JP3905677B2 - ガイド軸平行度測定調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置、特にDVD(Digital Versatile又は Video Disk)のような高密度記録媒体に対応する光ディスク装置のチルト調整等に適したガイド軸平行度測定調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ディスク装置においては、スピンドルモータにより光ディスクを回転駆動させながら光ピックアップにより光ディスクに対して光ビームを照射して情報の記録又は再生を行うようにしている。また、光ビームを光ディスクの任意のトラック上に照射させるために光ピックアップは半径方向に延設させた2本のガイド軸(第1,第2のガイド軸)にガイドされてシーク移動自在に設けられている。
【0003】
ここに、従来のCD等の光ディスクに関しては、光ピックアップで使用するレーザ波長が780nm前後であり、トラックピッチも1.6μm程度であり、比較的、光ディスク上の記録密度が低いため、光ディスク面に対する光ピックアップの光学的傾き(チルト)の許容精度が大きく、各部品の単品精度を加工精度内に抑えておけば、組立後の総合精度として光ピックアップのチルトが問題にならないレベルの製品となる。
【0004】
しかしながら、近年では、記録密度を上げたDVD等の高密度記録の光ディスクが実用化される段階にあり、高密度化に対応して、光ピックアップで使用するレーザ波長が650nmの短波長となり、トラックピッチも0.74μm程度に狭くなり、厳しい規格条件が要求されている。これに対応して、光ピックアップのチルトが、従来のCDの約半分程度に抑えなくてはならない、といった厳しい条件が課されるようになってきている。
【0005】
従来、このようなチルト調整装置に関しては、各種提案が多数なされている。その代表例とし、例えば、実開平2−46921号公報(実用新案登録掲載公報第2519288号参照)や特開平9−223353号公報や特開平10−208372号公報等に示されたスピンドルモータによる2軸調整方式や、例えば、特開平9−198687号公報等に示された2点調整方式や、例えば、特開平11−25466号公報中に示された3点調整方式などがある。
【0006】
例えば、特開平11−25466号公報中に示された3点調整方式の場合、主ガイド軸の一端を取付けた固定支持部と、主ガイド軸の他端を高さ調整自在に取付けた第1の可変支持部と、副ガイド軸の一端を高さ調整自在に取付けた第2の可変支持部と、副ガイド軸の他端を高さ調整自在に取付けた第3の可変支持部とからなる。そして、光ディスクをターンテーブル上に載せて読取り状態にしておき、光ピックアップをターンテーブル側に寄せた状態で光ディスクのジッタをモニタしながらこのジッタが最小となるように第1の可変支持部を調整することで、光ピックアップのラジアルチルトを調整する。同様の状態で、光ディスクのジッタをモニタしながらこのジッタが最小となるように第2の可変支持部を調整することで、光ピックアップのタンジェンシャルチルトを調整する。さらに、光ピックアップをターンテーブルから離れる外周側に寄せた状態で光ディスクのジッタをモニタしながらこのジッタが最小となるように第3の可変支持部を調整することで、光ピックアップのタンジェンシャルチルトを調整する、というものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような3点調整方式による場合、一対のガイド軸が光ディスク面に対して垂直な方向において(シャーシ面に対して)平行である保証がなく、ねじれがある場合には、光ピックアップのディスク半径方向の位置によってタンジェンシャルチルト量が変化してしまい、これを補正するためには、複数のディスク半径位置でタンジェンシャルチルトの調整を行わなければならず、調整が収束するまでに長時間要してしまう。
【0008】
即ち、DVD用の如き光ディスク装置においては、光ピックアップを支持する2本のガイド軸には精密な位置精度が必要であり、ガイド軸を支持する加工精度だけでは不十分である。
【0009】
