JP3953627B2 - 商品処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は包装、値付および風袋引などの商品処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットの食品等は、トレーの上に載せられた状態で、トレーごとフィルムで包装されており、食品の正味重量や価格を表示したラベルが前記フィルムに貼付されている。かかる包装や値付は、包装値付装置によりなされる。包装値付装置は、商品を載せたトレーを上方の包装ステーションに押し上げ、該包装ステーションにフィルムロールからフィルムを巻き出して所定のカット長さに切断し、該フィルムの下面に商品を押し付け、前記フィルムをトレーの底面側に折り込んで商品を包装する。該包装後、包装値付装置は、ラベルプリンタから発行されたラベルをフィルムに貼付する。
【0003】
かかる包装を行うには、トレーのサイズに基づいて、フィルムのカット長さなどを変える必要がある。ここで、トレーの寸法を包装の度ごとに入力するのは面倒なので、トレーのサイズを包装前に検出して測定している。かかる検出方法の1つとして、トレーを搬送するコンベヤの上方にテレビカメラを設けて、トレーを上方から撮像し、画像処理によってトレーの寸法を求めることがなされている(たとえば、特開平7−257524号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記テレビカメラ等によって求めたトレーの寸法には、検出誤差があるので、正確にトレーの寸法を求めることは困難である。そのため、予めトレーNo. ごとに処理内容を設定し、検出したトレーの寸法と予め記憶させたトレーの寸法とを比較して、まず、トレーNo. を特定し、該特定したトレーNo. に応じた処理を行うことが考えられる。
【0005】
しかし、寸法が近似したトレーが存在したり、あるいは、重さや高さのみが異なり平面的な寸法が略同一のトレーが存在する。こうしたトレーを複数種類登録すると、トレーを特定する際に誤りが生じたり、あるいは、トレーを特定できないという事態が生じる。
【0006】
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、トレーの寸法に応じた商品の処理を行う商品処理装置において、トレーを正確に特定することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の商品処理装置は、商品を載せたトレーの寸法に基づいて、商品に所定の処理を施す商品処理装置であって、トレーの平面的な寸法を検出する寸法検出手段と、トレーについての平面的な寸法を記憶する記憶部と、寸法検出手段により検出された検出値を、前記記憶部に記憶された寸法と比較してトレーを特定するトレー特定手段と、前記記憶部に新たに記憶させようとするトレーの平面的な寸法が、該記憶部に記憶されているトレーの平面的な寸法に近似している場合に、当該新たなトレーの登録を制限するための入力制限寸法を記憶する記憶部とを設け、寸法が近似したトレーの登録を制限できるようにしたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、新たに登録するトレーの平面的な寸法が既登録のものと近似している場合に、当該新たなトレーの登録を制限するから、トレーを特定する際に寸法の近似したトレーが存在しないので、トレーを正確に特定することができる。
【0009】
本発明において、「登録を制限する」とは、新たにトレーを登録するのを禁止する(新たに登録できない)ようにしてもよいが、新たにトレーを登録する際に、既に登録されているトレーと新たに登録しようとするトレーの一方を選択することができるようにして、登録を制限してもよい。また、互いに寸法が近似したトレーを登録してもよいが、商品ごとに使用するトレーを登録しておいて、トレーを特定する際に、商品の呼出No. などの他の情報を加えることにより、寸法が近似したトレー同士を特定手段が特定する候補の中に(トレーを特定する場合のトレーの群の中に)混在させないようにして、登録を制限してもよい。
【0010】
なお、本発明において、「トレーの平面的な寸法」とは、トレーの幅(長辺)および奥行(矩辺)をいう。
