JP3923272B2 - 容器用封帯 - Google Patents
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Description
【発明の目的】
この発明は、各種容器、例えば蓋付きトレイや蓋付き化粧箱等の中に品物等の内容物を納めて販売する際に、蓋が開いて内容物が飛び出したり、露出してしまわないようにするために必要となる帯状の封に係わるものであり、特にその帯状の封が、平板状の封帯用シートを、その両端縁の糊代で溶着または接着してしまい、予め対象とする容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にできる最小閉鎖断面形の筒状封帯に形成されていて、内容物を納めて蓋をした容器に、その都度、手作業で当該筒状封帯を掛けるようにした取り扱いとなってしまっている封について、その手作業による取り扱いが容易となるようにした新規な構造からなる容器用封帯を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
食品売り場の陳列棚に並べられる煮付けやサラダ、弁当等といった各種総菜類、あるいは菓子店のショーウインドウの中に置かれている薄皮饅頭やさくら餅等各種菓子類は、できるだけ省力化をして販売効率を高めるようにするために、予め定量毎に計量または個数を揃えた総菜類や菓子等として、所定サイズの蓋付き透明トレイに入れた上、蓋が開かないようにする目的と、商品名や製造元、品質表示その他必要事項を記載する目的とから、蓋付き透明トレイ全体を適宜巾で所要の印刷の施された透明なプラスチックシートまたは包装紙等で鉢巻き状にくるんだ状態のもの、即ち封帯を施したものとして取り扱うようになっていて、遠い昔のように、店員がその場で一々消費者の求めに応じてその都度計量したり、個数を揃え、箱詰めした上、その後で包装して手渡すといった手間等は極力省いてしまうようにするというのが、既に一般的な商品販売方法の一つとして定着してしまっている。
【0003】
この従前からの商品販売方法における封帯の仕方は、通常次のような手段によって実施されてきている。 その一つは、対象とする蓋付き容器の巾よりも小さい巾寸法で、当該蓋付き容器全体を鉢巻き状にくるんで両端部が一部重なり合うだけの長さの包装シートを用意し、それらの必要箇所に所要の文字や図形等の印刷の施されたものとしておき、所定量の内容物を適宜手段で納めた後、蓋をして手で押さえながら、用意された平板状の包装シートをもう片方の手で摘み、その中央辺りが蓋側の中央部分に相当し、両端が容器本体の底面側で重なり合うような状態にしてくるみ、全体を弛ませないように注意しながら両端重ね合せ部分をセロハンテープや封印用シール等で封をしてしまうことにより、内容物を納めた蓋付き容器の蓋が安全に閉じられたままとなり、しかも化粧と必要事項との表示を兼ねた包装も済ませ、後は陳列を待つだけの状態となるようにする方法である。
【0004】
上記方法による封帯の仕方の場合、内容物の入った蓋付き容器への包装シートの位置合わせが蓋を押さえながらの作業となってしまうことからそれなりの熟練度を要することとなって、作業効率が極めて悪くなってしまう上、慣れない間は、両端の重ね目がズレて体裁を悪くしたり、弛んでしまって陳列の際に抜けてしまったり、消費者が取り上げたとき等にうっかりして容器側が抜け落ちて内容物を撒き散らしてしまう虞がある等といった不都合があることから、最近ではこの手段による封帯の仕方によるものは、かなり少なくなってしまっている。
【0005】
上記封帯の仕方に替わって登場してきた二つ目の封帯の仕方は、前記一つ目と同様にしたサイズで必要事項の印刷されたプラスチックシートの両端に予め糊代を用意したものとなし、糊代から全長の1/4辺りで夫々内側に折り曲げて重なり合う糊代部分で予め双方を接着するか熱溶着してしまい、拡げると筒状となる筒状封帯になるようにしたものを多数用意した上、所定量の内容物を適宜手段で納めた後、蓋をして手で押さえながら、用意された筒状封帯をもう片方の手で摘んで筒状に拡げ、その中空部分に蓋付き容器を突っ込んでいくようにする方法によるものである。
【0006】
しかし、この方法による場合には、封帯後の筒状封帯の抜け出しをなくすようにしなければならないことら、予め用意される筒状封帯の中空となる部分の周長、即ち両端の糊代部分を除いた部分の長さが、容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長に略等しくなるか、幾分小さめのものに形成しておき、鉢巻き状に被冠させたときに、当該筒状封帯が蓋付き容器に密着状になるようにしてあるため、今度は、この筒状封帯を蓋付き容器に被冠させる上で熟練を要することになり、慣れない間ではやはり作業効率を落とすことになったり、下手をすると筒状封帯の糊代をはがしたり、破ってしまうといった不都合を生じてしまうものとなっていた。
【0007】
そこで、この不都合を解消する狙いから、筒状封帯用のプラスチックシートに熱収縮シート(例えば、商品名シュリンク等)を採用した上、予め両端の糊代部分を除いた部分の長さを、容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長よりも大きくしたもの(但し、採用する熱収縮シートの収縮範囲内のもの)にしておいて蓋付き容器への被冠し易くしておき、正しく被冠した後でそれら容器全体が所定時間を掛けて熱トンネル内を通過するようにし、熱収縮シート製の筒状封帯を縮めて蓋付き容器外周に密着状にしてしまう手段も採用されるようになってきているが、この手段によるものでは、それなりの設備投資を必要とする上に、包装資材も幾分高めのものになる外、作業ライン上で別途作業要員を用意しないと効率が上がらない等の問題もあって、結局経済的な負担が掛かり、零細な規模の製造、販売店に必ずしも有効な封帯の仕方という訳にはいかないものであり、その分野での普及が殆ど期待できないものとなってしまっているのが実情である。
