JP3918121B2 - 電気レオロジー流体を使用したスプライン型振動減衰装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は自動車用又はその他の設備用の懸架手段に取り付けられ減衰能力を発揮する振動減衰装置に関する。より特別には、本発明は、制動媒体として電気レオロジー(ER)流体を使用した装置であって、構造が比較的簡単、組立が容易で、更に装置の減衰特性の変化のために中に収容されているER流体に電圧を与えることが容易な減衰装置に関する。更に特別には、本発明は、電極の一方又は双方がスプライン状、又は縦溝状の形状を有するER減衰装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】
油圧式ショックアブゾーバー又は高圧ガス式減衰装置の組込みによる道路の衝撃によって生ずる振動の減少とタイヤから車両フレームへの通過の抑制とにより良好な乗心地を与えるように、車両の懸架システムに加わる振動力を減衰させるために、振動減衰装置が相当長期にわたり利用されきた。
【0003】
これらの従来の油圧式及び高圧ガス式の減衰装置は満足であることが確かめられているが、減衰装置の室内で電気レオロジー的又は電気粘性的な流体を使用する開発が最近進められている。この方法においては、通常は絞られた流路内に取り付けられた1個又は複数個の電極と液体とが接触し、この電極の寸法及び液体加えられる電圧に応じて液体の粘度が変化し、減衰装置は高圧ガス式又は油圧式のショックアブゾーバーによって得られるよりも広範囲の減衰特性を持つことができる。
【0004】
電気レオロジー流体を収容している膨張式の液体室を使用する振動抑止装置の例が米国特許第4973031号に示される。米国特許第4858733号は、閉鎖室内に収容された電気粘性液体と組み合わせた電極を使用する別の減衰装置を開示する。液体は絞られた流路内を動くことができ、電気粘性液体がこの流路を通って通過するときにこれに電圧を印加し、その粘度を変化させて種々の減衰効果を達成する。その他の種々の形式のER振動減衰装置が、米国特許第5180145号に示されたように、ER流体を収容するための弾性体の部材又はスリーブを使用する。これらの装置は満足ではあるが、スリーブが膨張し応答時間に影響を与えるため、減衰に利用可能な内圧の大きさが限定される。
【0005】
このため、より高い内部圧力とより迅速な応答時間とが得られるように金属製の強固な流体室がER流体と共に使用されてきた。米国特許第4819772号及び第5259487号は、本発明の振動減衰装置に最も近い従来技術であると信じられる。これら両特許の減衰装置は、強固なハウジング内に収容されたER流体を使用し、室形成用の部材として弾性体のスリーブ又はベローズを使用しているER減衰装置により得られるとは信じられない大きな圧力及び迅速な応答時間を提供する。
【0006】
しかし、これら従来技術の減衰装置の両者の構造は、ER流体が通過する絞られたオリフィス又はダクトに電圧を加えるために必要な電気絶縁を達成すること、及び電極に電圧を加える電線のER流体室への通過のための通路を要することのため、多くの部品よりなる複雑な構造を必要とする。同様に、外部本体又はハウジングの一方の端部において、間隔を空けられた車両構成部品の一方に連結され、従ってこれに加わる種々の荷重及び力を支持するに十分な強度を持たねばならず、このため外側本体又はハウジングは強固な金属のものでなければならない。振動減衰装置を車両に取り付けるために、ピストンロッドの外側端部は間隔を空けられた別の車両構成部品に連結される。
【0007】
ER流体を使用している減衰装置に有り得る別の問題は、電極に隣接した狭隘な区域のため絞られた流路における大きなずれ速度が生じ、これによりER効果により与えられる減衰力の値の電圧印加時と不印加時とにおける差を減らすことである。この問題の幾つかは、ピストンにブリード穴又はチェックバルブを設けることにより無くされる。
【0008】
従って、より簡単な構造のものであり、かつ車両の間隔を空けられた諸構成要素間に取り付けられたときに減衰装置に加わる種々の荷重及び力に耐えることができ、かつ装置内に収容された電極に現在のER流体減衰装置より容易な方法で電圧を加えることができ、更に流路における大きなずれ速度を減らすER流体使用の改良された振動減衰装置に対する要求がある。
【0009】
