JP3920936B2 - 遊技機の発光装置における配線接続装置 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、遊技板に設けられたエレクトロルミネッセンスの電極と電気ユニットからのフラットケーブルの電極とが半田付けを用いることなく容易に接続できる遊技機の発光装置における配線接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機では、例えば実開平4−50092号公報に開示されたように、遊技板の前面にエレクトロルミネッセンスプレートを設け、電気ユニットからエレクトロルミネッセンスプレートの透明電極および背面電極に電力を制御しつつ供給することによって、エレクトロルミネッセンスプレートの表示領域が所定色に発光するようにした発光装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記発光装置を備えた遊技機を製造する場合には、大まかには、ベニヤのような遊技板の前面にエレクトロルミネッセンスプレートを取り付ける一方、遊技板の裏面に電気ユニットを取り付け、電気ユニットおよびエレクトロルミネッセンスプレート間にフラットケーブルを配線する必要がある。この場合、フラットケーブルの一端に設けられた端子部をエレクトロルミネッセンスプレートの周縁に設けられた端子部に予め半田付け等で接続しておき、フラットケーブルの他端に設けられた端子部を後工程で遊技板の裏面に取り付けられた電気ユニットの端子部に接続することが考えられるが、フラットケーブルの他端に設けられた端子部を電気ユニットの端子部に接続するまでの製造工程において、フラットケーブルが遊技板よりぶら下がるように突出して作業の邪魔になる。また、エレクトロルミネッセンスパネルおよび電気ユニットが遊技板に取り付けられた後工程で、フラットケーブルの他端の端子部を電気ユニットの端子部に取り付ける一方、フラットケーブルの一端の端子部をエレクトロルミネッセンスプレートの端子部に半田付け等で接続することが考えられるが、エレクトロルミネッセンスプレートが遊技板に取り付けられた状態においては、エレクトロルミネッセンスプレートの端子部の周囲には半田付けに必要な作業空間を設けることが遊技機の構造より無理であるため、エレクトロルミネッセンスプレートの端子部にフラットケーブルの端子部を半田付けするのは極めて困難である。結果として、前者および後者の場合のように、エレクトロルミネッセンスプレートの端子部にフラットケーブルの端子部を半田付けで接続することは、にわかに採用しがたいものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る遊技機の発光装置は、遊技板の前面に設けられるエレクトロルミネッセンスプレートの電極と遊技板の裏面側に配置される電気ユニットからのフラットケーブルの電極とを接続し、電気ユニットの駆動によってエレクトロルミネッセンスプレートの表示領域を発光させる遊技機の発光装置における配線接続装置であって、遊技板の周縁の一部には遊技板とエレクトロルミネッセンスプレートの電極との間にフラットケーブルの挿入し得る空間を形成する凹状のスペーサが配置され、フラットケーブルの絶縁被覆から露出された電極がエレクトロルミネッセンスプレートの電極の側に向けられ、フラットケーブルの先端が遊技板の周縁の外側から上記空間に挿入されて、フラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極とが互いに上下方向で重なり合って接触し、接続固定手段がエレクトロルミネッセンスプレートの上から遊技板に釘で固定されてフラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極との接続を固定したことを特徴とする。接続固定手段が、エレクトロルミネッセンスプレートの上に配置される本体と、エレクトロルミネッセンスプレートをフラットケーブルの側に押し付けるために本体に設けられた弾性部材から成る押圧部とを備えたり、または、接続固定手段が、エレクトロルミネッセンスプレートの上に配置される本体と、遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルを被覆して保護するために本体から遊技板の側に延びたケーブル保護部とを備えたり、または、遊技板の周縁の一部の凹状のスペーサと対応する部分には遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルを収容する切欠部が設けられたりしてもよい。
【0005】
【作用】
