JPH1176889A - 塗装装置 - Google Patents
塗装装置Info
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- JPH1176889A JPH1176889A JP9252827A JP25282797A JPH1176889A JP H1176889 A JPH1176889 A JP H1176889A JP 9252827 A JP9252827 A JP 9252827A JP 25282797 A JP25282797 A JP 25282797A JP H1176889 A JPH1176889 A JP H1176889A
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- exhaust
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- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型で複雑な形状の塗装面を有する部品の精
密な塗装を可能とし、かつ粉塵による塗装欠陥が生じる
ことがない塗装装置を提供する。 【構成】 少なくとも1機以上の塗料吐出用ノズル
(1)と、被塗装物(10)を前記ノズルに対向して配
置可能な被塗装物支持台(2)と、前記被塗装物の塗装
領域を変えるよう前記被塗装物支持台を駆動可能な駆動
機構(4)と、少なくとも前記ノズルおよび前記被塗装
物支持台を外部から遮断しかつ給気用開口部および排気
用開口部(6)を有するチャンバー(3)と、前記給気
用開口部から前記チャンバー内に送風する給気装置
(5)と、前記排気用開口部から前記チャンバー外に排
気する排気装置(9)を備えた塗装装置は、前記給気用
開口部からチャンバー内に送られて前記排気用開口部か
ら排気される気流の方向が前記ノズルが塗料(11)を
吐出する方向と実質的に平行となるよう構成される。
密な塗装を可能とし、かつ粉塵による塗装欠陥が生じる
ことがない塗装装置を提供する。 【構成】 少なくとも1機以上の塗料吐出用ノズル
(1)と、被塗装物(10)を前記ノズルに対向して配
置可能な被塗装物支持台(2)と、前記被塗装物の塗装
領域を変えるよう前記被塗装物支持台を駆動可能な駆動
機構(4)と、少なくとも前記ノズルおよび前記被塗装
物支持台を外部から遮断しかつ給気用開口部および排気
用開口部(6)を有するチャンバー(3)と、前記給気
用開口部から前記チャンバー内に送風する給気装置
(5)と、前記排気用開口部から前記チャンバー外に排
気する排気装置(9)を備えた塗装装置は、前記給気用
開口部からチャンバー内に送られて前記排気用開口部か
ら排気される気流の方向が前記ノズルが塗料(11)を
吐出する方向と実質的に平行となるよう構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装装置に関し、
特に比較的小型で形状が一様でない部品などの表面を精
度よくかつ欠陥なく塗装するための塗装装置に関する。
特に比較的小型で形状が一様でない部品などの表面を精
度よくかつ欠陥なく塗装するための塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装装置は、スプレーガン、塗装
されるべき被塗装物をスプレーガンの下方に支持する被
塗装物支持台、装置前面に空気流入用の開口部および被
塗装物支持台の背面側に比較的大きな排気用ダクトを有
しており、排気用ダクトによって塗装装置の前面方向か
ら背面方向に向かっての強力な空気の流れを作りなが
ら、スプレーガンから被塗装物に塗料を吹き付けること
によって、被塗装物への塗装が行われていた。噴霧され
た塗料は微小で軽く、余分な塗料は空気の流れにのって
空気と一緒に排気用ダクトから排出されるので、装置内
部や床を汚すのを防ぐことができる。
されるべき被塗装物をスプレーガンの下方に支持する被
塗装物支持台、装置前面に空気流入用の開口部および被
塗装物支持台の背面側に比較的大きな排気用ダクトを有
しており、排気用ダクトによって塗装装置の前面方向か
ら背面方向に向かっての強力な空気の流れを作りなが
ら、スプレーガンから被塗装物に塗料を吹き付けること
によって、被塗装物への塗装が行われていた。噴霧され
た塗料は微小で軽く、余分な塗料は空気の流れにのって
空気と一緒に排気用ダクトから排出されるので、装置内
部や床を汚すのを防ぐことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排気ダ
クトの排気口は幅広のスリットを形成しており、装置前
面の広い開口部全体から流入した空気が被塗装物支持台
の背面の排気口に向かって集中するため、空気が乱流を
起こし、噴霧された塗料の流れに乱れが生じることが多
かった。このため、小型で複雑な形状の部品などのよう
に比較的精密な塗料の塗り分けが必要とされる部品など
において、塗料が吹き付けられる領域が安定せず、塗り
むらなどの不具合が生じることがあった。
クトの排気口は幅広のスリットを形成しており、装置前
面の広い開口部全体から流入した空気が被塗装物支持台
の背面の排気口に向かって集中するため、空気が乱流を
起こし、噴霧された塗料の流れに乱れが生じることが多
かった。このため、小型で複雑な形状の部品などのよう
に比較的精密な塗料の塗り分けが必要とされる部品など
において、塗料が吹き付けられる領域が安定せず、塗り
むらなどの不具合が生じることがあった。
【0004】また、塗装装置周辺に存在する粉塵が塗装
装置に流入し、被塗装物に付着して塗装欠陥を発生させ
るという問題もあった。このような塗装欠陥を防ぐた
め、塗装装置またはシステム全体をクリーンルーム内に
設置することも検討されているが、塗料ミストによるク
リーンルーム内部の汚染の危険性のために、実現できて
いなかった。
装置に流入し、被塗装物に付着して塗装欠陥を発生させ
るという問題もあった。このような塗装欠陥を防ぐた
め、塗装装置またはシステム全体をクリーンルーム内に
設置することも検討されているが、塗料ミストによるク
リーンルーム内部の汚染の危険性のために、実現できて
いなかった。
【0005】本発明の目的は、このような従来の装置に
