JP3918764B2 - 自動車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に関し、詳しくは、駆動軸に動力の出力が可能な内燃機関と、該内燃機関からの動力の少なくとも一部を入力して発電可能な発電機とを備える自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動車としては、エンジンとバッテリの充放電を伴って駆動するモータジェネレータとを備えるハイブリッド自動車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、運転者によるアクセルペダル操作に基づいて設定される目標駆動トルクとバッテリのSOC(State Of Charge)に基づいて設定される目標発電トルクとを賄うように目標エンジントルクを設定してこの目標エンジントルクによりエンジンを駆動制御すると共に、エンジンから出力されるエンジントルクを推定してこの推定エンジントルクと目標駆動トルクとの差分のトルクを目標モータトルクとしてモータジェネレータを駆動制御している。これにより、定常時には目標駆動トルクを出力しながらバッテリに必要な電力をモータジェネレータにより発電できると共にエンジンの出力応答遅れを伴う過渡時でも目標駆動トルクを出力できる、とされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−343891号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうしたハイブリッド自動車では、定常時にもエンジンから出力されるエンジントルクを推定してモータを制御するから、エンジントルクの推定の困難性から、定常時に推定されたエンジントルクに誤差が生じる場合がある。この場合、推定されたエンジントルクと目標駆動トルクとの差分のトルクを目標モータトルクとしてモータジェネレータを制御すると、車両が不安定な状態となり却ってドライバビリティを悪化させてしまう場合がある。
【0005】
本発明の自動車は、こうした問題を解決し、自動車の走行安定性を考慮しながらより確実に要求動力を出力することを目的の一つとする。また、本発明の自動車は、発電機による発電電力の蓄積や消費を行なう機器の状態の変化に拘わらず要求動力をより確実に出力することを目的の一つとする。さらに、本発明の自動車は、運転者が予期しないショックの発生を防止することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の自動車は、
記発電機により発電された電力を蓄積または消費する電力蓄積消費手段と、
前記駆動軸に要求される要求動力と前記電力蓄積消費手段に要求される要求電力とに基づいて前記内燃機関が出力すべき目標内燃機関動力を設定すると共に前記要求電力に基づいて前記発電機が入力すべき目標発電機動力を設定する目標動力設定手段と、
前記設定された目標内燃機関動力が前記内燃機関から出力されるよう該内燃機関を制御すると共に前記設定された目標発電機動力が前記発電機に入力されるよう該発電機を制御する制御手段と、
前記内燃機関から出力されている内燃機関動力を推定する内燃機関動力推定手段と、
前記電力蓄積消費手段の状態に所定の変更がなされるに伴って前記設定される目標内燃機関動力が急変更されるとき、前記目標動力設定手段による目標発電機動力の設定に代えて前記内燃機関動力推定手段により推定された内燃機関動力に基づいて前記要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記発電機が入力すべき目標発電機動力を設定する急変更時設定を行なう急変更時目標動力設定手段と
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の自動車では、駆動軸に要求される要求動力と電力蓄積消費手段に要求される要求電力とに基づいて目標内燃機関動力を設定すると共に要求電力に基づいて目標発電機動力を設定し、設定した目標動力によって内燃機関と発電機を制御する。一方、電力蓄積消費手段の状態に所定の変更がなされるに伴って目標内燃機関動力が急変更されるとき、上記の発電機の目標発電機動力の設定に代えて内燃機関から出力されていると推定される推定内燃機関動力に基づいて要求動力が駆動軸に出力されるように目標発電機動力を設定する。したがって、電力蓄積消費手段の状態の変更に拘わらず要求動力を出力することができる。また、通常時では、駆動軸に要求される要求動力と電力蓄積消費手段に要求される要求電力とに基づいて目標内燃機関動力を設定すると共に要求電力に基づいて目標発電機動力を設定、即ち推定が困難である内燃機関から出力されている動力を推定せずに目標発電機動力を設定するから、自動車の走行安定性を確保することができる。
【0009】
こうした本発明の自動車において、前記所定の変更は、前記電力蓄積消費手段により電力の蓄積または消費を開始する変更または停止する変更であるものとすることもできる。こうすれば、電力蓄積消費手段の電力の蓄積や消費の開始による変更または停止による変更に伴う目標内燃機関動力の比較的急激な変更に拘わらず要求動力を出力することができる。
【0010】
また、本発明の自動車において、前記急変更時目標動力設定手段は、前記目標動力設定手段により設定された目標発電機動力を、前記設定された目標内燃機関動力と前記推定された内燃機関動力との偏差に基づいて再設定する手段であるものとすることもできるし、或いは、本発明の自動車において、前記急変更時目標動力設定手段は、前記推定された内燃機関動力と前記要求動力との偏差に基づいて前記目標発電機動力を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電力蓄積消費手段の状態が変更される際でも比較的容易に要求動力を出力させることができる。
