JP3916967B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP3916967B2
JP3916967B2 JP2002046873A JP2002046873A JP3916967B2 JP 3916967 B2 JP3916967 B2 JP 3916967B2 JP 2002046873 A JP2002046873 A JP 2002046873A JP 2002046873 A JP2002046873 A JP 2002046873A JP 3916967 B2 JP3916967 B2 JP 3916967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning
special effect
lottery
symbol
game
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002046873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002320709A (ja
Inventor
進 今関
憲路 岸
美紀 杉坂
Original Assignee
株式会社オリンピア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社オリンピア filed Critical 株式会社オリンピア
Priority to JP2002046873A priority Critical patent/JP3916967B2/ja
Publication of JP2002320709A publication Critical patent/JP2002320709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3916967B2 publication Critical patent/JP3916967B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入賞フラグ成立に関する情報を演出を介して遊技者に向かって報知可能な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては、乱数を用いた抽選結果が入賞である場合に当該入賞図柄の入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、前記回転リールが停止した状態で、前記入賞フラグ成立中の入賞図柄が所定の停止位置で停止したことを条件として入賞が確定して遊技者に利益を付与するように設定されている。
そして、入賞フラグが成立していることの報知や、或いは入賞フラグが成立している可能性が大きいことの報知等の入賞フラグ成立に関する情報を報知するか否かや、どのような種類の報知内容にするかは、入賞抽選手段による入賞抽選と同時、或いは、入賞抽選手段による入賞抽選の後、乱数を用いた演出抽選により決定されていた。
【0003】
具体的には、回転リールの回転開始の契機となるスタートスイッチの操作タイミングに基づいて、乱数を採取し、採取した乱数により、入賞抽選が行われる。そして、入賞抽選手段による入賞抽選の結果、所定の入賞フラグが成立した場合には、当該入賞フラグ成立中の入賞図柄に関する所定の演出を行うか否かや、どのような種類の演出を行うかを、乱数を用いた演出抽選により決定していた。その際、演出抽選に使用する乱数取得のタイミングは、スタートスイッチの操作タイミングや、かかる操作タイミングから所定時間経過後に設定されていた。すなわち、演出抽選は、入賞抽選手段の入賞抽選と略同時若しくはそれ以後に行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の遊技機では、入賞抽選手段の入賞抽選のタイミングと、複数の演出内容から、演出を行うか否かや、いかなる種類の演出を行うかの演出抽選のタイミングとを、時間的に、略同時期に設定している。このため、かかる一時期に中央処理演算装置による演算処理や、当該演算処理に基づく一連の制御処理が集中し、制御設計の時間的な自由度が減少するといった第一の問題点があった。
また、従来の遊技機では、かかる演出抽選を、入賞抽選手段による入賞抽選と略同時若しくは、その後に行うため、入賞抽選手段による入賞抽選の前には、入賞図柄毎に、いかなる種類の演出を行うかが、或いは行わないかが未決定の状態である。例えば、入賞抽選手段による入賞抽選の前には、BBゲームの入賞フラグが成立した場合、当該入賞フラグが成立していることの報知を行うか否かや、また、報知を行うとしたら、どんな種類のBBゲームの入賞フラグ成立の演出を行うかが未決定の状態である。このため、入賞抽選手段による入賞抽選の前に、何らかの演出を行おうとしても、入賞抽選後の演出内容と、何らかの関連性のあるような一連の演出内容にすることが難しいという第二の問題点があった。
【0005】
具体的には、例えば、入賞抽選手段による入賞抽選の前に、花火の導火線に火を付けるような事前の演出を行い、入賞抽選結果、所定の入賞図柄の入賞フラグが成立した場合には、花火を打ち上げるような演出を行い、当該入賞フラグが成立しない場合には導火線の火が消えるような一連のストーリー性を有し、入賞抽選の前後で相互に関連性のあるような演出を予め設定することが難しい。それは、入賞抽選の後の演出抽選の結果、演出を行わないことに決定した場合や、別の種類の演出に抽選で決定する場合に対応することができないからである。このため、入賞抽選の前に何らかの演出を行う場合、入賞抽選の前後の演出は、相互に独立した関連性の無い全く別の種類の演出を行うこととなったり、或いは、種々の複数種類の演出内容から選択できずに限られた選択範囲からしか、演出内容を選択できないこととなる等、演出として、面白みのある演出内容にすることが容易では無かった。
【0006】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、演出抽選に伴う中央処理演算装置による演算処理等が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供しようとするものである。
【0007】
更に、請求項1記載の発明は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技の演出抽選を行うことにより、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供しようとするものである。
(請求項2)
すなわち、請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、演出決定に伴う中央処理演算装置による演算処理等が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供しようとするものである。
【0008】
更に、請求項2記載の発明は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技の演出決定を行うことにより、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供しようとするものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、上記した従来の技術の有する第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、入賞抽選手段による入賞抽選の前から、遊技者に対して、所定の入賞図柄に関する入賞フラグ成立の期待感を持たせることができ、また、入賞抽選の前後において、演出内容に関して、物語性や、連続性や、関連性のある一連の演出を行うことができて、演出を面白みのあるものにすることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機を提供しようとするものである。
【0009】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、より少ない演出抽選処理で効果的に演出内容を変更することができる遊技機を提供しようとするものである。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0010】
すなわち、請求項5記載の発明は、より少ない演出決定処理で効果的に演出内容を変更することができる遊技機を提供しようとするものである。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明を具体的に特定したものであり、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、入賞抽選手段の抽選前に図柄別特殊演出テーブルを抽選することにより、抽選処理の一時期への集中を回避し、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供しようとするものである。
【0011】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明を具体的に特定したものであり、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、入賞抽選手段の抽選前に図柄別特殊演出テーブルを決定することにより、抽選処理の一時期への集中を回避し、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供しようとするものである。
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0012】
すなわち、請求項8記載の発明は、大要素特殊演出の特定を容易に行うことができて、入賞図柄毎の特殊演出を明確に認識することができる遊技機を提供しようとするものである。
(請求項9)
請求項9記載の発明は、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、特殊演出の認識性を低下させることができて、遊技をより困難且つ複雑なものにすることができ、遊技が単純なものとなることを回避することができる遊技機を提供しようとするものである。
【0013】
(請求項10)
請求項10記載の発明は、上記した請求項2、3、5、7、8又は9のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項10記載の発明は、過去の演出内容と、現在の演出内容と、未来の演出内容とに、何らかの規則性や、関連性や、連続性や、特徴性を持たせることができて、演出内容にストーリ性を持たせたりすること等が可能となり、演出内容を興味溢れるものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0014】
(請求項11)
請求項11記載の発明は、上記した請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項11記載の発明は、遊技者に対して、入賞フラグが、既に、成立しているのではないかとの期待感を、長時間にわたって、徐々に膨らませて、高揚させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
【0016】
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、本発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)と、種々の情報を演出を介して遊技者に向かって報知するための報知装置(66)と、乱数を用いて入賞図柄(61)の抽選を行うための入賞抽選手段(110)とを備えている。
そして、本発明に係る遊技機(10)は、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果が入賞である場合に当該入賞図柄(61)の入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、前記回転リール(40)が停止した状態で、前記入賞フラグ成立中の入賞図柄(61)が所定の停止位置で停止することを条件として入賞が確定して遊技者に利益を付与するように設定されている。
【0017】
そして、前記演出は、前記報知装置(66)により入賞フラグ成立に関する情報を遊技者に向かって報知するための演出内容がそれぞれ異なる複数の特殊演出を有している。
そして、前記入賞フラグは、遊技者に利益を付与する小役の入賞の入賞フラグと、前記小役の入賞よりも大きな利益を付与する特別入賞の特別入賞フラグとを備えている。
そして、前記入賞フラグのうち小役の入賞フラグは、その入賞フラグが成立した遊技で入賞を確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0018】
そして、前記遊技機(10)は、当該遊技の前記入賞抽選手段(110)の抽選前、入賞図柄(61)毎に、複数の前記特殊演出のうちから、いずれの前記特殊演出を選択するかを乱数を用いた抽選により決定するための特殊演出選択手段(160)と、入賞図柄毎の前記特殊演出に関する情報を記憶するための図柄別特殊演出記憶手段(130)とを備えている。
そして、前記特殊演出選択手段(160)は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄(61)毎の前記特殊演出を抽選により決定している。そして、前記図柄別特殊演出記憶手段(130)は、前記特殊演出選択手段(160)の決定結果を記憶している。
【0019】
そして、前記報知装置(66)は、前記入賞抽選手段(110)の抽選の結果に基づいて、前記図柄別特殊演出記憶手段(130)に記憶させた前記小役の入賞図柄(61)毎の特殊演出を、当該遊技で行うことを特徴とする。
また、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである
【0020】
また、ここで、「入賞フラグ成立に関する情報」とは、主として、入賞フラグが成立していることの情報を含むものであるが、その他にも、入賞フラグが成立している可能性があることの情報や、入賞フラグが成立している可能性の大小の情報や、入賞フラグが成立していないことの情報や、入賞フラグが成立している入賞図柄を特定した情報や、複数の入賞図柄のうち、いずれか一つの入賞図柄に関して入賞フラグが成立していることの情報等も含むものである。
また、ここで、「特殊演出」とは、遊技者に向かって種々の情報を報知するための演出のうち、入賞フラグ成立に関する情報を報知するための演出を意味するものであって、具体的には、例えば、図6の演出A、B、C、D、E、F、G、Zを意味するものである。
【0021】
また、ここで、「前記特殊演出選択手段(160)は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄毎の前記特殊演出を抽選により決定し」のうち、「当該遊技より前の遊技」とは、現在の遊技よりも、少なくとも一つ前の遊技を意味するものであって、現在の遊技の一つ前の遊技でも良く、また、現在の遊技から二つ以上の前の遊技でも良いものである。
また、「入賞抽選時」とは、入賞抽選手段(110)による入賞図柄の抽選を行うための乱数取得のタイミングと略同じ時期に行われるようなものを含むものであって、具体的には、例えば、遊技者によるスタートスイッチ(30)の操作時を含むものである。
【0022】
また、「当該遊技に用いるための入賞図柄毎の前記特殊演出を抽選により決定し」とは、各入賞図柄毎に入賞フラグが成立した場合に、入賞フラグ成立に関する報知を行うか否かや、報知を行う場合には、いかなる種類の報知を行うかを抽選により決定するものを含むものである
(作用)
そして、本発明は、特殊演出選択手段(160)が、当該遊技の入賞抽選手段(110)の抽選前、入賞図柄毎に、複数の特殊演出のうちから、いずれの特殊演出を選択するかを乱数を用いた抽選により決定している。このため、入賞抽選手段(110)の入賞に関する抽選よりも時間的に前に、特殊演出選択手段(160)による演出に関する抽選を行うことができ、両者の実行時を時間的にずらして、両者の実行時の間隔を開けることができる。これにより、両者の実行時が、略同時期に重なるようなものと比較して、中央処理演算装置による演算処理や、当該演算処理に基づく一連の制御処理が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる。
【0023】
更に、本発明は、特殊演出選択手段(160)が、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時、入賞図柄毎に、当該遊技に用いるための特殊演出を抽選により決定している。このため、当該遊技の入賞抽選手段(110)の入賞に関する抽選よりも時間的に前に、特殊演出選択手段(160)による演出に関する抽選を行うことができ、両者の実行時を時間的にずらして、両者の実行時の間隔を一遊技以上開けることができる。これにより、両者の実行時が、当該遊技の略同時期に重なるようなものと比較して、抽選処理に伴う中央処理演算装置による演算処理や、当該演算処理に基づく一連の制御処理が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる。
【0024】
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄毎の特殊演出を抽選により決定している。このため、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時、入賞図柄毎に、入賞フラグが成立した場合に特殊演出を行うか否かや、いかなる種類の特殊演出を行うかが決定されている。すなわち、当該遊技が開始したときには、入賞図柄毎の特殊演出が決定されている。このため、入賞図柄毎の特殊演出に関連した演出を、当該遊技を開始したときから行うような場合には、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前、当該遊技を開始したときから、遊技者に対して、所定の入賞図柄に関する入賞フラグ成立の期待感を持たせることが可能となる。
【0025】
したがって、かかる場合には、所定図柄に関して、当該遊技の開始からの演出と、入賞抽選の後の演出とを、それぞれ何らかの関連性のあるような一連の演出(いずれの報知も行われないような演出も含む)を当該遊技を開始したときから行うことが可能となる。このため、かかる場合には、当該遊技の開始からの演出内容に関して、物語性や、連続性や、関連性のある一連の演出を行うことができて、演出を面白みのあるものにすることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0026】
すなわち、本発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)と、種々の情報を演出を介して遊技者に向かって報知するための報知装置(66)と、乱数を用いて入賞図柄(61)の抽選を行うための入賞抽選手段(110)とを備えている。
そして、本発明に係る遊技機(10)は、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果が入賞である場合に当該入賞図柄(61)の入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、前記回転リール(40)が停止した状態で、前記入賞フラグ成立中の入賞図柄(61)が所定の停止位置で停止することを条件として入賞が確定して遊技者に利益を付与するように設定されている。
【0027】
そして、前記演出は、前記報知装置(66)により入賞フラグ成立に関する情報を遊技者に向かって報知するための演出内容がそれぞれ異なる複数の特殊演出を有している。
そして、前記入賞フラグは、遊技者に利益を付与する小役の入賞の入賞フラグと、前記小役の入賞よりも大きな利益を付与する特別入賞の特別入賞フラグとを備えている。
そして、前記入賞フラグのうち小役の入賞フラグは、その入賞フラグが成立した遊技で入賞を確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0028】
そして、前記遊技機(10)は、当該遊技の前記入賞抽選手段(110)の抽選前、入賞図柄(61)毎に、複数の前記特殊演出のうちから、いずれの前記特殊演出を選択するかを決定するための特殊演出選択手段(160)と、入賞図柄(61)毎の前記特殊演出に関する情報を記憶するための図柄別特殊演出記憶手段(130)とを備えている。
