JP3919340B2 - 微粉体の散布装置 - Google Patents

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    • G02F1/13392Gaskets; Spacers; Sealing of cells spacers dispersed on the cell substrate, e.g. spherical particles, microfibres

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、散布ノズル管を傾けてガス体の気流とともに微粉体を放出し、微粉体を基板などの被散布体上に散布する微粉体の散布装置の技術分野に属する。
【0002】
このような微粉体の散布装置としては、液晶表示装置等に使用される液晶表示板を構成する液晶基板の間、例えばガラス板とガラス板またはプラスチック系基板との間に、均一な粒子径の微粉体である液晶用スペーサ(スペーサビーズ)を単層で均一にかつ所定の量だけ散布する液晶用スペーサ散布装置が、代表的な例として知られている。
【0003】
【従来の技術】
液晶表示装置等の液晶表示板では、液晶基板となるガラス板とガラス板との間、あるいはガラス板以外のプラスチック系(有機ガラス系など)の基板の間、もしくはこのプラスチック系基板とガラス基板との間(以下、ガラス基板を代表例として説明し、ガラス基板と称する)に液晶を注入する隙間を形成するために、粒子径が数ミクロン〜数十ミクロンの均一な径の粒子(スペーサビーズ)をスペーサとして、1mm2 当たり10〜2000個程度を出来るだけ均一に、単層となるように散布または塗布している。この液晶用スペーサとしては、各種プラスチック製の粒子やシリカ粒子が用いられている。
【0004】
この液晶基板となるガラス板上に液晶用スペーサを単層で均一に所定量だけ塗布または散布する装置として、液晶用スペーサ散布装置が知られている。
このような液晶用スペーサ散布装置としては、液晶用スペーサをフロン等の液体にコロイド状に懸濁(乳濁)させ、液体状態でガラス板上に均一に散布し、フロン等の液体を気化することにより液晶用スペーサをガラス基板上に単層で均一にかつ所定量だけ散布するものが用いられていた。ところが、環境問題等によってフロン等の液体の使用が制限もしくは禁止されたため、このようなフロン等を使用する装置は使用することができなくなった。
【0005】
このため、フロンの代替として、空気や窒素ガス等のガス状の気体を使用する液晶用スペーサ散布装置が提案されている。このような液晶用スペーサ散布装置は、微細な液晶用スペーサの粒子(スペーサビーズ)を空気や窒素ガス等のガス体の気流にのせて細いパイプ(輸送管)内を輸送し、揺動する散布ノズル管から気流とともに液晶用スペーサの粒子を放出することによってガラス基板上に散布するものである。しかし、この液晶用スペーサの粒子は、数ミクロン〜数十ミクロンの微細な粉体で浮遊しやすいものであり、また、液晶用スペーサの粒子は各種プラスチック製の粒子やシリカ粒子であるため帯電しやすく、ガラス基板上に一定の密度で再現性良く散布するのが難しいため、液晶用スペーサの粒子を帯電極性(静電気極性)に応じて帯電させるとともに、ガラス基板および基台(テーブル)を接地(アース)してガラス基板上に液晶用スペーサの粒子を確実に一定の密度で散布することを可能にしている。
【0006】
この液晶用スペーサ散布装置において、ガス体の気流とともに液晶用スペーサの粒子を放出するための揺動する散布ノズル管は、従来、モータに連結されたクランクまたは偏心カムによってそれぞれX軸方向およびY軸方向に散布ノズル管を揺動し、このX軸方向およびY軸方向の散布ノズル管の傾斜を合成することによって、図8(a)に示すように、ガラス基板上に液晶用スペーサの粒子を散布している。
【0007】
この従来の液晶用スペーサ散布装置では、ガラス基板上に散布される液晶用スペーサの散布経路の中心軌跡の1例を示す図8(a)から明らかなように、X軸方向に複数回(図示例では12回、すなわち往復で6回)往復する間に、Y軸方向には1回往復するものである。
また、散布ノズル管は、中央部を球面軸受で支持し、上部をクランクまたは偏心カムによって駆動することによって揺動するように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、液晶表示板が次第に大型化するとともに、1枚のガラス基板から多数個の液晶表示板を製造することも多くなり、液晶用スペーサをより広い範囲に散布することが求められるようになってきた。このため、液晶用スペーサを散布する散布ノズル管に要求される揺動角も増大する傾向となっている。
【0009】
ここで、大型のガラス基板上に液晶用スペーサを散布するためには、ガラス基板の取付台(基台)を大型にし、チャンバー高を高くするか、または散布ノズル管の揺動角を大きくしなければならないが、揺動角を大きくする場合、前記したように、従来の液晶用スペーサ散布装置の散布ノズル管は、Y軸方向に比較すると、X軸方向には非常に高速で揺動するものであり、X軸方向の速度によって散布ノズル管の揺動速度に限界が生じるとともに、耐久性においても、X軸方向とY軸方向とは明らかに相違するものであった。
【0010】
また、大型のガラス基板に液晶用スペーサを散布するために、ガラス基板の取付台を大型にし、チャンバー高を高くすると、散布装置自体も大型となるが、液晶用スペーサの散布が行われるクリーンルームの天井高さには制限があるため、クリーンルームの天井高さを特別に設計して高くする必要があり、コスト上昇を招くという問題があった。特に、今後大型化が進み、1000mm×1000mm程度の基板が出現すると、従来の散布システムでは、現状のクリーンルームに入らなくなってしまうという問題がある。
【0011】