【0011】
さらに、本発明の自動車において、前記急変更時目標動力設定手段は、所定時間に亘って前記急変更時設定を行なう手段であるものとすることもできるし、或いは、本発明の自動車において、前記急変更時目標動力設定手段は、前記推定された内燃機関動力が前記設定された目標内燃機関動力の近傍に達するまで前記急変更時設定を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、より適切な期間において電力蓄積消費手段の状態が変更される際の目標発電機動力の設定を行なうことができる。
【0012】
また、本発明の自動車において、記電力蓄積消費手段は、前記発電機により発電された電力により充電する二次電池を含む手段であるものとすることもできる。
【0013】
また、本発明の自動車において、前記電力蓄積消費手段は、前記発電機による発電された電力により駆動する所定の補機を含む手段であるものとすることもできる。ここで、所定の補機には、例えば、エアコンプレッサなどが含まれる。
【0014】
また、本発明の自動車において、前記動力推定手段は、前記内燃機関の吸入負荷に基づいて該内燃機関から出力されている動力を推定する手段であるものとすることもできる。
【0015】
また、本発明の自動車において、前記急変更時目標動力設定手段は、前記自動車が走行中であることを条件の一つとして前記急変更時制御を行なう手段であるものとすることもできる。
【0016】
また、本発明の自動車において、前記急変更時目標動力設定手段は、アクセルペダルがオン操作されているときに前記電力蓄積消費手段による電力の蓄積または消費が開始されるとき、または、アクセルペダルがオン操作されている状態からオフ操作されたときに前記電力蓄積消費手段による電力の蓄積または消費が停止されるとき、前記急変更時制御を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、運転者の意図に反する駆動軸への動力変動を防止することができる。
【0017】
また、本発明の自動車において、前記内燃機関から出力される動力と前記発電機に入力される動力とを統合する動力統合手段と、前記動力統合手段により統合された動力を入力する入力軸と前記駆動軸に接続された出力軸とを有し該入力軸に入力された動力を変速して該出力軸に出力する変速手段とを備えるものとすることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト24に接続されたプラネタリギヤ30と、プラネタリギヤ30に接続された発電可能なモータ40と、プラネタリギヤ30に接続されると共にディファレンシャルギヤ64などのギヤを介して駆動輪66a,66bに接続された無段変速機としてのCVT50と、装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
【0019】
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22のクランクシャフト24には、図示しない補機に供給する電力を発電すると共にエンジン22を始動するスタータモータ26がベルト28により取り付けられている。エンジン22の運転制御、例えば燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などは、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)29により行なわれている。エンジンECU29は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
【0020】
プラネタリギヤ30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合する第1ピニオンギヤ33と、この第1ピニオンギヤ33とリングギヤ32と噛合する第2ピニオンギヤ34と、第1ピニオンギヤ33と第2ピニオンギヤ34とを自転かつ公転自在に保持するキャリア35とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア35とを回転要素として差動作用を行なう。プラネタリギヤ30のサンギヤ31にはエンジン22のクランクシャフト24が、キャリア35にはモータ40の回転軸41がそれぞれ連結されており、エンジン22の出力をサンギヤ31から入力すると共にキャリア35を介してモータ40と出力のやりとりを行なうことができる。キャリア35はクラッチC1により、リングギヤ32はクラッチC2によりCVT50のインプットシャフト51に接続できるようになっており、クラッチC1およびクラッチC2を接続状態とすることにより、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア35の3つの回転要素による差動を禁止して一体の回転体、即ちエンジン22のクランクシャフト24とモータ40の回転軸41とCVT50のインプットシャフト51とを一体の回転体とする。なお、プラネタリギヤ30には、リングギヤ32をケース39に固定してその回転を禁止するブレーキB1も設けられている。
【0021】
