JP5136274B2 - 電気接続箱、及びそれを備えた電気ボックス - Google Patents

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Description

本発明は、電気接続箱、及びそれを備えた電気ボックスに関する。
従来より、例えば車両に搭載されて、ランプ、オーディオ機器等の車載電装品の通電又は断電を実行する電気接続箱の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。文献に記載の電気接続箱1は、放熱板2、枠体3、カバー4、回路基板5、ヒューズブロック6などの各部品から構成されている(図18参照)。そして、このうちのヒューズブロック6は、メンテナンス性の観点から、電気接続箱1の上部にあって、枠体3に壁面を突き当てるようにして取り付けられており、その下側にカバー4が位置する構造となっている。
特開2005−304186公報
上記構成の場合、電気接続箱1の上部に水滴が降りかかると、その水滴の一部が、枠体3とヒューズブロック6の隙間を通ってカバー4の上面側に伝ってゆき(図18中にて太線で示すgの経路)、最終的には電気接続箱1の内部に入り込む恐れがあり、対処する必要があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電気接続箱に対する水の入り込みを抑えることにより、防水性を高めることを目的とする。
本発明は、回路基板を収容するケーシングと、前記ケーシングの上部に壁面を向かい合わせて取り付けられるヒューズブロックと、を備え、前記回路基板を上下に向けて配置される電気接続箱であって、前記ヒューズブロックと前記ケーシングとの合わせ部に、上向きに開放し前記電気接続箱の幅方向に延びる排水溝を形成し、かつこの排水溝を、溝端を開放させて前記電気接続箱の幅方向に貫通させたところに特徴を有する。このようにしておけば、降りかかった水滴が、両間の隙間を伝っていったとしても、それは排水溝を通じて排水されることとなり、電気接続箱の内部に入り込まない。
この発明の実施態様として、前記ケーシングに前記排水溝を形成し、前記ヒューズブロックに前記排水溝に嵌合するL字型の嵌合片を形成することが好ましい。このようにしておけば、嵌合片が水滴を排水溝への案内するので、水の排水性がより高まる。また、排水溝と嵌合片の嵌合作用により、ケーシングに対するヒューズブロックの取り付け強度が高くなり、更に、がたつきも抑えられる。
本発明は、周壁の一部に、上方に開放する切り欠き部を形成してなるケース本体と、前記切り欠き部に取り付けられて、前記ケース本体と共に概ね箱型の収容体を構成する請求項2に記載の電気接続箱と、前記収容体の上面を閉止するアッパーカバーと、を備えた電気ボックスであって、前記ケーシングに、前記排水溝を形成した合わせ部の外側に位置してシール壁を形成する一方、前記アッパーカバーに前記シール壁の形成位置に対応させて、パッキンを内部に備え前記シール壁を下側から受け入れるU字型の受け入れ部を形成した。このようにしておけば、アッパーカバーを収容体に取り付けると、シール壁がアッパーカバーの受け部内に収まり、両間がパッキンによりシールされる。しかも、このシール壁は排水溝を形成した合わせ部の外側に位置しているので、一旦、アッパーカバーを取り付けてしまえば、外から合わせ部に水が入り込むことをほぼ防止できる。
本発明によれば、電気接続箱、及び収容体に対する水の入り込みを抑えることにより、防水性を高めることが可能となる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図17を参照して説明する。
1.電気接続箱10の構成
電気接続箱10は、回路基板15を放熱機能を有するケーシング20内に収容したものである。そして、ケーシング20の上部にはヒューズブロック70及びアッパコネクタ100が取り付けられ、ケーシング20の下部にはロアコネクタ55が取り付けられており、これら各コネクタ55、100に対して下から電源、電装品等に連なる各相手側コネクタ150が装着される構成となっている。