また、「前記記憶部に記憶させる寸法」としては、前記寸法検出手段によって予め検出した値の他に、実際の平面的な寸法や該実際の平面的な寸法とは異なる疑似的な平面的な寸法としてもよい。
【0011】
また、「商品に所定の処理を施す」とは、トレーの寸法から包装用のフィルムの幅を求めてフィルムロールを選択すると共に、当該フィルムのカット長さを求めて、該フィルムにより商品を包装したり、あるいは、トレーの寸法からトレーの風袋重量を求めて風袋引きを行って商品の正味重量を求め、該正味重量を印字したラベルを貼付したり、あるいは、トレーの寸法からラベルの貼付位置を求めて、該貼付位置にラベルを貼付するなどの処理をいう。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図7にしたがって説明する。
図1および図2は商品処理装置の一例である計量包装値付装置を示す。まず、該装置の計量・包装の機構について説明する。
【0013】
図2において、100は計量コンベヤ、200は包装装置である。
前記計量コンベヤ100は、内容物(商品)Mの風袋込みの重量を計量するロードセルのような重量検出器101と、重量検出器101の上部に支持された一対のプーリ102,102間に掛け渡された複数の駆動ベルト103を有している。これらの各駆動ベルト103には、トレーTの端部を押して包装装置200側にトレーTを送り込む爪状の突起104が固定されている。したがって、載置された商品は、重量が計量された後、搬送面105上を滑りながらトレーTごとリフタ201のポスト210上に送り込まれる。
【0014】
該リフタ201のポスト210は、包装ステーションSの直下に配置されていると共に、昇降手段208により上下昇降自在とされている。このリフタ201は、計量コンベヤ100から商品が供給されると、ポスト210が上昇して商品Mを包装ステーションSまで持ち上げる。
【0015】
一方、包装動作に先立ち、前記包装ステーションSには、所定のフィルム長さに切断された張設状態のフィルムFが移送機構202,202によって供給されている。このフィルムFは、商品Mが押し上げられると、商品Mの上面に密着する。この状態で、フィルム折込み機構203は、図3の一対の左右折込板204,204と、後折込板205と、丸棒状の前折込部材206と、プッシャー207(図2)によって、フィルムFの前後左右の各側縁部を、トレーTの底面側に折り込んで商品を包装すると共に、包装済の商品を図1の排出コンベヤ209上に排出する。
【0016】
図1において、本体フレーム20内には、幅F2(図3)が互いに異なる複数本のフィルムロールFrが収納されており、何れか1本のフィルムロールFrを選択して包装ステーションSにフィルムFを巻き出せるようになっている。包装ステーションSの上方には、ラベル貼付機13が配設されている。該ラベル貼付機13は、ラベルプリンタ12から発行されたラベルを、図2の包装ステーションSにおいてフィルムFの表面に貼付する。図1の前記ラベルプリンタ12およびラベル貼付機13は、上方の支持フレーム21によって移動自在に支持されていると共に、図2の貼付ヘッド13aが鉛直軸線のまわりに旋回自在に支持されており、ラベルLの貼付位置やラベルLの貼付姿勢を選択することができるようになっている。
【0017】
図2において、計量コンベヤ100の上方には、照明装置1およびCCDカメラ(撮像装置)2が、排出コンベヤ209の下部に設けられている。前記照明装置1は、たとえば、主に赤外線を撮像領域A(図4および図5参照)よりも若干広い範囲に出射する。前記CCDカメラ2の下方には、CCDカメラ2に向かう赤外線以外の光を吸収するフィルタ2fが設けられており、CCDカメラ2は撮像領域Aからの赤外線を検出することで、図5(a)のようにトレーTを撮像して、該撮像した撮像情報を図4(a)のマイコン(マイクロコンピュータ)3に出力する。なお、前記CCDカメラ2およびマイコン3の画像処理手段40は、トレーTの寸法を検出(測定)する寸法検出手段を構成している。
【0018】