おける問題点に鑑み、小型で複雑な形状の塗装面を有す
る部品の精密な塗装を可能とする塗装装置を提供するこ
とである。
おける問題点に鑑み、小型で複雑な形状の塗装面を有す
る部品の精密な塗装を可能とする塗装装置を提供するこ
とである。
【0006】本発明の他の目的は、小型で複雑な形状の
塗装面を有する部品の精密な塗装を可能とし、更に塗装
欠陥が生じることなく塗装を行える塗装装置を提供する
ことである。
塗装面を有する部品の精密な塗装を可能とし、更に塗装
欠陥が生じることなく塗装を行える塗装装置を提供する
ことである。
【0007】本発明の更に他の目的は、小型で複雑な形
状の塗装面を有する部品の精密な塗装を可能とし、更に
塗装欠陥が生じることなく塗装を行える小型の塗装装置
を提供することである。
状の塗装面を有する部品の精密な塗装を可能とし、更に
塗装欠陥が生じることなく塗装を行える小型の塗装装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも1機以上の塗料吐出用ノズルと、被塗装物を前記塗
料吐出用ノズルに対向して配置可能な被塗装物支持台
と、前記被塗装物の塗装される領域を変えるよう前記被
塗装物支持台を駆動可能な駆動機構と、少なくとも前記
塗料吐出用ノズルおよび前記被塗装物支持台を外部から
遮断しかつ給気用開口部および排気用開口部を有するチ
ャンバーと、前記チャンバーの給気用開口部から前記チ
ャンバー内に送風するための給気装置と、前記チャンバ
ーの排気用開口部から前記チャンバー外に排気するため
の排気装置とを備えた塗装装置が提供され、該塗装装置
は前記給気用開口部からチャンバー内に送られて前記排
気用開口部から排気される気流の方向と、前記塗料吐出
用ノズルが塗料を吐出する方向とが、実質的に平行であ
るよう構成される。このような構成により、噴霧された
塗料の流れが気流によって乱されることはなく、被塗装
物の塗装領域を精度よく塗り分けることができ、塗装む
らをなくすこともできる。小型で複雑な形状を有する部
品などの精密な塗装も可能となる。また、余分な塗料を
チャンバー内の気流に沿ってチャンバーの排気用開口部
から排出することができ、被塗装物の非塗装面やチャン
バー内壁などが塗料で汚染されるのを防ぐことができ
る。
とも1機以上の塗料吐出用ノズルと、被塗装物を前記塗
料吐出用ノズルに対向して配置可能な被塗装物支持台
と、前記被塗装物の塗装される領域を変えるよう前記被
塗装物支持台を駆動可能な駆動機構と、少なくとも前記
塗料吐出用ノズルおよび前記被塗装物支持台を外部から
遮断しかつ給気用開口部および排気用開口部を有するチ
ャンバーと、前記チャンバーの給気用開口部から前記チ
ャンバー内に送風するための給気装置と、前記チャンバ
ーの排気用開口部から前記チャンバー外に排気するため
の排気装置とを備えた塗装装置が提供され、該塗装装置
は前記給気用開口部からチャンバー内に送られて前記排
気用開口部から排気される気流の方向と、前記塗料吐出
用ノズルが塗料を吐出する方向とが、実質的に平行であ
るよう構成される。このような構成により、噴霧された
塗料の流れが気流によって乱されることはなく、被塗装
物の塗装領域を精度よく塗り分けることができ、塗装む
らをなくすこともできる。小型で複雑な形状を有する部
品などの精密な塗装も可能となる。また、余分な塗料を
チャンバー内の気流に沿ってチャンバーの排気用開口部
から排出することができ、被塗装物の非塗装面やチャン
バー内壁などが塗料で汚染されるのを防ぐことができ
る。
【0009】また、少なくとも1機以上の塗料吐出用ノ
ズルと、被塗装物を前記塗料吐出用ノズルに対向して配
置可能な被塗装物支持台と、前記被塗装物の塗装される
領域を変えるよう前記塗料吐出用ノズルを駆動可能な駆
動機構と、少なくとも前記塗料吐出用ノズルおよび前記
被塗装物支持台を外部から遮断しかつ給気用開口部およ
び排気用開口部を有するチャンバーと、前記チャンバー
の給気用開口部から前記チャンバー内に送風するための
給気装置と、前記チャンバーの排気用開口部から前記チ
ャンバー外に排気するための排気装置とを備えた塗装装
置が提供され、該塗装装置は前記給気用開口部からチャ
ンバー内に送られて前記排気用開口部から排気される気
流の方向と、前記塗料吐出用ノズルが塗料を吐出する方
向とが、実質的に平行であるよう構成される。このよう
な構成により、噴霧された塗料の流れが気流によって乱
されることはなく、被塗装物の塗装領域を精度よく塗り
分けることができ、塗装むらをなくすこともできる。小
型で複雑な形状を有する部品などの精密な塗装も可能と
なる。また、余分な塗料をチャンバー内の気流に沿って
チャンバーの排気用開口部から排出することができ、被
塗装物の非塗装面やチャンバー内壁などが塗料で汚染さ
れるのを防ぐことができる。
ズルと、被塗装物を前記塗料吐出用ノズルに対向して配
置可能な被塗装物支持台と、前記被塗装物の塗装される
領域を変えるよう前記塗料吐出用ノズルを駆動可能な駆
動機構と、少なくとも前記塗料吐出用ノズルおよび前記
被塗装物支持台を外部から遮断しかつ給気用開口部およ
び排気用開口部を有するチャンバーと、前記チャンバー
の給気用開口部から前記チャンバー内に送風するための
給気装置と、前記チャンバーの排気用開口部から前記チ
ャンバー外に排気するための排気装置とを備えた塗装装
置が提供され、該塗装装置は前記給気用開口部からチャ
ンバー内に送られて前記排気用開口部から排気される気
流の方向と、前記塗料吐出用ノズルが塗料を吐出する方
向とが、実質的に平行であるよう構成される。このよう
な構成により、噴霧された塗料の流れが気流によって乱
されることはなく、被塗装物の塗装領域を精度よく塗り
分けることができ、塗装むらをなくすこともできる。小
型で複雑な形状を有する部品などの精密な塗装も可能と
なる。また、余分な塗料をチャンバー内の気流に沿って
チャンバーの排気用開口部から排出することができ、被
塗装物の非塗装面やチャンバー内壁などが塗料で汚染さ
れるのを防ぐことができる。
【0010】この場合、前記給気用開口部から送られて
前記排気用開口部から排気される前記チャンバー内の気
流の風速が0.3m/sec以上であるよう構成するこ
ともできる。これによって、余分な塗料がチャンバー内
を浮遊して被塗装物の非塗装面やチャンバー内部などを
