JP2001222840A - 対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構および光ピックアップの評価機 - Google Patents

対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構および光ピックアップの評価機

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JP2001222840A JP2000030450A JP2000030450A JP2001222840A JP 2001222840 A JP2001222840 A JP 2001222840A JP 2000030450 A JP2000030450 A JP 2000030450A JP 2000030450 A JP2000030450 A JP 2000030450A JP 2001222840 A JP2001222840 A JP 2001222840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜調整の煩雑さを防止する。 【解決手段】 光ピックアップ2の対物レンズ3が対向
するディスク4の位置出し調整機構において、ディスク
4の偏芯した位置に設けられたサンプリングポイントS
を通過してディスク面に沿うX軸およびY軸を設定する
と共に、対物レンズ3を保持した光ピックアップ2を固
定する光ピックアップ固定部と、ディスク4を該ディス
ク4の中心軸を中心に回転させるディスク回転機構と、
ディスク4をX軸方向およびY軸方向にスライド移動さ
せる平行移動調整機構と、ディスク4をX軸およびY軸
を中心に回転調整する回転調整機構とを備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップの
信号読み込み検査を行うための対物レンズに対するディ
スクの位置出し調整機構および光ピックアップの評価機
に関する。更に詳述すると、本発明は、ディスクと対物
レンズとの距離を一定に維持しながら、対物レンズに対
するディスクの位置や傾斜角度を変更するディスクの位
置出し調整機構および光ピックアップの評価機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CDやDVD等のディスクに対して情報
を読み書きする光ピックアップでは、組み立て途中にお
いてレーザダイオード(LD)やディテクタ(DT)の
位置調整をする必要がある。各光ピックアップの調整に
先立って、初期条件を与えるために基準となる光ピック
アップを固定セットする。そして、その対物レンズから
一定距離を設けてディスクを回転させて実際にディスク
から情報の読み取りを行いながら、ディスクを傾けたり
ディスク面に沿って平行移動させて、信号特性が最適に
成るディスク位置を求める。この最適条件に位置させた
ディスクを固定したままで、各光ピックアップのLDと
DTの調整を順次行うようにしている。
【0003】ここで、光ピックアップに対するディスク
の傾斜角度や平行位置を変化させるための適切な良い方
法がなく、光ピックアップとディスク間の位置調整に手
間取る形となっている。
【0004】一方、LDとDTとを位置決め調整した完
成品としての光ピックアップについて、評価機を用いて
信号特性の個体値を評価する。この評価機では、上述し
たディスクの位置出し調整と同様に、適切な良い方法が
なく、光ピックアップとディスク間の位置調整に手間取
る形となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したディスクの位
置出し調整および光ピックアップの評価機では、調整精
度の確保及び調整作業の難しさがあり、作業が煩雑にな
ってしまう。
【0006】そこで、本発明は、傾斜調整の煩雑さを防
止できる対物レンズに対するディスクの位置出し調整機
構および光ピックアップの評価機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、光ピックアップの対物レン
ズが対向するディスクの位置出し調整機構において、デ
ィスクの偏芯した位置に設けられたサンプリングポイン
トを通過してディスク面に沿うX軸およびY軸を設定す
ると共に、対物レンズを保持した光ピックアップを固定
する光ピックアップ固定部と、ディスクを該ディスクの
中心軸を中心に回転させるディスク回転機構と、ディス
クをX軸方向およびY軸方向にスライド移動させる平行