また、クランクまたは偏心カムによって散布ノズル管が揺動するので、一定の速度で移動するものでなく、両端部で大幅に移動速度が変動し、そのために、図示のように、ガラス基板16より十分に広い範囲に散布しなければならず、ガラス基板の周辺に無駄なスペースを要するものであった。
さらに、クランクまたは偏心カムによって散布ノズル管が揺動するので、ガラス基板上に散布される液晶用スペーサの散布経路の中心軌跡は、一定の移動経路、移動速度であって、部分的に変更することは困難であり、仮に、部分的に散布ムラが生じたとしても、これを補正することはできなかった。
【0012】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、より大型のガラス基板などのより大型の被散布体上に液晶用スペーサなどの微粉体を散布するために、散布ノズル管の揺動角を大きくし、さらに、所定の方向、例えばX軸方向に高速で移動することを可能にするとともに、散布ノズル管を駆動する駆動源の負荷を均等にし、かつ、微粉体の散布経路の中心軌跡やその移動速度を変更可能にする散布ノズル管の駆動機構を提供することにより、より大型の被散布体であってもその周辺に無駄に微粉体を散布することのない微粉体の散布装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記目的に加え、より大型の被散布体に微粉体の散布を行う場合であっても、散布チャンバーの高さを抑え、既存の室内、例えばクリーンルーム内に配置することができ、天井高さを特別に設計して高くする必要がなく、従ってコストアップを招くことがなく、装置高さの低いより小型の微粉体の散布装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、被散布体と所定間隔離間して配置され、前記被散布体に対して所定の方向に傾けてガス体の気流とともに微粉体をその先端から放出する散布ノズル管と、
この散布ノズル管を所定の第1の方向およびこれと直交する第2の方向に傾斜可能に支持する前記散布ノズル管の支持部と、
前記散布ノズル管の上端部に設けられた第1のジョイント部と、
前記第2の方向に平行もしくは所定角度傾斜させて並設され、第2のジョイント部がそれぞれ設けられた2個の直動アクチュエータと、
これらの2個の直動アクチュエータに設けられた前記第2のジョイント部の各々と前記散布ノズル管に設けられた前記第1のジョイント部とをそれぞれ連結する2本のロッドとを具備し、
前記2個の直動アクチュエータの移動を合成して前記散布ノズル管を任意の方向に傾斜させて前記被散布体上に微粉体を散布することを特徴とする微粉体の散布装置を提供するものである。
ここで、前記支持部は、2つの自在継手を有し、これらの2つの自在継手は、前記散布ノズル管を前記第1の方向に傾斜可能に支持する自在継手および前記散布ノズル管を第2の方向に傾斜可能に支持する自在継手であるのが好ましい。
【0014】
また、本発明の第2の態様は、基板を位置決め固定する基台と、この基台に所定間隔離間して配置された散布ノズル管とを具備し、所定の方向に前記散布ノズル管を傾けてガス体の気流とともに微粉体を放出することによって前記基板上の所定の位置に前記微粉体を散布する微粉体の散布装置であって、
第1の方向およびこれと直交する第2の方向のいずれにも傾けることが可能な前記散布ノズル管と、
この散布ノズル管の上端部に設けられた第1のジョイント部と、
前記第2の方向に平行または所定角度傾斜させて並設され、第2のジョイント部がそれぞれ設けられた2個の直動アクチュエータと、
前記散布ノズル管の前記第1のジョイント部と前記直動アクチュエータの前記第2のジョイント部をそれぞれ連結する2本のロッドとを具備し、
前記2個の直動アクチュエータの移動を合成して前記散布ノズル管を前記第1の方向および前記第2の方向に傾けて前記基板上に微粉体を散布することを特徴とする微粉体の散布装置を提供するものである。
ここで、前記散布ノズル管は、2つの自在継手によって前記第1および第2の方向に傾斜可能に支持され、前記2つの自在継手は、前記散布ノズル管を第1の方向に傾斜可能に支持する自在継手および前記散布ノズル管を第2の方向に傾斜可能に支持する自在継手であるのが好ましい。
【0015】
上記各態様において、前記散布ノズル管の第1のジョイント部は、2つの自在継手を有し、これらの自在継手は、それぞれ前記2本のロッドに連結されるのが好ましい。
また、前記散布ノズル管は、前記2個の直動アクチュエータが逆方向に移動することによって前記第1の方向に移動し、前記2個の直動アクチュエータが同方向に移動することによって前記第2の方向に移動するのが好ましい。
また、前記直動アクチュエータはNC制御されるものであって、相互に独立して移動可能であり、前記2個の直動アクチュエータの移動方向および移動速度を合成することによって、前記散布ノズル管を任意の方向に任意の速度で移動可能にするのが好ましい。
さらに、前記基板が液晶基板であり、微粉体が液晶用スペーサであるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、本発明の微粉体の散布装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の微粉体の散布装置の一実施例を示す断面図である。
図において、本発明の微粉体の散布装置である液晶用スペーサ散布装置10は、密閉されたチャンバー12内の下部に配置された基台14上に被散布体であるガラス基板16を載置して位置決め固定する。この基台14は、接地(アース)され、上部に載置されたガラス基板16をアースし、帯電した微粉体である液晶用スペーサ20をアースされたガラス基板16に確実に付着させるようにしている。
【0017】