本発明の目的は、好ましくは車両懸架装置内への組込みに適した形式のER流体使用の改良された減衰装置であって、得られる減衰特性を犠牲にすることなく減衰装置の複雑性を減らすことにより、従来技術の減衰装置の前述の諸問題を解決する減衰装置を提供することである。
【0010】
本発明の更なる目的は、電気レオロジー的な流体又は電気粘性流体と共に使用されたとき、種々の減衰特性を得るためにオリフィス及び組み合わせられた電極を種々の形状となし得る減衰装置を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、ER流体を使用した従来の減衰装置よりもかなり簡単な構造のものであり、かつ車両の懸架システムの間隔を空けられた諸構成要素間に取り付けられたときにこれに加わる種々の荷重及び力に耐え得る減衰装置を提供することである。
【0012】
本発明の更なる目的は、ER流体使用の従来の減衰装置におけるような電極への電圧供給用電線のER流体の通過を無くすように、ER流体に電圧を与えるための電極がER流体の外部に取り付けられた減衰装置を提供することである。
【0013】
本発明のなお別の目的は、ER流体内のキャビテーション及び気泡の形成を防ぐために、減衰装置内に圧力ガス容器を組み込み、これにより流体内の電気火花の発生を防ぐ減衰装置を提供することである。
【0014】
本発明の更に別の目的は、外側ハウジングが絶縁材料で形成され、内側ハウジングが金属で形成されたピストン室を形成し、これにより、使用されるシリンダーの直径をより小さくでき、更に電極を除いた減衰装置の総ての金属構成部品を接地することができ、電気の短絡又はスパークの危険を減らす減衰装置を提供することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、高い作動液圧を逃がしかつ車両の衝撃を防ぎ、更に
ER流体のずれ速度を小さくするように付加的な流路面積を与えるために、流路の全長又は一部にわたる縦溝型又はスプライン型の電極構造を設けて流路内に小さなブリード溝を提供することにより、流路におけるずれ速度を小さくする減衰装置を提供することである。
【0016】
本発明の別の目的は、縦溝型又はスプライン型の外側電極及び同様な形状の内側電極を有する減衰装置であって、内側電極に形成されたリッジが電圧印加電極又は外側電極の谷と向かい合って置かれ、両電極の谷に小さなブリード溝を形成し、そして山の部分と縦溝と接地電極の間に追加の電場を形成しかつ谷の帯電を許し、これにより電場の漏洩量を減らす減衰装置を提供することである。
【0017】
本発明の更に別の目的は、装置の一体性を犠牲にすることなしに修理のための分解組立が容易でかつ製造し易くし得る減衰装置を提供することである。
【0018】
本発明の更なる目的は、頑丈で小型で比較的軽量で設計が簡単なものであって、かつ簡単で効果的な方法で述べられた諸目的を達成する改良された減衰装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
これらの目的及び利点は本発明の振動減衰装置により得られ、この装置の一般的性質は、ピストン室を形成している円筒状の内側ハウジング、ピストン室内で軸方向に動き得るピストンであって前記室を2個の分離した流体室に分割している前記ピストン、前記内側ハウジングの外に伸びているピストンロッドを有する前記ピストン、内側ハウジングの少なくも一部分を囲んでいる外側ハウジング、ピストンロッドを第1の支持構造に連結するための第1の手段、第1の構造から間隔を空けられた第2の構造にハウジングの一方を連結するための第2の手段であってこれにより前記減衰装置上の荷重が前記一方のハウジングとピストンロッドとによって支持される前記第2の手段、前記内側ハウジングと外側ハウジングとの間に形成されかつ前記ピストンの両側の前記流体室間の連通を与える流体移動ダクト、電気レオロジー(ER)流体で満たされるようにされた前記流体室、及びダクト手段を通過しているER流体の流れの抵抗を大きくするようにダクト手段の少なくも一部分を横切る電場を作るために移動ダクト手段内に設けられた電極手段であって、ダクト手段の少なくも一部分にわたって長手方向に延び円周方向で間隔を空けられた複数のスプラインとその中間の溝とが設けられた前記電極手段を備えた振動減衰装置と言うことができる。
【0020】
【実施例】
出願人が本原理の適用を試みた最良のモードを示す本発明の好ましい実施例が以下説明され図示され、更に特許請求の範囲に特に明確に指摘される。