【0008】
この発明は、以上のような状況に鑑み、零細規模の製造、販売店はもとよりのこと、大規模のスーパーストア等にあっても、各売り場単位で他品種の食品の中からその日の消費者ニーズに呼応させた食品を的確に選択して容器詰めするようにする必要があるとき等にも極めて簡便かつ効率的に封帯をすることができるようになる封帯の仕方がないものかとの判断から、逸早くそのための開発、研究に着手し、永年に亘る試作、実験と様々な試行錯誤とを繰り返し継続してきた結果、遂に茲にきて以下において示すとおりの新規な構造からなる容器用封帯の完成を見るに至ったものである。
【0009】
【発明の構成】
図面に示す代表的な幾つかの実施例からも明確に把握されるように、この発明の容器用封帯は、基本的に次のとおりの構成を要旨とするものである。
即ち、容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長を所要封帯長L、平板状の封帯用シートから閉鎖断面の筒状封帯とするための溶着部または接着部となる部分の重なり巾寸法を主糊代巾Cとしたとき、所定巾の封帯用シートの長さ寸法が、(L+2C)に、封帯を容器に被冠状とする際の余裕空間が確保できる遊び巾αの二倍値を加えた寸法に形成された上、封帯用シートの両端の主糊代巾C部分を積層状に重ねて溶着または接着して溶着部または接着部に形成すると共に、それら溶着部または接着部の内側であって、筒状封帯としたときの両端開口部からは奥まった適宜箇所となる位置の1箇所か複数箇所に、当該溶着部または接着部の内側縁から更に内側方向となる前記遊び巾αに合致する位置に達するまで突出状とするか、それよりも更に内側に少しだけ突き出た位置に達するまで突出状とするようにした一つまたは複数の補助溶着部または補助接着部を、前記溶着部または接着部の内側縁から内側方向に向けて突出形成してなるものとした構成を要旨とする容器用封帯である。
【0010】
この基本的な構成からなる容器用封帯は、換言すると、容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長を所要封帯長L、平板状の封帯用シートから閉鎖断面の筒状封帯とするための溶着部または接着部となる部分の重なり巾寸法を主糊代巾Cとしたとき、所定巾の封帯用シートの長さ寸法が、(L+2C)に、封帯を容器に被冠状とする際の余裕空間が確保できる遊び巾αの二倍値を加えた寸法に形成された上、封帯用シートの両端の主糊代巾C部分を積層状に重ねて溶着または接着して溶着部または接着部に形成すると共に、それら溶着部または接着部の内側であって、筒状封帯としたときの両端開口部からは奥まった適宜箇所となる位置の1箇所か複数箇所に、当該溶着部または接着部の内側縁から更に内側方向となる前記遊び巾αに合致する位置に達するまで突出状とするか、それよりも更に内側に少しだけ突き出た位置に達するまで突出状とするようにした一つまたは複数の補助溶着部または補助接着部を、前記溶着部または接着部の内側縁から内側方向に向けて突出形成してなるものとし、筒状封帯としたときの両端開口部から、夫々それらから奥まった箇所に突出形成してある最初の補助溶着部または補助接着部までの範囲は、何れの開口部からでも対象容器を差し込み易くし、補助溶着部または補助接着部においてだけ、対象容器をその最小閉鎖断面形として密着内包状とするようにした容器用封帯と言える。
【0011】
封帯は、対象とする容器、例えば惣菜用等に多く用いられている片開きの蓋付き透明ブラスチック(例えばポリスチレン)容器や納豆用等として採用の多い片開きの蓋付き発泡プラスチック容器、トレイ型のもので開口部をフィルムシートで熱溶着、密封してしまう容器であったり、あるいはケーキ用等に多用される折畳み式の上蓋付き紙製箱型容器や贈答用の缶詰め類を収める嵌合式の別体蓋付き紙製箱型容器等の外、被服類や各種調度品等用に多く採用されている角筒状で両端が折畳み噛合式蓋が一体形成された紙製箱型容器等々各種形態の容器に、蓋が開かないようにする目的であったり、内容物の説明や商品名を表示する目的、あるいは化粧目的、包装目的等で、その外周を密着状に包み、包んだ後は簡単に抜け出してしまわないようにする機能を得るために採用される紙製、プラスチック製等、あまり伸縮性を期待できないフィルムまたはシート状の帯体からなり、それらを、対象とする容器のサイズ(容器を複数個段重ねにしてまとめて包装するときは、それら全体を一つとしたサイズ)に所定どおりに包み込んでしまえる(箱状の容器であれば、通常は短辺側から差し込こめる)ようにするため、予め帯体の両端所定巾Cを糊代として接着または溶着して筒状(閉鎖断面構造)としたもの(したがって、閉鎖断面構造の何処か一ケ所からは、当該閉鎖断面構造の外側に糊代部分が「耳」として突出しているもの)に限られる。
【0012】
但し、この封帯が包込む状態、即ち閉鎖断面構造の筒の長さは、容器を完全に包み込んでしまえるようにしたものから、容器の両端小口側だけを露出状とする(即ち、容器の何れかの辺の寸法に合致させた)もの、あるいは容器の両端側がはみ出している(そのはみ出し量に制限はない)ようなものまでをも包含しており、しかも、それは単に蓋が開かないようにする単一の機能を達成すれば足りるようにするものから、それに加えてか、あるいはそれに係わらず、内容物の説明や商品名を表示する機能や化粧を施す機能達成のために所望の印刷の施されてなるものとすることができる外、容器を保護する機能を得るために包装するようにしたものも含まれている。
