JP3912000B2 - 通信端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信機能を有する通信端末装置に関し、特に、受信データを格納するデータボックスをユーザが選定できる通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置として、親展通信機能を備えたものが提供されている。
【0003】
このようなファクシミリ装置においては、なんらかの方法で送信側にて親展送信の指定が行なわれると、受信の後、即座にプリントアウトを行なうのではなく、それぞれのデータボックスに受信データが格納され、後に受信側の受取人の操作でプリントする、という動作をさせることが可能である。
【0004】
一般に、ファクシミリ装置は、複数人で共用されることが多く、受信データを単純にプリントしてしまうと、
1) 機密性を持つ文書であっても人目についてしまう、
2) プリントした文書を他人に持ち去られてしまう、
3) 文書を捨てられる
等の問題が生じることが考えられるが、上記の親展通信機能を用いることにより、受信側でプリントアウトの指定をするまでプリントされないため、これらの問題は解決できる。
【0005】
さらに、この親展通信機能においては、データボックスからデータをプリントアウトする際にパスワードを要求することが可能であるため、高い機密性を保つことができる。
【0006】
しかし、親展通信で多く用いられるFコードは、一部のファクシミリ装置にしか搭載されていない。
【0007】
また、他の親展通信の指定方法としてDTMFがあるが、これは#や*などといった煩雑な記号の羅列となり、相手先に覚えてもらうことが困難である。
【0008】
さらに、近年では、PDAやモバイルツールなど、ファクシミリの送信元も多様化しており、一般的にそのようなツールでは、基本的な番号指定のみの送信機能しか備えていない場合が多く、そのような送信元にも対応した親展通信の指定方法が強く望まれている。
【0009】
特開平6−30214号公報では、ダイヤルイン番号と親展通信を組み合わせることにより上記問題を改善している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の問題点として、
1) ダイヤルイン番号は有料のサービスであり、したがって、親展通信を実現するためにはダイヤルイン契約を行なわなければならず、ユーザごとに1つのダイヤルイン番号を割り当てるとコストがかかる。
【0011】
2) ダイヤルイン番号によって受信機能を選択するのみであり、多様化する活用方法に対応できない。例えば、顧客に親展送信をしてもらうような運用方法を採用する際に問題になるのが、営業担当者が交代した場合である。ある特定の顧客の担当のみから離れたのであれば、その営業担当者は同じデータボックスを使い続け、顧客には、新たな担当者のダイヤルイン番号を顧客に伝えることになるが、これは顧客にある種の手間を生じさせることになり、営業機会の損失にもつながりかねない。さらに、新たなダイヤルイン番号が正しく伝わらなかった場合などに混乱を生じるケースがまま発生する。近年、企業内での組織の流動化は激しく、このような方法では、現実的に対応しきれなくなるであろうと予想される。
【0012】
の2点があげられる。
【0013】
そこで、この発明は、上記の問題を解決するとともに、今後さらに多様化するであろうファクシミリ通信の活用方法に対応できる通信端末装置を提供する目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、受信データの属性情報と特定のデータボックスとを対応付けた振り分けテーブルを前記属性情報の種別毎若しくは複数の属性情報の種別毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された振り分けテーブルの参照順序を記憶する参照順序記憶手段と、前記参照順序記憶手段に記憶された参照順序で前記振り分けテーブルを参照し、前記受信データの属性情報と初めに一致した属性情報に対応するデータボックスに当該受信データを格納するデータ格納制御手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記記憶手段は、受信データの発信者を識別する発信者識別情報と特定のデータボックスとを対応付けた発信者識別情報振り分けテーブルと、受信データの受信者を識別する受信者識別情報と特定のデータボックスとを対応付けた受信者識別情報振り分けテーブルと、受信データの着信回線を識別する着信回線識別情報と特定のデータボックスとを対応付けた着信回線識別情報振り分けテーブルとを記憶し、前記参照順序記憶手段は、前記発信者識別情報対応テーブルと前記受信者識別情報対応テーブルと着信回線識別情報対応テーブルの参照順序を記憶することを特徴とする。
【0016】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記記憶手段は、受信データの発信側に関する情報と特定のデータボックスとを対応付けた発信側情報振り分けテーブルと、受信データの受信側に関する情報と特定のデータボックスとを対応付けた受信側情報振り分けテーブルとを記憶し、前記参照順序記憶手段は、前記発信側情報振り分けテーブルと前記受信側情報振り分けテーブルの参照順序を記憶することを特徴とする。
【0017】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記受信データの発信者によって当該受信データを格納すべきデータボックスの指定があった場合は、当該受信データについては前記データ格納制御手段によるデータボックスへの格納制御を行なわず、前記発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データを格納することを特徴とする。