そして、前記特殊演出選択手段(160)は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄(61)毎の前記特殊演出を決定している。そして、前記図柄別特殊演出記憶手段(130)は、前記特殊演出選択手段(160)の決定結果を記憶している。
【0029】
そして、前記報知装置(66)は、前記入賞抽選手段(110)の抽選の結果に基づいて、前記図柄別特殊演出記憶手段(130)に記憶させた前記小役の入賞図柄(61)毎の特殊演出を、当該遊技で行うことを特徴とする。
また、ここで、「回転リール(40)」、「遊技機(10)」とあるのは、請求項1の手段で説明したものと同一の意味である
また、ここで、「入賞フラグ成立に関する情報」、「特殊演出」とあるのは、請求項1の手段で説明したものと同一の意味である。
また、ここで、「前記特殊演出選択手段(160)は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄毎の前記特殊演出を決定し」のうち、「当該遊技より前の遊技」とは、現在の遊技よりも、少なくとも一つ前の遊技を意味するものであって、現在の遊技の一つ前の遊技でも良く、また、現在の遊技から二つ以上の前の遊技でも良いものである。
【0030】
また、「入賞抽選時」とは、入賞抽選手段(110)による入賞図柄の抽選を行うための乱数取得のタイミングと略同じ時期に行われるようなものを含むものであって、具体的には、例えば、遊技者によるスタートスイッチ(30)の操作時を含むものである。
また、「当該遊技に用いるための入賞図柄毎の前記特殊演出を決定し」とは、各入賞図柄毎に入賞フラグが成立した場合に、入賞フラグ成立に関する報知を行うか否かや、報知を行う場合には、いかなる種類の報知を行うかを決定するものを含むものである
【0031】
(作用)
そして、本発明は、特殊演出選択手段(160)が、当該遊技の入賞抽選手段(110)の抽選前、入賞図柄毎に、複数の特殊演出のうちから、いずれの特殊演出を選択するかを決定している。このため、入賞抽選手段(110)の入賞に関する抽選よりも時間的に前に、特殊演出選択手段(160)による演出に関する決定を行うことができ、両者の実行時を時間的にずらして、両者の実行時の間隔を開けることができる。これにより、両者の実行時が、略同時期に重なるようなものと比較して、中央処理演算装置による演算処理や、当該演算処理に基づく一連の制御処理が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる。
【0032】
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時、入賞図柄毎に、当該遊技に用いるための特殊演出を決定している。このため、当該遊技の入賞抽選手段(110)の入賞に関する決定よりも時間的に前に、特殊演出選択手段(160)による演出に関する抽選を行うことができ、両者の実行時を時間的にずらして、両者の実行時の間隔を一遊技以上開けることができる。これにより、両者の実行時が、当該遊技の略同時期に重なるようなものと比較して、決定処理に伴う中央処理演算装置による演算処理や、当該演算処理に基づく一連の制御処理が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる。
【0033】
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄毎の特殊演出を決定している。このため、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時、入賞図柄毎に、入賞フラグが成立した場合に特殊演出を行うか否かや、いかなる種類の特殊演出を行うかが決定されている。すなわち、当該遊技が開始したときには、入賞図柄毎の特殊演出が決定されている。このため、入賞図柄毎の特殊演出に関連した演出を、当該遊技を開始したときから行うような場合には、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前、当該遊技を開始したときから、遊技者に対して、所定の入賞図柄に関する入賞フラグ成立の期待感を持たせることが可能となる。
【0034】
したがって、かかる場合には、所定図柄に関して、当該遊技の開始からの演出と、入賞抽選の後の演出とを、それぞれ何らかの関連性のあるような一連の演出(いずれの報知も行われないような演出も含む)を当該遊技を開始したときから行うことが可能となる。このため、かかる場合には、当該遊技の開始からの演出内容に関して、物語性や、連続性や、関連性のある一連の演出を行うことができて、演出を面白みのあるものにすることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0035】
すなわち、前記報知装置(66)による前記特殊演出は、前記入賞抽選手段(110)の抽選前に行われるものを含むことを特徴とする。
なお、ここで、「前記報知装置(66)による前記特殊演出は、前記入賞抽選手段(110)の抽選前に行われるものを含む」の「前記特殊演出」には、例えば、入賞抽選手段(110)の抽選前に、当該遊技では、いずれの入賞フラグが成立しているかを遊技者に向かって略完全に報知する略完全告知(100%完全告知ではないが、それに近似したもの)を入賞フラグ成立後に行うことを知らせるようなものを含むものである略完全告知の特殊演出を、いずれかの入賞フラグが成立した場合には行うことを、入賞抽選手段(110)の入賞抽選前に報知することにより、遊技者は入賞抽選前であっても期待感を持って遊技を進めることができ、入賞フラグ成立後は、遊技者に有利に遊技を進めることができるものである
【0036】
さらに、本発明は、例えば、入賞抽選手段(110)の抽選前の特殊演出選択手段(160)の抽選により、いずれの入賞フラグも成立していない、いわゆるハズレの場合に特殊演出Zを行うことに決定しているとき、入賞抽選手段(110)の抽選前、報知装置(66)が、当該特殊演出Zの演出内容に関連するような演出を行うことを含むものである。具体的には、例えば、ハズレの特殊演出Zが、爆弾の導火線の火が消えるような演出内容であり、特殊演出Zの演出内容に関連するような演出が、爆弾の導火線に火が点火されるような演出内容である。すなわち、特殊演出選択手段(160)の選択により、ハズレの特殊演出として、爆弾の導火線の火が消えるような特殊演出Zに決定されているような場合に、入賞抽選手段(110)の抽選前、爆弾の導火線に火が点火されるような関連演出が行われるものである。
【0037】
なお、ここで、上述した「特殊演出」には、遊技者に向かっていかなる報知も行わない演出無しも含まれるものである。具体的には、例えば、入賞抽選手段(110)の抽選前における特殊演出選択手段(160)の抽選結果、いずれの入賞フラグも成立していないハズレの場合にいずれの報知も行わないような特殊演出Zに決定しているとき、入賞抽選手段(110)の抽選前にも、報知装置(66)が、いずれの報知も行わないようなものを含むものである。
(作用)
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、入賞図柄毎に、入賞フラグが成立した場合、特殊演出を行うか否かや、特殊演出を行う場合には、複数の特殊演出のうちから、いずれの特殊演出を選択するかを決定により、当該遊技の入賞抽選手段(110)の抽選前に既に決定している。すなわち、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前には、入賞図柄毎に、入賞フラグが成立した場合、特殊演出を行うか否かや、特殊演出を行う場合には、いかなる種類の演出を行うかが、既に決定されている。このため、所定の入賞図柄に関して、既に特殊演出選択手段(160)により決定されている入賞図柄毎の特殊演出(報知無しも含む)に関連した演出(報知無しも含む)を、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前に、行うことが可能となる。これにより、かかる演出は、入賞フラグ成立後の演出の内容や発生頻度とは全く無関係に入賞抽選前に何らかの演出を行うようなものと比較して、入賞フラグ成立後の特殊演出の内容との間に関連性を有し、また、入賞フラグ成立後の当該特殊演出の発生頻度との間に相関性を有することが可能となる。したがって、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前から、遊技者に対して、所定の入賞図柄に関する入賞フラグ成立の期待感を持たせることが可能となる。
【0038】
そして、所定図柄に関して、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前後に、それぞれ何らかの関連性のあるような一連の演出(いずれの報知も行われないような演出も含む)を行うことが可能となる。このため、入賞抽選の前後において、演出内容に関して、物語性や、連続性や、関連性のある一連の演出を行うことができて、演出を面白みのあるものにすることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0039】
すなわち、前記特殊演出選択手段(160)は、当該遊技より前の遊技の入賞フラグが成立した入賞図柄(61)の前記特殊演出を前記抽選により決定している。
そして、前記図柄別特殊演出記憶手段(130)は、前記特殊演出選択手段(160)の決定結果に基づいて、当該入賞図柄(61)の特殊演出を書き換えることを特徴とする。
なお、ここで、「前記特殊演出選択手段(160)は、当該遊技より前の遊技の入賞フラグが成立した入賞図柄の前記特殊演出を前記抽選により決定し」とは、当該遊技より前の遊技で入賞フラグが成立した入賞図柄の特殊演出の種類を、前記抽選により決定することを意味するものである。なお、ここで、「前記抽選」は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時や、当該遊技より前の遊技の遊技終了時や、当該遊技より前の遊技のいずれかの前記回転リール(40)の停止操作時等に行われるものを含むものである
【0040】
また、ここで、「前記図柄別特殊演出記憶手段(130)は、前記特殊演出選択手段(160)の決定結果に基づいて、当該入賞図柄の特殊演出を書き換える」とは、具体的には、例えば、上述した例の場合、特殊演出選択手段(160)の抽選の結果により、入賞図柄ベルの特殊演出が、当初Cに設定されていたものから、Eに変更されるようなものを含むものである。すなわち、入賞図柄毎の演出内容を記憶した演出テーブルを、図4に示すような入賞図柄ベルの特殊演出をCに設定しているものから、図5に示すような入賞図柄ベルの特殊演出をEに設定したものに書き換えるようなことを含むものである。
【0041】
(作用)
本発明は、当該遊技より前の遊技の入賞フラグが成立した入賞図柄の前記特殊演出を抽選により決定し、当該入賞図柄の前記特殊演出の内容を当該抽選結果に基づいて書き換えている。このため、前の遊技で実際に演出が遊技者に向かって行われた入賞図柄の特殊演出だけを変更することにより、入賞図柄と特殊演出との対応関係を遊技者に解り難くすることができる。これにより、全ての入賞図柄の特殊演出を毎回、演出抽選によりシャッフルするようなものと比較して、より少ない演出抽選処理で効果的に演出内容を変更することができる。
【0042】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記特殊演出選択手段(160)は、当該遊技より前の遊技の入賞フラグが成立した入賞図柄(61)の前記特殊演出を決定している。
そして、前記図柄別特殊演出記憶手段(130)は、前記特殊演出選択手段(160)の決定結果に基づいて、当該入賞図柄(61)の特殊演出を書き換えることを特徴とする。
【0043】
なお、ここで、「前記特殊演出選択手段(160)は、当該遊技より前の遊技の入賞フラグが成立した入賞図柄の前記特殊演出を決定し」とは、当該遊技より前の遊技で入賞フラグが成立した入賞図柄の特殊演出の種類を、決定することを意味するものである。なお、ここで、「決定」は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時や、当該遊技より前の遊技の遊技終了時や、当該遊技より前の遊技のいずれかの前記回転リール(40)の停止操作時等に行われるものを含むものである。具体的には、例えば、当初、特殊演出のテーブルとして図4に示すような演出内容を有している場合であって、当該遊技より前の遊技で、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立したとき、図32に示す演出順序テーブルにより、入賞図柄ベルの特殊演出のみを特殊演出選択手段(160)が決定により、例えば特出演出Eに決定するようなものを含むものである。
【0044】
また、ここで、「前記図柄別特殊演出記憶手段(130)は、前記特殊演出選択手段(160)の決定結果に基づいて、当該入賞図柄の特殊演出を書き換える」とは、具体的には、例えば、上述した例の場合、特殊演出選択手段(160)の決定の結果により、入賞図柄ベルの特殊演出が、当初Cに設定されていたものから、予め定めた所定の順序に従って、Eに変更されるようなものを含むものである。すなわち、入賞図柄毎の演出内容を記憶した演出テーブルを、図4に示すような入賞図柄ベルの特殊演出をCに設定しているものから、図5に示すような入賞図柄ベルの特殊演出をEに設定したものに書き換えるようなことを含むものである。
【0045】
(作用)
本発明は、当該遊技より前の遊技の入賞フラグが成立した入賞図柄の前記特殊演出を決定し、当該入賞図柄の前記特殊演出の内容を当該抽選結果に基づいて書き換えている。このため、前の遊技で実際に演出が遊技者に向かって行われた入賞図柄の特殊演出だけを変更することにより、入賞図柄と特殊演出との対応関係を遊技者に解り難くすることができる。これにより、全ての入賞図柄の特殊演出を毎回、演出決定によりシャッフルするようなものと比較して、より少ない演出決定処理で効果的に演出内容を変更することができる。
【0046】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技機(10)は、入賞図柄(61)毎の前記特殊演出に関する情報を記憶するための図柄別特殊演出記憶手段(130)を備えている。
そして、前記図柄別特殊演出記憶手段(130)は、入賞図柄(61)毎の前記特殊演出を有する複数種類の図柄別特殊演出テーブル(131)を備えている。
そして、前記特殊演出選択手段(160)は、前記入賞抽選手段(110)の抽選前、複数種類の前記図柄別特殊演出テーブル(131)のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブル(131)を選択するかを乱数を用いた抽選により決定している。
【0047】
そして、前記報知装置(66)は、前記特殊演出選択手段(160)の選択した前記図柄別特殊演出テーブル(131)に基づいて、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果に対応した特殊演出を行うことを特徴とする
(作用)
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、当該遊技の入賞抽選手段(110)の抽選前、図柄別特殊演出テーブル(131)を抽選により決定しているため、入賞抽選と演出抽選とが同時期に重なるようなものと比較して、演算処理や、当該演算処理に基づく一連の制御処理が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる。
【0048】
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、いずれの図柄別特殊演出テーブル(131)を選択するかを、乱数を用いた抽選により、当該遊技の入賞抽選手段(110)の抽選前に決定している。すなわち、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前には、各入賞図柄毎の特殊演出を有する図柄別特殊演出テーブル(131)が決定され、入賞図柄毎に、入賞フラグが成立した場合、特殊演出を行うか否かや、特殊演出を行う場合には、いかなる種類の演出を行うかが、既に決定されている。このため、所定の入賞図柄に関して、既に図柄別特殊演出テーブル(131)に記憶されている特殊演出(報知無しも含む)に関連した演出(報知無しも含む)を、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前に、行うことが可能となる。これにより、かかる演出は、入賞フラグ成立後の演出の内容や発生頻度とは全く無関係に入賞抽選前に何らかの演出を行うようなものと比較して、入賞フラグ成立後の特殊演出の内容との間に関連性を有し、また、入賞フラグ成立後の当該特殊演出の発生頻度との間に相関性を有することが可能となる。したがって、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前から、遊技者に対して、所定の入賞図柄に関する入賞フラグ成立の期待感を持たせることが可能となる。
【0049】
そして、所定図柄に関して、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前後に、それぞれ何らかの関連性のあるような一連の演出(いずれの報知も行われないような演出も含む)を行うことが可能となるため、入賞抽選の前後において、演出内容に関して、物語性や、連続性や、関連性のある一連の演出を行うことができて、演出を面白みのあるものにすることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる。
そして、本発明は、特殊演出選択手段(160)が、予め設定した複数種類の図柄別特殊演出テーブル(131)のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブル(131)を選択するかを決定している。このため、図柄別特殊演出テーブル(131)における各入賞図柄毎の特殊演出(報知無しを含む)を、予め所定の分類方法や、演出内容によって自由に設定することができる。これにより、図柄別特殊演出テーブル(131)毎に、演出内容に共通の特徴を有する特殊演出を組み合わせることができ、また、全ての入賞図柄の特殊演出の演出内容の設定を一度に変更することができる。したがって、特殊演出の演出内容の設定の自由度を増加させることができる。そして、入賞抽選手段(110)の抽選前後において、効果的な互いに関連性のある演出を行うことを可能とするものである。
【0050】
具体的には、例えば、一つの図柄別特殊演出テーブル(131)の各入賞図柄毎の特殊演出の全てを特殊演出Z(報知無し)に設定することにより、当該図柄別特殊演出テーブル(131)を選択した場合、いかなる報知も行われないようにすることができる。また、一つの図柄別特殊演出テーブル(131)の各入賞図柄毎の特殊演出の全てを、例えば、花火や爆弾やキャラクター等の共通のテーマや概念を有する演出内容に設定することにより、入賞抽選手段(110)の抽選前から、かかる共通のテーマや概念を有する特殊演出の演出内容に関連した演出を行うことができるものである。
【0051】
そして、特殊演出選択手段(160)が、複数種類の図柄別特殊演出テーブル(131)から、いずれの図柄別特殊演出テーブル(131)を選択するかを乱数を用いた抽選で選択する際の抽選確率を、所定の数値に設定することにより、特殊演出の発生頻度や信頼度を一括して設定することができる
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技機(10)は、入賞図柄(61)毎の前記特殊演出に関する情報を記憶するための図柄別特殊演出記憶手段(130)を備えている。
【0052】
そして、前記図柄別特殊演出記憶手段(130)は、入賞図柄(61)毎の前記特殊演出を有する複数種類の図柄別特殊演出テーブル(131)を備えている。
そして、前記特殊演出選択手段(160)は、前記入賞抽選手段(110)の抽選前、複数種類の前記図柄別特殊演出テーブル(131)のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブル(131)を選択するかを決定している。
そして、前記報知装置(66)は、前記特殊演出選択手段(160)の選択した前記図柄別特殊演出テーブル(131)に基づいて、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果に対応した特殊演出を行うことを特徴とする
【0053】
(作用)
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、当該遊技の入賞抽選手段(110)の抽選前、図柄別特殊演出テーブル(131)を決定しているため、入賞抽選と演出決定とが同時期に重なるようなものと比較して、演算処理や、当該演算処理に基づく一連の制御処理が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる。