本発明に係る遊技機の発光装置は、フラットケーブルが遊技板の周縁の外側から空間に挿入されることによって、フラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極とが互いに上下方向で重なり合って接触した状態において、接続固定手段がエレクトロルミネッセンスプレートの上から遊技板に釘で固定されてフラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極との接続を固定する。接続固定手段が、エレクトロルミネッセンスプレートの上に配置される本体と、エレクトロルミネッセンスプレートをフラットケーブルの側に押し付けるために本体に設けられた弾性部材から成る押圧部とを備えれば、押圧部がエレクトロルミネッセンスプレートを上からフラットケーブルの側に弾性的に押し付ける。接続固定手段が、エレクトロルミネッセンスプレートの上に配置される本体と、遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルを被覆して保護するために本体から遊技板の側に延びたケーブル保護部とを備えれば、遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルを被覆して保護する。遊技板の周縁の一部の凹状のスペーサと対応する部分には遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルを収容する切欠部が設けられれば、遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルが遊技板よりも外側に突出しない。
【0006】
【実施例】
図1乃至図8は、第1実施例である。図1は、配線接続装置12を分解して示す。図2は、スペーサ手段11を分解して示す。図3は、配線接続装置12を図1に示すA−A線に沿い切断した断面を示す。図4は、配線接続装置12を図1に示すB−B線に沿い切断した断面を示す。図5は、電極41a乃至41eと電極45a乃至45eが配線接続装置12で固定された断面を示す。図6は、パチンコ機を示す。図7は、遊技板1に付けられ たエレクトロルミネッセンスプレート7の断面を示す。図8は、エレクトロルミネッセンスプレート7と電気ユニット110との接続を示す。
【0007】
図6を参照し、パチンコ機について説明する。パチンコ機はパチンコ店の島に設置される枠体73を備える。枠体73の前面には、図示しない前枠が、図示しないヒンジ手段を介して開閉自在に設置される。前枠の内周縁には、ガラス蓋73aが、金枠、及びガラス枠を介して装着される。ガラス蓋73aより内側の枠体73には、図7に示す遊技板1が設けられる。遊技板1の表面には、エレクトロルミネッセンスプレート7が重ね合わせに装着される。エレクトロルミネッセンスプレート7の表面の所定位置には、遊技球(図示せず)の通路を形成する複数の釘75、ランプ風車77、小風車79、始動入賞口81、遊技球の通過によるスイッチ入力で表示変更を行う役物(液晶カラーパネル)83、役物83の表示状態が大あたりのとき開く可変入賞球装置(アタッカ)85、複数の表示領域86a;86b;86c;86d;86e;86fが設けられる。枠体73の前面には、所定数の遊技球を収容する上皿セット103、出玉である遊技球を収容する下皿セット105、上皿セット103内の遊技球を弾く発射装置を駆動するためのハンドルグリップ107が、ガラス蓋73aよりも下方に装着される。
【0008】
遊技者がハンドルグリップ107を一方向に回転操作すると、上皿セット103内の遊技球が、発射装置の駆動により順次弾かれてエレクトロルミネッセンスプレート7の表面側に形成されるバンド内へ飛び、遊技球の推力と重力の関係で、釘75間の通路を通り、あるものは始動入賞口81等へ入り、あるものはアウト口109へ入る。遊技球が始動入賞口81へ入った場合、表示領域86a乃至86fが電気ユニット110の駆動により発光し、出玉としての所定数の遊技球が上皿セット103内へ供給され、役物83の表示状態が変わる。役物83の表示状態が大あたりになると、表示領域86a,86b,86c,86d,86e,86fが電気ユニット110の駆動により発光し、可変入賞球装置85が開き、遊技球が入り易くなり、出玉としての遊技球が多く出易くなる。
【0009】
図7を参照し、エレクトロルミネッセンスプレート7の構造について説明する。遊技板1の表面には、ケント紙89が接着剤87で貼り付けられる。ケント紙89の表面には、エレクトロルミネッセンスプレート7が接着剤91で接着される。エレクトロルミネッセンスプレート7における図6の表示領域86a乃至86fに相当する部分では、背面電極93、絶縁層95、発光層97、透明電極層99、透明保護フィルム101が、接着剤91の側からガラス蓋73aの側に順次積層される。発光層97は、多色発光するようにパターニングされており、色鮮やかな図柄や種々の表示を行えるようになっている。
【0010】
図8を参照し、エレクトロルミネッセンスプレート7と電気ユニット110との接続について説明する。エレクトロルミネッセンスプレート7の周縁における裏面の一部(例えば底辺側における中央よりやや右側寄りの裏面の一部)には、電気ユニット110が、配線接続装置12及びフラットケーブル43によって接続される。電気ユニット110は、遊技板1の背面に設置され、制御ユニット111及び駆動ユニット113から構成される。制御ユニット111は、表示領域86a乃至86fに対する発光のための電力供給を制御する。駆動ユニット113は、制御ユニット111の制御結果としての指示にしたがって、表示領域86a乃至86fに駆動電力を供給する。