モータ40は、例えば発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ43を介して二次電池44と電力のやりとりを行なう。モータ40は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)49により駆動制御されており、モータECU49には、モータ40を駆動制御するために必要な信号や二次電池44を管理するのに必要な信号、例えばモータ40の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ45からの信号,図示しない電流センサにより検出されるモータ40に印加される相電流,二次電池44の端子間に設置された電圧センサ46からの端子間電圧,二次電池44からの電力ラインに取り付けられた電流センサ47からの充放電電流,二次電池44に取り付けられた温度センサ48からの電池温度などが入力されており、モータECU49からはインバータ43へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU49では、二次電池44を管理するために電流センサ47により検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算している。なお、モータECU49は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータ40を駆動制御すると共に必要に応じてモータ40の運転状態や二次電池44の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
【0022】
CVT50は、溝幅が変更可能でインプットシャフト51に接続されたプライマリープーリー53と、同じく溝幅が変更可能で駆動軸としてのアウトプットシャフト52に接続されたセカンダリープーリー54と、プライマリープーリー53およびセカンダリープーリー54の溝に架けられベルト55と、プライマリープーリー53およびセカンダリープーリー54の溝幅を変更する第1アクチュエータ56および第2アクチュエータ57とを備え、第1アクチュエータ56および第2アクチュエータ57によりプライマリープーリー53およびセカンダリープーリー54の溝幅を変更することによりインプットシャフト51の動力を無段階に変速してアウトプットシャフト52に出力する。CVT50の変速比の制御は、CVT用電子制御ユニット(以下、CVTECUという)59により行なわれている。このCVTECU59には、インプットシャフト51に取り付けられた回転数センサ61からのインプットシャフト51の回転数やアウトプットシャフト52に取り付けられた回転数センサ62からのアウトプットシャフト52の回転数が入力されており、CVTECU59からは第1アクチュエータ56および第2アクチュエータ57への駆動信号が出力されている。また、CVTECU59は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってCVT50の変速比を制御すると共に必要に応じてCVT50の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
【0023】
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、回転数センサ61からのインプットシャフト51の回転数Niや回転数センサ62からのアウトプットシャフト52の回転数No,シフトレバー80の操作位置を検出するシフトポジションセンサ81からのシフトポジションSP,アクセルペダル82の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ83からのアクセル開度AP,ブレーキペダル84の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ85からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ86からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、クラッチC1やクラッチC2への駆動信号やブレーキB1への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU29やモータECU49,CVTECU59と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU29やモータECU49,CVTECU59と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
【0024】
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、ブレーキB1をオフ,クラッチC1をオン,クラッチC2をオフの状態でエンジン22を運転せずに二次電池44からの電力を用いてモータ40からの動力によって走行するモータ走行モードや、ブレーキB1をオフ,クラッチC1およびクラッチC2をオンの状態でエンジン22からの動力と二次電池44の充放電を伴って入出力されるモータ40からの動力によって走行する通常走行モードなどにより走行する。実施例では、モータ走行モードは主として発進時に用いられ、通常走行モードは発進してから所定車速(例えば、10km/hなど)に至った以降に用いられる。実施例では、通常走行モードで二次電池44を充電する際には、エンジン22からの動力の一部を用いてモータ40を発電機として駆動させて行なう。
【0025】
