JP4521796B2 - 引戸錠用係止装置 - Google Patents

引戸錠用係止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4521796B2
JP4521796B2 JP2000355668A JP2000355668A JP4521796B2 JP 4521796 B2 JP4521796 B2 JP 4521796B2 JP 2000355668 A JP2000355668 A JP 2000355668A JP 2000355668 A JP2000355668 A JP 2000355668A JP 4521796 B2 JP4521796 B2 JP 4521796B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving portion
locking device
vertical position
sliding door
engagement receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000355668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002155648A (ja
Inventor
充嗣 篠崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawajun Co Ltd
Original Assignee
Kawajun Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawajun Co Ltd filed Critical Kawajun Co Ltd
Priority to JP2000355668A priority Critical patent/JP4521796B2/ja
Publication of JP2002155648A publication Critical patent/JP2002155648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4521796B2 publication Critical patent/JP4521796B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Grates (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引戸などの扉の施錠に適用される鎌片を係止する引戸錠用係止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
引戸用の鎌錠はフック錠の鎌片が出没自在に内蔵された錠本体と、この錠本体の鎌片に対応する係合受部が設けられた係止装置とを有するもので、通常、錠本体は引戸に設けられ、係止装置は枠体に設けられる。鎌片と係止装置は取付けが設計通りであれば、ガタが生じることなく確実な係合ができる。しかしながら、実際の施行においては、鎌片と係止装置の取付け位置が微妙にずれて、鎌片が係止装置に係止できないことや、係止の遊びが大きすぎてガタが生じることがある。鎌片が係止装置に係止できない場合は錠としての機能を発揮できないし、係止の遊びが大きすぎる場合は、枠体と引戸と間に隙間が生じて隙間風が入るなどの問題が起きる。
【0003】
従来、これらの係止不具合の問題を解決する引戸錠用係止装置としては、例えば特開2000−2026号公報に示すものが知られている。この引戸錠用係止装置は、鎌片を係止する屈曲形状の係止具を取付箱又は面板に表面又は裏面のいずれを前面にしても取付けられるようにし、その両方の場合で、面板の前面から受部の後面までの寸法を異ならせるようにしたもので、鎌片を係止する前後の位置を2通りに変更するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の引戸錠用係止装置は、面板の前面から受部の後面までの寸法の調整は2通りしかなく、微妙な調整ができない。しかも、調整のたびに屈曲形状の係止具を取り外して、表裏の向きを変え再設置する必要があり、調整が面倒であるという問題がある。このような方法以外に、面板の前面から受部の後面までの寸法の調整を係止具に螺合するねじの調整具合で行う方法がある。この場合、ドライバなどでねじを締める方向に回せば、面板の前面から受部の後面までの寸法が縮まり、逆にねじを外す方向に回せば、面板の前面から受部の後面までの寸法が広まり微妙な調整が可能である。そして、このような引戸錠用係止装置では係止具の固定を安定させるため、バネの付勢力で係止具をねじに固定させる方法が利用されているが、バネの付勢力で係止具を付勢する箇所は係止具の一部であり、係止具全体を固定するには不十分である。このため、ガタが発生する問題は依然として解決できないという問題がある。