【0013】
所要封帯長Lは、上記した封帯としての機能を果たすために必要となる所定の長さであって、当該容器断面が完全な矩形断面のものであれば正にその断面そのものの外周長に相当するものであり、そうではなく鍔部や補強リブ、つまみ片、飾り等といった容器本体に附随する突出部等があるものでは、それら突出している部分以外では全て直線状に繋いでいって当該容器を密着状とする最小閉鎖断面の全周長となり、この所要封帯長Lの封帯によって包まれた容器は、相互の摩擦によって当該封帯から容器が簡単に抜け出してしまうようなことはなく、また複数の個段重ねにした容器を一まとめにして包込んだものにあっては、個々の容器が簡単に段重ね状態を崩してしまうようなことなく、いつまでもその段重ね状態が維持し続けられるものとなる。
【0014】
これに対して、遊び巾αは、封帯が上記の所要封帯長Lに糊代巾の二倍値を加えたものに形成され、そのまま両端糊代を接着または溶着して形成される筒状封帯に形成された場合、確かにその筒状空間に対象とする容器を収めてしまえば所期の目的を達成したことになるものの、その状態を実現するために筒状封帯に対象とする容器を差し込もうとすると、予め筒状空間の全周長を所要封帯長Lにしてあって余裕がないため、時間を掛けて極めて慎重且つ丁寧に差し込むようにしない限り、筒状封帯内に当該容器を差し込むことができず、無理をすると筒状封帯の差し込み側の糊代部分を破ってしまうことになるか、破けないまでも延びてしまって容器を包込んだ後の状態に遊びができてしまって、簡単に抜け出させてしまう封帯にしてしまう虞れが生じることから、筒状封帯へのこうした容器の差し込み作業をし易くするようにする機能達成のために、筒状封帯とするための封帯用シートの長さを、予め上記所要封帯長Lに加えておくための余分の長さ部分であり、その作業性と封帯としての外観上の良し悪しとを勘案して、望ましくは、0.5ないし3mm、最適には1ないし2mm程度のものに設定するようにすると良い。
【0015】
補助溶着部または補助接着部は、上記のようにして封帯用シートの長さが、予め所要封帯長Lに遊び巾αの二倍値を加えものとして筒状封帯としたとき、該筒状封帯による容器の差し込み作業は格段に改善されたものにすることが可能になるものの、容器に掛け終えた後の筒状封帯との間は、当該遊び巾αの二倍値が逆に災いしてルーズな状態となってしまい、容器が筒状封帯から簡単に抜け出してしまって本来の封帯として機能し難くなるため、筒状封帯への容器の差し込み作業に支障のない箇所、即ち筒状封帯の両端開口部分から適宜寸法分だけ奥まった位置の一カ所または数カ所に、本来の封帯としての機能を果たすために本来的に必要とする所要封帯長Lの閉鎖断面周長が確保されるようにするため、主たる糊代とする主糊代巾C部分の内側に、当該遊び巾を実質的に無くしてしまうために用意する溶着または接着部分であり、容器に被せたときの筒状封帯の外観状の良さ、および封帯の製造性を考慮して、少なくとも筒状封帯の筒長の略中央辺りに一ケ所か、その両脇に一ケ所ずつの都合三ケ所程度とするのが望ましく、それ以外によるものでも、筒状封帯筒長中央から対称配置となる箇所を選択すべきである。
【0016】
したがって、この補助溶着部または補助接着部は、少なくとも両端主糊代巾C部分の内側縁から内側に夫々遊び巾αだけ入った位置に、夫々溶着または接着部分の内側縁が存在するようにしたものに形成されていなければならず、それらは、主糊代巾C部分の内側縁から内側方向に連続させた突出状のものとすることができる外、主糊代巾C部分の内側縁からは不連続で、それらだけが内側に独立した斑点状(平面円形状や楕円形状、三角形状のものの外、横線状のもの等その形状を問わない。)のものにすることが可能となる外、溶着部または接着部の内側縁から遊び巾αよりもやや大きめとなる位置にまで達するものとし、少なくとも当該内側縁から遊び巾αを超えた部分の溶着または接着程度が、比較的剥離し易い構造のものに形成されていて、容器を差し込んでいく際に容器断面に応じて適宜剥離し、その部分を通る断面における封帯と容器との密着性がより良好なものとなるよう工夫されたもの等とすることも勿論可能である。
【0017】
一方、主糊代巾Cは、封帯用シートから溶着または接着手段によって筒状封帯に形成したときの筒状構造が確実に保持されるに足るだけの構造強度を得る上で必要となる巾のものに設定されていなければならず、封帯用シートの素材の種類や厚さ等に起因する素材強度や溶着または接着手段の内容、筒状封帯の筒長、対象とする容器の用途やその封帯に期待する機能等が総合勘案された最適値が選択、採用されるようにすべきであり、これまでこの種封帯に通常採用されてきているものと何等変更する必要はなく、例えば3ないし10mm前後のもので十分である。
【0018】
そして、この主糊代巾C部分となる糊代は、封帯用シートの全幅に渡って同一値のものである必要はなく、例えば、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部が、主糊代巾Cよりも小さい糊代巾に形成されたり、逆に筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲までの部分を、主糊代巾Cよりも小さい糊代巾に形成されたもの、あるいは、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲までの部分が、遊び巾αの略1/2を超えない範囲で主糊代巾Cよりも大きい糊代巾に形成されたり、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部が、主糊代巾Cよりも大きい糊代巾に形成されたものとする等して、容器に被冠状としたときの筒状封帯の外観上の良し悪しや、容器の差し込み作業の難易度の程度等に応じ、不等巾のものとすることも適宜選択可能であって、この発明の主糊代巾Cに包含されている。