移動調整機構と、ディスクをX軸およびY軸を中心に回
転調整する回転調整機構とを備えて成るようにしてい
る。
【0008】したがって、X軸およびY軸がいずれもサ
ンプリングポイントを通過していると共に、回転調整機
構がX軸およびY軸を中心にディスクを傾斜させるの
で、ディスクの傾斜調整の際に対物レンズとサンプリン
グポイントとの間隔を一定にすることができる。このた
め、ディスクの傾斜調整の度に平行方向の補正を行う必
要が無くなるので、調整作業を容易化かつ迅速化するこ
とができる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構に
おいて、X軸方向はディスクの接線方向であると共に、
Y軸方向はディスクの径方向であるようにしている。し
たがって、X軸方向に平行移動調整すると、対物レンズ
により形成されるレーザ光のスポットをディスクのピッ
ト列に沿った方向に調整することができる。また、Y軸
方向に平行移動調整すると、対物レンズにより形成され
るスポットをディスクのピット列とディスク面上で直交
する方向に調整することができる。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載の対物レンズに対するディスクの位置出し
調整機構において、平行移動調整機構はX方向調整機構
とY方向調整機構とを備えるようにしている。したがっ
て、ディスクの平行移動調整の際に、X方向とY方向と
をそれぞれ別個に調整することができる。
【0011】そして、請求項4記載の発明は、請求項1
から3までのいずれか記載の対物レンズに対するディス
クの位置出し調整機構において、回転調整機構はX軸回
転調整機構とY軸回転調整機構とを備えるようにしてい
る。したがって、ディスクの傾斜調整の際に、X軸を中
心とする傾斜とY軸を中心とする傾斜とをそれぞれ別個
に調整することができる。
【0012】一方、請求項5記載の光ピックアップの評
価機は、請求項1から4までのいずれか記載の対物レン
ズに対するディスクの位置出し調整機構により光ピック
アップを評価するようにしている。したがって、光ピッ
クアップの情報読み取りの特性評価の際にディスクの傾
斜調整の度に平行方向の補正を行う必要が無くなるの
で、評価作業を容易化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
7に本発明の対物レンズに対するディスクの位置出し調
整機構1の一実施形態を示す。この対物レンズに対する
ディスクの位置出し調整機構1は、形状を簡略化して示
す光ピックアップ2の対物レンズ3が対向するディスク
4の位置出しを調整する機構である。そして、この位置
出し調整機構1では、ディスク4の偏芯した位置に設け
られたサンプリングポイントSを通過してディスク面に
沿うX軸およびY軸を設定している。
【0014】この位置出し調整機構1は、対物レンズ3
を保持した光ピックアップ2を固定するピックアップ固
定部(図示せず)と、ディスク4を該ディスク4の中心
軸Cを中心に回転させるディスク回転機構5と、ディス
ク4をX軸方向およびY軸方向にスライド移動させる平
行移動調整機構6と、ディスク4をX軸およびY軸を中
心に回転調整する回転調整機構7とを備えている。この
ため、X軸およびY軸がいずれもサンプリングポイント
Sを通過していると共に、回転調整機構7がX軸および
Y軸を中心にディスク4を傾斜させるので、ディスク4
の傾斜調整の際に対物レンズ3とサンプリングポイント
Sとの間隔を一定にすることができる。これにより、デ
ィスク4の傾斜調整の度に平行方向の補正を行う必要が
無くなるので、調整作業を容易化かつ迅速化することが
できる。
【0015】本実施形態ではディスク4は直径70〜8
0mmのものを利用している。ディスク回転機構5は、
ディスク4を定速で回転させるモータ8と、セルフチャ
ッキング機能付きのターンテーブル9とを備えている。
ディスク4のサンプリングポイントSは、ディスク4の
回転中心から30mm以上としている。本実施形態で
は、直径80mmのディスク4を用いると共に、中心か
ら32mm離れた位置をサンプリングポイントSとして
いる。また、ディスク4は鉛直又は水平に支持されるよ
うにしている。
【0016】ピックアップ固定部は、光ピックアップ2
を位置出し調整機構1に対して固定する。すなわち、光
ピックアップ2は固定されたままで、ディスク4の方が
接近や離隔をしたり、あるいは平行移動や傾斜するよう
にしている。
