JP2014017027A - モータユニット、光ピックアップ支持装置、光ディスク装置、モータユニットの調整方法および光ピックアップ支持装置の製造方法。 - Google Patents

モータユニット、光ピックアップ支持装置、光ディスク装置、モータユニットの調整方法および光ピックアップ支持装置の製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】別体の部品である、スピンドルモータユニットと第1ガイド軸及び第2ガイド軸をシャーシに取り付けた後、スピンドルモータの回転軸が光ピックアップ装置の走行面に垂直になるように、接線方向のスキュー調整を行っており、スキュー調整部品や、煩雑なスキュー調整工程が必要であった。
【解決手段】後に固定されることになる第1ガイド軸および第2ガイド軸用の固定部をスピンドルモータユニットに設け、第1ガイド軸および第2ガイド軸の形状に対応する位置出し受け治具を備えて両ガイド軸によって決定される光ピックアップ装置の走行面に平行な面を基準面とした調整治具を用いて、位置出し受け治具を固定部に当接してスピンドルモータのターンテーブルの回転軸が基準面に垂直になるように調整する。又このように調整されたスピンドルモータユニットを提供する。

【選択図】図2

Description

本発明は、光ピックアップ装置を所定方向に移動させる光ピックアップ支持装置に用いられるモータユニット、光ピックアップ支持装置、光ディスク装置、モータユニットの調整方法および光ピックアップ支持装置の製造方法に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって、信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ディスク装置が普及している。
光ディスク装置としては、CDやDVDと呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及しているが、最近では記録密度を更に向上させたBlu−ray規格と呼ばれる光ディスクを使用するものが開発されている。
光ディスク装置に組み込まれる光ピックアップ装置は、光ディスクの径方向へピックアップ送り用モータの回転駆動力によって移動されるように構成されている。そして、斯かる光ピックアップ装置は、光ディスクに記録されている信号を正確に読み出す必要があるため、光ディスクの径方向への移動動作を精度良く行う必要があり、このための光ピックアップ支持装置は、一般にはシャーシ(固定基板)に固定されている一対のガイド軸(ガイドシャフト)によって光ピックアップ装置の移動動作がガイドされるように構成されている(特許文献1参照。)。
更にまた、上記したガイド軸は、枠状のシャーシによりその位置が保持されている(特許文献2参照。)。具体的には、2本のガイド軸の両端部付近は、ネジ機構等の締結手段により所定位置に調整されてシャーシに固定されている。ネジによる微調整が施された状態で、ガイド軸がシャーシに取り付けられることにより、光ピックアップ装置の読み取り動作および記録動作を精度良く行うことが可能となる。
また、光ピックアップ支持装置において、スキュー角(光ピックアップ装置に搭載された対物レンズの光軸と、光ディスクの情報記録面に対して垂直な軸との角度のずれ量)は、光ピックアップ装置による読み出し動作および書き込み動作に影響を及ぼす。このため、光ピックアップ装置の移動を案内する2つのガイド軸で決定される光ピックアップ装置の走行面を、光ディスクの情報記録面に対して平行に調整する必要がある。このため、シャーシにはスキュー調整機構が搭載されている。スキュー調整機構は、例えばシャーシに設けられたネジ穴に挿入されたネジを回転調整することにより、ガイド軸の位置調整を行うものである。スキュー調節機構は、少なくとも例えば1組のガイド軸の端部3か所以上に設ければ、光ディスクの径方向(ラジアル方向)およびこれに垂直な接線方向(タンジェンシャル方向)のスキュー調整を行うことができる(特許文献3参照。)。
更に、光ディスクを搭載してこれを回転するスピンドルモータは、これが取り付けられるモータ支持基板や、モータを駆動するための回路基板などとともに、シャーシとは別体の1つの部品(スピンドルモータユニット)を構成している。そして、シャーシにスピンドルモータユニット、ガイド軸、光ピックアップ装置などを取り付けて、光ピックアップ支持装置が構成される(特許文献4参照。)。
