JP3850614B2 - 対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構および光ピックアップの評価機 - Google Patents

対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構および光ピックアップの評価機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピックアップの信号読み込み検査を行うための対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構および光ピックアップの評価機に関する。更に詳述すると、本発明は、ディスクと対物レンズとの距離を一定に維持しながら、対物レンズに対するディスクの位置や傾斜角度を変更するディスクの位置出し調整機構および光ピックアップの評価機に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD等のディスクに対して情報を読み書きする光ピックアップでは、組み立て途中においてレーザダイオード(LD)やディテクタ(DT)の位置調整をする必要がある。各光ピックアップの調整に先立って、初期条件を与えるために基準となる光ピックアップを固定セットする。そして、その対物レンズから一定距離を設けてディスクを回転させて実際にディスクから情報の読み取りを行いながら、ディスクを傾けたりディスク面に沿って平行移動させて、信号特性が最適に成るディスク位置を求める。この最適条件に位置させたディスクを固定したままで、各光ピックアップのLDとDTの調整を順次行うようにしている。
【0003】
ここで、光ピックアップに対するディスクの傾斜角度や平行位置を変化させるための適切な良い方法がなく、光ピックアップとディスク間の位置調整に手間取る形となっている。
【0004】
一方、LDとDTとを位置決め調整した完成品としての光ピックアップについて、評価機を用いて信号特性の個体値を評価する。この評価機では、上述したディスクの位置出し調整と同様に、適切な良い方法がなく、光ピックアップとディスク間の位置調整に手間取る形となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したディスクの位置出し調整および光ピックアップの評価機では、調整精度の確保及び調整作業の難しさがあり、作業が煩雑になってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、傾斜調整の煩雑さを防止できる対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構および光ピックアップの評価機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、光ピックアップの対物レンズが対向するディスクの位置出し調整機構において、ディスクの偏芯した位置に設けられたサンプリングポイントを通過してディスク面に沿うX軸およびY軸を設定すると共に、対物レンズを保持した光ピックアップを固定する光ピックアップ固定部と、ディスクを該ディスクの中心軸を中心に回転させるディスク回転機構と、ディスクをX軸方向およびY軸方向にスライド移動させる平行移動調整機構と、ディスクをX軸およびY軸を中心に回転調整する回転調整機構とを備えて成るようにしている。
【0008】
したがって、X軸およびY軸がいずれもサンプリングポイントを通過していると共に、回転調整機構がX軸およびY軸を中心にディスクを傾斜させるので、ディスクの傾斜調整の際に対物レンズとサンプリングポイントとの間隔を一定にすることができる。このため、ディスクの傾斜調整の度に平行方向の補正を行う必要が無くなるので、調整作業を容易化かつ迅速化することができる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構において、X軸方向はディスクの接線方向であると共に、Y軸方向はディスクの径方向であるようにしている。したがって、X軸方向に平行移動調整すると、対物レンズにより形成されるレーザ光のスポットをディスクのピット列に沿った方向に調整することができる。また、Y軸方向に平行移動調整すると、対物レンズにより形成されるスポットをディスクのピット列とディスク面上で直交する方向に調整することができる。
【0010】
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構において、平行移動調整機構はX方向調整機構とY方向調整機構とを備えるようにしている。したがって、ディスクの平行移動調整の際に、X方向とY方向とをそれぞれ別個に調整することができる。
【0011】