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、いずれの図柄別特殊演出テーブル(131)を選択するかを、当該遊技の入賞抽選手段(110)の抽選前に決定している。すなわち、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前には、各入賞図柄毎の特殊演出を有する図柄別特殊演出テーブル(131)が決定され、入賞図柄毎に、入賞フラグが成立した場合、特殊演出を行うか否かや、特殊演出を行う場合には、いかなる種類の演出を行うかが、既に決定されている。このため、所定の入賞図柄に関して、既に図柄別特殊演出テーブル(131)に記憶されている特殊演出(報知無しも含む)に関連した演出(報知無しも含む)を、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前に、行うことが可能となる。これにより、かかる演出は、入賞フラグ成立後の演出の内容や発生頻度とは全く無関係に入賞抽選前に何らかの演出を行うようなものと比較して、入賞フラグ成立後の特殊演出の内容との間に関連性を有し、また、入賞フラグ成立後の当該特殊演出の発生頻度との間に相関性を有することが可能となる。したがって、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前から、遊技者に対して、所定の入賞図柄に関する入賞フラグ成立の期待感を持たせることが可能となる。
【0054】
そして、所定図柄に関して、入賞抽選手段(110)による入賞抽選の前後に、それぞれ何らかの関連性のあるような一連の演出(いずれの報知も行われないような演出も含む)を行うことが可能となるため、入賞抽選の前後において、演出内容に関して、物語性や、連続性や、関連性のある一連の演出を行うことができて、演出を面白みのあるものにすることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる。
そして、本発明は、特殊演出選択手段(160)が、予め設定した複数種類の図柄別特殊演出テーブル(131)のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブル(131)を選択するかを決定している。このため、図柄別特殊演出テーブル(131)における各入賞図柄毎の特殊演出(報知無しを含む)を、予め所定の分類方法や、演出内容によって自由に設定することができる。これにより、図柄別特殊演出テーブル(131)毎に、演出内容に共通の特徴を有する特殊演出を組み合わせることができ、また、全ての入賞図柄の特殊演出の演出内容の設定を一度に変更することができる。したがって、特殊演出の演出内容の設定の自由度を増加させることができる。そして、入賞抽選手段(110)の抽選前後において、効果的な互いに関連性のある演出を行うことを可能とするものである。
【0055】
具体的には、例えば、一つの図柄別特殊演出テーブル(131)の各入賞図柄毎の特殊演出の全てを特殊演出Z(報知無し)に設定することにより、当該図柄別特殊演出テーブル(131)を選択した場合、いかなる報知も行われないようにすることができる。また、一つの図柄別特殊演出テーブル(131)の各入賞図柄毎の特殊演出の全てを、例えば、花火や爆弾やキャラクター等の共通のテーマや概念を有する演出内容に設定することにより、入賞抽選手段(110)の抽選前から、かかる共通のテーマや概念を有する特殊演出の演出内容に関連した演出を行うことができるものである。
【0056】
そして、特殊演出選択手段(160)が、複数種類の図柄別特殊演出テーブル(131)から、いずれの図柄別特殊演出テーブル(131)を選択するかを、所定の順番に設定することにより、特殊演出の発生頻度や信頼度を一括して設定することができる。
具体的には、例えば、一つの図柄別特殊演出テーブル(131)の各入賞図柄毎の特殊演出の全てを特殊演出Z(報知無し)に設定し、残りの図柄別特殊演出テーブル(131)には、特殊演出Z(報知無し)が含まれないように設定する。そして、前記特殊演出Zのみからなる図柄別特殊演出テーブル(131)の発生回数を10回のうち、6回に設定すると、当該遊技における特殊演出Z(報知無し)の発生頻度は、統計的に見たとき、10回のうち、6回発生することとなる。
【0057】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の大要素特殊演出を有し、前記大要素特殊演出は、一種類からなることを特徴とする。
なお、ここで、「大要素特殊演出」とは、特殊演出を構成する大きな要素であり、それぞれが異なる演出内容から形成されるものである。具体的には、例えば、図6のA、B・・G、Zのそれぞれ(例えばA)を意味するものである。
【0058】
また、ここで、「特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の大要素特殊演出を有し」とは、具体的には、例えば、図6に示すように、特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の大要素特殊演出A、B、C・・G、Zから構成されていることを意味するものである。
また、ここで、「大要素特殊演出は、一種類からなる」とは、具体的には、例えば、図6に示す大要素特殊演出Aの内容が、図6に示すように、音a→発光a→発光b→音bの一つの種類からなることを意味するものである。
また、ここで、「大要素特殊演出は、一種類からなる」とあるが、大要素特殊演出は、複数の入賞図柄の特殊演出として、同一のものが使用される場合を含むものである。具体的には、例えば、特殊演出Aが、入賞図柄BBだけではなく、他の入賞図柄ベルにも使用されるようなものを含むものである。
【0059】
(作用)
本発明は、大要素特殊演出が、一種類からなる。このため、抽選等による不確定要因が全く入り込まずに、入賞図柄毎に決定されている一種類の大要素特殊演出が行われる。これにより、遊技者は、大要素特殊演出の特定を容易に行うことができて、入賞図柄毎の特殊演出を明確に認識することができる。
(請求項9)
請求項9記載の発明は、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0060】
すなわち、前記特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の大要素特殊演出を有し、前記大要素特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の小要素特殊演出を有している。
そして、前記特殊演出選択手段(160)は、複数の小要素特殊演出のうちから、いずれの小要素特殊演出を選択するかを決定している。
そして、前記報知装置(66)は、前記特殊演出選択手段(160)の選択の結果、決定された前記小要素特殊演出を行うことを特徴とする。
なお、ここで、「大要素特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる小要素特殊演出を有し」とは、具体的には、例えば、図20に示すように、大要素特殊演出Aが、小要素特殊演出a1と、小要素特殊演出a2と、小要素特殊演出a3と、小要素特殊演出a4と、小要素特殊演出a5とを有しているようなものを含むものである。そして、小要素特殊演出a1から小要素特殊演出a5は、図20に示すように、互いに異なる演出内容を有しているようなものを含むものである。
【0061】
また、ここで、「いずれの小要素特殊演出を選択するかを決定し」とあるが、決定するための選択の手段は、特に限定されるものではなく、例えば、予め定めた所定の順番により選択するものや、抽選により選択するものや、遊技者の所定の操作結果により選択するもの等を含むものである。
(作用)
本発明は、大要素特殊演出が、さらに、演出内容が異なる複数の小要素特殊演出を有している。そして、特殊演出選択手段(160)により複数の小要素特殊演出(例えばa1乃至a5)のうちから選択した小要素特殊演出(例えばa1)を、報知装置(66)により行っている。このため、大要素特殊演出が一種類ではなく、複数種類、存在することとなり、遊技者にとって、現在行われている特殊演出が、いずれの大要素特殊演出であるかを明確に特定することが容易ではなくなる。これにより、特殊演出の認識性を低下させることができて、遊技をより困難且つ複雑なものにすることができ、遊技が単純なものとなることを回避することができる。
(請求項10)
請求項10記載の発明は、上記した請求項2、3、5、7、8又は9のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0062】
すなわち、前記特殊演出選択手段(160)は、いずれの前記特殊演出を選択するかの決定を、予め定められた所定の順序に従って行うことを特徴とする。
本発明は、具体的には、図32に示すような予め定められた所定の順序に従って、特殊演出選択手段(160)が、入賞抽選手段(110)の抽選前、いずれの特殊演出を選択するかを決定するようなものを含むものである。
本発明は、具体的には、例えば、所定の入賞図柄の特殊演出の順序を、同一種類の音の音量が、少しずつ大きくなるような特殊演出を順番に並べることにより、所定の入賞図柄の入賞を予想することができるようなものを含むものである。
【0063】
また、本発明は、具体的には、例えば、所定の入賞図柄の特殊演出の順序を、連続性や、ストーリ性のある動画面とすることにより、当該演出が過去の演出と関連性があることを理解できるようなものを含むものである。
(作用)
本発明は、特殊演出選択手段(160)が、いずれの特殊演出を選択するかの決定を、乱数による抽選によって行うものではなく、予め定められた所定の順序に従って行っている。このため、乱数による抽選のときのような、特殊演出が全くランダムな発生傾向となるのではなく、特殊演出の発生順序を、特徴のある順序に設定することが可能となる。すなわち、過去の演出内容と、現在の演出内容と、未来の演出内容とに、何らかの規則性や、関連性や、連続性や、特徴性を持たせることが可能となる。これにより、演出内容にストーリ性を持たせたりすること等が可能となり、演出内容を興味溢れるものにすることができる。
【0064】
(請求項11)
請求項11記載の発明は、上記した請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記特殊演出は、当該遊技の前記入賞抽選手段(110)の抽選前に行われる抽選前演出と、当該遊技の前記入賞抽選手段(110)の抽選後に行われる抽選後演出とを備え、前記抽選前演出及び前記抽選後演出は、演出内容に関連性を有するように設定されている。
そして、前記特殊演出選択手段(160)は、所定の入賞図柄の抽選前演出を選択し、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果、当該入賞図柄に入賞した場合、当該入賞図柄の抽選後演出を選択するように設定されている。
【0065】
そして、前記報知装置(66)は、前記特殊演出選択手段(160)の決定に基づいた所定の入賞図柄の抽選前演出を行い、当該入賞図柄に入賞した場合、当該入賞図柄の抽選後演出を行うことを特徴とする。
(作用)
本発明は、特殊演出が、抽選前演出と、抽選後演出とを備えている。そして、入賞抽選手段(110)の抽選前に、抽選前演出が行われることにより、遊技者は、何らかの入賞フラグが、既に、成立しているのではないかとの期待感を持つことができる。そして、入賞フラグ成立の期待感を高揚させた状態で、入賞抽選手段(110)の抽選結果、当該入賞図柄に入賞した場合、その抽選前演出の演出内容に関連性を有する抽選後演出が行われ、遊技者の興奮を倍増させることができる。
【0066】
そして、抽選前演出と、抽選後演出とは、演出内容に関連性を有するように設定されているため、入賞抽選手段(110)の抽選の前から、長時間にわたって、遊技者の入賞への期待感を徐々に膨らませることができる。
【0067】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図17は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は特殊演出選択手段のブロック図、図3は遊技機の外観正面図、図4は前回の遊技で決定した今回の遊技の演出テーブルの概略説明図、図5は今回の遊技で決定して書換後の次回の遊技の演出テーブルの概略説明図、図6は各特殊演出の演出内容の概略説明図、図7はBBフラグ成立時の演出判定テーブルの概略説明図、図8はRBフラグ成立時の演出判定テーブルの概略説明図、図9はベルフラグ成立時の演出判定テーブルの概略説明図、図10はプラムフラグ成立時の演出判定テーブルの概略説明図、図11はチェリーフラグ成立時の演出判定テーブルの概略説明図、図12はリプレイフラグ成立時の演出判定テーブルの概略説明図、図13はハズレフラグ成立時の演出判定テーブルの概略説明図及び図14乃至図17は遊技機の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
【0068】
(遊技機10)
図3中、10は、遊技機10を示すものである。
遊技機10は、図3に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
上記回転リール40は、図3の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図3の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の有効入賞ラインが形成されている。
【0069】
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有するものである。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。
【0070】
また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(遊技制御装置21)
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(3)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)入賞抽選手段110
なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。
【0071】
また、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(3)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22)
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、抽選確率等の入賞抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
【0072】
そして、この演出制御装置22は、次の(1)乃至(3)の手段として機能する。
(1)入賞演出データ記憶手段120
(2)入賞演出制御手段150
(3)特殊演出選択手段160
また、演出制御装置22としては、上記した(1)乃至(3)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板24を設けているものである。このため、サブ基板24を交換することにより、演出内容の一部だけが異なる姉妹機を簡単に製造することができる。また、サブ基板24のみを容量や性能が異なる別のものに簡単に交換することができるため、演出内容だけを、例えば、静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場する等の多色、高精細の動画からなる複雑な種々の演出内容のもの等に容易に変更することができる。
【0073】
また、遊技機に使用する制御プログラムを開発するにあたって、主基板23とサブ基板24とに分離されていることにより、開発中のバグが、主基板23側に存在するのか、サブ基板24側に存在するのかの判断を容易に行うことができ、制御プログラム全体を見直さなければならなくなる可能性が低くなり、デバッグを容易に行うことができ、制御プログラムの開発期間の短縮を図ることができる。
また、遊技の制御を行う主基板23と、演出データ等を有するサブ基板24とを有しているため、主基板23は外部からの操作や交換や異物の浸入が難しい密閉式の容器内に堅固に固定し、サブ基板24は外部からの交換が容易な容器内に簡便な手段により着脱可能に取り付けることが可能となる。これにより、演出データ等は、簡単に他のものに交換することができるが、抽選確率等の重要データは外部から操作できないような構造のものに設計することが容易となる。
【0074】
なお、本実施の形態は、上述したような主基板23及びサブ基板24を備えているが、特にこれに限定されるものではなく、主基板23のみからなるようなものや、或いは、更に複数のサブ基板24を備えているようなものでも良いものである。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
【0075】
(出力段)
上記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
【0076】
(投入スイッチ15)
上記投入スイッチ15は、図3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
上記ベットスイッチ16は、図3に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
【0077】
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
上記スタートスイッチ30は、図3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【0078】
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、入賞抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が有効入賞ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図3に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【0079】
(リールユニット60)
上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
(ホッパーユニット65)
上記ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
【0080】
(報知装置66)
上記報知装置66は、遊技者に入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、入賞時にスピーカ67から入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に入賞等を報知させるためのものである。
【0081】
上記報知装置66が行う演出には、この報知装置66により入賞フラグ成立に関する情報を遊技者に向かって報知するための特殊演出を有している。そして、上記報知装置66は、特殊演出選択手段160の抽選結果に基づいた特殊演出を行うものである。そして、上記報知装置66は、入賞抽選手段110の入賞抽選前に、所定の図柄の特殊演出に関連する演出を行うものである。
(特殊演出)
上記特殊演出は、入賞フラグ成立に関する情報を遊技者に向かって報知するために、報知装置66により行われる演出である。この特殊演出は、その演出内容がそれぞれ異なる複数のものからなるものである。
【0082】
上記特殊演出は、図6に示すように、演出内容がそれぞれ異なるA、B、C、D、E、F、G及びZからなる大要素特殊演出を備えている。そして、大要素特殊演出Aは、二種類の音a及び音bと、二種類の発光形態である発光a及び発光bとから構成されるものであって、音a→発光a→発光b→音bの順に行われる一連の演出全体を意味するものである。すなわち、大要素特殊演出Aは、上述した音及び発光形態の組合せからなる一種類のものからなるものである。
