JP3915148B2 - 表面処理プラスチックフィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種ラベル、配送伝票およびプリンター用記録紙等に用いられ、酸化重合型インキ、UV硬化型インキ、裏カーボンインキ等の密着性および帯電防止性を有し、オフセット印刷性に優れた表面処理プラスチックフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステルフィルムは、高度の結晶性、優れた透明性、光沢、力学的性質および耐薬品性を有することから、広範囲な用途に使用されている。しかし、一般のポリエステルフィルムは、高度の電気絶縁性を有しているために、静電気の発生および蓄積を生じやすく、静電気障害による種々の問題を惹起するという欠点がある。このような静電気障害は、例えば、製膜、印刷、接着、製袋、包装、静電気記録等を行う際のロールへの巻き付き、人体への電気ショック等を起こし、印刷ひげの発生、トナーへの印字性の低下等、商品価値の低下をもたらす原因となる。このような静電気障害の防止法として、一般に帯電防止剤を樹脂中に練り込んでフィルムを作製する方法(以下、「練り込み型帯電防止処理方法」ともいう)、フィルム表面に帯電防止剤組成物を塗布する方法等がある。
【0003】
一般に、練り込み型帯電防止処理方法によりフィルムに帯電防止性を付与する場合、帯電防止剤がフィルム内部より表面に滲み出ることによって、帯電防止効果が発揮される。しかし、ポリエステル樹脂は二次転移温度が高いため、練り込み型帯電防止処理方法を用いて帯電防止フィルムを作製する場合、常温付近の温度ではフィルム内部の帯電防止剤がフィルム表面に滲み出さないため、得られる帯電防止フィルムの帯電防止性は不十分となる。更に、帯電防止フィルム作製には高温を必要とすること、ポリエステル樹脂が有する極性基の反応性が高いために帯電防止剤を配合することによってフィルム作製時にポリエステル樹脂の劣化が生じること、および帯電防止剤による物理的性質の低下をもたらすこと等の問題がある。特に、練り込み型帯電防止処理方法により得られる帯電防止ポリエステルフィルムを二軸延伸する場合、延伸工程でフィルム表面上にある帯電防止剤が逃散消失するため、得られるフィルムは全く帯電防止効果を示さないことが多い。さらに上記のように帯電防止剤の多くは、ポリエステルフィルムへの配合によりフィルムの透明性を極度に低下させるため実用性に劣るという問題がある。
【0004】
フィルム表面に帯電防止剤組成物を塗布することにより帯電防止性を付与する場合、通常バインダーとしてはたらく水性樹脂に低分子型帯電防止剤または高分子型帯電防止剤を混合して帯電防止剤組成物を作成し、それをフィルム表面に塗布する。しかし、この方法で製造された帯電防止フィルムの帯電防止性は良好であるが、オフセット印刷を行う場合、インキの転移性が悪くなるので印刷を行う面に帯電防止剤組成物を塗布することはできず、印刷面とは反対の面に帯電防止剤組成物を塗布しなければならない。このため、オフセット印刷を行う場合、フィルムのどちらか一方に印刷可能な面、およびその反対面に帯電防止性を付与した面の両面を形成する必要があるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は上記問題を解決し、プラスチックフィルムの少なくとも片面で、帯電防止性および印刷性の両方を満足させ、オフセット印刷可能なフィルムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、プラスチックフィルムの少なくとも片面を処理することにより、水に対する接触角が45度以上となることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0007】
即ち、本発明は、
(1)プラスチックフィルム、ならびに該フィルムの少なくとも片面に形成される帯電防止剤、共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を有する架橋剤を含有する表面被覆層を有し、該表面被覆層と水との接触角が45度以上60度以下である表面処理プラスチックフィルム、
(2)プラスチックフィルム、ならびに該フィルムの少なくとも片面に形成される帯電防止剤、共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を有する架橋剤を含有する表面被覆層を有し、帯電防止剤の添加量が共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を有する架橋剤に対して1〜20重量%である表面処理プラスチックフィルム。