そして、請求項4記載の発明は、請求項1から3までのいずれか記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構において、回転調整機構はX軸回転調整機構とY軸回転調整機構とを備えるようにしている。したがって、ディスクの傾斜調整の際に、X軸を中心とする傾斜とY軸を中心とする傾斜とをそれぞれ別個に調整することができる。
【0012】
一方、請求項5記載の光ピックアップの評価機は、請求項1から4までのいずれか記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構を備えている。したがって、光ピックアップの情報読み取りの特性評価の際にディスクの傾斜調整の度に平行方向の補正を行う必要が無くなるので、評価作業を容易化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図7に本発明の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構1の一実施形態を示す。この対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構1は、形状を簡略化して示す光ピックアップ2の対物レンズ3が対向するディスク4の位置出しを調整する機構である。そして、この位置出し調整機構1では、ディスク4の偏芯した位置に設けられたサンプリングポイントSを通過してディスク面に沿うX軸およびY軸を設定している。
【0014】
この位置出し調整機構1は、対物レンズ3を保持した光ピックアップ2を固定するピックアップ固定部(図示せず)と、ディスク4を該ディスク4の中心軸Cを中心に回転させるディスク回転機構5と、ディスク4をX軸方向およびY軸方向にスライド移動させる平行移動調整機構6と、ディスク4をX軸およびY軸を中心に回転調整する回転調整機構7とを備えている。このため、X軸およびY軸がいずれもサンプリングポイントSを通過していると共に、回転調整機構7がX軸およびY軸を中心にディスク4を傾斜させるので、ディスク4の傾斜調整の際に対物レンズ3とサンプリングポイントSとの間隔を一定にすることができる。これにより、ディスク4の傾斜調整の度に平行方向の補正を行う必要が無くなるので、調整作業を容易化かつ迅速化することができる。
【0015】
本実施形態ではディスク4は直径70〜80mmのものを利用している。ディスク回転機構5は、ディスク4を定速で回転させるモータ8と、セルフチャッキング機能付きのターンテーブル9とを備えている。ディスク4のサンプリングポイントSは、ディスク4の回転中心から30mm以上としている。本実施形態では、直径80mmのディスク4を用いると共に、中心から32mm離れた位置をサンプリングポイントSとしている。また、ディスク4は鉛直又は水平に支持されるようにしている。
【0016】
ピックアップ固定部は、光ピックアップ2を位置出し調整機構1に対して固定する。すなわち、光ピックアップ2は固定されたままで、ディスク4の方が接近や離隔をしたり、あるいは平行移動や傾斜するようにしている。
【0017】
X軸方向はディスク4の接線方向であると共に、Y軸方向はディスク4の径方向であるようにしている。したがって、X軸方向に平行移動調整すると、対物レンズ3により形成されるレーザ光のスポットをディスク4のピット列に沿った方向に調整することができる。また、Y軸方向に平行移動調整すると、対物レンズ3により形成されるスポットをディスク4のピット列とディスク面上で直交する方向に調整することができる。
【0018】
平行移動調整機構6は、X方向調整機構10とY方向調整機構11とを備えている。このため、ディスク4の平行移動調整の際に、X方向とY方向とをそれぞれ別個に調整することができる。ここでの平行方向とはディスク面に対しての平行を意味している。また、本実施形態ではX方向を鉛直方向にしてY方向を水平方向にしている。ただし、これには限られずX方向を水平方向にしてY方向を鉛直方向にしたり、あるいはディスク4を水平に設けてX方向およびY方向ともに水平に成るようにしても良い。
【0019】
X方向調整機構10は、図6および図7に示すように、X方向に固定された第1支持部材12に対してディスク回転機構5に固定された第2支持部材13をX方向に摺動調整するものである。第2支持部材13は第1支持部材12の調整孔14に固定ボルト15によりねじ止めされている。調整孔14は固定ボルト15に対して十分に大きな径に形成しており、固定ボルト15を緩めることによりディスク回転機構5がX方向に摺動可能になる。
【0020】
X方向調整機構10は、ディスク回転機構5をX方向に押圧する例えばM2の調整ねじ16と、ディスク回転機構5を調整ねじ16側に片寄せする付勢ばね17とを備えている。調整ねじ16には、バックラッシを打ち消す付勢ばね18が設けられている。また、ディスク回転機構5がX方向の基準位置にあるときに第1支持部材12と第2支持部材13とを貫通する基準孔19が形成されている。このため、基準孔19に軸状部材を貫通させることにより、ディスク回転機構5をX方向の基準位置に位置合わせすることができる。