【0018】
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記参照順序記憶手段は、発信者によるデータボックスの指定を前記参照順序に含み、前記データ格納制御手段は、前記発信者によるデータボックスの指定を参照した場合は、発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データを格納することを特徴とする。
【0019】
また、請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記受信データの受信に際して特定の付加機能の指定があった場合、当該受信データについては前記データ格納制御手段によるデータボックスへの格納制御を行なわないことを特徴とする。
【0020】
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記特定の付加機能は、中継同報であることを特徴とする。
【0021】
また、請求項8記載の発明は、受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、受信データの属性情報と特定のデータボックスとの対応付けを順位を付されて登録された振り分けテーブルを記憶する記憶手段と、前記振り分けテーブル内の属性情報を前記順位に基づいて参照し、前記受信データの属性情報と初めに一致した属性情報に対応するデータボックスに当該受信データを格納するデータ格納制御手段とを有することを特徴とする。
【0022】
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記受信データの発信者によって当該受信データを格納すべきデータボックスの指定があった場合は、当該受信データについては前記データ格納制御手段によるデータボックスへの格納制御を行なわず、前記発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データを格納することを特徴とする。
【0023】
また、請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記参照順序記憶手段は、前記振り分けテーブルの参照順序に加えて、発信者によるデータボックス指定に関する規定が登録された優先順位テーブルを記憶することを特徴とする。
【0024】
また、請求項11記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記受信データの受信に際して特定の付加機能の指定があった場合、当該受信データについては前記データ格納制御手段によるデータボックスへの格納制御を行なわないことを特徴とする。
【0025】
また、請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記特定の付加機能は、中継同報であることを特徴とする。
【0026】
また、請求項13記載の発明は、少なくとも1つのデータボックスを有し、受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、受信データの属性情報と特定のデータボックスとの対応付けを順位を付されて登録された振り分けテーブルを記憶する記憶手段と、前記振り分けテーブル内の属性情報を前記順位に基づいて参照し、前記受信データの属性情報と一致した属性情報に対応する全てのデータボックスに当該受信データを格納するデータ格納制御手段とを具備することを特徴とする。
【0027】
また、請求項14記載の発明は、請求項13記載の発明において、前記記憶手段に前記振り分けテーブルが複数存在する場合には、該振り分けテーブルの参照順序を記憶する参照順序記憶手段を更に具備することを特徴とする。
【0028】
また、請求項15記載の発明は、請求項13記載の発明において、前記データ格納制御手段は、複数の振り分けテーブルの参照により同一のデータボックスに受信データを格納する場合、ある振り分けテーブルの参照によってすでに前記受信データが格納されていると、別の振り分けテーブルの参照による当該受信データの格納を行なわないことを特徴とする。
【0029】
また、請求項16記載の発明は、請求項13記載の発明において、前記データ格納制御手段は、複数の振り分けテーブルの参照により同一のデータボックスに受信データを格納する場合、ある振り分けテーブルの参照によってすでに前記受信データが格納されていると、別の振り分けテーブルの参照による当該受信データをすでに格納されている受信データに上書きすることを特徴とする。
【0030】
また、請求項17記載の発明は、少なくとも1つのデータボックスを有し、受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、受信データの属性情報と特定のデータボックスとの対応付けを順位を付されて登録された振り分けテーブルを記憶する記憶手段と、前記受信データを前記データボックスとは別個に設けられた記憶領域に格納するとともに、前記振り分けテーブル内の属性情報を前記順位に基づいて参照し、前記受信データの属性情報と一致した属性情報に対応する全てのデータボックスに当該受信データへの参照情報を格納するデータ格納制御手段とを具備することを特徴とする。
【0031】
また、請求項18記載の発明は、請求項17記載の発明において、前記参照情報は、前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードのみの入力を要求する単純参照情報と、前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードとともに当該データボックスとは別の所定のデータボックスのパスワードの入力を要求する条件付き参照情報とを含むことを特徴とする。