【0005】
従って、本発明の目的は、スプリング部材を使用しなくとも、ガタを生じることがなく、上下位置及びフロント板の前面から係合受部の後面までの寸法(奥行き幅)の微調整が簡易な操作で可能な引戸錠用係止装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は上記課題を解決するものであって、請求項1は、引戸により開閉される出入口構成用枠体に設けられる鎌片を係止する引戸錠用係止装置であって、前記鎌片と対向する前記出入口構成用枠体の側端面から内方へ延在して装着されるケースと、該ケースの前面に取付けられ前記鎌片が挿通する第1窓部と、上下位置調整ビス頭と奥行き幅調整ビス頭が臨む第2窓部とを有するフロント板と、前記フロント板の第2窓部の裏面に固定又は上下移動可能に支持される上下位置調整ビス穴と奥行き幅調整ビス操作用の開口を備えるシャッター板と、前記第1窓部に上下移動自在に嵌合する係合受部保護板と、上下位置調整ビス穴と、奥行き幅調整ビス穴とを備え、該上下位置調整ビス穴は、該係合受部保護板と該奥行き幅調整ビス穴の間に位置する中間枠体と、前記係合受部保護板の後側に位置し前記鎌片が係止する係合受部と、上下位置調整ビスのナット兼軸部材が挿通する第1挿通穴と、奥行き幅調整ビスのナット兼軸部材が挿通する第2挿通穴とを備え、該第1挿通穴は、該係合受部と該第2挿通穴の間に位置するシーソー部材と、を有し、前記上下位置調整ビスは前記第1挿通穴に挿通するナット兼軸部材に、前記奥行き幅調整ビスは前記第2挿通穴に挿通するナット兼軸部材にそれぞれ螺合により留められる引戸錠用係止装置を提供するものである。また、請求項2は、前記シャッター板、前記中間枠体及び前記シーソー部材は、前記上下位置調整ビスをドライバーで締め付けることにより、前記フロント板に一体的に固定され、前記上下位置調整ビスをドライバーで緩めるこにより、前記フロント板に対して、一体的に上下移動自在である引戸錠用係止装置を提供するものである。また、請求項3は、前記シーソー部材は、前記奥行き幅調整ビスをドライバーで操作することにより、前記第1挿通穴に挿通するナット兼軸部材を中心軸として揺動自在に設置され、該揺動運動によりシーソー部材の係合受部と前記中間枠体の係合受部保護板との間隔を調整する引戸錠用係止装置を提供するものである。
【0007】
かかる構成を採ることにより、鎌片と係止装置の取付け後、上下方向の位置がずれて鎌片が係止装置に係止できなかった場合、ドライバー工具で上下位置調整ビスを緩め、シャッター板、中間枠体及びシーソー部材をフロント板に対して、一体的に上下移動させ、鎌片が係止装置に係止できる位置で上下位置調整ビスを固定すれば、シャッター板、中間枠体及びシーソー部材はフロント板にしっかりと固定される。一方、鎌片と係止装置の取付け後、鎌片と係止装置の前後の遊びが大きすぎてガタが生じることがあった場合、ドライバー工具で奥行き幅調整ビスを締めつければ、シーソー部材が第1挿通穴に挿通するナット兼軸部材を中心軸として揺動運動するため、係合受部と前記係合受部保護板との間隔が広がる。従って、鎌片と係止装置の前後の遊びが無くなる位置で係合受部を固定すればガタの問題は解消する。このように、本発明の引戸錠用係止装置によれば、スプリング部材を使用しなくともガタを生じることがなく、上下位置及び奥行き幅の微調整が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる引戸錠用係止装置の実施の形態について、図1〜図7を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態における引戸錠用係止装置の斜視図、図2は本発明の実施の形態における引戸錠用係止装置の分解斜視図、図3は鎌片が係止する係合受部が最下位置で、奥行き幅が最小である引戸錠用係止装置の断面図、図4は図3の係止装置に鎌片が係合した状態で、ガタが生じる状態を示す断面図、図5は鎌片が係止する係合受部が最下位置で、奥行き幅を最大としてガタが生じない状態を示す断面図、図6は鎌片が係止する係合受部が最上位置で、奥行き幅が最小である引戸錠用係止装置の断面図、図7は鎌片が係止する係合受部が最上位置で、奥行き幅が最大である引戸錠用係止装置の断面図をそれぞれ示す。