【0019】
上記した構成要件を基本とするこの発明の封帯は、既述してあるとおり、その筒状封帯筒長、換言すれば封帯用シートの巾寸法に特に制限はなく、容器の両端小口側だけを露出状とする(即ち、容器の何れかの辺の寸法に合致させた)もの、あるいは容器の両端側がはみ出している(そのはみ出し量に制限はない)ようなものの外に、容器を完全に包込んでしまえるようにしたものをも包含しており、この例によるものでは、そのはみ出した筒状封帯の両端開口部側所定範囲部分を、容器小口用の折り畳み封印部分として使用することになる。
以下、この発明の理解を助けるため、図面に示したこの発明を代表する幾つかの具体的な実施例について説明を加えていくことにする。
【0020】
【実施例1】
この実施例は、最も基本的な構成からこの発明の代表的な容器用封帯の具体例を示すものであり、図1にはそのための封帯用シートの平面図、図2には当該封帯用シートを使って折り畳み、糊代を溶着した状態で平坦状としたものの平面図、図3には図2A〜A断面図、図4には同B〜B断面図を示し、更に、図5には、対象とする容器の封帯とするために必要となる容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長Lを説明するための縦断面図、図6には、上記図2の折り畳んだ状態から筒状に広げてなる筒状封帯の一方の開口部に、片開きプラスチック製容器を一部差込状にしたものの底面側から見た全体斜視図を夫々示してある。
【0021】
図1から容易に判明するとおり、この封帯用シート1は、図5のように、対象容器Pの断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長に相当する所要封帯長Lとした所定巾の熱溶着フィルム、例えばポリエステルフィルムの両端に約2mmの遊び巾αを全幅に渡って夫々確保した上、更にその外側に5mm程度の糊代3,3用の巾を夫々用意して主糊代巾C,C部分とすることにより、全長が(L+2C+2α)で所定巾としてなる平板状のものに裁断、形成されたものとする。
【0022】
こうして用意された封帯用シート1は、特に図示にはしていないが、従前から一般的に採用されてきている公知のヒートシーラーのシールバーの形状だけを、従前の全幅に渡って等巾面としてなるものではなく、図1に示してあるように、等巾の主糊代巾C部分である糊代2,2の内側縁で全幅の中央部分とその両脇所定間隔をおいた位置とから、夫々内側向きであって、何れも遊び巾αの限界一杯にまで達するようにした突出状の補助溶着部3,3,3を、当該糊代2,2の内側縁に夫々連続状に形成してなるようにした、等巾の主糊代巾C部分となる糊代2に補助溶着部3,3,3を加えた形状のものに形成しておき、この特製のシールバーに形成されたヒートシーラーに、従前どおりの熱圧着工程に従って当該封帯用シート1,1,……を順次送り込むようにするだけで、従来等巾の糊代形成と全く同様に、この発明の補助溶着部3,3,3を遊び巾α内に有するようにした、図2に示すとおりの筒状封帯4が形成される。
【0023】
なお、この実施例では、ヒートシーラーの熱圧着による主糊代巾C部分および補助溶着部3,3,3形成を取り上げたが、封帯用シート1が熱溶着フィルムではなく、その他のプラスチックフィルムまたはシートや薄紙であって接着剤によるものとする場合には、接着剤塗布面の形状を上記シールバーと同一形状とした塗り型による塗布や、同形状に型抜きした接着フィルムを介在させての加熱接着その他公知の適宜接着手段によって同様の結果を得ることができる。
【0024】
【実施例2】
図7の糊代2および一部の補助溶着部(または補助接着部)3を含む要部拡大平面図には、上記した最も基本的な構成によるこの発明の容器用封帯の補助溶着部(または補助接着部)3,3,……の構造に、一部変更を加え、より一層容器への密着度が高められるようにした事例の一つであり、補助溶着部(または補助接着部)3,3,……は、等巾の主糊代巾C部分となる糊代2における溶着部の内側縁から遊び巾αよりもやや大きめとなる位置にまで達するようにしたものとし、少なくとも当該内側縁から遊び巾αを超えた部分の溶着(または接着)程度が、比較的剥離し易い構造のものに形成されてなる筒状封帯4にすることによってこの発明の容器用封帯するようにしたものである。
【0025】
【実施例3】
上記図7と同様にして示す図8の要部拡大平面図に示す実施例は、上記実施例2における補助溶着部(または補助接着部)3,3,……が、遊び巾αを超えた部分の溶着(または接着)程度を、比較的剥離し易い構造のものに形成するようにした事例によるものであったのに対し、上記実施例2と同様、補助溶着部(または補助接着部)3,3,……を、等巾の主糊代巾C部分となる糊代2における溶着部(または接着部)の内側縁から遊び巾αよりもやや大きめとなる位置にまで達するようにしたものとするものの、少なくとも当該内側縁から遊び巾αを超えた部分の形状が、比較的剥離し易い三角形状のもの(図示にはしていないが細巾で短冊状に延びるようにした形状のものや、遊び巾αを超えた部分だけを点線状に不連続状にしたもの等も包含される。)に形成してなるものとし、その溶着(または接着)面積を小さいものとすることにより、実質的にその溶着(または接着)程度が、比較的剥離し易い構造のものに形成されてなるようにした筒状封帯4としてしまうものである。