以下、電気接続箱10を構成する各部品、すなわち回路基板15、ケーシング20、ロアコネクタ55、ヒューズブロック70、アッパコネクタ100の構成を順に説明してゆく。
回路基板15は、平板状をなすプリント基板の表面側(図2では左側)に電子部品Bを実装し、裏面側(図2では右側)に金属板材からなるバスバー(電力用導電路)16を絶縁性の接着剤を用いて貼り合わせたものである。係る回路基板15は、図3にて示すように、左側部が対向する縁に向かって傾斜する略5角形をなす。尚、この回路基板15はゲル状のポッティング剤で被覆されることにより、防水されている。
ケーシング20は、枠体30と、金属製の放熱板50と、カバー60とを備えている。枠体30は合成樹脂等の絶縁材料からなる。図3にて示すように、枠体30は、左側部が対向する縁に向かって傾斜するような略5角形の枠型をしており、その大きさは回路基板15より一回り大きく設定してある。これにより、回路基板15を枠体内部に嵌め合わすことが出来る。
枠体30の上部は、図3、図4にて示すように左右方向に真っ直ぐに延びており、そこには、2つの縦壁31、33が、向かい合うように立設されている。これら両縦壁31、33は共に、枠体上部の全幅に亘って形成されおり、両間に上向きに開放するU字型の排水溝35を形成している(図3〜図5参照)。係る排水溝35は、図6にて示すように、枠体30の幅方向の全長に亘って形成されている。この排水溝35は、左右の溝端がそれぞれ開放しており、枠体30の幅方向に貫通している。
尚、本実施形態のものは、図4に示すように、排水溝35の溝壁を構成する両縦壁31、33のうち、表面側の縦壁33であって幅方向の中央には、縦壁33の内側にせり出すようにして位置決め部34が形成されている。また、図2に示すように、裏面側の縦壁31は、上下2段の構成となっており、表側の縦壁33に対して上段側が上側に突き出ている。この突き出た上段側は、シール壁(詳しくは、後に説明する)32を構成している。
枠体30の説明を続けると、枠体上部の表面側には、排水溝35の左右両端の下方部に位置して、取付座36R、36Lが設けられている。左右の取付座36R、36Lは、上下方向に長い縦長な形状をなすと共に、その先端面(表側端面)にはねじ孔41が形成されている。また、両取付座36R、36Lは、枠体30の表面側に突き出ており、縦壁33との間に段差部39を形成している。この段差部39はヒューズブロック70の下面を受ける機能を担っている。
枠体30には、右側の取付座36Rの下部に連続して右周壁37Rが形成され、左側の取付座36Lの下部に連続して左周壁37Lが形成されている。これら両周壁37R、37Lは一定高さとしてあり、枠体30の下部に向かって枠体30の形状に沿って延びている。これら両周壁37R、37Lの終端は、枠体30の下部表面側に形成される締め込み座45R、45Lにそれぞれ連続している。
締め込み座45R、45Lは一定距離(ロアコネクタ55の横幅)空けて設けられており、両間に、ロアコネクタ55を取り付けるためのコネクタ取り付け部48を形成している。また、これら各締め込み座45R、45Lの先端面(表側端面)には、それぞれボス46が形成されている。
また、枠体30には、上縁を除く周囲三方に、板状のフランジFR、FC、FLが設けられている。このフランジFR、FC、FLは、電気接続箱10の取り付け先となる相手部品(後述するケース本体200)に形成される差込溝225の相手となるものである。尚、これらフランジFR、FC、FLを総称してフランジFとよぶ。
図2に戻って説明を続けると、放熱板50は、回路基板15よりも一回り大きい形状の本体51と、本体51の上端縁から裏面側上方へ段差状に延出する板状のブラケット53とを一体形成したものである。この放熱板50は枠体30の裏側(図2の右側)の面に回路基板15と密着した状態で取り付けられ、回路基板15に生ずる熱を放熱させる放熱機能と、枠体30の裏面を閉止する機能を担っている。