【0017】X軸方向はディスク4の接線方向であると
共に、Y軸方向はディスク4の径方向であるようにして
いる。したがって、X軸方向に平行移動調整すると、対
物レンズ3により形成されるレーザ光のスポットをディ
スク4のピット列に沿った方向に調整することができ
る。また、Y軸方向に平行移動調整すると、対物レンズ
3により形成されるスポットをディスク4のピット列と
ディスク面上で直交する方向に調整することができる。
【0018】平行移動調整機構6は、X方向調整機構1
0とY方向調整機構11とを備えている。このため、デ
ィスク4の平行移動調整の際に、X方向とY方向とをそ
れぞれ別個に調整することができる。ここでの平行方向
とはディスク面に対しての平行を意味している。また、
本実施形態ではX方向を鉛直方向にしてY方向を水平方
向にしている。ただし、これには限られずX方向を水平
方向にしてY方向を鉛直方向にしたり、あるいはディス
ク4を水平に設けてX方向およびY方向ともに水平に成
るようにしても良い。
【0019】X方向調整機構10は、図6および図7に
示すように、X方向に固定された第1支持部材12に対
してディスク回転機構5に固定された第2支持部材13
をX方向に摺動調整するものである。第2支持部材13
は第1支持部材12の調整孔14に固定ボルト15によ
りねじ止めされている。調整孔14は固定ボルト15に
対して十分に大きな径に形成しており、固定ボルト15
を緩めることによりディスク回転機構5がX方向に摺動
可能になる。
【0020】X方向調整機構10は、ディスク回転機構
5をX方向に押圧する例えばM2の調整ねじ16と、デ
ィスク回転機構5を調整ねじ16側に片寄せする付勢ば
ね17とを備えている。調整ねじ16には、バックラッ
シを打ち消す付勢ばね18が設けられている。また、デ
ィスク回転機構5がX方向の基準位置にあるときに第1
支持部材12と第2支持部材13とを貫通する基準孔1
9が形成されている。このため、基準孔19に軸状部材
を貫通させることにより、ディスク回転機構5をX方向
の基準位置に位置合わせすることができる。
【0021】ディスク4をX軸方向に平行移動調整する
ときは、固定ボルト15を緩めると共に軸状部材を抜き
取った状態で調整ねじ16を回転させてディスク回転機
構5をX軸方向に平行移動させる。このとき、ディスク
回転機構5は付勢ばね17により常に片寄せされている
ので、がたつくことが防止される。また、M2の調整ね
じ16のピッチは要求する位置決め精度に比べて余り大
きくないので、レーザスポットとスピンドルモータ中心
との位置関係を容易に微調整することができる。そし
て、X方向の位置が決定してから固定ボルト15を締め
ることにより、位置固定を行うことができる。
【0022】Y方向調整機構11は、Y方向に固定され
た第3支持部材20に対してディスク回転機構5に固定
された第1支持部材12をY方向に摺動調整するもので
ある。Y方向調整機構11は、第3支持部材20に形成
した調整孔21と、該調整孔21を貫通して第1支持部
材12をねじ止めする固定ボルト22と、第3支持部材
20にY方向に並んで取り付けられた基準ピン23とを
備えている。調整孔21はY方向に長い長孔であり、固
定ボルト22を緩めることによりディスク回転機構5が
Y方向に摺動可能になる。このとき、第1支持部材12
のY方向に平行な辺が基準ピン23に案内されるので、
正確にY方向に摺動できる。
【0023】ディスク4をY軸方向に平行移動調整する
ときは、固定ボルト22を緩めてディスク回転機構5を
手動でY軸方向に平行移動させる。ディスク4の位置を
決めてから固定ねじを締めてディスク回転機構5を固定
する。そして、Y方向の位置が決定してから固定ボルト
22を締めることにより、位置固定を行うことができ
る。ここで、ディスク4のY方向の位置決めは、光ピッ
クアップ2がディスク4の情報を読み取れる程度の精度
で決定すれば良いので、長孔21に沿って手動で摺動さ
せることにより十分な調整精度を得られると共に迅速な
位置決めを行うことができる。
【0024】回転調整機構7は、X軸回転調整機構24
とY軸回転調整機構25とを備えている。このため、デ
ィスク4の傾斜調整の際に、X軸を中心とする傾斜とY
軸を中心とする傾斜とをそれぞれ別個に調整することが
できる。
【0025】Y軸回転調整機構25は、Y軸の回転方向
に固定された第4支持部材26に対してディスク回転機
構5に固定された第5支持部材27をY軸を中心に回転
調整するものである。第5支持部材27は第4支持部材
