JP3784441B2 - 引戸錠における位置合せ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、2つの引戸をその召し合せ部分で施錠するための引戸錠において、取り付け時に内外両フレームを位置合せする位置合せ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の装置としては、例えば特開平7−269197号公報に開示されたものを挙げることができる。
【0003】
その装置は、内側引戸に取り付けられる内フレームに枢支され、外側引戸に取り付けられる外フレームのストライク板に係脱されるカマと、内フレームに上下動可能に装着されると共にカマに連係された駆動板と、内フレームに設けられると共に駆動板に連係された室内側の操作部材と、外フレームに固定されるシリンダ錠と、シリンダ錠の内筒に設けられると共に駆動板に選択的に連係される連結軸とから成る引戸錠において、内フレームのフロント板に位置合せ用の小孔を設けると共に、外フレームのストライク板にも位置合せ用の小孔を設け、このストライク板の小孔に筒体を連設して成るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の従来装置によれば、一つには、カマを係入させるストライク板は強度上ステンレススチール等の強靱な鋼板をプレスして成形しているため、位置合せ用の筒体は別体としてそのストライク板に溶接又はかしめ付け等により、固定しなければならず、コスト高になるという問題がある。
【0005】
また、他の一つには、引戸錠の取付け作業時、内外両フレーム間にずれがあると棒状工具の差し込みがスムーズに行かないという問題もあった。
【0006】
この発明の引戸錠における位置合せ装置は、製作時の工程数を減じてコストの低減を計ると共に、引戸錠の取付け作業時における棒状工具の筒体への差し込みを容易に行えるようにすることを目的として提案された。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の位置合せ装置は、内側引戸に取り付けられる内フレームに枢支され、外側引戸に取り付けられる外フレームのストライク板に係脱されるカマと、内フレームに上下動可能に装着されると共にカマに連係された駆動板と、内フレームに設けられると共に駆動板に連係された室内側の操作部材と、外フレーム固定されるシリンダ錠と、シリンダ錠の内筒に設けられると共に駆動板に選択的に連係される連結軸とから成る引戸錠において、引戸閉鎖時における内フレームと外フレームとの相対位置関係を調整するものであって、外フレームにはこれを外側引戸に仮締めし或いは本締めする外フレームの取付ねじを、内フレーム内のフロント板付近にはこれを内側引戸に仮締めし或いは本締めする内ねじを夫々設けると共に、内ねじは内フレームの室内側の開口から操作するようにし、一方、内フレームの室内側の開口を化粧板によって閉塞できるようにしてこれを化粧板の取付ねじで固定するようにし、他方、フロント板には第1小孔を、ストライク板には第1小孔と同径の第2小孔を夫々開口させると共に、外フレームの金属鋳物製の外側化粧板の裏側に、第1及び第2小孔とほぼ同じ内径で、開口端に案内錐面を形成した有底の筒体を一体に突設し、内フレーム及び外フレームの一方に対する他方の上下並びに左右方向の相対位置が適正であるとき、棒状工具を第1小孔から第2小孔を差し通して筒体に嵌合できるようにし、内フレームの化粧板を取り外した状態で、内フレーム及び外フレームの一方を取付ねじによって本締めし、また、他方を仮締めし、棒状工具を第1小孔から第2小孔を経て筒体に差し通すことによって内フレーム及び外フレームの一方に対する他方の相対位置関係を調整し、調整後内ねじ或いは取付ねじによって他方を固定し、以後化粧板を内フレームに固定するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明について説明する。
図1において、符号1は内側引戸10に内ねじ91及び取付けねじ92により取り付けられる内フレームで、カマ3の突出入孔14を有するフロント板11と、このフロント板11にねじ止めされた中箱12と、内側化粧板13とで構成されている。