次に、通常走行モードで走行している実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、通常走行モードで走行している最中に(実施例では、前述の所定車速以上で走行しているときに)ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
【0026】
この駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ83からのアクセル開度APや車速センサ86からの車速V,モータECU49により演算されるモータ40の回転数Nmや二次電池44の残容量(SOC)など制御に必要な情報を読み込み(ステップS100)、読み込んだアクセル開度APと車速Vとに基づいて運転者が要求する要求動力P*を設定する(ステップS102)。ここで、要求動力P*は、実施例では、アクセル開度APと車速Vと要求トルクとの関係を予め設定して要求トルク設定マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられるとROM74に記憶された要求トルク設定マップから対応する要求トルクを導出し、これに車速Vと換算係数k(ディファレンシャルギヤ64のギヤ比などから比例的に定まる係数)を乗じて求めるものとした。要求トルク設定マップの一例を図3に示す。
【0027】
続いて、二次電池44の充放電電力Pb(充電側を正とする)を設定する(ステップS104)。二次電池44の充放電電力Pb*は、基本的には、二次電池44の残容量(SOC)が適正残容量(例えば、60〜70%)となるように設定されるが、アクセルペダル82のアクセル開度APなども考慮して二次電池44の充放電電力Pb*を設定するものとしてもよい。例えば、アクセル開度APが値AP1(>0)以上に踏み込まれており残容量SOCから二次電池44が充電可能な状態にあると判断されるときに充放電電力Pb*として正の値を設定したり、二次電池44が充電中にアクセル開度APが値AP2(<AP1)以下に離されており残容量(SOC)から二次電池44が充電停止可能な状態にあると判断されるときに充放電電力Pb*として値0を設定したりするものとすることもできる。
【0028】
こうして充放電電力Pb*を設定すると、この設定された充放電電力Pb*を動力換算したものとステップS102の処理により設定された要求動力P*との和によりエンジン22の目標動力Pe*を設定し(ステップS106)、このエンジン22の目標動力Pe*を出力可能な運転ポイント(エンジン22のトルクと回転数とから定まるポイント)のうちエンジン22の運転効率が高くなるトルクと回転数をエンジン22の目標トルクTe*と目標回転数Ne*として設定すると共に(ステップS108)、二次電池44の要求電力Pb*を動力換算して−1を乗じたものを、モータ40の回転数Nmで除してモータ40の目標トルクTm*を設定する(ステップS110)。なお、モータ40の回転軸41の回転数Nmは、回転位置検出センサ45により検出された回転位置に基づいてモータECU49により演算されたものを用いるものとしたが、クラッチC1,C2は共にオンされてモータ40の回転軸とCVT50のインプットシャフト51とが接続されている状態にあるから、回転数センサ61により検出されたインプットシャフト51の回転数を用いるものとしても差し支えない。
【0029】
こうして目標トルクTe*,目標回転数Ne*,目標トルクTm*を設定すると、二次電池44が充電停止から充電開始へ移行している状態にあるか否かまたは二次電池44が充電中から充電停止へ移行している状態にあるか否かを判定する(ステップS112)。この判定は、実施例では、図4に例示する充電状態移行フラグ設定ルーチンの実行により設定された充電開始移行フラグF1および充電停止移行フラグF2の値を読み込んで、読み込んだ値が値1にセットされているか否かを判定することにより行なわれる。ここで、図2に例示する駆動制御ルーチンの処理の説明を一旦中断して、図4に例示する充電状態移行フラグ設定ルーチンの処理について説明する。この充電状態移行フラグ設定ルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
【0030】
充電状態移行フラグ設定ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、図2の駆動制御ルーチンのステップS104の処理で設定された二次電池44の充放電電力Pb*を入力すると共に(ステップS200)、二次電池44が充電停止から充電開始へ移行している状態にあるか否かを示す充電開始移行フラグF1の値を調べる(ステップS202)。充電開始移行フラグF1の値が値0であるときには、ステップS200の処理により入力された充放電電力Pb*が値0よりも大きい値であり、且つ前回のルーチンのステップS200の処理で入力された充放電電力Pb*(前回Pb*)が値0以下の値であるか否か、即ち充電停止(放電も含む)していた二次電池44の充電開始が要求されたか否かを判定する(ステップS204)。充電停止していた二次電池44の充電開始が要求されたと判定されると、充電開始移行フラグF1の値を値1にセットする(ステップS206)。この充電開始移行フラグF1の値は、値1にセットされてから所定時間が経過するまで維持され(ステップS202,S208)、所定時間が経過した時点で値0に戻されて(ステップS210)、本ルーチンを終了する。ここで、所定時間は、エンジン22の出力を増加させると共にこの増加分を用いてモータ40を発電することにより二次電池44の充電を開始する際に、エンジン22の出力増加の応答遅れをモータ40により調整する必要のある時間として予め定められている。