図9は、従来構造における、光ピックアップ支持装置の、スピンドルモータユニットとガイド軸の関係を示す概略図であり、光ピックアップ装置の走行面、およびガイド軸の延在方向に垂直な方向の断面図である。
モータ支持基板101にスピンドルモータ102およびここでは不図示の回路基板が設けられ、スピンドルモータユニット100が構成される。スピンドルモータ102の上部には光ディスクを支持、回転するターンテーブル103が設けられる。
シャーシ110にはこの断面においてスピンドルモータ102を挟む位置に2つのガイド軸112(主ガイド軸112aおよび副ガイド軸112b)の固定部111a、111bが設けられ、ここにそれぞれガイド軸112が固定される。そしてシャーシ110には、モータ支持基板101がネジなどにより取り付けられる。
特開平11−66767号公報 特開2003−208767号公報 特開2001−195848号公報 特開平10−195848号公報
図9を参照して、光ピックアップ装置の走行面は光ディスクの情報記録面、すなわちターンテーブル103の主面103sに対して平行に調整すべきであり、光ピックアップ装置の走行面とは、主ガイド軸112aおよび副ガイド軸112bによって光ディスクの内周−外周方向に移動する光ピックアップ装置の走行面R(一点鎖線)である。
また、走行面Rとターンテーブル103の主面103sとの水平度は、走行面Rに対するスピンドルモータ102(ターンテーブル103)の回転軸108の垂直度を指標とし、光ピックアップ装置の走行面Rとターンテーブル103の主面103sを水平にするとは、走行面Rに対して回転軸108を略垂直(例えば垂直から0.15度ずれた状態までの範囲の垂直度)にすることをいう。また、以下の説明において、ガイド軸によるものに限らず、ある基準の面に対してスピンドルモータ(ターンテーブル)の回転軸を略垂直にすることを、軸垂を確保する、と記載する場合がある。
図9に示す従来構造において、シャーシ110に、ガイド軸112およびスピンドルモーターユニット100を取り付けた場合、光ピックアップ装置の走行面Rと、スピンドルモータの回転軸108の垂直度は、シャーシ110によって規定される。
スピンドルモータユニット100は一般的には、部品単体として回転軸108の軸垂を確保するように調整されていることが多いが、この場合、軸垂を確保するための調整時の基準面(軸垂の基準面S)はモータ支持基板101の主面101sと一致またはこれに平行(水平)な面である。つまりモータ支持基板101の主面101sに対しては回転軸108の軸垂が確保されている場合はある。しかし、シャーシ110とモータユニット100は別体であるため、シャーシ110に加工上の歪みやガイド軸112の固定部111a、111bの加工誤差が生じていた場合には、シャーシ110にガイド軸112およびスピンドルモータユニット100取り付けた後の走行面Rに対しては、回転軸108の軸垂の確保は保証されない。
走行面Rに対して、特に光ディスク(ターンテーブル103)の接線方向(タンジェンシャル方向:Dt方向)において回転軸108の軸垂が確保できないと、データ品位の指標であるジッタが劣化する。このため従来では、シャーシ110にスピンドルモータユニット100を取り付けた後に、主ガイド軸112aおよび副ガイド軸112bを例えばネジとバネなどによるスキュー調整部品を用いて、走行面Rに対して回転軸108が垂直となるように調整して、ターンテーブル103の主面103sの接線方向のスキュー調整を行っていた。
しかしスキュー調整には、特許文献3の如く、スキュー調整機構(部品)が必要であった。
また、スキュー調整は例えば、ターンテーブル103に反射板を乗せ、オートコリメータ装置などで観察しながら、スキュー角が例えば0.1度〜0.15度以内に収まるように調整するのであるが、これを光ピックアップ支持装置の全数について行う必要があり、煩雑で、調整時間がかかる問題もあった。
更に、例えばネジやバネなどのスキュー調整機構による調整では、調整ミスによる不良発生や、時間経過にともなうスキューずれや、衝撃試験によるスキューずれが生じる問題もあった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされ、第1に、光ピックアップ装置を第1ガイド軸および第2ガイド軸に沿って駆動する光ピックアップ支持装置に組み込まれ、光記録媒体を保持して回転させるモータユニットであって、該モータユニットが、モータ支持基板と、該モータ支持基板に取り付けられたスピンドルモータと、該スピンドルモータとともに回転し、前記光記録媒体を保持するターンテーブルと、前記モータ支持基板に設けられ前記第1ガイド軸の一端が当接して固定される第1固定部と、前記モータ支持基板に設けられ前記第2ガイド軸の一端が当接して固定される第2固定部と、を有し、前記第1ガイド軸と前記第2ガイド軸によって決定される前記光ピックアップ装置の走行面に対して、前記ターンテーブルの回転軸を略垂直とすることにより解決するものである。