【0009】
また、符号15はフロント板11の内側に鋲等で固定された雌ねじを有するねじ受け片で、前記の内ねじ91及び/又は取付けねじ92がねじ合わされる。
【0010】
一方、符号2は外側引戸20に取付けねじ93により取り付けられる外フレームで、カマ3の係入孔23を有するストライク板21と、裏面に取付けねじ用の一体の雌ねじ杆24を有する外側化粧板22とで構成されている。
【0011】
内フレーム1の中箱12内に横軸31で枢支される錠止部材であるカマ3は、後記の駆動板4の上下動により揺動して外フレーム2におけるストライク板22の係入孔23に係脱して施錠位置又は解錠位置を占める。
【0012】
内フレーム1における中箱12内に任意の案内手段で案内されるようにして上下動可能に設けられた駆動板4は、室内側から、操作部材41を介して、手指により操作される。
【0013】
操作部材41は内側化粧板13と止め板16とで作られた空間内に可動に納められ、つまみ42で駆動板4と共に上下動される。操作部材41と駆動板4との間は操作部材41に内方に向け突設された突片43により連結されている。
【0014】
上記のカマ3には、厚さ方向にだるま形など非円形の係合孔32が開口しており、その係合孔32に対し駆動板4に固設した駆動ピン44が遊嵌させてある。
【0015】
このような駆動ピン44と係合孔32とから成る連係手段の存在により、駆動板4が図1で下方へ移動すると、カマ3は矢印A方向に振り出され、ストライク板21の係入孔24に係入されて施錠状態となる。
【0016】
また、駆動板4が逆に上方に戻ると、カマ3は矢印Aとは逆の方向に振り戻され、図1の解錠位置に復帰する。
【0017】
なお、図1で符号33はカマ3のクリックばね、34は駆動板4によって作動され、カマ3を施錠位置で選択的に固定する錠止片である。
【0018】
一方、外側引戸20に取り付けられる外フレーム2におけるストライク板21の中央部分には、ディスクタンブラー錠その他のシリンダ錠5を鍵の差し込み方向Bが該ストライク板21と直角をなすようにして装着してある。
【0019】
前記のシリンダ錠5は、前出の公報や実公昭58−21866号公報に示されているような、内筒が鍵孔軸線方向に摺動する形式のシリンダ錠で、内筒(図示しない)が鍵により内フレーム1に向け押し出された時、内筒に固設された横断面が非円形の連結軸51を、内フレーム1の中箱12に支承させたピニオン61に選択的に差し込むことができる。
【0020】
更に、そのピニオン61は、上記の駆動板4に設けたラック歯列62に噛み合せてあるので、シリンダ錠5に差し込んだ鍵を押し込んだ状態で回すことにより、駆動板4を上下方向に変位させることができる。
【0021】
要するに、図示の引戸錠は、周知のように室内又は室外のいずれの側からも施解錠させ得るものである。
【0022】
次に、この発明の位置合せ装置の要部について説明する。
内フレーム1におけるフロント板11の適所には、ドライバ等の棒状工具8を差し込むための位置合せ用の第1小孔71が穿設されている。
【0023】
また、外フレーム2におけるストライク板21にも、前記の第1小孔71に対応させて、同様に棒状工具8を差し込むための位置合せ用の第2小孔72を穿設する。
【0024】
そして、外フレームの外側化粧板22の裏面に前記の第2小孔72に対向させて有底の筒体73を一体に突設し、筒体73の開口端には棒状工具8を差し込む時、その先端を誘導案内する円錐状をなす案内錐面74を形成する。
【0025】
外側化粧板22は、金属材料をダイカスト等により鋳物として作るのが普通であるから、そのキャスティングの際前記筒体73は同時に一体に形成するを可とする。このように筒体73を形成することは、筒体形成のために独立した別の工程を要しないので、コストの低減化が計れる。
【0026】
以上の構成のこの発明の位置合せ装置による引戸錠取り付け時の作用について説明する。
【0027】
図2に示すように、内側引戸10に対し中箱12と共にフロント板11を内ねじ91で固定し、また、外側引戸20に対し外フレーム2、すなわち、シリンダ錠5を含むストライク板21及び外側化粧板22を取付けねじ93で仮締めする。