【0021】
ディスク4をX軸方向に平行移動調整するときは、固定ボルト15を緩めると共に軸状部材を抜き取った状態で調整ねじ16を回転させてディスク回転機構5をX軸方向に平行移動させる。このとき、ディスク回転機構5は付勢ばね17により常に片寄せされているので、がたつくことが防止される。また、M2の調整ねじ16のピッチは要求する位置決め精度に比べて余り大きくないので、レーザスポットとスピンドルモータ中心との位置関係を容易に微調整することができる。そして、X方向の位置が決定してから固定ボルト15を締めることにより、位置固定を行うことができる。
【0022】
Y方向調整機構11は、Y方向に固定された第3支持部材20に対してディスク回転機構5に固定された第1支持部材12をY方向に摺動調整するものである。Y方向調整機構11は、第3支持部材20に形成した調整孔21と、該調整孔21を貫通して第1支持部材12をねじ止めする固定ボルト22と、第3支持部材20にY方向に並んで取り付けられた基準ピン23とを備えている。調整孔21はY方向に長い長孔であり、固定ボルト22を緩めることによりディスク回転機構5がY方向に摺動可能になる。このとき、第1支持部材12のY方向に平行な辺が基準ピン23に案内されるので、正確にY方向に摺動できる。
【0023】
ディスク4をY軸方向に平行移動調整するときは、固定ボルト22を緩めてディスク回転機構5を手動でY軸方向に平行移動させる。ディスク4の位置を決めてから固定ねじを締めてディスク回転機構5を固定する。そして、Y方向の位置が決定してから固定ボルト22を締めることにより、位置固定を行うことができる。ここで、ディスク4のY方向の位置決めは、光ピックアップ2がディスク4の情報を読み取れる程度の精度で決定すれば良いので、長孔21に沿って手動で摺動させることにより十分な調整精度を得られると共に迅速な位置決めを行うことができる。
【0024】
回転調整機構7は、X軸回転調整機構24とY軸回転調整機構25とを備えている。このため、ディスク4の傾斜調整の際に、X軸を中心とする傾斜とY軸を中心とする傾斜とをそれぞれ別個に調整することができる。
【0025】
Y軸回転調整機構25は、Y軸の回転方向に固定された第4支持部材26に対してディスク回転機構5に固定された第5支持部材27をY軸を中心に回転調整するものである。第5支持部材27は第4支持部材26に対してY軸を中心とする回転軸28により回転可能に支持されている。本実施形態では、回転軸28が第4支持部材26により回転可能に支持されると共に、回転軸28の両端部に第5支持部材27が固定されて同時に回転するように設けられている。
【0026】
Y軸回転調整機構25は、第4支持部材26に固定されると共に第5支持部材27を押圧して回転可能なマイクロメータ29と、第5支持部材27をマイクロメータ29側に片寄せする付勢ばね30とを備えている。付勢ばね30は例えば引張コイルばねとしている。また、ディスク回転機構5がY軸を中心とする傾斜方向の基準位置にあるときに第4支持部材26と第5支持部材27とを貫通する基準孔31が形成されている。このため、基準孔31に軸状部材を貫通させることにより、ディスク回転機構5をY軸を中心とする傾斜方向の基準位置に位置合わせすることができる。
【0027】
ディスク4をY軸を中心として回転調整するときは、軸状部材を抜き取った状態でマイクロメータ29を操作して付勢ばね30に抗して第5支持部材27を回転軸28を中心に回転させる。これにより、ディスク回転機構5をY軸を中心にして回転させることができる。そして、Y軸を中心とする回転方向の位置が決定してからマイクロメータ29のヘッドをロックすることにより、位置固定を行うことができる。
【0028】
X軸回転調整機構24は、X軸の回転方向に固定された第6支持部材32に対してディスク回転機構5に固定された第7支持部材33をX軸を中心に回転調整するものである。第7支持部材33は第6支持部材32に対してX軸を中心とする回転軸34により回転可能に支持されている。
【0029】
X軸回転調整機構24は、第6支持部材32に固定されると共に第7支持部材33を押圧して回転可能なマイクロメータ35と、第7支持部材33をマイクロメータ35側に片寄せする付勢ばね36とを備えている。付勢ばね36は例えば引張コイルばねとしている。また、ディスク回転機構5がX軸を中心とする傾斜方向の基準位置にあるときに第6支持部材32と第7支持部材33とを貫通する基準孔37が形成されている。このため、基準孔37に軸状部材を貫通させることにより、ディスク回転機構5をX軸を中心とする傾斜方向の基準位置に位置合わせすることができる。
【0030】
ディスク4をX軸を中心として回転調整するときは、軸状部材を抜き取った状態でマイクロメータ35を操作して付勢ばね36に抗して第7支持部材33を回転軸34を中心に回転させる。これにより、ディスク回転機構5をX軸を中心にして回転させることができる。そして、X軸を中心とする回転方向の位置が決定してからマイクロメータ35のヘッドをロックすることにより、位置固定を行うことができる。