なお、ここで、音aと音bとは異なる音であり、音aが「ドン」という太鼓の音であり、音bが「ピー」という笛の音からなるものである。また、発光aと発光bとは異なる発光形態であり、発光aが、5個の報知ランプ69のうち、左下の報知ランプ69の点灯であり、発光bが、右下の報知ランプ69の点灯である。もちろん、これらの音や発光形態は上述したものに限定されるものではなく、遊技者から見て、異なる音や、異なる発光形態として認識できるものであれば、他の種類の音や発光形態からなるものでも良いものである。そして、図6に示すように、他の大要素特殊演出B乃至Gも、大要素特殊演出Aと同様に、種々の音や発光形態から構成されているものである。そして、かかる大要素特殊演出A乃至Gを構成する音a乃至pや、発光a乃至pは、それぞれの内容の詳細な説明は省略するが、上述した大要素特殊演出Aと同様に、遊技者が、異なる音や、異なる発光形態であることを認識できるように設定されているものである。なお、発光は、報知ランプ69だけではなく、中央に位置するドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68を用いても良いものである。また、表示装置68の変わりに液晶表示装置を配置して、種々の停止画像や動画像を用いても良いものである。
【0083】
また、ここで、上記特殊演出は、入賞抽選手段110の入賞抽選前に行われる関連演出を含むものである。この入賞抽選手段110の入賞抽選前に行われる関連演出は、所定の入賞図柄の特殊演出の演出内容に関連する演出である。具体的には、例えば、入賞図柄BBの特殊演出が上述した大要素特殊演出Aのように、音a→発光a→発光b→音bの順に行われる一連の演出全体を意味するものであるときに、かかる入賞抽選手段110の入賞抽選前に行われる入賞図柄BBに関連した演出は、大要素特殊演出の一部からなるようなものであって、それらの音a、音b、発光a、発光bのいずれか一つだけを報知装置66により行うようなものである。もちろん、いずれか一つに限定されるものではなく、いずれか二つ、若しくは三つを組み合わせたような演出でも良いものである。すなわち、上述した例の場合には、大要素特殊演出Aの一部からなるようなものである。
【0084】
さらに、入賞抽選の前に行われる関連演出は、所定の入賞図柄の特殊演出の一部でなくても、かかる特殊演出の内容を想起できるようなものや、内容的に物語性や、関連性があるようなものでも良いものである。具体的には、例えば、入賞図柄BBの特殊演出である大要素特殊演出Aが、打ち上げ花火が上がるような演出内容である場合に、打ち上げ花火の導火線に火が点火され、導火線の火が燃えているような関連演出を設定しても良いものである。
もちろん、この関連演出は、入賞抽選前の演出であるため、入賞抽選の結果、当該入賞フラグが成立しない場合には、演出が行われ、或いは、他の演出が行われるものである。そして、所定の入賞フラグが成立した場合には、関連演出の後に、当該入賞図柄の特殊演出が行われて、入賞抽選の前後で、演出内容に関連性や物語性を有することができるものである。したがって、遊技者は、かかる関連演出が開始されることにより、当該入賞図柄の入賞フラグ成立の期待感を高揚させることができるものである。
【0085】
(通常遊技制御手段70)
上記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の有効入賞ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
【0086】
入賞には、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)」とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの入賞となった場合(内部的当選、内部的入賞または内部当たりとも言う。)、その入賞に対応した入賞フラグが成立する。そして、抽選結果が特別入賞である場合に、特別入賞フラグが成立し、この特別入賞フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の特別入賞図柄61(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別入賞フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが特別入賞図柄61と一致していない場合、それ以後の遊技に特別入賞フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の入賞フラグは、入賞フラグが成立した遊技で入賞を確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0087】
また、いずれかの入賞フラグが成立中に、対応する入賞図柄61を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は有効入賞ライン上にその入賞図柄61を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞図柄61が含まれていないような場合には、有効入賞ライン上にその入賞図柄61を引き込んで停止することができない。
【0088】
(特別遊技制御手段80)
上記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定入賞遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中で無い場合にも単独で行われるものである。また、上記特定入賞遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
【0089】
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
そして、特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
上記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
【0090】
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様の小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中の小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
【0091】
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の小役遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。もちろん、BBゲーム中のRBゲームや、小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、RBゲームの最大回数が2回)に設定されているものでも良いものである。
【0092】
(特定遊技制御手段101)
上記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞確定となる特定入賞遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定入賞遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞確定が可能である。すなわち、最大8回の入賞が確定するか、或いは最大12回の特定入賞遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
【0093】
(入賞抽選手段110)
上記入賞抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行うものである。そして、入賞抽選手段110による抽選結果が入賞である場合(内部的当選、内部的入賞または内部当たりとも言う。)に入賞フラグが成立し、この入賞フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記入賞抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
【0094】
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)入賞判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、入賞抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
上記乱数発生手段111は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0095】
なお、ここで、「乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものや、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものがある。例えば、0乃至16383の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「乱数発生手段」或いは「乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
【0096】
(乱数抽出手段112)
上記乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(入賞判定テーブル113)
上記入賞判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有するものである。
(判定手段114)
上記判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テーブル113の抽選確率データを基に乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する入賞領域に対応する入賞を決定するものである。
【0097】
(入賞演出データ記憶手段120)
上記入賞演出データ記憶手段120は、報知装置66の演出データを記憶するためのものである。
上記入賞演出データ記憶手段120は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)図柄別特殊演出記憶手段130
(2)演出内容記憶手段140
なお、入賞演出データ記憶手段120としては、上記した(1)及び(2)に限定されるものではない。
【0098】
(図柄別特殊演出記憶手段130)
上記図柄別特殊演出記憶手段130は、入賞図柄毎の特殊演出に関する情報を記憶するためのものである。具体的には、特殊演出選択手段160が、今回の遊技より一つ前の遊技の入賞抽選時に、今回遊技に用いるための入賞図柄毎の特殊演出を抽選により選択する。そして、図柄別特殊演出記憶手段130が、特殊演出選択手段160が選択した結果を記憶するものである。
例えば、図4に示すように、図柄別特殊演出記憶手段130は、各入賞図柄毎の特殊演出の種類を記憶しているものである。具体的には、前回の遊技で特殊演出選択手段160の抽選の結果、図4に示すような演出テーブルが決定されているものである。そして、この演出テーブルには、入賞図柄BBは特殊演出A、入賞図柄RBは特殊演出B、入賞図柄ベルは特殊演出C、入賞図柄プラムは特殊演出D、入賞図柄チェリーは特殊演出F、入賞図柄リプレイは特殊演出G、ハズレは特殊演出Z(演出無し)が記載されている。そして、図柄別特殊演出記憶手段130は、かかる演出テーブルの内容が記憶されているものである。そして、今回の遊技の入賞抽選時に、特殊演出選択手段160が、次回の遊技に用いるための入賞図柄の抽選を行う。そして、図柄別特殊演出記憶手段130は、かかる抽選結果に基づいて、演出テーブルの内容を書き換えたものを、再度、次の遊技のために記憶するものである。以後、遊技を進める毎に、当該記憶処理が繰り返し行われるように設定されているものである。
【0099】
なお、図柄別特殊演出記憶手段130の記憶内容は、電源のON/OFFに影響されることなく、記憶が保持されるように設定されているが、電源のON/OFFや、所定のスイッチ操作等の所定の契機により、予め定めた初期設定の演出テーブルにリセット可能に設定しても良いものである。
(演出内容記憶手段140)
上記演出内容記憶手段140は、上述した大要素特殊演出A、・・G、Zのそれぞれの演出データの内容を記憶しているものである。具体的には、図6に示す内容のものが記憶され、さらに、それぞれの大要素特殊演出を構成する音a乃至nや、発光a乃至nの演出データの内容を予め記憶しているものである。
【0100】
さらに、演出内容記憶手段140は、BBゲームの入賞確定時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されている。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものを含んでも良いものである。
(入賞演出制御手段150)
上記入賞演出制御手段150は、入賞演出データ記憶手段120からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知装置66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
【0101】
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の入賞フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の入賞フラグ成立中に所定の有効入賞ライン上に当該入賞図柄が揃うことにより入賞が確定したときに、入賞演出データ記憶手段120からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカ67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
(特殊演出選択手段160)
上記特殊演出選択手段160は、今回の遊技の入賞抽選手段110による入賞抽選前、入賞図柄毎に複数の特殊演出のうちから、いずれの特殊演出を選択するかを乱数を用いた抽選により決定するためのものである。上記特殊演出選択手段160は、具体的には、今回の遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄毎の特殊演出を乱数を用いた抽選により決定しているものである。
【0102】
なお、ここで、上記特殊演出選択手段160による特殊演出の抽選のタイミングは、今回の遊技の入賞抽選手段110による入賞抽選前であれば良いものであって、上述したように今回の遊技より一つ前の遊技の入賞抽選時に限定されるものではなく、今回の遊技より二つ以上前の遊技の入賞抽選時に行っても良いものである。さらに、特殊演出選択手段160による特殊演出の抽選のタイミングは、今回の遊技より前の遊技の終了時に行うようにしても良いものである。さらに、特殊演出選択手段160による特殊演出の抽選のタイミングは、今回の遊技より前の遊技のいずれかの回転リール40の遊技者による回転停止操作、すなわち所定のストップスイッチ50の押下時に行うようにしても良いものである。さらに、特殊演出選択手段160による特殊演出の抽選のタイミングは、今回遊技若しくは今回遊技よりも前の遊技におけるベットスイッチ16又は投入スイッチ15による遊技メダルの遊技者による投入操作時に行うようにしても良いものである。
【0103】
上記特殊演出選択手段160は、図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)演出乱数発生手段171
(2)演出乱数抽出手段172
(3)演出判定テーブル173
(4)演出判定手段174
なお、特殊演出選択手段160としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0104】
(演出乱数発生手段171)
上記演出乱数発生手段171は、演出抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、演出乱数発生手段171及び演出乱数抽出手段172は、入賞抽選手段110で説明した乱数発生手段111及び乱数抽出手段112と同様に、あたかも乱数のような分布となるものである。
(演出乱数抽出手段172)
上記演出乱数抽出手段172は、演出乱数発生手段171が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作や、ストップスイッチ50の操作や、入賞抽選処理終了後等の条件)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0105】
(演出判定テーブル173)
上記演出判定テーブル173は、各入賞図柄毎に予め設定されているものであって、演出乱数発生手段171がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有するものである。
具体的には、各入賞図柄毎、演出抽選用の乱数の発生領域範囲(例えば0乃至65535)における入賞幅となる抽選確率データを有するものである。これらの抽選確率データを乱数発生領域である65536の数値で割ることにより、かかる場合の抽選確率(%)が算出可能なものである。各入賞図柄の抽選確率データを抽選確率(%)に変換した演出判定テーブルを図7乃至図13に示す。
【0106】
一例を挙げて説明すると、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立している場合の演出判定テーブルには、実際には、大要素特殊演出A、C、E及びZのそれぞれの抽選確率データとして、1311、45875、1311、17039の数値が記憶されている。これらの抽選確率データを乱数発生領域である65536の数値で割ることにより、図9に示すように、かかる場合の大要素特殊演出A、C、E及びZの抽選確率が算出可能なものである。すなわち入賞図柄ベルの入賞フラグ成立時の大要素特殊演出A、C、E及びZのそれぞれの抽選確率(%)は、2%、70%、2%、26%に設定されているものである。そして、かかる場合の各抽選確率データから算出した抽選確率(%)をまとめると図9のようになるものである。これにより、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立している場合の次の遊技の特殊演出は、抽選確率70%の割合で、ほとんど大要素特殊演出Cが行われるように設定されているが、他の大要素特殊演出A、E、Z(特殊演出無し)も、抽選確率がそれぞれ2%、2%、26%の割合で、少ない頻度で発生するように設定されている。
【0107】
そして、同様に、BBゲームの入賞フラグが成立している場合の大要素特殊演出A、B、C、Zのそれぞれの抽選確率データから算出した抽選確率(%)をまとめると図7のようになるものである。
そして、同様に、RBゲームの入賞フラグが成立している場合の大要素特殊演出A、B、D、Zのそれぞれの抽選確率データから算出した抽選確率(%)をまとめると図8のようになるものである。
そして、同様に、プラムの入賞フラグが成立している場合の大要素特殊演出B、D、E、Zのそれぞれの抽選確率データから算出した抽選確率(%)をまとめると図10のようになるものである。
【0108】
そして、同様に、チェリーの入賞フラグが成立している場合の大要素特殊演出C、E、F、Zのそれぞれの抽選確率データから算出した抽選確率(%)をまとめると図11のようになるものである。
そして、同様に、リプレイの入賞フラグが成立している場合の大要素特殊演出A、F、G、Zのそれぞれの抽選確率データから算出した抽選確率(%)をまとめると図12のようになるものである。
そして、同様に、ハズレのフラグが成立している場合の大要素特殊演出A、B、C、Zのそれぞれの抽選確率データから算出した抽選確率(%)をまとめると図13のようになるものである。
【0109】
(演出判定手段174)
上記演出判定手段174は、演出乱数抽出手段172が抽出した抽出乱数データと、演出判定テーブル173の抽選確率データを基に演出乱数発生手段171がとる乱数の全領域中の各大要素特殊演出の領域からなる入賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する特殊演出(大要素特殊演出)を決定するものである。
なお、ここで、演出判定テーブル173の抽選確率データを基に演出乱数発生手段171がとる乱数の全領域中の各大要素特殊演出の領域からなる入賞判定領域データとは、上述した例を用いると、具体的には、以下のように算出されるものである。すなわち、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立している場合の大要素特殊演出A、C、E、Zのそれぞれの抽選確率データとして、1311、45875、1311、17039が記憶されている場合、大要素特殊演出A、C、E、Zのそれぞれの入賞判定領域データは、順に、0〜1310、1311〜47185、47186〜48496、48497〜65535となるものである。