汚染することを的確に防ぐことができる。
前記排気用開口部から排気される前記チャンバー内の気
流の風速が0.3m/sec以上であるよう構成するこ
ともできる。これによって、余分な塗料がチャンバー内
を浮遊して被塗装物の非塗装面やチャンバー内部などを
汚染することを的確に防ぐことができる。
【0011】またこの場合、前記給気用開口部が前記チ
ャンバーの上部に設けられ、前記塗料吐出用ノズルが前
記給気用開口部の下方に設けられ、前記被塗装物支持台
が前記塗料吐出用ノズルの下方に設けられ、そして前記
排気用開口部が前記被塗装物支持台の下方に設けられる
よう構成することもできる。これによって、装置の小形
化が可能になる。また、塗料吐出用ノズルが塗料を吐出
する向きおよびチャンバー内の気流の向きが重力の向き
と同じになるので、より精密な塗装が可能となる。
ャンバーの上部に設けられ、前記塗料吐出用ノズルが前
記給気用開口部の下方に設けられ、前記被塗装物支持台
が前記塗料吐出用ノズルの下方に設けられ、そして前記
排気用開口部が前記被塗装物支持台の下方に設けられる
よう構成することもできる。これによって、装置の小形
化が可能になる。また、塗料吐出用ノズルが塗料を吐出
する向きおよびチャンバー内の気流の向きが重力の向き
と同じになるので、より精密な塗装が可能となる。
【0012】この場合、前記排気装置によって前記排気
用開口部からチャンバー外に排気される排気量が前記給
気装置によって前記給気用開口部からチャンバー内に送
られる給気量以上であるよう構成することもできる。こ
れによって、塗料吐出用ノズルから吐出された塗料がチ
ャンバー外部へ排気用開口部以外から漏れ出ることを防
止できる。装置の外部環境が塗料で汚染されるのを防ぐ
ことができる。
用開口部からチャンバー外に排気される排気量が前記給
気装置によって前記給気用開口部からチャンバー内に送
られる給気量以上であるよう構成することもできる。こ
れによって、塗料吐出用ノズルから吐出された塗料がチ
ャンバー外部へ排気用開口部以外から漏れ出ることを防
止できる。装置の外部環境が塗料で汚染されるのを防ぐ
ことができる。
【0013】この場合、前記チャンバーの前記被塗装物
支持台よりも低い位置に前記排気量と前記給気量の差分
の空気をチャンバー内に導入するための開口を設けるこ
ともできる。これによって、被塗装物周辺での気流を乱
すことなく、チャンバー内外の圧力差を解消することが
できる。
支持台よりも低い位置に前記排気量と前記給気量の差分
の空気をチャンバー内に導入するための開口を設けるこ
ともできる。これによって、被塗装物周辺での気流を乱
すことなく、チャンバー内外の圧力差を解消することが
できる。
【0014】また、前記給気用開口部または前記給気装
置にエアーフィルタを設けるよう構成することもでき
る。これによって、チャンバー内への清浄な空気の供給
が可能となる。チャンバー内部へ粉塵などが流入しなく
なるので、被塗装物の塗装面に粉塵などが付着すること
もなく、欠陥のない塗装が可能になる。
置にエアーフィルタを設けるよう構成することもでき
る。これによって、チャンバー内への清浄な空気の供給
が可能となる。チャンバー内部へ粉塵などが流入しなく
なるので、被塗装物の塗装面に粉塵などが付着すること
もなく、欠陥のない塗装が可能になる。
【0015】また、前記排気装置が排気用ファンからな
るよう構成することもできる。これによって、チャンバ
ー内からの排気を容易かつ的確に行うことができる。
るよう構成することもできる。これによって、チャンバ
ー内からの排気を容易かつ的確に行うことができる。
【0016】この場合、前記排気用開口部と前記排気用
ファンの間に塗料捕捉用のトラップを設けることもでき
る。これによって、排気用ファンが塗料により汚染され
るのを的確に防ぐことができる。また、塗装装置の外部
環境を塗料で汚染することを防ぐことができる。余分な
塗料を液体として回収することもできる。
ファンの間に塗料捕捉用のトラップを設けることもでき
る。これによって、排気用ファンが塗料により汚染され
るのを的確に防ぐことができる。また、塗装装置の外部
環境を塗料で汚染することを防ぐことができる。余分な
塗料を液体として回収することもできる。
【0017】またこの場合、前記排気用開口部と前記排
気用ファンの間に塗料捕捉用の網またはフィルタを1か
所以上設けることもできる。これによって、排気用ファ
ンに塗料が付着するのを、容易に防ぐことができる。ま
た、塗装装置の外部環境を塗料で汚染することを容易に
防ぐことができる。
気用ファンの間に塗料捕捉用の網またはフィルタを1か
所以上設けることもできる。これによって、排気用ファ
ンに塗料が付着するのを、容易に防ぐことができる。ま
た、塗装装置の外部環境を塗料で汚染することを容易に
防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る塗装装置につ
き図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る塗装装置の構成を示す概略的な断面図である。本
実施形態の塗装装置は、スプレーガン1、被塗装物支持
台2、チャンバー3、および工業用ロボット4を備えて
いる。
き図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る塗装装置の構成を示す概略的な断面図である。本
実施形態の塗装装置は、スプレーガン1、被塗装物支持
台2、チャンバー3、および工業用ロボット4を備えて
いる。
【0019】幅1000mm、奥行き1000mm、お
よび高さ1500mmのステンレス板で囲われた直方体
状のチャンバー3は、上部にクリーンエアー供給装置5
を備えており、クリーンエアー供給装置5の送風口に対
応したチャンバー3の上部面のほぼ全面にわたる上部開
口部からチャンバー内部に清浄な空気を供給可能に構成
されている。チャンバー3内に粉塵などが流入するのを
防止するため、クリーンエアー供給装置5やチャンバー
3の上部開口部には必要に応じて図示しないエアーフィ
ルタが設けられる。
よび高さ1500mmのステンレス板で囲われた直方体
状のチャンバー3は、上部にクリーンエアー供給装置5
を備えており、クリーンエアー供給装置5の送風口に対
応したチャンバー3の上部面のほぼ全面にわたる上部開