カバー60は合成樹脂製であって、枠体30の表面側を閉止可能な大きさとされると共に、外周に内向き(図1の紙面奥方)に屈曲する側壁65R、65Lを形成している。係るカバー60は、ヒューズブロック70とロアコネクタ55を取り付けた枠体30の表面に、側壁65R、65Lを周壁37R、37Lの外側に嵌めあわすように被せ付けられて、枠体30の表面を閉止する機能を担うものである。
尚、本実施形態では、枠体30に被せ付けたカバー60を二重に止めている。第一には、枠体30の周壁37R、37Lに形成されるロック爪38に、カバー側壁65R、65Lのロック受け(不図示)を係止させており、第二には、後述するヒューズブロック70の取付部85R、85Lに、締め付け片66R、66Lをねじ止めしている。
尚、このカバー60の下部には段差部67が形成されている。段差部67は、図2にて示すように、カバー60の他の面より一段高く、ロアコネクタ55の表面と面一をなす。そして、段差部67の下端はL字型に屈曲してあり、その屈曲端をロアコネクタ55の上壁に突き当てている。
このようにカバー下部に段差部67を設けて、回路基板15との距離を広く確保してあるのは、ロアコネクタ55の上壁から引き出される雄型端子57の配置スペースを確保する必要があるからである。
ロアコネクタ55は角筒型をなす合成樹脂製のコネクタハウジング56と、導電性の金属板材をL字型に折り曲げた雄型端子57とを備え、図1、図2に示すように、相手側コネクタ150を受け入れる嵌合口58を下に向けた状態で枠体下部のコネクタ取り付け部48に取り付けられている。
図2に示すように、雄型端子57は、コネクタハウジング56の内部に先端のタブ57Aを突出させる一方、後端部は枠体30の内部に納められた回路基板15の挿通孔に挿通され、回路基板15の導電路に半田付けされている。また、ロアコネクタ55の内壁(図2に示す左側の内壁)には、相手側コネクタ150のロックアームを係止させるロック爪59が形成されている。
ヒューズブロック70は合成樹脂製であって、図2にて示すように、枠体30の表面を閉止するカバー60の上側の位置に取り付けられている。具体的には、枠体30の表面側を閉止するカバー60は、上面の位置が図2に示すように、枠体上部の内周に対応する位置にある。そして、カバー60は、厚みが枠体30のそれに比べて厚く、枠体30の端面から図2に示す左側に段差状に突き出ており、その突き出たところに、下面を載せてヒューズブロック70が取り付けられている。
図7にはヒューズブロック70の斜視図、図8にはヒューズブロック70の正面図、図9にはヒューズブロック70の平面図、図10にはヒューズブロック70の背面図が示されている。これら各図に示すように、ヒューズブロック70は、幅方向に長いブロック型(枠体の上部とほぼ同じ幅のブロック型)をなす。
係るヒューズブロック70は、内部に複数のヒューズ室75を、幅方向に併設させている。各ヒューズ室75は、区画壁74によって区画されている。これら各ヒューズ室75は、上方に開放しており、そこを通じて、各ヒューズ室75に、ヒューズを収めたり、あるいは収めたヒューズを取り出すことが出来るような構成になっている。
ヒューズブロック70のうち、左右両壁76R、76Lの外側には外板部77R、77Lが形成されている。外板部77R、77Lは概ね板状をしており、中央下部にロック片77Aを突設させている。また、この外板部77R、77Lの両側には、下向きに直線的に延びる挿通片78、79が形成されている。これら両挿通片78、79は、ケース本体200側の受け入れ溝241、243と共に、後述するケース本体200に対する電気接続箱10の差し込み操作を案内する機能を担っている。
また、ヒューズブロック70のうち、枠体表面に相対する裏面壁80には、嵌合片81R、81Lが形成されている。嵌合片81R、81Lは、図9に示すように、ヒューズブロック70の左右両側に形成されている。両嵌合片81R、81Lは共に、ヒューズブロック70の端に向かって延びており、嵌合片81Rは外板部77Rの挿通片79に連続し、また嵌合片81Lは外板部77Lの挿通片79に連続している。
