JP3906642B2 - 電気機器のレール取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電気機器のレール取付構造、例えば、リレー用ターミナルソケットのレール取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来、電気機器のレール取付構造としては、例えば、図10に示すように、電気機器のハウジング1の底面に、図示しないレールの一方側縁部に係止する係止爪2と、この係止爪2に対向するように弾性係合する弾性フック3と、を一体成形したものがある。
【0003】
そして、図示しないレールに取り付ける際には、前記係止爪2を前記レールの一方側縁部に係止した後、前記電気機器をレールに押し付け、弾性フック3を前記レールの他方側縁部に弾性係合して取り付けていた。
【0004】
前記弾性フック3のうち、バネ部4は脱着時における破壊応力に耐え得るように設計されているが、落下等によって過大な衝撃荷重が負荷されると、設計許容範囲を越え、せん断力が作用して前記バネ部4が破壊されることがある。このような破壊を防止すべく、前記バネ部4の肉厚等を増強することも考えられるが、前記バネ部4の増強に伴って電気機器の着脱時に著しく大きな操作力が必要となり、使い勝手が悪くなるという問題点があった。
【0005】
本発明は、前記問題点に鑑み、落下等による過大な衝撃力によっても破壊せず、着脱時に大きな操作力を必要としない使い勝手の良い電気機器のレール取付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる電気機器のレール取付構造は、前記目的を達成すべく、電気機器のハウジング底面の一方側に、レールの一方側縁部に係止可能な係止爪を突設する一方、前記ハウジング底面の他方側に、内側に位置する直線状脚部と外側に位置する円弧状脚部とからなる弾性脚部を備えた略T字形の弾性フックを突設するとともに、前記レールの他方側縁部に当接してガイドし、かつ、前記弾性フックとで前記レールの他方側縁部に係止する非弾性ガイド用突状を突設し、さらに、電気機器のハウジング底面に、脱着時に前記円弧状 脚部に当接可能な円弧状脚部用ストッパーを突設するとともに、前記弾性フックを構成する可動爪部に、落下衝突時に前記円弧状脚部用ストッパーの先端に設けた突起に当接可能な破損防止用爪部を突設した構成としてある。
【0007】
したがって、本発明にかかるレール取付構造によれば、レールの一方側縁部に係止爪を係止する一方、前記レールの他方側縁部に、弾性脚部を備えた略T字形の弾性フックおよびガイド用突状を係止することにより、電気機器をレールにワンタッチで着脱可能に装着できる。
【0008】
前記弾性脚部は、内側に位置する直線状脚部と外側に位置する円弧状脚部との2種類の脚部で構成されているので、それぞれに異なる機能を持たせることができ、設計の自由度が広がる。
【0009】
本実施形態によれば、前記ストッパーに円弧状脚部が当接して位置規制されるので、脱着時における破壊を防止できる。さらに、脱着時の破壊を心配する必要がないので、脱着に必要な操作力を最小限度に設計でき、取り扱いが容易なレール取付構造が得られる。
【0010】
本実施形態によれば、可動爪部24が変位し、その爪部24cがストッパー25の突起25aに当接した後、直前状脚部22の補強リブ22aがストッパー26に当接して位置規制される。このため、衝撃力が2段階で吸収,緩和されるので、脚部22,23が破損しないという効果がある。
【0011】
前記直線状脚部の下方側基部の内側に補強リブを形成しておいてもよい。
この実施形態によれば、直線状脚部に形成した補強リブが応力集中を緩和し、弾性フックの弾性変位を阻害することなく、弾性脚部の破壊を効果的に防止できる。
【0012】
前記電気機器のハウジング底面に、落下衝突時に補強リブに当接可能な直線状脚部用ストッパーを突設しておいてもよい。
この実施形態によれば、万一、電気機器を落下させても、前記ストッパーに補強リブが当接して直線状脚部が位置規制されるので、レール取付構造が破壊されることがない。さらに、落下による破壊を心配する必要がないので、脱着時に必要な操作力を最小限度に設計でき、取り扱いが容易なレール取付構造が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる実施形態を図1ないし図9の添付図面に従って説明する。
本発明にかかる第1実施形態は、図1ないし図6に示すように、リレー用ターミナルソケット10に適用した場合であり、ケース12を被せたベース11の底面にレール取付構造20を一体成形した場合である。なお、前記ターミナルソケット10の上面中央部には、リレーを取り外すための略L字形状のレバー13を回動可能に取り付けてある。
【0014】
前記ベース11の底面は、その一方側に段部14を形成してあり、前記段部14の天井面には略T字形状の弾性フック21が突設されている。前記弾性フック21は、1組の直線状脚部22および円弧状脚部23の下端部に可動爪部24を水平に連結一体化したものである。前記可動爪部24の一端部には、レールからターミナルソケット10を取り外す際に、取り外し器具を位置決めするための凹部24aが形成されている一方、その他端部には係合突部24bが形成されている。さらに、前記直線状脚部22は、その基部内側に補強リブ22aが一体に形成されている。
【0015】
さらに、前記段部14の外方側の縁部近傍には、脱着時に前記円弧状脚部23に当接して位置規制できる破損防止用ストッパー25を形成してある。また、前記段部14の内方側の縁部近傍には、側方に延在する破損防止用ストッパー26と、下方側に延在するガイド用突状27が形成されている。前記ストッパー26は、落下衝突時に前記直線状脚部22の補強リブ22aに当接して位置規制できる外形寸法を有している。また、前記ガイド用突状27は、前記弾性フック21の係合突部24bとでレールの縁部に係止する。
【0016】
前記ベース11の底面の他方側には、前記ガイド用突状27に平行、かつ、所定間隔をおいて係止爪28が突設されている。この係止爪28は補強リブ28aを備えているとともに、その近傍に、レールに取り付けた際におけるガタツキの発生を防止する圧接用突部29を設けてある。