【0032】
また、請求項19記載の発明は、請求項17記載の発明において、前記データ格納制御手段は、前記受信データの発信者によって当該受信データを格納すべきデータボックスの指定があった場合、前記発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データへの前記単純参照情報を格納し、前記受信データの属性情報と前記振り分けテーブルに登録された属性情報とを比較し、一致した属性情報に対応する全てのデータボックスに前記受信データへの条件付き参照情報を格納することを特徴とする。
【0033】
また、請求項20記載の発明は、請求項19記載の発明において、前記条件付き参照情報は、前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードとともに、前記発信者によって指定されたデータボックスのパスワードを要求することを特徴とする。
【0034】
また、請求項21記載の発明は、請求項17記載の発明において、前記データ格納制御手段は、前記受信データへの参照情報の少なくとも1つに削除指示が出された場合、前記受信データおよび該受信データへの全ての参照情報を削除することを特徴とする。
【0035】
また、請求項22記載の発明は、請求項17記載の発明において、前記データ格納制御手段は、前記受信データへの参照情報が全て削除されるまで、該受信データを削除しないことを特徴とする。
【0036】
また、請求項23記載の発明は、請求項17記載の発明において、前記データ格納制御手段は、前記受信データに削除指示が出された場合、前記受信データとともに該受信データへの全ての参照情報を削除することを特徴とする。
【0037】
また、請求項24記載の発明は、少なくとも1つのデータボックスを有し、受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、受信データの属性情報と特定のデータボックスとの対応付けを順位を付されて登録された振り分けテーブルを記憶する記憶手段と、前記受信データの発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データを格納するとともに、前記振り分けテーブル内の属性情報を前記順位に基づいて参照し、前記受信データの属性情報と一致した属性情報に対応する全てのデータボックスに当該受信データへの参照情報を格納するデータ格納制御手段とを具備することを特徴とする。
【0038】
また、請求項25記載の発明は、請求項24記載の発明において、前記参照情報は、前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードのみの入力を要求する単純参照情報と、前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードとともに当該データボックスとは別の所定のデータボックスのパスワードの入力を要求する条件付き参照情報とを含むことを特徴とする。
【0039】
また、請求項26記載の発明は、請求項24記載の発明において、前記データ格納制御手段は、前記受信データへの参照情報の少なくとも1つに削除指示が出された場合、前記受信データおよび該受信データへの全ての参照情報を削除することを特徴とする。
【0040】
また、請求項27記載の発明は、請求項24記載の発明において、前記データ格納制御手段は、前記受信データへの参照情報が全て削除されるまで、該受信データを削除しないことを特徴とする。
【0041】
また、請求項28記載の発明は、請求項24記載の発明において、前記データ格納制御手段は、前記受信データに削除指示が出された場合、前記受信データとともに該受信データへの全ての参照情報を削除することを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる通信端末装置の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0043】
なお、この発明に係る通信端末装置の一例として、親展通信機能を有するファクシミリ装置について説明する。
【0044】
図1は、この発明に係わるファクシミリ装置の全体構成を示すものである。
【0045】
図1において、CPU1は、ファクシミリ装置全体の各種制御処理を行うものであり、RAM2は、CPU1のワークエリアとして使用される。
【0046】
なお、CPU1が実行する制御処理プログラム、および制御処理プログラムを実行するときに必要な各種データ等は、システム制御部8に記憶されている。
【0047】
操作表示装置3は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。また、読取装置4は、所定の解像度で送信原稿画像を読み取るためのものであり、印字装置5は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものである。
【0048】
画像処理装置6は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化伸張するためのものであり、画像蓄積装置7は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶し、データボックス機能を実現するためのものである。
【0049】