ステップS204の処理で二次電池44が充電停止から充電開始へ移行している状態にないと判定されると、次に、二次電池44が充電中から充電停止へ移行している状態にあるか否かを示す充電停止移行フラグF2の値を調べる(ステップS212)。充電停止移行フラグF2の値が値0であるときには、ステップS200の処理で入力された充放電電力Pb*が値0以下の値であり、且つ前回のルーチンのステップS200の処理で入力された充放電電力Pb*(前回Pb*)が値0よりも大きい値であるか否か、即ち充電している二次電池44の充電停止が要求されたか否かを判定する(ステップS214)。充電している二次電池44の充電停止が要求されたと判定されると、充電停止移行フラグF2の値を値1にセットする(ステップS216)。この充電停止移行フラグF2の値は、値1にセットされてから所定時間が経過するまで維持され(ステップS212,S218)、所定時間が経過した時点で値0に戻されて(ステップS220)、本ルーチンを終了する。ここで、所定時間は、エンジン22の出力を減少させると共にモータ40の発電を停止することにより二次電池44への充電を停止する際に、エンジン22の出力減少の応答遅れをモータ40により調整する必要がある時間として予め定められている。以上が、充電状態移行フラグ設定ルーチンの処理である。
【0031】
図2の駆動制御ルーチンのステップS112の処理に戻って、二次電池44が充電停止から充電開始へ移行している状態にある(充電開始移行フラグF1の値が値1である)と判定されたり、二次電池44が充電中から充電停止へ移行している状態にある(充電停止移行フラグF2の値が値1である)と判定されたときには、ステップS100で読み込んだエンジン22の吸入空気量Qairに基づいてエンジン22から実際に出力されているトルクを推定(以下、この推定されたトルクを推定トルクTeと呼ぶ)すると共に(ステップS114)、この推定トルクTeに基づいてステップS110で設定されたモータ40の目標トルクTm*を再設定する処理を行なう(ステップS116)。目標トルクTm*の再設定は、実施例では、ステップS106で設定されたエンジン22の目標トルクTe*と推定トルクTeとの偏差をステップS110で設定されたモータ40の目標トルクTm*に加算することにより行なうものとした。前述したように、二次電池44の充電開始は、エンジン22の出力を増加させてモータ40により発電することにより行なわれ、二次電池44の充電停止は、エンジン22の出力を減少させてモータ40による発電を停止させることにより行なわれるが、エンジン22の出力応答性はモータ40に比して低いため、エンジン22の出力状態の変更とモータ40の発電状態の変更とを同時に実施するものとするとトルクショックとして駆動輪66a,66bに現われる。このため、モータ40の発電を伴って二次電池44の充電を開始する際のエンジン22の応答遅れに対する動力の不足分をモータ40からの動力の出力により調整すると共に、二次電池44の充電を停止する際のエンジン22の応答遅れに対する動力の過剰分をモータ40への動力の入力により調整することで、要求動力P*を駆動軸に出力することができる。特に、二次電池44の充電の開始や停止は通常運転者が意図するものではないから、二次電池44の充電の開始や停止に伴うエンジン22からの動力の過不足をモータ40により調整することにより、運転者が予期しないトルクショックの発生を効果的に防止することができる。尚、推定トルクTeの設定は、実施例では、吸入空気量Qairと推定トルクTeとの関係を実験などにより求めてトルク推定マップとして予めROM74に記憶させるものとし、吸入空気量Qairが与えられるとトルク推定マップから対応する推定トルクTeを導出することにより行なうものとした。このトルク推定マップの一例を図5に示す。
【0032】
こうしてモータ40の目標トルクTm*が再設定されると、ステップS108で設定されたエンジン22の目標トルクTe*でエンジン22を駆動制御すると共に目標回転数Ne*でCVT50を駆動制御し、ステップS116で再設定されたモータ40の目標トルクTm*でモータ40を駆動制御する処理を行なって(ステップS118)、本ルーチンを終了する。具体的には、エンジン22の駆動制御は、目標トルクTe*をエンジンECU29に出力することによりエンジンECU29がエンジン22から目標トルクTe*に相当するトルクが出力されるように制御することにより行なわれ、CVT50の駆動制御は、目標回転数Ne*をCVTECU59に出力することによりCVTECU59が目標回転数Ne*でインプットシャフト51が回転するよう第1アクチュエータ56,第2アクチュエータ57を制御することにより行なわれ、モータ40の駆動制御は、目標トルクTm*をモータECU49に出力することによりモータECU49がモータ40から目標トルクTm*に相当するトルクが出力されるよう制御することにより行なわれる。
【0033】
ステップS112で二次電池44は充電開始に移行している状態になく、充電停止に移行している状態にもないと判定されたときには、前述のモータ40の目標トルクTm*を再設定することなく、目標トルクTe*でエンジン22を駆動制御すると共に目標回転数Ne*でCVT50を駆動制御し、ステップS110で設定された目標トルクTm*でモータ40を駆動制御する処理を行なって(ステップS118)、本ルーチンを終了する。エンジン22から出力されているトルクの推定は一般に困難を伴う(推定精度が低い)から、運転者に予期しないトルクショックが発生しないと判断できるときには、推定トルクTeを用いずに二次電池44の充放電電力Pb*に対応する目標トルクTm*を設定してモータ40を駆動制御することにより、ハイブリッド自動車20の走行安定性をより確実に確保できるのである。