口部からチャンバー内部に清浄な空気を供給可能に構成
されている。チャンバー3内に粉塵などが流入するのを
防止するため、クリーンエアー供給装置5やチャンバー
3の上部開口部には必要に応じて図示しないエアーフィ
ルタが設けられる。
【0020】また、チャンバー3の内部下方には、ロー
ト状の排気用開口部6が設けられている。排気用開口部
6の先端はチューブなどを通して排気用のファン9など
の排気装置に接続されている。排気用開口部6と排気用
のファン9の間には、塗料ミストを捕捉するための網ま
たはフィルタ8が1カ所以上、例えば2カ所設けられて
おり、排気用のファン9が塗料により汚染されるのを防
止し、かつ装置外部へ塗料を排出しないよう構成されて
いる。
ト状の排気用開口部6が設けられている。排気用開口部
6の先端はチューブなどを通して排気用のファン9など
の排気装置に接続されている。排気用開口部6と排気用
のファン9の間には、塗料ミストを捕捉するための網ま
たはフィルタ8が1カ所以上、例えば2カ所設けられて
おり、排気用のファン9が塗料により汚染されるのを防
止し、かつ装置外部へ塗料を排出しないよう構成されて
いる。
【0021】チャンバー3の内部の右側端部付近には支
柱7が立てられ、支柱7の上部付近には支柱7と直角方
向に支持棒12の端部が取付けられている。支持棒12
のもう一端には、1機のスプレーガン1が取付けられて
いる。本実施形態では、スプレーガン1は、空気圧を利
用して塗料を噴霧するものや塗料を直接加圧して噴霧す
るものなど、広くスプレーガンと称されるものを用いた
が、他の原理を用いて塗料を吐出するものであってもか
まわない。またスプレーガン開口部および吐出圧は、被
塗装物の大きさや形状に応じて選択されるが、塗装領域
を精度良く塗り分けたり、チャンバー3内部に噴霧した
塗料が拡散して被塗装物の非塗装領域を汚染したり、チ
ャンバー3の内壁やその他の機構部を汚染することがな
いように、低圧低風量で塗料を霧化できるものが好まし
い。スプレーガンを1機ではなく複数取付け、必要に応
じて複数の塗料を塗り分けできるよう構成してもよい。
柱7が立てられ、支柱7の上部付近には支柱7と直角方
向に支持棒12の端部が取付けられている。支持棒12
のもう一端には、1機のスプレーガン1が取付けられて
いる。本実施形態では、スプレーガン1は、空気圧を利
用して塗料を噴霧するものや塗料を直接加圧して噴霧す
るものなど、広くスプレーガンと称されるものを用いた
が、他の原理を用いて塗料を吐出するものであってもか
まわない。またスプレーガン開口部および吐出圧は、被
塗装物の大きさや形状に応じて選択されるが、塗装領域
を精度良く塗り分けたり、チャンバー3内部に噴霧した
塗料が拡散して被塗装物の非塗装領域を汚染したり、チ
ャンバー3の内壁やその他の機構部を汚染することがな
いように、低圧低風量で塗料を霧化できるものが好まし
い。スプレーガンを1機ではなく複数取付け、必要に応
じて複数の塗料を塗り分けできるよう構成してもよい。
【0022】工業用ロボット4はチャンバー3の外部左
側に設置され、アーム13が取付けられている。アーム
13は、チャンバー3の工業用ロボット4と対向する面
に形成されたスリット状開口部を通して、チャンバー3
内部に挿入されている。工業用ロボット4はチャンバー
3の内部に設置してもよいが、塗料ミストによる工業用
ロボット4の汚染や工業用ロボット4からの発塵による
チャンバー3内部の汚染を防ぐためには、本実施形態の
ように、工業用ロボット4をチャンバー3外部に設置す
る方が好ましい。
側に設置され、アーム13が取付けられている。アーム
13は、チャンバー3の工業用ロボット4と対向する面
に形成されたスリット状開口部を通して、チャンバー3
内部に挿入されている。工業用ロボット4はチャンバー
3の内部に設置してもよいが、塗料ミストによる工業用
ロボット4の汚染や工業用ロボット4からの発塵による
チャンバー3内部の汚染を防ぐためには、本実施形態の
ように、工業用ロボット4をチャンバー3外部に設置す
る方が好ましい。
【0023】アーム13の先端には、ヒンジ14を介し
て被塗装物支持台2が連結されている。被塗装物支持台
2には、例えば直径50mmのプラスチック製半球面体
などの被塗装物10が、スプレーガン1のノズル先端部
と対向し、かつ被塗装物支持台2の回転軸と被塗装物1
0の回転対称軸が一致するよう取付けられている。ま
た、被塗装物支持台2は被塗装物10と共に、工業用ロ
ボット4によって、前後左右上下方向に駆動され、必要
に応じて回転させられ、またその回転軸がヒンジ14に
よって傾けられるよう構成されている。
て被塗装物支持台2が連結されている。被塗装物支持台
2には、例えば直径50mmのプラスチック製半球面体
などの被塗装物10が、スプレーガン1のノズル先端部
と対向し、かつ被塗装物支持台2の回転軸と被塗装物1
0の回転対称軸が一致するよう取付けられている。ま
た、被塗装物支持台2は被塗装物10と共に、工業用ロ
ボット4によって、前後左右上下方向に駆動され、必要
に応じて回転させられ、またその回転軸がヒンジ14に
よって傾けられるよう構成されている。
【0024】次に、このような構成の塗装装置の動作の
概要について説明する。クリーンエアー供給装置5がチ
ャンバー3の上部開口部からチャンバー3の内部に清浄
な空気を供給する。一方、排気用のファン9によって、
チャンバー3内部の空気は排気用開口部6から排気され
る。これによって、チャンバー3内部では、チャンバー
上部からチャンバー下部に向けて流れる気流が発生す
る。スプレーガン1のノズルからその下方に配置された
被塗装物10に向かって噴霧される塗料を、この気流に
沿ってチャンバー3下方に誘導することができるので、
余分な塗料がチャンバー3内部を浮遊して被塗装物10
の非塗装領域やチャンバー3の内壁などを汚染するする
のを防ぐことができる。また噴霧される塗料と気流の向
きが実質的に平行となるので、噴霧された塗料の乱流を
防ぎ、被塗装物10の塗装領域を精度良く塗り分けるこ
とができる。
概要について説明する。クリーンエアー供給装置5がチ
ャンバー3の上部開口部からチャンバー3の内部に清浄
な空気を供給する。一方、排気用のファン9によって、
チャンバー3内部の空気は排気用開口部6から排気され