【0011】
図1を参照し、配線接続装置12の構造について説明する。遊技板1は、釘を止めることができる例えばベニヤ等のような素材で構成される。遊技板1の周縁の一部には、切欠部3が形成される。切欠部3は、遊技板1の裏側から空間15に向けて延びるフラットケーブル43を収容する部分である。遊技板1の表面のほぼ全面には、紙材としてケント紙5が接着剤で貼り付けられる。ケント紙5の周縁が遊技板1の周縁に一致されるように、ケント紙5が遊技板1に貼り付けられても良いが、本実施例では、ケント紙5の周縁が遊 技板1の周縁に一致しないように遊技板1の内側にずらされている。その理由は、遊技板1の裏面から切欠部3を経由してケント紙5の側にまわり込んだフラットケーブル43が遊技板1の端面から外側に突出しないで切欠部3に収容されるようにする、ためである。切欠部3よりも内側に位置するケント紙5上には、スペーサ手段11が電極41a乃至41eが配線される位置に貼り付けられる。
【0012】
ケント紙5には、目印37が印されている。目印37の位置は、電極41a乃至41eの位置を基準に決定される。紙材29とスペーサ13;21とのりしろ31;33及びミシン目35からなるスペーサ手段11が、ケント紙5の上に配置される際、目印37により位置決めされる。しかし、ケント紙5に対するスペーサ手段11の位置が生産機械を用いて決められる場合、目印37を設ける必要はない。スペーサ手段11がケント紙5の上に配置される際、スペーサ13の開放側の先端を切欠部3の縁に一致させると、付け根面23が全て外部に露出されるから、スペーサ21を紙材29から分離する際、スペーサ13の上に搭載されたエレクトロルミネッセンスプレート7が邪魔になることはない。スペーサ手段11がケント紙5の上に配置された後、エレクトロルミネッセンスプレート7がスペーサ手段11及びケント紙5の上に配置される。エレクトロルミネッセンスプレート7を配置する場合、エレクトロルミネッセンスプレート7に印された目印39をスペーサ手段11の左右の縁に一致させることにより、エレクトロルミネッセンスプレート7の位置が決められる。目印39の位置は、電極41a乃至41eの位置を基準に決定される。しかし、遊技板1の周縁に対してエレクトロルミネッセンスプレート7の周縁の位置を機械的に決めることでも良い。
【0013】
電極41a乃至41eは、エレクトロルミネッセンスプレート7の裏面に露出する構成である。表示領域86a乃至86fに対応して個別に設けられる背面電極93(図7参照)、表示領域86a乃至86fの全部に共通となるように設けられる透明電極99(図7参照)は、電極41a乃至41eに個別に接続されている。例えば、表示領域86a;86bにおける2個の背面電極93が電極41a;41bに接続され、表示領域86c;86dにおける2個の背面電極93が1個の電極41cに接続され、表示領域86e;86fにおける2個の背面電極93e;93fが1個の電極41dに接続され、透明電極層99が電極41eに接続される。フラットケーブル43は、電極45a,45b,45c,45d,45eを備える。電極45a乃至45eは、電極41a乃至41eに対応する数である。電極45a乃至45eの表面は、フラットケーブル43の絶縁被覆が除去されて当該絶縁被覆から露出される。フラットケーブル43が遊技板1の背面から切欠部3を経由してケント紙5の側に折り曲げられることによって、電極45a乃至45eが電極41a乃至41eと向き合うようになる。
【0014】
接続固定手段49は、電極41a乃至41eと電極45a乃至45eとの接触を固定するものであって、図3にも示すように、本体51、押圧部57、ケーブル保護部59、ねじ止め部63、ねじ釘69を備える。本体51は、押される力を十分にとれるように、四方を囲む壁面53と底壁55とを備える。底壁55には、凹部54が下方に開口し形状に設けられる。凹部54には、押圧部57が嵌め込まれる。押圧部57がゴム等の弾性部材から成る。押圧部57が凹部54に嵌め込まれた場合、押圧部57の下部が底壁55から下方に突出する。押圧部57の横幅は、スペーサ手段11の横幅に対応するか、スペーサ13における空間15(図2参照)の横幅に対応するか、電極41a乃至41eの配列幅に対応していれば良い。ケーブル保護部59は、本体51における切欠部3の側から下方に延びる平板状であって、配線接続後のフラットケーブル43を外部から保護するものである。よって、ケーブル保護部59の横幅は、フラットケーブル43の横幅よりも大きい横幅を有する。ケーブル保護部59の縦幅は、遊技板1の肉厚と等しいか、若干大きい程度に設定される。
【0015】
ねじ止め部63は、本体51の両脇から外方へ延びる平板状である。ねじ止め部63の上面および本体51の外面は、補強板65で互いに繋がれる。が一体化されている。ねじ止め部63には、ねじ孔67が設けられる。ねじ孔67には、ねじ釘69のねじ部が挿入される。ねじ釘69が、ねじ止め部63の上方から、ねじ孔67、エレクトロルミネッセンスプレート7、ケント紙5を順に経由して遊技板1に締結される。これによって、接続固定手段49が、遊技板1に組み付けられ、電極41a乃至41eと電極45a乃至45eとの接続を固定する。図4に示すように、本体51の下面およびねじ止め部63の下面との間には、スペーサ手段11の肉厚分に相当する段差61が形成される。