【0034】
図6は、停止している二次電池44の充電が開始される際の、アクセル開度AP,要求動力P*,二次電池44の充放電電力Pb*,エンジン22の目標動力Pe*,エンジン22の目標トルクTe*,モータ40の目標トルクTm*の時間的な変化の様子を説明する説明図である。図6に示すように、二次電池44の充放電電力Pb*が値0から正の値に変更されて充電の開始が要求されると(時間t1)、この要求に伴ってエンジン22の目標動力Pe*が急増し、目標トルクTe*も急増する値として設定される。しかし、エンジン22から出力されるトルクは、エンジン22のトルクの立ち上がりの遅れにより時間t1から時間t2までは増加せず、時間t2以降から徐々に増加していく。このとき、モータ40の目標トルクTm*は、直ぐには二次電池44の充放電電力Pb*に対応するものとはならず、実際にエンジン22から出力されていると推定される推定トルクTeとエンジン22の目標トルクTe*との偏差に基づいて再設定される。即ち、モータ40の目標トルクTm*は、エンジン22のトルクの立ち上がりの遅れに従って時間t2までは値0のトルクが維持(発電の停止を維持)され時間t2以降から徐々に負のトルクが増加されて発電を開始させていく。したがって、エンジン22から出力されるトルクの増加に時間を要するものとしても、二次電池44への充電の開始は若干遅れるが車両には要求動力P*が出力される。エンジン22から目標トルクTe*に相当するトルクが出力される時間t3以降では、二次電池44の充放電電力Pb*に対応する目標トルクTm*を設定してモータ40を制御することにより、ハイブリッド自動車20の走行安定性が確保される。
【0035】
図7は、二次電池44の充電が停止される際の、アクセル開度AP,要求動力P*,二次電池44の充電電力Pb*,エンジン22の目標動力Pe*,エンジン22の目標トルクTe*,モータ40の目標トルクTm*の時間的な変化の様子を説明する説明図である。図7に示すように、二次電池44の充放電電力Pb*が正の値から値0に変更されて充電の停止が要求されると(時間t1)、この要求に伴ってエンジン22の目標動力Pe*が急減し、目標トルクTe*も急減する値として設定される。しかし、エンジン22から出力されるトルクは、エンジン22のトルクの立ち下がりの遅れにより時間t1から時間t2までは減少せず、時間t2以降から減少していく。このとき、モータ40の目標トルクTm*は、直ぐにはエンジン22の充放電電力Pb*(充電なし)に対応するものとはならず、実際にエンジン22から出力されていると推定される推定トルクTeとエンジン22の目標トルクTe*との偏差に基づいて再設定される。即ち、モータ40の目標トルクTm*は、エンジン22からのトルクの立ち下がりの遅れに従って時間t2までは負のトルクが維持(発電を維持)され時間t2以降から値0のトルクに近付けられて発電を停止させていく。したがって、エンジン22から出力されるトルクの減少に時間を要するものとしても、二次電池44の充電の停止は若干遅れるが車両には要求動力P*が出力される。エンジン22から目標トルクTe*に相当するトルクが出力される時間t3以降では、二次電池44の充放電電力Pb*に対応させて目標トルクTm*に値0を設定してモータ40を制御することにより、ハイブリッド自動車20の走行安定性が確保される。
【0036】
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、走行中に、二次電池44が充電停止から充電開始へ移行している状態にあるときや二次電池44が充電中から充電停止へ移行している状態にあるときには、エンジン22の目標トルクTe*と実際にエンジン22が出力していると推定される推定トルクTeとの偏差に基づいて、二次電池44の充放電電力Pb*に対応して設定されたモータ40の目標トルクTm*を再設定してモータ40を駆動制御するから、二次電池44の充電を開始する際や充電を停止する際の運転者の予期しないトルクショックの発生を抑制することができる。この結果、ドライバビリティをより向上させることができる。また、二次電池44が充電開始に移行している状態にないときや充電停止に移行している状態にないときには、推定トルクTeを用いることなく、要求動力P*と充放電電力Pb*とに基づいて設定される目標動力Pe*からエンジン22の目標トルクTe*を設定すると共に充放電電力Pb*からモータ40の目標トルクTm*を設定してエンジン22とモータ40とを各々駆動制御するから、エンジン22から出力されるトルクの推定の困難性からハイブリッド自動車20が走行が不安定な状態となるのを回避することができる。
【0037】
実施例のハイブリッド自動車20では、二次電池44の充放電電力Pb*が値0または負の値から正の値に変更(充電の開始が要求)されたとき充電開始移行フラグF1を値1にセットし、二次電池44の充放電電力Pb*が正の値から値0または負の値に変更(充電の停止が要求)されたとき充電停止移行フラグF2を値1にセットして、二次電池44が充電に移行する際や停止に移行する際にエンジン22に生じ得る応答遅れをエンジン22の推定トルクTeに基づいてモータ40により調整するものとしたが、充電開始移行フラグF1や充電停止移行フラグF2は、アクセルペダル82の操作状態も考慮して設定するものとしてもよい。即ち、アクセルペダル82がオンされて二次電池44の充放電電力Pb*が値0または負の値から正の値に変更されたとき充電開始移行フラグF1の値を値1にセットしたり、アクセルペダル82がオンされている状態からオフされて二次電池44の充放電電力Pb*が正の値から値0または負の値に変更されたとき充電停止移行フラグF2の値を値1にセットするものとしてもよい。こうすれば、アクセルペダル82がオンされているときに二次電池44の充電が開始されるに伴って駆動輪66a,66bに出力されるトルクが一時的に下降するのを防止したり、アクセルペダル82がオンからオフされたときに二次電池44の充電が停止されるに伴って駆動輪66a,66bに出力されるトルクが一時的に上昇するのを防止することができ、運転者によるアクセルペダル82の操作とは逆方向のトルクが駆動輪66a,66bに作用するのを防止することができる。