基台14の上方には、散布ノズル管18を有する液晶用スペーサ20の散布機構22が配置されている。この散布ノズル管18は、フレキシブルチューブ24から空気や窒素等のガス体の気流とともに搬送されてくる液晶用スペーサ20を放出して、ガラス基板16上に散布するものであって、所定の第1の方向およびこれと直交する第2の方向、例えばX軸方向およびY軸方向のいずれの方向にも揺動することが可能なもので、散布ノズル管18を所定の方向に傾斜させてガス体の気流とともに液晶用スペーサ20を放出することによって、ガラス基板16上の所定の位置に液晶用スペーサ20を散布する。
【0018】
図2は、本発明の液晶用スペーサ散布装置10における液晶用スペーサ20の散布機構22の一実施例の概略を示す斜視図である。
図において、散布機構22は、取付台26上に2個の直動アクチュエータ28,30がY軸方向に平行にかつ相互に並行して設けられ、それぞれの直動アクチュエータ28,30の内側には、自在継手(実施例では球面継手)からなる第2のジョイント部32,34がそれぞれ設けられている。そして、2個の直動アクチュエータ28,30の中央の奥側には、散布ノズル管18がX軸方向およびY軸方向のいずれの方向にも揺動可能であって、任意の方向に傾斜することが可能に設けられている。直動アクチュエータ28,30は、それぞれスライダ(移動子)28a,30aと、Y軸方向に平行に設けられているガイド28b,30bとを有し、スライダ28a,30aは、それぞれガイド28b,30bに沿ってY軸方向に往復動する。本発明に用いられる直動アクチュエータとしては、特に制限的ではなく、ACサーボ駆動のリニアアクチュエータ、リニアステッピングモータ等を用いることができる。
【0019】
この散布ノズル管18の上端部には、第1のジョイント部35が設けられている。この第1のジョイント部35は、本実施例ではX軸方向の両側に突出して設けられた自在継手(実施例ではユニバーサルジョイント)36,38を採用しているが、後述するように、各種のジョイントを採用することができる。そして、直動アクチュエータ28,30の内側にそれぞれ設けられた第2のジョイント部(自在継手)32,34と、散布ノズル管18の上端部に設けられた第1のジョイント部35の自在継手36,38とが、それぞれ2本のロッド40,42によって連結されている。
【0020】
図3は、散布ノズル管18を揺動させる揺動機構の一実施例の詳細を示す図2のA−A断面図、図4は、図3のB−B矢視図、図5は、図3のC−C矢視図である。
図3において、中央に設けられている散布ノズル管18は、図1に示す散布ノズル管18の詳細を示すものであって、中空の管からなっており、上端に図1に示すフレキシブルチューブ24(図3には図示しない)が接続され、ガス体の気流とともに供給される微粉体(液晶用スペーサ)20(図示しない)を下端の開口部から放出するものであって、その長手方向の中央付近に設けられた支持部(ユニバーサルジョイント部)50を介して取付台26に取り付けられ、図2に示すX軸方向およびY軸方向のいずれの方向にも揺動可能となっている。
【0021】
散布ノズル管18の支持部50は、図3および図4に示すように、取付台26に固定されたジョイントベース52の中央の穴部に、Y軸と平行に設けられた2個の支持ピン54とこの支持ピン54が挿入されたボールベアリング56を介して、Y軸を回転中心として回動自在に支持されたジョイントリング58が配置され、さらに、このジョイントリング58の中央の穴部に、X軸と平行に設けられた2個の支持ピン60とこの支持ピン60が挿入されたボールベアリング62を介して、X軸を回転中心として回動自在に支持された散布ノズル管18からなっており、散布ノズル管18は、X軸方向およびY軸方向のいずれの方向にも揺動することが可能であり、かつ、散布ノズル管18の中心線の回りには回転不能となっている。
【0022】
散布ノズル管18の上端部には、図2に示す直動アクチュエータ28,30の内側にそれぞれ設けられた第2のジョイント部32,34に、ロッド40,42によって散布ノズル管18を連結する第1のジョイント部35の自在継手36,38が設けられている。この自在継手(ユニバーサルジョイント)36,38は、図3および図5に示すように、散布ノズル管18の上端部にX軸方向の両側に突出して設けられているもので、散布ノズル管18の上端部にボールベアリング66を介して水平方向に回転自在に取り付けられた2個の回転リング68と、この回転リング68にボールベアリング70を介して取り付けられたジョイントアーム72からなっている。なお、本実施例においては、散布ノズル管18の傾斜角度をあまり大きくする必要がない場合には、第1のジョイント35の自在継手36および38としてユニバーサルジョイントの代わりに、球面軸受を用いた球面継手を採用してもよい。
【0023】
そして、ジョイントアーム72にロッド40(42)が固定され、このロッド40(42)によって直動アクチュエータ28(30)の第2のジョイント部32(34)に連結され、直動アクチュエータ28(30)の移動が散布ノズル管18に伝達される。
直動アクチュエータ28および30の第2のジョイント32および34の自在継手も、この自在継手36(38)と同様のものを用いてもよいし、あるいは、球面継手等の任意の自在継手を採用することもできる。
【0024】
ジョイントベース52は、取付けリング74を介して取付台26に固定されている。この取付けリング74は、散布ノズル管18の位置を調整するための調整機構76を有している。
散布ノズル管18の下端は、チャンバー12を密閉するとともに散布ノズル管18を揺動可能にするゴムカバー78に嵌挿されており、ゴムカバー78の外周部は、固定リング80によって取付台26に固定されている。
散布機構22が駆動されるときに、散布ノズル管18の支持部50等から僅かではあるがゴミや塵の類が発生する可能性がある。このため、ゴムカバー78は、液晶用スペーサ以外のゴミや塵等がチャンバー12内へ侵入しないようにするために取り付けられているのである。
【0025】