【0110】
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の動作の概略について、図14乃至図17に示したフローを用いて説明する。
先ず、図14に示すステップ100において、遊技者により遊技メダルがメダル投入口18から投入されて投入スイッチ15がONとなるか、或いはベットスイッチ16が操作されることにより、ベットスイッチ16がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、図柄別特殊演出記憶手段130から所定図柄の特殊演出データが採取される。具体的には、入賞図柄BBの特殊演出Aの演出内容である音a、発光a、発光b、音bの内容が採取されるものである。そして、次のステップ102に進む。
【0111】
ステップ102において、所定図柄の特殊演出に関連する関連演出の実行が行われる。具体的には、例えば、入賞図柄BBの特殊演出Aの演出内容の一部である音aだけが行われるものである。
なお、ここで、関連演出を行うために採取される所定図柄の特殊演出は、上述した入賞図柄BBのものに限定されるものではなく、予め設定した他の入賞図柄でも良いものである。また、かかる所定図柄の決定方法は、上述したように所定の入賞図柄に固定しても良いが、所定の順番により変更しても良く、また、乱数を用いた抽選により決定しても良いものである。
【0112】
また、ここで、特殊演出Aの一部である関連演出の内容は、予め音aのように設定してあるものであるが、順番に変更して、音bや、発光a等にしても良いものであり、また、抽選により、それらの要素の中から決定するようにしても良いものである。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、入賞抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
【0113】
ステップ105において、入賞抽選手段110の入賞抽選結果に基づいて、図柄別特殊演出記憶手段130から対応する特殊演出を採取する。具体的には、例えば、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、入賞図柄BBの入賞フラグが成立した場合、入賞図柄BBの特殊演出Aの演出内容である音a、発光a、発光b、音bの内容が採取されるものである。また、例えば、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立した場合、入賞図柄ベルの特殊演出Cの演出内容である音e、発光e、発光f、音fの内容とその順序が採取されるものである。そして、次のステップ106に進む。
【0114】
ステップ106において、採取した特殊演出の実行が行われる。具体的には、例えば、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、入賞図柄BBの入賞フラグが成立した場合、報知装置66により入賞図柄BBの特殊演出Aが実行される。すなわち、音a→発光a→発光b→音bの順序で演出が行われるものである。また、例えば、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立した場合、報知装置66により入賞図柄ベルの特殊演出Cが実行される。すなわち、音c→発光c→発光f→音fの順序で演出が行われるものである。そして、次のステップ107に進む。
【0115】
ステップ107において、次回の遊技の演出を決定するための演出抽選処理が行われる。具体的には、例えば、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立している場合、図9に示すようなベルフラグ成立時の演出判定テーブルにより、次回遊技の入賞図柄ベルの特殊演出として、大要素特殊演出A、C、E、Zのうちから、いずれか一つ(例えば、大要素特殊演出E)が乱数を用いた抽選により決定される。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、図柄別特殊演出記憶手段130のデータの書換が行われる。具体的には、例えば、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立して、演出抽選処理の結果、次の遊技の入賞図柄ベルの特殊演出として、大要素特殊演出Eが決定された場合、図4に示すような演出テーブルのうち、入賞図柄ベルの演出内容が、大要素特殊演出Cから大要素特殊演出Eに書き換えられるものである。その書換の結果、演出テーブルは、図5に示すようなものとなるものである。そして、ステップ109に進む。
【0116】
ステップ109において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ112に進む。
ステップ112において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ113に進む。
【0117】
ステップ113において、入賞フラグ成立中に当該入賞フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。そして、入賞が確定したと判定された場合、次のステップ114に進む。
ステップ114において、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
前記ステップ112において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ110に戻る。
【0118】
前記ステップ113において、入賞が確定していないと判定された場合、ステップ114を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ104の入賞抽選手段110による入賞抽選処理について、図15のフローを用いて説明する。
ステップ200において、入賞抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
【0119】
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、入賞判定テーブル113の入賞判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、入賞判定テーブル113のどの入賞領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
【0120】
上述したステップ107の特殊演出選択手段160による演出抽選処理について、図16のフローを用いて説明する。
ステップ250において、特殊演出選択手段160の演出乱数発生手段171により発生された乱数の中から演出乱数抽出手段172により乱数が抽出される。そして、次のステップ251に進む。
ステップ251において、抽出された乱数が演出乱数抽出手段172の内部に記憶される。そして、次のステップ252に進む。
ステップ252において、演出判定手段174により、抽出された乱数と、演出判定テーブル173の入賞判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ253に進む。
【0121】
ステップ253において、演出判定手段174により、抽出された乱数が演出判定テーブル173のどの領域に含まれるか決定され、演出抽選処理の評価が決定される。そして、演出抽選処理が終了する。
上述したステップ111の回転リール40の回転停止処理について、図17を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
【0122】
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
【0123】
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
【0124】
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ301乃至ステップ305で説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、基準位置から近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置から遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
【0125】
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、入賞フラグ成立の有無や、入賞フラグ成立中の入賞図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、入賞フラグが成立しているときには、その入賞フラグに対応する図柄が有効入賞ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、入賞フラグが成立していないときには、他の入賞図柄が有効入賞ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
【0126】
(第二の実施の形態)
図18乃至図31は、本発明の第二の実施の形態を示すものである。
図18は図柄別特殊演出記憶手段のブロック図、図19は特殊演出選択手段のブロック図、図20は図柄別特殊演出テーブルT1乃至T5の概略説明図、図21は演出A判定テーブルの概略説明図、図22は大要素特殊演出Aの小要素特殊演出a1乃至a5の演出内容の概略説明図、図23は演出B判定テーブルの概略説明図、図24は大要素特殊演出Bの小要素特殊演出b1乃至b5の演出内容の概略説明図、図25は演出C判定テーブルの概略説明図、図26は大要素特殊演出Cの小要素特殊演出c1乃至c3の演出内容の概略説明図、図27は演出D判定テーブルの概略説明図、図28は大要素特殊演出Dの小要素特殊演出d1及びd2の演出内容の概略説明図、図29は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図30及び図31は遊技機の動作のフローをそれぞれ示すものである。
【0127】
本実施の形態に係る遊技機10の入力、制御及び出力のブロック図は、第一の実施の形態で使用した図1と略同一である。
本実施の形態は、図柄別特殊演出記憶手段130が、入賞図柄毎の特殊演出を有する複数種類の図柄別特殊演出テーブルT1〜T5を備えている。そして、特殊演出選択手段160が、入賞抽選手段110の入賞抽選前、複数種類の図柄別特殊演出テーブルT1〜T5のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブルを選択するかを乱数を用いた抽選により決定する。
さらに、特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の大要素特殊演出A、B、C・・を有し、この大要素特殊演出A、B、C・・は、演出内容がそれぞれ異なる複数の小要素特殊演出(例えば、a1乃至a5等)を有している。そして、特殊演出選択手段160は、複数の小要素特殊演出のうちから、いずれの小要素特殊演出を選択するかを決定している。そして、報知装置66が、入賞抽選手段110の入賞抽選前に所定図柄の関連演出を行うとともに、入賞抽選手段110の入賞抽選後、特殊演出選択手段160の選択した図柄別特殊演出テーブルT1〜T5に基づいて、入賞抽選手段110の抽選結果に対応した特殊演出(小要素特殊演出)を行うことを特徴とするものである。その他の構成は、第一の実施の形態と同一であって、同一の部品番号を付与して説明を省略する。以下に、本実施の形態を、第一の実施の形態と比較して異なる点を主として説明する。
【0128】
(特殊演出)
上記特殊演出は、入賞フラグ成立に関する情報を遊技者に向かって報知するための報知装置66により行われる演出である。この特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の大要素特殊演出A、B、C、D、E、F、Zを有している。さらに、この大要素特殊演出A、B、C、D、E、F、Zは、演出内容が異なる複数の小要素特殊演出(a1乃至a5、b1乃至b5、c1乃至c3、d1及びd2、e1、f1、z1)を有している。
具体的には、大要素特殊演出Aは、図22に示すように、小要素特殊演出a1と、小要素特殊演出a2と、小要素特殊演出a3と、小要素特殊演出a4と、小要素特殊演出a5とを有しているものである。そして、小要素特殊演出a1は、二種類の音a1及び音b1と、二種類の発光形態である発光a1及び発光b1とから構成されるものであって、音a1→発光a1→発光b1→音b1の順に行われる一連の演出を意味するものである。すなわち、小要素特殊演出a1は、上述した音及び発光形態からなる一種類のものからなるものである。
【0129】
なお、ここで、音a1と音b1とは異なる音であり、音a1が「ドン」という太鼓の音であり、音b1が「ピー」という笛の音からなるものである。また、発光a1と発光b1とは異なる発光形態であり、発光a1が、5個の報知ランプ69のうち、左下の報知ランプ69の点灯であり、発光b1が、右下の報知ランプ69の点灯である。もちろん、これらの音や発光形態は上述したものに限定されるものではなく、遊技者から見て、異なる音や、異なる発光形態として認識できるものであれば、他の種類の音や発光形態からなるものでも良いものである。そして、図22に示すように、他の小要素特殊演出a2乃至a5も、小要素特殊演出a1と同様に、種々の音や発光形態から構成されているものである。そして、かかる小要素特殊演出a1乃至a5を構成する音a1乃至a5や、音b1乃至b5や、発光a1乃至a5や、発光b1乃至b5は、それぞれの内容の詳細な説明は省略するが、上述した小要素特殊演出a1と同様に、遊技者が、異なる音や、異なる発光形態であることを認識できるように設定されているものである。なお、発光は、報知ランプ69だけではなく、中央に位置するドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68を用いても良いものである。
【0130】
そして、大要素特殊演出Bは、図24に示すように、小要素特殊演出b1と、小要素特殊演出b2と、小要素特殊演出b3と、小要素特殊演出b4及び小要素特殊演出b5を有しているものである。そして、小要素特殊演出b1は、二種類の音c1及び音d1と、二種類の発光形態である発光c1及び発光d1とから構成されるものであって、音c1→発光c1→発光d1→音d1の順に行われる一連の演出を意味するものである。すなわち、小要素特殊演出b1は、上述した音及び発光形態からなる一種類のものからなるものである。
なお、ここで、音c1と音d1とは異なる音であり、音c1が「ポン」という鼓の音であり、音d1が「プー」という尺八の音からなるものである。また、発光c1と発光d1とは異なる発光形態であり、発光c1が、5個の報知ランプ69のうち、左下及び左上の二個の報知ランプ69の点灯であり、発光d1が、右下及び右上の二個の報知ランプ69の点灯である。もちろん、これらの音や発光形態は上述したものに限定されるものではなく、遊技者から見て、異なる音や、異なる発光形態として認識できるものであれば、他の種類の音や発光形態からなるものでも良いものである。そして、図24に示すように、他の小要素特殊演出b2乃至b5も、小要素特殊演出b1と同様に、種々の音や発光形態から構成されているものである。そして、かかる小要素特殊演出b1乃至b5を構成する音c1乃至c5や、音d1乃至d5や、発光c1乃至c5や、発光d1乃至d5は、それぞれの音や発光形態の内容の詳細な説明は省略するが、上述した小要素特殊演出b1と同様に、遊技者が、異なる音や、異なる発光形態であることを認識できるように設定されているものである。なお、発光は、報知ランプ69だけではなく、中央に位置するドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68を用いても良いものである。
【0131】
そして、大要素特殊演出Cは、図26に示すように、小要素特殊演出c1と、小要素特殊演出c2と、小要素特殊演出c3とを有しているものである。そして、小要素特殊演出c1は、二種類の音e1及び音f1と、二種類の発光形態である発光e1及び発光f1とから構成されるものであって、音e1→発光e1→発光f1→音f1の順に行われる一連の演出を意味するものである。すなわち、小要素特殊演出c1は、上述した音及び発光形態からなる一種類のものからなるものである。そして、図26に示すように、小要素特殊演出c2及びc3も、小要素特殊演出c1と同様に、種々の音や発光形態から構成されているものである。そして、かかる小要素特殊演出c1乃至c3を構成する音e1、f1、e2、f2、e3、f3や、発光e1、f1、e2、f2、e3、f3は、それぞれの音や発光形態の内容の詳細な説明は省略するが、遊技者が、異なる音や、異なる発光形態であることを認識できるように設定されているものである。なお、発光は、報知ランプ69だけではなく、中央に位置するドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68を用いても良いものである。
【0132】
そして、大要素特殊演出Dは、図28に示すように、小要素特殊演出d1と、小要素特殊演出d2とを有しているものである。そして、小要素特殊演出d1は、二種類の音g1及び音h1と、二種類の発光形態である発光g1及び発光h1とから構成されるものであって、音g1→発光g1→発光h1→音h1の順に行われる一連の演出を意味するものである。すなわち、小要素特殊演出d1は、上述した音及び発光形態からなる一種類のものからなるものである。そして、図28に示すように、小要素特殊演出d2も、小要素特殊演出d1と同様に、種々の音や発光形態から構成されているものである。そして、かかる小要素特殊演出d1及びd2を構成する音g1、h1、g2、h2や、発光g1、h1、g2、h2は、それぞれの音や発光形態の内容の詳細な説明は省略するが、遊技者が、異なる音や、異なる発光形態であることを認識できるように設定されているものである。なお、発光は、報知ランプ69だけではなく、中央に位置するドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68を用いても良いものである。
【0133】
そして、特に図示しないが、大要素特殊演出Eは、一つの小要素特殊演出e1からなり、大要素特殊演出Fは、一つの小要素特殊演出f1からなり、大要素特殊演出Gは、一つの小要素特殊演出g1からなり、大要素特殊演出Zは、一つの小要素特殊演出z1(演出無し)から構成されているものである。そして、これらの小要素特殊演出e1、f1、g1も上述した小要素特殊演出と同様に音及び発光形態により一連の演出を行うものであり、遊技者が、異なる演出内容であることを認識可能なものである。そして、小要素特殊演出z1は演出無しに設定されているものである。
【0134】
(図柄別特殊演出記憶手段130)
上記図柄別特殊演出記憶手段130は、入賞図柄毎の特殊演出に関する情報を記憶するためのものである。そして、図柄別特殊演出記憶手段130は、図18に示すように、入賞図柄毎の特殊演出を有するT1乃至T5の5種類の図柄別特殊演出テーブル131を備えている。具体的には、図20に示すように、例えば、図柄別特殊演出テーブルT1において、BBには、大要素特殊演出Aが設定され、RBには、大要素特殊演出Bが設定され、ベルには、大要素特殊演出Cが設定され、プラムには、大要素特殊演出Dが設定され、チェリーには、大要素特殊演出Eが設定され、リプレイには、大要素特殊演出Fが設定され、ハズレには、大要素特殊演出Zが設定されているものである。そして、残りの図柄別特殊演出テーブルT2乃至T5においても、同様に、BB等の各項目毎、大要素特殊演出A等がそれぞれ設定されているものである。
【0135】
(演出内容記憶手段140)
上記演出内容記憶手段140は、上述した大要素特殊演出A、B、C、D、E、F、Zのそれぞれの演出データの内容を記憶しているものである。具体的には、図22、図24、図26、図28等に示すように、大要素特殊演出A、B、C、D、E、F、Zに含まれる小要素特殊演出a1乃至a5等を構成する音a1乃至a5等や、発光a1乃至a5の演出データの内容を予め記憶しているものである。
さらに、演出内容記憶手段140は、BBゲームの入賞確定時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されている。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものを含んでも良いものである。
【0136】
(特殊演出選択手段160)