26に対してY軸を中心とする回転軸28により回転可
能に支持されている。本実施形態では、回転軸28が第
4支持部材26により回転可能に支持されると共に、回
転軸28の両端部に第5支持部材27が固定されて同時
に回転するように設けられている。
【0026】Y軸回転調整機構25は、第4支持部材2
6に固定されると共に第5支持部材27を押圧して回転
可能なマイクロメータ29と、第5支持部材27をマイ
クロメータ29側に片寄せする付勢ばね30とを備えて
いる。付勢ばね30は例えば引張コイルばねとしてい
る。また、ディスク回転機構5がY軸を中心とする傾斜
方向の基準位置にあるときに第4支持部材26と第5支
持部材27とを貫通する基準孔31が形成されている。
このため、基準孔31に軸状部材を貫通させることによ
り、ディスク回転機構5をY軸を中心とする傾斜方向の
基準位置に位置合わせすることができる。
【0027】ディスク4をY軸を中心として回転調整す
るときは、軸状部材を抜き取った状態でマイクロメータ
29を操作して付勢ばね30に抗して第5支持部材27
を回転軸28を中心に回転させる。これにより、ディス
ク回転機構5をY軸を中心にして回転させることができ
る。そして、Y軸を中心とする回転方向の位置が決定し
てからマイクロメータ29のヘッドをロックすることに
より、位置固定を行うことができる。
【0028】X軸回転調整機構24は、X軸の回転方向
に固定された第6支持部材32に対してディスク回転機
構5に固定された第7支持部材33をX軸を中心に回転
調整するものである。第7支持部材33は第6支持部材
32に対してX軸を中心とする回転軸34により回転可
能に支持されている。
【0029】X軸回転調整機構24は、第6支持部材3
2に固定されると共に第7支持部材33を押圧して回転
可能なマイクロメータ35と、第7支持部材33をマイ
クロメータ35側に片寄せする付勢ばね36とを備えて
いる。付勢ばね36は例えば引張コイルばねとしてい
る。また、ディスク回転機構5がX軸を中心とする傾斜
方向の基準位置にあるときに第6支持部材32と第7支
持部材33とを貫通する基準孔37が形成されている。
このため、基準孔37に軸状部材を貫通させることによ
り、ディスク回転機構5をX軸を中心とする傾斜方向の
基準位置に位置合わせすることができる。
【0030】ディスク4をX軸を中心として回転調整す
るときは、軸状部材を抜き取った状態でマイクロメータ
35を操作して付勢ばね36に抗して第7支持部材33
を回転軸34を中心に回転させる。これにより、ディス
ク回転機構5をX軸を中心にして回転させることができ
る。そして、X軸を中心とする回転方向の位置が決定し
てからマイクロメータ35のヘッドをロックすることに
より、位置固定を行うことができる。
【0031】第6支持部材32は、位置出し調整機構1
の基台38に対して光ピックアップ2の光軸方向Lに摺
動可能に設けられている。この位置出し調整機構1で
は、基台38に光軸方向Lに沿ったレール39と、該レ
ール39に摺動可能に取り付けられると共に第6支持部
材32が固定されるスライダ40とを設けている。そし
て、第6支持部材32には光軸方向Lに沿って伸縮可能
なピストン機構41が取り付けられている。このため、
このピストン機構41の作動によりディスク回転機構5
と平行移動調整機構6と回転調整機構7とがディスク4
と共に摺動される。
【0032】また、ディスク4が光ピックアップ2に対
して合焦のために適正な間隔(例えば1.4mmであ
り、図中想像線で示す)をあけて位置した基準位置にあ
るときに基台38に対して第6支持部材32の位置を固
定する間隔用基準孔(図示せず)が形成されている。こ
のため、この間隔用基準孔に軸状部材を貫通させること
により、ディスク4を基準位置に位置合わせすることが
できる。
【0033】さらに、レール39の一端部には、ディス
ク4が光ピックアップ2に対して適正な間隔を微調整す
る為に、衝撃吸収式の調整用度当たり42を設けてい
る。
【0034】上述した位置出し調整機構1により光ピッ
クアップ2のLDおよびDTの調整を行う手順を以下に
説明する。
【0035】製品となる光ピックアップ2の調整の前
に、基準光ピックアップ2を利用して最適な信号特性を
得られるように位置出し調整機構1の各部分の設定を行
う。まず、光ピックアップ固定部に基準用の光ピックア
ップ2を装着する。そして、ディスク回転機構5にディ
スク4を保持させて回転させる。また、光ピックアップ
2による信号の読み取りも開始する。
【0036】ピストン機構41を駆動させて、間隔用基