通信制御部9は、デジタル網に適した通信を制御するためのプログラムを格納したROMであり、通信制御部10は、アナログ網に適した通信を制御するためのプログラムを格納したROMである。また、デジタル網制御装置11は、デジタル網へ接続するためのもので、アナログ網制御装置13は、自動発着信機能を有しアナログ公衆網へ接続するためのものである。モデム12は低速モードと高速モードとを備え、回線切り替え制御装置15は、複数の外部回線インタフェースと複数の内部通信回路を接続する。
【0050】
上記したこのファクシミリ装置の各構成要素は、それぞれシステムバス14に接続され、これら各要素間でのデータのやりとりは、主としてこのシステムバス14を介して行われている。
【0051】
また、このファクシミリ装置には、画像蓄積装置7を利用して複数のデータボックスが設けられており、システム制御部8には、受信したデータに対して当該データを格納すべき特定のデータボックスを選定するための規則が、ボックス選定規則として記憶されている。
【0052】
この、ボックス選定規則による受信データの上記データボックスへの振り分け方法は、大きく
1)受信データを特定の1つのデータボックスに格納する。
【0053】
2)受信データを所定の複数のデータボックスに格納する。
【0054】
の2種類に分類でき、どちらの方法を採用するかは、ユーザが任意に設定できることが望ましい。
【0055】
(実施の形態1)
まず、1)の受信データを特定の1つのデータボックスに格納する振り分け方法について説明する。
【0056】
図2は、この実施の形態における受信データの振り分け方法の一例を説明する図である。
【0057】
図2において、この実施の形態におけるファクシミリ装置のボックス選定規則は、受信したデータの属性を示す属性情報のうちの、発信者番号情報、着信ダイヤルイン情報、着信回線種別情報の各々について属性情報とボックス番号とが対応付けられて登録された、発信者番号対応テーブル、着信ダイヤルイン対応テーブル、着信回線種別対応テーブルの3つの振り分けテーブルと、この3つの振り分けテーブルの優先度を順位付けた優先順位テーブルとから構成されている。
【0058】
なお、上記の振り分けテーブルおよび優先順位テーブルの設定は、ユーザが任意に行なえるものとする。
【0059】
さて、以下に、発信者番号「045−0000−0001」のファクシミリ装置から、着信ダイヤルイン「0190−1234−0004」宛に着信回線PSTN2を介してデータが送信された場合に、図2に示す振り分けテーブルおよび優先順位テーブルから構成されるボックス選定規則によって当該データを格納すべきデータボックスを選定する方法を説明する。
【0060】
まず、優先順位テーブルに基づいて、最初に参照すべき振り分けテーブルを選ぶ。ここでは、1番目に参照すべき振り分けテーブルとして着信ダイヤルイン対応テーブルが設定されているので、最初にこの着信ダイヤルイン対応テーブルを参照して、受信データの属性情報と一致する情報を探す。
【0061】
ところが、この着信ダイヤルイン対応テーブルには、着信ダイヤルイン「0190−1234−0004」は登録されていないので、続いて、優先順位テーブルに基づき2番目に参照すべき振り分けテーブルとして発信者番号対応テーブルを選び、この発信者番号対応テーブルから受信データの属性情報と一致する情報を探す。
【0062】
この発信者番号対応テーブルには、発信者番号「045−0000−0001」が登録されているので、当該受信したデータを発信者番号「045−0000−0001」に対応するボックス150番に格納する。
【0063】
ここで、上記の振り分け方法では、受信データの属性情報毎にそれぞれ振り分けテーブルを設定したが、この振り分けテーブルの設定方法は、上記の方法に限らず様々に設定することが可能である。
【0064】
例えば、図3に示すように、受信側情報(着信ダイヤルイン、着信回線種別等)対応テーブルと発信側情報(発信者番号等)対応テーブルの2つの振り分けテーブルを設定しても良い。
【0065】
このとき、各振り分けテーブルにおいて、登録された各情報に対して順位付けが必要となる。
【0066】
つまり、図3において、受信側情報対応テーブルには、着信ダイヤルイン情報と着信回線種別情報とが混在しているので、受信したデータに付加されて受信した着信ダイヤルイン情報と着信回線種別情報の両方ともが当該受信側対応テーブルに登録されていた場合、どちらの条件を優先するかを指定しておかなくてはならない。
【0067】
この受信側対応テーブルでは、受信データの属性情報のうちの着信ダイヤルイン「0190−1234−0004」および着信回線種別PSTN2の両方について、対応するボックス番号と対応付けられて登録されているが、受信側情報対応テーブル内において、着信ダイヤルイン「0190−1234−0004」の方が優先度が高いので、受信したデータはボックス80番に格納される。
【0068】
また、例えば、図4に示すように、着信回線種別対応テーブルとその他の属性情報(発信者番号、着信ダイヤルイン等)対応テーブルの2つの振り分けテーブルを設定しても良い。
【0069】
この場合も、上記と同様の理由により、各振り分けテーブルにおいて登録された各情報に対する順位付けが必要となる。
【0070】
さらに、図5に示すように、各種振り分け条件を単一の振り分けテーブルにまとめ、登録した情報に順位付けすることによって、ボックス選定規則を構成しても良い。
【0071】
この振り分けテーブルによれば、受信データの属性情報のうちの着信ダイヤルイン「0190−1234−0004」および着信回線種別PSTN2について、ボックス番号と対応付けられて登録されているが、着信ダイヤルイン「0190−1234−0004」の方が優先度が高いので、受信したデータはボックス90番に格納される。
【0072】
なお、図2乃至図5に示す各振り分けテーブルには、振り分けを行ないたい属性情報だけを登録すれば良い。
【0073】