このため、光ディスク装置の組立工程において、第1,第2のガイド軸の平行度調整を行うようにした提案が本出願人により特願平11−178007号としてなされている。この提案例の内容を図4ないし図9を参照して説明する。図4は既提案例の光ディスク装置におけるスピンドルモータ1や光ピックアップ2を搭載するためのシャーシ3周りの概略構成を示す分解斜視図、図5はその平面図である。
【0010】
光ディスク装置内において奥部に内蔵される概ね矩形状で脚用の同じ高さの4つの折曲片4を有するシャーシ3には、光ディスク装置内のほぼ中央となる位置に位置させてスピンドルモータ1を取付けるための取付穴5が形成されている。6は光ディスク(図示せず)を搭載するためにスピンドルモータ1の先端に位置するターンテーブルである。また、シャーシ3上には取付穴5の両側に離間配置させて光ピックアップ2を光ディスクの半径方向に移動自在に支持するために対をなすほぼ同一長さの丸棒状の第1,第2のガイド軸7,8が平面的に見て平行な状態で取付けられている。これらの第1,第2のガイド軸7,8の支持機構については後述する。ここに、取付穴5を通る直線上位置に対物レンズ9を有する光ピックアップ2の両側には、第1のガイド軸7に対して2点支持方式で摺動自在な軸受部10が形成され、第2のガイド軸8に対しては1点支持方式で摺動自在な軸受部11が形成されている。また、シャーシ3にあっては、光ピックアップ2等の半径方向への移動動作を妨げないように取付穴5よりも外側には大きめな開口部12が形成されている。
【0011】
また、光ピックアップ2の軸受部10側外方にはラック13が取付けられており、このラック13に噛み合うリードスクリュー14が第1のガイド軸7と平行にスクリューホルダ15とスクリューホルダ部16とによりシャーシ3上に支持されている。リードスクリュー14の一部にはリードギヤ17が取付けられ、このリードギヤ17に噛み合うモータギヤ18を有するシークモータ19がブラケット20を介してシャーシ3に取付けられている。よって、シークモータ19が回転すると、モータギヤ18、リードギヤ17を介してリードスクリュー14が回転し、このリードスクリュー14に噛み合っているラック13により光ピックアップ2が第1,第2のガイド軸7,8に従い、光ディスクに対して半径方向にシーク移動することとなる。その回転方向に応じて中心方向又は外周方向に移動する。
【0012】
次に、第1,第2のガイド軸7,8の支持機構について説明する。まず、第1のガイド軸7のスピンドルモータ1側の一端は、シャーシ3に取付けられた固定的支持機構21により微小な範囲で上下方向(シャーシ3面に対して垂直な方向)に回動可能に支持されている。具体的な構造としては、例えば、第1のガイド軸7の一端を球体状として固定的支持機構21中に嵌合させればよい(例えば、特開平9−198687号公報中の図3参照)。また、第1のガイド軸7の他端は、第1の支持機構22により上下方向に可動的に支持されている。即ち、第1のガイド軸7は固定的支持機構21により支持された部分を中心として上下方向に回動変位可能に第1の支持機構22により支持されている。
【0013】
この第1の支持機構22は、第1のガイド軸7の他端側を横方向の動きを規制した状態で上下方向にのみ変位可能に受けるようシャーシ3にねじ止めされた枠状のホルダ部23と、ホルダ部23内に位置する第1のガイド軸7を下方向(シャーシ3側)に押え付けるようにシャーシ3にねじ止めされた板ばね24と、第1のガイド軸7の真下位置にてシャーシ3のねじ穴25(図6参照)にねじ止めされて第1のガイド軸7に対して進退自在な調整用の止めねじ26とよりなる。この止めねじ26のシャーシ3の外部に露出する下端には六角形状の調整ビット27が係止し得る六角形状の凹部(図示せず)が形成されている。従って、第1のガイド軸7は板ばね24により押えられているため、止めねじ26の頂部に接した位置(高さ)に規制されるので、この止めねじ26の位置(高さ)を調整することにより、第1のガイド軸7の一端の高さを任意に調整し得ることとなる。
【0014】
また、第2のガイド軸8のディスク半径方向の外周側一端は第2の支持機構28、内周側他端は第3の支持機構29により上下方向に可動的に支持されている。これらの第2,第3の支持機構28,29も構造的・機能的には第1の支持機構22と同様である。なお、第1,第2の支持機構22,28用の板ばね24は一体に形成されている。