【0009】
図4及び図5中、14はキッチン等の出入口を構成する枠体、13は出入口を開閉する引き戸式の扉である。上記引戸13の側端面13aと対向する側面には、凹部1aが形成されており、この凹部1a内には引戸錠用係止装置50のケース1が装着され、このケース1はフロント板2を介して木ねじ23aにより枠体14に固定されている。また、引戸錠用係止装置50と相対向する扉13の側端面個所には鎌片10aの出没を行う錠本体10が装着されている。
【0010】
引戸錠用係止装置50は図2に示すように、係止装置機構を収納するケース1、フロント板2、シャッター板3、中間枠体4、シーソー部材5等を備える。ケース1は、鎌片10aと相対向する枠体14の個所にその側端面14aから横方向に形成した長方形の穴1a内に内方へ延在して装着できるように成形された扁平な箱型を呈している。このケース1は、前端面が開口された本体部16と、この本体部16の上下両側に付設される鍔状の前面板11から構成され、前面板11には、木ねじ23aが挿通するねじ穴12が形成されている。ケース内の幅寸法は中間枠体4が隙間無く嵌められる程度であり、長さは中間枠体4の長さに上下位置が調整できる最大寸法を加算した寸法である。なお、図2の引戸錠用係止装置50を枠体14に設置した場合、図中の左側が上側となり、右側が下側となる。
【0011】
フロント板2は、ケース1の前面に取付けられる板状物であり、鎌片10aが挿通する第1窓部21と、上下位置調整ビス頭61と奥行き幅調整ビス頭71が臨む第2窓部22とを有する。この第1窓部21は、フロント板2の中央から上方にかけて形成され、幅狭の第1矩形状穴21aと、該第1矩形状穴21aと連接する幅広の第2矩形状穴21bを有する。第2矩形状穴21bは中間枠体4の係合受部保護板41aの上下移動を案内するものである。従って、第2矩形状穴21bの幅寸法は、係合受部保護板41aの幅よりやや広めであり、長手方向の寸法は上下に移動調整可能な寸法かそれよりやや長めに設定される。第2窓部22はドライバー工具の先端部が挿通される矩形状の穴であり、フロント板2の中央から下方にかけて形成される。第2窓部22の裏側にはシャッター板3をスライド可能に案内する断面がL字状の背板22aがその両側に形成されている。
【0012】
シャッター板3はフロント板2の第2窓部22の裏面に固定又は上下移動可能に支持される略矩形状物で、その上方両側にはシャッター板3をフロント板の第2窓部の裏側に挿入した場合、背板22aの上端22bと当接することにより下方への移動を規制する突起物33が形成されている。また、本体部32には上下位置調整ビス穴34と奥行き幅調整ビス操作用の開口35を上から順に備えている。上下位置調整ビス穴34は、上下位置調整ビス6のビス頭61を固定するため、面取りがされており、一方、奥行き幅調整ビス操作用の開口35は、中間枠体5に固定される奥行き幅調整ビス7が抜かれる方向に操作された場合の脱落を防止するために、その内径は、奥行き幅調整ビス頭の径より小さく形成されている。
【0013】
中間枠体4は、大まかには偏平状の箱体で、後端面と上下端面がそれぞれ開口されている。中間枠体4の上方部には第1窓部21に上下移動自在に嵌合する係合受部保護板41aを有する。係合受部保護板41aは引戸が閉められる際、鎌片10aの係合受部5aへの直撃によるねじ等の損傷を防止するもので帯状の突出物からなり、係止装置機構として組み込まれた場合、係合受部5aの前方に位置すると共に、係合受部保護板41aの前面とフロント板2の前面とが略面一となるように設置される。このため、フロント板2の裏面に当接する上方の前方当接端面41bは、係合受部保護板41aの前面からフロント板2の板厚分だけが切り込まれて形成される。また、第2窓部の裏側に形成される背板22a、22aを介してシャッター板3と一体的に組み込まれる下方の前方当接面42は、係合受部保護板41aの前面からシャッター板3の板厚分と背板22aの板厚分の合計分が切り込まれて形成される。また、前方当接面42には、上下位置調整ビスが挿通するビス穴43と、奥行き幅調整ビス穴44とを備える。奥行き幅調整ビス穴44は、奥行き幅調整ビス7のビス頭71を固定するため、面取りがされている。一方、中間枠体4の下方の両側板にはシーソー板5を組み込んだ際、第1挿通穴に挿通されるナット兼軸部材8及び第2挿通穴に挿通されるナット兼軸部材9を避けるための切り込み421、421が形成されている。
