JP3911162B2 - 携帯電話のハンズフリー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話のハンズフリー装置に関し、特に、Bluetooth(ブルートゥース)等の無線通信機能を備えた携帯電話を利用したハンズフリー通話システムに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電話操作時の片手運転等を回避するために、ハンズフリー通話システムが提供されている。この種のハンズフリー通話システムでは、ハンズフリーユニットに専用マイクロホン、専用スピーカあるいは車載オーディオのスピーカ、携帯電話が接続されている。そして、専用マイクロホンからハンズフリーユニットに入力された送話音声が携帯電話を通じて相手先に送られるとともに、相手先から携帯電話を通じて受信した受話音声がハンズフリーユニットを介してスピーカから出力されるように構成されている。したがって、運転者は、通話の発信時および受信時を除いて、ハンドルから手を離すことなく(直接携帯電話を持たずに)相手と通話することができる。
【0003】
最近では、携帯電話をハンズフリーユニットに有線で接続するハンズフリー通話システムに加えて、近距離無線通信規格の1つであるブルートゥースの通信部を介して携帯電話をハンズフリーユニットに無線で接続するシステムも提案されている。有線接続の場合は、1台のハンズフリーユニットに対して1台の携帯電話が接続され、その間の通信が1:1で行われる。これに対して、ブルートゥースを用いた無線接続の場合は、1台のハンズフリーユニットに対して複数台の携帯電話を接続することが可能であり、ハンズフリーユニットと携帯電話との通信は1:多の関係になり得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のブルートゥースは、これを搭載した機器の通信ネットワークへの登録が自動的に行われるタイプの無線通信システムである。そのため、ブルートゥース機能を搭載した携帯電話がハンズフリーユニットのそばに複数台あった場合、その何れもが、ハンズフリーユニット内のブルートゥース機能を通じて互いに通信可能な状態となる。一方、ハンズフリー通話システムを用いて電話をかけるときは、携帯電話を直接操作するのではなく、ハンズフリーユニットに設けられた操作スイッチを操作することによって発信を要求する。つまり、発信要求を出力するハンズフリーユニットから見て、その接続先である携帯電話が複数存在することになる。
【0005】
したがって、この場合は、通信可能な状態にある複数台の携帯電話の中から、ハンズフリーユニットから制御する1台の携帯電話を選択する方法を用意しなければならない。それは、ディスプレイ画面を用意して、現在選択可能な携帯電話をリスト表示し、どの携帯電話を使うのかをユーザに手動で選択させるものかもしれない。しかしながら、この方法では、通話の発信時においてユーザは、何れかの携帯電話を選択するために煩わしい操作をしなければならず、利便性に欠けるという問題があった。また、運転者が携帯電話の選択操作を行う場合は、完全なハンズフリー通話を実現できないという問題もあった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ハンズフリーユニットから制御する携帯電話を選択するときに必要な作業をなくし、ユーザの利便性を向上できるようにすることを第1の目的とする。
また、本発明は、より好ましいハンズフリー通話を実現できるようにすることを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明のハンズフリー装置は、携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行って携帯電話に関する情報(例えば、無料通話時間情報、通話料金情報、電界強度情報、電池残量情報、機種情報など)を取得し、当該携帯電話から取得した情報を比較して何れかの携帯電話を選択する。これにより、ユーザが携帯電話を選択するための手動操作を行うことなく、ハンズフリー装置と通信可能なネットワーク内に入っている1以上の携帯電話の中から、ハンズフリー装置が制御する携帯電話を自動的に選択することが可能となる。例えば、無料通話時間情報を利用して無料通話時間が最も長い携帯電話を選択するようにした場合は、より通話料が安く済む携帯電話を自動的に選択することができる。
【0008】
本発明の他の態様では、上述の選択手法と、音声認識による発信要求手法とを組み合わせる。例えば、発信の要求をするときは、まず特定話者認識によって何れかの携帯電話を選択する。そして、当該選択した携帯電話から必要な情報を取得し、それが所定の条件を満たすか否か(例えば、無料通話分の残りが少ないか否か)を判断する。この条件を満たさないときは、そのままその携帯電話を選択する。一方、この条件を満たすときは、上述の選択手法に従って、特定話者認識によって選択された携帯電話以外の携帯電話からも必要な情報を取得して比較し、何れかの携帯電話を選択する。このようにすれば、携帯電話を選択するときだけでなく、その前に発信の要求をするときも、ユーザは手動操作を行う必要がなくなる。これにより、より理想的なハンズフリー通話を実現することができる。しかも、最初はユーザの意思で何れか1つの携帯電話を選択することができ、その選択した携帯電話が所定の条件を満たすときにのみ、他の携帯電話から何れかを自動的に選択することができる。
【0009】
本発明のその他の態様では、通話中の携帯電話の無料通話分が所定時間より短くなったかどうかを監視し、所定時間より短くなったときに、通話中の携帯電話以外の携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行い、無料通話時間情報を当該通話中の携帯電話以外の携帯電話から取得する。そして、当該取得した無料通話時間情報に基づいて所定メッセージの出力を制御する。例えば、非通話の携帯電話から取得した無料通話時間が、現在通話中の携帯電話の残り無料通話時間よりも長い場合に、そのことを音声にてユーザに通知する。このようにすれば、何れかの携帯電話を選択して通話中のときも、その無料通話分が少なくなり、かつ、それよりも長い無料通話分を持つ他の携帯電話があるときは、そのことが自動的に通知されるので、ユーザは必要に応じて他の携帯電話に切り替えて通話を続けることができる。なお、通知を行う代わりに、当該他の携帯電話に自動的に切り替えるように制御しても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話のハンズフリー通話システムの全体構成例を示すブロック図である。