散布ノズル管18の上端には、図1に示すように、フレキシブルチューブ24が接続され、このフレキシブルチューブ24によって空気や窒素等のガス体の気流とともに液晶用スペーサ20が散布ノズル管18に搬送され、散布ノズル管18の下端からガス体の気流とともに液晶用スペーサ20を放出して、ガラス基板16上に散布する。
【0026】
以上のように構成されている液晶用スペーサ20の散布機構22においては、直動アクチュエータ28(30)の移動、詳細にはそのスライダ28a(30a)のガイド28b(30b)に沿った移動によって、散布ノズル管18が次のように揺動する。
図6は、直動アクチュエータ28(30)の(スライダ28a(30a)の)移動による散布ノズル管18の揺動を説明する説明図であって、図6(a)は、散布ノズル管18が移動範囲の中央(垂直位置)にある状態を示す図、図6(b)は、Y軸方向に最大移動範囲まで揺動した際の直動アクチュエータ28,30の位置、詳細にはそのスライダ28a,30Aの位置を示す図、図6(c)は、X軸方向に最大移動範囲まで揺動した際の直動アクチュエータ28,30の(スライダ28a,30aの)位置を示す図、図6(d)は、散布ノズル管18が移動範囲の角部にある状態を示す図である。
【0027】
図6(a)と図6(b)および図6(c)とを比較すれば明らかなように、散布ノズル管18がY軸方向に揺動する際には、2個の直動アクチュエータ28,30が同時に同じ方向に移動し、散布ノズル管18がX軸方向に揺動する際には、直動アクチュエータ28,30が同時に逆の方向に移動することによって達成される。
その他の角度に散布ノズル管18を揺動するときには、この2個の直動アクチュエータ28,30の移動を合成することによって、散布ノズル管18をX軸方向およびY軸方向の任意の角度に傾けることが可能であり、ガラス基板16上の任意の位置に液晶用スペーサ20を散布することができる。
【0028】
そして、図6(b)と図6(c)とを比較すれば明らかなように、散布ノズル管18が同じ距離だけ揺動する際の直動アクチュエータ28,30の移動距離は、散布ノズル管18がX軸方向に揺動する場合よりもY軸方向に揺動する場合の方が大きい。このことは、直動アクチュエータ28,30の移動速度が正逆方向とも同じ場合には、散布ノズル管18のX軸方向の揺動の方がY軸方向の揺動よりも高速で揺動することになる。
すなわち、従来技術と同様に、X軸方向に複数回(図8(a)の図示例では6回)往復する間に、Y軸方向には1回往復するものとすれば、散布ノズル管18のX軸方向の揺動を高速で行い、Y軸方向の揺動を低速で行うこととなる。本発明では、同じ直動アクチュエータ28,30の移動速度に対して、X軸方向の揺動の方が高速で揺動するので、この点においても、より適した構成である。
【0029】
なお、上述した例では、2個の直動アクチュエータ28および30は、散布ノズル管18に対して両側にY軸方向に平行に配置されているが、本発明はこれに限定されず、Y軸方向に所定角度傾斜させて配置してもよい。
図7は、直動アクチュエータ28,30の移動方向が、Y軸方向に平行ではなく、ロッド40,42の連結される方向にほぼ一致するように直動アクチュエータ28,30を配置したものである。図からも明らかなように、この実施例では、直動アクチュエータ28,30の移動方向に対してロッド40,42が両側に所定角度傾くようにして散布ノズル管18を揺動させる点を除いて、図6の実施例と実質的に同じであり、同様に達成できることは明らかである。
【0030】
本実施例の直動アクチュエータ28,30は、NC制御によって駆動されるものであって、直動アクチュエータ28,30は相互に独立して移動可能である。従って、2個の直動アクチュエータ28,30の移動方向および移動速度を合成することによって、散布ノズル管18を任意の方向に任意の速度で移動可能にすることができる。
【0031】
また、直動アクチュエータ28,30は相互に独立して移動可能なので、散布ノズル管18を任意の角度に揺動させて、散布される液晶用スペーサ20の散布経路と移動速度を任意に定めることができ、例えば、図8(b)のように液晶用スペーサ20の散布経路を定めて、散布される液晶用スペーサ20をより均一に散布することもできる。
もちろん、その他の移動経路も任意に選択することができ、ガラス基板16が小さいときには、ガラス基板16のみに液晶用スペーサ20を散布するように、狭い範囲のみに液晶用スペーサ20の散布経路を定めることができる。
【0032】
上述した例では、2本のロッド40および42を連結するために、2個の自在継手36および38がそれぞれ取り付けられる第1のジョイント部35は、散布ノズル管18の上端部からX軸方向の両側に張り出した耳に設けられているが、本発明はこれに限定されず、自在継手36および38は、図9(a)に示すように、X軸方向に平行ではなく、所定角度、例えば45°未満の角度に傾斜して突出した耳に設けてもよい。また、図9(b)に示すように、両側の耳が異なった傾斜角度、例えば角度θおよび角度δ(θ≠δ)に張り出してもよいし、さらに、図9(c)に示すように、両側の耳の高さが異なっていてもよい。さらにまた、散布ノズル管18の第1のジョイント部35は、散布ノズル管18から張り出した耳に設けられるものに限定されず、散布ノズル管18に直接設けてもよい。
【0033】
また、上述した例では、散布ノズル管18は、支持部50を介してX軸方向およびY軸方向のいずれの方向にも揺動することが可能でかつ回転不能に取付台26に設けられているが、本発明はこれに限定されず、回転可能に取り付けられるものであってもよい。例えば、図9(d)に示すように、2本のロッド40および42にそれぞれ連結される2個の自在継手82,84を散布ノズル管18に回転可能に取り付けて散布ノズル管18の第1のジョイント部35としてもよい。自在継手82,84は、それぞれ、散布ノズル管18に回転可能に直接取り付けられる軸受などの支持手段、例えば玉軸受82a,84aと玉軸受82a,84aの外側にピンを介して回動可能に取り付けられるフォーク82b,84bとから構成される。さらに、この場合には、散布ノズル管18の支持部50を回転可能にして散布ノズル管18自体を回転可能としてもよい。