例えば、図2の着信回線種別対応テーブルでは、PSTN2への着信による受信データの格納先データボックスついては登録されているが、PSTN1への着信による受信データについては登録されていない。
【0074】
したがって、PSTN2への着信による受信データは、着信回線種別対応テーブルの設定通りボックス90番に格納されるが、PSTN1への着信による受信データに関しては、このPSTN1への着信という条件による振り分けはなされない。
【0075】
また、優先順位テーブルでは、参照する振り分けテーブルの優先順位を設定するとともに、参照せずに無効にしたい振り分けテーブルに関しては「参照しない」と設定することで、この振り分けテーブルを無効にすることができる。
【0076】
さらに、発信者によって親展指定されたデータを受信した場合にも、優先順位テーブルの項目に「発信側の親展指定」を優先順位を付して加えておくことで対応できる。
【0077】
(実施の形態2)
次に、2)受信データを所定の複数のデータボックスに格納する振り分け方法について説明する。
【0078】
基本的に、この実施の形態においても、図2乃至図4に示す振り分けテーブルに基づいてデータの振り分けが行なわれる。
【0079】
実施の形態1では、優先順位を付して優先度の一番高いボックスのみに受信データを格納したが、この実施の形態においては、優先順位を設けずに振り分けテーブルに登録された条件に合致する全てのデータボックスに受信データを格納する。
【0080】
以下に、発信者番号「03−5555−5555」のファクシミリ装置から、着信ダイヤルイン「0190−1234−0002」宛に着信回線PSTN1を介してデータが送信された場合に、図2に示す振り分けテーブルを有するボックス選定規則によって当該データを格納すべきデータボックスを選定する方法を説明する。
【0081】
なお、ここでは、図2に示す優先順位テーブルに基づいた順序で、各振り分けテーブルを参照していくことにするが、もちろん、この振り分けテーブルの参照順序はどのような順序でも良い。
【0082】
図6は、この実施の形態における受信データの振り分け方法の一例を説明する図である。
【0083】
まず、着信ダイヤルイン対応テーブルを走査すると、着信ダイヤルイン番号「0190−1234−0002」が見つかるので、当該受信データを対応するボックス80番に格納する。
【0084】
次に、発信者番号対応テーブルを走査すると、発信者番号「03−5555−5555」が登録されているので、当該受信したデータを対応するボックス80番に格納する。
【0085】
次に、着信回線種別対応テーブルを走査すると、着信回線PSTN1が登録されているので、当該受信したデータを対応するボックス90番に格納する。
【0086】
さて、このような方法によると、ボックス80番には、同一の受信データが2つ格納されてしまう。
【0087】
そこで、振り分けによってボックスにデータを格納する度に、当該ボックスに同一のデータが格納されていないかどうかをチェックし、すでに格納されている場合は、
1) 当該データを格納しない、
2) 当該データを上書きする
等の処理を行うことで、同一のデータボックスに対して同一データが格納されることを防ぐことができる。
【0088】
さて、ここまでは、条件の合致する全てのボックスに受信データそのものを格納する構成について説明したが、これは記憶容量の浪費につながる。
【0089】
そこで、特定の一ヶ所にデータの実体を格納し、他のボックスには当該データの存在位置を指し示す参照情報(リファレンス)を格納する。
【0090】
リファレンスを利用したデータの振り分け方法の一例として、図7に示すように、優先順位が最上のデータボックスにデータの実体を格納し、他のデータボックスには当該データへのリファレンスを格納する方法について説明する。
【0091】
図7において、まず、着信ダイヤルイン対応テーブルを走査した結果、着信ダイヤルイン「0190−1234−0002」が見つかるので、当該データをこの着信ダイヤルイン「0190−1234−0002」に対応して登録されたボックス80番に格納する。
【0092】
次に、発信者番号対応テーブルに発信者番号「03−5555−5555」が見つかるが、この発信者番号「03−5555−5555−」に対応して登録されたボックス80番にはすでに受信データが格納されているので、リファレンスの格納は行なわない。
【0093】
次に、着信回線種別対応テーブルを走査すると、着信回線PSTN1が登録されているので、着信回線PSTNに対応して登録されたボックス90番に当該受信したデータへのリファレンスを格納する。
【0094】
また、リファレンスを利用したデータの振り分け方法の別の一例として、図8に示すように、データボックスとは別に設けられた記憶領域をデータ管理システムとして用意し、受信したデータの実体をこのデータ管理システムに格納し、振り分けテーブルを走査して、受信データの属性情報と一致する属性情報に対応して登録されたデータボックスの全てにリファレンス情報を格納するよう構成することもできる。
【0095】
ところで、リファレンスを用いる振り分け方法においては、格納したデータの削除の方法が問題になってくる。
【0096】
つまり、データの実体を保持している場所で当該データが削除された場合、他のボックスに格納されている当該データへのリファレンスは、その指し示す先を失ってしまうことになる。
【0097】
そこで、
1) データの実体が削除指示された場合、当該データへのリファレンス情報も全て探し出して削除する。
【0098】
2) データの実体が削除指示された場合、当該データへのリファレンスを格納しているデータボックスのうちの、ボックス選定規則において優先順位が最上であるデータボックスに当該データの実体を移動し、その他ボックスに格納されている当該データへのリファレンスの参照先を移動先に変更する。