【0011】
図1において、10a〜10cは携帯電話であり、通常の通話を行うための通話処理部の他に、ブルートゥース通信部(図示せず)を備えている。携帯電話10a〜10cは、このブルートゥース通信部によって、ハンズフリーユニット1と無線で接続される。各携帯電話10a〜10cが備えるブルートゥース通信部は、ハンズフリーユニット1から送られてくる問い合わせに対して、自身の携帯電話に関する情報を応答として返信する機能を備えている。
【0012】
上述のハンズフリーユニット1は、ユーザ(車両の搭乗者等)が携帯電話10a〜10cを持たずに相手とハンズフリー通話を行うために必要な各種制御を実行する。このハンズフリーユニット1は、音声処理部2、制御部3、ブルートゥース通信部4を備えている。音声処理部2にはマイクロホン5およびスピーカ6が接続され、制御部3には操作スイッチ7が接続されている。
【0013】
音声処理部2は、図示しないマイク用プリアンプ、スピーカ用パワーアンプ、音声変調回路、音声復調回路、電子ボリュームなどの各回路を備えており、マイク5を通して入力した音声信号を変調して相手に送信する処理や、相手から受信した音声信号を復調してスピーカ6から出力する処理を行う。このとき、相手に送信する音声信号は、音声処理部2からブルートゥース通信部4を介して携帯電話10a〜10cの何れか1つに送られる。また、相手から携帯電話10a〜10cの何れか1つで受信した音声信号は、ブルートゥース通信部4を介して音声処理部2に入力される。
【0014】
この音声処理部2は、エコーキャンセラ機能も備えている。エコーキャンセラ機能とは、ハンズフリー通話システムを用いた車内のユーザどうしが通話をする場合などに、自分の話した声が相手のスピーカ6から出力され、それが相手のマイク5から入力されて自分のスピーカ6に遅れて戻ってくるエコー音を除去する機能である。
【0015】
制御部3は、例えばCPU、ROM、RAM等を含んだマイクロコンピュータにより構成されるものであり、ハンズフリーユニット1の全体を制御する。例えば、操作スイッチ7の操作状態を検出して、その操作信号に応じて各種の処理を制御する。通話の発信要求、音量制御等は、ユーザが操作スイッチ7を操作して制御部3に指示を与えることによって実行する。また、本実施形態において制御部3は、ハンズフリーユニット1と通信可能な状態にある複数台の携帯電話10a〜10cの中から、ハンズフリーユニット1から制御する1台の携帯電話を自動的に選択する処理を実行する。すなわち、この制御部3は、本発明の選択手段を備えている。
【0016】
ユーザは、選択手段を用いて何れかの携帯電話を選択する前提として、選択の対象となる携帯電話をあらかじめハンズフリーユニット1(例えば、制御部3が備えるメモリ等)に登録しておく。これは、ハンズフリーユニット1と通信可能なブルートゥースネットワークの範囲内に複数台の携帯電話が入っていても、それらの所有者が異なる場合には、どれでも勝手に選択して通話のために使用すると問題となることがあるからである。なお、この登録は、操作スイッチ7を用いて行うことが可能である。ここでは、3台の携帯電話10a〜10cがあらかじめ登録されているものとしている。
【0017】
ブルートゥース通信部4は、複数の携帯電話10a〜10cとの間で無線通信し、種々の情報をやり取りする。特に、本実施形態では、操作スイッチ7の操作によって発信の要求が出されたときに、携帯電話10a〜10cが備えるブルートゥース通信部(図示せず)との間で通信を行い、携帯電話に関する情報を当該携帯電話10a〜10cから取得する。ここで取得する情報は、例えば、携帯電話10a〜10cに設定されている無料通話分の残り時間を表す無料通話時間情報である。この無料通話時間情報が、何れかの携帯電話を選択する際の判断基準となる。このブルートゥース通信部4は、本発明の通信手段を構成する。
【0018】
次に、上記のように構成した本実施形態のハンズフリー通話システムによる携帯電話の選択動作について説明する。図2は、本実施形態による携帯電話選択処理の全体の流れを示すフローチャートである。
【0019】
図2において、ユーザは、電話をかけるときは、ハンズフリーユニット1の操作スイッチ7を操作して発信を要求する(ステップS1)。この発信要求を受けた制御部3は、ブルートゥース通信部4を制御して、図示しないメモリにあらかじめ登録されている携帯電話10a〜10cに対して無料通話可能な時間を問い合わせる(ステップS2)。このとき、あらかじめ登録されている携帯電話10a〜10cで、かつ、ハンズフリーユニット1と通信可能なブルートゥースネットワークの範囲内に入っている携帯電話があれば、ハンズフリーユニット1からの問い合わせを受信する。今の例では、3台の携帯電話10a〜10cが全てハンズフリーユニット1からの問い合わせを受信したものとしている。
【0020】
ハンズフリーユニット1からの問い合わせを受信した携帯電話10a〜10cは、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4に対して、自身の無料通話可能時間を通知する(ステップS3〜S5)。このとき携帯電話10a〜10cは、携帯電話10a〜10cが備えるブルートゥース固有のIDと共に無料通話時間情報を回答する。このように、ブルートゥース通信部4は、発信の要求が指示されたときに、携帯電話10a〜10cが備える図示しないブルートゥース通信部との間で通信を行い、携帯電話10a〜10cからそれぞれの無料通話時間情報を取得する。
【0021】
なお、携帯電話10a〜10cの無料通話時間情報は、例えば、携帯電話10a〜10cの事業主サーバ(図示せず)等からインターネット等を通じて携帯電話10a〜10cにてあらかじめ取得し、内部のメモリに保持しておく。このメモリ内の無料通話時間は、通話を行った時間に応じて減じていく。そして、ハンズフリーユニット1から問い合わせがあったときに、そのときメモリ内に保持されている無料通話時間情報を読み出して通知するようにすれば良い。
【0022】