【0016】
図2を参照し、スペーサ手段11の構造について説明する。スペーサ手段11はコ字状のスペーサ13、凸状のスペーサ21、一体的保持手段(接着受け手段)としての紙材29から構成されている。スペーサ13の肉厚は、フラットケーブル43の肉厚に対応する。スペーサ13には、空間15が、フラットケーブル43の先端(端子側)の周囲を囲み得る凹部状の切欠部分として構成される。空間15を形成する中央の一辺17は、フラットケーブル43の先端面の横幅の寸法に対応した幅を有する。空間15を形成する左右の一辺19a;19bは、フラットケーブル43の先端の電極部分の長さ寸法に対応した長さを有する。スペーサ13は、紙材29上の斜線で示すのりしろ31に、接着剤または両面テープで貼り付けられる。スペーサ21の肉厚は、スペーサ13の肉厚、即ちフラットケーブル43の肉厚に対応する。スペーサ21は、作業者が摘み得る付け根面23と、付け根面23の側面から垂直に突出する突出面25とから構成される。付け根面23の横幅は、スペーサ13の横幅に対応する。突出面25の先端面の横幅の寸法は、空間15における一辺17の横幅の寸法に対応する。突出面25の側面の長さは、空間15における一辺19a;19bの長さに対応する。付け根面23の裏面は、のりしろ33に、接着剤または両面テープで接着される。
【0017】
紙材29は、スペーサ13;21を互いに組み合わせた分の面積を有し、スペーサ13;21がのりしろ31;33に取り付けられることによって、スペーサ13;21を保持する。ただし、突出面25は、スペーサ21を後に紙材29から分離する関係から、エレクトロリミネッセンスプレート7及び紙材29に接着されていない。紙材29には、ミシン目35が、のりしろ33の境目に形成される。よって、のりしろ33が引っ張られることによって、のりしろ33がのりしろ31の側の紙材29から容易に切断される。ミシン目35は、のりしろ31における開放側の先端側を結ぶ線上に形成しても良い。ミシン目35がのりしろ31における開放側の先端側を結ぶ線上に形成されれば、のりしろ33は付け根面23の全体に対応する面積にまで広げられる。
【0018】
図3乃至図5を参照し、遊技板1に設けられたエレクトロルミネッセンス7の電極41a乃至41eとフラットケーブル43の電極45a乃至45eとを半田付けを用いることなく接続する方法について説明する。先ず、図3および図4に示すように、遊技板1の上には、ケント紙5が貼り付けられた後、スペーサ手段11が目印37に接着される。そして、エレクトロルミネッセンスプレート7がケント紙5及びスペーサ手段11の上に接着される。その後、紙材29のりしろ33に結合したスペーサ21が、矢印で示す外側に引っ張られ、ミシン目35によって、紙材29から切断され、ケント紙5とエレクトロルミネッセンスプレート7との間から引き抜かれる。これによって、ケント紙5とエレクトロルミネッセンスプレート7との間には、スペーサ13による空間15が構成される。
【0019】
次に、図5に示すように、フラットケーブル43の電極45a乃至45eが切欠部3の側から空間15に挿入される。このように電極41a乃至41eと電極45a乃至45eを接続するために、フラットケーブル43をケント紙5とエレクトロルミネッセンスプレート7との間に挿入する場合、スペーサ13によって、切欠部3の側に開放された空間15がフラットケーブル43をケント紙5とエレクトロルミネッセンスプレート7との間に 形成されているので、フラットケーブル43をケント紙5とエレクトロルミネッセンスプレート7との間に挿入することができるうえ、電極41a乃至41eと電極45a乃至45eとが互いに上下方向で重なり合って適切に接触する。最後に、接続固定手段49がエレクトロルミネッセンスプレート7の上から遊技板1にねじ釘69で取り付けられる。それには、ケーブル保護部59が切欠部3におけるフラットケーブル43を保護するように外側からフラットケーブル43にあてがわれ、ねじ止め部63がエレクトロルミネッセンスプレート7の上に置かれる。そして、ねじ釘69がねじ止め部63の上方からねじ孔67、エレクトロルミネッセンスプレート7、ケント紙5を順に経由して遊技板1に締結される。これによって、押圧部57がエレクトロルミネッセンスプレート7を上からフラットケーブル43の側に弾性的に押し付け、電極41a乃至41eと電極45a乃至45eとが半田付けを用いることなく容易に接続でき、その接続した状態が確保される。
【0020】
図9は、第2実施例である。第2実施例では、ねじ止め部63が本体51の底壁53から横方向に突出されて底壁53と同じ高さに設けられる。遊技板1のスペーサ手段11を設置する位置には、収容溝207が形成される。収容溝207の深さは、スペーサ手段11の高さ寸法に対応した深さを有する。収容溝207の横幅は、スペーサ手段11がケント紙5を収容溝207の底面209に押し付けた場合にもケント紙5が破れない範囲の幅を有することが望ましい。よって、エレクトロルミネッセンスプレート7がスペーサ13によって上方に持ち上げられない。