【0021】
図面全体を通じて同様な部分には同様な番号が付けられる。
【0022】
改良された振動減衰装置の第1の実施例が、全体として1で示され、図1−5に図示される。装置1は、内側円筒面4と外側円筒面5とを有する細長く全体的に円筒状の本体部分3を有し強固な金属で形成された内側ハウジング2を備える。円筒体3の一方の端部は6において開口し、他方の端部は壁7により閉鎖される。
【0023】
円筒体3内に形成されたピストン室11内にピストン10が摺動可能に取り付けられ、かつこれに取り付けられたピストンロッド12を持つ。ロッド12は、端部閉鎖リング14に形成された相補的形状の開口13を通って伸びる。リング14は円筒体3の開口端部6内に取り付けられ、そして外側Oリング15と内側Oリング16とによりこれと気密に組み合わせられる。ピストンロッド12は端部キャップ18に形成された同様に相補的形状の開口17を通って伸びる。ピストンロッドを車両の構成要素に固定するために、図1に示されるように、ピストンロッド12の外側端部に連結具20が取り付けられる。車両が路面の大きな穴や突起に遭遇したときに振動減衰装置1に加わる苛酷な力を吸収するように、通常の緩衝器21が連結具20に隣接してピストンロッド12に取り付けられるであろう。
【0024】
減衰装置1は、一般に25で示される外側ハウジングを更に備え、これは、図1−5の実施例においては種々の形式の高張力プラスチック材料のような絶縁材料で形成される。ハウジング25は、内側端部26aと27aとにおいて軸方向差込み式に摺動可能に連結され更に1対のOリング28により液体が漏れないようにされた2個の円筒状部分26と27とで形成されることが好ましい。
【0025】
円筒状部分27の外側端部はクリップリング29により内側ハウジング2上の定位置に固定され、そして1対の間隔を空けられたOリング30によりハウジング2の外面と気密に組み合わせられる。円筒状部分26の外側端部も、1対の間隔をおいたOリング31により内側ハウジング2の外面と気密に組み合わせられる。外側ハウジング25の円筒状部分26と27とは、内側ハウジング2に摺動可能に取り付けられ組み立てられ、そして調整ねじリング33により調整された位置に固定される。リング33は円筒状ハウジング部分26の外側端部における雌ねじ部分34とねじで組み合わせられる。ねじリング33はクリップリング35により定位置に保持される。
【0026】
内外のハウジング間に環状の流体移動ダクト37を形成するために、円筒状の内側ハウジング2の外径は外側ハウジング25の内径より小さい(図3)。このダクトは外側ハウジング25の軸方向長さの全体にわたって伸びる。ピストン10は室11を1対の流体室38と39とに分割し、これらの室は、ハウジング2の円筒体3に形成された複数の細長いスロット40により移動ダクト37と連通する。従って、図2及び3に示されるように、ピストン10が室11内で動くと、この室11内に収容されていた電気レオロジー(ER)流体は、ピストンの運動方向に応じて開口40を通り両流体室間の移動ダクト37に沿って流れるであろう。ピストン室11と移動ダクト37とをER流体で満たすために、外側ハウジング25に穴が形成され、流体移動ダクト37と連通する。ダンパー1をER流体で満たした後で、この穴はねじ栓43により封鎖されるであろう。
【0027】
内側ハウジング2の一方の端部に圧力室45が形成され、これは、Oリング47により室11からの流体の漏洩のないようにシールされかつ軸方向で可動に取り付けられたピストン又は仕切り壁46によりピストン室11から分離される。室45は加圧された圧縮性ガスにより満たされるであろう。室11内でピストン10が動くと、壁46が室45に出入りして動き、ピストンロッド12の室への出入運動により生ずる室11内の容積の変化を補償する。壁46のこの運動が、ER流体を一般に一定圧力に維持し気泡またはキャビテーションの形成を防ぐであろう。キャビテーションは、以下説明されるように、ER流体に電圧が加えられたときに電気火花又は短絡を起こさせる可能性がある。室内に加圧ガスを供給するために弁48が圧力室45に連通する。
【0028】
ピストンロッド連結具20を取り付けた車両の部分から離れた車両の別の部分に振動減衰装置を取り付けるために、連結具49が内側ハウジング2の端部閉鎖壁7に溶接により確り固定される。所望の減衰特性の達成を支援するために、車両と減衰装置とに加わる小振動の吸収を助けるように、連結具49内に弾性ブッシュ50を取り付けることが好ましい。