次に、制御部3は、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a〜10cから取得した無料通話時間情報を比較して、最も無料通話時間の長い携帯電話を選択する(ステップS6)。そして、ブルートゥース通信部4を制御して、その選択した携帯電話に対してコマンド(電話をかける命令であるATDコマンド)を送信する(ステップS7)。図2の例では、2番目の携帯電話10bを選択して、当該選択した携帯電話10bのIDを付けてATDコマンドを送信している。携帯電話10bは、送信信号に付されている自己のIDを識別してATDコマンドを受信することにより、通話可能な状態となる(ステップS8)。
【0023】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、発信が要求されたときに、ハンズフリーユニット1が携帯電話10a〜10cと通信を行って無料通話時間情報を取得し、当該取得した情報を比較して何れかの携帯電話を選択する。これにより、ユーザが携帯電話を選択するための手動操作を行うことなく、ハンズフリーユニット1と通信可能なネットワーク内に入っている1以上の携帯電話10a〜10cの中から、ハンズフリーユニット1が制御する携帯電話を自動的に選択することができる。また、無料通話時間が最も長い携帯電話を選択することにより、より通話料が安く済む携帯電話を自動的に選択することができる。
【0024】
なお、上記実施形態では、無料通話時間情報の比較によって何れか1つの携帯電話を選択した後、ATDコマンドを送信して、当該選択した携帯電話を自動的に通話状態に設定している。しかし、本発明において携帯電話選択後の動作はこの例に限らず、任意に変更し得る。例えば、上述のように自動的に選択した携帯電話を画面表示あるいは音声案内等によりユーザに通知し、これに応じてユーザが手動でATDコマンドを発行するようにしても良い。このようにすれば、無料通話分が最も長い携帯電話がどれであるかを理解した上で、その無料通話分が最も長い携帯電話あるいはそれ以外の携帯電話を任意に指定して通話することができる。
【0025】
また、上記実施形態では、操作スイッチ7の操作によって発信要求が行われたときに無料通話時間の問い合わせを行うようにしたが、次のようにしても良い。すなわち、ハンズフリーユニット1は無料通話時間の問い合わせ信号を常に出力し、携帯電話10a〜10cがブルートゥースネットワーク内に入って問い合わせ信号を受信したときに回答するようにする。このようにすれば、ハンズフリーユニット1の操作スイッチ7を用いて発信要求を行う前から、ハンズフリーユニット1と通信可能なネットワーク内に入っている携帯電話の中から無料通話分が最も長い携帯電話を自動的に選択することができる。これにより、ハンズフリーユニット1を用いずに携帯電話から直接電話をかけるときも、より通話料が安く済む携帯電話を選択して使用することができる。
【0026】
また、上記実施形態では、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4によって取得する携帯電話10a〜10cに関する情報は無料通話時間情報であり、無料通話時間情報によって示される無料通話分の残り時間が最も長い携帯電話を選択する例について説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4が携帯電話10a〜10cから取得する情報は、通常の通話料金(単位時間当たりの料金等)に関する情報であっても良い。この場合、制御部3は、通話料金情報によって示される通話料が最も安い携帯電話を選択する。通話料金は、曜日や時間帯によって異なることが多い。したがって、携帯電話10a〜10cは、問い合わせの行われた曜日や時間帯に応じて適切な料金情報を通知するのが好ましい。
【0027】
また、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4が携帯電話10a〜10cから取得する情報は、無料通話時間情報と通常の通話料金情報との双方であっても良い。この場合、制御部3は、無料通話時間情報と通常の通話料金情報との双方を加味して何れか1つの携帯電話を選択する。このようにすれば、無料通話分を超過して長時間電話をかけた場合でも、より通話料が安く済む可能性が高い携帯電話を選択することができる。
【0028】
この場合において、ユーザごとにこれまでの平均通話時間等を実績データとして蓄積しておき、その実績データも選択の判断に利用するようにしても良い。このようにすれば、残りの無料通話分だけで電話がかけられるか、無料通話分を超過する可能性があるか、超過する場合にはどの程度超過する可能性があるか等について予測することができ、より通話料が安く済む携帯電話の選択確率を高めることができる。
【0029】
なお、携帯電話10a〜10cに関する上述の実績データは、ハンズフリーユニット1が収集して内部メモリに保持しておいても良いし、携帯電話10a〜10cがそれぞれの内部メモリに保持しておいても良い。ハンズフリーユニット1が実績データをまとめて保持する場合、携帯電話10a〜10cの実績データは、ハンズフリーユニット1の内部メモリから読み出せば良い。また、携帯電話10a〜10cがそれぞれ実績データを保持する場合は、ステップS3〜S5で携帯電話10a〜10cが自身の無料通話可能時間を回答する際に、自身の実績データを合わせて通知するようにすれば良い。
【0030】
また、携帯電話の無料通話分は、月単位あるいは年単位で管理され、月末あるいは年末などで有効期限が締められることが多い。そこで、無料通話分の締めに近い所定時期(例えば、月末の5日間)にのみ上述の選択動作を有効にするようにしても良い。すなわち、図2のフローチャート中において、ステップS1とステップS2との間で上述の所定時期に該当するか否かを判定し、該当する場合にのみステップS2以降の動作を行うように制御する。このような制御は、ハンズフリーユニット1が備えるカレンダ情報に基づいて制御部3にて行うことができる。この場合の制御部3は、本発明の制御手段を構成する。
【0031】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係るハンズフリー通話システムの全体構成例を示すブロック図である。なお、この図3において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは互いに同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。図3において図1と異なるのは、音声処理部8および音声登録メモリ9である。