第2に、光ピックアップ支持装置がシャーシと、光記録媒体にレーザー光を放射し、前記光記録媒体で反射した前記レーザー光を検出する光ピックアップ装置と、前記シャーシに固定され、前記光ピックアップ装置を所定方向に移動可能に支持する第1ガイド軸および第2ガイド軸と、前記光ピックアップ装置を所定方向に駆動する駆動手段と、前記シャーシに固定された上記のモータユニットと、を具備することにより解決するものである。
第3に、光ディスク装置が上記の光ピックアップ支持装置を備えることにより解決するものである。
第4に、光ピックアップ装置を第1ガイド軸および第2ガイド軸に沿って駆動する光ピックアップ支持装置に組み込まれ、光記録媒体を保持して回転させるモータユニットの調整方法が、スピンドルモータが取り付けられたモータ支持基板と、前記スピンドルモータとともに回転し、前記光記録媒体を支持するターンテーブルと、前記モータ支持基板に設けられ前記第1ガイド軸が当接して固定される予定の第1固定部と、前記モータ支持基板に設けられ前記第2ガイド軸が当接して固定される予定の第2固定部とを有するモータユニットを準備する工程と、前記第1位置出し受け部と、第2位置出し受け部とを有する調整治具を前記モータユニット上に載置し、前記第1位置出し受け部と前記第2位置出し受け部をそれぞれ前記第1固定部および前記第2固定部に当接させる工程と、前記第1位置出し受け部と前記第2位置出し受け部によって決定される基準面に対して前記ターンテーブルの回転軸を略垂直に調整する工程と、を具備することにより解決するものである。
第5に、光ピックアップ装置を第1ガイド軸および第2ガイド軸に沿って駆動する光ピックアップ支持装置の製造方法が、スピンドルモータが取り付けられたモータ支持基板と、前記スピンドルモータとともに回転し、前記光記録媒体を支持するターンテーブルと、前記モータ支持基板に設けられた第1固定部と、前記モータ支持基板に設けられた第2固定部とを有し、前記第1固定部に当接して固定される予定の前記第1ガイド軸と前記第2固定部に当接して固定される予定の前記第2ガイド軸とによって決定される前記光ピックアップ装置の走行面に対して前記ターンテーブルの回転軸が略垂直に調整されたモータユニットを準備する工程と、シャーシに前記モータユニットを取り付ける工程と、前記光ピックアップ装置を移動可能に支持する第1ガイド軸の一端を前記第1固定部に当接して固定する工程と、前記光ピックアップ装置を移動可能に支持する第2ガイド軸の一端を前記第2固定部に当接して固定する工程と、を具備することにより解決するものである。
このように、本発明は、スピンドルモータユニットの軸垂を調整する際の基準面をモータ支持基板に平行な面とするのではなく、2つのガイド軸によって決定される光ピックアップ装置の走行面に平行(水平)な面を基準面として回転軸の垂直度が調整された(光ピックアップ装置の走行面に対して回転軸の軸垂を確保した)スピンドルモータユニット、およびこれを用いた光ピックアップ支持装置、およびこれを用いた光ディスク装置を提供するものである。また、スピンドルモータユニットのスピンドルモータ(ターンテーブル)の回転軸の垂直度を調整する場合、2つのガイド軸によって決定される光ピックアップ装置の走行面に平行な面を基準面とする調整治具を用いて、回転軸の垂直度を調整する(光ピックアップ装置の走行面に対して回転軸の軸垂を確保する)スピンドルモータユニットの調整方法、およびこれを用いた光ピックアップ支持装置の製造方法を提供するものである。
本発明によれば以下の効果が得られる。
第1に、モータ支持基板に、後に第1ガイド軸と第2ガイド軸のそれぞれの一端が当接して固定されることになる第1固定部および第2固定部を設け、第1ガイド軸と第2ガイド軸によって決定される光ピックアップ装置の走行面に対して、ターンテーブルの回転軸が略垂直となっているスピンドルモータユニットを提供することにより、これを組み込む光ピックアップ支持装置の、ターンテーブル(光ディスク)主面の接線方向におけるスキュー調整部品を不要にできる。