【0015】
このような支持機構21,22,28,29により支持された第1,第2のガイド軸7,8に関して、既提案例のチルト調整装置では、光ディスク装置内に組込む前に工場内で、例えば図7及び図8に示すような平行度検出手段を用いて第1,第2のガイド軸7,8間の上下方向の平行度(光ディスク面やシャーシ3面に対する垂直方向の平行度)を調整した後、例えば図9に示すような調整治具を用いて3点調整方式に準じてラジアルチルト調整、さらに、タンジェンシャルチルト調整を行うことで、チルト調整がなされるように構成されている。
【0016】
図7は、平行度検出手段としてオートコリメータ31を用いた例を示している。ここに、スピンドルモータ1、光ピックアップ2、第1,第2のガイド軸7,8が実装されたシャーシ3を搭載する調整基準台32と三角状ミラー33とが併用される。調整基準台32には3箇所に点在させてシャーシ3を載せるための基準突起34a,34b,34cが設けられ、シャーシ3には基準突起34a,34bに嵌合して位置決め及び位置ずれを防止するための基準穴35a,35bが形成されている。オートコリメータ31は基準突起34a,34b,34c基準(従って、シャーシ3基準)に平行度を検出するものである。また、調整基準台32内には第1,第2,第3の支持機構22,28,29における止めねじ26a,26b,26cの凹部に係止可能な調整ビット27a,27b,27cが埋設され、各々外部の調整つまみ36a,36b,36cの回動操作により止めねじ26a,26b,26cを各々独立して上下動させ得るように構成されている。従って、調整つまみ36a,36b,36cが平行用駆動手段として機能する。
【0017】
次に、第1,第2のガイド軸7,8のシャーシ3面に対する平行度調整の手順について説明する。まず、図8(a)に示すように、第1,第2のガイド軸7,8の外周側位置に三角状ミラー33を第1のガイド軸7側が基準となるように(三角形の底辺側となるように)置き、オートコリメータ31の十字線のレチクルを通して三角状ミラー33からの反射光の様子を検出しながら、調整つまみ36aを操作して第1の支持機構22における止めねじ26aの高さ位置を調整することで第1のガイド軸7の一端側のラジアル調整、即ち、第1のガイド軸7が水平状態となるように調整する。さらに、調整つまみ36bを操作して第2の支持機構28における止めねじ26bの高さ位置を調整することで第2のガイド軸8の一端側のタンジェンシャル調整、即ち、第2のガイド軸8の一端側が第1のガイド軸7と同じ高さとなるように調整する。このような調整後、今度は、図8(b)に示すように、第1,第2のガイド軸7,8の外周側位置に三角状ミラー33を第2のガイド軸8側が基準となるように(三角形の底辺側となるように)置き、オートコリメータ31の十字線のレチクルを通して三角状ミラー33からの反射光の様子を検出しながら、調整つまみ36cを操作して第3の支持機構29における止めねじ26cの高さ位置を調整することで第2のガイド軸8の他端側のラジアル調整、即ち、第2のガイド軸8が水平状態となるように調整する。このような調整により、第1,第2のガイド軸7,8はシャーシ3面に対して平行な状態に調整され、ねじれ等のない状態となる。
【0018】
図9は平行度調整後に使用されるチルト調整用の調整治具41を示す分解斜視図である。この調整治具41は調整基準台32と同様に基準突起42a,42b,42cを有するとともに光ピックアップ2の対応する位置に検出光学系の受光素子からの信号を取り出し得るモニタ用のフィクスチャ43が搭載された治具台44と、この治具台44のフィクスチャ43に接続された治具回路45とを備えている。治具回路45の出力はジッタメータ(図示せず)に接続されている。また、治具台44には第1,第2,第3の支持機構22,28,29における止めねじ26a,26b,26cの凹部に係止可能な調整ビット27a,27b,27cを先端に有するステッピングモータ46a,46b,46cが取付けられ、これらのステッピングモータ46a,46b,46cの回転駆動により止めねじ26a,26b,26cを各々独立して上下動させ得るように構成されている。これらのステッピングモータ46a,46b,46cは、制御回路47による制御の下、各々のドライバ48a,48b,48cにより駆動される。