【0031】
第6支持部材32は、位置出し調整機構1の基台38に対して光ピックアップ2の光軸方向Lに摺動可能に設けられている。この位置出し調整機構1では、基台38に光軸方向Lに沿ったレール39と、該レール39に摺動可能に取り付けられると共に第6支持部材32が固定されるスライダ40とを設けている。そして、第6支持部材32には光軸方向Lに沿って伸縮可能なピストン機構41が取り付けられている。このため、このピストン機構41の作動によりディスク回転機構5と平行移動調整機構6と回転調整機構7とがディスク4と共に摺動される。
【0032】
また、ディスク4が光ピックアップ2に対して合焦のために適正な間隔(例えば1.4mmであり、図中想像線で示す)をあけて位置した基準位置にあるときに基台38に対して第6支持部材32の位置を固定する間隔用基準孔(図示せず)が形成されている。このため、この間隔用基準孔に軸状部材を貫通させることにより、ディスク4を基準位置に位置合わせすることができる。
【0033】
さらに、レール39の一端部には、ディスク4が光ピックアップ2に対して適正な間隔を微調整する為に、衝撃吸収式の調整用度当たり42を設けている。
【0034】
上述した位置出し調整機構1により光ピックアップ2のLDおよびDTの調整を行う手順を以下に説明する。
【0035】
製品となる光ピックアップ2の調整の前に、基準光ピックアップ2を利用して最適な信号特性を得られるように位置出し調整機構1の各部分の設定を行う。まず、光ピックアップ固定部に基準用の光ピックアップ2を装着する。そして、ディスク回転機構5にディスク4を保持させて回転させる。また、光ピックアップ2による信号の読み取りも開始する。
【0036】
ピストン機構41を駆動させて、間隔用基準孔に軸状部材を貫通させてディスク4を基準位置に位置合わせする。このときに度当たり42の位置を微調整して光ピックアップ2とディスク4との間隔を適正距離としておく。
【0037】
そして、X軸回転調整機構24の基準孔37に軸状部材を貫通させて基準位置の位置出しを行う。光ピックアップ2で読み取った信号を確認しながら、最良の信号特性を得られるようにマイクロメータ35によりX軸を中心とする傾きを調整する。調整完了後、マイクロメータ35のヘッドをロックする。
【0038】
さらに、Y軸回転調整機構25の基準孔31に軸状部材を貫通させて基準位置の位置出しを行う。光ピックアップ2で読み取った信号を確認しながら、最良の信号特性を得られるようにマイクロメータ29によりY軸を中心とする傾きを調整する。調整完了後、マイクロメータ29のヘッドをロックする。
【0039】
また、X方向調整機構10の基準孔19に軸状部材を貫通させて基準位置の位置出しを行う。光ピックアップ2で読み取った信号を確認しながら、最良の信号特性を得られるように調整ねじ16を調整する。調整完了後、固定ボルト15を締めることにより位置固定する。これにより、信号読み取りの位相を合わせることができる。
【0040】
さらに、基準ピン23に第1支持部材12を押し当てながらディスク4をY方向に摺動させて、固定ボルト22を調整孔21の中央付近で仮固定する。光ピックアップ2で読み取った信号を確認しながら、最良の信号特性を得られるように固定ボルト22の位置を調整する。調整完了後、固定ボルト22を締めて位置固定する。
【0041】
上述した手順により基準用の光ピックアップ2について信号特性が最適になるディスク位置・傾斜が得られる。そして、ピストン機構41を駆動してディスク4を光ピックアップ2から離隔させて、調整を要する別の光ピックアップ2に取り替える。再びピストン機構41を駆動してディスク4を光ピックアップ2に接近させる。このとき、度当たり42によりディスク4を再度、調整位置に位置合わせすることができる。そして、ディスク4の位置・傾斜はそのままで、光ピックアップ2の信号読み取りを行いながらLDとDTの調整を行う。これにより、装着した光ピックアップ2を、基準とした光ピックアップ2と同様の信号特性に設定することができる。
【0042】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば上述した実施形態ではX軸回転調整機構24およびY軸回転調整機構25での傾角調整にマイクロメータ29,35を利用しているが、これには限られずボールねじ等を利用するようにしても良い。この場合も、回転調整機構7によりディスク4を高精度に傾斜調整することができる。
【0043】
また、本実施形態では、ピックアップ固定部とディスク回転機構5と平行移動調整機構6と回転調整機構7とを備えた光ピックアップ2のLDおよびDTの調整を行うためのディスク位置出し調整機構1として利用しているが、これには限られず光ピックアップ2の信号特性を評価する評価機として利用するようにしても良い。ここでの評価機は、装着した光ピックアップ2の信号特性が最良となるときのディスク4の位置・傾斜を求めるために使用することができる。