(3)帯電防止剤がカチオン系帯電防止剤である上記(1)または(2)記載の表面処理プラスチックフィルム、
(4)カチオン系帯電防止剤が第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩である上記(3)記載の表面処理プラスチックフィルム、
(5)プラスチックフィルムがポリエステル系フィルムである上記(1)〜(4)のいずれかに記載の表面処理プラスチックフィルム、
(6)ポリエステル系フィルムが、ポリエステルと該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂を1種以上含み、少なくとも1軸方向に延伸されることにより内部に微細な空隙を含有してなり、表面処理プラスチックフィルムの見掛け比重が0.8〜1.3である上記(5)記載の表面処理プラスチックフィルム、および
(7)光線透過率が30%以下で、且つ面内複屈折が−0.02以上+0.04以下である上記(1)〜(6)のいずれかに記載の表面処理プラスチックフィルム
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の表面処理プラスチックフィルムは、プラスチックフィルムの少なくとも片面に、帯電防止剤と共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤とを含む表面被覆層を有してなり、該表面被覆層と水との接触角を45度以上としたところに特徴を有している。表面被覆層と水との接触角(θH2 O)が45度未満であると、オフセット印刷時にインキの転移不良を起こす傾向にある。水との接触角は、印刷性の点から、好ましくは45度以上、更に好ましくは50度以上である。
【0009】
水の接触角の測定は、23℃、65%RHの雰囲気下にて接触角計(エルモ社製)を用いて、1サンプルにつき15点測定を行い、計算は上下2点を除く13点の平均で行った。
【0010】
こうした接触角をもつ本発明の表面処理プラスチックフィルムは、プラスチックフィルムの少なくとも片面上に、帯電防止剤と共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤とを含む表面被覆層を設けることによって得られる。
【0011】
帯電防止剤としては、表面被覆層と水との接触角が45度以上になるものであれば特に制限はない。例えば官能基がソルビタン型、エーテル型、エステル型、ソルビトール型、グルコース型等のノニオン系、第4級アンモニウム塩型、第4級アンモニウム樹脂型、イミダゾリン型、アーコベル型、ソロミンA型等のカチオン系、アルキルサルフェート型、アルキルホスフェート型、リン酸エステル塩型、硫酸エステル塩型等のアニオン系およびベタイン型、アミノ酸型、アミノ硫酸エステル型等の両性系の界面活性剤タイプまたはポリマータイプ(新中村化学社製:ELポリマー)等が挙げられる。
好ましくは、インキ転移性の点からカチオン系帯電防止剤である。中でも、第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩が特に好ましい。
【0012】
共重合ポリエステル樹脂としては、水溶性または水分散性であり、スルホン酸基を有するものであれば特に制限はない。
【0013】
ブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤としては、末端イソシアネート基を親水性基で封鎖した熱反応型水溶性ウレタン樹脂である。
【0014】
共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤に対する帯電防止剤の添加量の割合は、好ましくは1〜20重量%であり、更に好ましくは5〜10重量%である。帯電防止剤の添加量の割合が1重量%未満であると、帯電防止性が充分に得られず、逆に20重量%を超えるとオフセット印刷性が悪くなり、また塗布液の調合性および経時安定性を低下させる傾向にある。
【0016】
本発明に用いられるプラスチックフィルムは、特に制限されず、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンおよびポリフッ化ビニリデン等の1種または2種以上を用いてなる高分子フィルムが挙げられる。中でも、特に好ましいのはポリエステル系フィルムである。
該プラスチックフィルムの厚さにも特に制限はないが、合成紙としての一般的な強度特性を確保する意味から、好ましくは1〜5000μm、より好ましくは5〜500μmの範囲のものである。
【0017】
