JP3920396B2 - 調整ストライク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、扉の錠のラッチボルト及び/又はデッドボルトを係入させるため、扉枠又は両開き扉における他の扉に取り付けられる調整ストライクに関する。
【0002】
【従来の技術】
突出位置におけるラッチボルト及び/又はデッドボルトと調整フレームの係合部との間の位置関係を適正に調整して風や振動による扉のがたつきを排除するについて、ストライクの取付後にドライバ等の工具を用いた簡単な操作でそれを行うことができるようにした調整式のストライクとしては、例えば、実公平6−10053号公報又は実公平6−49780号公報等に示されたものを挙げることができる。
【0003】
しかしながら、これらによると、扉の反力を担持する偏心カムの回転モーメントによる緩みの問題があって、使用中に調整フレームがずれ動くことになり、調整操作を頻繁に行わなくてはならないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、調整ねじの緩み等の回動をなくすことにより使用中における調整フレームのずれ動きを排除し、また、調整操作における操作性
あるいは調整フレームの変位における連続性の面でも他のものに劣ることのない新規な構造の調整ストライクを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明に係る請求項1の調整ストライクは、扉の錠のラッチボルト及び/又はデッドボルトを受け入れるようにした開口を有し、扉枠又は両開き扉の他の扉に取り付けれられるストライクボックスと、ラッチボルト及び/又はデッドボルトに対する係合部及び底板部を有し、ストライクボックス内で正面から見て左右方向にのみ移動可能にすると共に、所要位置に定位させるようにした調整フレームとを備えて成る調整ストライクにおいて;調整フレームの底板部に先端に円錐面部を有し外方端側に工具係止部を有する調整ねじを螺合させること;ストライクボックスの底部にV字状の傾斜縁部を有する受け孔を設けること;調整ねじはその円錐面部においてストライクボックスの受け孔に嵌挿させること;及び、調整フレームをストライクボックスに対し扉の開放方向に向けて付勢させることにより、調整ねじの円錐面部を受け孔におけるV字状をなす一対の傾斜縁部に当接係合させることを構成条件とする。
【0006】
また、この発明に係る請求項2の調整ストライクは、扉の錠のラッチボックス及び/又はデッドボルトを受け入れるようにした開口を有し、扉枠又は両開き扉の他の扉に取り付けられるストライクボックスと、ラッチボルト及び/又はデッドボルトに対する係合部及び底板部を有し、ストライクボックス内で正面から見て左右方向にのみ移動可能にすると共に、所要位置に定位させるようにした調整フレームとを備えて成る調整ストライクにおいて;ストライクボックスの底部に外方端側に円錐面部及び工具係止部を有する調整ねじを螺合させること;調整フレームの底板部にV字状の傾斜縁部を有する受け孔を設けること;調整ねじはその円錐面部において、調整フレームの受け孔に嵌挿させること;及び、調整フレームをストライクボックスに対し扉の開放方向に向けて付勢させることにより、調整ねじの円錐面部を受け孔におけるV字状をなす一対の傾斜縁部に当接係合させることを構成条件とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基いてこの発明について説明する。
この発明の調整ストライクは、扉の錠のラッチボルト及び/又はデッドボルトを扉の閉鎖時において係入させるため、扉枠又は両開き扉における他の扉に取り付けて用いるものである。
【0008】
図1〜図3は、請求項1の発明に係る第1実施例を示しており、また、図4及び図5は請求項2の発明に係る第2実施例を示している。
【0009】
第1実施例を示す図1〜図3において、符号1は扉10に取り付けられた錠におけるラッチボルト20及び/又はデッドボルトを受け入れるようにした開口13を有するストライクボックスで、取付ねじ(図示しない)により扉枠30又は両開き扉の他の扉に取り付けられるものである。
【0010】
図示例のストライクボックス1は、図3に示すトロヨケ11とストライク板12とから成り、両者11、12は扉枠30又は両開き扉の他の扉に対し共通の取付ねじで取り付けられる際に重ね合わされて、一体的に結合される。
【0011】
符号15はトロヨケ11の取付ねじの嵌め孔で、正面を開口させた箱形を成すトロヨケ本体の上下両側のフランジ部14、14にそれぞれ設けてある。