【0034】
図10〜図12は、散布ノズル管18を揺動させる揺動機構の第1のジョイント部35の他の実施例を示すものであって、図10は、本発明の散布装置10の揺動機構の第2の実施例、図11は第3の実施例、図12は第4の実施例を示す。
図10の第2の実施例において、図10(a)は一部断面にした平面図、図10(b)は図10(a)のD−D線に沿って一部断面にした正面図である。
この実施例では、散布ノズル管18の上端部に固定された固定ブロック100に軸受104,104の軸となる2個のボルト102,102がX軸方向に突出してねじ込まれ、このボルト102,102に軸受104,104を介して中間アーム106が揺動可能に設けられており、この中間アーム106は軸106aがY軸方向に伸びて、軸106aを支承する軸受108,108を介して中間ブロック110が回動可能に設けられている。
【0035】
この中間ブロック110は、ロッド40,42を揺動可能に支持するもので、ロッド40,42の先端に設けられたコの字状の金具112,114に設けられた軸受116,116および118,118を、散布ノズル管18にほぼ平行に貫通して中間ブロック110にねじ込まれたボルト120,120が中心軸となって、ロッド40,42を揺動可能に支持している。
ここで、本実施例を示す図10には図示されていないが、散布ノズル管18の上端にフレキシブルチューブ24(図1参照)が連結されており、中央部は支持部50でX軸方向およびY軸方向の双方に揺動可能に支持されていることは、第1の実施例と同様である。
【0036】
図11の第3の実施例において、図11(a)は平面図、図11(b)は図11(a)のE−E線に沿って一部断面にした正面図、図11(c)は図11(a)のF−F線に沿って断面にした断面図である。
この実施例では、散布ノズル管18の上端部に固定された固定ブロック122にピン124がX軸方向に突出して固定され、このピン124に軸受126,126を介して中間アーム128が揺動可能に設けられており、この中間アーム128は軸128aがY軸方向に伸びて、その先端は軸受130,130を介して中間ブロック132が回動可能に設けられている。
【0037】
この中間ブロック132は、ロッド40,42を揺動可能に支持するもので、ロッド40,42の先端に設けられたコの字状の金具134,134に固定されたピン136が軸受138で支承されて、散布ノズル管18にほぼ平行に中間ブロック132を貫通して、ロッド40,42を揺動可能に支持している。
この実施例においても、図11には図示されていないが、散布ノズル管18の上端にフレキシブルチューブ24(図1参照)が連結されており、中央部は支持部50でX軸方向およびY軸方向の双方に揺動可能に支持されていることは、第1および第2の実施例と同様である。
【0038】
図12の第4の実施例において、図12(a)は平面図、図12(b)は図12(a)のG−G線に沿って一部断面にした正面図、図12(c)は図12(a)のH−H線に沿って断面にした断面図である。
この実施例は、第3の実施例の中間アーム128を短くし、中間ブロック132の軸受138をピン124の中心線上に配置して、第1のジョイント部35の長さを短縮したものであって、散布ノズル管18の上端部に固定された固定ブロック140の凹部にピン142がX軸方向に沿って固定され、この固定ブロック140の凹部のピン142に軸受144,144を介して中間アーム146が揺動可能に設けられており、この中間アーム146の軸146aはY軸方向に伸びて、その先端は軸受148,148を介して中間ブロック150が回動可能に設けられている。
【0039】
この中間ブロック150は、ロッド40,42を揺動可能に支持するもので、U字状に湾曲してピン142の中心線上に軸受152が設けられている。こうすることにより、位置を算出する方程式の数が減り、軌跡計算を短くする効果がある。この軸受152は、ロッド40,42の先端に設けられたコの字状の金具154,154に固定されたピン156を支承するものであって、散布ノズル管18にほぼ平行に中間ブロック150を貫通して、ロッド40,42を揺動可能に支持している。
この実施例においても、図12には図示されていないが、散布ノズル管18の上端にフレキシブルチューブ24(図1参照)が連結されており、中央部は支持部50でX軸方向およびY軸方向の双方に揺動可能に支持されていることは、第1ないし第3の実施例と同様である。
【0040】
図13は、第2ないし第4の実施例における直動アクチュエータ28(30)の移動による散布ノズル管18の揺動を説明する説明図であって、図13(a)は第2の実施例、図13(b)は第3の実施例、図13(c)は第4の実施例を示し、いずれも、散布ノズル管18が移動範囲の中央(垂直位置)にある状態を実線で描き、散布ノズル管18が移動範囲の角部にある状態を想像線(2点鎖線)で描いている。
【0041】
図から明らかなように、これらの実施例においても、図6に示す第1の実施例と全く同様に散布ノズル管18を揺動させることができるものであって、全く同様の作用、効果を有するものである。
【0042】
上述した散布装置10は、図14に示すシステム構成によって、その動作が制御されている。
同図に示すように、微粉体散布システム90は、散布装置10と、散布装置10に、詳しくは散布機構22の直動アクチュエータ28および30に電気的に接続され、これらを制御するアクチュエータドライバ92と、ドライバ92に電気的に接続されるシーケンサ94と、シーケンサ94に電気的に接続されるタッチパネル96とを有する。