【0099】
3) 少なくとも1つのリファレンスが削除指示された場合、当該削除指示されたリファレンスだけを削除し、当該リファレンスが参照するデータの実体および他のリファレンスは削除しない。
【0100】
4) 少なくとも1つのリファレンスが削除指示された場合、当該リファレンスが参照するデータの実体およびその他のリファレンスも全て削除する。
【0101】
のいずれかの削除方法を適用することで、上記の問題は解決される。
【0102】
ここで、1)、2)、4)に記載したような「道連れ」処理を実現するための構成としては、データの実体を格納した場所に全てのリファレンスの格納位置を記憶させるか、若しくは、別途参照関係リストを所持していおく構成が可能である。
【0103】
なお、データの削除とは、ユーザによる削除指示によるものとプリントされた結果行なわれるものとが含まれる。
【0104】
さて、ここまでは、受信したデータに発信側からの親展指定がないことを前提にしていたが、発信側が親展指定してくる場合も当然考えられる。
【0105】
しかしながら、上記した振り分け方法では、発信側が指定したボックス以外にも、受信したデータの属性情報と一致する属性情報が振り分けテーブルに登録されていた場合、この属性情報に対応する全てのボックスに、受信データ若しくはそのリファレンスが格納されてしまい、親展指定の意味がなくなってしまう。
【0106】
そこで、
1) 親展指定されたデータは、ボックス選定規則による振り分けを行なわない。
【0107】
2) 親展指定されたボックス以外のボックスに対しても、ボックス選定規則に基づいて受信データのリファレンスを格納するが、親展指定されたボックス以外のボックスを管理するユーザに対しては、当該受信データをプリントする際に、親展指定対象のボックスのパスワードも聞く等の制限を設ける。
【0108】
のいずれかの方法を適用することで、上記の問題は解決される。
【0109】
1)に記載した方法は、つまり、親展指定されたボックスだけに受信データを格納するものである。
【0110】
2)に記載した方法を実現するために、前述したリファレンス情報に2種類のバリエーションを与える。
【0111】
つまり、リファレンスとして、単純なデータの参照情報のみを含むリファレンス(単純リファレンス)と、所定の条件が付されたリファレンス(条件付きリファレンス)の2種類を用意する。
【0112】
ここで、所定の条件とは、例えば、親展指定されたボックスのパスワードを要求する等の条件である。
【0113】
そして、データの実体をデータ管理システムに格納し、親展指定されたボックスに単純リファレンスを、振り分けテーブルによって選定されたボックスには条件付きリファレンスを格納する。
【0114】
図9は、上記のリファレンスに2種類のバリエーションを与え、ボックス152番に対して親展指定されたデータを受信した場合の振り分け方法の一例を示す図である。
【0115】
まず、受信した画像データ「001109.image」の実体をデータ管理システムに格納し、続いて、進展指定対象のボックス152番に画像データ「001109.image」への単純リファレンスを格納する。
【0116】
次に、振り分けテーブルを参照して、この画像データの属性情報と一致する属性情報に対応して登録されたデータボックスに、画像データ「001109.image」への条件付きリファレンス情報を格納する。
【0117】
ボックス152番を使用しているユーザが、ボックス152番のパスワードを入力の上、当該ボックス152番のプリント画面に入り、画像データ「001109.image」の印刷要求を出した場合は、即、印刷処理される。
【0118】
しかし、ボックス80番を使用しているユーザが、ボックス80番のパスワードを入力の上、当該ボックス80番のプリント画面に入り、画像データ「001109.image」の印刷要求を出した場合は、プリント画面上でこの画像データ「001109.image」がボックス152番に親展指定されたデータである旨を表示し、ボックス152番のパスワードの入力を求める。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、
1) 様々の振り分け方法をユーザが自由に組み合わせることによって柔軟な振り分け処理が可能になる
2) 振り分け設定と中継同報等の各種機能との矛盾を回避できる
3) 振り分け機能による親展通信の秘匿性の低減を回避できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るファクシミリ装置の構成図である。
【図2】この発明に係るデータボックスの選定方法の一例を示す図である。
【図3】この発明に係るデータボックスの選定方法の一例を示す図である。
【図4】この発明に係るデータボックスの選定方法の一例を示す図である。
【図5】この発明に係るデータボックスの選定方法の一例を示す図である。
【図6】1つのデータボックスに対して同一のデータの格納指示が2回以上出た場合の処理方法の一例を説明する図である。
【図7】リファレンスを利用したデータの振り分け方法の一例を説明する図である。
【図8】リファレンスを利用したデータの振り分け方法の一例を説明する図である。
【図9】2種類のリファレンスを利用したデータの振り分け方法の一例を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM
3 操作表示装置
4 読取装置
5 印字装置
6 画像処理装置
7 画像蓄積装置
8 システム制御部
9、10 通信制御部
11 デジタル網制御装置
12 モデム
13 アナログ網制御装置
14 システムバス
15 制御装置
Claims (28)