【発明の効果】
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、フラットケーブルが遊技板の周縁の外側から空間に挿入されることによって、フラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極とが互いに上下方向で重なり合って接触した状態において、接続固定手段がエレクトロルミネッセンスプレートの上から遊技板に釘で固定されてフラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極との接続を固定するので、エレクトロルミネッセンスの電極とフラットケーブルの電極とが半田付けを用いることなく容易に接続できる。接続固定手段が弾性部材から成る押圧部を備えれば、押圧部がエレクトロルミネッセンスプレートを上からフラットケーブルの側に弾性的に押し付ければ、フラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極との接続を確保することができる。接続固定手段がケーブル保護部を備えれば、ケーブル保護部が遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルを被覆して保護することができる。遊技板の周縁の一部の凹状のスペーサと対応する部分に切欠部が設けられれば、遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルが遊技板よりも外側に突出しないようにフラットケーブルを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の配線接続装置の分解斜視図。
【図2】第1実施例のスペーサ手段の分解斜視図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図1のB−B線断面図。
【図5】第1実施例の電極を固定した接続固定装置の断面図。
【図6】第1実施例のパチンコ機の正面図。
【図7】第1実施例のエレクトロルミネッセンスプレートの断面図。
【図8】第1実施例のエレクトロルミネッセンスプレートと電気ユニットとの接続を示すブロック図。
【図9】第2実施例の配線接続装置の断面図。
【符号の説明】
1 遊技板
3 切欠部
5 ケント紙
7 エレクトロルミネッセンスプレート
11 スペーサ手段
13 スペーサ
15 空間
41a乃至41e 電極
43 フラットケーブル
45a乃至45e 電極
49 接続固定手段
51 本体
57 押圧部
59 ケーブル保護部
63 ねじ止め部
65 補強板
69 ねじ釘
Claims (4)
- 遊技板の前面に設けられるエレクトロルミネッセンスプレートの電極と遊技板の裏面側に配置される電気ユニットからのフラットケーブルの電極とを接続し、電気ユニットの駆動によってエレクトロルミネッセンスプレートの表示領域を発光させる遊技機の発光装置における配線接続装置であって、遊技板の周縁の一部には遊技板とエレクトロルミネッセンスプレートの電極との間にフラットケーブルの挿入し得る空間を形成する凹状のスペーサが配置され、フラットケーブルの絶縁被覆から露出された電極がエレクトロルミネッセンスプレートの電極の側に向けられ、フラットケーブルの先端が遊技板の周縁の外側から上記空間に挿入されて、フラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極とが互いに上下方向で重なり合って接触し、接続固定手段がエレクトロルミネッセンスプレートの上から遊技板に釘で固定されてフラットケーブルの電極とエレクトロルミネッセンスプレートの電極との接続を固定したことを特徴とする遊技機の発光装置における配線接続装置。
- 接続固定手段が、エレクトロルミネッセンスプレートの上に配置される本体と、エレクトロルミネッセンスプレートをフラットケーブルの側に押し付けるために本体に設けられた弾性部材から成る押圧部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の発光装置における配線接続装置。
- 接続固定手段が、エレクトロルミネッセンスプレートの上に配置される本体と、遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルを被覆して保護するために本体から遊技板の側に延びたケーブル保護部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の発光装置における配線接続装置。
- 遊技板の周縁の一部の凹状のスペーサと対応する部分には遊技板の裏側から空間に向けて延びるフラットケーブルを収容する切欠部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の発光装置における配線接続装置。
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