【0032】
第2の実施形態に係る音声処理部8は、第1の実施形態に係る音声処理部2と同様の処理を行うことに加えて、特定話者認識に関する処理も行う。特定話者認識は、音声入力装置としてのマイク5から入力された話者音声と、あらかじめ音声登録メモリ9に登録しておいた話者音声とを比較して、特定の話者と当該話者が発した音声の内容とを認識する処理を言う。
【0033】
音声登録メモリ9に登録する言葉と、それに応じて行う処理の実行命令とを関連付けておくことにより、特定の言葉をマイク5から入力することによって、所望の動作をハンズフリーユニット1に行わせることができる。例えば、マイク5に向かって「電話」と話すことによって、操作スイッチ7を操作することなく発信要求を行うことができる。また、話者の声と、使用する携帯電話とを1:1に関連付けておくことにより、声に基づき認識した話者に対応する特定の携帯電話に対して発信要求を行うことができる。すなわち、同じ「電話」という言葉を話しても、話者が異なれば使用する携帯電話も異なる。
【0034】
第2の実施形態は、このような音声を用いた特定話者認識による携帯電話の選択手法と、第1の実施形態で説明した携帯電話の選択手法とを組み合わせたものである。以下に、上記のように構成した第2の実施形態に係るハンズフリー通話システムによる携帯電話の選択動作について説明する。図4は、本実施形態による携帯電話選択処理の全体の流れを示すフローチャートである。
【0035】
図4において、ユーザは、電話をかけるときは、音声による特定話者認識によって発信を要求する(ステップS11)。この発信要求を受けた制御部3は、ブルートゥース通信部4を制御して、携帯電話10a〜10cの何れかに対して無料通話可能な時間を問い合わせる(ステップS12)。特定話者認識を用いた場合、どの携帯電話を使用するかはこの段階で一意に特定される。今の例では、2番目の携帯電話10bが特定されたものとしている。したがって、この場合における無料通話可能時間の問い合わせは、特定話者認識によって選択された特定の携帯電話10bに対してのみ行う。
【0036】
ハンズフリーユニット1からの問い合わせを受信した携帯電話10bは、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4に対して、自身の無料通話可能時間を回答する(ステップS13)。このとき携帯電話10bは、自身が備えるブルートゥース固有のIDと共に無料通話時間情報を通知する。
【0037】
次に、制御部3は、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10bから取得した無料通話時間情報に基づいて、無料通話分の残り時間が少ないかどうかを判定する(ステップS14)。例えば、無料通話分の残り時間が、あらかじめ定めた所定の時間よりも短いか否かを判定する。また、ユーザごとの平均通話時間等を実績データとして蓄積しておき、その実績データに応じて、無料通話時間情報との比較対象となる所定の時間を変動させるようにしても良い。例えば、平均通話時間が10分のユーザに対しては上記所定の時間を10分に設定し、平均通話時間が5分のユーザに対しては上記所定の時間を5分に設定するといった具合である。このようにすれば、特定話者認識によって特定される話者ごとに、無料通話分の残り時間が少ないか否かの判断基準を適切に変えることができる。
【0038】
なお、携帯電話10a〜10cに関する上述の実績データは、ハンズフリーユニット1が収集して内部メモリに保持しておいても良いし、携帯電話10a〜10cがそれぞれの内部メモリに保持しておいても良い。ハンズフリーユニット1が実績データをまとめて保持する場合、携帯電話10bの実績データは、ハンズフリーユニット1の内部メモリから該当するものを読み出せば良い。また、携帯電話10a〜10cがそれぞれ実績データを保持する場合は、ステップS13で携帯電話10bが自身の無料通話可能時間を回答する際に、自身の実績データを合わせて通知するようにすれば良い。
【0039】
上記ステップS14において、「無料通話分の残り時間が少ない」という条件を満たさないと判定した場合には、ステップS19に進み、特定話者認識によって特定された携帯電話10bをそのまま選択する。一方、無料通話分の残り時間が少ないと判定した場合には、ブルートゥース通信部4を制御して、特定話者認識によって特定された携帯電話10b以外の携帯電話10a,10cに対して無料通話可能な時間を問い合わせる(ステップS15)。この問い合わせを受信した携帯電話10a,10cは、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4に対して、無料通話可能時間を自身のIDと共に回答する(ステップS16,S17)。
【0040】
次に、制御部3は、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a,10cから取得した無料通話時間情報に基づいて、無料通話分の残り時間が多いかどうかを判定する(ステップS18)。例えば、携帯電話10a,10cに関する無料通話分の残り時間の少なくとも一方が、特定話者認識によって特定された携帯電話10bに関する無料通話分の残り時間よりも長いか否かを判定する。
【0041】
ここで、携帯電話10a,10cの何れに関しても、携帯電話10bよりも無料通話可能時間が短い場合は、特定話者認識によって特定された携帯電話10bをそのまま選択する(ステップS19)。また、携帯電話10a,10cの少なくとも一方について携帯電話10bよりも無料通話可能時間が長い場合は、その携帯電話10a,10cから取得した無料通話時間情報を比較して、無料通話時間の長い方の携帯電話を選択する(ステップS20)。
【0042】
ステップS19あるいはステップS20において何れかの携帯電話を選択した後、制御部3は、ブルートゥース通信部4を制御して、その選択した携帯電話に対してコマンド(電話をかける命令であるATDコマンド)を送信する(ステップS21)。図4の例では、3番目の携帯電話10cを選択して、当該選択した携帯電話10cのIDを付けてATDコマンドを送信している。携帯電話10cは、送信信号に付されている自己のIDを識別してATDコマンドを受信することにより、通話可能な状態となる(ステップS22)。