該プラスチックフィルム素材として好適に使用されるポリエステルとは、テレフタル酸、イソフタル酸およびナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸またはそのエステルと、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール等のグリコールを重縮合させて製造されるポリエステルである。
当該ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接反応させる方法、芳香族ジカルボン酸のアルキルエステルとグリコールとをエステル交換反応させた後重縮合させる方法、あるいは芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを重縮合させる方法等により製造することができる。
【0018】
ポリエステルの代表例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびポリエチレン−2,6−ナフタレート等が挙げられる。
上記ポリエステルは、ホモポリマーまたは酸成分やグリコール成分を2種以上用いて共重合させたものであってもよい。
本発明においては、とりわけエチレンテレフタレート単位、ブチレンテレフタレート単位またはエチレン−2,6−ナフタレート単位が、ポリエステル全体の70モル%以上、好ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上であるポリエステルが好ましく、これらのポリエステルをプラスチックフィルム素材として選択使用することによって、寸法安定性、耐熱性の点において一段と優れた表面処理プラスチックフィルムを得ることができる。
【0019】
更に、フィルム素材として上記ポリエステルと共に、該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂を1種以上配合した素材を使用し、これをフィルム状にした後、後述するような方法で少なくとも1軸延伸処理を施し、好ましくは縦・横方向に2軸延伸することによって、フィルム内部に多数の微細空洞を形成せしめ、表面処理プラスチックフィルムの見かけ比重を0.8〜1.3とし得るようなポリエステル系フィルム(微細空洞含有フィルム)が、本発明に用いられるプラスチックフィルムとして極めて好適である。
【0020】
ここで、ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂とは、ポリエステル系フィルム内に微細な空洞を形成して柔軟性、軽量性、描画性を高めるため、空洞発現剤として配合されるものであり、ポリエステルに対し非相溶性を有するものであれば特に制限なく使用することができる。即ち、該熱可塑性樹脂は、前記のポリエステルに非相溶であるため、ポリエステル中に微粒子状に分散し、延伸時にポリエステルとの界面で剥離を起こして空洞形成源となるものである。
【0021】
該熱可塑性樹脂としては、例えばポリスチレン系樹脂(例えば、アイソタクチックポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレン、アタクチックポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエンスチレン共重合体、耐衝撃性ポリスチレン(スチレンとオレフィンラバーの混合物)等)、、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリエチレン、環状オレフィンポリマー等)、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスルホン系樹脂およびセルロース系樹脂等が挙げられる。これらの中でも特に好ましいのは、ポリスチレン系樹脂、あるいはポリメチルペンテンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂である。
【0022】
ポリエステルに配合される熱可塑性樹脂の量は、プラスチックフィルム内に形成される目標空洞量や延伸条件により異なるが、プラスチックフィルム全体に対して3〜40重量%の範囲が好ましく、特に5〜15重量%が好ましい。3重量%未満であると、空洞の生成量を多くするのに限界があり、空洞形成によりプラスチックフィルムに与えられる柔軟性、軽量性あるいは描画性が得にくくなる傾向がある。逆に40重量%を超えると、フィルムの延伸性が低下し易くなる他、プラスチックフィルムの持つ耐熱性や強度、腰の強さが損なわれ易くなる傾向がある。尚、上記熱可塑性樹脂は単独で使用し得るほか、2種類以上を併用しても構わない。
【0023】
また、本発明に用いられるプラスチックフィルム中には、隠蔽性や描画性等を向上させるため必要に応じて無機粒子または有機粒子を添加してもよい。無機粒子としては、例えばシリカ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、二酸化チタン等が挙げられる。有機粒子としては、例えば有機白色顔料、ベンゾグアナミン、架橋ポリスチレン、架橋アクリル樹脂等の粒子が挙げられる。