【0028】
そこでフロント板11の第1小孔71及びストライク板21の第2小孔72を通じ、外側化粧板22に突設された筒体73にドライバ等の棒状工具8を挿入することにより、外フレーム(21、22)を内フレーム1に対する上下並びに左右方向の適正位置に合せ、外フレーム2の取付けねじ93を最終的に締め付ける。
【0029】
棒状工具8を筒体73に差し込む際、両小孔71、72の間にずれがあって、工具8の先端が筒体73の中心から多少ずれることがあっても、案内錐面74の存在により、工具先端は筒体73に楽に挿入することができる。
【0030】
外フレーム2の取付けねじ93による本締めが終了したら、内フレーム1の内側化粧板13を内側引戸10に取付けねじ92で固定し、もって引戸錠の取付けを完了する。
【0031】
なお、図示例の位置合せ装置では、別の手順、すなわち、外フレーム2の取付けねじ93による固定→内フレーム1のフロント板11の内ねじ91による仮締め→棒状工具8の挿入によるフロント板11の位置合せ→フロント板11の内ねじ91による本締め→内側化粧板13の取付けねじ92による固定、の手順によっても、引戸錠を適正に取り付けることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明の引戸錠による位置合せ装置によれば、製作時における工程数の削減によってコストダウンが計れるのみならず、引戸錠の取付け作業において、棒状工具の位置合せ用の筒体に対する差し込みを極めて容易に行えるようにするなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の位置合せ措置を実施した引戸錠の一例を引戸に取付けた状態で示す部分縦断側面図。
【図2】その引戸錠の取付け作業の一過程を示す部分縦断側面図。
【符号の説明】
10 内側引戸
20 外側引戸
1 内フレーム
11 フロント板
2 外フレーム
21 ストライク板
22 外側化粧板
3 カマ
4 駆動板
41 操作部材
71 第1小孔
72 第2小孔
73 筒体
74 案内錐面
Claims (1)
- 内側引戸に取り付けられる内フレームに枢支され、外側引戸に取り付けられる外フレームのストライク板に係脱されるカマと、内フレームに上下動可能に装着されると共にカマに連係された駆動板と、内フレームに設けられると共に駆動板に連係された室内側の操作部材と、外フレーム固定されるシリンダ錠と、シリンダ錠の内筒に設けられると共に駆動板に選択的に連係される連結軸とから成る引戸錠において、引戸閉鎖時における内フレームと外フレームとの相対位置関係を調整するものであって、外フレームにはこれを外側引戸に仮締めし或いは本締めする外フレームの取付ねじを、内フレーム内のフロント板付近にはこれを内側引戸に仮締めし或いは本締めする内ねじを夫々設けると共に、内ねじは内フレームの室内側の開口から操作するようにし、一方、内フレームの室内側の開口を化粧板によって閉塞できるようにしてこれを化粧板の取付ねじで固定するようにし、他方、フロント板には第1小孔を、ストライク板には第1小孔と同径の第2小孔を夫々開口させると共に、外フレームの金属鋳物製の外側化粧板の裏側に、第1及び第2小孔とほぼ同じ内径で、開口端に案内錐面を形成した有底の筒体を一体に突設し、内フレーム及び外フレームの一方に対する他方の上下並びに左右方向の相対位置が適正であるとき、棒状工具を第1小孔から第2小孔を差し通して筒体に嵌合できるようにし、内フレームの化粧板を取り外した状態で、内フレーム及び外フレームの一方を取付ねじによって本締めし、また、他方を仮締めし、棒状工具を第1小孔から第2小孔を経て筒体に差し通すことによって内フレーム及び外フレームの一方に対する他方の相対位置関係を調整し、調整後内ねじ或いは取付ねじによって他方を固定し、以後化粧板を内フレームに固定するようにしたことを特徴とする引戸錠における位置合せ装置。
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1995
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