る。これによって、チャンバー3内部では、チャンバー
上部からチャンバー下部に向けて流れる気流が発生す
る。スプレーガン1のノズルからその下方に配置された
被塗装物10に向かって噴霧される塗料を、この気流に
沿ってチャンバー3下方に誘導することができるので、
余分な塗料がチャンバー3内部を浮遊して被塗装物10
の非塗装領域やチャンバー3の内壁などを汚染するする
のを防ぐことができる。また噴霧される塗料と気流の向
きが実質的に平行となるので、噴霧された塗料の乱流を
防ぎ、被塗装物10の塗装領域を精度良く塗り分けるこ
とができる。
【0025】このチャンバー上部から下部に向けて流れ
る気流の風速は、0.3m/sec以上であることが好
ましい。風速が0.3m/secより小さければ、余分
な塗料がチャンバー3内部を浮遊し、被塗装物10の非
塗装領域などに付着して汚染してしまう恐れがある。ま
た、風速が2.0m/secより大きければ、気流が速
すぎてスプレーガン1のノズルから噴霧した塗料による
被塗装物10の精細な塗り分けがうまくできなくなるこ
とがあるので、風速は2.0m/sec以下であればよ
り好ましい。
る気流の風速は、0.3m/sec以上であることが好
ましい。風速が0.3m/secより小さければ、余分
な塗料がチャンバー3内部を浮遊し、被塗装物10の非
塗装領域などに付着して汚染してしまう恐れがある。ま
た、風速が2.0m/secより大きければ、気流が速
すぎてスプレーガン1のノズルから噴霧した塗料による
被塗装物10の精細な塗り分けがうまくできなくなるこ
とがあるので、風速は2.0m/sec以下であればよ
り好ましい。
【0026】排気用のファン9によってチャンバー3か
ら排気される排気量は、クリーンエアー供給装置5によ
ってチャンバー3内部に供給される給気量以上であるこ
とが好ましい。これによって、スプレーガン1から噴霧
された塗料の余剰の部分からなる塗料ミストが塗装装置
外部に漏れ出して外部環境を塗料で汚染することを防止
できる。また、チャンバー3の被塗装物支持台2よりも
低い位置に図示しない開口部を設けることで、排気用の
ファン9による排気量とクリーンエアー供給装置5によ
る給気量の差分の空気をこの開口部から導入し、チャン
バー3の内部と外部の圧力差をなくすことができる。こ
の開口部は、被塗装物支持台2よりも低い位置に設けら
れていれば、チャンバー3内の被塗装物支持台2より上
部の気流には影響を与えず、スプレーガン1および被塗
装物10の周辺での上から下への空気の流れを乱すこと
はない。また、この開口部から粉塵が流入したとして
も、被塗装物10に粉塵が付着することもない。
ら排気される排気量は、クリーンエアー供給装置5によ
ってチャンバー3内部に供給される給気量以上であるこ
とが好ましい。これによって、スプレーガン1から噴霧
された塗料の余剰の部分からなる塗料ミストが塗装装置
外部に漏れ出して外部環境を塗料で汚染することを防止
できる。また、チャンバー3の被塗装物支持台2よりも
低い位置に図示しない開口部を設けることで、排気用の
ファン9による排気量とクリーンエアー供給装置5によ
る給気量の差分の空気をこの開口部から導入し、チャン
バー3の内部と外部の圧力差をなくすことができる。こ
の開口部は、被塗装物支持台2よりも低い位置に設けら
れていれば、チャンバー3内の被塗装物支持台2より上
部の気流には影響を与えず、スプレーガン1および被塗
装物10の周辺での上から下への空気の流れを乱すこと
はない。また、この開口部から粉塵が流入したとして
も、被塗装物10に粉塵が付着することもない。
【0027】クリーンエアー供給装置5による給気量と
排気用のファン9による排気量は、インバータ制御など
により、風量の大きさや比率を無段階に連続的に制御さ
れる。例えばクリーンエアー供給装置5の吹き出し部の
風速が0.8m/secとなり、かつクリーンエアー供
給装置5による給気量が排気用のファン9による排気量
より1.0立法メートル毎分少なくなるよう調整され
る。
排気用のファン9による排気量は、インバータ制御など
により、風量の大きさや比率を無段階に連続的に制御さ
れる。例えばクリーンエアー供給装置5の吹き出し部の
風速が0.8m/secとなり、かつクリーンエアー供
給装置5による給気量が排気用のファン9による排気量
より1.0立法メートル毎分少なくなるよう調整され
る。
【0028】被塗装物10は、被塗装物支持台2上に配
置され、スプレーガン1のノズル先端部から塗装面まで
の距離が例えば50mmとなるよう調整される。支持棒
12に複数のスプレーガンが保持されている場合であれ
ば、必要に応じてスプレーガンを選択し、選択されたス
プレーガンは手動または自動で被塗装物10上に移動す
る。スプレーガン1から50mmの距離における塗装領
域が例えば直径約20mmになるよう噴霧条件が設定さ
れ、エナメル塗料などの着色塗料11がスプレーガン1
のノズル先端部から噴霧される。塗装されるべき半球面
がスプレーガン1側を向くよう被塗装物支持台2によっ
て保持されている被塗装物10は、工業用ロボット4が
被塗装物支持台2を駆動することによって、回転対称軸
を中心に回転させられながら、ヒンジ14を軸として回
転対称軸をスプレーガン1のノズル先端から着色塗料1
1が噴霧される方向に対して徐々に傾けられ、被塗装物
10の塗装が行われる。
置され、スプレーガン1のノズル先端部から塗装面まで
の距離が例えば50mmとなるよう調整される。支持棒
12に複数のスプレーガンが保持されている場合であれ
ば、必要に応じてスプレーガンを選択し、選択されたス
プレーガンは手動または自動で被塗装物10上に移動す
る。スプレーガン1から50mmの距離における塗装領
域が例えば直径約20mmになるよう噴霧条件が設定さ
れ、エナメル塗料などの着色塗料11がスプレーガン1
のノズル先端部から噴霧される。塗装されるべき半球面
がスプレーガン1側を向くよう被塗装物支持台2によっ
て保持されている被塗装物10は、工業用ロボット4が
被塗装物支持台2を駆動することによって、回転対称軸
を中心に回転させられながら、ヒンジ14を軸として回
転対称軸をスプレーガン1のノズル先端から着色塗料1
1が噴霧される方向に対して徐々に傾けられ、被塗装物
10の塗装が行われる。
【0029】被塗装物10を回転しながら塗装が行われ