- 受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、
受信データの属性情報と特定のデータボックスとを対応付けた振り分けテーブルを前記属性情報の種別毎若しくは複数の属性情報の種別毎に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された振り分けテーブルの参照順序を記憶する参照順序記憶手段と、
前記参照順序記憶手段に記憶された参照順序で前記振り分けテーブルを参照し、前記受信データの属性情報と初めに一致した属性情報に対応するデータボックスに当該受信データを格納するデータ格納制御手段と
を具備することを特徴とする通信端末装置。 - 前記記憶手段は、
受信データの発信者を識別する発信者識別情報と特定のデータボックスとを対応付けた発信者識別情報振り分けテーブルと、
受信データの受信者を識別する受信者識別情報と特定のデータボックスとを対応付けた受信者識別情報振り分けテーブルと、
受信データの着信回線を識別する着信回線識別情報と特定のデータボックスとを対応付けた着信回線識別情報振り分けテーブルと
を記憶し、
前記参照順序記憶手段は、
前記発信者識別情報対応テーブルと前記受信者識別情報対応テーブルと着信回線識別情報対応テーブルの参照順序を記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。 - 前記記憶手段は、
受信データの発信側に関する情報と特定のデータボックスとを対応付けた発信側情報振り分けテーブルと、
受信データの受信側に関する情報と特定のデータボックスとを対応付けた受信側情報振り分けテーブルと
を記憶し、
前記参照順序記憶手段は、
前記発信側情報振り分けテーブルと前記受信側情報振り分けテーブルの参照順序を記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。 - 前記受信データの発信者によって当該受信データを格納すべきデータボックスの指定があった場合は、当該受信データについては前記データ格納制御手段によるデータボックスへの格納制御を行なわず、前記発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データを格納する
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。 - 前記参照順序記憶手段は、
発信者によるデータボックスの指定を前記参照順序に含み、
前記データ格納制御手段は、
前記発信者によるデータボックスの指定を参照した場合は、発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データを格納する
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。 - 前記受信データの受信に際して特定の付加機能の指定があった場合、当該受信データについては前記データ格納制御手段によるデータボックスへの格納制御を行なわない
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。 - 前記特定の付加機能は、中継同報である
ことを特徴とする請求項6記載の通信端末装置。 - 受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、
受信データの属性情報と特定のデータボックスとの対応付けを順位を付されて登録された振り分けテーブルを記憶する記憶手段と、
前記振り分けテーブル内の属性情報を前記順位に基づいて参照し、前記受信データの属性情報と初めに一致した属性情報に対応するデータボックスに当該受信データを格納するデータ格納制御手段と
を有することを特徴とする通信端末装置。 - 前記受信データの発信者によって当該受信データを格納すべきデータボックスの指定があった場合は、当該受信データについては前記データ格納制御手段によるデータボックスへの格納制御を行なわず、前記発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データを格納する
ことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。 - 前記参照順序記憶手段は、
前記振り分けテーブルの参照順序に加えて、発信者によるデータボックス指定に関する規定が登録された優先順位テーブルを記憶する
ことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。 - 前記受信データの受信に際して特定の付加機能の指定があった場合、当該受信データについては前記データ格納制御手段によるデータボックスへの格納制御を行なわない
ことを特徴とする請求項8記載の通信端末装置。 - 前記特定の付加機能は、中継同報である
ことを特徴とする請求項11記載の通信端末装置。 - 少なくとも1つのデータボックスを有し、受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、
受信データの属性情報と特定のデータボックスとの対応付けを順位を付されて登録された振り分けテーブルを記憶する記憶手段と、
前記振り分けテーブル内の属性情報を前記順位に基づいて参照し、前記受信データの属性情報と一致した属性情報に対応する全てのデータボックスに当該受信データを格納するデータ格納制御手段と
を具備することを特徴とする通信端末装置。 - 前記記憶手段に前記振り分けテーブルが複数存在する場合には、該振り分けテーブルの参照順序を記憶する参照順序記憶手段
を更に具備することを特徴とする請求項13記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