図4(a)において、マイコン3には、図示しないインターフェイスを介して、前述のCCDカメラ2の他に、計量手段106、タッチスクリーン(表示部)10、ストロークキー部11、ラベルプリンタ12および計量包装値付制御器14などが接続されている。前記マイコン3は、CPU4およびメモリ5を備えている。前記CPU4は、画像処理手段40、処理内容決定手段41、トレー特定手段42およびトレー登録手段43を備えている。一方、メモリ5は、商品情報記憶部50、トレー情報記憶部51、フィルムロール選択基準記憶部52および制限寸法記憶部53を備えており、これらを書き換え可能なE2 PROMやRAMに記憶している。
【0019】
前記商品情報記憶部50には、図6(a)の商品の呼出No. に対応して、商品ごとに品名および単価などの他に、使用を許可する(使用する予定の)トレーNo. を複数記憶することができる。なお、品名および単価の情報はラベルの印字情報として用いられる。
【0020】
図6(b)の前記トレー情報記憶部51には、トレーごとにトレーNo. 、特定用トレーサイズS1および商品処理用トレーサイズS2が互いに関連付けられて記憶されている。特定用トレーサイズS1は検出したトレーを特定するためのもので、該特定用トレーサイズS1としては後述する寸法検出手段により検出された検出値、すなわち、図6(d)のトレーの幅(長辺寸法)および奥行(短辺寸法)からなる登録検出値が、各トレーごとに記憶されている。商品処理用トレーサイズS2は、ストロークキー部11から入力されたトレーの設定値であり、包装等の商品の処理を行う際に基準とする寸法である。該商品処理用トレーサイズS2としては、たとえば、図6(e)のトレーTの実際の幅および奥行が、各トレーごとに記憶されている。
【0021】
図4(a)の前記CPU4は、トレー情報登録モードと、商品に所定の処理を施すための商品処理モードとを備えている。トレー情報登録モードは、トレーの寸法に関する情報である前記特定用トレーサイズS1および商品処理用トレーサイズS2と、トレーNo. とをトレー情報記憶部51に予め記憶させるためのモードで、該モードにおいてはタッチスクリーン10に図4(b)のトレー登録画面が表示される。該画面には、登録するトレーの特定用トレーサイズS1および商品処理用トレーサイズS2を表示する表示欄が設けてある。
【0022】
図6(c)のフィルムロール選択基準記憶部52には、互いにフィルム幅の異なるフィルムロールFr(図1)のNo. とトレーTの奥行の閾値とが関連づけられて記憶されている。該トレーTの奥行に基づいてフィルム幅の異なるフィルムロールが選択される。
【0023】
図6(f)の制限寸法記憶部53には、トレーの奥行(矩辺寸法)と幅(長辺寸法)について、入力制限寸法範囲が記憶される。該入力制限寸法範囲は、図6(a)の商品情報記憶部50における1つの商品呼出No. について記憶された1または複数のトレーに対して、寸法が近似したトレーを、前記商品情報記憶部50の当該商品に対して新たに登録するのを制限するための範囲である。該制限寸法記憶部53に記憶される寸法は、図7(a)のタッチスクリーン10の設定入力画面10aを用いて入力することができるようになっている。
【0024】
図4(a)のトレー登録手段43は、以下に説明する所定の制限の下に、図6(a)の商品情報記憶部50にトレーNo. を登録する。すなわち、トレー登録手段43(図4(a))は、図6(a)の商品情報記憶部50に新たにトレーNo. を登録する際に、登録しようとする商品の呼出No. について既に登録された(既登録の)トレーNo. を読み出し、該読み出したトレーNo. のトレーの特定用トレーサイズS1を読み出す。該読み出し後、前記トレー登録手段43は、読み出した前記各既登録のトレーNo. および前記新たに登録しようとするトレーNo. の特定用トレーサイズS1を相互に比較して、幅Wおよび奥行Dの差の絶対値ΔW1,ΔD1が図6(f)の制限寸法記憶部53に記憶されている幅および奥行制限値ΔWs,ΔDsよりも小さいか否かを判断する。該判断の結果、前記差の絶対値ΔW1およびΔD1の双方が共に前記幅および奥行制限値ΔWs,ΔDsよりも小さい場合は、トレーサイズが近似するとして、当該商品について当該トレーの登録を制限する。
【0025】
図4(a)の前記画像処理手段40は、CCDカメラ2から入力された撮像情報に基づいて、以下に説明する手法によって、トレーTの見かけ上の平面的なエッジTeの位置を検出し、更に、該エッジTeの位置から、トレーTの見かけの大きさを算出する。
