170040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002219273A JP4170040B2 (ja) 2002-07-29 2002-07-29 電気接続箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002219273A JP4170040B2 (ja) 2002-07-29 2002-07-29 電気接続箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004064872A JP2004064872A (ja) 2004-02-26
JP4170040B2 true JP4170040B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=31940218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002219273A Expired - Lifetime JP4170040B2 (ja) 2002-07-29 2002-07-29 電気接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4170040B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100443731C (zh) * 2004-07-19 2008-12-17 广东松下环境系统有限公司 换气扇及其带有包边结构的电器接线盒
JP2006240369A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電気接続箱
JP4831022B2 (ja) * 2007-09-05 2011-12-07 株式会社デンソー 車両用計器
JP5634774B2 (ja) 2010-07-06 2014-12-03 矢崎総業株式会社 防水ケース
JP6091929B2 (ja) * 2013-03-04 2017-03-08 矢崎総業株式会社 電気接続箱

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6430624U (ja) * 1987-08-12 1989-02-27
JP3329228B2 (ja) * 1997-04-16 2002-09-30 住友電装株式会社 電気接続箱
JPH11299053A (ja) * 1998-04-08 1999-10-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電気接続箱
JP3697961B2 (ja) * 1999-08-02 2005-09-21 住友電装株式会社 電気接続箱
JP4180248B2 (ja) * 2000-05-29 2008-11-12 矢崎総業株式会社 電気接続箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004064872A (ja) 2004-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8389856B2 (en) Waterproof structure of electrical junction box
US10505355B2 (en) Electrical junction box
US7893364B2 (en) Electrical junction box
US7291024B2 (en) Electric distribution box
JP4605136B2 (ja) 電気接続箱
US8157116B2 (en) Electrical junction box
US9331462B2 (en) Junction box
US6971888B2 (en) Waterproof structure of electric junction box
US20100055962A1 (en) Electric connection box
US9391437B2 (en) Electrical junction box
JP4142407B2 (ja) 電気接続箱の防水カバー構造
JP2009124874A (ja) 電気接続箱
JP4170040B2 (ja) 電気接続箱
US10505313B2 (en) Connector
JP4914746B2 (ja) 電気接続箱のハーネス付設構造
JP4133098B2 (ja) 電気接続箱
KR200439567Y1 (ko) 정션박스의 상부커버 배수구조
KR200444213Y1 (ko) 배터리용 퓨즈박스의 결합구조
JP5566066B2 (ja) 電気接続箱
KR200439559Y1 (ko) 정션박스
JP3936444B2 (ja) 電気接続箱
JP5136274B2 (ja) 電気接続箱、及びそれを備えた電気ボックス
JP2003164037A (ja) 電気接続箱
JP2005269861A (ja) 電気接続箱
JP2007312494A (ja) 電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080314

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080806

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4170040

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term