第2に、上記のスピンドルモータユニットを取り付けた光ピックアップ支持装置において、ターンテーブル主面の接線方向のスキュー調整部品によるスキュー調整が不要となるので、時間の経過に伴うスキューずれや衝撃試験によるスキューずれなどを排除でき光ピックアップ支持装置の信頼性が向上する。
第3に、スピンドルモータユニットの調整方法において、モータ支持基板に、第1ガイド軸と第2ガイド軸がそれぞれ当接して固定される予定の第1固定部および第2固定部を設け、第1ガイド軸と第2ガイド軸に対応する位置出し受け部を有する治具を用いて、位置出し受け治具を第1固定部および第2固定部に当接させて第1ガイド軸および第2ガイド軸によって決定される光ピックアップ装置の走行面に対してスピンドルモータの回転軸が所定の範囲内の垂直度となるように調整することで、当該スピンドルモータユニットを組み込む光ピックアップ支持装置の製造方法において、ターンテーブル主面の接線方向におけるスキュー調整工程を不要にできる。
第4に、光ピックアップ支持装置の製造工程において、上記のスピンドルモータユニットを取り付けることで、ターンテーブル主面の接線方向のスキュー調整工程を削減できるのでスキュー調整工程にかかる時間を短縮でき、生産性が向上する。
第5に、光ピックアップ支持装置の製造工程において、スキュー調整ミスによる不良発生を排除でき、歩留まりを向上できる。
第6に、光ピックアップ装置のアクチュエータで、光ディスクの径方向のスキュー調整が行える場合には、光ピックアップ支持装置におけるターンテーブルの径方向のスキュー調整が不要になるので、第1ガイド軸および第2ガイド軸の端部に設けられた径方向のスキュー調整用のスキュー調整部材も不要となる利点を有する。つまり光ピックアップ支持装置のシャーシには、径方向および接線方向のいずれにもスキュー調整部品が不要となる。
本発明の第1の実施形態の光ピックアップ支持装置を示す図であり、(A)は光ピックアップ装置の対物レンズが露出する面を上方に向けて載置した状態を示す斜視図であり、(B)は(A)の状態を表裏逆転した光ピックアップ支持装置を示す斜視図である。 本発明の光ピックアップ支持装置を部分的に抜き出して示す(A)はターンテーブルが露出する面を上方に向けた状態を示す斜視図であり、(B)は(A)の状態を表裏逆転した斜視図であり、(C)モータユニットの断面図であり、(D)はモータユニットの断面図である。 本発明の走行面を説明する断面図である。 本発明のモータユニットの調整方法を説明するための断面図である。 本発明のモータユニットの調整方法を説明するためのオートコリメータの画面図である。 本発明の第2の実施形態の(A)は光ピックアップ装置の対物レンズが露出する面が裏面となるように載置した状態を示す斜視図であり、(B)は(A)のb−b線断面図である。 本発明の第3の実施形態の光ピックアップ支持装置を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態の光ピックアップ支持装置を示す断面図である。 従来の光ピックアップ支持装置を示す断面図である。
図1から図8を参照して、本発明の実施形態について詳述する。まず、図1から図5を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1を参照して、本形態の光ピックアップ支持装置10の構成を説明する。図1(A)は光ピックアップ装置30の対物レンズ32が上方を向く状態で載置された光ピックアップ支持装置10を示す斜視図であり、図1(B)は図1(A)の状態を表裏逆転させた光ピックアップ支持装置10を示す斜視図である。
図1(A)を参照して、光ピックアップ支持装置10は、シャーシ12と、光ピックアップ装置30と、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16と、駆動ユニット40と、モータユニット(スピンドルモータユニット)50とを有する。
光ピックアップ支持装置10は、スピンドルモータユニット50のスピンドルモータ61により回転される不図示の光記録媒体(光ディスク)に対して、光ピックアップ装置30の対物レンズ32からレーザー光を照射する。そして、光ディスクの情報記録層で反射したレーザー光を、光ピックアップ装置30に内蔵されたPDIC(Photo Diode IC:光検出器)で検出する。ここで、光ピックアップ装置30から放射されるレーザー光としては、BD(Blu-ray Disc)、DVD(D igital Versatile Disk)またはCD(Compact Disk)規格のレーザー光が採用される。同様に、スピンドルモータ61により回転される光ディスクの規格としても、これらのいずれかが採用される。