【0038】
実施例のハイブリッド自動車20では、二次電池44が充電開始に移行しているときや充電停止に移行している状態にあるときに図2の駆動制御ルーチンのステップS114,S116の処理を実行するものとしたが、モータ40により発電される電力を用いて駆動する補機(例えば、エアコンプレッサ)の状態が駆動の開始に移行しているときやモータ40により発電された電力により駆動している補機の状態が駆動停止に移行しているときに図2の駆動制御ルーチンのステップS114,S116の処理を実行するものとしてもよい。このとき、モータ40の駆動制御に代えてスタータモータ26を駆動制御するものとしてもよい。
【0039】
実施例のハイブリッド自動車20では、二次電池44の充電開始が要求されてから所定時間が経過するまで、または、二次電池44の充電停止が要求されてから所定時間が経過するまで図2の駆動制御ルーチンのステップS114,S116の処理を実行するものとしたが、エンジン22の推定トルクTeが目標トルクTe*の近傍に達するまでの期間に亘って実行するものとしてもよい。例えば、推定トルクTeと目標トルクTe*との偏差を計算するものとし、計算した偏差が所定の閾値よりも小さくなるまで或いはゼロに至るまで実行するものとしてもよい。
【0040】
実施例のハイブリッド自動車20では、図2の駆動制御ルーチンにおいて、ステップS110のモータ40の目標トルクTm*に、エンジン22の推定トルクTeとエンジン22の目標トルクTe*との偏差のトルクを加算してモータ40の目標トルクTm*を再設定するものとしたが、エンジン22の推定トルクTeと要求動力P*との偏差の動力が入力されるようモータ40を制御するものとしてもよい。例えば、エンジン22の推定トルクTeにエンジン22の回転数(エンジン22とモータ40とは一体回転しているから、モータ40の回転数Nmと同一の回転数)を乗じて得られるエンジン22から出力されていると推定される推定動力Peを計算し、この推定動力Peと要求動力P*(S102)との偏差の動力(P*−Pe)をモータ40の回転数Nmで除してモータ40の目標トルクTm*を再設定するものとしてもよい。
【0041】
実施例のハイブリッド自動車20では、吸入空気量Qairに基づいてエンジン22から出力されるトルク(推定トルクTe)を推定するものとしたが、エンジン22を冷却する冷却媒体の温度やエンジン22の回転数なども考慮してエンジン22から出力されるトルクを推定するものとしてもよい。或いは、他のパラメータに基づいて推定するものとしてもよい。
【0042】
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22とモータ40とをプラネタリギヤ30を介して接続するものとしたが、エンジンからの動力を駆動輪に接続された駆動軸に伝達できると共にエンジンからの動力の一部を用いて発電機により発電できるものであれば他の如何なる構成のハイブリッド自動車にも適用可能である。
【0043】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 実施例のハイブリッド自動車20により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】 アクセル開度APと車速Vと要求トルクT*との関係を示す要求トルク設定マップの一例を示す説明図である。
【図4】 実施例のハイブリッド自動車20により実行される充電状態移行フラグ設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図5】 吸入空気量Qairとエンジンの推定トルクTeとの関係を示すトルク推定マップの一例を示す説明図である。
【図6】 アクセルペダル82をオンした状態でモータ40の発電が開始される際の、アクセル開度AP,要求動力P*,二次電池44の充放電電力Pb*,エンジン22の目標動力Pe*,エンジン22の目標トルクTe*,モータ40の目標トルクTm*の時間的な変化の様子を説明する説明図である。
【図7】 アクセルペダル82をオンからオフした状態でモータ40の発電が停止される際の、アクセル開度AP,要求動力P*,二次電池44の充放電電力Pb*,エンジン22の目標動力Pe*,エンジン22の目標トルクTe*,モータ40の目標トルクTm*の時間的な変化の様子を説明する説明図である。
【符号の説明】