【0044】
この評価機43は、図8〜図23に示すように、ピックアップ固定部44とディスク回転機構5と平行移動調整機構6と回転調整機構7とを備えている。ピックアップ固定部44は、光ピックアップ2を保持したまま光軸方向Lに摺動可能にしている。このため、ディスク4と光ピックアップ2との間隔合わせはピックアップ固定部44により行う。
【0045】
平行移動調整機構6は、図12〜図15に示すようにX方向調整機構10とY方向調整機構11とを備えている。
【0046】
X方向調整機構10は、基台38に対してディスク回転機構5をX方向に摺動調整するものである。ディスク回転機構5は、リニアスライダ44によりX方向に摺動可能に支持されている。X方向調整機構10は、ディスク回転機構5を基台38に対してX方向に摺動させるマイクロメータ45と、マイクロメータ45の先端に摺動させる部材が常に接触するように片寄せする付勢ばね(図示せず)とを備えている。このため、マイクロメータ45の操作によりディスク4をX方向に摺動調整することができる。
【0047】
Y方向調整機構11は、基台38に対してディスク回転機構5をY方向に摺動調整するものである。ディスク回転機構5は、リニアスライダ46によりY方向に摺動可能に支持されている。Y方向調整機構11は、ディスク回転機構5を基台38に対してY方向に摺動させるボールねじ機構47と、このボールねじ機構47を作動させるステッピングモータ48とを備えている。このため、ステッピングモータ48の駆動によりディスク4をY方向に摺動調整することができる。
【0048】
回転調整機構7は、図8〜図11に示すようにX軸回転調整機構24とY軸回転調整機構25とを備えている。
【0049】
X軸回転調整機構24は、図16〜図19に示すように、基台38に対してディスク回転機構5をX軸を中心に回転調整するものである。ディスク回転機構5は、X軸を中心とする回転軸34により回転可能に支持されている。X軸回転調整機構24は、回転軸34に固定されて共に揺動可能なX側アーム49と、該X側アーム49の側部を押圧してディスク回転機構5をX軸を中心に傾動可能なボールねじ機構50と、このボールねじ機構50を作動させるステッピングモータ51とを備えている。このため、ステッピングモータ51の駆動によりディスク4をX軸を中心に回転調整することができる。
【0050】
Y軸回転調整機構25は、図20〜図23に示すように、基台38に対してディスク回転機構5をY軸を中心に回転調整するものである。ディスク回転機構5は、Y軸を中心とする回転軸28により回転可能に支持されている。Y軸回転調整機構25は、回転軸28に固定されて共に揺動可能なY側アーム52と、該Y側アーム52の側部を押圧してディスク回転機構5をY軸を中心に傾動可能なボールねじ機構53と、このボールねじ機構53を作動させるステッピングモータ54とを備えている。このため、ステッピングモータ54の駆動によりディスク4をY軸を中心に回転調整することができる。
【0051】
ディスク回転機構5と平行移動調整機構6と回転調整機構7とは一体的な組立体を形成している。そして、この組立体は、基台38に対してX軸方向に摺動可能に設けられている。この評価機43では、基台38にX軸方向に沿ったレール39と、該レール39に摺動可能に取り付けられると共に組立体が固定されるスライダ40と、スライダ40を摺動可能なピストン機構41が設けられている。このため、このピストン機構41の作動により組立体がディスク4と共に摺動される。
【0052】
この評価機43によれば、光ピックアップ2の情報読み取りの特性評価の際にディスク4の傾斜調整(つまり傾角ジッタ特性評価)の度に平行方向の補正を行う必要が無くなるので、評価作業を容易化することができる。また、調整用にステッピングモータ48,51,54を利用しているので、調整作業の容易化を図ることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構によれば、X軸およびY軸がいずれもサンプリングポイントを通過していると共に、回転調整機構がX軸およびY軸を中心にディスクを傾斜させるので、ディスクの傾斜調整の際に対物レンズとサンプリングポイントとの間隔を一定にすることができる。このため、ディスクの傾斜調整の度に平行方向の補正を行う必要が無くなるので、調整作業を容易化かつ迅速化することができる。
【0054】
また、請求項2記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構によれば、X軸方向はディスクの接線方向にしているので、X軸方向に平行移動調整すると、対物レンズにより形成されるレーザ光のスポットをディスクのピット列に沿った方向に調整することができ、これにより位相調整を行うことができる。また、Y軸方向はディスクの径方向にしているので、Y軸方向に平行移動調整すると、対物レンズにより形成されるスポットをディスクのピット列とディスク面上で直交する方向に調整することができる。