【0026】
【実施例4】
図9の封帯用シート1の一方の糊代2側全幅を含む要部拡大平面図には、上記までの実施例とは異なり、特に主糊代巾C部分となる糊代2の構造に特徴のある代表的な実施例の一つであり、所定巾の封帯用シート1の長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯4の両端開口部となる両側縁を基準にして決定された上、筒状封帯4とするための糊代巾C部分となる糊代2における溶着部(または接着部)の中、筒状封帯4の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲41,41を除いた奥部42が、主糊代巾Cよりも小さい糊代巾(C−β)部分22,22に形成され、それら除外した範囲部分41,41と補助溶着部(または補助接着部)3,3,……以外の筒状封帯4の内側に、封帯を容器Pに被冠状とする際の余裕空間が所定の余裕空間とした開口部よりも大きめに形成され、封帯中途の容器Pへの被冠操作がし易くなるようにした容器用封帯である。
【0027】
【実施例5】
この実施例も、上記実施例4と同様に、主糊代巾C部分となる糊代2の構造に特徴のある代表的な実施例の一つであり、図10の封帯用シート1の一方の糊代2側全幅を含む要部拡大平面図に示すとおり、所定巾の封帯用シートの長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯4の両端開口部となる両側縁を基準にして決定された上、筒状封帯4とするための糊代巾C部分となる糊代2における溶着部(または接着部)の中、筒状封帯4の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部42が、主糊代巾Cよりも大きい糊代巾(C+γ)部分22,22に形成され、それら除外した範囲部分41,41と補助溶着部(または補助接着部)3,3,……以外の筒状封帯4の内側に、封帯を容器Pに被冠状としたときに容器Pとの間に生じる隙間を少なくし、容器Pの中心部分に相当する封帯の弛みを少なくするようにしたこの発明の容器用封帯である。
【0028】
【実施例6】
更に、主糊代巾C部分となる糊代2の構造に特徴のある他の実施例によるものが、図11の封帯用シート1の一方の糊代2側全幅を含む要部拡大平面図に示してあり、所定巾の封帯用シート1の長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯4の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部42を基準にして決定された上、筒状封帯4とするための糊代巾C部分となる糊代2における溶着部(または接着部)の中、筒状封帯4の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲までの部分41,41が、遊び巾αの略1/2を超えない範囲で主糊代巾Cよりも大きい糊代巾(C+δ)部分21,21に形成され、封帯を容器Pに被冠状としたときに、筒状封帯4の両端開口部と容器Pとの間に生じる隙間を少なくし、外観上の違和感をできるだけ少なくなるようにした事例による容器用封帯としたものである。
【0029】
【実施例7】
同様に、図12の封帯用シート1の一方の糊代2側全幅を含む要部拡大平面図に示すものも、主糊代巾C部分となる糊代2の構造に特徴のある他の実施例によるものであり、所定巾の封帯用シート1の長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯4の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部を基準にして決定された上、筒状封帯4とするための糊代巾C部分となる糊代2における溶着部(または接着部)となる糊代2の中、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲までの部分41,41を、主糊代巾Cよりも小さい糊代巾(C−θ)部分21,21に形成され、封帯を容器Pに被冠状とする際の余裕空間が所定の余裕空間とした奥部よりも大きめに形成され、筒状封帯4の開口部の容器Pへの被冠操作が更にし易くなるようにした事例の他の容器用封帯である。
【0030】
【実施例8】
上記までの実施例1ないし12では、特に封帯用シート1の巾寸法を特定するものではなく、対象とする容器Pの何れかの寸法、正確には封帯をする方向ではない辺の寸法と略同一としたものから、それよりも小さい巾としたもの、あるいはそれよりも大きくしたものの何れにあっても包含されるものであったのに対して、この実施例によるものでは、専らその巾寸法を大きくして、筒状封帯4の両端開口部側が、容器Pの小口側を封印するに足る十分な巾寸法となるようにしたものの代表的な実施例の一つである。
【0031】
即ち、図13の容器Pに完全に筒状封帯4を掛け終えた直後の状態を示す裏側から見た全体斜視図、および図14の封帯によって包装を完成し終えた状態を示す裏側から見たものの全体斜視図に示されている如く、この実施例による封帯用シート4は、その巾が対象とする容器Pを超える寸法のものに形成され、容器Pに被冠状としたときに、筒状封帯4の両端開口部側所定範囲部分41,41が、図13のとおり、夫々当該容器Pよりも十分に突出状となるようにしたものとし、それら突出状とした筒状封帯4の両端開口部側所定範囲部分41,41を、通常の平板状の包装用紙で包んでしまうときのように、容器Pの小口用の折り畳み封印部分となるようにした上、最終的に、図14に示しているような状態にまで包装してしまうことができるようにした容器用封帯であり、この事例によるものの場合、上記した実施例の何れをも採用可能とするものの、容器に対する当該封帯の密着性を良くするようにする上では、必ずしも実施例4の場合にはそれに合致しない虞れもある。
