JP4893770B2 - コーリングカード対応機能付き電話装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コーリングカードのカード情報を用いた通話を可能するコーリングカード対応機能付き電話装置に関する。
従来より、コーリングカードのカード情報を用いた通話を可能するコーリングカード対応機能付き電話装置が供されている。このものでは、ユーザは、コーリングカードの表面に記載されているカード情報(アクセス番号及びPINコード)を電話装置に入力して記憶させ、続いて通話相手先の電話番号を直接入力したり電話帳データを参照して選択したりすることで、電話装置からアクセス番号を発信電話番号としてセンター(コーリングカードのカード情報を用いた通話サービスを提供するセンター)に発信し、電話装置からセンターに送信されたPINコードの認証結果が正であることを条件として、電話装置と通話相手先との間で通話回線が接続されて通話することが可能となる(例えば特許文献1乃至3参照)。
特開平5−22477号公報 特開平11−239232号公報 特開平5−122408号公報
コーリングカードのカード情報を用いた通話を可能とするには、カード情報が電話装置に予め記憶されている必要がある。ここで、ユーザがカード情報を電話装置に記憶させる方法としてはユーザが電話装置を直接操作することでカード情報を電話装置に記憶させる方法がある。しかしながら、ユーザが電話装置を操作する環境が例えば電話装置の設置場所や構造等により限られていると、ユーザがカード情報を入力する一連の操作が第三者に見られ、その結果、ユーザが入力するカード情報が第三者に見られてしまうという虞があり、セキュリティを確保することができないという問題がある。特許文献1乃至3には上記した問題を解消する具体的な提案は開示されていない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コーリングカードのカード情報をコーリングカード対応機能付き電話装置に記憶させるに際してセキュリティを高めることができるコーリングカード対応機能付き電話装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、制御手段は、カード情報記憶手段に記憶されているカード情報を用いた通話を電話通信手段により行う。ここで、制御手段は、携帯電話機に記憶されているコーリングカードのカード情報を携帯電話機からカード情報受信手段に受信可能とし、携帯電話機に記憶されているコーリングカードのカード情報が携帯電話機からカード情報受信手段に受信されると、当該カード情報受信手段に受信されたコーリングカードのカード情報をカード記憶手段に記憶させる。
これにより、ユーザがカード情報をコーリングカード対応機能付き電話装置に記憶させるには、コーリングカード対応機能付き電話装置を直接操作する必要はなく、携帯電話機を操作することでカード情報を携帯電話機に記憶させた後に、携帯電話機に予め記憶させておいたカード情報を携帯電話機からコーリングカード対応機能付き電話装置に転送させることで、コーリングカード対応機能付き電話装置に記憶させることができる。その結果、ユーザがコーリングカード対応機能付き電話装置を直接操作してカード情報を入力する必要がなくなり、ユーザが携帯可能な携帯電話機を使用することでカード情報を入力する環境の自由度を高めることができ、カード情報が第三者に見られるという状況を回避することができ、セキュリティを高めることができる。
請求項2に記載した発明によれば、制御手段は、装置電源がオフからオンに切換わったと装置電源オン判定手段が判定した直後にデータ転送プロトコル接続手段と携帯電話機との間でデータ転送プロトコルが接続されることで、携帯電話機に記憶されているコーリングカードのカード情報が携帯電話機からカード情報受信手段に受信可能とする。これにより、コーリングカードのカード情報を携帯電話機に予め記憶させておき、その後、装置電源をオンさせて携帯電話機とコーリングカード対応機能付き電話装置との間でデータ転送プロトコルを接続させることにより、携帯電話機に予め記憶させておいたカード情報を携帯電話機からコーリングカード対応機能付き電話装置に転送させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、制御手段は、装置電源がオンからオフに切換わったと装置電源オン判定手段が判定した直後に、カード情報記憶手段に記憶されているカード情報を消去する。これにより、装置電源がオフされた後でもカード情報が残っていることで第三者に悪用されることを未然に回避することができ、セキュリティを高めることができる。