上記特殊演出選択手段160は、今回の遊技の入賞抽選手段110による入賞抽選前、入賞図柄毎に複数の特殊演出のうちから、いずれの特殊演出を選択するかを乱数を用いた抽選により決定するためのものである。
上記特殊演出選択手段160は、図19に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)テーブル選択手段200
(2)小要素選択手段190
なお、特殊演出選択手段160としては、上記した(1)及び(2)に限定されるものではない。
【0137】
(テーブル選択手段200)
上記テーブル選択手段200は、入賞抽選手段110の抽選前、T1乃至T5の5種類の図柄別特殊演出テーブル131のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブル131を選択するかを乱数を用いた抽選により決定するものである。
上記テーブル選択手段200は、具体的には、ベットスイッチ16又は投入スイッチ15による遊技メダルの投入操作時に、いずれの図柄別特殊演出テーブル131を選択するかを乱数を用いた抽選により決定しているものである。
なお、ここで、上記テーブル選択手段200によるいずれの図柄別特殊演出テーブル131を選択するかの抽選のタイミングは、今回の遊技の入賞抽選手段110による入賞抽選前であれば良いものであって、上述したように今回の遊技のベットスイッチ16又は投入スイッチ15による遊技メダルの投入操作時に限定されるものではない。例えば、今回の遊技より一つ前の遊技の入賞抽選時に図柄別特殊演出テーブル131の選択のための抽選を行っても良いものであり、また、今回の遊技より二つ以上前の遊技の入賞抽選時に行っても良いものである。さらに、テーブル選択手段200による図柄別特殊演出テーブル131の選択抽選のタイミングは、今回の遊技より前の遊技の終了時に行うようにしても良いものである。さらに、テーブル選択手段200による図柄別特殊演出テーブル131の選択の抽選のタイミングは、今回の遊技より前の遊技のいずれかの回転リール40の遊技者による回転停止操作、すなわち、いずれかのストップスイッチ50の押下時に行うようにしても良いものである。
【0138】
上記テーブル選択手段200は、図19に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)テーブル選択乱数発生手段201
(2)テーブル選択乱数抽出手段202
(3)テーブル選択判定テーブル203
(4)テーブル選択判定手段204
なお、テーブル選択手段200としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0139】
(テーブル選択乱数発生手段201)
上記テーブル選択乱数発生手段201は、演出抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、テーブル選択乱数発生手段201及びテーブル選択乱数抽出手段202は、第一の実施の形態の入賞抽選手段110で説明した乱数発生手段111及び乱数抽出手段112と同様に、あたかも乱数のような分布となるものである。
(テーブル選択乱数抽出手段202)
上記テーブル選択乱数抽出手段202は、テーブル選択乱数発生手段201が発生する乱数を、ベットスイッチ16又は投入スイッチ15による遊技メダルの投入操作を条件として、抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0140】
(テーブル選択判定テーブル203)
上記テーブル選択判定テーブル203は、各入賞図柄毎に予め設定されているものであって、テーブル選択乱数発生手段201がとる乱数の全領域中、各図柄別特殊演出テーブル131の入賞領域を有するものである。
具体的には、T1乃至T5の図柄別特殊演出テーブル131毎、演出抽選用の乱数の発生領域範囲(例えば0乃至65535)における入賞幅となる抽選確率データを有するものである。特に図示しないが、これらの抽選確率データを乱数発生領域である65536の数値で割ることにより、かかる場合の抽選確率(%)が算出可能なものである。
【0141】
(テーブル選択判定手段204)
上記テーブル選択判定手段204は、テーブル選択乱数抽出手段202が抽出した抽出乱数データと、テーブル選択判定テーブル203の抽選確率データを基にテーブル選択乱数発生手段201がとる乱数の全領域中のT1乃至T5の各図柄別特殊演出テーブル131の領域からなる入賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する図柄別特殊演出テーブル131を決定するものである。
(小要素選択手段190)
上記小要素選択手段190は、図柄別特殊演出テーブル131の選択抽選後、且つ、入賞抽選手段110の抽選前、特殊演出の各大要素特殊演出における複数の小要素特殊演出のうちから、いずれの小要素特殊演出を選択するかを乱数を用いた抽選により決定するためのものである。
【0142】
上記小要素選択手段190は、具体的には、ベットスイッチ16又は投入スイッチ15による遊技メダルの投入操作時であって、テーブル選択手段200による図柄別特殊演出テーブル131の決定の後、いずれの小要素特殊演出を選択するかを乱数を用いた抽選により決定しているものである。
なお、ここで、上記小要素選択手段190によるいずれの小要素特殊演出を選択するかの抽選のタイミングは、今回の遊技の入賞抽選手段110による入賞抽選前であれば良いものである。したがって、テーブル選択手段200による図柄別特殊演出テーブル131の抽選と、小要素選択手段190による小要素特殊演出の選択抽選とが時間的にずれていても構わないものである。例えば、テーブル選択手段200による図柄別特殊演出テーブル131の選択抽選が、前回の遊技の入賞抽選時に行われ、小要素選択手段190による小要素特殊演出の選択が、ベットスイッチ16又は投入スイッチ15による遊技メダルの投入操作時に行われるように設定しても良いものである。さらに、また、小要素選択手段190によるいずれの小要素特殊演出を選択するかの抽選タイミングは、テーブル選択手段200による図柄別特殊演出テーブル131の抽選による決定の後に設定されているが、かかる決定の前に設定して、全ての大要素特殊演出の小要素特殊演出を、図柄別特殊演出テーブル131の抽選前に決定するようにしても良いものである。
【0143】
上記小要素選択手段190は、図19に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)小要素乱数発生手段191
(2)小要素乱数抽出手段192
(3)小要素判定テーブル193
(4)小要素判定手段194
なお、小要素選択手段190としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0144】
(小要素乱数発生手段191)
上記小要素乱数発生手段191は、演出抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、小要素乱数発生手段191及び小要素乱数抽出手段192は、第一の実施の形態で説明した小要素乱数発生手段191及び小要素乱数抽出手段192と同様に、あたかも乱数のような分布となるものである。
(小要素乱数抽出手段192)
上記小要素乱数抽出手段192は、小要素乱数発生手段191が発生する乱数を、ベットスイッチ16又は投入スイッチ15による遊技メダルの投入操作を条件として、抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0145】
(小要素判定テーブル193)
上記小要素判定テーブル193は、小要素乱数発生手段191がとる乱数の全領域中、各小要素特殊演出の領域を有するものである。
具体的には、小要素判定テーブル193は、小要素特殊演出の抽選用の乱数の発生領域範囲(例えば0乃至65535)における入賞幅となる抽選確率データを有するものである。
上記小要素判定テーブル193は、図19に示すように、各大要素特殊演出A、B、C、D、E、F、Zに対応した以下のテーブルを備える。
【0146】
(1)演出A判定テーブル211
(2)演出B判定テーブル212
(3)演出C判定テーブル213
(4)演出D判定テーブル214
(5)演出E判定テーブル215
(6)演出F判定テーブル216
(7)演出Z判定テーブル217
上記演出A判定テーブル211は、BB、ベル、チェリー、ハズレの特殊演出として大要素特殊演出Aが設定されている場合の小要素特殊演出a1乃至a5の抽選確率データからなるものである。この抽選確率データを抽選確率(%)に変換してまとめたものを図21に示している。
【0147】
上記演出B判定テーブル212は、BB、RB、プラム、リプレイ、ハズレの特殊演出として大要素特殊演出Bが設定されている場合の小要素特殊演出b1乃至b5の抽選確率データからなるものである。この抽選確率データを抽選確率(%)に変換して、まとめたものを図23に示している。
上記演出C判定テーブル213は、RB、ベル、チェリーの特殊演出として大要素特殊演出Cが設定されている場合の小要素特殊演出c1乃至c3の抽選確率データからなるものである。この抽選確率データを抽選確率(%)に変換して、まとめたものを図25に示している。
【0148】
上記演出D判定テーブル214は、RB、プラムの特殊演出として大要素特殊演出Dが設定されている場合の小要素特殊演出d1及びd2の抽選確率データからなるものである。この抽選確率データを抽選確率(%)に変換して、まとめたものを図27に示している。
上記演出E判定テーブル215は、チェリーの特殊演出として大要素特殊演出Eが設定されている場合の小要素特殊演出e1の抽選確率データからなるものである。この抽選確率データを抽選確率(%)に変換したものは、特に図示しないが、抽選確率100%に設定されているものである。
【0149】
上記演出F判定テーブル216は、リプレイの特殊演出として大要素特殊演出Fが設定されている場合の小要素特殊演出f1の抽選確率データからなるものである。この抽選確率データを抽選確率(%)に変換したものは、特に図示しないが、抽選確率100%に設定されているものである。
上記演出Z判定テーブル217は、ハズレの特殊演出として大要素特殊演出Zが設定されている場合の小要素特殊演出z1の抽選確率データからなるものである。この抽選確率データを抽選確率(%)に変換したものは、特に図示しないが、抽選確率100%に設定されているものである。
【0150】
一例を挙げて説明すると、テーブル選択手段200の選択抽選により、図柄別特殊演出テーブル131としてT1が選択されている場合、図20に示すように、入賞図柄BBの特殊演出は、大要素特殊演出Aとなる。そして、大要素特殊演出Aの判定テーブルである演出A判定テーブル195が、採取される。この演出A判定テーブル195により、大要素特殊演出Aには、5つの小要素特殊演出a1、a2、a3、a4、a5を有し、それぞれの抽選確率データとして、特に図示しないが、58983、3277、1966、655、655の数値が記憶されている。これらの抽選確率データを乱数発生領域である65536の数値で割ることにより、かかる場合の小要素特殊演出a1、a2、a3、a4、a5の抽選確率が算出可能なものである。すなわち、入賞図柄BBの特殊演出として大要素特殊演出Aが設定されている場合、かかる大要素特殊演出Aの小要素特殊演出a1、a2、a3、a4、a5のそれぞれの抽選確率(%)は、図21に示すように、90%、5%、3%、1%、1%に設定される。
【0151】
そして、図柄別特殊演出テーブル131としてT1が選択されている場合、図20に示すように、入賞図柄RBの特殊演出は、大要素特殊演出Bとなる。このように入賞図柄RBの特殊演出として大要素特殊演出Bが設定されている場合、上述した説明と同様にして、大要素特殊演出Bの小要素特殊演出b1、b2、b3、b4、b5のそれぞれの抽選確率(%)は、図23に示すように、5%、90%、1%、3%、1%に設定される。
そして、図柄別特殊演出テーブル131としてT1が選択されている場合、図20に示すように、入賞図柄ベルの特殊演出は、大要素特殊演出Cとなる。このように入賞図柄ベルの特殊演出として大要素特殊演出Cが設定されている場合、上述した説明と同様にして、大要素特殊演出Cの小要素特殊演出c1、c2、c3のそれぞれの抽選確率(%)は、図25に示すように、5%、90%、5%に設定される。
【0152】
そして、図柄別特殊演出テーブル131としてT1が選択されている場合、図20に示すように、入賞図柄プラムの特殊演出は、大要素特殊演出Dとなる。このように入賞図柄プラムの特殊演出として大要素特殊演出Dが設定されている場合、上述した説明と同様にして、大要素特殊演出Dの小要素特殊演出d1、d2のそれぞれの抽選確率(%)は、図27に示すように、10%、90%に設定される。
そして、図柄別特殊演出テーブル131としてT1が選択されている場合、図20に示すように、チェリー、リプレイ、ハズレの特殊演出は、それぞれ大要素特殊演出E、F、Zとなる。このように入賞図柄チェリー、リプレイ、ハズレの特殊演出として大要素特殊演出E、F、Zが設定されている場合、上述した説明と同様にして、大要素特殊演出Eの小要素特殊演出e1、大要素特殊演出Fの小要素特殊演出f1、大要素特殊演出Zの小要素特殊演出z1のそれぞれの抽選確率(%)は、特に図示しないが、全て100%に設定される。
【0153】
(小要素判定手段194)
上記小要素判定手段194は、小要素乱数抽出手段192が抽出した抽出乱数データと、小要素判定テーブル193の抽選確率データを基に小要素乱数発生手段191がとる乱数の全領域中の各小要素特殊演出の領域からなる入賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する小要素特殊演出を決定するものである。
なお、ここで、小要素判定テーブル193の抽選確率データを基に小要素乱数発生手段191がとる乱数の全領域中の各小要素特殊演出の領域からなる入賞判定領域データとは、上述した例のうち、図柄別特殊演出テーブル131としてT1に決定されている場合のBBの小要素特殊演出の決定をするとき、具体的には、以下のように算出されるものである。すなわち、図柄別特殊演出テーブル131としてT1が決定されている場合の大要素特殊演出Aにおける5つの小要素特殊演出a1、a2、a3、a4、a5のそれぞれの抽選確率データとして、58983、3277、1966、655、655が記憶されている場合、小要素特殊演出a1、a2、a3、a4、a5のそれぞれの入賞判定領域データは、順に、0〜58982、58983〜62259、62260〜64225、64226〜64880、64881〜65535となるものである。
【0154】
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の動作の概略について、図29乃至図31に示したフローを用いて説明する。
先ず、図29に示すステップ400において、遊技者により遊技メダルがメダル投入口18から投入されて投入スイッチ15がONとなるか、或いはベットスイッチ16が操作されることにより、ベットスイッチ16がONとなる。そして、次のステップ401に進む。
ステップ401において、特殊演出選択手段160のテーブル選択手段200により、図柄別特殊演出テーブル131の選択抽選処理が行われる。具体的には、テーブル選択手段200により、T1乃至T5の図柄別特殊演出テーブル131のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブル131を選択するかが乱数を用いた抽選により決定されるものである。そして、次のステップ402に進む。
【0155】
ステップ402において、特殊演出選択手段160の小要素選択手段190により、小要素特殊演出の選択抽選処理が行われる。具体的には、小要素選択手段190により、選択された図柄別特殊演出テーブル131において、各図柄毎の大要素特殊演出を構成する小要素特殊演出を乱数を用いた抽選により決定されるものである。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、図柄別特殊演出記憶手段130から所定図柄の特殊演出データが採取される。具体的には、例えば、入賞図柄BBの特殊演出Aの小要素特殊演出a1の演出内容である音a1、発光a1、発光b1、音b1の内容が採取されるものである。そして、次のステップ404に進む。
【0156】
ステップ404において、所定図柄の特殊演出に関連する関連演出の実行が行われる。具体的には、例えば、ステップ403で採取した入賞図柄BBの大要素特殊演出Aの小要素特殊演出a1の演出内容の一部である音a1だけが行われるものである。
なお、ここで、関連演出を行うために採取される所定図柄の特殊演出は、上述した入賞図柄BBのものに限定されるものではなく、予め設定した他の入賞図柄でも良いものである。また、かかる所定図柄の決定方法は、上述したように所定の入賞図柄に固定しても良いが、所定の順番により変更しても良く、また、乱数を用いた抽選により決定しても良いものである。
【0157】
また、ここで、大要素特殊演出Aの小要素特殊演出a1の一部である関連演出の内容は、予め音a1のように設定してあるものであるが、順番に発光a1や音b1等に変更しても良いものであり、また、抽選により、それらのうちから決定するようにしても良いものである。そして、次のステップ405に進む。
ステップ405において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ406に進む。
ステップ406において、入賞抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ407に進む。
【0158】
ステップ407において、入賞抽選手段110の入賞抽選結果に基づいて、図柄別特殊演出記憶手段130から対応する特殊演出(小要素特殊演出)を採取する。具体的には、例えば、図柄別特殊演出テーブル131としてT1が選択されて、入賞図柄BBの大要素特殊演出Aの小要素特殊演出a1が選択されている場合であって、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、入賞図柄BBの入賞フラグが成立した場合、入賞図柄BBの大要素特殊演出Aの小要素特殊演出a1の演出内容である音a1、発光a1、発光b1、音b1の内容が採取されるものである。そして、次のステップ408に進む。
【0159】
ステップ408において、採取した特殊演出の実行が行われる。具体的には、例えば、上述した例の場合、報知装置66により入賞図柄BBの大要素特殊演出Aの小要素特殊演出a1が実行される。すなわち、音a1→発光a1→発光b1→音b1の順序で演出が行われるものである。そして、次のステップ409に進む。
ステップ409において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ410に進む。
ステップ410において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ411に進む。
【0160】
ステップ411において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ412に進む。
ステップ412において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ413に進む。
ステップ413において、入賞フラグ成立中に当該入賞フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。そして、入賞が確定したと判定された場合、次のステップ414に進む。
【0161】
ステップ414において、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
前記ステップ412において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ410に戻る。
前記ステップ413において、入賞が確定していないと判定された場合、ステップ414を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ401の特殊演出選択手段160のテーブル選択手段200による図柄別特殊演出テーブル131の選択抽選処理について、図30のフローを用いて説明する。
【0162】
ステップ500において、テーブル選択手段200のテーブル選択乱数発生手段201により発生された乱数の中からテーブル選択乱数抽出手段202により乱数が抽出される。そして、次のステップ501に進む。
ステップ501において、抽出された乱数がテーブル選択乱数抽出手段202の内部に記憶される。そして、次のステップ502に進む。
ステップ502において、テーブル選択判定手段204により、抽出された乱数と、テーブル選択判定テーブル203の入賞判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ503に進む。