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 クランクシャフト、26スタータモータ、28 ベルト、29 エンジンECU、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 第1ピニオンギヤ、34 第2ピニオンギヤ、35 キャリア、39 ケース、40 モータ、41 回転軸、43 インバータ、44 二次電池、45 回転位置検出センサ、46 電圧センサ、47 電流センサ、48 温度センサ、49 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、50 CVT、51 インプットシャフト、52 アウトプットシャフト、53 プライマリープーリー、54 セカンダリープーリー、55 ベルト、56 第1アクチュエータ、57 第2アクチュエータ、59 CVT用電子制御ユニット(CVTECU)、61 回転数センサ、62 回転数センサ、64 ディファレンシャルギヤ、66a,66b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット70、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 シフトレバー、81 シフトポジションセンサ、82 アクセルペダル、83 アクセルペダルポジションセンサ、84 ブレーキペダル、85 ブレーキペダルポジションセンサ、86 車速センサ、C1,C2 クラッチ、B1ブレーキ。

Claims (12)

  1. 駆動軸に動力の出力が可能な内燃機関と、該内燃機関からの動力の少なくとも一部を入力して発電可能な発電機とを備える自動車であって、
    前記発電機により発電された電力を蓄積または消費する電力蓄積消費手段と、
    前記駆動軸に要求される要求動力と前記電力蓄積消費手段に要求される要求電力とに基づいて前記内燃機関が出力すべき目標内燃機関動力を設定すると共に前記要求電力に基づいて前記発電機が入力すべき目標発電機動力を設定する目標動力設定手段と、
    前記設定された目標内燃機関動力が前記内燃機関から出力されるよう該内燃機関を制御すると共に前記設定された目標発電機動力が前記発電機に入力されるよう該発電機を制御する制御手段と、
    前記内燃機関から出力されている内燃機関動力を推定する内燃機関動力推定手段と、
    前記電力蓄積消費手段の状態に所定の変更がなされるに伴って前記設定される目標内燃機関動力が急変更されるとき、前記目標動力設定手段による目標発電機動力の設定に代えて前記内燃機関動力推定手段により推定された内燃機関動力に基づいて前記要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記発電機が入力すべき目標発電機動力を設定する急変更時設定を行なう急変更時目標動力設定手段と
    を備える自動車。
  2. 請求項1記載の自動車であって、
    前記所定の変更は、前記電力蓄積消費手段により電力の蓄積または消費を開始する変更または停止する変更である
    自動車。
  3. 請求項1または2記載の自動車であって、
    前記急変更時目標動力設定手段は、前記目標動力設定手段により設定された目標発電機動力を、前記設定された目標内燃機関動力と前記推定された内燃機関動力との偏差に基づいて再設定する手段である
    自動車。
  4. 請求項1または2記載の自動車であって、
    前記急変更時目標動力設定手段は、前記推定された内燃機関動力と前記要求動力との偏差に基づいて前記目標発電機動力を設定する手段である
    自動車。
  5. 請求項1ないし4いずれか記載の自動車であって、
    前記急変更時目標動力設定手段は、所定時間に亘って前記急変更時設定を行なう手段である
    自動車。
  6. 請求項1ないし4いずれか記載の自動車であって、
    前記急変更時目標動力設定手段は、前記推定された内燃機関動力が前記設定された目標内燃機関動力の近傍に達するまで前記急変更時設定を行なう手段である
    自動車。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の自動車であって、
    前記電力蓄積消費手段は、前記発電機により発電された電力により充電する二次電池を含む手段である
    自動車。
  8. 請求項1ないし7いずれか記載の自動車であって、
    前記電力蓄積消費手段は、前記発電機による発電された電力により駆動する所定の補機を含む手段である
    自動車。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の自動車であって、
    前記動力推定手段は、前記内燃機関の吸入負荷に基づいて該内燃機関から出力されている内燃機関動力を推定する手段である
    自動車。
  10. 請求項1ないし9いずれか記載の自動車であって、
    前記急変更時目標動力設定手段は、前記自動車が走行しているときを条件の一つとして前記急変更時設定を行なう手段である
    自動車。
  11. 請求項2に係る請求項3ないし10いずれか記載の自動車であって、
    前記急変更時目標動力設定手段は、アクセルペダルがオン操作されているときに前記電力蓄積消費手段による電力の蓄積または消費が開始されるとき、または、アクセルペダルがオン操作からオフ操作されたときに前記電力蓄積消費手段による電力の蓄積または消費が停止されるとき、前記急変更時設定を行なう手段である
    自動車。
  12. 請求項1ないし11いずれか記載の自動車であって、
    前記内燃機関から出力される動力と前記発電機に入力される動力とを統合する動力統合手段と、
    前記動力統合手段により統合された動力を入力する入力軸と前記駆動軸に接続された出力軸とを有し該入力軸に入力された動力を変速して該出力軸に出力する変速手段と
    を備える自動車。
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