【0043】
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態で述べたようにユーザが操作スイッチ7を用いた手動操作を行うことなく携帯電話を自動的に選択することができるだけでなく、その前提として発信の要求をするときも、ユーザは音声による指示を行えば良く、手動操作は行う必要がなくなる。これにより、より理想的なハンズフリー通話を実現することができる。また、最初は特定話者認識によってユーザの意思で任意の携帯電話を選択することができるとともに、音声認識によって特定した携帯電話の無料通話可能時間が短いときは、その他の携帯電話の中で無料通話可能時間がより長いものを自動的に選択することができ、より通話料が安く済む携帯電話を選択することができる。
【0044】
なお、上記第2の実施形態でも、無料通話時間情報の比較によって何れか1つの携帯電話を選択した後、ATDコマンドを送信して、当該選択した携帯電話を自動的に通話状態に設定している。しかし、本発明において携帯電話選択後の動作はこの例に限らず、任意に変更し得る。
【0045】
また、上記第2の実施形態でも、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4によって取得する携帯電話10a〜10cに関する情報が無料通話時間情報である例について説明したが、通常の通話料金(単位時間当たりの料金等)に関する情報、あるいはこれら双方の情報であっても良い。
【0046】
また、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、無料通話分の締めに近い所定時期(例えば、月末の5日間)にのみ上述の選択動作を有効にするような変形例を適用することが可能である。
【0047】
また、上記第2の実施形態では、特定話者認識によって最初に何れか1つの携帯電話を特定しているが、最初は単に音声認識によって発信を要求するだけで、それ以降は第1の実施形態と同様の処理を行うようにしても良い。この場合の動作は、図2のフローチャートにおいて、ステップS1の処理を、音声認識(話者の特定までは必要でなく、発信要求を行うために関連付けられた言葉を認識すれば良い)による発信要求に置き換えたものとなる。この場合も、より理想的なハンズフリー通話を実現することが可能である。
【0048】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、上述した第1の実施形態あるいは第2の実施形態を更に改良したものである。第3の実施形態に係るハンズフリー通話システムの全体構成は、図1あるいは図3に示したものと同様である。以下に、第3の実施形態に係るハンズフリー通話システムによる携帯電話の選択動作について説明する。
【0049】
図5は、第3の実施形態による携帯電話選択処理の流れの一部を示すフローチャートであり、図2あるいは図4に示す処理によって何れかの携帯電話を選択して通話を開始した後の処理を示す。図5の例では、図2の処理によって2番目の携帯電話10bを選択して通話を開始した後の処理を示している。
【0050】
図5において、制御部3は、通話中である携帯電話10bの無料通話分がなくなりそうか否かを定期的に判定する(ステップS31)。例えば、通話を開始してから(ATDコマンドに対する応答を受信してから)の経過時間をハンズフリーユニット1においてカウントする。そして、図2のステップS4で携帯電話10bより取得した通話開始前の無料通話可能時間から、当該カウントした経過時間を差し引くことにより、無料通話分の残り時間を常に把握することが可能である。
【0051】
無料通話分がなくなりそうか否かの判定は、具体的には、無料通話分の残り時間が、あらかじめ定めた所定の時間よりも短いか否かを判定することによって行う。また、ユーザごとの平均通話時間等を実績データとして蓄積しておき、その実績データに応じて、上記所定の時間を変動させるようにしても良い。このようにすれば、無料通話分がなくなりそうか否かの判断基準をユーザごとに適切に変えることができる。
【0052】
上記ステップS31において、無料通話分がまだなくなりそうでないと判定した場合には、以降は何も行わずに処理を終了する。この場合、携帯電話10bを用いた通話が継続して行われる。一方、無料通話分がなくなりそうと判定した場合には、制御部3はブルートゥース通信部4を制御して、通話中の携帯電話10b以外の携帯電話10a,10cに対して無料通話可能な時間を問い合わせる(ステップS32)。この問い合わせを受信した携帯電話10a,10cは、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4に対して、無料通話可能時間を自身のIDと共に回答する(ステップS33,S34)。
【0053】
次に、制御部3は、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a,10cから取得した無料通話時間情報に基づいて、当該携帯電話10a,10cに関して長い無料通話分があるかどうかを判定する(ステップS35)。例えば、上記ステップS31での判定基準に用いた所定の時間よりも長い無料通話分があるか否かを判定する。または、携帯電話10a,10cに関する無料通話分の残り時間の少なくとも一方が、通話中の携帯電話10bに関する無料通話分の残り時間よりも長いか否かを判定するようにしても良い。
【0054】
ここで、携帯電話10a,10cの何れに関しても長い無料通話分がないと判断した場合は、以降は何も行わずに処理を終了する。また、携帯電話10a,10cの少なくとも一方について長い無料通話分があると判断した場合は、その携帯電話10a,10cから取得した無料通話時間情報を比較して、無料通話時間の長い方の携帯電話を選択する(ステップS36)。
【0055】
そして、制御部3は、現在通話中の携帯電話10bに関する無料通話分の残り時間が短いことと、それよりも長い無料通話分を持っている他の携帯電話とをユーザに知らせるメッセージを出力する(ステップS37)。このメッセージ出力は、例えばハンズフリーユニット1の画面上に表示することによって行っても良いし、スピーカ6から音声にてアナウンスすることによって行っても良い。この場合の制御部3は、本発明の報知手段を構成する。メッセージを受け取ったユーザは、必要に応じて操作スイッチ7を操作することにより、ハンズフリーユニット1から制御する携帯電話を切り替えて通話を続ける(それまで通話中であった携帯電話10bをいったん切り、他の携帯電話で再度発信する)ことが可能である。