図5(a)のCCDカメラ2の撮像領域Aには、縦横に第1および第2の基準線C1,C2が設定されており、前記画像処理手段40は、図5(b)のように、所定の閾値Shを基準として、赤外線の光量を2値化し、周知の方法でトレーTのエッジTeを検出する。更に、前記画像処理手段40は、前記両基準線C1,C2上における撮像領域Aの端ON と前記エッジTeとの間の距離に基づいて、トレーTの見かけの大きさを算出する。たとえば、トレーTの見かけ上の幅Waは、下記の(1) 式により算出される。
Wa=Wo−(W1 +W2 ) …(1)
【0026】
図4(a)の前記トレー特定手段42は、前記寸法検出手段により求めた検出値であるトレーTの大きさW,Dと、図6(b)のトレー情報記憶部51に記憶された特定用トレーサイズS1(登録検出値)に基づいて、たとえば、以下の手順で、トレーNo.(トレーの種類)を特定する。
まず、トレー特定手段42は、ストロークキー部11から入力された商品の呼出No. に対応するトレーNo. を商品情報記憶部50から読み出し、読み出した各トレーNo. のトレーTの幅Wおよび奥行Dについて、各々、測定値と登録検出値とを比較し、幅Wについての差の絶対値ΔWと、奥行Dについての差の絶対値ΔDを求める。つづいて、トレー特定手段42は前記絶対値ΔW+ΔDの和が最も小さいトレーTを選択してトレーTを特定する。
【0027】
図4(a)の前記処理内容決定手段41は、トレー特定手段42によって特定されたトレーNo. についての商品処理用トレーサイズS2を、図6(b)の前記トレー情報記憶部51から読み出す。処理内容決定手段41は、該商品処理用トレーサイズS2に基づいて商品の処理に必要な所定の演算ないし検索を行って商品の処理内容を決定する。たとえば、処理内容決定手段41は、当該商品処理用トレーサイズS2の奥行と図6(c)のフィルムロール選択基準記憶部52の奥行とを比較することによって、フィルムNo. (フィルムの幅)を決定する。一方、該商品処理用トレーサイズS2の奥行および幅に基づいて、フィルムのカット長さや包装中の各機器のタイミングの決定を行う。該フィルムのカット長さやタイミングの決定は、図示しないテーブルから検索して読み出して決定してもよいし、所定の数式に基づいて算出してもよい。たとえば、フィルムのカット長さの算出は、以下の(2)式に基づいて算出される。
カット長さ=((トレーの高さ)+(トレーの幅))×2+重ね代 …(2)
【0028】
つぎに、本計量包装値付装置の運用について説明する。
商品処理を行うに先立ち、まず、トレーの入力制限寸法範囲を入力する。該入力を行う場合には、タッチスクリーン10を操作して、図7(a)の設定入力画面10aをタッチスクリーン10に表示させる。ついで、ストロークキー部11(図1)を操作して長辺(幅W)および矩辺(奥行D)の入力制限寸法を入力する。入力した値は、図6(f)の制限寸法記憶部53に入力制限寸法として記憶される。
【0029】
つぎに、トレーNo. 、特定用トレーサイズS1および商品処理用トレーサイズS2をトレー情報記憶部51に登録する。該登録を行うには、図4のタッチスクリーン10の所定のボタンをタッチしてCPU4をトレー情報登録モードにセットする。CPU4がトレー情報登録モードにセットされると、図4(b)に示すトレー登録画面がタッチスクリーン10に表示される。
【0030】
トレー情報登録モードにおいて、オペレータは、登録させるトレーのトレーNo. 、商品処理用トレーサイズS2の奥行(短辺寸法)および幅(長辺寸法)をそれぞれストロークキー部11を押下して入力すると、CPU4は、該トレーNo. をトレー情報記憶部51に記憶させる。一方、当該トレーを計量コンベヤ100上に載置し、タッチスクリーン10上のトレー検知ボタンTSにタッチすると、計量手段106は重量検出器101からの出力を重量に変換してマイコン3に出力する。マイコン3は、重量信号が安定(重量検出器101が安定)した時点で、CCDカメラ2からの光量情報を取り込む。その後、CPU4は、前記手法に基づいてトレーのエッジTeを検出し、該エッジTeからトレーの見かけ上の寸法が算出される。CPU4は、前記算出したトレーの寸法を特定用トレーサイズS1として、トレーNo. および前記商品処理用トレーサイズS2に関連づけて図6(b)のトレー情報記憶部51に記憶させる。