【0043】
ここで、アクチュエータドライバ92は、直動アクチュエータ28および30への動力供給および以下に説明する位置信号指示を行う。まず、被散布体上に均一散布するために必要な、散布ノズル管18の先端の延長線が被散布体上に描く軌跡が決定される。ドライバ92は、この被散布体上のXY座標系に描きたい所望の軌跡から、散布ノズル管18のXY方向の傾斜角を演算し、さらに直動アクチュエータ28および30のスライダ28aおよび30aの位置への変換計算を行う。
また、シーケンサ94は、タッチパネル96のコントロールやタッチパネル96とドライバ92との橋渡しをするものである。
さらに、タッチパネル96は、散布装置10の動作、特に散布ノズル管18の揺動に必要な指示や動作定数などの入力を行うものである。
【0044】
このように構成されるシステム90は、通常(動作)モードおよびメンテナンスモードとの2つの動作モードを持ち、これらの2つの動作モードの切り換えはタッチパネル96によって行う。
ここで、通常モードにおいては、図15に示されるように、まず、タッチパネル96から動作定数が入力される。続いて、タッチパネル96からシーケンサ94を経由してドライバ92に入力された動作定数を転送する。
次に、ドライバ92は、散布ノズル管18を配置すべきXY座標(ガラス基板)上の位置を計算する。続いて、ドライバ92は、その位置をXY座標からアクチュエータ28および30のスライダ28aおよび30aの位置に変換する。
【0045】
この後、ドライバ92は、実際に散布装置10を動作させ、散布ノズル管18を揺動させて、目標散布時間で散布動作が終了するかどうか確認する。
ここで、散布動作時間が目標散布時間(所要許容範囲内)であれば、メインシーケンサに動作準備完了(READY)信号を出力し、メインシーケンサの指示に従って散布装置10は基板16に散布動作を行う。
もし、散布動作時間が目標散布時間の所要許容範囲外であれば、ずれ量(遅かった時間分また早かった時間分)だけ動作速度を変更して、もう1度、散布装置10の実動作確認を行い、散布動作が目標散布時間に終了するまで繰り返す。なお、本例では、3回繰り返しても散布動作が目標散布時間に終了しなければ、エラーであるとして、通常モードを終了する。
【0046】
次に、メンテナンスモードにおいては、図16に示されるように、まず、ドライバ92は、XY座標(ガラス基板)において散布対象のガラス基板16のサイズと散布可能な最大サイズ等の情報をもとにメンテナンス上必要と思われるポイントを計算する。これらのポイントをXY座標からアクチュエータ28および30のスライダ28aおよび30aの位置に変換する。
次いで、タッチパネル96からこれらのポイントの位置を指示する。続いて、タッチパネル96からシーケンサ94を経由してドライバ92に位置指示を転送する。次いで、ドライバ92は、転送された位置の指示通りの座標にアクチュエータ28および30のスライダ28aおよび30aを移動させる。
【0047】
本発明の液晶用スペーサ散布装置および散布システムは、以上に述べたように構成されているので、以下のように、従来の液晶用スペーサ散布装置とは異なった各種の機能を有している。これらの従来の液晶用スペーサ散布装置に優る本発明の液晶用スペーサ散布装置の機能は、上述した液晶用スペーサ散布装置と散布システムとの組み合わせによって発揮されることはもちろんである。
【0048】
客先の仕様にあわせて製作されるチャンバー12の大きさや形状の変化、チャンバー12内の僅かな空気流の変化、チャンバー12内外の金属や誘電体による電位分布の変化等によって、ガラス基板16上に散布される液晶用スペーサ20の分布に濃淡が生じることがある。
従来技術では、散布ノズル管18の取付位置をずらす、液晶用スペーサ20の散布軌跡を変える(散布軌跡となるリサージュ曲線のX、Y方向の往復回数を変化する)等を行い、試行錯誤によって液晶用スペーサ20の濃淡をなくしていたが、本発明の液晶用スペーサ散布装置10では、散布システム90において設定することにより、液晶用スペーサ20の分布が濃い部分は散布ノズル管18の移動速度を早くし、淡い部分は遅くすることによって、容易にかつ正確に液晶用スペーサ20の濃淡をなくすことができる。
【0049】
このようにして、散布ノズル管18の移動速度を変更すると、液晶用スペーサ20の散布に要する時間が変化する。また、液晶用スペーサ散布装置10の機械的な特性によって、目標散布時間どおりに液晶用スペーサ20の散布が終了しないことも生じる。このような場合には、散布システム90のタッチパネル96によってパラメータを変更することにより、散布ノズル管18の移動速度全体を増減することによって散布時間の補償を行うことができる。
また、液晶用スペーサ20の散布の中心位置を変更するときにも、加工プログラム内において被散布体座標上の軌跡を移動させるのみで、ソフトウエアのみで容易に変更することができる。また、同様にして、散布システム90において座標軸を回転させて、ガラス基板16に対する散布ノズル管18の移動軌跡を回転させることもできる。
【0050】
本発明の液晶用スペーサ散布装置10は、液晶用スペーサ20が空気や窒素ガス等による搬送中に、フレキシブルチューブ24等の配管の内面等に衝突することによる自然帯電や、ガス体による解砕効果によって液晶用スペーサ20を単粒子に分離し、この液晶用スペーサ20の粒子がチャンバー12の内壁に付着することによってチャンバー12の内壁も液晶用スペーサ20と同極性に帯電する。従来技術では、チャンバー12の内壁を帯電させるために、ダミー散布と称して、液晶用スペーサ20の基板20〜50枚に相当する空散布を行っている。
本発明の液晶用スペーサ散布装置10では、散布ノズル管18が任意の位置に液晶用スペーサ20を散布するように移動できるので、チャンバー12の内壁に向けて液晶用スペーサ20を散布し、短い時間でチャンバー12の内壁を帯電させることができる。