【0024】
本発明において、プラスチックフィルムは、単層フィルムであってもよく、用途によっては2層以上の複合フィルムであってもよい。
当該複合フィルムの製造方法は特に制限されるものではないが、生産性等の点から、それぞれの層の原料を別々の押出機から押出し、1つのダイスに導き、未延伸フィルムを得た後、少なくとも1軸に配向させる、いわゆる共押出法による積層が最も好ましい。
【0025】
本発明の表面処理プラスチックフィルムは、上記プラスチックフィルムの少なくとも片面上に、前記の帯電防止剤と共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤とを含む表面処理層を形成してなるものである。
【0026】
中でも、前記微細空洞含有フィルムを用いてなる表面処理プラスチックフィルムは、前記のように、見掛け比重が0.8〜1.3であり、好ましくは1.05〜1.25の範囲である。見掛け比重が0.8未満では空洞含有率が過大となって表面処理プラスチックフィルムの強度が不足し易くなり、表面処理プラスチックフィルム表面に割れやシワが生じ易くなる傾向がある。逆に見掛け比重が1.3を超えると、空洞含有率が不足となり、クッション性、柔軟性、鉛筆等による描画性が低下する傾向がある。
【0027】
当該見掛け比重は、空洞発現剤、即ちポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂の種類や量、また製膜条件、とりわけ延伸条件によって調整することができる。
【0028】
ここで、見掛け比重とは以下のように測定した。
表面処理プラスチックフィルムを、5cm×5cmの正方形に正確に切り出し、その厚みを50点測定して平均厚みをtμmとし、その重さを0.1mgの単位まで測定してwgとし、下記式によって計算した。
見掛け比重=w×10000/(5×5×t)
【0029】
また、微細空洞含有または含有しないプラスチックフィルムを用いてなる本発明の表面処理プラスチックフィルムは、光線透過率が30%以下、面内複屈折が−0.02以上+0.04以下であるものが好ましい。
【0030】
即ち、本発明の表面処理プラスチックフィルムは、合成紙としての適性を高めるため、その光線透過率が30%以下が好ましく、より好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下である。光線透過率が30%を超えると裏が透けて見えるため、プリント物の外観を阻害する恐れが生じてくる。
【0031】
当該光線透過率は、微細空洞含有率や添加粒子の量によって調整することができる。
【0032】
ここで、光線透過率はJIS−K6714に準拠し、ポイック積分球式H.T.Rメーター(日本精密光学社製)を用いて、表面処理プラスチックフィルムの全光線透過率を測定した。
【0033】
また、本発明の表面処理プラスチックフィルムは、その面内複屈折が−0.02〜+0.04であることが好ましく、より好ましくは0〜+0.03である。面内複屈折を−0.02以上、好ましくは0以上とすることによって、実質的に等方性のフィルムとなり、フィルムを横方向に裂け難くすることができる。しかし、面内複屈折が+0.04を超えると、逆にフィルムの縦裂けが生じ易くなり、フィルムをスリットする時に破断を起こしたり、裁断する際にフィルムの縦方向への割れが生じ易くなる傾向がある。また、面内複屈折が−0.02未満あるいは+0.04超になると、プリンター等で印刷を行う際にシワやカールを起こし易くなる傾向がある。
ここで、面内複屈折が+(または−)であるとは、縦延伸の履歴を横延伸の履歴よりも大きく(または小さく)残しているという意味であって、横延伸時の所謂ボーイング現象によって生じる若干の屈折率主軸の歪みを伴うものであっても構わない。
【0034】
ここで、面内複屈折は以下のように測定した。
表面処理プラスチックフィルムを10cm×10cmの大きさにカットし、その重量W(g)を秤量する。そして、フィルム内部に空洞が存在しない場合の密度ρ(g/cm3 )とから、下記式によって空洞含有率と無関係のフィルムの実厚みT(cm)を計算する。
T=W/(ρ×100)
次いで、分子配向計MOA−2001A(神崎製紙社製)を使用し、上記で得た厚みTを代入して、マイクロ波領域での屈折率を縦方向主軸と横方向主軸に沿って求め、下記式によって面内複屈折を求めた。
面内複屈折=縦方向主軸屈折率−横方向主軸屈折率
尚、密度ρは表面処理プラスチックフィルムを構成する各成分の組成比およびその密度から計算した。