【0019】
ここで、平行度調整後のチルト調整の手順について説明する。このチルト調整は、平行度調整済みの第1,第2のガイド軸7,8等を有するシャーシ3を治具台44上に搭載するとともに、ターンテーブル6上にDVD規格の光ディスク49を搭載してスピンドルモータ1により回転させ、光ピックアップ2を稼働させる状態で行われる。このとき、光ピックアップ2は例えばディスク半径方向の中周位置付近に位置するように制御される。
【0020】
まず、回転駆動されている光ディスク49に対して光ピックアップ2の対物レンズ9によりレーザ光を集光照射し、その反射光を検出光学系の受光素子により受光検出するが、その検出出力をフィクスチャ43を介して治具回路45に取り込み、ジッタメータに出力することで、そのジッタが最小となるように制御回路47、ドライバ48a,48bを通じてステッピングモータ46a,46bを同時に同じ量(同じステップ数)だけ駆動させることで、止めねじ26a,26bも同じ量だけ回転させることにより、ラジアルチルトの調整を行う。即ち、第1,第2のガイド軸7,8は高さ方向の平行度が調整されており、半径方向の位置によってタンジェンシャルチルトが変化することはないので、半径方向の或る1点のモニタでジッタが最小となるように第1,第2の支持機構22,28によりラジアルチルトの調整を同時に行うことで短時間で適正に調整できる。例えば、最小自乗法によりジッタに関する2次曲線を求め、ジッタが最小となる最小点を含む2次曲線の軸位置を求め、この位置となるようにステッピングモータ46a,46bの駆動ステップ数を制御すればよい。このとき、止めねじ26a,26bをステッピングモータ46a,46bを通じて同時に同じ量だけ駆動させればよいので、制御が簡単(同一ステップ数だけ駆動させればよい)な上に、第1,第2のガイド軸7,8間の平行度を維持できる。
【0021】
このようなラジアルチルトの調整後、同様に、回転駆動されている光ディスク49に対して光ピックアップ2の対物レンズ9によりレーザ光を集光照射し、その反射光を検出光学系の受光素子により受光検出するが、その検出出力をフィクスチャ43を介して治具回路45に取り込み、ジッタメータに出力することで、そのジッタが最小となるように制御回路47、ドライバ48b,48cを通じてステッピングモータ46b,46cを同時に同じ量(同じステップ数)だけ駆動させることで、止めねじ26b,26cも同じ量だけ回転させることにより、タンジェンシャルチルトの調整を行う。即ち、第1,第2のガイド軸7,8は平行度が調整・維持されているので、半径方向の位置によってタンジェンシャルチルトが変化することはなく、半径方向の或る1点のモニタでジッタが最小となるように第2,第3の支持機構28,29によりタンジェンシャルチルトの調整を同時に行うことで短時間で適正に調整できる。
【0022】
また、既提案例では、平行度検出手段としてオートコリメータを用いたが、この他に、例えば,ダイヤルゲージ、レーザ変位計、接触式ポテンショメータ等の変位センサを用いて第1,第2のガイド軸7,8の平行度を調整するようにしてもよい旨が言及されている。即ち、各支持機構21,22,28,29に対応する第1,第2のガイド軸7,8部分に4つの変位センサを配設し、これらの変位センサにより検出される4点の高さが等しくなるように第1,第2,第3の支持機構22,28,29の止めねじ26a,26b,26cの高さ位置を個別に調整するようにしてもよい。
【0023】
ところが、既提案例方式において、平行度を測定・調整する上で、平行度検出手段として、オートコリメータ31のような非接触式の変位計を用いた場合には、調整装置が高価になってしまう。一方、接触式ポテンショメータ等の接触式の変位計を用いた場合には、調整装置は安価となるが、接触式の変位計が接触しているガイド軸(第1又は第2のガイド軸7又は8)を介してシャーシ3に歪みが発生し、正確な計測ができなくなり、平行度調整後の精度が維持できなくなってしまう問題がある。特に、シャーシ3には光ピックアップ2移動用の大きめな開口部12等が形成されているので、面方向の接触を受けることにより歪みを生じやすい。