このような構成の光ピックアップ支持装置10が所定形状の筐体に収納されることで、光ディスク装置が構成される。
シャーシ12は、例えば金属材料のプレス加工などによって枠形状あるいは額縁形状に成形され、光ピックアップ支持装置10の各構成要素を一体的に支持する。尚、ここでは金属材料によるシャーシ12を例に説明するが、樹脂材料の成形によるシャーシ12であってもよい。樹脂材料としては、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE:modified-Polyphenyleneether−m-PPE、denaturated-Polyphenyleneether)、ABS樹脂(アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)共重合合成樹脂)が採用される。また、ガラス繊維が充填された樹脂材料がシャーシ12の材料として採用されても良い。更に、シャーシ12の形状は図示のものに限らず、例えばシャーシ12の4隅には、ネジ等の締結手段により光ディスク装置の筐体にシャーシ12を取り付けるための切り欠き部が設けられている場合もある。シャーシ12の端部には、スピンドルモータユニット50が固定される。
第1ガイド軸14および第2ガイド軸16は、シャーシ12に固定され、光ピックアップ装置30を、光ディスクの径方向(ラジアル方向:Dr方向)に対して移動可能に支持する。従って、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16は、光ディスクの径方向に対して平面視で平行に配置されると共に、光ディスクの情報記録面に対しても平行に配置される。尚、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16は、円柱形状のステンレス等の金属材料から成る。ここで、第1ガイド軸14は主(ガイド)軸と称され、第2ガイド軸は副(ガイド)軸と称される場合もある。更には、ガイド軸はシャフトと称される場合がある。
第1ガイド軸14のスピンドルモータ61側の一端は、スピンドルモータユニット50に設けられた第1固定部51と当接して固定され、固定部材13aによって押圧されてシャーシ12に固定される。固定部材13はここではシャーシ12に取り付けられた例えば板バネである。また第1ガイド軸14の他端はシャーシ12に一体的に設けられた第3固定部53で支持され、固定部材13bによって押圧されて固定される。この固定部材13bは例えば、金属線状のバネ(線バネ)である。
第2ガイド軸16のスピンドルモータ61側の一端は、スピンドルモータユニット50に設けられた第2固定部52に当接して固定され、固定部材13bにより押圧されてシャーシ12に固定される。また第2ガイド軸16の他端はシャーシ12に一体的設けられた第4固定部54に支持され、固定部材13bによって押圧されて固定される。このように、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の一端は、スピンドルモータユニット50の第1固定部51および第2固定部52を介して、シャーシ12に固定され、他端は第3固定部53および第4固定部54にて直接的にシャーシ12に固定される。
スピンドルモータユニット50は、モータ支持基板56と、スピンドルモータ61と、ターンテーブル62と、第1固定部51と、第2固定部52とを有し、光ディスクを保持して回転させる。
モータ支持基板56は、板状の金属材料を所定形状にプレス加工などによって成形したものであり、スピンドルモータ61を支持する。
スピンドルモータ61は、回転軸58を中心に回転自在な状態でモータ支持基板56に固定され、上面にターンテーブル62が設けられる。ターンテーブル62はチャッキング機構などにより光ディスクを保持し、スピンドルモータ61の回転に伴い光ディスクを所定速度で回転させる。ターンテーブル62とスピンドルモータ61の回転軸58は一致し、光ディスクの回転軸となる。
第1固定部51には第1ガイド軸14の一端が固定部材13aによって、第1固定部51に押圧固定され、第2固定部52には第2ガイド軸16の一端が固定部材13bによって、第2固定部52に押圧固定される。尚、スピンドルモータユニット50の詳細については後述する。