るので、塗装むらは抑制される。被塗装物10の形状に
よっては、円弧状、楕円状あるいは直線状などに被塗装
物を移動させながら塗装を行うことで塗装むらが抑制さ
れる。クリーンエアー供給装置5や排気用のファン9に
よって、チャンバー3内部では上部から下部に向けて流
れる気流が発生しており、この気流に沿って噴霧された
着色塗料11はチャンバー3下方に誘導されるので、余
分な着色塗料11がチャンバー3内部を浮遊することは
ない。また、気流の向きと着色塗料11が噴霧される向
きは同じなので、噴霧された着色塗料11の流れが乱さ
れることはない。このため、被塗装物10において着色
塗料11で着色される領域は、被塗装物10の球面領域
に完全に限定されており、被塗装物10の裏面平坦部へ
の着色塗料11の回り込みは見られなかった。また、被
塗装物10の塗装面へのゴミなどの付着も見られなかっ
た。チャンバー3の内壁への着色塗料11の付着も全く
見られなかった。
るので、塗装むらは抑制される。被塗装物10の形状に
よっては、円弧状、楕円状あるいは直線状などに被塗装
物を移動させながら塗装を行うことで塗装むらが抑制さ
れる。クリーンエアー供給装置5や排気用のファン9に
よって、チャンバー3内部では上部から下部に向けて流
れる気流が発生しており、この気流に沿って噴霧された
着色塗料11はチャンバー3下方に誘導されるので、余
分な着色塗料11がチャンバー3内部を浮遊することは
ない。また、気流の向きと着色塗料11が噴霧される向
きは同じなので、噴霧された着色塗料11の流れが乱さ
れることはない。このため、被塗装物10において着色
塗料11で着色される領域は、被塗装物10の球面領域
に完全に限定されており、被塗装物10の裏面平坦部へ
の着色塗料11の回り込みは見られなかった。また、被
塗装物10の塗装面へのゴミなどの付着も見られなかっ
た。チャンバー3の内壁への着色塗料11の付着も全く
見られなかった。
【0030】チャンバー3内部で上部から下部に向けて
流れる気流に沿ってチャンバー3下方に誘導された余分
な着色塗料11は、更に排気用開口部6から排気用のフ
ァン9に向かって誘導されるが、排気用開口部6と排気
用のファン9の間に設けられた塗料ミスト捕捉用のフィ
ルタ8などによって捕捉される。このため、排気用のフ
ァン9の表面への着色塗料11の付着も見られなかっ
た。
流れる気流に沿ってチャンバー3下方に誘導された余分
な着色塗料11は、更に排気用開口部6から排気用のフ
ァン9に向かって誘導されるが、排気用開口部6と排気
用のファン9の間に設けられた塗料ミスト捕捉用のフィ
ルタ8などによって捕捉される。このため、排気用のフ
ァン9の表面への着色塗料11の付着も見られなかっ
た。
【0031】また、排気用開口部6と排気用のファン9
の間に、例えば2つのフィルタ8の間に図示しない塗料
捕捉用のトラップを設ければ、排気用のファン9の塗料
による汚染を防止する効果はより大きくなる。この塗料
捕捉用のトラップは、例えば交互に並べられた複数の金
属板などで構成され、気流にのって運ばれた塗料ミスト
が金属板にたたきつけられ、液化して金属板下に垂れる
塗料を回収することなどによって、排気用のファン9表
面への着色塗料11の付着を防止できる。
の間に、例えば2つのフィルタ8の間に図示しない塗料
捕捉用のトラップを設ければ、排気用のファン9の塗料
による汚染を防止する効果はより大きくなる。この塗料
捕捉用のトラップは、例えば交互に並べられた複数の金
属板などで構成され、気流にのって運ばれた塗料ミスト
が金属板にたたきつけられ、液化して金属板下に垂れる
塗料を回収することなどによって、排気用のファン9表
面への着色塗料11の付着を防止できる。
【0032】本実施形態の塗装装置では、複雑な形状の
被塗装物に塗装を施すため、スプレーガン1を固定しか
つ被塗装物支持台2を工業用ロボット4で前後上下左右
に駆動しあるいは回転させ、更に傾斜させるなどして、
被塗装物10の塗装を行う構成であったが、被塗装物支
持台2を固定しかつスプレーガン1を工業用ロボットな
どで前後上下左右に駆動しまたは傾斜させて、例えば円
弧状、楕円状あるいは直線状にスプレーガン1を移動し
て被塗装物の塗装を行うよう構成してもよい。また、ス
プレーガン1と被塗装物支持台2の両者を駆動し、必要
に応じてスプレーガンと被塗装物の相対位置を変えるよ
う構成することもできる。
被塗装物に塗装を施すため、スプレーガン1を固定しか
つ被塗装物支持台2を工業用ロボット4で前後上下左右
に駆動しあるいは回転させ、更に傾斜させるなどして、
被塗装物10の塗装を行う構成であったが、被塗装物支
持台2を固定しかつスプレーガン1を工業用ロボットな
どで前後上下左右に駆動しまたは傾斜させて、例えば円
弧状、楕円状あるいは直線状にスプレーガン1を移動し
て被塗装物の塗装を行うよう構成してもよい。また、ス
プレーガン1と被塗装物支持台2の両者を駆動し、必要
に応じてスプレーガンと被塗装物の相対位置を変えるよ
う構成することもできる。
【0033】具体的な実施形態をあげたが、本発明は塗
料吐出用のノズルや被塗装物の周辺の気流の向きをノズ
ルが塗料を吐出する向きと実質的に同じとするような構
成であればよく、前述の実施形態には限定されない。
料吐出用のノズルや被塗装物の周辺の気流の向きをノズ
ルが塗料を吐出する向きと実質的に同じとするような構
成であればよく、前述の実施形態には限定されない。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の塗装装置によれ
ば、スプレーガンが塗料を噴霧する向きとスプレーガン
や被塗装物の周辺の気流の向きが同じなので、噴霧され
た塗料の流れが乱されることはなく、塗装むらをなくす
ことができる。小型で複雑な形状を有する部品などの細
かく精密な塗装も可能となる。また、チャンバーの内部
へ粉塵などが流入することがないので、被塗装物の塗装
面に粉塵などが付着することによって生じる塗装欠陥を
防ぐことができる。このため、被塗装物の塗装領域を精
度よく塗り分けることができる。
ば、スプレーガンが塗料を噴霧する向きとスプレーガン
や被塗装物の周辺の気流の向きが同じなので、噴霧され
た塗料の流れが乱されることはなく、塗装むらをなくす
ことができる。小型で複雑な形状を有する部品などの細