【0055】
さらに、請求項3記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構によれば、ディスクの平行移動調整の際に、X方向とY方向とをそれぞれ別個に調整することができる。
【0056】
そして、請求項4記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構によれば、ディスクの傾斜調整の際に、X軸を中心とする傾斜とY軸を中心とする傾斜とをそれぞれ別個に調整することができる。
【0057】
一方、請求項5記載の光ピックアップの評価機によれば、光ピックアップの情報読み取りの特性評価の際にディスクの傾斜調整の度に平行方向の補正を行う必要が無くなるので、評価作業を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクの位置出し調整機構での位置関係を示す斜視図である。
【図2】ディスクの位置出し調整機構を示す正面図である。
【図3】ディスクの位置出し調整機構を示す平面図である。
【図4】ディスクの位置出し調整機構を示す背面図である。
【図5】ディスクの位置出し調整機構を示す右側面図である。
【図6】X方向調整機構を示す拡大した正面図である。
【図7】Y方向調整機構を示す拡大した平面図である。
【図8】光ピックアップの評価機の全体を示す平面図である。
【図9】光ピックアップの評価機の全体を示す正面図である。
【図10】光ピックアップの評価機の全体を示す左側面図である。
【図11】光ピックアップの評価機の全体を示す右側面図である。
【図12】光ピックアップの評価機の平行移動調整機構を示す平面図である。
【図13】光ピックアップの評価機の平行移動調整機構を示す正面図である。
【図14】光ピックアップの評価機の平行移動調整機構を示す左側面図である。
【図15】光ピックアップの評価機の平行移動調整機構を示す右側面図である。
【図16】光ピックアップの評価機のX軸回転調整機構を示す平面図である。
【図17】光ピックアップの評価機のX軸回転調整機構を示す正面図である。
【図18】光ピックアップの評価機のX軸回転調整機構を示す左側面図である。
【図19】光ピックアップの評価機のX軸回転調整機構を示す右側面図である。
【図20】光ピックアップの評価機のY軸回転調整機構を示す平面図である。
【図21】光ピックアップの評価機のY軸回転調整機構を示す正面図である。
【図22】光ピックアップの評価機のY軸回転調整機構を示す左側面図である。
【図23】光ピックアップの評価機のY軸回転調整機構を示す右側面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構
2 光ピックアップ
3 対物レンズ
4 ディスク
5 ディスク回転機構
6 平行移動調整機構
7 回転調整機構
10 X方向調整機構
11 Y方向調整機構
24 X軸回転調整機構
25 Y軸回転調整機構
43 光ピックアップの評価機
44 光ピックアップ固定部

Claims (5)

  1. 光ピックアップの対物レンズが対向するディスクの位置出し調整機構において、前記ディスクの偏芯した位置に設けられたサンプリングポイントを通過してディスク面に沿うX軸およびY軸を設定すると共に、前記対物レンズを保持した光ピックアップを固定する光ピックアップ固定部と、前記ディスクを該ディスクの中心軸を中心に回転させるディスク回転機構と、前記ディスクを前記X軸方向およびY軸方向にスライド移動させる平行移動調整機構と、前記ディスクを前記X軸およびY軸を中心に回転調整する回転調整機構とを備えて成ることを特徴とする対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構。
  2. 前記X軸方向は前記ディスクの接線方向であると共に、前記Y軸方向は前記ディスクの径方向であることを特徴とする請求項1記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構。
  3. 前記平行移動調整機構は、X方向調整機構とY方向調整機構とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構。
  4. 前記回転調整機構は、X軸回転調整機構とY軸回転調整機構とを備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構。
  5. 請求項1から4までのいずれか記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構を備えたことを特徴とする光ピックアップの評価機。
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