【0012】
符号16はストライク板12の上下両側に設けたねじの嵌め孔で、該ストライク板12とトロヨケ11とを重合させた時、トロヨケ11のねじの嵌め孔15と一致するようにしてある。
【0013】
ストライクボックス1内には、少なくともラッチボルト20及び/又はデッドボルトとの係合部31及び底板部32を有する例えば箱形をなす調整フレーム3が備えられており、その調整フレーム3はストライクボックス1内で正面から見て左右方向にのみ移動可能に案内されている。
【0014】
ストライクボックス1内における調整フレーム3の左右方向への移動のための案内手段としては、図示例では、ストライクボックス1の内壁、ストライクボックス1の凹陥部17又は切欠部18に嵌まり合う調整フレーム3のフランジ状をなす舌片33、34又は35等がその役割を果しているが、この調整フレーム用の案内手段は任意に設計することができ、他の形式のものであってもよいことは言うまでもない。
【0015】
なお、トロヨケ11、調整フレーム3及びストライク板12の組付けは図3で矢印P、Qの順に重ね合わせるようにして行われる。
【0016】
前述のような調整フレーム3の底板部32に設けた雌ねじ孔には、先端側に円錐面部51を有し外方端側(手前側)にドライバその他の操作工具の先端を係着させるための工具係着部52を有する調整ねじ5を螺合させる。
【0017】
図示例において、調整ねじ5の本体部分(雄ねじ部分)がねじ合わされる雌ねじ孔は、調整フレーム3の底板部32に対しバーリング加工を施した上で形成してある。
【0018】
一方、ストライクボックス1の底部19、すなわちトロヨケ11の底部19には、V字状の傾斜縁部41を有する受け孔4を設ける。この受け孔4はその中心線が調整フレーム3の変位方向(移動方向)に沿うようにしてストライクボックス1の底部19に設けるを可とし、V字状をなす一対の傾斜縁部41、41は前記中心線を基準としてほぼ対称的に設けるものとする。
【0019】
そして、調整ねじ5はその円錐面部51においてストライクボックス1の受け孔4に嵌め込まれるようにし、更に、調整フレーム3をストライクボックス1に対し扉10の開放方向に向け板ばねその他任意形式のばね6又は磁石手段(図示しない)で付勢させることにより、調整ねじ5の円錐面部51を受け孔4におけるV字状をなす傾斜縁部41に当接係合させる。
【0020】
以上の構成の請求項1に係る第1実施例の調整ストライクにおいては、調整ねじ5をストライクボックス1の開口13から差し込んだドライバ等の工具で右又は左回りに回すだけで、ばね6等の付勢力によって受け孔4におけるV字状の傾斜縁部41、41に当接係合している調整ねじ5における円錐面部52が、該調整ねじ5のねじ込み深さの変化に伴って軸線方向について当接位置を変えることになるので、円錐面部52の横断面における径の変化につれて調整フレーム3を正面からみて左又は右方向に移動させることができることになる。
【0021】
ここに、調整フレーム3の係合部31はラッチボルト等20に対し適正位置が占められるように調整されることになり、扉10の閉鎖時ラッチボルト20等との間にがたつきを生じさせないようにすることができる。
【0022】
次に、図4及び図5に示す第2実施例について述べる。第2実施例において図1〜図3の第1実施例と同一の符号で指し示す部材又は部位は互いに等効の部材又は部位を表している。
【0023】
ストライクボックス1及び調整フレーム3に関し、それぞれの全体としての形状並びにそれらの組付けは第1実施例のものとほぼ同等であるから、ここでは重複を避け、それらについての説明は省略する。
【0024】
第2実施例においては、ストライクボックス1の底部19、すなわちトロヨケ11の底部19設けた雌ねじ孔に対し調整ねじ5が螺合させてあり、その調整ねじ5は外方端側(手前側)に円錐面部51及びドライバその他の操作工具の先端を係着させるための工具係止部52を有する。
【0025】
図示例において、調整ねじ5の本体部分(雄ねじ部分)がねじ合わされる雌ねじ孔は、ストライクボックス1の底部19に対しバーリング加工を施した上で形成してある。
【0026】
一方、調整フレーム3の底板部32には、V字状の傾斜縁部41、41を有する受け孔4を設ける。
【0027】
この受け孔4はその中心線が調整フレーム3の変位方向(移動方向)に沿うように設けるを可とし、V字状をなす一対の傾斜縁部41、41は前記中心線を基準としてほぼ対称的に設けるものとする。
【0028】