【0056】
以上説明したように、第3の実施形態によれば、最初の発信時に何れかの携帯電話を自動的に選択できるばかりでなく、選択した携帯電話を用いて通話中のときも、その無料通話分が少なくなり、かつ、それよりも長い無料通話分を持つ他の携帯電話があるときは、そのことが自動的にユーザに知らされる。これによりユーザは、必要に応じて他の携帯電話に切り替えて通話を続けることができ、携帯電話の通話料をより安く済ませることができる。
【0057】
なお、上記第3の実施形態では、メッセージの内容として、現在通話中の携帯電話に関する無料通話分の残り時間が短いこと、それよりも長い無料通話分を持っている他の携帯電話がどれであるかということを含んでいる。これに対して、図5のステップS32〜S36の処理は行わずにステップS31から直ちにステップS37に移行して、現在通話中の携帯電話に関する無料通話分の残り時間が短いことのみをユーザに知らせるようにしても良い。
【0058】
また、上記実施形態では、現在通話中の携帯電話から他の携帯電話に切り替えるか否かは、メッセージを受け取ったユーザの裁量に任されていた。これに対して、現在通話中の携帯電話に関する無料通話分の残り時間が少なくなったときは、使用する携帯電話を強制的に切り替えるようにしても良い。図6は、その場合の動作例を示すフローチャートである。
【0059】
図6において、制御部3は、通話中である携帯電話10bの無料通話分がなくなりそうか否かを定期的に判定する(ステップS41)。この判定は、図5のステップS31における判定と同様である。ここで、無料通話分がまだなくなりそうでないと判定した場合には、以降は何も行わずに処理を終了する。一方、無料通話分がなくなりそうと判定した場合には、制御部3は、ブルートゥース通信部4を制御して、通話中の携帯電話10bに対してコマンド(電話を切る命令であるATHコマンド)を送信する(ステップS42)。この切断コマンドの送信に先立って、切断する旨のメッセージを通話の相手にアナウンスするようにしても良い。通話中の携帯電話10bは、自己のIDを識別してATHコマンドを受信することにより、切断状態となる(ステップS43)。
【0060】
次に、制御部3は、ブルートゥース通信部4を制御して、通話中であった携帯電話10b以外の携帯電話10a,10cに対して無料通話可能な時間を問い合わせる(ステップS44)。この問い合わせを受信した携帯電話10a,10cは、ハンズフリーユニット1のブルートゥース通信部4に対して、無料通話可能時間を自身のIDと共に回答する(ステップS45,S46)。
【0061】
ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a,10cから無料通話時間情報を取得した後、制御部3は、それらの無料通話時間情報を比較して、無料通話可能時間が長い方の携帯電話を選択する(ステップS47)。そして、制御部3は、ブルートゥース通信部4を制御して、その選択した携帯電話(図5の例では1番目の携帯電話10a)に対してATDコマンドをIDと共に送信する(ステップS48)。携帯電話10aは、自己のIDを識別してATDコマンドを受信することにより、通話可能な状態となる(ステップS49)。
【0062】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図7は、本発明の第4の実施形態に係るハンズフリー通話システムの全体構成例を示すブロック図である。なお、この図7において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは互いに同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。図7において図1と異なるのは、ハンズフリーユニット1の構成として通話処理部11が追加された点である。
【0063】
通話処理部11は、本発明の第2の通信手段に相当するものであり、サービスセンタ20との間で通話に関する処理を実行する。サービスセンタ20は、例えば、ある電話機から発信可能な電話番号をサービスセンタ20だけに固定した場合には、その電話の基本料金を安くする等のサービスを提供しているものである。つまり、通話処理部11から発信可能な電話番号は、サービスセンタ20の電話番号に固定されている。この場合、通話の相手先にはサービスセンタ20を介して接続することになる。サービスセンタ20は、携帯電話と同様の無料通話サービスも提供している。
【0064】
上記第1〜第3の実施形態では、複数台の携帯電話の中から最も無料通話時間の長いものを選択したが、無料通話サービスを提供しているのは携帯電話に限られない。そこで第4の実施形態では、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a〜10cから取得した無料通話時間情報と、通話処理部11によってサービスセンタ20から取得した無料通話時間情報とを比較して、より安く済む方(何れかの携帯電話またはサービスセンタ)を選択する。また、無料通話時間情報に代えて、あるいはこれに加えて、通常の通話料金(単位時間当たりの料金等)に関する情報を用いて選択するようにしても良い。
【0065】
以上第1〜第4の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a〜10cから取得する情報は、電界強度情報であっても良い。この場合において制御部3は、例えば、電界強度情報によって示される受信感度が最も強い携帯電話を選択する。あるいは、受信感度が極端に弱い携帯電話は選択しないようにする。このようにすれば、通話状態が最も良好な携帯電話を自動的に選択することができる。
【0066】
また、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a〜10cから取得する情報は、電池残量情報であっても良い。この場合において制御部3は、例えば、電池残量情報によって示される電池残量が最も多い携帯電話を選択する。このようにすれば、通話の途中で電池切れによって受話音質が低下したり、通信が切断されてしまう可能性の少ない携帯電話を自動的に選択することができる。