【0014】
シーソー部材5は所定の間隔にある両側板53、53を上方の前方で帯状突起の係合受部5aで連接される構造である。すなわち、係合受部5aの両側板53、53の前方当接端面57、57からの突出の程度は、中間枠体4の係合受部保護板41aの裏面に係合受部5aを当接させた場合、前方当接端面57が中間枠体の前方当接面42の裏面に当接するような寸法である。また、係合受部5aの下端縁から垂直下方に延出される前方当接端面57、57は第1挿通穴の中心部からその下方にかけて角度αだけ屈曲して前方当接傾斜端面56、56を構成する。この前方当接端面57、57及び前方当接傾斜端面56、56で形成される略V字状の当接面により、後述するように奥行き幅の調整を行っても、係合受部5aは揺動運動すると共に、フロント板2に安定して固定される。また、両側板53、53には、上下位置調整ビスのナット兼軸部材8が挿通する第1挿通穴51と、奥行き幅調整ビスのナット兼軸部材9が挿通する第2挿通穴52とを備える。ナット兼軸部材8、9は共に同じ形状、寸法の円筒部材であり、その中央部には上下位置調整ビス、奥行き幅調整ビスの雄ねじが螺合する雌ねじがそれぞれ形成されている。第1挿通穴51の内径はナット兼軸部材8の外径よりやや大きく、第2挿通穴52の内径はナット兼軸部材9の外径より更にやや大きくしている。第2挿通穴52の内径が小さすぎると、シーソー部材5の揺動運動が規制されて奥行き幅の調整ができなくなる。
【0015】
次に、上記のように構成された各部材を組付けて本実施の形態例の引戸錠用係止装置を形成する。組付け方法としては、例えば、先ず、フロント板の第2窓部22とその裏面の背板22aの隙間にシャッター板3を上方から落込むように挿入する。この場合、シャッター板3の上方にある突起物33が隙間の上端22bに当接して留められる。一方、中間枠体4の裏側にシーソー部材5を差し込むことで、シーソー部材5を中間枠体4に組付ける。その際、係合受部5aが中間枠体の係合受部保護板41aの裏面に当接するようにし、また、第1挿通穴51及び第2挿通穴52にナット兼軸部材8及びナット兼軸部材9をそれぞれ挿入しておく。ナット兼軸部材9とビス穴44から挿入された奥行き幅調整ビス7とは螺合にて結合しておく。次に、シャッター板3のビス穴34、中間枠体のビス穴43を通して挿入された上下位置調整ビス6と、ナット兼軸部材8とは螺合にて結合される。上下位置調整ビス6の締め付けを増加すると、中間枠体4とシーソー部材5はシャッター板3に引きつけられる一方、シャッター板3はフロント板2の一部である背板22a、22aで後方への移動が規制されるため、シャッター板3、中間枠体4及びシーソー部材5はフロント板2に一体的に固定されることになる。この状態で中間枠体の係合受部保護板41aはフロント板2の第1窓部21の第2矩形状穴21bに頭出しされる。最後にケ−ス1を後方から嵌め込み、組付けられた引戸錠用係止装置50を枠体14の側面14aにビス23aで固定して設置が完了する(図3)。図3において、鎌片10aの係合受部5aは最下位置に設置された状態にあり、従って、鎌片10aが挿通する窓部の高さ方向の開口は寸法X1と広く、上方への移動調整も長さZの範囲で可能となる。
【0016】
次に、上記のように構成された本実施の形態における引戸錠用係止装置の奥行き幅調整動作について、図3〜図5を参照して説明する。すなわち、図4に示す引戸錠用係止装置は、鎌片が係止する係合受部5aが最下位置で、奥行き幅が最小であり、上下方向の位置関係については問題ないものの、鎌片10aが係合した状態で、鎌片10aの内端と係合受部5aの間に隙間YO が発生してガタが生じる状態にある。従って、この奥行き幅調整動作はこのガタを解消するための動作である。すなわち、図3において、奥行き幅調整ビス7をドライバーで締めつけ方向、すなわち、右方向(矢印B方向)に回転させる。そして、奥行き幅調整ビス7に螺合するナット兼軸部材9は前方へ引き寄せられる。すると、シーソー部材5は上下位置調整ビス6とナット兼軸部材8の螺合によりフロント板2に一体的に固定されているが、シーソー部材5の中間枠体4の裏面への当接は、上下位置調整ビス6の中心部から下方にかけて角度αだけ屈曲する前方当接傾斜端面56、56となるため、ナット兼軸部材9は前方へ引き寄せられてシーソー部材5はナット兼軸部材8を中心軸として矢印Cの方向へ揺動する。前方当接傾斜端面56、56が中間枠体4の裏面へ当接するまで、奥行き幅調整ビス7を締めつけるとフロント板の前面から係合受部の後面までの寸法は最大(Y1)となり、図5に示すように、鎌片10aは係合受部5aに遊びを生じることなく、係合することができる。