【0163】
ステップ503において、テーブル選択判定手段204により、抽出された乱数が、テーブル選択判定テーブル203のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、T1乃至T5のいずれかの図柄別特殊演出テーブル131が決定される。そして、テーブル選択手段200による図柄別特殊演出テーブル131の選択抽選処理が終了する。
上述したステップ402の小要素選択手段190による小要素特殊演出の選択抽選処理について、図31のフローを用いて説明する。
ステップ600において、小要素選択手段190の小要素乱数発生手段191により発生された乱数の中から小要素乱数抽出手段192により乱数が抽出される。そして、次のステップ601に進む。
【0164】
ステップ601において、抽出された乱数が小要素乱数抽出手段192の内部に記憶される。そして、次のステップ602に進む。
ステップ602において、小要素判定手段194により、抽出された乱数と、小要素判定テーブル193の入賞判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、小要素判定手段194により、抽出された乱数が小要素判定テーブル193のどの領域に含まれるか決定され、小要素特殊演出の選択抽選処理の評価が決定される。具体的には、いずれかの小要素特殊演出が特定される。そして、小要素特殊演出の選択抽選処理が終了する。
【0165】
上述したステップ406の入賞抽選手段110による入賞抽選処理は、第一の実施の形態(図15)と同様であるため、説明を省略する。
上述したステップ411の回転リール40の回転停止処理は、第一の実施の形態(図17)と同様であるため、説明を省略する。
上述した第一及び第二の実施の形態において、大要素特殊演出及び小要素特殊演出は、スピーカ67からの音や、報知ランプ69の発光等から構成されているが、これらのものに限定されるものではない。例えば、液晶表示装置等を用いて、大要素特殊演出が共通のテーマ等で演出内容により大分類されたものであり、各大要素特殊演出の小要素特殊演出が、それらの共通のテーマの範囲内で、小分類されるようなものを含むものである。具体的には、例えば、入賞図柄BBの特殊演出として、大要素特殊演出P、Qを有し、この大要素特殊演出Pが、花火に関するものであり、大要素特殊演出Qが、自動車に関するものに設定されているような場合である。そして、大要素特殊演出Pの小要素特殊演出が、花火の導火線に火が付くもの(p1)や、花火の導火線の火が燃え続けるようなもの(p2)や、花火が大空で爆発するようなもの(p3)や、花火の導火線の火が消えるようなもの(p4)等の演出内容からなるものである。そして、大要素特殊演出Qの小要素特殊演出が、自動車のアクセル音が、僅かに聞こえるようなもの(q1)や、自動車のアクセル音が、激しく聞こえるようなもの(q2)や、自動車のブレーキ音が聞こえるようなもの(q3)や、自動車の警笛が聞こえるようなもの(q4)等の演出内容からなるものである。本発明によれば、スタートスイッチ30の操作を契機として開始される入賞抽選手段110の入賞抽選よりも、前から、入賞図柄BBの特出演出の内容が決定されている。このため、入賞抽選手段110の入賞抽選の前、すなわち、スタートスイッチ30の操作開始前から、入賞図柄BBの特殊演出の演出内容のテーマに沿った関連演出を遊技の初期段階から演出の一部として、行うことができる。すなわち、入賞図柄BBの特殊演出の内容が、大要素特殊演出Pの花火が大空で爆発するもの(p3)に決定されている場合、その関連演出として、遊技の初期段階から花火の導火線に火が添加されるような関連演出を行うことができるものである。これにより、演出テーマや物語性等が全く異なる複数の特殊演出を有しているような場合であっても、入賞抽選の前後において、互いに関連性や、物語性のある共通テーマに沿った一貫性のある演出を行うことができ、遊技の初期段階から入賞フラグ成立の期待感を持たせることができ、演出を面白みのあるものにすることができるものである。
【0166】
(第三の実施の形態)
図32及び図33は、本発明の第三の実施の形態を示すものである。
図32は演出順序テーブルの概略説明図、図33は遊技機の動作のフローを示すものである。なお、第一の実施の形態で使用した図面のうち、図1、図3、図4、図5、図6、図15及び図17は、本実施の形態でも、そのまま使用するものである。
本実施の形態は、特殊演出選択手段160が、いずれの特殊演出を選択するかの決定を、予め定められた所定の順序に従って行うことを特徴とするものである。
【0167】
本実施の形態に係る遊技機の入力、制御及び出力のブロック図は、第一の実施の形態で使用した図1と略同一である。そして、本実施の形態に係る特殊演出選択手段160は、図2に示すような演出乱数発生手段171等を有するのではなく、図32に示すような演出順列配列テーブルを有しているものである。そして、その他の遊技制御装置21や、図柄別特殊演出記憶手段130及び演出内容記憶手段140からなる入賞演出データ記憶手段120や、入賞演出制御手段150は、第一の実施の形態と同一であるため、説明を省略する。
(特殊演出選択手段160)
上記特殊演出選択手段160は、今回の遊技の入賞抽選手段110による入賞抽選前、入賞図柄毎に複数の特殊演出のうちから、いずれの特殊演出を選択するかを決定するためのものである。そして、この特殊演出選択手段160は、いずれの特殊演出を選択するかの決定を、今回の遊技より一つ前の遊技の入賞抽選時に、図32に示すような、予め定められた所定の順序に従って行うものである。具体的には、当該遊技の一つ前の遊技の入賞抽選時に、その入賞抽選の結果により、図32の項目が決定され、当該項目の演出順列に従って、次の特殊演出が設定されるものである。さらに、具体的には、当該遊技(以下、「第二番目の遊技」という。)の一つ前の遊技(以下、「第一番目の遊技」という。)で、図柄別特殊演出記憶手段130により、図4に示すような演出テーブルが記憶されている場合、第一番目の遊技の入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立すると、図4の項目ベルの演出内容である特出演出Cが、報知装置66により行われるものである。そして、それと同時に、特殊演出選択手段160が、図32に示す演出順列テーブルに従って、ベルの特殊演出を、第1番目に設定された特殊演出Cから第2番目に設定された特殊演出Eに決定するものである。すなわち、第二番目の遊技における演出テーブルは、図5のように変更された状態となるものである。なお、図柄別特殊演出記憶手段130には、各入賞図柄毎の特殊演出の種類だけでなく、当該特殊演出が演出順序テーブルの10個のうちの何番目の特殊演出であるかの情報も記憶するものである。そして、特殊演出選択手段160は、各入賞図柄毎の何番目の特殊演出であるかも、採取して、次の特殊演出を決定できるように設定されている。そして、演出順序テーブルに記憶された10番目の特殊演出が決定された次は、表中の先頭の特殊演出に戻り、この10個の順序の特殊演出が繰り返し、使用されるように設定されている。また、第一番目の遊技で、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果がハズレの場合は、特殊演出選択手段160は、演出順序テーブルの項目のハズレの特殊演出を、予め定めた所定の順序に従って採取し、第二番目の遊技のハズレの特殊演出として決定するものである。
【0168】
なお、ここで、上記特殊演出選択手段160による特殊演出の決定は、今回の遊技(第二番目の遊技)の入賞抽選手段110による入賞抽選前であれば良いものであって、上述したように今回の遊技(第二番目の遊技)より一つ前の遊技(第一番目の遊技)の入賞抽選時に限定されるものではなく、今回の遊技(第二番目の遊技)より二つ以上前の遊技の入賞抽選時に行うようにしても良いものである。さらに、特殊演出選択手段160による特殊演出の決定は、今回の遊技(第二番目の遊技)より前の遊技(例えば、第一番目の遊技)の終了時に行うようにしても良いものである。さらに、特殊演出選択手段160による特殊演出の決定は、今回の遊技(第二番目の遊技)より前の遊技(例えば、第一番目の遊技)のいずれかの回転リール40の遊技者による回転停止操作、すなわち所定のストップスイッチ50の押下時に行うようにしても良いものである。さらに、特殊演出選択手段160による特殊演出の決定は、今回の遊技(第二番目の遊技)若しくは今回の遊技よりも前の遊技(例えば、第一番目の遊技)におけるベットスイッチ16又は投入スイッチ15による遊技メダルの遊技者による投入操作時に行うようにしても良いものである。
【0169】
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の動作の概略について、図33に示したフローを用いて説明する。
図33に示すステップ700乃至ステップ714のフローは、第一の実施の形態で説明した図14に示すステップ100乃至ステップ114のフローと比較して、ステップ107の代わりに、ステップ707に変更されている点を除き、その他のステップは、同一であるため、異なるステップ707のみ説明する。
ステップ707において、特殊演出選択手段160により、次回の遊技の演出を決定するための決定処理が行われる。具体的には、例えば、上述したように、図4に示すような演出テーブルが設定され、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、入賞図柄ベルの入賞フラグが成立し、そして、現在の入賞図柄ベルの特殊演出として、図32中の第一番目の特殊演出Cが設定されている場合、特殊演出選択手段160は、図32に示すような演出順序テーブルに従って、次回遊技の入賞図柄ベルの特殊演出として、図32の表中に記載された次(第二番目)の特殊演出Eに決定するものである。そして、次のステップ708に進む。
【0170】
なお、図33のフロー中、ステップ704の入賞抽選処理は、第一の実施の形態で説明した図15のステップ200乃至ステップ204と同一である。また、図33のフロー中、ステップ711の回転リール40の回転停止処理は、第一の実施の形態で説明した図17のステップ300乃至ステップ304と同一である。
本実施の形態は、特殊演出選択手段160が、いずれの特殊演出を選択するかの決定を、乱数による抽選によって行うものではなく、図32の表中に示すように、予め定められた所定の順序に従って行っている。このため、乱数による抽選のときのような、特殊演出が全くランダムな発生傾向となるのではなく、特殊演出の発生順序を、特徴のある順序に設定することが可能となる。すなわち、過去の演出内容と、現在の演出内容と、未来の演出内容とに、何らかの規則性、関連性、連続性、特徴性等を持たせることができる。
【0171】
さらに、特殊演出を、音や発光ではなく、液晶表示装置である表示装置68に表示可能な動画像とすることにより、演出内容にストーリ性を持たせたりすること等が可能となり、演出内容を興味溢れるものにすることができる。
(第四の実施の形態)
図34は、本発明の第四の実施の形態であって、各特殊演出の演出内容の概略説明図である。
本実施の形態は、第一の実施の形態と略同一であるが、特殊演出が、当該遊技の入賞抽選手段110の抽選前に行われる抽選前演出と、当該遊技の入賞抽選手段110の抽選後に行われる抽選後演出とを備えているものである。そして、抽選前演出及び抽選後演出は、演出内容に関連性を有するように設定されているものである。そして、特殊演出選択手段160は、所定の入賞図柄の抽選前演出を選択し、入賞抽選手段110の抽選結果、当該入賞図柄に入賞した場合、当該入賞図柄の抽選後演出を選択するように設定されているものである。そして、報知装置66は、特殊演出選択手段160の決定に基づいた所定の入賞図柄の抽選前演出を行い、当該入賞図柄に入賞した場合、当該入賞図柄の抽選後演出を行うことを特徴とするものである。
【0172】
具体的には、図34に示すように、例えば、特殊演出Aは、抽選前演出A1と、抽選後演出A2とを備えている。抽選前演出A1は、音a→発光a→発光b→音bの順に行われる一連の演出を意味するものである。そして、抽選後演出A2は、音a’→発光a’→発光b’→音b’の順に行われる一連の演出を意味するものである。そして、音aと音a’は、類似した音であり、音bと音b’も類似した音であり、発光aと発光a’は類似した発光形態であり、発光bと発光b’も類似した発光形態からなるものである。すなわち、抽選前演出A1と抽選後演出A2とは、演出内容に関連性を有するものである。その他の特殊演出B、C・・Zも同様に、抽選前演出B1、抽選後演出B2等を有し、上述したものと同様の関係を有するものである。
【0173】
そして、特殊演出選択手段160は、乱数を用いた抽選により所定の入賞図柄の抽選前演出、例えば抽選前演出A1を選択する。そして、報知装置66が抽選前演出A1を行う。そして、入賞抽選手段110の抽選結果、当該入賞図柄に入賞した場合、すなわち、BBゲームに入賞した場合、特殊演出選択手段160は、当該入賞図柄BBゲームの抽選後演出A2を選択するものである。そして、報知装置66は、抽選後演出A2を報知する。これにより、互いに関連性のある抽選前演出A1と、抽選後演出A2とが連続して行われる。なお、入賞抽選手段110の抽選結果、当該入賞図柄に入賞せずに、他の項目になった場合、当該他の項目の抽選後演出が行われる。これにより、互いに関連性のない演出が行われることとなり、遊技者は、入賞していないことを類推することができる。
【0174】
本実施の形態では、入賞抽選手段110の抽選前に、抽選前演出、例えば抽選前演出A1が行われることにより、遊技者は、何らかの入賞フラグが、既に、成立しているのではないかとの期待感を持つことができる。そして、入賞フラグ成立の期待感を高揚させた状態で、入賞抽選手段110の抽選結果、当該入賞図柄(BBゲーム)に入賞した場合、その抽選前演出A1の演出内容に関連性を有する抽選後演出A2が行われ、遊技者の興奮を倍増させることができる。
そして、抽選前演出A1と、抽選後演出A2とは、演出内容に関連性を有するように設定されているため、入賞抽選手段110の抽選の前から、長時間にわたって、遊技者の入賞への期待感を徐々に膨らませることができるものである。
【0175】
上述した第二の実施の形態で、図柄別特殊演出記憶手段130に記憶したT1乃至T5の図柄別特殊演出テーブル131のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブル131を選択するかを、特殊演出選択手段160のテーブル選択手段200により、乱数を用いた抽選で決定しているが、特に、これに限定されるものではない。上述した第三の実施の形態のように、特殊演出選択手段160が、いずれの特殊演出を選択するかの決定を、予め定められた所定の順序に従って行うように設定しても良いものである。すなわち、特殊演出選択手段160が、図柄別特殊演出記憶手段130に記憶したT1乃至T5の図柄別特殊演出テーブル131のうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブル131を選択するかを、乱数を用いた抽選ではなく、T1→T2→T3→T2→T1→T2→T3→T4→T5→T3のように、予め定められた所定の順序に従って行うように設定するものである。
【0176】
さらに、上述した第二の実施の形態では、各小要素判定テーブル193のa1、a2、a3、a4、a5等の小要素特殊演出のうちから、いずれの小要素特殊演出を選択するかを、小要素選択手段190により、乱数を用いた抽選で決定しているが、特に、これに限定されるものではない。上述した第三の実施の形態のように、特殊演出選択手段160が、いずれの小要素特殊演出を選択するかの決定を、予め定められた所定の順序に従って行うように設定しても良いものである。すなわち、特殊演出選択手段160が、小要素判定テーブル193に記憶したa1、a2、a3、a4、a5等の小要素特殊演出のうちから、いずれの小要素特殊演出を選択するかを、乱数を用いた抽選ではなく、a1→a2→a3→a4→a5のように、予め定められた所定の順序に従って行うように設定するものである。
【0177】
このように、図柄別特殊演出テーブル131や、小要素判定テーブル193の小要素特殊演出を、予め定めた所定の順番に従って行うことにより、乱数による抽選のときのような、それらが全くランダムな発生傾向となるのではなく、それらの発生順序を、特徴のある順序に設定することが可能となる。すなわち、過去の演出内容と、現在の演出内容と、未来の演出内容とに、何らかの規則性や、関連性や、連続性や、特徴性を持たせることが可能となる。例えば、演出が音や、発光から構成されているような場合、音の大きさや、発光の明るさが次第に大きく、或いは、小さくなるものや、発光位置が少しずつ所定方向に、例えば、右回転方向に移動するもの等が含まれるものである。また、演出が液晶表示装置からなる動画像を使用するような場合は、動画像により、物語が段階的に進行して、ストーリを形成するようなものや、分割された所定の音楽演奏が、所定の順序で、少しずつ演奏されるようなものを含むものである。これにより、演出内容にストーリ性を持たせる等が可能となり、演出内容を興味溢れるものにすることができる。
【0178】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、演出抽選に伴う中央処理演算装置による演算処理等が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供することができる。
【0179】
更に、請求項1記載の発明によれば、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技の演出抽選を行うことにより、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、演出決定に伴う中央処理演算装置による演算処理等が一時期に集中することを回避することができ、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供することができる。
【0180】
更に、請求項2記載の発明によれば、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技の演出決定を行うことにより、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、入賞抽選手段による入賞抽選の前から、遊技者に対して、所定の入賞図柄に関する入賞フラグ成立の期待感を持たせることができ、また、入賞抽選の前後において、演出内容に関して、物語性や、連続性や、関連性のある一連の演出を行うことができて、演出を面白みのあるものにすることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機を提供することができる。
【0181】
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、より少ない演出抽選処理で効果的に演出内容を変更することができる遊技機を提供することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0182】
すなわち、請求項5記載の発明によれば、より少ない演出決定処理で効果的に演出内容を変更することができる遊技機を提供することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、入賞抽選手段の抽選前に図柄別特殊演出テーブルを抽選することにより、抽選処理の一時期への集中を回避し、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供することができる。
【0183】
(請求項7)
請求項7記載の発明によれば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7記載の発明によれば、入賞抽選手段の抽選前に図柄別特殊演出テーブルを決定することにより、抽選処理の一時期への集中を回避し、制御装置への負荷を遊技全般に渡ってより平均化させることができ、制御設計の自由度を増加させることができる遊技機を提供することができる。
(請求項8)
請求項8記載の発明によれば、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0184】
すなわち、請求項8記載の発明によれば、大要素特殊演出の特定を容易に行うことができて、入賞図柄毎の特殊演出を明確に認識することができる遊技機を提供することができる。
(請求項9)