請求項4に記載した発明によれば、カード情報記憶手段は、複数のコーリングカードの個々に対応する複数のカード情報を同時に記憶可能であり、制御手段は、カード情報記憶手段に記憶されている複数のカード情報のうち位置情報取得手段が取得した位置情報に対応するカード情報を選択し、当該選択したカード情報を用いた通話を電話通信手段により行う。これにより、複数のコーリングカードの個々に対応する複数のカード情報のうち現在位置に対応するカード情報を用いた通話を行うことができ、現在位置に対応して通信コストが最も安価なコーリングカードを選択して通話を行うことができる。
本発明の第1の実施形態を示す機能ブロック図 記憶部のカード情報記憶領域を示す図 フローチャート(その1) フローチャート(その2) フローチャート(その3) 本発明の第2の実施形態を示すフローチャート
(第1の実施形態)
以下、本発明のコーリングカード対応機能付き電話装置をBluetooth(登録商標)(以下、BTと称する)通信機能及びハンズフリー通話機能を有するBT対応のハンズフリー通話付き車載ナビゲーション装置に適用した第1の実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。尚、ここでは、車載ナビゲーション装置が搭載されている車両の車室内に、BT通信機能を有するBT対応の携帯電話機が持込まれ、車載ナビゲーション装置と携帯電話機とがBT通信可能な状態にある場合を説明する。
車載ナビゲーションシステム1は、車載ナビゲーション装置2と携帯電話機3(本発明でいう電話通信手段)とから構成されている。車載ナビゲーション装置2は、制御部4(本発明でいう制御手段、装置電源オン判定手段、装置電源オフ判定手段)と、BTインタフェース(IF)部5(本発明でいうデータ転送プロトコル接続手段)と、通話音声処理部6と、記憶部7(本発明でいうカード情報記憶手段)と、表示制御部8と、タッチ操作入力部9と、信号入力部10と、位置情報取得部11(本発明でいう位置情報取得手段)
)と、地図データ記憶部12とを備えて構成されている。
制御部4は、周知のマイクロコンピュータからなるCPU、RAM、ROM及びI/Oバス等を有し、車載ナビゲーション装置2の通信動作や情報管理動作等の動作全般を制御する。BTインタフェース部5は、携帯電話機3との間でBT通信を行う機能を有し、携帯電話機3との間でBT通信回線(本発明でいう近距離無線通信回線)を接続している状態でBTの通信規格により定義されているハンズフリー通話を実現するためのハンズフリー・プロファイル(HFP)及び各種データの転送を実現するためのオブジェクト・プッシュ・プロファイル(OPP)(本発明でいうデータ転送プロトコル)等を同時接続(所謂マルチ接続)可能に構成されている。これらプロファイルは、機能毎に定義された通信プロトコルを意味している。
通話音声処理部6には車室内にあって例えばハンドルの近傍等のユーザが発した音声を集音し易い部位に配置されているマイクロホン13が接続されていると共に、車載ナビゲーション装置2の外部に配置されているオーディオアンプ14が接続されており、オーディオアンプ14には2個のスピーカ15、16が接続されている。スピーカ15は例えば運転席ドアに配置され、スピーカ16は例えば助手席ドアに配置されている。又、オーディオアンプ14にはチューナーデッキ17も接続されており、オーディオアンプ14はチューナーデッキ17が例えば音楽用記録媒体から再生した楽曲音やラジオ放送局から受信したラジオ番組を当該チューナーデッキ17から入力すると、それら入力した楽曲音やラジオ番組を増幅してスピーカ15、16から出力させる。
記憶部7は、各種データを記憶可能な記憶領域を有して構成されており、コーリングカードのカード情報を記憶可能なカード情報記憶領域を有して構成されている。カード情報記憶領域は、図2に示すように、複数のコーリングカードの個々に対応する複数のカード情報(アクセス番号及びPINコード)を記憶可能な領域が確保されている。尚、図2で示しているアクセス番号である「a1」、「b1」、「c1」…「n1」は所定桁数の電話番号であり、PINコードである「a2」、「b2」、「c2」…「n2」は所定桁数の個別番号である。
又、記憶部7は、このようなコーリングカードのカード情報を記憶可能なカード情報記憶領域を有していることに加えて、例えば電話番号と記憶名との対応を表す電話帳データを記憶可能な電話帳データ記憶領域、車載ナビゲーション装置2からの発信動作又は当該車載ナビゲーション装置2との間でHFPを接続している携帯電話機3からの発信動作に係る発信時刻と発信電話番号との対応を表す発信履歴データを記憶可能な発信履歴データ記憶領域、車載ナビゲーション装置2との間でHFPを接続している携帯電話機3の着信動作に係る着信時刻と着信電話番号との対応を表す着信履歴データを記憶可能な着信履歴データ記憶領域等を有して構成されている。
信号入力部10は、キースイッチからアクセサリ(ACC)信号を入力し、制御部4は、キースイッチから入力しているACC信号がオン(ハイレベル)である場合には車載ナビゲーション装置2を電源オン状態として車載バッテリからの動作電力を全ての機能ブロックに供給させることで通常動作させ(ウェイクアップ状態で動作させ)、一方、キースイッチから入力しているACC信号がオフ(ロウレベル)である場合には車載ナビゲーション装置2を電源オフ状態として車載バッテリからの動作電力を限定した機能ブロックに供給させることで低消費電力動作させる(スリープ状態で動作させる)。
位置情報取得部12は、GPS衛星から送信されているGPS電波信号を受信して各種パラメータを演算するGPS受信機、加速度を計測するGセンサ、走行距離を計測する距離センサ等を備え、それらGPS受信機の演算結果及び各種センサの計測結果に基づいて車両の現在位置を取得し、その取得した現在位置を表す位置情報を制御部4に出力する。地図データ記憶部13は、道路形状や車線数等を表す道路データや交差点の位置や種別等を表す交差点データ等を含む周知の地図データを記憶可能に構成されている。
ディスプレイ装置18は、各種表示画面を表示する表示装置19と、表示画面上にタッチスイッチを形成するタッチ操作入力装置20とを備えて構成されている。表示制御部8は、制御部4から表示指令通知を入力すると、その入力した表示指令通知に基づいてディスプレイ装置18における表示装置19の表示動作を制御する。タッチ操作入力部9は、ユーザが表示画面上に形成されているタッチスイッチを操作したことに応じてタッチ操作入力装置20から操作検出通知を入力すると、その入力した操作検出通知を制御部4に出力し、制御部4は、タッチ操作入力部9から入力した操作検出通知を解析する。
制御部4は、周知のナビゲーション機能として、地図データ記憶部12から読出した地図データで表される地図上に位置情報取得部11から入力した位置情報に対応する現在位置を重畳表示させる機能、車両の現在位置が交差点に接近した場合に警告を通知する機能、ユーザがタッチ操作入力装置20を操作することで入力した条件(例えば名称や電話番号)に該当する地点を目的地として設定する機能、現在位置から目的地に至るまでの経路探索を行う機能、探索した経路にしたがって経路案内を行う機能等を有している。又、制御部4は、ユーザがタッチ操作入力装置20を操作することで入力したカード情報を記憶部7のカード情報記憶領域に記憶させる機能を有している。
携帯電話機3は、自機の動作全般を制御する制御部、通信網21との間で通話を行う通話部、BT通信を行うBTインタフェース部、ユーザが操作する各種キーが配列されてなるキー入力部、通信網21から自機に受信された受信メールに係る受信メール情報(着信日時、発信元、件名及び本文等)を記憶可能な受信メール情報記憶領域や自機から通信網21に送信された電子メールである送信メールに係る送信メール情報(発信日時、発信先、件名及び本文等)を記憶可能な送信メール情報記憶領域や例えば電話番号と記憶名との対応を表す電話帳データ記憶領域等を有する記憶部、各種表示画面を表示する表示部、ユーザが発した音声を入力するマイクロホン、通話相手先から受信した音声を受話音声として出力するスピーカを備えて構成されている。
この場合、記憶部は、受信メール情報記憶領域や送信メール情報記憶領域や電話帳データ記憶領域等を有していることに加えて、上記した車載ナビゲーション装置2の記憶部7と同様にして、コーリングカードのカード情報を記憶可能なカード情報記憶領域を有している。そして、制御部は、ユーザがキー入力部を操作することで入力したカード情報を記憶部のカード情報記憶領域に記憶させる機能を有している。
又、携帯電話機3のBTインタフェース部は、車載ナビゲーション装置2との間でBT通信を行う機能を有し、車載ナビゲーション装置2のBTインタフェース部5と同様にしてHFP及びOPP等を同時接続可能に構成されている。尚、上記した構成でいう通信網21とは携帯電話基地局や基地局制御装置等の周知の携帯通話サービスを提供する設備を含むものである。尚、車載ナビゲーション装置2と携帯電話機3とが両者の間でHFP及びOPPの他に電話帳データや発信履歴データや着信履歴データの転送を実現するためのフォンブック・アクセス・プロファイル(PBAP)や電子メールの転送を実現するためのメッセージ・アクセス・プロファイル(MAP)等を接続可能であっても良い。ここでいう電子メールとは周知のコンピュータネットワークを通じて交換される文字メッセージや画像情報等の総称である。
次に、上記した構成の作用について、図3乃至図5を参照して説明する。図3は車載ナビゲーション装置2が行うBT通信回線接続処理をフローチャートにより示しており、図4は車載ナビゲーション装置2が行うコーリングカードのカード情報を用いた通話処理をフローチャートにより示しており、図5は車載ナビゲーション装置2が行うBT通信回線切断処理をフローチャートにより示している。以下、これらBT通信回線接続処理、カード情報を用いた通話処理及びBT通信回線切断処理を順次説明する。尚、ここでは携帯電話機3と車載ナビゲーション装置2とが両者の間でBT通信回線を接続可能な状態(BT通信圏内)であり且つハンズフリー通話を行うことを前提として説明する。
(1)BT通信回線接続処理
制御部4は、上記したようにキースイッチから入力しているACC信号がオフである場合には車載ナビゲーション装置2を電源オフ状態として車載バッテリからの動作電力を限定した機能ブロックに供給させることで低消費電力動作させており、ACC信号がオンになった否かを監視するACC信号監視処理を行っている。ここで、制御部4は、ACC信号がオンになったと判定すると、車載ナビゲーション装置2を電源オン状態として車載バッテリからの動作電力を全ての機能ブロックに供給させることで通常動作させ、ACC信号監視処理からメイン処理に移行し、図3に示すBT通信回線接続処理を割込み処理で開始する。
制御部4は、BT通信回線接続処理を開始すると、BT接続要求をBTインタフェース部5から携帯電話機3に送信させ(ステップS1)、携帯電話機3からBT接続応答をBTインタフェース部5により受信するのを待機する(ステップS2)。次いで、制御部4は、携帯電話機3から当該携帯電話機3を識別可能である例えばBTアドレス等の識別情報が含まれているBT接続応答をBTインタフェース部5により受信したと判定すると(ステップS2にて「YES」)、BTインタフェース部5と携帯電話機3との間でBT通信回線を接続させ(ステップS3)、ハンズフリー通話を実現するためのHFPを接続させ(ステップS4)、各種データ転送を実現するためのOPPを接続させる(ステップS5)。この場合、制御部4は、BT接続応答に含まれている識別情報を解析することでBT通信回線の接続相手先である携帯電話機3を識別する。
次いで、制御部4は、携帯電話機3から当該携帯電話機3に記憶されているカード情報をBTインタフェース部5により受信するのを待機する(ステップS6)。ここで、ユーザが携帯電話機3のキー入力部を操作し、携帯電話機3に記憶されているカード情報の転送を指示すると、携帯電話機3のカード情報記憶領域に記憶させているカード情報が携帯電話機3から車載ナビゲーション装置2に送信される。制御部4は、携帯電話機3から当該携帯電話機3に記憶されているカード情報をBTインタフェース部5により受信したと判定すると(ステップS6にて「YES」)、その携帯電話機3から受信されたカード情報を記憶部7のカード情報記憶領域に記憶させ(ステップS7)、BT通信回線接続処理を終了してメイン処理に戻る。
これにより、ユーザは、複数のコーリングカードの個々に対応する複数のカード情報を携帯電話機3に予め記憶させておき、車載ナビゲーション装置2の装置電源をオフからオンに切換えた後に、携帯電話機3を操作してカード情報の転送を指示することで、携帯電話機3に予め記憶させておいた複数のコーリングカードの個々に対応する複数のカード情報を携帯電話機3から車載ナビゲーション装置2に転送させて記憶させることができる。
即ち、本実施形態では、カード情報を車載ナビゲーション装置2に記憶させる方法としては、ディスプレイ装置18のタッチ操作入力装置20を操作することで車載ナビゲーション装置2に直接的に記憶させる方法と、携帯電話機3のキー入力部を操作することで携帯電話機3に記憶させた後に転送させることで車載ナビゲーション装置2に間接的に記憶させる方法との2通りの方法があり、ユーザは、これら何れかの方法でコーリングカードのカード情報を車載ナビゲーション装置2に記憶させることが可能である。
(2)カード情報を用いた通話処理
制御部4は、上記したようにキースイッチから入力しているACC信号がオンである場合にはメイン処理を行っており、ユーザが発信先を設定したか否かを監視している。ここで、制御部4は、ユーザが例えば発信先の電話番号を直接入力したり電話帳データを参照して選択したりすることで発信先を設定したと判定すると、メイン処理から図4に示すカード情報を用いた通話処理を割込み処理で開始する。
制御部4は、カード情報を用いた通話処理を開始すると、その時点で記憶部7のカード情報記憶領域に記憶されているカード情報を参照し(ステップS11)、その参照したコーリングカードのカード情報に基づいて、カード情報のアクセス番号を発信電話番号として携帯電話機3から発信させてセンター(コーリングカードのカード情報を用いた通話サービスを提供するセンター)との間で通話回線を接続させ、カード情報のPINコードを携帯電話機3からセンターに送信させる(ステップS12)。
そして、制御部4は、これよりも先にユーザが設定した発信先の電話番号をセンターに送信させる(ステップS13)。尚、この場合、制御部4は、記憶部7のカード情報記憶領域に単一のカード情報が記憶されている場合には、そのカード情報を用いるが、一方、記憶部7のカード情報記憶領域に複数のカード情報が記憶されている場合には、それら複数のカード情報のうち何れかを所定の選択基準(例えばユーザが予め設定した優先順位等)にしたがって選択して用いる。
センターは、このようにして携帯電話機3からPINコードを受信すると、その受信したPINコードの認証結果が正であることを条件として携帯電話機3と当該携帯電話機3から受信した発信先の電話番号が付与されている通話相手先との間で通話回線を接続させる。制御部4は、このようにして携帯電話機3と発信先の電話番号が付与されている通話相手先との間で通話回線が接続されると、コーリングカードのカード情報を用いたハンズフリー通話を行う(ステップS14)。これ以降、携帯電話機3と車載ナビゲーション装置2との間で音声パスが開通されることで送話音声及び受話音声が転送され、通信網21から携帯電話機3に受信された受話音声が携帯電話機3から車載ナビゲーション装置2に転送されてスピーカ15、16から出力されると共にマイクロホン13に入力された送話音声が車載ナビゲーション装置2から携帯電話機3に転送されて携帯電話機3から通信網19に送信されることになる。
(3)BT通信回線切断処理
制御部4は、上記したようにキースイッチから入力しているACC信号がオンである場合にはメイン処理を行っており、ACC信号がオフになったか否かを監視している。ここで、制御部4は、ACC信号がオフになったと判定すると、メイン処理から図5に示すBT通信回線切断処理を割込み処理で開始する。
制御部4は、BT通信回線切断処理を開始すると、BT切断要求をBTインタフェース部5から携帯電話機3に送信させ(ステップS21)、携帯電話機3からBT切断応答をBTインタフェース部5により受信するのを待機する(ステップS22)。ここで、制御部4は、BT切断応答をBTインタフェース部5により受信したと判定すると(ステップS22にて「YES」)、BTインタフェース部5と携帯電話機3との間で接続させているBT通信回線を切断させ(ステップS23)、その時点で記憶部7のカード情報記憶領域に記憶されているカード情報を消去し(ステップS24)、BT通信回線切断処理を終了してメイン処理に戻る。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、車載ナビゲーション装置2において、装置電源がオフからオンに切換わると、車載ナビゲーション装置2と携帯電話機3との間でBT通信回線が接続されてOPPが接続され、ユーザが携帯電話機3を操作することで当該携帯電話機3に記憶されているカード情報が当該携帯電話機3から転送されて記憶部7に記憶されるように構成したので、カード情報を携帯電話機3に予め記憶させておき、その後、装置電源をオンさせて携帯電話機3を操作することで、携帯電話機3に予め記憶させておいたカード情報を携帯電話機3から車載ナビゲーション装置2に転送させて記憶させることができる。その結果、ユーザが車載ナビゲーション装置2側のタッチ操作入力装置20を操作してカード情報を入力する必要がなくなり、ユーザが携帯可能な携帯電話機3を使用することでカード情報を入力する環境の自由度を高めることができ、カード情報が第三者(同乗者)に見られるという状況を回避することができ、セキュリティを高めることができる。
又、装置電源がオンからオフに切換わると、カード情報記憶領域に記憶されているカード情報を消去するように構成したので、装置電源がオフされた後にカード情報が残っていることで第三者に悪用されることを未然に回避することができ、セキュリティを高めることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図6を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第2の実施形態はカード情報記憶領域に複数のカード情報が記憶されていることを前提とする場合を説明するものである。
制御部4は、カード情報を用いた通話処理を開始すると、その時点で位置情報取得部12が取得している位置情報を解析し(ステップS31)、その時点で記憶部7のカード情報記憶領域に記憶されている複数のカード情報を参照し(ステップS32)、それら複数のカード情報のうち位置情報に対応するコーリングカードのカード情報を選択する(ステップS33)。この場合、制御部4は、例えば通信会社が管理するサーバから位置情報とコーリングカードとの対応(何れのカード情報を用いた通話コストが最も安価であるか等のデータベース)をダウンロードすることで位置情報に対応するコーリングカードのカード情報を選択する。
次いで、制御部4は、位置情報を再取得する必要があるか否かを判定し(ステップS34)、位置情報を再取得する必要があると判定すると(ステップS34にて「YES」)、上記したステップS31に戻り、S31以降の処理を繰返して行う。一方、制御部4は、位置情報を再取得する必要がないと判定すると(ステップS34にて「NO」)、その選択したコーリングカードのカード情報に基づいて、カード情報のアクセス番号を発信電話番号として携帯電話機3から発信させてセンター(コーリングカードのカード情報を用いた通話サービスを提供するセンター)との間で通話回線を接続させ、カード情報のPINコードを携帯電話機3からセンターに送信させ(ステップS35)、これよりも先にユーザが設定した発信先の電話番号をセンターに送信させる(ステップS36)、そして、制御部4は、このようにして携帯電話機3と発信先の電話番号が付与されている通話相手先との間で通話回線が接続されると、コーリングカードのカード情報を用いたハンズフリー通話を行う(ステップS37)。
以上に説明したように第2の実施形態によれば、複数のコーリングカードの個々に対応する複数のカード情報がカード情報記憶領域に記憶されている場合であれば、それら複数のカード情報のうち現在位置に対応するカード情報を用いたハンズフリー通話を行うことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
コーリングカード対応機能付き電話装置は、ハンズフリー機能を有する車載ナビゲーション装置に限らず、コーリングカードのカード情報を用いた通話を行う機能を有している装置であれば、例えばナビゲーション機能を有しない車載ハンズフリー装置等の別の車載装置であっても良いし、車両に搭載される車載装置に限らず、例えばユーザが携帯可能な携帯機器であっても良い。
携帯電話機から車載ハンズフリー装置にカード情報を転送させるのに使用するプロファイルは、OPPに限らず、他のプロファイルであっても良い。又、BT通信回線が接続された後に、携帯電話機から車載ハンズフリー装置にカード情報が自動的に転送される構成であっても良い。
装置電源がオンからオフに切換わった後にカード情報を消去することに限らず、装置電源がオンからオフに切換わらなくともHFPが切断された後にカード情報を消去するようにしても良い。
図面中、2は車載ナビゲーション装置(コーリングカード対応機能付き電話装置)、3は携帯電話機(電話通信手段)、4は制御部(制御手段、装置電源オン判定手段、装置電源オフ判定手段)、5はBTインタフェース部(カード情報受信手段、データ転送プロトコル接続手段)、7は記憶部(カード情報記憶手段)、11は位置情報取得部(位置情報取得手段)、21は通信網である。

Claims (4)

  1. コーリングカードのカード情報を記憶するカード情報記憶手段と、
    前記カード情報記憶手段に記憶されているカード情報を用いた通話を電話通信手段により行う制御手段と、
    携帯電話機に記憶されているコーリングカードのカード情報を携帯電話機から受信するカード情報受信手段とを備え、
    前記制御手段は、携帯電話機に記憶されているコーリングカードのカード情報を携帯電話機から前記カード情報受信手段に受信可能とし、携帯電話機に記憶されているコーリングカードのカード情報が携帯電話機から前記カード情報受信手段に受信された場合に、当該カード情報受信手段に受信されたコーリングカードのカード情報を前記カード記憶手段に記憶させることを特徴とするコーリングカード対応機能付き電話装置。
  2. 請求項1に記載したコーリングカード対応機能付き電話装置において、
    装置電源のオフからオンへの切換えを判定する装置電源オン判定手段と、
    携帯電話機との間で近距離無線通信回線が接続されている状態でデータ転送を実現するためのデータ転送プロトコルを接続するデータ転送プロトコル接続手段とを備え、
    前記制御手段は、装置電源がオフからオンに切換わったと前記装置電源オン判定手段が判定した直後に前記データ転送プロトコル接続手段と携帯電話機との間でデータ転送プロトコルが接続されることで、携帯電話機に記憶されているコーリングカードのカード情報が携帯電話機から前記カード情報受信手段に受信可能とすることを特徴とするコーリングカード対応機能付き電話装置。
  3. 請求項1又は2に記載したコーリングカード対応機能付き電話装置において、
    装置電源のオンからオフへの切換えを判定する装置電源オフ判定手段を備え、
    前記制御手段は、装置電源がオンからオフに切換わったと前記装置電源オン判定手段が判定した直後に、前記カード情報記憶手段に記憶されているカード情報を消去することを特徴とするコーリングカード対応機能付き電話装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載したコーリングカード対応機能付き電話装置において、
    現在位置を表す位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
    前記カード情報記憶手段は、複数のコーリングカードの個々に対応する複数のカード情報を同時に記憶可能であり、
    前記制御手段は、前記カード情報記憶手段に記憶されている複数のカード情報のうち前記位置情報取得手段が取得した位置情報に対応するカード情報を選択し、当該選択したカード情報を用いた通話を前記電話通信手段により行うことを特徴とするコーリングカード対応機能付き電話装置。
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