【0031】
つぎに、前記トレー情報記憶部51に記憶させたトレーのうち各商品について使用を許可する(使用を予定する)トレーのトレーNo. を図6(a)の商品情報記憶部50の商品の呼出No. に対応させて商品ごとに記憶させる。この際、商品情報記憶部50の1つの商品について複数のトレーNo. を記憶させよう(登録しよう)とする場合は、トレー登録手段43が登録しようとする商品の呼出No. について既登録のトレーNo. を読み出し、当該既登録のトレーNo. のトレーの特定用トレーサイズS1と、新たに登録しようとするトレーNo. の特定用トレーサイズS1とを比較し、両トレーの幅Wおよび奥行Dの差の絶対値ΔW1、ΔD1が、図6(f)の制限寸法記憶部53の制限値ΔWs,ΔDsよりも小さいか否かを判断する。該判断の結果、ΔW1<ΔWsで、かつ、ΔD1<ΔDsである場合は、図7(b)のタッチスクリーン10に変更画面10bを表示して当該事態を報知する。すなわち、変更画面10bには「表内に近い寸法のトレーがあります」と表示される。一方、新たに登録しようとするトレーNo. (この場合“16”)をストロークキー部11から入力することにより、既登録の寸法が近似したトレーのトレーNo. が商品情報記憶部50(図6)から削除されると共に、新たに登録しようとするトレーNo. が商品情報記憶部50(図6)に記憶される。こうして、商品ごとに使用を許可するトレーのトレーNo. が商品情報記憶部50に記憶されて登録される。
【0032】
商品処理を行うには、まず、図4のストロークキー部11およびタッチスクリーン10の所定のボタンをタッチして、商品処理モードにCPU4を設定する。つぎに、処理する商品Mの呼出No. を入力した後、商品Mを載せたトレーTを計量コンベヤ100上に載置すると、前述と同様にトレーTの寸法が算出される。トレーTの寸法が算出されると、トレー特定手段42は検出したトレーTの寸法(包装時の検出値)と、図6(b)のトレー情報記憶部51に記憶された特定用トレーサイズS1(登録検出値)とを比較してトレーNo. を特定する。
【0033】
ここで、本装置においては、図6(f)の制限寸法記憶部53を設けて、寸法が近似したトレーの登録を制限できるようにしたから、各検出値に誤差が生じても、トレーの特定を誤るおそれが少ない。
また、商品ごとに使用を許可するトレーNo. を商品情報記憶部50に記憶させているので、商品が異なれば、寸法の近似したトレーNo. を登録しても特定することができるから、多種類のトレーを使用することができる。たとえば、平面的な寸法が全く同じで高さや重さ(比重)が異なるトレーについても、商品の呼出No. が異なっていればトレーを検出して特定することができるから、多種類のトレーを使用することができる。
【0034】
前記トレーの特定後、処理内容決定手段41は、特定された該トレーNo. に対応する商品処理用トレーサイズS2をトレー情報記憶部51から検索して読み出す。この検出後、処理内容決定手段41は、当該商品処理用トレーサイズS2の奥行と図6(c)のフィルムロール選択基準記憶部52の奥行とを比較することによって、フィルムロールNo. を決定すると共に、商品処理用トレーサイズS2の奥行および幅に基づいて、フィルムのカット長さやフィルムクランプの解放のタイミングなどを決定する。
その後、該決定された値に基づいて、前述の商品Mの計量・包装・値付が行われる。ここで、前述のように、トレーの特定を誤るおそれが少ないので、トレーの寸法に応じた適切な商品処理が行え、たとえば、仕上りの良い包装状態が得られる。
【0035】
ところで、前記実施形態では、トレー情報記憶部51および商品情報記憶部50にトレーNo. やサイズのデータを登録するに当たり、タッチスクリーン10やストロークキー部11から入力する場合について説明したが、本計量包装値付装置を各ユーザに納品する場合には、以前に納品した既設の他の計量包装値付装置から、本装置にデータを転送する。この場合、既設の計量包装値付装置には、本装置のような入力制限の機能を設けていないので、前記転送を可能とするために、該転送時には前記入力制限の機能を起動させないように制御する。このような転送されたデータにより、互いに寸法が近似したトレーが商品情報記憶部50に登録されている場合は、前記商品処理モードにおいて商品の呼出No. を入力した後に、図7(b)の変更画面10bが表れ、この変更画面10bを前述のように操作して、近似したトレーを削除することにより、商品の処理が可能となる。