【0029】
外側ハウジング25の円筒状内面に隣接した流体移動ダクト37内に電極52が取り付けられる。電極52は、外側ハウジング25の円筒状の面と一致する円筒状外面53を有する円筒状の金属のバンド又はスリーブである。図3に示されるように、電極52は流体移動ダクト37の軸方向の全長を通じて延びることが好ましい。ただし、本発明の理念に影響を与えることなくその一部分だけを占めることができる。本発明の特徴の一つにより、電極52には円周方向で間隔を空けて長手方向に延びている多数の溝54が形成され(図4−5)、これらの溝は長手方向に延びてその間にスプライン55を形成する。各スプライン55は、内側ハウジング2の外側円筒面から距離(S)だけ間隔を空けられた円弧状の外面56を持ち、移動ダクト37の一部分を定める(図4A)。
【0030】
電極52は、外側ハウジング25に形成された環状の凹所63内に座り、更に調整用ねじリング33により円筒状部分26が外側ハウジングの円筒状部分27に向かって進められると、この部分27の内側の縁58により定位置に把持される(図3)。電圧は電気コネクター60により電極52に印加され、このコネクターは、外側ハウジング25に形成された相補的な形状の開口61を通って伸び、電線62により電源に接続される。電極52は複数のOリング57により外側ハウジング25内に気密に取り付けられる。
【0031】
好ましい実施例においては、電極52は円周方向で等間隔に形成された8個から16個の間のスプライン55を有し、その各溝54の幅(W)(図4A)は0.5から1mmの範囲であり、これは(S)で示された流体移動ダクト37の半径方向の幅にほぼ等しい。(D)で示された各溝54の深さは1mmから3mmの間であることが好ましい。これらの数字は最も満足な結果を提供すると考えられるが、本発明とこれにより得られる利点とに実質的な影響を与えずに変更することができる。溝54の半径方向の深さ(D)と円周方向の幅(W)と半径方向の間隔又は移動ダクトの幅(S)との間の相互関係は、式
【0032】
【数1】
【0033】
で定められることが見いだされた。
【0034】
溝54の根元又は基部が流体移動ダクトの全長にわたる小さなブリード溝59を提供することが、振動減衰装置1、特に縦溝型又はスプライン型の電極52の使用による装置により得られる利点の一つであることが見いだされた。これは、従来、ピストンにブリード穴を置くことによっては得られなかったことである。これらブリード溝は、ピストンの運動中に発生する極めて高い作動油圧力を逃がし、車両の劣悪な乗心地を防止する。更に、ブリード溝59は、ER流体のずれ速度を小さくするように付加的な流路面積も与える。ずれ速度のこの減少は、ER効果、即ち電圧のオン・オフによる減衰力の差を増加させると信じられる。
【0035】
振動減衰装置1の機能は図3に最もよく示される。車両が路面の穴又は突起に遭遇すると、ピストンは室11内で動き、ER流体を一方の室から流体移動ダクト37を経て他方の室に強制する。ER流体減衰装置の技術において良く知られているように、ER流体の粘度は、電圧の印加された電極52に隣接したダクト37を流体が通過するとき、印加電圧の大きさ、及び移動ダクト37の幅と溝54の深さに依存して変化し、減衰装置の減衰特性に影響を与えるであろう。
【0036】
強固な金属で形成されかつ接地電極を提供する内側ハウジング2及びピストンロッド12が、離れた位置において車両に取り付けられ、重量を支持し、そして減衰装置に加わる振動力を吸収する。これにより、外側ハウジング25は、従来技術のER振動減衰装置の外側ハウジング又はシンリンダーがそうであるように力及び負荷を減衰させることは少しも必要でないため、絶縁性で軽量の、好ましくはプラスチック材料でこれを形成することができる。内側の金属ハウジング2は接地され、電極52だけが帯電され、この電極は絶縁ハウジング内に完全に収容される。外部の電気接続は、電気コネクター60と電線62とだけである。従って、総ての帯電した構成要素は、車両の個々の構成要素及び/又は周囲の構成要素と接触する可能性が実質的にない。同様に、上に説明されかつ図3に示されるように、減衰装置1を形成するにはごく少数の構成要素しか必要でなく、かつこれらは、内側金属ハウジング上に外側ハウジングの円筒状部分を滑り結合させ、更にねじリング33の調整により電極52を把持しかつ組み合わせることにより容易に組み立てられる。