準孔に軸状部材を貫通させてディスク4を基準位置に位
置合わせする。このときに度当たり42の位置を微調整
して光ピックアップ2とディスク4との間隔を適正距離
としておく。
【0037】そして、X軸回転調整機構24の基準孔3
7に軸状部材を貫通させて基準位置の位置出しを行う。
光ピックアップ2で読み取った信号を確認しながら、最
良の信号特性を得られるようにマイクロメータ35によ
りX軸を中心とする傾きを調整する。調整完了後、マイ
クロメータ35のヘッドをロックする。
【0038】さらに、Y軸回転調整機構25の基準孔3
1に軸状部材を貫通させて基準位置の位置出しを行う。
光ピックアップ2で読み取った信号を確認しながら、最
良の信号特性を得られるようにマイクロメータ29によ
りY軸を中心とする傾きを調整する。調整完了後、マイ
クロメータ29のヘッドをロックする。
【0039】また、X方向調整機構10の基準孔19に
軸状部材を貫通させて基準位置の位置出しを行う。光ピ
ックアップ2で読み取った信号を確認しながら、最良の
信号特性を得られるように調整ねじ16を調整する。調
整完了後、固定ボルト15を締めることにより位置固定
する。これにより、信号読み取りの位相を合わせること
ができる。
【0040】さらに、基準ピン23に第1支持部材12
を押し当てながらディスク4をY方向に摺動させて、固
定ボルト22を調整孔21の中央付近で仮固定する。光
ピックアップ2で読み取った信号を確認しながら、最良
の信号特性を得られるように固定ボルト22の位置を調
整する。調整完了後、固定ボルト22を締めて位置固定
する。
【0041】上述した手順により基準用の光ピックアッ
プ2について信号特性が最適になるディスク位置・傾斜
が得られる。そして、ピストン機構41を駆動してディ
スク4を光ピックアップ2から離隔させて、調整を要す
る別の光ピックアップ2に取り替える。再びピストン機
構41を駆動してディスク4を光ピックアップ2に接近
させる。このとき、度当たり42によりディスク4を再
度、調整位置に位置合わせすることができる。そして、
ディスク4の位置・傾斜はそのままで、光ピックアップ
2の信号読み取りを行いながらLDとDTの調整を行
う。これにより、装着した光ピックアップ2を、基準と
した光ピックアップ2と同様の信号特性に設定すること
ができる。
【0042】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば上述した実施形態ではX軸回転調整機構2
4およびY軸回転調整機構25での傾角調整にマイクロ
メータ29,35を利用しているが、これには限られず
ボールねじ等を利用するようにしても良い。この場合
も、回転調整機構7によりディスク4を高精度に傾斜調
整することができる。
【0043】また、本実施形態では、ピックアップ固定
部とディスク回転機構5と平行移動調整機構6と回転調
整機構7とを備えた光ピックアップ2のLDおよびDT
の調整を行うためのディスク位置出し調整機構1として
利用しているが、これには限られず光ピックアップ2の
信号特性を評価する評価機として利用するようにしても
良い。ここでの評価機は、装着した光ピックアップ2の
信号特性が最良となるときのディスク4の位置・傾斜を
求めるために使用することができる。
【0044】この評価機43は、図8〜図23に示すよ
うに、ピックアップ固定部44とディスク回転機構5と
平行移動調整機構6と回転調整機構7とを備えている。
ピックアップ固定部44は、光ピックアップ2を保持し
たまま光軸方向Lに摺動可能にしている。このため、デ
ィスク4と光ピックアップ2との間隔合わせはピックア
ップ固定部44により行う。
【0045】平行移動調整機構6は、図12〜図15に
示すようにX方向調整機構10とY方向調整機構11と
を備えている。
【0046】X方向調整機構10は、基台38に対して
ディスク回転機構5をX方向に摺動調整するものであ
る。ディスク回転機構5は、リニアスライダ44により
X方向に摺動可能に支持されている。X方向調整機構1
0は、ディスク回転機構5を基台38に対してX方向に
摺動させるマイクロメータ45と、マイクロメータ45
の先端に摺動させる部材が常に接触するように片寄せす
る付勢ばね(図示せず)とを備えている。このため、マ
イクロメータ45の操作によりディスク4をX方向に摺
動調整することができる。
【0047】Y方向調整機構11は、基台38に対して
ディスク回転機構5をY方向に摺動調整するものであ
る。ディスク回転機構5は、リニアスライダ46により