そして嵌合片81R、81Lは、図17に示すように断面がL字型をしており、枠体30の排水溝35に上側から嵌合される構成となっている。また、両嵌合片81R、81Lは、両間に一定距離(図9参照)Uを空けてあり、そこに、枠体30側の位置決め部34が隙間なく嵌合する構成となっている。このようにしておくことで、枠体30に対しヒューズブロック70の左右方向の位置を決めることが可能となる(図11参照)。
また、図10に示す右側の挿通片79の内側には締め付け片86Lが形成され、図10に示す左側の挿通片79の内側には締め付け片86Rが形成されている。これら両締め付け片86R、86Lは、枠体30の上部に形成される取付座36R、36Lに重ねた状態でねじ止めされる構成となっており、ヒューズブロック70を枠体30に固定する固定部としての機能を担っている。
また、図2にて示すように、ヒューズブロック70の下部には、アッパコネクタ100が、カバー60の表面に重ねた状態で、取り付けられている。具体的に説明すると、ヒューズブロック70の表面側には、フード90が重ねて形成されている。このフード90には、弾性ロック片93が形成されている。その一方、アッパコネクタ100のコネクタ上部には、取り付け部110が形成されている。アッパコネクタ100は相手側コネクタ(不図示)を嵌合させる嵌合口を下に向けつつ、ヒューズブロック70のフード90内に、取り付け部110を差し込んでいる。そして、差し込まれた取り付け部110に弾性ロック片93が係止して、これを抜け止めしている。
そして、アッパコネクタ100の備えるバスバー端子120の先端部120Aと、回路基板15の裏面に貼りあわされたバスバー16の先端部17Aが、ヒューズブロック70内のヒューズ室75に引き込まれている。より具体的に説明すれば、回路基板15の裏面に貼り合わされたバスバー16の上部は、枠体上部の内周に沿うように水平に折れ曲がり(水平屈曲部17)つつ、その先端が上方に折れてヒューズ室75内に引き込まれている。また、同様アッパコネクタ100の備えるバスバー端子も同様、クランク状に屈曲しており、その屈曲した先端部120Aが、ヒューズ室75内に引き込まれている。
以上の如く構成された電気接続箱10は、以下に説明するケース本体200に対して、縦向き(回路基板15を上下にした向き)に取り付けられる構成となっている。
2.電気接続箱10の取り付け先となるケース本体200の構成
図12は、ケース本体200に電気接続箱10を取り付けた状態の斜視図、図13はケース本体の断面図、図14はケース本体200の斜視図(カバー非装着状態を示す)である。
ケース本体200は上方に開放する有底の角筒状をしている。このケース本体200は、底壁がロアカバー280として分割されている。すなわち、ロアカバー280は、ケース本体200の底面を閉止可能な大きさに形成されると共に、ケース本体200に対して下方から取り付けられている。
尚、ケース本体200に対するロアカバー280の固定は、ケース本体200を構成する外面壁201、202の下部に形成されたロック爪231、231に、ロアカバー280のロック受け283が係止することで果たされている。
また、ロアカバー280は、図13にて示す右側の端が下方に突き出ており、図13に示す左手側から右手側に向かって、緩やかに下降傾斜している。そして、この突き出た下端部には、排水孔285が開口している。このような構成とすることで、ケース本体200の内部に入り込んだ水滴を、排水孔285を通じて外部に排水させることが可能となる。
また、図14にて示すように、ケース本体200の外面壁201には、ロック受け部270が形成されている。ロック受け部270は、アッパーカバー(後述)300に形成されるロック部350の相手となるものであり、ロック部350と共に、アッパーカバー300をケース本体200にロックしておく機能を担っている。
また、図12に示すように、ケース本体200を構成する各外面壁201、202、203、204の上端部には、シール壁211、212、213、214が形成されている。係るシール壁211、212、213、214は、各外面壁201、202、203、204の上端部を薄肉化したものであり、シール壁211、212、213、214と一般壁との境に段差217が形成されている。