【0024】
そこで、本発明は、安価な接触式の平行度検出手段を用いてもシャーシに歪みを生じにくく、適正に平行度検出及びその維持ができるガイド軸平行度測定調整装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、被移動体を移動自在に支持する平行に離間した第1,第2のガイド軸をシャーシ面に沿わせて支持部により前記シャーシ面に対して垂直な方向に可動的に支持させて設けた機器において、前記第1,第2のガイド軸の前記シャーシ面に対する平行度を検出する接触式の平行度検出手段と、この平行度検出手段の検出出力に応じて前記第1,第2のガイド軸の前記支持部を各々独立して駆動する平行用駆動手段と、前記平行度検出手段による検出時に前記シャーシの歪みを補正する歪み補正手段と、を備える。
【0026】
従って、接触式の平行度検出手段による平行度の検出に際して、シャーシはシャーシ面に垂直な方向に力を受けて歪みを生じ得るが、その歪みを補正し得る歪み補正手段を備えているので、シャーシ歪みを回避でき、よって、シャーシの歪みのない状態で正確に平行度の検出を行えるとともに、検出・調整後の平行度の精度を維持できる。
【0027】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のガイド軸平行度測定調整装置において、前記歪み補正手段は、前記接触式の平行度検出手段が前記ガイド軸に接触する位置の反対側に配設された弾性部材よりなる。
【0028】
従って、歪み補正手段として弾性部材を用い、この弾性部材を接触式の平行度検出手段がガイド軸に接触する位置の反対側の位置に設けたことにより、シャーシに発生する歪みを容易に相殺することができ、結局、請求項1記載の発明を簡単で小型にして容易に実現できる。
【0029】
請求項3記載の発明は、被移動体を移動自在に支持する平行に離間した第1,第2のガイド軸をシャーシ面に沿わせて支持部により前記シャーシ面に対して垂直な方向に可動的に支持させて設けた機器において、前記第1,第2のガイド軸の前記シャーシ面に対する平行度を検出する接触式の平行度検出手段と、この平行度検出手段の検出出力に応じて前記第1,第2のガイド軸の前記支持部を各々独立して駆動する平行用駆動手段と、前記平行度検出手段による検出時に前記シャーシの面精度が相対的に高い部分でこのシャーシの姿勢を保持する保持機構と、を備える。
【0030】
従って、接触式の平行度検出手段による平行度の検出に際して、シャーシはシャーシ面に垂直な方向に力を受けて歪みを生じ得るが、シャーシの面精度が相対的に高い部分、例えば、両側面でこのシャーシの姿勢を保持する保持機構を備えているので、シャーシ面精度に左右されることなく平行度の検出及びその調整が可能となる。
【0031】
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載のガイド軸平行度測定調整装置において、前記被移動体を光ピックアップとし、前記第1,第2のガイド軸が前記光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動自在に支持する軸である。
【0032】
従って、請求項1,2又は3記載のガイド軸平行度測定調整装置をDVD等を用いる光ディスク装置に適用することにより、第1,第2のガイド軸の精密な位置精度を確保して良好に動作させ得る。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1に基づいて説明する。図4ないし図9に示した既提案例と同一部分については同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の実施の形態でも同様とする)。本実施の形態は、光ピックアップ2を被移動体とするものである。本実施の形態は、平行度検出手段として、図7に示した非接触式のオートコリメータ31に代えて、図1に示すように、接触式の変位計51,52,53,54を用いることを基本とする。これらの変位計51,52,53,54は各々第1,第2のガイド軸7,8上の支持部近傍に設定された測定点55a,55b,55c,55dにて上方から第1,第2のガイド軸7,8に当接し得るように配設されている。