【0032】
【作用】
上記のとおりの構成からなるこの発明は、ポリエステルフィルム等の熱溶着の可能なプラスチックフィルムや薄紙等、従前から一般的に封帯として採用されてきているフィルムまたはシート素材(但し、商品名シュリンクのような熱収縮包材は不要。)を、対象とする容器Pへの封帯状態、即ち容器全体を包んでしまうようにするか、容器Pの両端側をどの程度残した状態に包むか等、封帯強度や表示部分の印刷面積、商品としての体裁その他を総合勘案して設定した所定巾であって、対象容器Pの断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長に相当する所要封帯長Lとし、それに主糊代巾C,C部分と遊び巾αの二倍値を足した長さ寸法(L+2C+2α)に裁断してなる平板状の封帯用シート1を、予め多数用意する。
なお、それら封帯用シート1,1,……には、従前どおり、裁断加工前に連続して所望の印刷を施すものとし、その際に、ヒートシーラー加工に必要となる光電管マークも同時に印刷したものとしておく。
【0033】
一方、従前からのヒートシーラーのシールバーだけを、従前の等幅のものから、等巾の主糊代巾C部分となる糊代2に補助溶着部3,3,3を加えた形状のものに形成しておき、以降は従前からの筒状封帯を作る工程と全く同様の工程、即ち、ヒートシーラーに組み込まれたセンサーで一枚ずつ封帯用シート1の光電管マークを認識してはシールバーまで取り込み、位置決めした上、通電、加熱圧着処理を施して封帯用シート1の両端を加熱圧着してしまうようにすれば、平板状の封帯用シート1の両端側は、予定したとおり、主糊代巾C部分となる糊代2に補助溶着部3,3,3を加えた形状に溶着されて外側に突出状となって「耳部」に形成され、図2に示してあるとおりの折り畳まれた状態の筒状封帯4が瞬時の中に完成してしまう。
【0034】
こうして完成した筒状封帯4,4,……は、所定枚数毎に重ねて一まとめにした状態で流通し、然るべき現場に搬入された後、作業者が一枚ずつ取り出しては折り畳まれている筒状封帯4を広げて適宜筒状とした上、その両端開口部の中の都合の良い側の開口部に、食品その他商品を既に詰め終わった容器Pの何れか一端側小口を差し込んでいって、当該容器Pに対する筒状封帯4の組合せ位置が予定された正しい関係となるようにするものであり、その際、当該筒状封帯4が、補助溶着部3,3,3以外を通る閉鎖断面全周長を、(L+2α)を基準とする値となるようにしてあって、対象容器Pの断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長に相当する所要封帯長Lよりも2α分あるいはそれにγかθを加えるか、少なくともそれからβかδを差し引いた値分だけは大きめの閉鎖断面となるようにした両端開口部に形成されていることから、容器Pの筒状封帯4への差込み作業が、その分だけ楽になる上、一旦差し込み終えてしまうと、要所要所に配してある補助溶着部3,3,3では、その部分を通る閉鎖断面全周長が所要封帯長L、即ち、対象容器Pの断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長に相当するものとしてあって、その部分で確実に対象容器Pに密着状となって、所期の封帯としての機能を果たし得るものとなる。
【0035】
【効果】
以上のとおりの構成からなるこの発明の容器用封帯は、平板状の封帯用シートの両端側を、従前と何等変わらぬ手段により、単に主糊代巾C部分となる糊代2に補助溶着部3,3,……が加えられた形状となるように規制して溶着または接着したものとするだけで、筒状封帯の両端開口部側が、予め対象容器Pの断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長よりも大きく形成してあって、筒状封帯への容器Pの差込み作業はし易くなり、然るべき状態に封帯をし終えた段階には、筒状封帯の両開口部側所定範囲を除いた奥部の要所要所に設けてある補助溶着部または補助接着部により、同所を通る閉鎖断面全周長が、対象容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長に相当する所要封帯長Lとなるようにしてあって、同所部分の封帯が対象容器P表面に密着状としてしまい、封帯としての機能を確実に達成し得るものになって、差込み作業をし易くするためにその余の部分に遊び巾αを用意してある筒状封帯であっても簡単に容器Pから抜け出して封帯としての機能に支障を来す虞れが全く無いようにしてあることから、容器への封帯掛けが、簡便且つ経済的に実施し得るという極めて大きな特徴を有するものとなっている。
【0036】
したがって、従前までのように、抜け出さないように密着性を優先すれば容器Pの差込み作業に不都合を来し、逆に差込み易さを優先すれば封帯としての機能に支障を来してしまうといった弊害は完全に一掃され、また、差込み易さと密着性とを兼ね備えた熱収縮性フィルムを採用したもののように、包材自体が効果であるだけではなく、それに伴う設備でも熱トンネルその他を必要として、ランニングコストに加えて初期投資にも経済的負担が加わる結果、封帯そのものの単価が高くついてしまうといった問題も全く心配する必要がない上、更には、熱収縮による絵柄やバーコード等といった印刷部分の収縮変形を伴うことも全くないことから、正確な印刷面を維持できるだけではなく、裏印刷による鮮明な仕上がりも実現可能になるという利点が得られることになる。