【0035】
本発明に用いられるプラスチックフィルムの製法は特に制限されない。特に、上記微細空洞含有フィルムの製法としては、ポリエステルおよびこれと非相溶の熱可塑性樹脂を含む混合物を、フィルム状に成形して得られる未延伸フィルムを縦方向に1段または好ましくは多段で3.0倍以上に延伸した後、縦方向に3%以上の緩和処理を施し、次いで緩和処理後の縦延伸倍率以上の倍率で横延伸してから熱処理する方法である。
【0036】
まず最初の縦延伸工程では、周速の異なる2本あるいは多数本のロール間で適度に加熱しつつフィルムの走行方向に縦延伸を行う。このときの加熱手段としては、加熱ロールを用いる方法、あるいはロール等に非接触状態で熱風や輻射熱等によって加熱する方法等を採用することができる。あるいはこれらを併用することも可能である。
但し、この縦延伸工程で、ポリエステルと、これと非相溶の熱可塑性樹脂との界面でうまく剥離を起こさせてフィルム内に空洞を効率良く発現させるには、延伸温度を(Tg+10)℃〜(Tg+50)℃(Tg:ポリエステルのガラス転移温度)に設定し、延伸倍率3.0倍以上、好ましくは3.2〜5.0倍の範囲で縦延伸を行うのが好ましい。縦延伸倍率が3.0倍未満では、フィルム内部に微細空洞を十分に発現させにくいため、最終的に得られる表面処理プラスチックフィルムの見掛け比重を1.3以下にすることが困難となり易い傾向がある。又、縦倍率が5倍を超えると、その後の緩和処理を十分に行うことが困難になって表面処理プラスチックフィルムの面内複屈折を+0.04以下とすることが実質的に困難となる。
【0037】
上記縦延伸の後は、縦方向に3%以上、好ましくは5%以上の緩和処理が行われる。より好ましい緩和率は、緩和に先立って行われた縦延伸倍率により変わってくるが、緩和後の縦延伸倍率が2.8〜3.5倍となる様に設定することが好ましい。
緩和率を3%以上に設定してやれば、面内複屈折が−0.02〜+0.04の表面処理プラスチックフィルムを工業的に安定して製造することが可能となる。これに対し3%未満の緩和率では、次工程で行われる横延伸性が著しく悪化し、面内複屈折が−0.02〜+0.04のフィルムを作製することが困難となる傾向がある。見掛け比重が1.3を超える表面処理プラスチックフィルム(微細空洞含有量が乏しいフィルムを用いたもの)であれば、この様な緩和処理を行わずとも等方性を与えることが可能であるが、前述の如く柔軟、軽量で描画性に優れた低比重の微細空洞含有フィルムを製造するには、上記のような緩和処理を行うことが好ましい。
【0038】
また、上記のように、縦緩和処理後の好ましい縦延伸倍率は2.8〜3.5倍であり、該縦延伸倍率が2.8倍未満では、緩和が不良で且つ不均一となり易く、均質なフィルムが得られにくくなる傾向があり、しかも最終的に得られる表面処理プラスチックフィルムの面内複屈折が−0.02未満になり易い傾向がある。逆に、緩和後の縦延伸倍率が3.5倍を超える場合には、横延伸時に延伸不良を起こし易く、2軸延伸後の表面処理プラスチックフィルムの面内複屈折が+0.04を超え易い傾向がある。
【0039】
緩和処理を行う方法としては、縦延伸されたフィルムを一旦冷却した後、オーブン等の加熱装置中で80〜150℃程度に再加熱する方法、縦延伸の直後に冷却することなくロール間で再加熱して緩和処理する方法、あるいは60〜100℃程度に加熱した駆動ロール群またはフリーロール群の間で緩和処理する方法、さらにはこれらの方法を適当に組み合わせて実施する方法等を採用することができる。これらの中でも特に好ましいのは、縦延伸の直後に冷却することなく緩和処理を施す方法を主体とする緩和処理方法であり、この方法によれば熱ロスが少なく且つより均一な緩和処理を効率よく行うことができる。
【0040】
上記緩和処理の後、フィルムをテンターに導入し、緩和処理後の縦延伸倍率以上の倍率で横延伸を行った後、熱処理を行う。好ましい横延伸温度は、縦延伸・緩和処理の最高温度以上、(Tm−10)℃以下である(Tm:ポリエステルの融点)。横延伸倍率が、緩和処理後の縦延伸倍率より低い場合は、得られる表面処理プラスチックフィルムの面内複屈折を+0.04以下にしにくい傾向がある。横延伸倍率の上限は特に制限されないが、安定した延伸性のもとで最終的に得られる表面処理プラスチックフィルムの面内複屈折を確実に−0.02以上とするには、緩和処理後の縦延伸倍率を+1.0倍以下に抑えることが好ましい。
【0041】
このようにして得られる2軸延伸フィルムには、必要に応じて熱処理を施すことが好ましい。該熱処理はテンター中で行うのが好ましく、その熱処理温度は(Tm−50)〜Tm℃の範囲が好ましい。また、この熱処理と並行して、再横延伸や横方向の緩和処理を行うこともできる。
【0042】