ここでは、変位計51が基準用とされている。さらに、基準突起42cにより1点支持される側のガイド軸、例えば、第1のガイド軸7の支持機構22側の測定点55bの下面側(測定点55bとは反対側)に対応する位置は、前記変位計54に対向するようにして歪み補正手段としての弾性部材56が設けられている。弾性部材56とし、具体的には、フィクスチャーピンが用いられているが、ゴム、リーフスプリング、エアーダンパー、オイルダンパー等で代用してもよい。この他の機構(調整つまみ36a,36b,36cによる平行用駆動手段等)は、既提案例とほぼ同様である。
【0034】
このような構成において、第1,第2のガイド軸7,8のシャーシ3面(光ディスク面)に対する平行度を調整するには、まず、第1の測定点55aの高さを変位計51により計測した後、他の3つの測定点55b,55c,55dの高さを基準点の高さ(第1の測定点55aの高さ)に一致するように、各々変位計52,53,54により測定しながら、対応する調整つまみ36a,36b,36cを調整することにより行う。
【0035】
このとき、本実施の形態のように、平行度検出手段として接触式の変位計51,52,53,54を使用すると、調整基準台32の基準突起34cによる1点支持部において、第1のガイド軸7を介して接触式の変位計52の負荷がシャーシ3に加わることにより、シャーシ3の面精度を歪ませる。この歪みが発生することにより、測定点55bの位置が測定点55aの高さ(基準点高さ)に対して変化し調整後に平行度を維持することができなくなってしまう。
【0036】
ここに、本実施の形態にあっては、接触式の変位計52の接触点(測定点55b)の反対側に弾性部材56が配設され、この接触点の反対側で第1のガイド軸7に対応する部分を受けるため、接触式の変位計52の負荷に基づき発生するシャーシ3の歪みを補正することができる。この結果、平行度の測定を正常に実施し、測定点55a,55b,55c,55dを正確に測定することができるため、平行度の調整も正確に行うことが可能となり、かつ、平行度調整後の位置精度を維持することができる。
【0037】
なお、基準突起42a,42bと基準突起42cとを入れ替え、支持機構21,29側を1点支持とした場合には、接触式の変位計51の接触を受ける測定点55aに対応する位置に弾性部材56を配設すればよい。
【0038】
本発明の第二の実施の形態を図2に基づいて説明する。前述した実施の形態では、シャーシ3の面精度のばらつきによりシャーシ3の姿勢が変化してしまうことがある。このため、第1,第2のガイド軸7,8の平行度検出・調整時に若干のばらつきが生じてしまうことがある。
【0039】
このようなことから、本実施の形態では、図2に示すように、シャーシ3を調整基準台32の基準突起34a,34b,34cで保持した後、シャーシ3において相対的に剛性(面精度)の高い箇所(本実施の形態では、シャーシ3の両側の側面3s)を左右方向に可動的で保持機構としてのクランプ61,62により挟み込むようにして保持させるようにしたものである。61a,62aはクランプに際してシャーシ3を傷つけないようにする弾性部材である。このように、シャーシ3の両側の側面3sをクランプ61,62により保持した状態で平行度の検出・調整を行わせることにより、シャーシ3の姿勢を一定にし、かつ、接触式の変位計51,52,53,54による負荷を相殺することができる。
【0040】
よって、本実施の形態によれば、第1,第2のガイド軸7,8の測定点55a,55b,55c,55dの平行度を正確に測定できることになり、かつ、調整後の平行度を維持することも可能となる。なお、クランプ61,62によるクランプがしっかりしている場合には、弾性部材56は必ずしも必要としない。
【0041】