かく精密な塗装も可能となる。また、チャンバーの内部
へ粉塵などが流入することがないので、被塗装物の塗装
面に粉塵などが付着することによって生じる塗装欠陥を
防ぐことができる。このため、被塗装物の塗装領域を精
度よく塗り分けることができる。
【0035】また、余分な塗料はチャンバー内の気流に
沿ってチャンバーの排気用開口部から排出されるので、
被塗装物の非塗装面やチャンバー内壁などが塗料で汚染
されるのを防ぐことができる。更に、従来の塗装装置と
比較して小型化が可能で、塗装装置外部に塗料が漏れて
外部環境を汚染することもない。
沿ってチャンバーの排気用開口部から排出されるので、
被塗装物の非塗装面やチャンバー内壁などが塗料で汚染
されるのを防ぐことができる。更に、従来の塗装装置と
比較して小型化が可能で、塗装装置外部に塗料が漏れて
外部環境を汚染することもない。
【図1】本発明の一実施形態による塗装装置の構成を示
す概略的な断面図である。
す概略的な断面図である。
1 スプレーガン 2 被塗装物支持台 3 チャンバー 4 工業用ロボット 5 クリーンエアー供給装置 6 排気用開口部 7 支柱 8 フィルタ 9 ファン 10 被塗装物 11 着色塗料 12 支持棒 13 アーム 14 ヒンジ
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくとも1機以上の塗料吐出用ノズル
と、 被塗装物を前記塗料吐出用ノズルに対向して配置可能な
被塗装物支持台と、 前記被塗装物の塗装される領域を変えるよう前記被塗装
物支持台を駆動可能な駆動機構と、 少なくとも前記塗料吐出用ノズルおよび前記被塗装物支
持台を外部から遮断しかつ給気用開口部および排気用開
口部を有するチャンバーと、 前記チャンバーの給気用開口部から前記チャンバー内に
送風するための給気装置と、 前記チャンバーの排気用開口部から前記チャンバー外に
排気するための排気装置と、 を具備し、前記給気用開口部から前記チャンバー内に送
られて前記排気用開口部から排気される気流の方向と、
前記塗料吐出用ノズルが塗料を吐出する方向とが、実質
的に平行であることを特徴とする塗装装置。 - 【請求項2】 少なくとも1機以上の塗料吐出用ノズル
と、 被塗装物を前記塗料吐出用ノズルに対向して配置可能な
被塗装物支持台と、 前記被塗装物の塗装される領域を変えるよう前記塗料吐
出用ノズルを駆動可能な駆動機構と、 少なくとも前記塗料吐出用ノズルおよび前記被塗装物支
持台を外部から遮断しかつ給気用開口部および排気用開
口部を有するチャンバーと、 前記チャンバーの給気用開口部から前記チャンバー内に
送風するための給気装置と、 前記チャンバーの排気用開口部から前記チャンバー外に
排気するための排気装置と、 を具備し、前記給気用開口部から前記チャンバー内に送
られて前記排気用開口部から排気される気流の方向と、
前記塗料吐出用ノズルが塗料を吐出する方向とが、実質
的に平行であることを特徴とする塗装装置。 - 【請求項3】 前記給気用開口部から送られて前記排気
用開口部から排気される前記チャンバー内の気流の風速
が0.3m/sec以上であることを特徴とする請求項
1または2のいずれかに記載の塗装装置。 - 【請求項4】 前記給気用開口部が前記チャンバーの上
部に設けられ、前記塗料吐出用ノズルが前記給気用開口
部の下方に設けられ、前記被塗装物支持台が前記塗料吐
出用ノズルの下方に設けられ、そして前記排気用開口部
が前記被塗装物支持台の下方に設けられていることを特
徴とする請求項1または2のいずれかに記載の塗装装
置。 - 【請求項5】 前記排気装置によって前記排気用開口部
からチャンバー外に排気される排気量が前記給気装置に
よって前記給気用開口部からチャンバー内に送られる給
気量以上であることを特徴とする請求項4に記載の塗装
装置。 - 【請求項6】 前記チャンバーの前記被塗装物支持台よ
りも低い位置に前記排気量と前記給気量の差分の空気を
チャンバー内に導入するための開口を設けたことを特徴
とする請求項5に記載の塗装装置。 - 【請求項7】 前記給気用開口部または前記給気装置に
エアーフィルタを設けたことを特徴とする請求項1また
は2のいずれかに記載の塗装装置。 - 【請求項8】 前記排気装置が排気用ファンからなるこ
とを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の塗
装装置。 - 【請求項9】 前記排気用開口部と前記排気用ファンの
間に塗料捕捉用のトラップを設けたことを特徴とする請
求項8に記載の塗装装置。 - 【請求項10】 前記排気用開口部と前記排気用ファン
の間に塗料捕捉用の網またはフィルタを1か所以上設け
たことを特徴とする請求項8に記載の塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9252827A JPH1176889A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9252827A JPH1176889A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 塗装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1176889A true JPH1176889A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17242767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9252827A Pending JPH1176889A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1176889A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005087960A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Trinity Ind Corp | 塗布方法及び塗布装置 |
JP2008012520A (ja) * | 2006-06-05 | 2008-01-24 | Ricoh Co Ltd | 塗装品の製造方法、塗装装置及び電子写真装置用部品の製造方法 |