【0017】
次に、本実施の形態における引戸錠用係止装置の上下位置の調整動作について、図3と図6を参照して説明する。すなわち、図3に示すように、鎌片が係止する係合受部が最下位置で、奥行き幅が最小であり、奥行き幅については問題ないものの、係合受部が下方すぎて図では省略する鎌片10aが係合できない状態を解消するための動作である。図3において、上下位置調整ビス6をドライバで緩める。すると、フロント板2、シャッター板3、中間枠体4及びシーソー部材5の一体的な固定が緩み、それぞれの部材間に隙間ができる。このため、シャッター板3は第2窓部22とその裏面の背板22a間で上下移動自在となり、シャッター板3を含めた中間枠体4及びシーソー部材5はフロント板2に対して、一体的に最大寸法Zまで上方への調整が可能となる。その結果、図6に示すように、係合受部5aがZ分上昇して、図では省略する鎌片の確実な係止が可能となる。なお、本実施の形態例において、シャッター板3など各部材の上方への移動は、中間枠体4の上端部材がケース1の上方内壁にぶつかったところで規制される構造である。
【0018】
次に、本実施の形態における引戸錠用係止装置の上下位置の調整動作及び奥行き幅調整動作について、図3と図7を参照して説明する。すなわち、図3に示すように、鎌片が係止する係合受部が最下位置で、奥行き幅が最小であり、奥行き幅が狭く、図では省略する鎌片10aが係合した状態で、鎌片10aの内端と係合受部5aの間に隙間が発生してガタが生じる状態を解消するための動作であり、且つ係合受部5aが下方すぎて鎌片10aが係合できない状態を共に、解消するための動作である。この動作は前記2つの動作をそれぞれ行えばよく、図3において、奥行き幅調整ビス7をドライバーで締めつけ方向、すなわち、右方向(矢印B方向)に回転させる。一方、上下位置調整ビス6をドライバで緩めて、シャッター板3をフロイント板2に対して、上方にZ分移動させればよい。これにより、フロイント板2の第1窓部21の高さ方向の開口長さX2はX1より短くなるものの、係止受部5aが上昇し、且つ奥行き幅がY2と広がる。
【0019】
本実施の形態例の引戸錠用係止装置によれば、スプリング部材を使用しなくともシーソー部材が固定されつつ、揺動が可能であるため、各部材間でのガタを生じることがない。また、シーソー部材などの各構成部材は、二本のビスの操作で上下位置及び奥行き幅の微調整が可能となる。従って、鎌片と係合受部との係止にガタが発生せず、確実な施錠が行える。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の引戸錠用係止装置によれば、鎌片と係止装置の取付け後、上下方向の位置がずれて鎌片が係止装置に係止できなかった場合、ドライバー工具で上下位置調整ビスを緩め、シャッター板、中間枠体及びシーソー部材をフロイント板に対して一体的に上下移動させ、鎌片が係止装置に正しく係止できる位置で上下位置調整ビスを閉めれば、シャッター板、中間枠体及びシーソー部材はフロント板にしっかりと固定される。一方、鎌片と係止装置の取付け後、鎌片と係止装置の前後の遊びが大きすぎてガタが生じることがあった場合、ドライバー工具で奥行き幅調整ビスを締めつければ、シーソー部材が第1挿通穴に挿通するナット兼軸部材を中心軸として揺動運動するため、係合受部と前記係合受部保護板との間隔が広がりる。従って、鎌片と係止装置の前後の遊びが無くなる位置でビス調整を止めればよい。このように、本発明の引戸錠用係止装置によれば、スプリング部材を使用しなくともシーソー部材が固定されつつ、揺動が可能であるため、各部材間でのガタを生じることがない。また、シーソー部材などの各構成部材は、二本のビスの操作で上下位置及び奥行き幅の微調整が可能となる。従って、鎌片と係合受部との係止にガタが発生せず、確実な施錠が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における引戸錠用係止装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における引戸錠用係止装置の分解斜視図である。