本発明の表面処理プラスチックフィルムの製法、即ち上記のようにして得られたプラスチックフィルムの表面に、表面被覆層を形成する方法としては、帯電防止剤、共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤および溶剤を予め所定量混合して塗布液を調製し、グラビアコーター、リバースキスコーター、リバースロールコーター、多層カーテンコーター、バーコーターまたはエアードクターコーター等の通常のコート用装置を用いて該塗布液を塗布すればよく、塗布方法は特に制限はない。塗布液の塗工量(湿潤状態)は、プラスチックフィルム1m2 あたり5〜50g程度がよい。
【0043】
塗布する時期としては、プラスチックフィルムの延伸前に塗布する方法、縦延伸後に塗布する方法、配向処理の終了したフィルムに塗布する方法等、いずれの方法を採用してもよい。プラスチックフィルムと表面被覆層との密着性を高めるうえで最も好ましいのは、1軸延伸されたプラスチックフィルムの少なくとも片面に前記塗布法によって塗布液を塗布した後、更に先の1軸延伸方向と直角の方向に延伸するインラインコートである。
【0044】
尚、上記の3成分を含有する表面被覆層には、必要に応じて、有機フィラー、無機フィラー、酸化防止剤、界面活性剤および潤滑剤等の種々の添加剤を混合してもよい。これら添加剤の添加量の割合は共重合ポリエステル樹脂に対して、好ましくは1〜500重量%であり、更に好ましくは10〜300重量%である。
【0045】
該表面被覆層の厚さ(乾燥後)は、0.005〜20μmが好ましく、更に好ましくは、0.01〜1μmである。0.005μm未満であると、プラスチックフィルムとの密着性が十分得られない傾向がある。逆に、20μmを超えると、塗布液の物性およびレオロジー、加えて設備等の問題により均一に塗工しにくい傾向がある。
【0046】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明の構成および作用効果をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。尚、下記実施例で採用した各種物性、性能の測定・評価法は次の通りである。
【0047】
(1) 帯電防止性
表面処理プラスチックフィルムを、相対湿度65%および20℃の条件下で24時間放置し、表面被覆層面の帯電防止性をハイレスタ(三菱油化製)で測定した。
【0048】
(2) 印刷性
枚葉オフセット印刷機(Ryobi 3302M,リコー社製)と合成紙用オフセットインキ(POP−VIP(黒),POP−VIP(赤),大日本インキ社製)を用いて、それぞれの試料フィルム表面(表面被覆層側)に実印刷を行い、2色目のインキのベタ部の着肉性を目視評価した。評価は以下の通りである。
○:着肉性は良好であった(インキが均一に転移し、斑のない状態)。
×:着肉性は不良であった(インキの転移斑があり、濃度の薄い状態)。
【0049】
(3) 水との接触角の測定
表面処理プラスチックフィルムの表面被覆層と水との接触角は、23℃、65%RHの雰囲気下にて接触角計(エルモ社製)を用いて測定した。
【0050】
(4) インキ密着性
インキ密着性は、以下の方法に基づいて評価した。酸化重合(あるいは溶剤)型インキの場合は、表面処理プラスチックフィルムの表面被覆層上にテトロン・スクリーン(#250メッシュ)によって印刷した後に、1日風乾させる。また、UV硬化型インキの場合は、表面処理プラスチックフィルムの表面被覆層上にテトロン・スクリーン(#300メッシュ)によって印刷した後に、UV露光装置(東芝電材株式会社製)により500mj/cm2 のUV露光を与え、UVインキを硬化させる。
次に、各々のインキ面にカッターで2mm目100マスのクロスカット面を入れ、その上にセロテープ(ニチバン社製、25mm幅)を気泡が入らないように貼り付け、更にその上を擦って十分に密着させ、上記インキ面のセロテープが密着されていない前後の両端部を手で押さえ、セロテープの上の方向(角度90°方向)に急速に剥離し、剥離後のインキ面を観察し、インキ残留率で密着性を評価した。使用インキおよび評価は以下の通りである。
【0051】
<使用インキ銘柄>
1)酸化重合(あるいは溶剤)型インキ
十条化工インキ株式会社製 ポリエステル用 No.9 黒
セイコーアドバンス株式会社製 RAM 黒
東洋インキ株式会社製 PVC用 SS−8草
2)UV硬化型インキ
東洋インキ株式会社製 FDSS 黒
セイコーアドバンス株式会社製 UVA 黒
【0052】
<判定法>
クロスカット面を剥離後、インキ残留率を以下の4段階の基準で評価した。
◎:残留率100%で全く剥離しない。
○:残留率90%以上100%未満で実用上問題なく使用できる。