【0036】
また、前記実施形態では、図6(a),(b)の商品情報記憶部50とトレー情報記憶部51とを別に設けたが、必ずしも両記憶部50,51を分ける必要はなく、たとえば、商品情報記憶部50にトレーNo. と共に特定用トレーサイズS1などを記憶させてもよい。また、本発明では、商品処理用トレーサイズS2と特定用トレーサイズS1とを同一寸法に設定して一方のみを入力してもよい。また、前記実施形態では、トレーの平面的な寸法のみによってトレーを特定したが、本発明は、少なくともトレーの平面的な寸法に基づいてトレーを特定するものについて適用され、たとえば、トレーの三次元的寸法に基づいてトレーを特定してもよい。また、この場合に、トレーの高さも含めて寸法が近似したトレーの登録を制限してもよい。
【0037】
ところで、前記実施形態では、図1の計量コンベヤ100およびラベル貼付機13を設けたが、本発明は計量コンベヤ100およびラベル貼付機13を有していない包装装置にも適用できる。また、前記実施形態では計量した後にストレッチ包装を行ったが、図8(a)のように、ストレッチ包装後に計量する場合もある。たとえば、図8(b)のように、計量コンベヤ100の上流に搬入コンベヤ110を設け、計量コンベヤ100の下流のコンベヤ120上にラベル貼付機13を設けた計量値付装置についても本発明を適用し得る。
【0038】
ところで、前記実施形態では、商品を撮像した1つの画像を2値化してエッジを検出したが、本発明では、予め背景の画像のみを記憶する第1フレームメモリと、包装時に商品を撮像して記憶する第2フレームメモリとを設け、両フレームメモリを比較して商品のエッジを検出してもよい。また、前記実施形態では、説明を簡略化するために、図5(a)の基準線C1,C2を縦横に1本ずつとしたが、本発明では前記各基準線C1,C2を複数本設けてもよい。
【0039】
また、前記実施形態では、図4(a)のCCDカメラ2および画像処理手段40を用いてトレーの寸法を検出したが、本発明では、トレーの寸法検出の機構を限定するものではない。たとえば、図1の計量コンベヤ100の上流に搬入コンベヤを設けた場合(特開平7−257524号参照)は、図8に示すように、多数の反射型の光電検出器300を設け、トレーTが搬入コンベヤ上を移動する間に反射光が入射した検出器300の数からトレーTの幅Wを算出し、一方、透過型の光電検出器301,302を設け、トレーTが搬入コンベヤ100上を移動する間に、光を遮光した時間と搬送速度からトレーTの奥行Dを算出してもよい。また、トレーをセンタリングするセンタリング装置を設けた場合や、あるいは、トレーを後方から押して搬送するプッシャーを設けた場合は、前記センタリング装置やプッシャーのストロークからトレーの寸法を検出してもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トレーを特定する場合のトレー群の中に、寸法が近似したトレーが混在しないように、予めトレーの登録を制限するので、平面的な寸法からトレーを正確に特定し得る。したがって、トレーの検出による特定精度が向上すると共に、商品処理の精度を高めることができる。そのため、たとえば、仕上がりの良い包装状態を得ることができる。あるいは、風袋引きの精度やラベル貼付位置の精度を向上させることが可能となる。
【0041】
また、入力制限寸法を記憶する記憶部を書き換え可能なメモリに設けることにより、種々のユーザーの要望に容易に対処し得るだけでなく、寸法の検出精度自体が向上した場合には、入力制限の設定値を簡単に小さくすることができるなど容易に対処し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる計量包装値付装置の概略斜視図である。
【図2】同概略の機構を示す断面図である。