【0051】
本発明の散布ノズル管18は、中空の管となっているので、散布ノズル管18の中空部にレーザポインタを挿入し、このレーザポインタによって基台14上のガラス基板16に散布ノズル管18の移動軌跡を描くことができ、液晶用スペーサ20を散布する軌跡が適当であるか否かを目視で確認することができる。特に、散布ノズル管18の中心位置決めは、散布ノズル管18を垂直に位置してレーザポインタ光点がガラス基板16の中心にあることを確認すればよいので、極めて容易に行うことができる。
【0052】
本発明の液晶用スペーサ散布装置10では、アクチュエータの原点位置の確認は、直動アクチュエータ28,30のスライダ28aの30aを最後退させることによって行っている。この際、散布ノズル管18とジョイントベース52の干渉を防止するために、原点から遠い側の直動アクチュエータを先に移動させて、両者が並んだことをセンサで確認して、2個の直動アクチュエータを並行して移動し、原点に復帰する。センサによって原点から遠い側と判断された直動アクチュエータが原点に復帰し、所定の時間経過した後、他の側の直動アクチュエータが原点に復帰していない場合には、他の側の直動アクチュエータが原点に充分近く、干渉の恐れがないと判断して、他の側の直動アクチュエータを原点に復帰する。
【0053】
上述した例では、基台に位置決めして水平に固定された液晶ガラス基板にその上方に配設された散布ノズル管を揺動させて液晶用スペーサを下方に落下させて均一に散布する液晶用スペーサの散布装置について説明したが、本発明はこれに限定されない。散布する微粉体は、均一に散布する必要があるものであれば何でもよく、例えば、液晶用スペーサの他、粉体塗料、トナー等を挙げることができるし、微粉体が散布される被散布体も、均一散布が必要とされるものであれば何でもよく、液晶ガラス基板の他、粉体塗料を塗布する塗装面などを挙げることができるし、また、これらの被散布体も上述したように基台に水平に配置されたものに限定されず、基台がなくてもよいし、垂直に立設された基板や塗装面や、傾斜して配置された基板や塗装面等であってもよいし、また、散布方向も、水平または傾斜配置された披散布体への鉛直下方や斜め方向であってもよいし、垂直に立設されたまたは傾斜配置された被散布体への水平方向や斜め方向であってもよいなど微粉体の散布ノズル管で散布が可能であれば、どのように配置された被散布体であっても、どのような散布方向であってもよい。
【0054】
以上、本発明の微粉体の散布装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0055】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の微粉体の散布装置は、より大型のガラス基板などのより大型の被散布体上に液晶用スペーサなどの微粉体を散布するために、散布ノズル管の揺動角を大きくし、X軸方向に高速で移動することを可能にし、散布ノズル管を駆動する駆動源の負荷を均等にし、かつ、液晶用スペーサなどの微粉体の散布経路の中心軌跡やその移動速度を変更可能にする散布ノズル管の駆動機構によって、より大型のガラス基板などの被散布体であっても液晶用スペーサなどの微粉体の均一な散布を可能とし、かつガラス基板などの被散布体の周辺に無駄に液晶用スペーサなどの微粉体を散布することがないなど、多大な効果を奏するものである。
【0056】
また、本発明の微粉体の散布装置は、装置高さを低くできるので、被散布体が大型化しても、より小型の装置構成とすることができ、散布装置も含めた散布チャンバの高さを抑え、既存の室内、例えばクリーンルームに配置することができる。従って、本発明によれば、クリーンルームなどの天井高さを特別に設計して高くする必要がなく、コストアップを招くことがない。
特に、本発明の微粉体の散布機構は、X軸方向に散布ノズル管を揺動する際には、移動速度が大きいので、直動アクチュエータの移動距離が小さく、必要な移動速度も小さくできる。また、本発明の微粉体の散布機構は、2台の直動アクチュエータを同時に移動させることによって散布ノズル管を揺動させるので、2台の直動アクチュエータの分担が均等になって耐久性が増すという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の微粉体の散布装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】 図1に示す微粉体の散布装置に用いられる微粉体の散布機構の一実施例の概略斜視図である。
【図3】 図2に示す微粉体の散布機構に用いられる散布ノズル管を揺動させる揺動機構の詳細を示すA−A線切断断面図である。
【図4】 図3に示す揺動機構のB−B線矢視図である。
【図5】 図3に示す揺動機構のC−C線矢視図である。
【図6】 (a)、(b)、(c)および(d)は、それぞれ本発明の微粉体の散布装置おける直動アクチュエータの移動による散布ノズル管の揺動を説明する説明図である。
【図7】 本発明の微粉体の散布装置における異なる配置の直動アクチュエータの移動による散布ノズル管の揺動を説明する説明図である。
【図8】 (a)は、従来および本発明の散布装置の散布ノズルの軌跡を示す説明図であり、(b)は、本発明の散布装置の散布ノズルの軌跡を示す説明図である。
【図9】 (a)、(b)、(c)および(d)は、それぞれ本発明の微粉体の散布装置の散布ノズル管の揺動機構の別の実施例を説明する説明図である。
【図10】 本発明の散布装置の揺動機構の第2の実施例を示すものであって、(a)は一部断面にした平面図、(b)は(a)のD−D線に沿って一部断面にした正面図である。
【図11】 本発明の散布装置の揺動機構の第3の実施例を示すものであって、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E線に沿って一部断面にした正面図、(c)は(a)のF−F線に沿って断面にした断面図である。