【0067】
また、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a〜10cから取得する情報は、携帯電話の機種情報であっても良い。この場合において制御部3は、機種情報によって示される通話音質が最も良い携帯電話を選択する。通話音質の良し悪しは、その機種の性能等によって事前にある程度分かっていることが多い。そこで、各機種の通話音質の良好さをあらかじめランク付けしてデータとして保持しておくことにより、通話音質が最も良好な携帯電話を自動的に選択することができる。
【0068】
また、ブルートゥース通信部4によって携帯電話10a〜10cから携帯電話の機種情報を取得する場合において、制御部3は、機種情報によって示されるデータ通信速度が最も速い携帯電話を選択するようにしても良い。今後、車内の所定箇所にカメラ等を設置して、携帯電話を用いて音声と共に画像や映像を送受信し、受信した画像や映像を画面上に表示することにより、携帯電話のハンズフリーシステムをテレビ電話のように利用することが予想される。この場合、データ量の多い画像データ等を送受信するためには、データ通信速度は速い方が好ましい。そこで、各機種のデータ通信速度をあらかじめランク付けしてデータとして保持しておくことにより、通信速度が最も速い携帯電話を自動的に選択することができる。
【0069】
また、上記第1〜第4の実施形態では、ハンズフリーユニット1と携帯電話10a〜10cとの間の通信を、ブルートゥース技術により行う例について説明したが、いわゆる無線LAN等の他の無線通信技術により行うようにしても良い。また、無線通信に限らず、1台のハンズフリーユニット1と複数台の携帯電話10a〜10cとを有線で接続して通信を行うようにしても良い。何れの場合も、本発明の選択手法を適用することが可能である。
【0070】
その他、以上に説明した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行って携帯電話に関する情報を取得し、当該携帯電話から取得した情報を比較して何れかの携帯電話を選択するようにしたので、通信可能なネットワーク内に入っている1以上の携帯電話の中から、ハンズフリー装置が制御する携帯電話を自動的に選択することが可能となる。例えば、無料通話時間情報を利用して無料通話時間が最も長い携帯電話を選択するようにした場合は、より通話料が安く済む携帯電話を自動的に選択することができる。
【0072】
本発明の他の態様では、音声認識によって発信を要求する手段を更に備えたので、携帯電話を選択するときだけでなく、その前に発信の要求をするときも、ユーザは手動操作を行う必要がなくなり、より理想的なハンズフリー通話を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るハンズフリー通話システムの全体構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態による携帯電話選択処理の全体の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るハンズフリー通話システムの全体構成例を示すブロック図である。
【図4】第2の実施形態による携帯電話選択処理の全体の流れを示すフローチャートである。
【図5】第3の実施形態による携帯電話選択処理の流れの一部を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施形態による携帯電話選択処理の流れに関して他の例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るハンズフリー通話システムの全体構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ハンズフリーユニット
2 音声処理部
3 制御部
4 ブルートゥース通信部
5 マイク
6 スピーカ
7 操作スイッチ
8 音声処理部
9 音声登録メモリ
10a〜10c 携帯電話
11 通話処理部
20 サービスセンタ

Claims (16)

  1. 複数の携帯電話から1つの携帯電話を選択し相手と通話可能にした携帯電話のハンズフリー装置であって、
    複数の携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行い、上記複数の携帯電話より各々の無料通話時間情報を取得する通信手段と、
    上記各々の無料通話時間情報を比較し、上記複数の携帯電話から当該無料通話時間情報によって示される無料通話分の残り時間が最も長い携帯電話を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする携帯電話のハンズフリー装置。
  2. 上記無料通話分の有効期限に近い所定時期のみ上記通信手段および上記選択手段の動作を有効にすることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  3. 通話中の携帯電話の無料通話分が所定時間より短くなったかどうかを監視し、上記所定時間より短くなったときに上記通信手段を動作させる制御手段を備え、
    上記制御手段により動作が有効にされた上記通信手段は、上記通話中の携帯電話以外の他の携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行い、上記無料通話時間情報を当該通話中の携帯電話以外の他の携帯電話から取得し、上記通信手段によって上記通話中の携帯電話以外の他の携帯電話から取得した無料通話時間情報に基づいて、所定メッセージの出力を制御する報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  4. 上記携帯電話以外のサービスセンタ装置が備える通信機能部との間で通信を行い、上記サービスセンタ装置に関する無料通話時間情報を当該サービスセンタ装置から取得する第2の通信手段を備え、