複数の振り分けテーブルの参照により同一のデータボックスに受信データを格納する場 合、ある振り分けテーブルの参照によってすでに前記受信データが格納されていると、別の振り分けテーブルの参照による当該受信データの格納を行なわない
ことを特徴とする請求項13記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
複数の振り分けテーブルの参照により同一のデータボックスに受信データを格納する場合、ある振り分けテーブルの参照によってすでに前記受信データが格納されていると、別の振り分けテーブルの参照による当該受信データをすでに格納されている受信データに上書きする
ことを特徴とする請求項13記載の通信端末装置。 - 少なくとも1つのデータボックスを有し、受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、
受信データの属性情報と特定のデータボックスとの対応付けを順位を付されて登録された振り分けテーブルを記憶する記憶手段と、
前記受信データを前記データボックスとは別個に設けられた記憶領域に格納するとともに、前記振り分けテーブル内の属性情報を前記順位に基づいて参照し、前記受信データの属性情報と一致した属性情報に対応する全てのデータボックスに当該受信データへの参照情報を格納するデータ格納制御手段と
を具備することを特徴とする通信端末装置。 - 前記参照情報は、
前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードのみの入力を要求する単純参照情報と、
前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードとともに当該データボックスとは別の所定のデータボックスのパスワードの入力を要求する条件付き参照情報と
を含むことを特徴とする請求項17記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
前記受信データの発信者によって当該受信データを格納すべきデータボックスの指定があった場合、前記発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データへの前記単純参照情報を格納し、前記受信データの属性情報と前記振り分けテーブルに登録された属性情報とを比較し、一致した属性情報に対応する全てのデータボックスに前記受信データへの条件付き参照情報を格納する
ことを特徴とする請求項17記載の通信端末装置。 - 前記条件付き参照情報は、
前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードとともに、前記発信者によって指定されたデータボックスのパスワードを要求する
ことを特徴とする請求項19記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
前記受信データへの参照情報の少なくとも1つに削除指示が出された場合、前記受信データおよび該受信データへの全ての参照情報を削除する
ことを特徴とする請求項17記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
前記受信データへの参照情報が全て削除されるまで、該受信データを削除しない
ことを特徴とする請求項17記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
前記受信データに削除指示が出された場合、前記受信データとともに該受信データへの全ての参照情報を削除する
ことを特徴とする請求項17記載の通信端末装置。 - 少なくとも1つのデータボックスを有し、受信データを予め設定されたルールに従って選定した所定のデータボックスに蓄積するボックス選定機能を有する通信端末装置において、
受信データの属性情報と特定のデータボックスとの対応付けを順位を付されて登録された振り分けテーブルを記憶する記憶手段と、
前記受信データの発信者によって指定されたデータボックスに前記受信データを格納するとともに、前記振り分けテーブル内の属性情報を前記順位に基づいて参照し、前記受信データの属性情報と一致した属性情報に対応する全てのデータボックスに当該受信データへの参照情報を格納するデータ格納制御手段と
を具備することを特徴とする通信端末装置。 - 前記参照情報は、
前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードのみの入力を要求する単純参照情報と、
前記受信データのプリント若しくは取り出しの際に、該プリント若しくは該取り出しを指示したユーザの管理するデータボックスのパスワードとともに当該データボックスとは別の所定のデータボックスのパスワードの入力を要求する条件付き参照情報と
を含むことを特徴とする請求項24記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
前記受信データへの参照情報の少なくとも1つに削除指示が出された場合、前記受信データおよび該受信データへの全ての参照情報を削除する
ことを特徴とする請求項24記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
前記受信データへの参照情報が全て削除されるまで、該受信データを削除しない
ことを特徴とする請求項24記載の通信端末装置。 - 前記データ格納制御手段は、
前記受信データに削除指示が出された場合、前記受信データとともに該受信データへの全ての参照情報を削除する
ことを特徴とする請求項24記載の通信端末装置。
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