【図12】 本発明の散布装置の揺動機構の第4の実施例を示すものであって、(a)は平面図、(b)は(a)のG−G線に沿って一部断面にした正面図、(c)は(a)のH−H線に沿って断面にした断面図である。
【図13】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ図10、図11および図12に示す本発明の散布装置の揺動機構による散布ノズル管の揺動を説明する説明図である。
【図14】 本発明の微粉体の散布装置を用いた微粉体の散布システムの一実施例のブロック図である。
【図15】 図14に示す微粉体の散布システムの動作モードの一例のフローチャートである。
【図16】 図14に示す微粉体の散布システムの動作モードの別の一例のフローチャートである。
【符号の説明】
10 液晶用スペーサ散布装置
12 チャンバー
14 基台
16 ガラス基板
18 散布ノズル管
20 液晶用スペーサ
22 散布機構
24 フレキシブルチューブ
26 取付台
28,30 直動アクチュエータ
32,34 第2のジョイント部
35 第1のジョイント部
36,38 自在継手
40,42 ロッド
50 支持部
52 ジョイントベース
54,60 支持ピン
56,62,66,70 ボールベアリング
58 ジョイントリング
66 回転リング
72 ジョイントアーム
74 取付リング
76 調整機構
78 ゴムカバー
80 固定リング
82,84 自在継手
90 微粉体散布システム
92 アクチュエータドライバ
94 シーケンサ
96 タッチパネル
100,122,140 固定ブロック
102,120 ボルト
104,108,116,118,126,130,138,144,148,152 軸受
106,128,146 中間アーム
110,132,150 中間ブロック
112,114,134,154 (コの字状の)金具
124,136,142,156 ピン

Claims (8)

  1. 被散布体と所定間隔離間して配置され、前記被散布体に対して所定の方向に傾けてガス体の気流とともに微粉体をその先端から放出する散布ノズル管と、
    この散布ノズル管を所定の第1の方向およびこれと直交する第2の方向に傾斜可能に支持する前記散布ノズル管の支持部と、
    前記散布ノズル管の上端部に設けられた第1のジョイント部と、
    前記第2の方向に平行もしくは所定角度傾斜させて並設され、第2のジョイント部がそれぞれ設けられた2個の直動アクチュエータと、
    これらの2個の直動アクチュエータに設けられた前記第2のジョイント部の各々と前記散布ノズル管に設けられた前記第1のジョイント部とをそれぞれ連結する2本のロッドとを具備し、
    前記2個の直動アクチュエータの移動を合成して前記散布ノズル管を任意の方向に傾斜させて前記被散布体上に微粉体を散布することを特徴とする微粉体の散布装置。
  2. 前記支持部は、2つの自在継手を有し、これらの2つの自在継手は、前記散布ノズル管を前記第1の方向に傾斜可能に支持する自在継手および前記散布ノズル管を第2の方向に傾斜可能に支持する自在継手である請求項1に記載の微粉体の散布装置。
  3. 基板を位置決め固定する基台と、この基台に所定間隔離間して配置された散布ノズル管とを具備し、所定の方向に前記散布ノズル管を傾けてガス体の気流とともに微粉体を放出することによって前記基板上の所定の位置に前記微粉体を散布する微粉体の散布装置であって、
    第1の方向およびこれと直交する第2の方向のいずれにも傾けることが可能な前記散布ノズル管と、
    この散布ノズル管の上端部に設けられた第1のジョイント部と、
    前記第2の方向に平行または所定角度傾斜させて並設され、第2のジョイント部がそれぞれ設けられた2個の直動アクチュエータと、
    前記散布ノズル管の前記第1のジョイント部と前記直動アクチュエータの前記第2のジョイント部をそれぞれ連結する2本のロッドとを具備し、
    前記2個の直動アクチュエータの移動を合成して前記散布ノズル管を前記第1の方向および前記第2の方向に傾けて前記基板上に微粉体を散布することを特徴とする微粉体の散布装置。
  4. 前記散布ノズル管は、2つの自在継手によって前記第1および第2の方向に傾斜可能に支持され、前記2つの自在継手は、前記散布ノズル管を第1の方向に傾斜可能に支持する自在継手および前記散布ノズル管を第2の方向に傾斜可能に支持する自在継手である請求項3に記載の微粉体の散布装置。
  5. 前記散布ノズル管の第1のジョイント部は、2つの自在継手を有し、これらの自在継手は、それぞれ前記2本のロッドに連結される請求項1〜4に記載の微粉体の散布装置。
  6. 前記散布ノズル管は、前記2個の直動アクチュエータが逆方向に移動することによって前記第1の方向に移動し、前記2個の直動アクチュエータが同方向に移動することによって前記第2の方向に移動することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の微粉体の散布装置。
  7. 前記直動アクチュエータはNC制御されるものであって、相互に独立して移動可能であり、前記2個の直動アクチュエータの移動方向および移動速度を合成することによって、前記散布ノズル管を任意の方向に任意の速度で移動可能にすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の微粉体の散布装置。
  8. 前記基板が液晶基板であり、微粉体が液晶用スペーサであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の微粉体の散布装置。
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