【0037】
本発明の振動減衰装置の第2の実施例が一般に70で示され、図6−9に図示される。減衰装置70は、一般に71で示された内側ハウジングが、電圧印加電極52の溝54内に延びるようにされかつ長手方向又は軸方向に延びている複数の突起又はリッジ72(図9)を有し形成される点を除いて、上述の減衰装置1と同様である。内側ハウジング71は金属で作られ、かつ前述のようにピストン10と滑り組合いをする円筒状の内面を備える。減衰装置1と70との間の基本的な相違は突起72の形成であり、これら突起はハウジング71の外面のまわりに円周方向で等間隔に置かれ、そして上述のように溝54内に延びる。この構成は、減衰装置1の均一性の小さな電場と比較して流体移動ダクト74を通して加えられるより一様な電場を与える。しかし、減衰装置70の流体移動ダクト74は上述の減衰装置1がしたようなブリード溝は提供しない。
【0038】
減衰装置70により得られる機能及び効果は、ブリード溝のない点を除いて、一般に上に説明されたものと同様である。減衰装置70においては、溝54を形成する電極52の部分と突起72との間の距離は一定であり、更に隣接突起72間に形成される円弧状の面76とスプライン55の円弧状外面56との間の半径方向距離とも等しいことが好ましい。
【0039】
電極52並びに内側ハウジング71は、減衰装置1におけると同様に、好ましくは、流体移動ダクト74の軸方向長さの全長を通して延び、更に流体移動ダクトに均一でかつ連続した断面積を提供する。しかし、ある種の用途に対しては、外側電極52の長さ及び内側ハウジングの突起72により与えられる縦溝又は溝の区域を短くすることが望ましいことがある。
【0040】
本発明の第3の実施例が一般に80で示され、その詳細が図10−12に図示される。減衰装置80は、同様に絶縁材料で作られた外側ハウジング81に、長手方向又は軸方向に延びている多数の溝82が機械加工され又は形成されることを除いて上述の減衰装置1と同様である。これらの溝は外側ハウジング81と内側円筒状ハウジング2との間に形成された流体移動ダクト83の長手方向又は軸方向の長さを通して延びることが好ましい。この構成においては、一般に84で示された外側電極又は電圧印加電極は、ダクト83の全長にわたり延びているL字状の複数の金属ストリップ85により形成される。各ストリップ85は弧状の脚86と半径方向外向きに延びている脚87を備える。弧状の脚86は、溝82により外側ハウジング81に形成されたスプライン状の突起89の内側円弧面88に隣接して取り付けられる。半径方向の脚85は各溝82の側壁90に沿って延びる。
【0041】
細長くて長手方向に延びている複数の金属ストリップ91が、ストリップの脚87と向かい合いの溝82の各壁93に形成された相補的な形状の凹所92内に据えられる。ストリップ91は隣接のL字形金属ストリップ85とは電気的に絶縁されかつ接地される。
【0042】
L字形金属ストリップ85と金属ストリップ91との組立体は、減衰装置1及び70に設けられたスプライン型又は縦溝型の電極形状を形成し、更に減衰装置1及び70によると同様に、電圧が印加されたときにスプライン又は縦溝の頂部と内側ハウジング2により与えられた向かい合いの接地電極との間に電場が形成される。しかし、金属ストリップ91による第2の接地電極の存在のため、縦溝の谷部分も帯電され、これにより前述の減衰装置1において生ずるような谷の溝を通る流体の漏洩量又はブリード量を減らしかつ制御することができる。この形状は、減衰装置1において生ずるようなER流体のための幾分かの漏洩又はブリード用の溝を提供しかつその制御を与える。溝82は一般に平らな底面95を有するように示されたが、得られる結果に影響を与えることなく、上述の減衰装置1又は70において溝54で示されたように湾曲させることができる。
【0043】
また、本発明の理念に影響を与えることなく、溝82の数及びその幅と深さとは、図10−12に示された電極の形状、特にストリップ91により与えられた第2の接地電極を有する減衰装置により達成したい特定の減衰特性に応じて変更することができる。
【0044】
流体ダクト83の一方の端部又は両端に取り付けられた給電リング(図示せず)を一例とする種々の構造により、電圧印加電極を形成するL字形金属ストリップ85に電圧を与えることができる。