請求項9記載の発明によれば、上記した請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項9記載の発明によれば、特殊演出の認識性を低下させることができて、遊技をより困難且つ複雑なものにすることができ、遊技が単純なものとなることを回避することができる遊技機を提供することができる。
【0185】
(請求項10)
請求項10記載の発明によれば、上記した請求項2、3、5、7、8又は9のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項10記載の発明によれば、過去の演出内容と、現在の演出内容と、未来の演出内容とに、何らかの規則性や、関連性や、連続性や、特徴性を持たせることができて、演出内容にストーリ性を持たせたりすること等が可能となり、演出内容を興味溢れるものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0186】
(請求項11)
請求項11記載の発明によれば、上記した請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項11記載の発明によれば、遊技者に対して、入賞フラグが、既に、成立しているのではないかとの期待感を、長時間にわたって、徐々に膨らませて、高揚させることができるようにした遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態であって、特殊演出選択手段を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態であって、前回の遊技で決定した今回の遊技の演出テーブルを示す概略説明図である。
【図5】 本発明の第一の実施の形態であって、今回の遊技で決定した書換後の次回の遊技の演出テーブルを示す概略説明図である。
【図6】 本発明の第一の実施の形態であって、各特殊演出の演出内容を示す概略説明図である。
【図7】 本発明の第一の実施の形態であって、BBフラグ成立時の演出判定テーブルを示す概略説明図である。
【図8】 本発明の第一の実施の形態であって、RBフラグ成立時の演出判定テーブルを示す概略説明図である。
【図9】 本発明の第一の実施の形態であって、ベルフラグ成立時の演出判定テーブルを示す概略説明図である。
【図10】 本発明の第一の実施の形態であって、プラムフラグ成立時の演出判定テーブルを示す概略説明図である。
【図11】 本発明の第一の実施の形態であって、チェリーフラグ成立時の演出判定テーブルを示す概略説明図である。
【図12】 本発明の第一の実施の形態であって、リプレイフラグ成立時の演出判定テーブルを示す概略説明図である。
【図13】 本発明の第一の実施の形態であって、ハズレフラグ成立時の演出判定テーブルを示す概略説明図である。
【図14】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図15】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、入賞抽選処理の概略を示すフローである。
【図16】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、演出抽選処理の概略を示すフローである。
【図17】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【図18】 本発明の第二の実施の形態であって、図柄別特殊演出記憶手段を示すブロック図である。
【図19】 本発明の第二の実施の形態であって、特殊演出選択手段を示すブロック図である。
【図20】 本発明の第二の実施の形態であって、図柄別特殊演出テーブルT1乃至T5を示す概略説明図である。
【図21】 本発明の第二の実施の形態であって、演出A判定テーブルを示す概略説明図である。
【図22】 本発明の第二の実施の形態であって、大要素特殊演出Aの小要素特殊演出a1乃至a5の演出内容を示す概略説明図である。
【図23】 本発明の第二の実施の形態であって、演出B判定テーブルを示す概略説明図である。
【図24】 本発明の第二の実施の形態であって、大要素特殊演出Bの小要素特殊演出b1乃至b5の演出内容を示す概略説明図である。
【図25】 本発明の第二の実施の形態であって、演出C判定テーブルを示す概略説明図である。
【図26】 本発明の第二の実施の形態であって、大要素特殊演出Cの小要素特殊演出c1乃至c3の演出内容を示す概略説明図である。
【図27】 本発明の第二の実施の形態であって、演出D判定テーブルを示す概略説明図である。
【図28】 本発明の第二の実施の形態であって、大要素特殊演出Dの小要素特殊演出d1及びd2の演出内容を示す概略説明図である。
【図29】 本発明の第二の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図30】 本発明の第二の実施の形態であって、テーブル選択手段による図柄別特殊演出テーブルの選択抽選処理を示すフローである。
【図31】 本発明の第二の実施の形態であって、小要素選択手段による小要素特殊演出の選択抽選処理を示すフローである。
【図32】 本発明の第三の実施の形態であって、演出順序テーブルを示す概略説明図である。
【図33】 本発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作を示すフローである。
【図34】 本発明の第四の実施の形態であって、各特殊演出の演出内容を示す概略説明図である。
【符号の説明】
10 遊技機 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 23 主基板
24 サブ基板 30 スタートスイッチ
40 回転リール 42 リールテープ
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
65 ホッパーユニット 66 報知装置
67 スピーカ 68 表示装置
69 報知ランプ 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 90 BBゲーム制御手段
91 特定導入遊技制御手段 100 RBゲーム制御手段
101 特定遊技制御手段 110 入賞抽選手段
111 乱数発生手段 112 乱数抽出手段
113 入賞判定テーブル 114 判定手段
120 入賞演出データ記憶手段 130 図柄別特殊演出記憶手段
131 図柄別特殊演出テーブル 140 演出内容記憶手段
150 入賞演出制御手段 160 特殊演出選択手段
171 演出乱数発生手段 172 演出乱数抽出手段
173 演出判定テーブル 174 演出判定手段
181 BBゲーム演出判定テーブル 182 RBゲーム演出判定テーブル
183 ベル演出判定テーブル 184 プラム演出判定テーブル
185 チェリー演出判定テーブル 186 リプレイ演出判定テーブル
187 ハズレ演出判定テーブル 190 小要素選択手段
191 小要素乱数発生手段 192 小要素乱数抽出手段
193 小要素判定テーブル 194 小要素判定手段
200 テーブル選択手段 201 テーブル選択乱数発生手段
202 テーブル選択乱数抽出手段 203 テーブル選択判定テーブル
204 テーブル選択判定手段 211 演出A判定テーブル
212 演出B判定テーブル 213 演出C判定テーブル
214 演出D判定テーブル 215 演出E判定テーブル
216 演出F判定テーブル 217 演出Z判定テーブル

Claims (11)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、
    種々の情報を演出を介して遊技者に向かって報知するための報知装置と、
    乱数を用いて入賞図柄の抽選を行うための入賞抽選手段とを備え、
    前記入賞抽選手段の抽選結果が入賞である場合に当該入賞図柄の入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、前記回転リールが停止した状態で、前記入賞フラグ成立中の入賞図柄が所定の停止位置で停止することを条件として入賞が確定して遊技者に利益を付与するように設定された遊技機において、
    前記演出は、前記報知装置により入賞フラグ成立に関する情報を遊技者に向かって報知するための演出内容がそれぞれ異なる複数の特殊演出を有し、
    前記入賞フラグは、遊技者に利益を付与する小役の入賞の入賞フラグと、前記小役の入賞よりも大きな利益を付与する特別入賞の特別入賞フラグとを備え、
    前記入賞フラグのうち小役の入賞フラグは、その入賞フラグが成立した遊技で入賞を確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはなく、
    前記遊技機は、
    当該遊技の前記入賞抽選手段の抽選前、入賞図柄毎に、複数の前記特殊演出のうちから、いずれの前記特殊演出を選択するかを乱数を用いた抽選により決定するための特殊演出選択手段と、
    入賞図柄毎の前記特殊演出に関する情報を記憶するための図柄別特殊演出記憶手段とを備え、
    前記特殊演出選択手段は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄毎の前記特殊演出を抽選により決定し、
    前記図柄別特殊演出記憶手段は、前記特殊演出選択手段の決定結果を記憶し、
    前記報知装置は、前記入賞抽選手段の抽選の結果に基づいて、前記図柄別特殊演出記憶手段に記憶させた前記小役の入賞図柄毎の特殊演出を、当該遊技で行うことを特徴とする遊技機。
  2. 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、
    種々の情報を演出を介して遊技者に向かって報知するための報知装置と、
    乱数を用いて入賞図柄の抽選を行うための入賞抽選手段とを備え、
    前記入賞抽選手段の抽選結果が入賞である場合に当該入賞図柄の入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、前記回転リールが停止した状態で、前記入賞フラグ成立中の入賞図柄が所定の停止位置で停止することを条件として入賞が確定して遊技者に利益を付与するように設定された遊技機において、
    前記演出は、前記報知装置により入賞フラグ成立に関する情報を遊技者に向かって報知するための演出内容がそれぞれ異なる複数の特殊演出を有し、
    前記入賞フラグは、遊技者に利益を付与する小役の入賞の入賞フラグと、前記小役の入賞よりも大きな利益を付与する特別入賞の特別入賞フラグとを備え、
    前記入賞フラグのうち小役の入賞フラグは、その入賞フラグが成立した遊技で入賞を確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはなく、
    前記遊技機は、
    当該遊技の前記入賞抽選手段の抽選前、入賞図柄毎に、複数の前記特殊演出のうちから、いずれの前記特殊演出を選択するかを決定するための特殊演出選択手段と、
    入賞図柄毎の前記特殊演出に関する情報を記憶するための図柄別特殊演出記憶手段とを備え、
    前記特殊演出選択手段は、当該遊技より前の遊技の入賞抽選時に当該遊技に用いるための入賞図柄毎の前記特殊演出を決定し、
    前記図柄別特殊演出記憶手段は、前記特殊演出選択手段の決定結果を記憶し、
    前記報知装置は、前記入賞抽選手段の抽選の結果に基づいて、前記図柄別特殊演出記憶手段に記憶させた前記小役の入賞図柄毎の特殊演出を、当該遊技で行うことを特徴とする遊技機。
  3. 前記報知装置による前記特殊演出は、前記入賞抽選手段の抽選前に行われるものを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記特殊演出選択手段は、当該遊技より前の遊技の入賞フラグが成立した入賞図柄の前記特殊演出を前記抽選により決定し、
    前記図柄別特殊演出記憶手段は、前記特殊演出選択手段の決定結果に基づいて、当該入賞図柄の特殊演出を書き換えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記特殊演出選択手段は、当該遊技より前の遊技の入賞フラグが成立した入賞図柄の前記特殊演出を決定し、
    前記図柄別特殊演出記憶手段は、前記特殊演出選択手段の決定結果に基づいて、当該入賞図柄の特殊演出を書き換えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技機は、入賞図柄毎の前記特殊演出に関する情報を記憶するための図柄別特殊演出記憶手段を備え、
    前記図柄別特殊演出記憶手段は、入賞図柄毎の前記特殊演出を有する複数種類の図柄別特殊演出テーブルを備え、
    前記特殊演出選択手段は、前記入賞抽選手段の抽選前、複数種類の前記図柄別特殊演出テーブルのうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブルを選択するかを乱数を用いた抽選により決定し、
    前記報知装置は、前記特殊演出選択手段の選択した前記図柄別特殊演出テーブルに基づいて、前記入賞抽選手段の抽選結果に対応した特殊演出を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記遊技機は、入賞図柄毎の前記特殊演出に関する情報を記憶するための図柄別特殊演出記憶手段を備え、
    前記図柄別特殊演出記憶手段は、入賞図柄毎の前記特殊演出を有する複数種類の図柄別特殊演出テーブルを備え、
    前記特殊演出選択手段は、前記入賞抽選手段の抽選前、複数種類の前記図柄別特殊演出テーブルのうちから、いずれの図柄別特殊演出テーブルを選択するかを決定し、
    前記報知装置は、前記特殊演出選択手段の選択した前記図柄別特殊演出テーブルに基づいて、前記入賞抽選手段の抽選結果に対応した特殊演出を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の大要素特殊演出を有し、
    前記大要素特殊演出は、一種類からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の大要素特殊演出を有し、
    前記大要素特殊演出は、演出内容がそれぞれ異なる複数の小要素特殊演出を有し、
    前記特殊演出選択手段は、複数の小要素特殊演出のうちから、いずれの小要素特殊演出を選択するかを決定し、
    前記報知装置は、前記特殊演出選択手段の選択の結果、決定された前記小要素特殊演出を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の遊技機。
  10. 前記特殊演出選択手段は、いずれの前記特殊演出を選択するかの決定を、予め定められた所定の順序に従って行うことを特徴とする請求項2、3、5、7、8又は9のいずれか1項に記載の遊技機。
  11. 前記特殊演出は、
    当該遊技の前記入賞抽選手段の抽選前に行われる抽選前演出と、
    当該遊技の前記入賞抽選手段の抽選後に行われる抽選後演出とを備え、
    前記抽選前演出及び前記抽選後演出は、演出内容に関連性を有するように設定され、
    前記特殊演出選択手段は、所定の入賞図柄の抽選前演出を選択し、前記入賞抽選手段の抽選結果、当該入賞図柄に入賞した場合、当該入賞図柄の抽選後演出を選択するように設定され、
    前記報知装置は、前記特殊演出選択手段の決定に基づいた所定の入賞図柄の抽選前演出を行い、当該入賞図柄に入賞した場合、当該入賞図柄の抽選後演出を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の遊技機。
JP2002046873A 2001-02-23 2002-02-22 遊技機 Expired - Fee Related JP3916967B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046873A JP3916967B2 (ja) 2001-02-23 2002-02-22 遊技機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-47522 2001-02-23
JP2001047522 2001-02-23
JP2002046873A JP3916967B2 (ja) 2001-02-23 2002-02-22 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002320709A JP2002320709A (ja) 2002-11-05
JP3916967B2 true JP3916967B2 (ja) 2007-05-23

Family

ID=26609942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002046873A Expired - Fee Related JP3916967B2 (ja) 2001-02-23 2002-02-22 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3916967B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004223003A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Abilit Corp スロットマシン
JP4860139B2 (ja) * 2004-11-16 2012-01-25 株式会社平和 遊技機
JP2007330410A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Samii Kk スロットマシン
JP2008006166A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Aruze Corp 遊技機
JP2008104788A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Samii Kk スロットマシン
JP5207667B2 (ja) * 2007-06-18 2013-06-12 株式会社平和 遊技機
JP2010099186A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Universal Entertainment Corp 遊技機
JP4913845B2 (ja) * 2009-06-10 2012-04-11 Kpe株式会社 スロットマシン
JP6367253B2 (ja) * 2016-03-22 2018-08-01 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP6994085B2 (ja) * 2020-07-03 2022-01-14 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002320709A (ja) 2002-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001327658A (ja) 遊技機
JP3916967B2 (ja) 遊技機
JP3771139B2 (ja) 遊技機
JP2002325888A (ja) 遊技機
JP3816744B2 (ja) 遊技機
JP3840135B2 (ja) 遊技機
JP3865373B2 (ja) 遊技機
JP4343121B2 (ja) 遊技機
JP3609733B2 (ja) 遊技機
JP2006326016A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2021041214A (ja) ぱちんこ遊技機
JP4203429B2 (ja) 遊技機
JP3995847B2 (ja) スロットマシン
JP5129446B2 (ja) 遊技機
JP2007098051A (ja) 遊技機
JP5129445B2 (ja) 遊技機
JP2002200220A (ja) 回胴式遊技機およびその遊技方法
JP2019076435A (ja) 遊技機
JP2019083847A (ja) 遊技機
JP7427623B2 (ja) 遊技機
JP7419279B2 (ja) 遊技機
JP7427622B2 (ja) 遊技機
JP7175248B2 (ja) 遊技機
JP6892591B2 (ja) ぱちんこ遊技機
JP2005007199A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3916967

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140216

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees