JP3908893B2 - 自動二輪車のスイングアーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車のスイングアームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の車体構成部材を、中空の密閉状に形成したもの、たとえば自動二輪車の、後輪を支持するリヤアームをそのように形成したものは公知である(特公平5−81478号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、中空の密閉状に形成した部材を、自動二輪車のスイングアームとして使用可能にすべく、これを高剛性に構成するには、
1) スイングアーム自体を大型化させる、
2) スイングアームを肉厚に形成する、
3) リブやガセットなどの補強部材により補強する、
などの技術的手段が考えられる。
【0004】
ところで、前記1)では、スイングアームが必要以上に大型化してしまい、車両自体の大型化の原因になり、しかも密閉状の中空部が共鳴箱の作用をして振動音が大きくなり、また前記2)では、大幅な重量増を招く上に、コストアップになり、さらに前記3)では、構造が複雑化して生産性が悪くなり、一層のコストアップを招く、などの課題があった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、スイングアームの骨格となる主体部分を、密閉状の中空殻体により構成しながら、該中空殻体にポリウレタン発泡体、あるいはアルミニウム発泡体を装填することにより、高剛性を確保しつつ、振動音を低減することができ、かつ薄肉化による軽量化が可能な、新規な自動二輪車のスイングアームを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のため、請求項1発明は、車体フレームに支持されるエンジンの後方で車体フレームに揺動可能に枢支され、後端には後輪が回転自在に軸支される自動二輪車のスイングアームにおいて、第1の中空殻体を主体とするクロス部と、その第1の中空殻体の左右後端に前端がそれぞれ結合されて車体前後方向に延びる第2,第3の中空殻体をそれぞれ主体とする左,右アーム部とを備えると共に、それら第1〜第3の中空殻体の内部相互が連通していて、それら第1〜第3の中空殻体によりスイングアームの中空殻体が、内部に空間を有する密閉状に形成され、そのスイングアームの中空殻体内にはポリウレタン発泡体が装填され、そのポリウレタン発泡体をスイングアームの中空殻体内で発泡成型すべく、そのポリウレタン発泡体の未発泡の原料液をスイングアームの中空殻体内に注入するための注入口となる開口が一方のアーム部の後端部に、また前記発泡成型の際のガス抜き口となる開口が他方のアーム部の後端部にそれぞれ形成されることを特徴とする。
【0007】
かかる特徴によれば、高剛性を確保しながら軽量であり、その上、減衰機能に優れて振動音の発生が可及的に低減したスイングアームを得ることができる。
【0008】
また請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記ポリウレタン発泡体の比重を0.01〜0.7としたことを特徴としており、かかる特徴によれば、前記効果が一層顕著なものとなる。
【0009】
また請求項3の発明は、車体フレームに支持されるエンジンの後方で車体フレームに揺動可能に枢支され、後端には後輪が回転自在に軸支される自動二輪車のスイングアームにおいて、第1の中空殻体を主体とするクロス部と、その第1の中空殻体の左右後端に前端がそれぞれ結合されて車体前後方向に延びる第2,第3の中空殻体をそれぞれ主体とする左,右アーム部とを備えると共に、それら第1〜第3の中空殻体の内部相互が連通していて、それら第1〜第3の中空殻体によりスイングアームの中空殻体が、内部に空間を有する密閉状に形成され、そのスイングアームの中空殻体内にはアルミニウム発泡体が装填され、そのアルミニウム発泡体をスイングアームの中空殻体内で発泡成型すべく、アルミニウム発泡材をスイングアームの中空殻体内に注入するための注入口となる開口が一方のアーム部の後端部に、また前記発泡成型の際にガス抜き口となる開口が他方のアーム部の後端部にそれぞれ形成されることを特徴とする。
【0010】
かかる特徴によれば、高剛性を確保しながら軽量であり、その上、減衰機能に優れて振動音の発生が可及的に低減したスイングアームを得ることができる。
【0011】
また請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかの構成に加えて、前記注入口となる開口と、前記ガス抜き口となる開口とが、それらが設けられるアーム部の後端部の、アーム長手方向と直交する壁面に後向きに開口していることを特徴とする。
【0012】
また請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの構成に加えて、前記スイングアームの中空殻体の、後輪前半部との対向面が平面視でU字状に形成されることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の自動二輪車のスイングアーム。
【0013】
また請求項6の発明は、請求項1〜5の何れかの構成に加えて、前記左,右アーム部に複数のガス抜き孔がそれぞれ設けられることを特徴とする。
【0014】
また請求項7の発明は、請求項1〜5の何れかの構成に加えて、前記スイングアームの中空殻体には複数のガス抜き孔が設けられていて、そのガス抜き孔の数は、前記注入口となる開口がある左右一方側よりも、前記ガス抜き口となる開口がある左右他方側の方が多いことを特徴とする。
【0015】
また請求項8の発明は、請求項6又は7の構成に加えて、前記クロス部の前端には、スイングアームを車体フレームに枢支させるためのピボット孔が設けられ、該クロス部の、ピボット孔寄りの前後中間部に前記ガス抜き孔の一つが設けられることを特徴とする。
【0016】
また請求項9の発明は、請求項3の構成に加えて、前記スイングアームの中空殻体がアルミニウム合金製であることを特徴とし、この特徴によれば、スイングアームの中空殻体とアルミニウム発泡体とが同種の材料となることから、リサイクル性に優れ、資源の再利用に大いに寄与することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1〜5を参照して1実施例について説明する。
【0019】
以下の説明において、「上、下」「左、右」および「前、後」は、自動二輪車の進行方向を基準にしていう。
【0020】
図1は、本発明の第1実施例に係るスイングアームを備えた自動二輪車の一部破断全体側面図、図2は、図1の一部の拡大図、図3は、図2の3線矢視のスイングアームの平面図、図4は、スイングアームの一部破断側面図、図5は、図4の5−5線に沿う断面図、図6は、図4の6線矢視図、図7は、図6の7−7線に沿う拡大断面図である。
【0021】
図1,2において、自動二輪車の骨格となる車体フレームFの前端のヘッドパイプ1には、通常のように、下端に前輪Wfを軸架したフロントフォーク3が操向可能に支持されており、このフロントフォーク3の上端には操向ハンドル2が固定されている。また、車体フレームFの前後方向中間部には、走行用エンジンEが懸吊支持されている。
【0022】
前記エンジンEの後方において、車両の車体構成部材である、スイングアームRsが、ピボット軸4を以て上下方向に揺動可能に枢支されており、このスイングアームRsの後端には、後輪Wrが回転自在に軸支され、このスイングアームRsと、車体フレームFとの間には、リンク5を介してリヤクッション6が連結されている。エンジンEの出力軸と後輪Wrとは従来公知のチエン伝動機構7を介して連動連結されており、このチエン伝動機構7を介してエンジンEの動力が後輪Wrに伝達されるようになっている。
【0023】
つぎに、図1〜3に、図4〜7を併せ参照して、車両の車体構成部材である、前記スイングアームRsの構造について、詳細に説明するに、このスイングアームRsは、内部に空間を有して密閉状に形成される、アルミニウム合金製の中空殻体Sh内に、その略全域にわたってポリウレタン発泡体Fpを装填して構成されている。
【0024】
スイングアームRsの中空殻体Shは、その前部の前部クロス部10の中空殻体Sh−10と、その後部の左右アーム部11,12の中空殻体Sh−11,Sh−12とを別々に形成したのち、それらを一体に溶接結合して構成されるもので、すなわち前部クロス部10の中空殻体Sh−10の左右後端に、左右アーム部11,12の中空殻体Sh−11,Sh−12の前端が溶接結合される。そして、このようにして形成された、スイングアームRsの中空殻体Sh内に、ポリウレタン発泡体Fpが装填される。そして、スイングアームRsの中空殻体Shの、後輪Wr前半部との対向面が、図3に示されるように平面視でU字状に形成される。
【0025】
前記前部クロス部10の中空殻体Sh−10は、アルミニウム合金のダイカスト鋳造により、密閉の中空状に構成されており、側面視すなわち車体フレームFの左右方向から見た形状が上側に凸形状の三角形になっており、また、その平面視すなわち車体フレームFの上方から見た形状が前方開放のU字状であって、その中央部にリヤクッション6を上下方向に通すための凹部15が形成され、さらに、その左右前端には、車体フレームの縦中心線L−Lを挟んで、該車体フレームFにピボット軸4(図1,2)を介して枢支するための左右ピボット孔14,14がそれぞれ形成されており、その左右ピボット孔14,14のまわりは中実になっている。そして、この前部クロス部10の中空殻体Sh−10は、前記凹部15やピボット孔14,14が形成されても中空の密閉が保持される構造となっている。
【0026】
一方、前記前部クロス部10の中空殻体Sh−10の左右後端に溶接結合される左右アーム部11,12の中空殻体Sh−11,Sh−12は、何れもアルミニウム合金の押し出し加工により、中空の角パイプ状に形成され、それぞれ後端に後輪Wrを支持するための左右エンドピース16l,16rが溶接結合され、これらはアルミニウム合金の押し出し加工により構成される。
【0027】
なお、左右エンドピース16l,16rの、アーム長手方向と直交する後面には、図6,7に示すように、開口17l,17rがそれぞれ後向きに開設され、一方の開口17rは、後に述べるように、ポリウレタン発泡体Fpの原料液の注入口として利用され、また、その他方の開口17lは、ポリウレタン発泡体Fpの発泡成型時のガス抜きとして利用される。
【0028】
左右アーム部11,12の中空殻体Sh−11,Sh−12は、その具体的な構造が相違しており、すなわち後輪Wrを駆動するチエン伝動機構7に対面する側の左アーム部11の中空殻体Sh−11は、図2に明瞭に示すように、その後端部より、下方側となるメインアーム11Mと、上方側となるサブアーム11Sとに二又状に分岐されており、メインアーム11Mは、アルミ合金の押し出し加工により角パイプ状に形成されて、その前端が前部クロス部10の後端下部に溶接結合され、また、サブアーム11Sも、アルミ合金の押し出し加工により角パイプ状に形成されて、その前端が前部クロス部10の後端上部に溶接結合される。そして、メインアーム11Mとサブアーム11Sの後端および中間7部は補強片R1,R2により連結されている。なお、前記サブアーム11Sは、チエン伝動機構7から受ける引張力に対抗するための補強材として機能している。
【0029】
また、右アーム部12の中空殻体Sh−12は、アルミニウム合金の引抜き加工により、中間部に隔壁を有して角パイプ状に形成されており、その前端が前部クロス部10の後端に溶接結合される。
【0030】
スイングアームRsの中空殻体Shは、軽量化を図るべく薄肉に形成され、それらの内部には、図3,5に示すように、その左アーム部11のメインアーム11Mおよび右アーム部12の略全域にわたり、ポリウレタン発泡体Fpが装填される。
【0031】
右アーム部12の中空殻体Sh−12の後端のエンドピース16rの開口17rは、ポリウレタン発泡体Fpの原料液の注入口として用いられるものであり、その開口17rより、図3に矢印Aで示すように、ポリウレタン発泡体Fpの原料液である、ポリオールとポリイソシアネートとの混合液を、中空殻体Sh−10およびSh−11,Sh−12内に注入すれば、略常温で、前記原料液が発泡処理されて、スイングアームRsの中空殻体Sh内は、中実部分であるピボット軸4まわりを除き、左アーム部11のメインアーム11Mおよび右アーム部12の中空の空間の略全域にわたり独立気泡の硬質のポリウレタン発泡体Fpが装填される。そして前記原料液の発泡時に発生する発泡ガスは、スイングアームRsの中空殻体Shの適所に開口した複数のガス抜き孔21…および左アーム部11にエンドピース16lの開口17lより外部に放出することができる。
【0032】
前記ガス抜き孔21は、左,右アーム部11,12にそれぞれ複数設けられており、また前部クロス部10の、ピボット孔14寄りの前後中間部にも設けられる。そして、そのガス抜き孔21…の数は、スイングアームRsの中空殻体Shにおいて、ポリウレタン発泡体Fpの原料液の注入口となる前記開口17rのある左右一方側よりも、ガス抜き口となる前記開口17lのある左右他方側の方が多くなっている。
【0033】
なお、左アーム部11のサブアーム11S内には、ポリウレタン発泡体は装填されない。またスイングアームRsの中空殻体Sh内にポリウレタン発泡体Fpを装填するのは、従来公知の方法が採用される。
【0034】
以上のようにして、スイングアームRsの中空殻体Sh内へのポリウレタン発泡体Fpの装填作業の終了後は、前記ガス抜き孔21…を、栓体22により封緘する。
【0035】
ところで、実験結果によれば、スイングアームRsの中空殻体Sh内に装填される硬質のポリウレタン発泡体Fpは、その比重を0.01〜0.7、好ましくは、0.01〜0.1に設定することにより、スイングアームRsは、その中空殻体Shを充分に薄肉に形成しても必要な高剛性を確保しながら軽量であり、しかも充分な減衰効果が得られて振動音を大幅に低減でき、たとえば、ポリウレタン発泡体Fpの比重を0.05とすることで、騒音レベルで1.5dBの低減効果があった。ここで、ポリウレタン発泡体Fpの比重が0.05〜0.1の間で、振動音の低減効果は、その比重0.7の低減効果の80%程度に達するため、使用部位の特性に合わせ、重量、コストの面から、ポリウレタン発泡体Fpの比重を0.01〜0.7に決定することが好ましい。
【0036】
前記のように構成されるスイングアームRsは、その前端をピボット軸4をもって車体フレームFに上下にスイング可能に枢支し、その後端の左右エンドピース16,16に後輪Wrを軸支し、さらに、その中間部の下面に車体フレームFに支持されるリヤクッション6の下端をリンク5を介して連結する。そして自動二輪車の走行によれば、後輪Wrが走行路面上を追従回転するように、スイングアームRsはピボット軸4まわりに上下にスイングする。そしてこのスイングアームRsは、必要な高剛性を確保しながら、軽量であり、しかも振動音の発生が少ない。
【0037】
つぎに、本発明の第2実施例について説明する。
【0038】
この第2実施例は、車両の車体構成部材、すなわちスイングアームRsのアルミニウム合金製の中空殻体内に、前記第1実施例のポリウレタン発泡体に代えてアルミニウム発泡体を装填した場合であり、以下に、図8を参照して、この第2実施例について説明するに、図8は、この第2実施例を実施したスイングアームの一部破断平面図であり、前記第1実施例と同じ要素には、同じ符号が付される。
【0039】
この第2実施例では、アルミニウム発泡材を、前記第1実施例と同じ要領にて前記中空殻体Sh内に注入して、これを発泡させることにより得られるアルミニウム発泡体Faを、中空殻体Sh内に装填することができるものである。
【0040】
アルミニウム発泡材は、溶融アルミニウムあるいはアルミニウムペレット中に、ガス発生物質としての発泡剤を混合して製造されるものであり、発泡剤として、たとえば、Mg、Cdなどの炭酸塩、Ti、Zrなどの水素化合物が用いられる。そして、前記アルミニウム発泡材は、中空殻体Sh内に注入されて加熱発泡させ、発泡後に冷却させる。
【0041】
以上により、中空殻体Sh内には、三次元的な網目構造をもつ金属多孔体である、アルミニウム発泡体Faが装填される。
【0042】
そして、かかる構造をもつスイングアームRsは、必要な高剛性を確保しながら、軽量であり、しかも振動音の発生が少ない。しかも、アルミニウム合金製の中空殻体Shと、アルミニウム発泡体Faとは、同種の材料であることから、そのリサイクル性に優れ、資源の再利用に大いに寄与することができる。
【0043】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実施例では、本発明を自動二輪車のスイングアームに実施した場合を説明したが、これを車体フレーム、ホイールなどの他の車体構成部材にも実施できることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、高剛性を確保しながら、軽量であり、かつ減衰機能に優れて振動音の発生を可及的に低減したスイングアームを得ることができる。
【0045】
また特に請求項2発明によれば、前記効果を一層顕著なものとすることができる。
【0046】
また特に請求項9の発明によれば、スイングアームの中空殻体とアルミニウム発泡体とが同種の材料となることから、リサイクル性に優れ、資源の再利用に大いに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明車両の車体構成部材としてのスイングアームを備えた自動二輪車の一部破断全体側面図(第1実施例)
【図2】 図1の一部の拡大図
【図3】 図2の3線矢視のスイングアームの平面図
【図4】 スイングアームの一部破断側面図
【図5】 図4の5−5線に沿う断面図
【図6】 図4の6線矢視図
【図7】 図6の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】 スイングアームの一部破断平面図(第2実施例)
【符号の説明】
F・・・・車体フレーム
Fp・・・ポリウレタン発泡体
Fa・・・アルミニウム発泡体
E・・・・エンジン
Rs・・・スイングアーム
Sh・・・中空殻体
Sh−10・・第1の中空殻体
Sh−11・・第2の中空殻体
Sh−12・・第3の中空殻体
Wr・・・後輪
11,12・・左,右アーム部
14・・・ピボット孔
17r・・注入口となる開口
17l・・ガス抜き口となる開口
21・・・ガス抜き孔

Claims (9)

  1. 車体フレーム(F)に支持されるエンジン(E)の後方で車体フレーム(F)に揺動可能に枢支され、後端には後輪(Wr)が回転自在に軸支される自動二輪車のスイングアームにおいて、
    第1の中空殻体(Sh−10)を主体とするクロス部(10)と、その第1の中空殻体(Sh−10)の左右後端に前端がそれぞれ結合されて車体前後方向に延びる第2,第3の中空殻体(Sh−11,Sh−12)をそれぞれ主体とする左,右アーム部(11,12)とを備えると共に、それら第1〜第3の中空殻体(Sh−10〜Sh−12)の内部相互が連通していて、それら第1〜第3の中空殻体(Sh−10〜Sh−12)によりスイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)が、内部に空間を有する密閉状に形成され、
    そのスイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)内にはポリウレタン発泡体(Fp)が装填され、
    そのポリウレタン発泡体(Fp)をスイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)内で発泡成型すべく、そのポリウレタン発泡体(Fp)の未発泡の原料液をスイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)内に注入するための注入口となる開口(17r)が一方のアーム部(12)の後端部に、また前記発泡成型の際のガス抜き口となる開口(17l)が他方のアーム部(11)の後端部にそれぞれ形成されることを特徴とする、自動二輪車のスイングアーム。
  2. 前記ポリウレタン発泡体(Fp)の比重を0.01〜0.7としたことを特徴とする、前記請求項1記載の自動二輪車のスイングアーム。
  3. 車体フレーム(F)に支持されるエンジン(E)の後方で車体フレーム(F)に揺動可能に枢支され、後端には後輪(Wr)が回転自在に軸支される自動二輪車のスイングアームにおいて、
    第1の中空殻体(Sh−10)を主体とするクロス部(10)と、その第1の中空殻体(Sh−10)の左右後端に前端がそれぞれ結合されて車体前後方向に延びる第2,第3の中空殻体(Sh−11,Sh−12)をそれぞれ主体とする左,右アーム部(11,12)とを備えると共に、それら第1〜第3の中空殻体(Sh−10〜Sh−12)の内部相互が連通していて、それら第1〜第3の中空殻体(Sh−10〜Sh−12)によりスイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)が、内部に空間を有する密閉状に形成され、
    そのスイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)内にはアルミニウム発泡体(Fa)が装填され、
    そのアルミニウム発泡体(Fa)をスイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)内で発泡成型すべく、アルミニウム発泡材をスイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)内に注入するための注入口となる開口(17r)が一方のアーム部(12)の後端部に、また前記発泡成型の際にガス抜き口となる開口(17l)が他方のアーム部(11)の後端部にそれぞれ形成されることを特徴とする、自動二輪車のスイングアーム。
  4. 前記注入口となる開口(17r)と、前記ガス抜き口となる開口(17l)とが、それらが設けられるアーム部(12,11)の後端部の、アーム長手方向と直交する壁面に後向きに開口していることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の自動二輪車のスイングアーム。
  5. 前記スイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)の、後輪(Wr)前半部との対向面が平面視でU字状に形成されることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の自動二輪車のスイングアーム。
  6. 前記左,右アーム部(11,12)に複数のガス抜き孔(21)がそれぞれ設けられることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の自動二輪車のスイングアーム。
  7. 前記スイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)には複数のガス抜き孔(21)が設けられていて、そのガス抜き孔(21)の数は、前記注入口となる開口( 17r)がある左右一方側よりも、前記ガス抜き口となる開口(17l)がある左右他方側の方が多いことを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の自動二輪車のスイングアーム。
  8. 前記クロス部(10)の前端には、スイングアーム(Rs)を車体フレーム(F)に枢支させるためのピボット孔(14)が設けられ、該クロス部(10)の、ピボット孔(14)寄りの前後中間部に前記ガス抜き孔(21)の一つが設けられることを特徴とする、請求項6又は7に記載の自動二輪車のスイングアーム。
  9. 前記スイングアーム(Rs)の中空殻体(Sh)がアルミニウム合金製であることを特徴とする、請求項3に記載の自動二輪車のスイングアーム。
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