    上記選択手段は、上記通信手段によって複数の携帯電話から取得した無料通話時間情報と、上記第2の通信手段によって上記サービスセンタ装置から取得した無料通話時間情報とを比較して、その比較結果に基づいて1つの携帯電話またはサービスセンタ装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  5. 複数の携帯電話から1つの携帯電話を選択し相手と通話可能にした携帯電話のハンズフリー装置であって、
    複数の携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行い、上記複数の携帯電話より各々の電界強度情報を取得する通信手段と、
    上記各々の電界強度情報を比較し、上記複数の携帯電話から当該電界強度情報によって示される受信感度が最も強い携帯電話を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする携帯電話のハンズフリー装置。
  6. 複数の携帯電話から1つの携帯電話を選択し相手と通話可能にした携帯電話のハンズフリー装置であって、
    複数の携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行い、上記複数の携帯電話より各々の電池残量情報を取得する通信手段と、
    上記各々の電池残量情報を比較し、上記複数の携帯電話から当該電池残量情報によって示される電池残量が最も多い携帯電話を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする携帯電話のハンズフリー装置。
  7. 複数の携帯電話から1つの携帯電話を選択し相手と通話可能にした携帯電話のハンズフリー装置であって、
    複数の携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行い、上記複数の携帯電話より各々の機種情報を取得する通信手段と、
    上記各々の機種情報を比較し、上記複数の携帯電話から当該機種情報によって示される通話音質が最も良い携帯電話を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする携帯電話のハンズフリー装置。
  8. 複数の携帯電話から1つの携帯電話を選択し相手と通話可能にした携帯電話のハンズフリー装置であって、
    複数の携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行い、上記複数の携帯電話より各々 の機種情報を取得する通信手段と、
    上記各々の機種情報を比較し、上記複数の携帯電話から当該機種情報によって示されるデータ通信速度が最も速い携帯電話を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする携帯電話のハンズフリー装置。
  9. 複数の携帯電話から1つの携帯電話を選択し相手と通話可能にした携帯電話のハンズフリー装置であって、
    音声入力装置から入力された発信要求のための話者音声と、あらかじめ記録媒体に登録しておいた話者音声とを比較して、その比較結果に基づいて認識した話者に対応する携帯電話を選択する特定話者認識・選択手段と、
    上記特定話者認識・選択手段によって選択された上記話者に対応する携帯電話および所定の条件を満たすときには、上記話者に対応する携帯電話及び他の携帯電話が備える通信機能部との間で通信を行い、上記話者に対応する携帯電話及び他の携帯電話に関する情報を取得する通信手段と、
    上記通信手段によって上記話者に対応する携帯電話及び他の携帯電話から取得した情報に基づいて、上記話者に対応する携帯電話および他の携帯電話の中から1つの携帯電話を選択する選択手段とを備えたことを特徴とする携帯電話のハンズフリー装置。
  10. 上記選択手段は、上記話者に対応する携帯電話から取得した情報が上記所定の条件を満たすか否かを判断して、上記所定の条件を満たさないときは上記話者に対応する携帯電話を選択し、上記所定の条件を満たすときは、上記通信手段によって上記話者に対応する携帯電話以外の他の携帯電話から更に取得した情報を比較して、その比較結果に基づいて1つの携帯電話を選択することを特徴とする請求項9に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  11. 上記通信手段によって取得する上記他の携帯電話に関する情報は無料通話時間情報であり、上記選択手段は、上記無料通話時間情報によって示される無料通話分の残り時間が最も長い携帯電話を選択することを特徴とする請求項9または10に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  12. 上記通信手段によって取得する上記他の携帯電話に関する情報は通話料金情報であり、上記選択手段は、上記通話料金情報によって示される通話料が最も安い携帯電話を選択することを特徴とする請求項9または10に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  13. 上記通信手段によって取得する上記他の携帯電話に関する情報は電界強度情報であり、上記選択手段は、上記電界強度情報によって示される受信感度が最も強い携帯電話を選択することを特徴とする請求項9または10に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  14. 上記通信手段によって取得する上記他の携帯電話に関する情報は電池残量情報であり、上記選択手段は、上記電池残量情報によって示される電池残量が最も多い携帯電話を選択することを特徴とする請求項9または10に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  15. 上記通信手段によって取得する上記他の携帯電話に関する情報は機種情報であり、上記選択手段は、上記機種情報によって示される通話音質が最も良い携帯電話を選択することを特徴とする請求項9または10に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
  16. 上記通信手段によって取得する上記他の携帯電話に関する情報は機種情報であり、上記選択手段は、上記機種情報によって示されるデータ通信速度が最も速い携帯電話を選択することを特徴とする請求項9または10に記載の携帯電話のハンズフリー装置。
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