JP2008536661A (ja) * | 2005-03-24 | 2008-09-11 | デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 液体塗料の過剰噴霧を分離するデバイス |
JP2010274248A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Takubo Engineering Co Ltd | 塗装システム |
JP2012506305A (ja) * | 2008-10-24 | 2012-03-15 | デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 塗装機器および塗装方法 |
US11097291B2 (en) | 2016-01-14 | 2021-08-24 | Dürr Systems Ag | Perforated plate with increased hole spacing in one or both edge regions of a row of nozzles |
US11529645B2 (en) | 2016-01-14 | 2022-12-20 | Dürr Systems Ag | Perforated plate with a reduced diameter in one or both edge regions of a row of nozzles |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP9252827A patent/JPH1176889A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005087960A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Trinity Ind Corp | 塗布方法及び塗布装置 |
JP2008536661A (ja) * | 2005-03-24 | 2008-09-11 | デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 液体塗料の過剰噴霧を分離するデバイス |
JP2017154139A (ja) * | 2005-03-24 | 2017-09-07 | デュール システムズ アーゲーDurr Systems AG | 液体塗料の過剰噴霧を分離するデバイス |
US9643118B2 (en) | 2005-03-24 | 2017-05-09 | Durr Systems, Inc. | Device for removing wet paint overspray |
JP2008012520A (ja) * | 2006-06-05 | 2008-01-24 | Ricoh Co Ltd | 塗装品の製造方法、塗装装置及び電子写真装置用部品の製造方法 |
JP2017035693A (ja) * | 2008-10-24 | 2017-02-16 | デュール システムズ アーゲーDurr Systems AG | 塗装機器および塗装方法 |
CN106079913A (zh) * | 2008-10-24 | 2016-11-09 | 杜尔系统有限责任公司 | 涂布装置和相关的涂布方法 |
JP2017035692A (ja) * | 2008-10-24 | 2017-02-16 | デュール システムズ アーゲーDurr Systems AG | 塗装機器および塗装方法 |
EP2337688B1 (de) | 2008-10-24 | 2016-09-14 | Dürr Systems GmbH | Beschichtungseinrichtung und zugehöriges beschichtungsverfahren |
JP2017035691A (ja) * | 2008-10-24 | 2017-02-16 | デュール システムズ アーゲーDurr Systems AG | 塗装機器および塗装方法 |
JP2012506305A (ja) * | 2008-10-24 | 2012-03-15 | デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 塗装機器および塗装方法 |
US10150304B2 (en) | 2008-10-24 | 2018-12-11 | Duerr Systems, Gmbh | Coating device and associated coating method |
US10814643B2 (en) | 2008-10-24 | 2020-10-27 | Dürr Systems Ag | Coating device and associated coating method |
US11241889B2 (en) | 2008-10-24 | 2022-02-08 | Dürr Systems GmbH | Coating device and associated coating method |
JP2010274248A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Takubo Engineering Co Ltd | 塗装システム |
US11097291B2 (en) | 2016-01-14 | 2021-08-24 | Dürr Systems Ag | Perforated plate with increased hole spacing in one or both edge regions of a row of nozzles |
US11529645B2 (en) | 2016-01-14 | 2022-12-20 | Dürr Systems Ag | Perforated plate with a reduced diameter in one or both edge regions of a row of nozzles |
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