また、本実施の形態では、シャーシ3の側面3sのほぼ全長に渡る長さ(幅)のクランプ61,62を用いたが、図3に示すように、基準突起34cにより1点支持となっている側面3s部分のみを保持する長さ(幅)のクランプ61,62としてもよい。これによれば、クランプ61,62自体を小さくできるため、装置自体を小型化することができる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、接触式の平行度検出手段による平行度の検出に際して、シャーシはシャーシ面に垂直な方向に力を受けて歪みを生じ得るが、その歪みを補正し得る歪み補正手段を備えているので、シャーシ歪みを回避することができ、よって、シャーシの歪みのない状態で正確に平行度の検出を行えるとともに、検出・調整後の平行度の精度を維持できる。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のガイド軸平行度測定調整装置において、歪み補正手段として弾性部材を用い、この弾性部材を接触式の平行度検出手段がガイド軸に接触する位置の反対側の位置に設けたので、シャーシに発生する歪みを容易に相殺することができ、結局、請求項1記載の発明を簡単で小型にして容易に実現することができる。
【0044】
請求項3記載の発明によれば、接触式の平行度検出手段による平行度の検出に際して、シャーシはシャーシ面に垂直な方向に力を受けて歪みを生じ得るが、シャーシの面精度が相対的に高い部分、例えば、両側面でこのシャーシの姿勢を保持する保持機構を備えているので、シャーシ面精度に左右されることなく平行度の検出及びその調整が可能となる。
【0045】
請求項4記載の発明によれば、請求項1,2又は3記載のガイド軸平行度測定調整装置をDVD等を用いる光ディスク装置に適用することにより、第1,第2のガイド軸の精密な位置精度を確保して良好に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図3】その変形例を示す分解斜視図である。
【図4】既提案例の内容を示す分解斜視図である。
【図5】その平面図である。
【図6】支持機構の一部の構造を示す断面図である。
【図7】平行度調整機構を示す分解斜視図である。
【図8】その調整手順を示す概略平面図である。
【図9】チルト調整機構を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2 光ピックアップ、被移動体
3 シャーシ
7 第1のガイド軸
8 第2のガイド軸
36a〜36c 平行用駆動手段
49 光ディスク
51〜54 平行度検出手段
56 弾性部材、歪み補正手段
61,62 保持機構

Claims (4)

  1. 被移動体を移動自在に支持する平行に離間した第1,第2のガイド軸をシャーシ面に沿わせて支持部により前記シャーシ面に対して垂直な方向に可動的に支持させて設けた機器において、
    前記第1,第2のガイド軸の前記シャーシ面に対する平行度を検出する接触式の平行度検出手段と、
    この平行度検出手段の検出出力に応じて前記第1,第2のガイド軸の前記支持部を各々独立して駆動する平行用駆動手段と、
    前記平行度検出手段による検出時に前記シャーシの歪みを補正する歪み補正手段と、
    を備えることを特徴とするガイド軸平行度測定調整装置。
  2. 前記歪み補正手段は、前記接触式の平行度検出手段が前記ガイド軸に接触する位置の反対側に配設された弾性部材よりなることを特徴とする請求項1記載のガイド軸平行度測定調整装置。
  3. 被移動体を移動自在に支持する平行に離間した第1,第2のガイド軸をシャーシ面に沿わせて支持部により前記シャーシ面に対して垂直な方向に可動的に支持させて設けた機器において、
    前記第1,第2のガイド軸の前記シャーシ面に対する平行度を検出する接触式の平行度検出手段と、
    この平行度検出手段の検出出力に応じて前記第1,第2のガイド軸の前記支持部を各々独立して駆動する平行用駆動手段と、
    前記平行度検出手段による検出時に前記シャーシの面精度が相対的に高い部分でこのシャーシの姿勢を保持する保持機構と、
    を備えることを特徴とするガイド軸平行度測定調整装置。
  4. 前記被移動体を光ピックアップとし、前記第1,第2のガイド軸が前記光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動自在に支持する軸であることを特徴とする請求項1,2又は3記載のガイド軸平行度測定調整装置。
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