【0017】
したがって、図5,図6に示すように、断面逆ハット形状のレール30に前記ターミナルソケット10を装着するときは、前記係止爪28をレール30の一方側縁部31に係止して位置決めする。ついで、ターミナルソケット10全体をレール30に押し付けると、直線状脚部22および円弧状脚部23が外方に弾性変形した後、元の位置に復帰する。このため、前記レール30の他方側縁部32にガイド用突状27が当接するとともに、前記弾性フック21の係合突部24bが前記レール30の他方側縁部32に係止し、取り付け作業が完了する。
そして、前記ターミナルソケット10にリレー33を搭載することにより、外部回路を切り換えできる(図6)。なお、前記リレー33を取り外す場合には、レバー13を回動してリレー33を持ち上げた後、取り外せばよい。
【0018】
一方、前記レール30から前記ターミナルソケット30を取り外す場合には、マイナスドライバ等の先端部を弾性フック21の凹部24aに位置決めし、可動爪部24を外方に引き出すように操作する。これにより、直線状脚部22および円弧状脚部23が弾性変形し、係合突部24bがレール30の他方側縁部32から外れるので、前記レール30の一方側縁部31からターミナルソケット10を取り外すことができる。
【0019】
したがって、本実施形態によれば、ワンタッチで所望の位置に取り付けできるとともに、簡単に取り外すことができる。また、弾性フック21等がベース11に一体成形されているので、部品点数が少なく、生産工程が簡単になるという利点がある。
【0020】
第2実施形態は、図7に示すように、弾性フック21を構成する可動爪部24の一端部から、破損防止用爪部24cを延在した場合である。前記破損防止用爪部24cは、落下衝突時に円弧状脚部用ストッパー25の突起25aに当接可能な形状となっている。
本実施形態によれば、誤ってターミナルソケット10が落下して衝撃力が弾性フック21に負荷されると、直線状脚部22および円弧状脚部23が弾性変形する。このため、可動爪部24が変位し、その爪部24cがストッパー25の突起25aに当接した後、直線状脚部22の補強リブ22aがストッパー26に当接して位置規制される。このため、衝撃力が2段階で吸収,緩和されるので、脚部22,23が破損しないという利点がある。
【0021】
次に、図4(A)における補強リブ22aの厚さ寸法、すなわち、前方への張り出し寸法を変えることにより、弾性フック21を支持レールに取り付ける際の操作力の変化を測定した。測定結果を図9に示す。
図7から明らかなように、厚さ寸法0.8mm,あるいは1.0mmの補強リブ22aを増設すれば、補強リブ22aを全く設けない場合に比べ、弾性フック21の操作力は増大するが、その増加量は実用上、問題のない数値であることがわかった。このため、操作性の低下を回避しつつ、落下時の破損を確実に防止できることが判明した。
【0022】
なお、本実施形態では、2極のリレーターミナルソケットに適用する場合について説明したが、他の形状のリレーターミナルソケットに適用できることは勿論、タイマー,スイッチ等の他の電気機器に適用してもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、レールの一方側縁部に係止爪を係止する一方、前記レールの他方側縁部に、弾性脚部を備えた略T字形の弾性フックとガイド用突状とを係止することにより、電気機器をレールにワンタッチで着脱可能に取り付けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる実施形態にかかるリレー用ターミナルソケットを示す斜視図である。
【図2】 図1で示したターミナルソケットを異なる角度から見た斜視図である。
【図3】 図(A)は図1で示したターミナルソケットの正面図であり、図(B)は図1で示したターミナルソケットの底面図である。
【図4】 図(A),(B)は図3(A)で示したターミナルソケットのレール取付構造を示す部分拡大正面図である。
【図5】 本実施形態の使用状態を示す斜視図である。
【図6】 本実施形態の使用状態を示す別の斜視図である。
【図7】 本発明の第2実施形態にかかるベースを示す正面図である。
【図8】 図(A),(B)は図7で示したベースの部分拡大斜視図である。
【図9】 補強リブの有無によって変化する弾性フックの反力を示すグラフ図である。
【図10】 従来例にかかるレール取付構造の部分拡大図である。
【符号の説明】
10…ターミナルソケット、11…ベース、12…ケース、20…レール取付構造、21…弾性フック、22…直線状脚部、23…円弧状脚部、24…可動爪部、24c…破損防止用爪部、25,26…ストッパー、25a…突起、27…ガイド用突条、28…係止爪、29…圧接用突部、30…レール、31…一方側縁部、32…他方側縁部。
Claims (3)
- 電気機器のハウジング底面の一方側に、レールの一方側縁部に係止可能な係止爪を突設する一方、前記ハウジング底面の他方側に、内側に位置する直線状脚部と外側に位置する円弧状脚部とからなる弾性脚部を備えた略T字形の弾性フックを突設するとともに、前記レールの他方側縁部に当接してガイドし、かつ、前記弾性フックとで前記レールの他方側縁部に係止する非弾性ガイド用突状を突設し、さらに、電気機器のハウジング底面に、脱着時に前記円弧状脚部に当接可能な円弧状脚部用ストッパーを突設するとともに、前記弾性フックを構成する可動爪部に、落下衝突時に前記円弧状脚部用ストッパーの先端に設けた突起に当接可能な破損防止用爪部を突設したことを特徴とする電気機器のレール取付構造。
- 直線状脚部の下方側基部の内側に補強リブを形成したことを特徴とする請求項1に記載の電気機器のレール取付構造。
- 電気機器のハウジング底面に、落下衝突時に補強リブに当接可能な直線状脚部用ストッパーを突設したことを特徴とする請求項2に記載の電気機器のレール取付構造。
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