【図3】包装方法を示す斜視図である。
【図4】(a)は計量包装値付装置の概略構成図、(b)はトレー登録画面である。
【図5】トレーの寸法およびエッジの検出方法を説明するための概念図である。
【図6】(a),(b),(c)はそれぞれ商品情報記憶部、トレー情報記憶部、フィルムロール選択基準記憶部の記憶内容の一例を示す図表、(d)および(e)はそれぞれ特定用トレーサイズおよび商品処理用トレーサイズを示す平面図、(f)は制限寸法記憶部の記憶内容を示す図表である。
【図7】タッチスクリーンの画面を示す正面図である。
【図8】他の商品処理装置の概略の機構を示す概念図である。
【図9】寸法検出手段の検出器の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10:タッチスクリーン(表示部)
40:画像処理手段
42:トレー特定手段
5:メモリ
50:商品情報記憶部
51:トレー情報記憶部
53:制限寸法記憶部
F:フィルム
M:商品
T:トレー

Claims (6)

  1. 商品を載せたトレーの寸法に基づいて、商品に所定の処理を施す商品処理装置であって、
    前記トレーの平面的な寸法を検出する寸法検出手段と、
    各トレーについての平面的な寸法を記憶する記憶部と、
    前記寸法検出手段により検出された検出値を、前記記憶部に記憶されたトレーの寸法と比較してトレーを特定するトレー特定手段と、
    前記記憶部に新たに記憶させようとするトレーの平面的な寸法が、該記憶部に記憶されているトレーの平面的な寸法に近似している場合に、当該新たなトレーの登録を制限するための入力制限寸法を記憶する制限寸法記憶部とを設け、
    寸法が近似したトレーの登録を制限できるようにした商品処理装置。
  2. 商品を載せたトレーの寸法に基づいて、商品に所定の処理を施す商品処理装置であって、
    前記トレーの平面的な寸法を検出する寸法検出手段と、
    各トレーについての平面的な寸法を商品ごとに記憶するメモリと、
    前記寸法検出手段により検出された検出値を、商品に応じた前記メモリの寸法と比較してトレーを特定するトレー特定手段と、
    商品について前記メモリに新たに記憶させようとするトレーの平面的な寸法が、当該商品についてメモリに記憶されているトレーの平面的な寸法に近似している場合に、当該新たなトレーの登録を制限するための入力制限寸法を記憶する制限寸法記憶部とを設け、
    寸法が近似したトレーを同一商品について登録するのを制限できるようにした商品処理装置。
  3. 商品を載せたトレーの寸法に基づいて、商品に所定の処理を施す商品処理装置であって、
    前記トレーの平面的な寸法を検出する寸法検出手段と、
    予め商品ごとに使用を許可するトレーを記憶する商品情報記憶部と、
    各トレーについての平面的な寸法をトレーごとに記憶するトレー情報記憶部と、
    前記商品情報記憶部に商品の種類に応じて記憶したトレーについてトレーの寸法を前記トレー情報記憶部から読み出して、該読み出したトレーの寸法と、前記寸法検出手段により検出したトレーの寸法とを比較してトレーを特定するトレー特定手段と、
    前記商品情報記憶部に記憶されたトレーに対して寸法が近似したトレーを前記商品情報記憶部に新たに登録するのを制限するための入力制限寸法を記憶する制限寸法記憶部とを設け、
    寸法が近似したトレーを同一商品について登録するのを制限できるようにした商品処理装置。
  4. 請求項3において、
    前記入力制限寸法を入力するための画面を表示部に表示するようにした商品処理装置。
  5. 請求項1,2,3もしくは4において、
    前記入力制限寸法を記憶する制限寸法記憶部を書き換え可能なメモリに設けた商品処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記商品処理装置は、商品を載せたトレーを上方の包装ステーションに押し上げ、該包装ステーションに張設されたフィルムの下面に商品を押し付け、該フィルムをトレーの底面側に折り込んで商品を包装する包装装置を備えている商品処理装置。
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