これら各シール壁211、212、213、214のうち、外面壁201、202、204上に形成されたシール壁211、212、214は、各外周壁201、202、204の全域に亘って形成されている。その一方、外面壁203に形成されたシール壁213は、以下に説明する切り欠き部220により、左右に分断されている。
切り欠き部220は、図14に示す手前側の外面壁203を下方に切り欠いて形成されている。係る切り欠き部220は、電気接続箱10の外形に倣った形状をしている。また、切り欠き部220には、形成範囲のほぼ全周に亘って差込溝225が形成されている。
差込溝225は、大別すると、切り欠き部220の底に沿って形成される差込溝225Cと、切り欠き部220の右縦壁部分に形成される右差込溝225Rと、左縦壁部分に形成される左差込溝225Lとからなる。これら3つの差込溝225C、225R、225Lは、それぞれ電気接続箱側の各フランジFC、FL、FRに対応している。また、左右の差込溝225R、225Lの溝端は上方に開放しており、上側からそれに対応する電気接続箱10の左フランジFL、右フランジFRを受け入れ可能な構成となっている。尚、右フランジFRと左差込溝225Lとが対応し、左フランジFLと右差込溝225Rとが対応しているのは、フランジが形成された電気接続箱10をケース本体200に対して放熱板50が設置された裏面側を外側に向けて組み付けるからである。
また、図14のC部に示すように、ケース本体200の内部には、切り欠き部220の一端(右端)側に対応させて、一対の受け入れ溝241、243と、両間に位置してロック受け部245が形成されている。両受け入れ溝241、243は、電気接続箱10に形成された挿通片78、79に対応するものであり、係る挿通片78、79を上方から受け入れ可能としている。また、ロック受け部245は、電気接続箱10側のロック片77Aに対応するものである。尚、これら両受け入れ溝241、243及びロック受け部245は、切り欠き部220の他端(図14中のD部)側にも、それと同形のものが形成されている。
そして、電気接続箱10を、各コネクタ55、100が取り付けられた表面側をケース本体200の内側に向けて切り欠き部220に差し込んでゆくと、差し込み操作の終期段階では、ケース本体200側の受け入れ溝241、243内に電気接続箱10の挿通片78、79が挿通されてゆく。
その後、電気接続箱10が図12に示す装着位置に至ると、装着位置に至った電気接続箱10により、切り欠き部220が閉止された状態となる。そして、更に、ケース本体200側のシール壁213に電気接続箱10のシール壁32が整合する。より具体的には、シール壁213の側端面にシール壁32の側端面が突き当たって連続した状態となる。これにより、左右に分断された状態にあったシール壁213がシール壁32と共に一列状に繋がった状態となる。以上のことから、図12に示すように、全4つのシール壁211、212、213、214により、環状のシール縁Sが形成される構成となっている。
また、装着位置では、各挿通片78、79の上端部(L字型に曲がった付け根の部分)が各受け入れ溝241、243の溝上端に突き当たり、更には、電気接続箱10側のロック片77Aがケース本体200のロック受け部245に弾性的に係止する。以上のことから電気接続箱10はそれ下方への移動には移動できず、かつケース本体200に抜け止めされた状態になる。
このように、本実施形態のものは、ケース本体200に電気接続箱10を取り付けると、切り欠き部220が閉止されて、概ね箱型の収容体Zが形成される構成となっている。そして、この収容体Zは、内部にリレー(図示せず)などの各種スイッチが多数個収容された回路基板(図略)を収容可能としており、電気接続箱10側の回路基板15と共に各種車載電装品の通電、及びその制御を行うことが可能となっている。
次に、アッパーカバー300について説明する。このアッパーカバー300は、上記した収容体Zと共に、本発明の電気ボックスを構成するものある。アッパーカバー300は合成樹脂製であって、収容体Zの上面を閉止可能な大きさの基部310と、基部310の外周に形成される環状の側壁330と、を備える。