【0037】
特に、実施例1に取り上げたこの発明の最も基本的な構成を具体化したものでは、ヒートシールに必要となるヒートバーの製造が従前のものと殆ど変わらず容易に製造可能とするものになり、実施例2および3のものでは、何れも相互の密着性をより一層確実にするものとなり、実施例4に示した例のものでは、最初に筒状封帯4に容器Pを差込む作業を容易にしているだけではなく、封帯中途まで差し掛かった容器Pのさらなる差込み作業までも楽に実施できるようになるため、細長い容器への被冠操作をし易くするものになるという、夫々がより特徴的な効果が得られものとなっている。
【0038】
更に、実施例5のものでは、封帯を容器Pに被冠状としたときに容器Pとの間に生じる隙間を少なくし、容器Pの中心部分に相当する封帯の弛みを少なくすることができ、、実施例6によれば、封帯をし終えた後に筒状封帯4の両端開口部と容器Pとの間に生じる隙間を少なくし、外観上の違和感をできるだけ少ないものとなるようにし、実施例7に取り上げた事例のものでは、封帯を容器Pに被冠状とする際の余裕空間が所定の余裕空間とした奥部よりも大きめに形成され、筒状封帯4の開口部の容器Pへの被冠操作を更にし易くなるようにしたものとすることができるという効果が夫々に加わる外、実施例8のもののようにすることにより、包装紙を兼用したものとすることも可能になるという極めて実用的な効果までも得ることができる。
【0039】
叙述の如く、この発明の包装用封帯は、その特徴ある新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、従前からのこの種封帯に比較して、その封帯としての機能はもとよりのこと、製造ならびに取扱いが容易になって製品単価や容器の差込み作業性等の点で遥かに有利なものとなることから、厳しい経済環境の中でより一層のコストバランスの追求が続く各種商品業界は勿論のこと、それに深く係わる包材業界においても高い評価が得られるものになると同時に、一般消費者からも高く評価され、広く採用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の包装用封帯を代表する幾つかの実施例に基づくものを示している。
【図1】 この発明の封帯用シートの平面図である。
【図2】 図1に示す封帯用シートを使って折り畳み、糊代を溶着した状態で平坦状としたものの平面図である。
【図3】 図2中のA〜A断面図である。
【図4】 図2中のB〜B断面図である。
【図5】 対象とする容器の封帯とするために必要となる容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長Lを示すための縦断面図である。
【図6】 上記図2の折り畳んだ状態から筒状に広げてなる筒状封帯の一方の開口部に、片開きプラスチック製容器を一部差込状にしたものの底面側から見た全体斜視図である。
【図7】 他の実施例によるものの糊代および一部の補助溶着部(または補助接着部)を含む要部拡大平面図である。
【図8】 上記図5と同様にして示す、他の実施例によるものの要部拡大平面図である。
【図9】 更に他の実施例による封帯用シートの一方の糊代側全幅を含む要部拡大平面図である。
【図10】 同様に、他の実施例によるものの封帯用シートの一方の糊代側全幅を含む要部拡大平面図である。
【図11】 同様に、他の実施例によるものの封帯用シートの一方の糊代側全幅を含む要部拡大平面図である。
【図12】 同様に、他の実施例によるものの封帯用シートの一方の糊代側全幅を含む要部拡大平面図である。
【図13】 更にまた、他の実施例によるものの、容器に完全に筒状封帯を掛け終えた直後の状態を示す裏側から見た全体斜視図である。
【図14】 同封帯によって包装を完成し終えた状態を示す裏側から見たものの全体斜視図である。
【符合の説明】
1 封帯用シート
2 糊代
21 同 糊代でその主糊代巾Cを変更した部分
3 補助溶着部または補助接着部
4 筒状封帯
41 同 筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲までの部分
42 筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部
C 主糊代巾
P 対象容器
Claims (10)
- 容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長を所要封帯長L、平板状の封帯用シートから閉鎖断面の筒状封帯とするための溶着部または接着部となる部分の重なり巾寸法を主糊代巾Cとしたとき、所定巾の封帯用シートの長さ寸法が、(L+2C)に、封帯を容器に被冠状とする際の余裕空間が確保できる遊び巾αの二倍値を加えた寸法に形成された上、封帯用シートの両端の主糊代巾C部分を積層状に重ねて溶着または接着して溶着部または接着部に形成すると共に、それら溶着部または接着部の内側であって、筒状封帯としたときの両端開口部からは奥まった適宜箇所となる位置の1箇所か複数箇所に、当該溶着部または接着部の内側縁から更に内側方向となる前記遊び巾αに合致する位置に達するまで突出状とするか、それよりも更に内側に少しだけ突き出た位置に達するまで突出状とするようにした一つまたは複数の補助溶着部または補助接着部を、前記溶着部または接着部の内側縁から内側方向に向けて突出形成してなるものとしたことを特徴とする容器用封帯。