Y方向に摺動可能に支持されている。Y方向調整機構1
1は、ディスク回転機構5を基台38に対してY方向に
摺動させるボールねじ機構47と、このボールねじ機構
47を作動させるステッピングモータ48とを備えてい
る。このため、ステッピングモータ48の駆動によりデ
ィスク4をY方向に摺動調整することができる。
【0048】回転調整機構7は、図8〜図11に示すよ
うにX軸回転調整機構24とY軸回転調整機構25とを
備えている。
【0049】X軸回転調整機構24は、図16〜図19
に示すように、基台38に対してディスク回転機構5を
X軸を中心に回転調整するものである。ディスク回転機
構5は、X軸を中心とする回転軸34により回転可能に
支持されている。X軸回転調整機構24は、回転軸34
に固定されて共に揺動可能なX側アーム49と、該X側
アーム49の側部を押圧してディスク回転機構5をX軸
を中心に傾動可能なボールねじ機構50と、このボール
ねじ機構50を作動させるステッピングモータ51とを
備えている。このため、ステッピングモータ51の駆動
によりディスク4をX軸を中心に回転調整することがで
きる。
【0050】Y軸回転調整機構25は、図20〜図23
に示すように、基台38に対してディスク回転機構5を
Y軸を中心に回転調整するものである。ディスク回転機
構5は、Y軸を中心とする回転軸28により回転可能に
支持されている。Y軸回転調整機構25は、回転軸28
に固定されて共に揺動可能なY側アーム52と、該Y側
アーム52の側部を押圧してディスク回転機構5をY軸
を中心に傾動可能なボールねじ機構53と、このボール
ねじ機構53を作動させるステッピングモータ54とを
備えている。このため、ステッピングモータ54の駆動
によりディスク4をY軸を中心に回転調整することがで
きる。
【0051】ディスク回転機構5と平行移動調整機構6
と回転調整機構7とは一体的な組立体を形成している。
そして、この組立体は、基台38に対してX軸方向に摺
動可能に設けられている。この評価機43では、基台3
8にX軸方向に沿ったレール39と、該レール39に摺
動可能に取り付けられると共に組立体が固定されるスラ
イダ40と、スライダ40を摺動可能なピストン機構4
1が設けられている。このため、このピストン機構41
の作動により組立体がディスク4と共に摺動される。
【0052】この評価機43によれば、光ピックアップ
2の情報読み取りの特性評価の際にディスク4の傾斜調
整(つまり傾角ジッタ特性評価)の度に平行方向の補正
を行う必要が無くなるので、評価作業を容易化すること
ができる。また、調整用にステッピングモータ48,5
1,54を利用しているので、調整作業の容易化を図る
ことができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の対物レンズに対するディスクの位置出し調整機
構によれば、X軸およびY軸がいずれもサンプリングポ
イントを通過していると共に、回転調整機構がX軸およ
びY軸を中心にディスクを傾斜させるので、ディスクの
傾斜調整の際に対物レンズとサンプリングポイントとの
間隔を一定にすることができる。このため、ディスクの
傾斜調整の度に平行方向の補正を行う必要が無くなるの
で、調整作業を容易化かつ迅速化することができる。
【0054】また、請求項2記載の対物レンズに対する
ディスクの位置出し調整機構によれば、X軸方向はディ
スクの接線方向にしているので、X軸方向に平行移動調
整すると、対物レンズにより形成されるレーザ光のスポ
ットをディスクのピット列に沿った方向に調整すること
ができ、これにより位相調整を行うことができる。ま
た、Y軸方向はディスクの径方向にしているので、Y軸
方向に平行移動調整すると、対物レンズにより形成され
るスポットをディスクのピット列とディスク面上で直交
する方向に調整することができる。
【0055】さらに、請求項3記載の対物レンズに対す
るディスクの位置出し調整機構によれば、ディスクの平
行移動調整の際に、X方向とY方向とをそれぞれ別個に
調整することができる。
【0056】そして、請求項4記載の対物レンズに対す
るディスクの位置出し調整機構によれば、ディスクの傾
斜調整の際に、X軸を中心とする傾斜とY軸を中心とす
る傾斜とをそれぞれ別個に調整することができる。
【0057】一方、請求項5記載の光ピックアップの評
価機によれば、光ピックアップの情報読み取りの特性評
価の際にディスクの傾斜調整の度に平行方向の補正を行