アッパーカバー300の側壁330は、図16に示すように、電気接続箱10の上面に対応する高さ位置で、二股状に分かれている。これら二股に分かれた内壁341と外壁342は、下向きに開放するU字型の受け入れ部340を形成している。受け入れ部340はアッパーカバー300の全周に亘って形成してあり、形成位置は収容体Z側のシール縁Sの形成位置に対応している。そして、受け入れ部340には、ゴム製のパッキン345が内蔵されている。
以上のことから、アッパーカバー300を収容体Zの上側に被せ付けると、アッパーカバー300に形成されたロック部350がロック受け部270に係止してロックがかかり、アッパーカバー300は、収容体Zの上面に固定される。
そして、このときには、ケース本体200側のシール壁211、212、213(電気接続箱10のシール壁32を含む)、214が、アッパーカバー300の受け入れ部340に収まり、パッキン345に弾設した状態となる(図16参照)。そのため、収容体Zとアッパーカバー300との合わせ部分が、パッキン345によって、その全周に亘ってシールされた状態となる。
尚、図16に示すように、外壁342はシール壁32を超えて下側に延びており、その下端部343は、シール壁32の土台となる縦壁31の外側に隙間無く被さる構成となっている。このようにしておけば、パッキン345に弾接するシール壁32の上端から外壁下端までの距離が遠くなり、かつその間の隙間も狭いので、シール効果がより一層高くなる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、収容体Zの上面をアッパーカバー300にて閉止でき、しかも両間の合わせには、パッキン345が介挿されている。そのため一度、アッパーカバー300によって蓋をしてしまえば、例えば、洗車など行った場合にも、収容体Zの内部に水が入り難い。
また、特に、本実施形態のものは、パッキン345の相手となるシール壁32を枠体30に形成している。このような構成としておけば、アッパーカバー300が装着されている限り、パッキン345によるシール効果が電気接続箱10にも及び、その内部に水滴が入り難くなる。より具体的に説明すると、図16にて示すように、収容体Zの切り欠き部220に取り付けられた電気接続箱10は、その取り付け構造上、放熱板50と、ヒューズブロック70が装着された枠体30の上部は、収容体Zの外側に露出されてしまう。しかし、本実施形態のように、シール壁32を枠体30に形成しておけば、それはすなわち、ヒューズブロック70と枠体30の合わせ部の外側の位置にシール壁32が位置することとなる。そのため、合わせ部を侵入経路とする電気接続箱10への、水滴の入り込みを規制できる。
尚、電気接続箱10のシール壁32を、例えば、ヒューズブロック70側に形成してしまうと、形成したシール壁32の外側に、ヒューズブロック70と枠体30の合わせ部分が位置することとなり、そこが水滴の侵入経路となってしまう。
また、アッパーカバー300が外されると、収容体Zが露出された状態となるので、その状態のまま洗車等が行われると、電気接続箱10の上部に水が降りかかる恐れがある。この場合、図17にて示すように、電気接続箱10の上部に降りかかった水滴の一部は、電気接続箱10の外面壁を図17の左側(内側)に伝ってゆく。
また、降りかかった水滴には、枠体30とヒューズブロック70との合わせ部に伝ってゆくものがある。ここで、合わせ部に伝ってゆく水滴のうち、枠体30側からの水滴は、シール壁32の壁面を伝って排水溝35に流れ込む(図17の矢印aの経路)。また、ヒューズブロック70側からの水滴は、嵌合片81R、81Lを伝い、これも、排水溝35に流れ込む(図17の矢印bの経路)。このように、本実施形態では、枠体30とヒューズブロック70との合わせ部を伝う水滴は、いずれも排水溝35に流れこむ。以上のことから、本実施形態の電気接続箱10の内部に水滴が入り込み難く、内部に収容されている回路基板15の保護効果が高い。