△:残留率70%以上90%未満で密着性が若干弱く実用上問題が発生する可能性有り。
×:残留率50%以上70%未満で密着性に問題有り。
【0053】
参考例1
帯電防止剤として第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩「カチオーゲンES−L」(第一工業製薬株式会社製)を0.3重量%、および共重合ポリエステル樹脂として「バイロナールMD−1200」(東洋紡績株式会社製)を2.5重量%使用し、スターラーを用いて水とイソプロピルアルコール(重量比70/30)との混合溶液中で十分に混合し、塗布液を調製した。この塗布液をワイヤーバー(No.8)を用いて、下記の製法によって製造した厚さ50μmのポリエステルフィルム(微細空洞含有ポリエステルフィルム)上に塗布した。塗布液の塗布量は、ポリエステルフィルム1m2 当たり約12g(湿潤状態)とし、塗布後70℃にて60秒間乾燥させておいてから、200℃において30秒間熱処理を行い、0.34g/m2 の表面被覆層を有する表面処理プラスチックフィルムを得た。
【0054】
(微細空洞含有ポリエステルフィルムの調製)
原料として、固有粘度が0.62のポリエチレンテレフタレート83重量%にメルトフローインデックス2.0g/10分のポリスチレン13重量%と平均粒子径0.3μm(電顕法)のアナターゼ型二酸化チタン4重量%を混合したものを使用し、これを押出し機に供給し、290℃で溶融押出し、30℃の冷却ドラム上に静電密着法によってキャスティングすることにより、厚さ500μmの未延伸フィルムを作製した。
次いでこのフィルムを70℃に加熱されたロールによって加熱し、赤外線ヒーターを用いて更に加熱し、周速の異なるロール間で縦方向に3.7倍の縦延伸を施した。この時、高速側の延伸ロール温度は70℃に設定した。そして該縦延伸の終了直後に、冷却することなくロール間で14%の緩和処理を施し、緩和後の縦延伸倍率を3.2とした。
次いで該縦延伸・緩和処理フィルムをテンターに導き、140℃で8秒間予熱した後、同温度で横方向に3.6倍延伸した。その後220℃で5秒間熱処理してから同温度で更に横方向に8%再延伸し、更に同温度で5秒間熱処理した。この方法により、平均厚さ50μmの微細空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムを得た。
【0055】
得られた表面処理プラスチックフィルムの特性は表1に示す通りであり、該フィルム表面と溶剤インキとの密着性、帯電防止性およびオフセット印刷性が極めて優れたものであった。
【0056】
【表1】
【0057】
実施例1
帯電防止剤として第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩「カチオーゲンES−L」を0.3重量%、共重合ポリエステル樹脂として「バイロナールMD−1200」を1.25重量%、ブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤として「エラストロンH−38」(第一工業製薬株式会社製)を1.25重量%および有機粒子として「エポスタMS」(株式会社日本触媒)を2.5重量%使用した以外は、参考例1と同様にして、表面処理プラスチックフィルムを得た。
【0058】
参考例2
帯電防止剤として第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩「TIE612」(竹本油脂株式会社製)を0.55重量%、および共重合ポリエステル樹脂として「バイロナールMD−1200」を9重量%、スターラーを用いて水とイソプロピルアルコール(重量比70/30)との混合溶液中で十分に混合し、塗布液を調製した。この塗布液をワイヤーバー(No.8)を用いて、下記の製法によって製造した厚さ200μmの1軸延伸微細空洞含有ポリエステルフィルム上に塗布した。塗布液の塗布量は、ポリエステルフィルム1m2 当たり約12g(湿潤状態)とし、塗布後70℃にて60秒間乾燥させておいてから、1軸延伸した方向と直角に140℃で3.6倍延伸を行い、220℃において5秒間熱処理を行い、同温度で横方向に8%再延伸し、更に同温度で5秒間熱処理し、0.29g/m2 の表面被覆層を有する表面処理プラスチックフィルムを得た。
【0059】
(1軸延伸微細空洞含有ポリエステルフィルムの調製)
原料として、固有粘度が0.62のポリエチレンテレフタレート83重量%にメルトフローインデックス2.0g/10分のポリスチレン13重量%と平均粒子径0.3μm(電顕法)のアナターゼ型二酸化チタン4重量%を混合したものを使用し、これを押出し機に供給し、290℃で溶融押出し、30℃の冷却ドラム上に静電密着法によってキャスティングすることにより、厚さ650μmの未延伸フィルムを作製した。