【図3】鎌片が係止する係合受部が最下位置で、奥行き幅が最小である引戸錠用係止装置の断面図である。
【図4】図3の係止装置に鎌片が係合した状態で、ガタが生じる状態を示す断面図である。
【図5】鎌片が係止する係合受部が最下位置で、奥行き幅を最大としてガタが生じない状態を示す断面図である。
【図6】鎌片が係止する係合受部が最上位置で、奥行き幅が最小である引戸錠用係止装置の断面図である。
【図7】鎌片が係止する係合受部が最上位置で、奥行き幅が最大である引戸錠用係止装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 フロント板
3 シャッター板
4 中間枠体
5 シーソー部材
5a 帯状突起の係合受部
6 上下位置調整ビス
7 奥行き幅調整ビス
8、9 ナット兼軸部材
10 錠本体
10a 鎌片
11 鍔状の前面板
12 ねじ穴
13 引戸
13a 引戸の側端面
14 枠体
14a 枠体の側端面
21 第1窓部
21a 第1矩形状穴
21b 第2矩形状穴
22 第2窓部
22a 背板
23a 木ねじ
32 シャッター板の本体部
33 突起物
34 上下位置調整ビス穴
35 奥行き幅調整ビス操作用の開口
41a 係合受部保護板
41b、57 前方当接端面
42 前方当接面
43 上下位置調整ビス穴
44 奥行き幅調整ビス穴
50 引戸錠用係止装置
53 側板
56 前方当接傾斜端
61 上下位置調整ビス頭
71 奥行き幅調整ビス頭
421 切り込み

Claims (3)

  1. 引戸により開閉される出入口構成用枠体に設けられる鎌片を係止する引戸錠用係止装置であって、
    前記鎌片と対向する前記出入口構成用枠体の側端面から内方へ延在して装着されるケースと、
    該ケースの前面に取付けられ前記鎌片が挿通する第1窓部と、上下位置調整ビス頭と奥行き幅調整ビス頭が臨む第2窓部とを有するフロント板と、
    前記フロント板の第2窓部の裏面に固定又は上下移動可能に支持される上下位置調整ビス穴と奥行き幅調整ビス操作用の開口を備えるシャッター板と、
    前記第1窓部に上下移動自在に嵌合する係合受部保護板と、上下位置調整ビス穴と、奥行き幅調整ビス穴とを備え、該上下位置調整ビス穴は、該係合受部保護板と該奥行き幅調整ビス穴の間に位置する中間枠体と、
    前記係合受部保護板の後側に位置し前記鎌片が係止する係合受部と、上下位置調整ビスのナット兼軸部材が挿通する第1挿通穴と、奥行き幅調整ビスのナット兼軸部材が挿通する第2挿通穴とを備え、該第1挿通穴は、該係合受部と該第2挿通穴の間に位置するシーソー部材と、
    を有し、前記上下位置調整ビスは前記第1挿通穴に挿通するナット兼軸部材に、前記奥行き幅調整ビスは前記第2挿通穴に挿通するナット兼軸部材にそれぞれ螺合により留められることを特徴とする引戸錠用係止装置。
  2. 前記シャッター板、前記中間枠体及び前記シーソー部材は、前記上下位置調整ビスをドライバーで締め付けることにより、前記フロント板に一体的に固定され、前記上下位置調整ビスをドライバーで緩めるこにより、前記フロント板に対して、一体的に上下移動自在であることを特徴とする請求項1記載の引戸錠用係止装置。
  3. 前記シーソー部材は、前記奥行き幅調整ビスをドライバーで操作することにより、前記第1挿通穴に挿通するナット兼軸部材を中心軸として揺動自在に設置され、該揺動運動によりシーソー部材の係合受部と前記中間枠体の係合受部保護板との間隔を調整することを特徴とする請求項1記載の引戸錠用係止装置。
JP2000355668A 2000-11-22 2000-11-22 引戸錠用係止装置 Expired - Lifetime JP4521796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000355668A JP4521796B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 引戸錠用係止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000355668A JP4521796B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 引戸錠用係止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002155648A JP2002155648A (ja) 2002-05-31