そして、排水溝35に流れ込んだ水滴は、排水溝35の溝端から流れ出た後、電気接続箱10の外壁面、ケース本体200の内周壁を図13の矢印cの経路で下方に伝ってゆき、最終的には、ロアカバー下部の排水孔285より外部に排水される。
また、本実施形態のものは、枠体30に形成した排水溝35に、ヒューズブロック70に形成した嵌合片81R、81Lを上側から嵌合させている。このようにしておけば、ヒューズブロック70に下向きの力が作用(アッパコネクタに嵌合する相手側コネクタを引き抜く場合など)したときに、排水溝35を構成する縦壁33の上端が嵌合片81R、81Lを下から受けて、抗するように作用する。よって、枠体30に対するヒューズブロック70の取り付けが強固なものとなり、この点も、効果的である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態のものは、排水溝35に嵌合する嵌合片81R、81Lが、位置決め部34によって左右に分けられた形態のものを示したが、位置決め部34を廃止すれば、排水溝35の全長に渡る長さにすることも、無論可能である。
(2)本実施形態のものは、ケース本体200の底壁をロアカバー280として分割構成したものを例示したが、一体的に形成するものも、無論適用可能である。
(3)また、ケース本体200に対して、電気接続箱10を取り付けときに、排水が予定される一方向に排水溝35を傾斜させる構成(例えば、排水溝35を図13の右から左に下降傾斜させる構成)としておけば、排水効果をより向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に適用された電気接続箱の正面図 図1中のA−A線断面図 枠体の正面図 枠体の斜視図 枠体の側面図 枠体の平面図 ヒューズブロックの斜視図 ヒューズブロックの正面図 ヒューズブロックの平面図 ヒューズブロックの背面図 電気接続箱の平面図 ケース本体に電気接続箱を取り付けた状態の斜視図 ケース本体の断面図 ケース本体200の斜視図(ロアカバー非装着状態を示す) 収容体にアッパーカバーを被せた状態を示す斜視図 その断面図 図2の拡大図 水滴の侵入経路を示す断面図
符号の説明
10…電気接続箱
15…回路基板
20…ケーシング
30…枠体
31、33…縦壁
34…位置決め部
35…排水溝
50…放熱板
60…カバー
70…ヒューズブロック
81R、81L…嵌合片
200…ケース本体
300…アッパーカバー
340…受け入れ部
345…パッキン
Z…収容体

Claims (3)

  1. 回路基板を収容するケーシングと、
    前記ケーシングの上部に壁面を向かい合わせて取り付けられるヒューズブロックと、を備え、
    前記回路基板を上下に向けて配置される電気接続箱であって、
    前記ヒューズブロックと前記ケーシングとの合わせ部に、上向きに開放し前記電気接続箱の幅方向に延びる排水溝を形成し、かつこの排水溝を、溝端を開放させて前記電気接続箱の幅方向に貫通させたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記ケーシングに前記排水溝を形成し、前記ヒューズブロックに前記排水溝に嵌合するL字型の嵌合片を形成したことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 周壁の一部に、上方に開放する切り欠き部を形成してなるケース本体と、
    前記切り欠き部に取り付けられて、前記ケース本体と共に概ね箱型の収容体を構成する請求項2に記載の電気接続箱と、
    前記収容体の上面を閉止するアッパーカバーと、を備えた電気ボックスであって、
    前記ケーシングに、前記排水溝を形成した合わせ部の外側に位置してシール壁を形成する一方、
    前記アッパーカバーに、前記シール壁の形成位置に対応させて、パッキンを内部に備え前記シール壁を下側から受け入れるU字型の受け入れ部を形成したことを特徴とする電気ボックス。
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