次いでこのフィルムを70℃に加熱されたロールによって加熱し、赤外線ヒーターを用いて更に加熱し、周速の異なるロール間で縦方向に3.7倍の縦延伸を施した。この時、高速側の延伸ロール温度は70℃に設定した。そして該縦延伸の終了直後に、冷却することなくロール間で14%の緩和処理を施し、緩和後の縦延伸倍率を3.2とし、厚さ200μmの1軸延伸微細空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムを得た。
【0060】
実施例2
帯電防止剤として第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩「TIE612」を0.55重量%、共重合ポリエステル樹脂として「バイロナールMD−1200」を4.5重量%、ブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤として「エラストロンBN−11」(第一工業製薬株式会社製)を4.5重量%および有機粒子として「エポスタMS」を9重量%使用した以外は、参考例2と同様にして、表面処理プラスチックフィルムを得た。
【0061】
上記参考例2および実施例1〜2で得られた表面処理プラスチックフィルムの特性評価結果は表1に併記した通りであり、前記実施例1〜2においては良好な結果を得た。
【0062】
比較例1
帯電防止剤は使用せず、共重合ポリエステル樹脂として「バイロナールMD−1200」を1.25重量%、ブロック型イソシアネート基を含有する架橋剤として「エラストロンH−38」を1.25重量%および有機粒子として「エポスタMS」を2.5重量%使用した以外は、実施例2と同様にして、表面処理プラスチックフィルムを得た。
【0063】
得られたフィルムの特性評価結果は表2に示す通りであり、オフセット印刷性およびインキ密着性は良好であったが、帯電防止性を示さなかった。
【0064】
【表2】
【0065】
比較例2
帯電防止剤として「パラフィン・スルホン酸ナトリウム」(松本油脂株式会社製)を0.08重量%用いた以外は、実施例1と全く同様にして、表面処理プラスチックフィルムを得た。
【0066】
比較例3
帯電防止剤として「パラフィン・スルホン酸ナトリウム」を0.03重量%用いた以外は、実施例2と全く同様にして、表面処理プラスチックフィルムを得た。
【0067】
比較例2および3で得られたフィルムの特性を評価した結果は表2に併記した通りであり、帯電防止性およびインキ密着性は良好であったが、オフセット印刷性が不十分であった。
【0068】
【発明の効果】
本発明の表面処理プラスチックフィルムは、該フィルムの少なくとも片面を処理することにより、水に対する接触角が45度以上となり、帯電防止性およびオフセット印刷性の両方に優れ、合成紙として極めて有用である。
Claims (7)
- プラスチックフィルム、ならびに
該フィルムの少なくとも片面に形成される帯電防止剤、共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を有する架橋剤を含有する表面被覆層を有し、
該表面被覆層と水との接触角が45度以上60度以下である
表面処理プラスチックフィルム。 - プラスチックフィルム、ならびに
該フィルムの少なくとも片面に形成される帯電防止剤、共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を有する架橋剤を含有する表面被覆層を有し、
帯電防止剤の添加量が共重合ポリエステル樹脂およびブロック型イソシアネート基を有する架橋剤に対して1〜20重量%である
表面処理プラスチックフィルム。 - 帯電防止剤がカチオン系帯電防止剤である請求項1または2記載の表面処理プラスチックフィルム。
- カチオン系帯電防止剤が第4級アンモニウムカチオンのエトサルフェート塩である請求項3記載の表面処理プラスチックフィルム。
- プラスチックフィルムがポリエステル系フィルムである請求項1〜4のいずれか一項に記載の表面処理プラスチックフィルム。
- ポリエステル系フィルムが、ポリエステルと該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂を1種以上含み、少なくとも1軸方向に延伸されることにより内部に微細な空隙を含有してなり、表面処理プラスチックフィルムの見掛け比重が0.8〜1.3である請求項5記載の表面処理プラスチックフィルム。
- 光線透過率が30%以下で、且つ面内複屈折が−0.02以上+0.04以下である請求項1〜6のいずれか一項に記載の表面処理プラスチックフィルム。
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