そして、調整ねじ5はその円錐面部51において調整フレーム3の受け孔4に嵌め込まれるようにし、更に、調整フレーム3をストライクボックス1に対し、扉10の開放方向に向け板ばねその他任意形式のばね6又は磁石手段(図示しない)で付勢させることにより、調整ねじ5の円錐面部51を受け孔4におけるV字状をなす傾斜縁部41に当接係合させる。
【0029】
以上の構成の請求項2に係る第2実施例の調整ストライクにおいては、調整ねじ5をストライクボックス1の開口13から差し込んだドライバ等の工具で右又は左回りに回すだけで、ばね6等の付勢力によって調整フレーム3の底板部32の受け孔4におけるV字状の傾斜縁部41に当接係合している調整ねじ5における円錐面部51が該調整ねじ5のねじ込み深さの変化に伴って軸線方向について当接位置を変えることになるので、円錐面部52の横断面における径の変化につれて調整フレーム3を正面から見て右又は左方向に移動させることができることになる。
【0030】
ここに、第2実施例においても、調整フレーム3の係合部31はラッチボルト20等に対し適正位置が占められるように調整されることになり、扉10の閉鎖時ラッチボルト20等との間にがたつきを生じさせないようにすることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明の調整ストライクによれば、その使用中にストライクボックスと調整フレームとの間に調整ねじを介して調整フレームの移動方向、すなわち、正面から見て左右方向に相対的に力が作用しても、調整ねじの円錐面部とストライクボックス又は調整フレームの受け孔におけるV字状をなす一対の傾斜縁部との間の当接係合部分において、回転モーメントが相殺されるため、調整ねじの左右いずれの方向への回動も生ぜず、結局、調整フレームは一旦調整されたらその適正位置からずれ動いたりすることがなく、長期に亘り安定した状態で保持されるという効果を奏する。
【0032】
更に、この発明の調整ストライクは、調整操作における操作性もよく、また、調整フレームの調整変位においては連続性を有しており、その最適位置への設定も可能とするなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の調整ストライクの第1実施例を示す正面図。
【図2】図1のII−II線によるその横断平面図。
【図3】図1の第1実施例の分解正面図。
【図4】この発明の調整ストライクの第2実施例を示す正面図。
【図5】図4のV−V線によるその横断平面図。
【符号の説明】
10 扉
20 ラッチボルト
30 扉枠
1 ストライクボックス
13 開口
19 底部
3 調整フレーム
31 係合部
32 底板部
4 受け孔
41 傾斜縁部
5 調整ねじ
51 円錐面部
52 工具係止部
Claims (2)
- 扉の錠のラッチボルト及び/又はデッドボルトを受け入れるようにした開口を有し、扉枠又は両開き扉の他の扉に取り付けれられるストライクボックスと、ラッチボルト及び/又はデッドボルトに対する係合部及び底板部を有し、ストライクボックス内で正面から見て左右方向にのみ移動可能にすると共に、所要位置に定位させるようにした調整フレームとを備えて成る調整ストライクにおいて;調整フレームの底板部に先端に円錐面部を有し外方端側に工具係止部を有する調整ねじを螺合させること;ストライクボックスの底部にV字状の傾斜縁部を有する受け孔を設けること;調整ねじはその円錐面部においてストライクボックスの受け孔に嵌挿させること;及び、調整フレームをストライクボックスに対し扉の開放方向に向けて付勢させることにより、調整ねじの円錐面部を受け孔におけるV字状をなす一対の傾斜縁部に当接係合させることを構成条件とする調整ストライク。
- 扉の錠のラッチボックス及び/又はデッドボルトを受け入れるようにした開口を有し、扉枠又は両開き扉の他の扉に取り付けられるストライクボックスと、ラッチボルト及び/又はデッドボルトに対する係合部及び底板部を有し、ストライクボックス内で正面から見て左右方向にのみ移動可能にすると共に、所要位置に定位させるようにした調整フレームとを備えて成る調整ストライクにおいて;ストライクボックスの底部に外方端側に円錐面部及び工具係止部を有する調整ねじを螺合させること;調整フレームの底板部にV字状の傾斜縁部を有する受け孔を設けること;調整ねじはその円錐面部において、調整フレームの受け孔に嵌挿させること;及び、調整フレームをストライクボックスに対し扉の開放方向に向けて付勢させることにより、調整ねじの円錐面部を受け孔におけるV字状をなす一対の傾斜縁部に当接係合させることを構成条件とする調整ストライク。
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