【0045】
概説すれば、種々の実施例は、ER流体の使用を意図した振動減衰装置であって、比較的簡単な構造、組立と車両への取付けが容易でかつ流体移動ダクトを種々の形状となし得る前記装置を提供する。本発明の別の利点は、電極への電気接続が従来のER減衰装置におけるようにER流体を通過する必要がなく、電源に接続された電極スリーブだけしか必要ないことである。これは、金属で形成された内側ハウジングを接地できかつ外側ハウジングを絶縁材料で形成できるので、内部に置かれかつ電気的に絶縁された電極スリーブを外部電源に接続するためには、外側ハウジングを通過する電気コネクターの通過を要するだけであり、従って印加電圧の火花放電又は回路短絡による故障を起こしにくい減衰装置を提供する。
【0046】
更に、減衰装置1、70及び80は、劣悪な車両乗心地を避けるために極めて高い液圧を逃がすようにブリード溝を提供するために非環状の流体ダクトを有する縦溝型又はスプライン型の電極構造を提供する。ブリード溝は、ER流体のずれ速度を減らすための付加的な流路区域も与える。更に、減衰装置80における接地電極ストリップ91の使用は、電極のスプライン間に形成された溝の谷に形成されたブリード溝の更なる制御を提供する。
【0047】
従って、本発明の振動減衰装置は、簡単化され、多くの目的の総てを達成する効果的、安全、低費用でかつ効率的な装置を提供し、従来装置で遭遇した難点をなくし、更に本技術における問題点を解決しかつ新たな結果を得た。
【0048】
以上の説明においては、簡明、明確及び理解のために幾つかの用語が使用されたが、かかる用語は説明のために使用されたものであり広く解釈すべきものであるので、従来技術の要求以上の不必要な制限をこれらに加えるべきではない。
【0049】
更に、本発明の説明及び図面は例示のものであり、本発明の限界は図示され説明された詳細そのものには限定されない。
【0050】
本発明の特徴、新知見及び原理の説明にあたり、この改良された振動減衰装置の構成方法と使用方法、構造の特徴、及び新規かつ有用な構造、装置、要素、配列、部品及び組合せが実施態様において述べられる。
【0051】
本発明の実施態様は次の通りである。
【0052】
1. ピストン室を形成している内側ハウジング、
ピストン室内で軸方向に動くことができかつ前記室を2個の分離した流体室に分割しているピストンであって、前記内側ハウジングより外に延びているピストンロッドを有する前記ピストン、
内側ハウジングの少なくも一部分を囲んでいる外側ハウジング、
ピストンロッドを第1の支持構造に連結するための第1の手段、
第1の構造から離れた第2の構造に一方のハウジングを連結する第2の手段であって、これにより減衰装置上の荷重は前記一方のハウジングとピストンロッドとにより支持される第2の手段、
前記内側ハウジングと前記外側ハウジングとの間に形成されかつ前記ピストンの両側の前記流体室間の連通を与えている流体移動ダクト手段であって、前記流体室は電気レオロジー(ER)流体で満たされるようにされた流体移動ダクト手段、及び
ダクト手段を通過しているER流体の流れの抵抗を大きくするようにダクト手段の少なくも一部分を横切る電場を作るために移動ダクト手段に取り付けられた電極手段であって、ダクト手段の少なくも一部分を通して長手方向に延びかつ円周方向で間隔を空けられた複数のスプライン及び中間溝により形成されている電極手段
を備えた振動減衰装置。
【0053】
2.電極手段が、流体ダクト手段に隣接した外側ハウジングの内面に隣接して設けられた金属スリーブを有し、更に前記電極手段に電圧を印加するために電気的接続手段が外側ハウジングを貫いて延びかつ前記スリーブに電気的に接続される実施態様1に定められた振動減衰装置。
【0054】
3.外側ハウジングが電気絶縁材料で形成される実施態様2に定められた振動減衰装置。
【0055】
4.電極手段スリーブが円筒状の内面を有し、更に前記スリーブに溝が形成されかつこの溝が前記内面から前記スリーブ内に半径方向に延び、これにより溝の隣接した対の間の前記内面の中間部分がスプラインを形成する実施態様2に定められた振動減衰装置。
【0056】
5.内側ハウジングの外面に沿って長手方向に延びている複数の突起が前記内側ハウジングに形成され、更に前記突起が電極手段スリーブのある溝の中に延びる実施態様4に定められた振動減衰装置。
【0057】
6.溝が0.5mmから1.0mmの間の幅及び1.0mmから3.0mmの間の深さを有する実施態様1に定められた振動減衰装置。