う必要が無くなるので、評価作業を容易化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクの位置出し調整機構での位置
関係を示す斜視図である。
【図2】ディスクの位置出し調整機構を示す正面図であ
る。
【図3】ディスクの位置出し調整機構を示す平面図であ
る。
【図4】ディスクの位置出し調整機構を示す背面図であ
る。
【図5】ディスクの位置出し調整機構を示す右側面図で
ある。
【図6】X方向調整機構を示す拡大した正面図である。
【図7】Y方向調整機構を示す拡大した平面図である。
【図8】光ピックアップの評価機の全体を示す平面図で
ある。
【図9】光ピックアップの評価機の全体を示す正面図で
ある。
【図10】光ピックアップの評価機の全体を示す左側面
図である。
【図11】光ピックアップの評価機の全体を示す右側面
図である。
【図12】光ピックアップの評価機の平行移動調整機構
を示す平面図である。
【図13】光ピックアップの評価機の平行移動調整機構
を示す正面図である。
【図14】光ピックアップの評価機の平行移動調整機構
を示す左側面図である。
【図15】光ピックアップの評価機の平行移動調整機構
を示す右側面図である。
【図16】光ピックアップの評価機のX軸回転調整機構
を示す平面図である。
【図17】光ピックアップの評価機のX軸回転調整機構
を示す正面図である。
【図18】光ピックアップの評価機のX軸回転調整機構
を示す左側面図である。
【図19】光ピックアップの評価機のX軸回転調整機構
を示す右側面図である。
【図20】光ピックアップの評価機のY軸回転調整機構
を示す平面図である。
【図21】光ピックアップの評価機のY軸回転調整機構
を示す正面図である。
【図22】光ピックアップの評価機のY軸回転調整機構
を示す左側面図である。
【図23】光ピックアップの評価機のY軸回転調整機構
を示す右側面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズに対するディスクの位置出し調整機構 2 光ピックアップ 3 対物レンズ 4 ディスク 5 ディスク回転機構 6 平行移動調整機構 7 回転調整機構 10 X方向調整機構 11 Y方向調整機構 24 X軸回転調整機構 25 Y軸回転調整機構 43 光ピックアップの評価機 44 光ピックアップ固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D117 AA02 CC07 KK06 KK07 5D119 NA02 PA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップの対物レンズが対向する
    ディスクの位置出し調整機構において、前記ディスクの
    偏芯した位置に設けられたサンプリングポイントを通過
    してディスク面に沿うX軸およびY軸を設定すると共
    に、前記対物レンズを保持した光ピックアップを固定す
    る光ピックアップ固定部と、前記ディスクを該ディスク
    の中心軸を中心に回転させるディスク回転機構と、前記
    ディスクを前記X軸方向およびY軸方向にスライド移動
    させる平行移動調整機構と、前記ディスクを前記X軸お
    よびY軸を中心に回転調整する回転調整機構とを備えて
    成ることを特徴とする対物レンズに対するディスクの位
    置出し調整機構。
  2. 【請求項2】 前記X軸方向は前記ディスクの接線方向
    であると共に、前記Y軸方向は前記ディスクの径方向で
    あることを特徴とする請求項1記載の対物レンズに対す
    るディスクの位置出し調整機構。
  3. 【請求項3】 前記平行移動調整機構は、X方向調整機
    構とY方向調整機構とを備えることを特徴とする請求項
    1または2記載の対物レンズに対するディスクの位置出
    し調整機構。
  4. 【請求項4】 前記回転調整機構は、X軸回転調整機構
    とY軸回転調整機構とを備えることを特徴とする請求項
    1から3までのいずれか記載の対物レンズに対するディ
    スクの位置出し調整機構。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか記載の対
    物レンズに対するディスクの位置出し調整機構により前
    記光ピックアップを評価することを特徴とする光ピック
    アップの評価機。
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