JP4521796B2 true JP4521796B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=18828051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000355668A Expired - Lifetime JP4521796B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 引戸錠用係止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4521796B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121321A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Itoki Corp キャビネット
CN112412176A (zh) * 2019-08-03 2021-02-26 陈树江 一种适用于铝合金型材的锁体及锁钩组件

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227165U (ja) * 1985-07-30 1987-02-19
JPH11303468A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Kawaguchi Giken:Kk 引戸錠用係止装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227165U (ja) * 1985-07-30 1987-02-19
JPH11303468A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Kawaguchi Giken:Kk 引戸錠用係止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002155648A (ja) 2002-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4492397A (en) Adjustable strike
JP4521796B2 (ja) 引戸錠用係止装置
CA2602651C (en) A striker plate, a door jamb assembly and a method of securing a striker plate to a door surround structure
KR101947953B1 (ko) 록킹홈 크기 조절이 가능한 래치볼트유도편 무돌출 매립형 스트라이크
KR20090081872A (ko) 도어스토퍼
JPH0640292Y2 (ja) ドアの振動音防止構造
JP2001220935A (ja) 建 具
EP2281983A1 (en) Snap lock assembly
JPH0239004Y2 (ja)
CA1264786A (en) Striker plate
JP7194449B2 (ja) 戸当り装置
JP3946801B2 (ja) 調整ストライク
JP2004293100A (ja) 扉錠の受金具
JP3491785B2 (ja) 引戸錠用のストライカー
CN211776515U (zh) 把手组件和锁具
JP3047015B2 (ja) 錠の受座
KR20090004785U (ko) 도어록의 스트라이크
JP3838588B2 (ja) カム式調整ストライク
JP2004036284A (ja) ドア用錠受け金具
JPH0932371A (ja) 引戸調整用受け装置
JP4861205B2 (ja) ストライク穴調整機構
JP4724544B2 (ja) 錠箱操作部材の取付構造
JPH0338379Y2 (ja)
JP4381025B2 (ja) 錠前のハンドルのガタツキ防止装置
JP2007177526A (ja) 調整ストライク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100520

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4521796

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term