- 容器の断面外周輪郭形状全体を内包状にする最小閉鎖断面形の断面全周長を所要封帯長L、平板状の封帯用シートから閉鎖断面の筒状封帯とするための溶着部または接着部となる部分の重なり巾寸法を主糊代巾Cとしたとき、所定巾の封帯用シートの長さ寸法が、(L+2C)に、封帯を容器に被冠状とする際の余裕空間が確保できる遊び巾αの二倍値を加えた寸法に形成された上、封帯用シートの両端の主糊代巾C部分を積層状に重ねて溶着または接着して溶着部または接着部に形成すると共に、それら溶着部または接着部の内側であって、筒状封帯としたときの両端開口部からは奥まった適宜箇所となる位置の1箇所か複数箇所に、当該溶着部または接着部の内側縁から更に内側方向となる前記遊び巾αに合致する位置に達するまで突出状とするか、それよりも更に内側に少しだけ突き出た位置に達するまで突出状とするようにした一つまたは複数の補助溶着部または補助接着部を、前記溶着部または接着部の内側縁から内側方向に向けて突出形成してなるものとし、筒状封帯としたときの両端開口部から、夫々それらから奥まった箇所に突出形成してある最初の補助溶着部または補助接着部までの範囲は、何れの開口部からでも対象容器を差し込み易くし、補助溶着部または補助接着部においてだけ、対象容器をその最小閉鎖断面形として密着内包状とするようにしたことを特徴とする容器用封帯。
- 補助溶着部または補助接着部は、溶着部または接着部の内側縁から遊び巾αよりもやや大きめとなる位置にまで達するものとし、少なくとも当該内側縁から遊び巾αを超えた部分の溶着または接着程度が、比較的剥離し易い構造のものに形成されてなる、請求項1および2何れか記載の容器用封帯。
- 補助溶着部または補助接着部は、溶着部または接着部の内側縁から遊び巾αよりもやや大きめとなる位置にまで達するものとし、少なくとも当該内側縁から遊び巾αを超えた部分の形状が、比較的剥離し易い細巾または鋭角状、あるいは不連続状のものに形成されてなる、請求項1ないし3何れか記載の容器用封帯。
- 所定巾の封帯用シートの長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯の全幅を基準にして決定された上、筒状封帯とするための溶着部または接着部となる主糊代巾Cは、筒状封帯の全幅に渡って同一寸法のものに形成された、請求項1ないし4何れか記載の容器用封帯。
- 所定巾の封帯用シートの長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯の両端開口部となる両側縁を基準にして決定された上、筒状封帯とするための溶着部または接着部となる糊代の中、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部が、主糊代巾Cよりも小さい糊代巾に形成され、それら除外した範囲部分と補助溶着部または補助接着部以外の筒状封帯の内側に、封帯を容器に被冠状とする際の余裕空間が所定の余裕空間とした開口部よりも大きめに形成され、封帯中途の容器への被冠操作をし易くした、請求項1ないし4何れか記載の容器用封帯。
- 所定巾の封帯用シートの長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯の両端開口部となる両側縁を基準にして決定された上、筒状封帯とするための溶着部または接着部となる糊代の中、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部が、主糊代巾Cよりも大きい糊代巾に形成され、それら除外した範囲部分と補助溶着部または補助接着部以外の筒状封帯の内側に、封帯を容器に被冠状としたときに容器との間に生じる隙間を少なくし、容器の中心部分に相当する封帯の弛みを少なくするようにした、請求項1ないし4何れか記載の容器用封帯。
- 所定巾の封帯用シートの長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部を基準にして決定された上、筒状封帯とするための溶着部または接着部となる糊代の中、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲までの部分が、遊び巾αの略1/2を超えない範囲で主糊代巾Cよりも大きい糊代巾に形成され、封帯を容器に被冠状としたときに、筒状封帯の両端開口部と容器との間に生じる隙間を少なくし、外観上の違和感を少なくした、請求項1ないし4何れか記載の容器用封帯。
- 所定巾の封帯用シートの長さ寸法(L+2C+2α)が、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲を除いた奥部を基準にして決定された上、筒状封帯とするための溶着部または接着部となる糊代の中、筒状封帯の両端開口部から夫々内側方向適宜範囲までの部分を、主糊代巾Cよりも小さい糊代巾に形成され、封帯を容器に被冠状とする際の余裕空間が所定の余裕空間とした奥部よりも大きめに形成され、筒状封帯開口部の容器への被冠操作をし易くした、請求項1ないし4何れか記載の容器用封帯。
- 封帯用シートは、その巾が対象とする容器を超える寸法のものに形成され、容器に被冠状としたときに、筒状封帯の両端開口部側所定範囲部分が、夫々当該容器よりも突出状となるようにし、それら突出状とした筒状封帯の両端開口部側所定範囲部分を、容器小口用の折り畳み封印部分となるようにした、請求項1ないし4、または7,8何れか記載の容器用封帯。
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