【0058】
7.流体移動ダクト手段が溝の円周方向の幅(W)に実質的に等しい半径方向の幅(S)を有する実施態様1に定められた振動減衰装置。
【0059】
8.溝の円周方向の幅(W)、溝の半径方向深さ(D)、及び内側ハウジングとスプラインとの間の半径方向距離(S)の相互関係が式
【0060】
【数2】
【0061】
で定められる実施態様1に定められた振動減衰装置。
【0062】
9.電極手段がスプラインを形成する複数の細長い第1の金属ストリップを有し、更に複数の第2の電極を提供するように複数の第2の金属ストリップが複数の溝の中に取り付けられかつ第1のストリップより電気的に絶縁される実施態様1に定められた振動減衰装置。
【0063】
10.第1の金属ストリップの各が、内側ハウジングから半径方向で間隔を空けられた円弧状の部分及び関係の隣接溝の中に延びる第2の部分を備え、更に前記第2の部分が第2の金属ストリップより円周方向で間隔を空けられ両者間に間隙を形成する実施態様9に定められた振動減衰装置。
【0064】
11.環状の流体ダクト手段はその長手方向の長さを通して実質的に一定の断面積を有する実施態様1に定められた振動減衰装置。
【0065】
12.内側ハウジングの第2の端部に隣接して前記ハウジング内に圧力ガス容器が取り付けられる実施態様1に定められた振動減衰装置。
【0066】
13.ガス容器を流体室から分離するために内側ハウジング内に取り付けられた可動の仕切り手段を備える実施態様12に定められた振動減衰装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動減衰装置の側面図である。
【図2】図1に示された振動減衰装置の一部切り取りかつ断面にした拡大分解図である。
【図3】図1の減衰装置の長手方向の断面図である。
【図4】図3の線4−4において得られた断面図及び円で囲まれた部分の拡大断面図Aである。
【図5】図3の線3−3において得られた断面図である。
【図6】本発明の振動減衰装置の第2の実施例の図3と同様な長手方向の断面図である。
【図7】図6の線7−7において得られた断面図である。
【図8】図6の線8−8において得られた断面図である。
【図9】図7の円で囲まれた部分の拡大断面図である。
【図10】本発明の振動減衰装置の第3の実施例の図4−5と同様な断面図である。
【図11】本発明の振動減衰装置の第3の実施例の図7−8と同様な断面図である。
【図12】図10の円で囲まれた部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
4 内側円筒面
5 外側円筒面
10 ピストン
11 ピストン室
12 ピストンロッド
13 開口
17 開口
20 連結具
37 流体移動ダクト
52 電極
54 溝
55 スプライン
Claims (1)
- ピストン室を形成している金属内側ハウジング、
ピストン室内で軸方向に動くことができかつ前記室を2個の分離した流体室に分割しているピストンであって、前記内側ハウジングより外に延びているピストンロッドを有する前記ピストン、
内側ハウジングの少なくも一部分を囲んでいる、絶縁材料で形成された外側ハウジング、
ピストンロッドを第1の支持構造に連結するための第1の手段、
第1の構造から離れた第2の構造に一方のハウジングを連結する第2の手段であって、これにより減衰装置上の荷重は前記一方のハウジングとピストンロッドとにより支持される第2の手段、
前記内側ハウジングと前記外側ハウジングとの間に形成されかつ前記ピストンの両側の前記流体室間の連通を与えている流体移動ダクト手段であって、前記流体室は電気レオロジー(ER)流体で満たされるようにされた流体移動ダクト手段、
外側ハウジング内に設置され、移動ダクト手段に隣接して配置された金属電極手段であって、ダクト手段の少なくも一部分を通して、外側ハウジングの内面に隣接し且つこれに沿って長手方向に延び、円周方向で間隔を空けられた複数のスプライン及び中間溝が形成されている電極手段、及び
ダクト手段を通過しているER流体の流れの抵抗を大きくするようにダクト手段の一部分を横切る電場を作るために、外側ハウジングを介して延びて且つ電極手段に電気的に接続されている電気的接続手段
を備えた振動減衰装置。
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