光ピックアップ装置30は、ハウジング36と、対物レンズ32を支持するアクチュエータ37と、光ピックアップ装置30の入出力端子であるコネクタ34と、ハウジング36の左右両端に設けられたガイド部38、39とを備えている。ハウジング36に収納された各種光学素子は、コネクタ34および不図示のフレキシブル配線基板を経由して、光ディスク装置の筐体に内蔵された主回路基板と接続される。
光ピックアップ装置30は、樹脂を所定形状に成形したハウジング36の内部に、発光チップ、受光チップその他の光学素子が収納されている。光ピックアップ装置30のハウジング36の両端付近が、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16により、光ディスクの径方向(Dr方向)に対して移動可能な状態で保持されている。
ガイド部38は、ハウジング36と一体的に樹脂材料を射出成形して設けられた孔部であり、第1ガイド軸14が挿通されている。ガイド部38は、光ディスクの径方向(Dr方向)への移動を許容しつつ支持するのみではなく、この径方向に直交する光ディスクの接線方向(タンジェンシャル方向:Dt方向)への移動を規制する機能も有している。従って、ガイド部38の内径は、第1ガイド軸14に沿う方向への移動を許容すると共に、ガタつきが抑制される程度の長さとされる。
ガイド部39は、ハウジング36のガイド部38に対向する端部に設けられており、外側に向かって開口するU字形状またはコの字形状を呈している。第2ガイド軸16は、ガイド部39の内部に係合あるいは挿通されている。
図1(B)を参照して、モータ支持基板56はネジなどの固定手段59によって、シャーシ12に固定される。第1固定部51と第2固定部52は、スピンドルモータ61の近傍でこれを挟むようにモータ支持基板56の一部を折り曲げて、すなわちこれと一体的に設けられる。
光ピックアップ装置30を光ディスクの径方向(Dr方向)に駆動する駆動ユニット40は、スレッドモータ41、リードスクリュー42、係合部(ラック)43を有する。リードスクリュー42は、第1ガイド軸14、第2ガイド軸16と平行に配置され、リードスクリュー42の外面には、螺旋状にガイド溝44が形成されており、その一端はスレッドモータ41に接続されている。一方、光ピックアップ装置30のハウジング36に固着された係合部(ラック)43の先端部分は、リードスクリュー42のガイド溝44に係合するよう付勢(押圧)されている。従って、トラッキング信号がスレッドモータ41に印加されると、リードスクリュー42が所定角度回転される。そして、リードスクリュー42のガイド溝44に係合する係合部43に対しては、リードスクリュー42の軸方向に沿って移動する力が作用する。このことにより、係合部43に固定された光ピックアップ装置30が、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16により支持された状態で、所定量移動する。
第2固定部52、第3固定部53および第4固定部54付近の裏面側には、ターンテーブル62の径方向(Dr方向)のスキュー調整を行うためのスキュー調整部材17が設けられる。スキュー調整部材17は例えばネジであり、シャーシ12に設けたネジ孔に螺合されるとともにネジの先端部が第2固定部52付近の第1ガイド軸14の端部、第3固定部53および第4固定部54付近の第2ガイド軸16の両端とそれぞれ当接している。第1ガイド軸14および第2ガイド軸16は、第2固定部52、第3固定部53および第4固定部54付近で固定部材13a、13bによってシャーシ12の主面方向に押圧されており(図1(A)参照)、スキュー調整部材17のネジの締め込みによってその位置を調節することで、光ディスクの径方向(Dr方向)のスキュー調整を行うことができる。
図2および図3を参照して、光ピックアップ支持装置10に組み込まれるスピンドルモータユニット50の構成を説明する。図2(A)(B)はスピンドルモータユニット50をシャーシに取り付けた状態を示す斜視図であり、図2(A)がターンテーブル62を上面に向けた場合の斜視図であり、図2(B)が図2(A)を表裏逆転させた斜視図である。尚、両図には説明に必要な主要部のみを示し、詳細は省略している場合がある。また、図2(C)(D)は図2(A)のa−a線の断面に相当するスピンドルモータユニット50部分の断面図である。また、図3は走行面Rを説明する断面図である。
図2(A)(B)を参照して、スピンドルモータユニット50は、板状の金属材料をプレス加工などによって所定形状に成形したモータ支持基板56と、このモータ支持基板56に回転可能な状態で固定されたスピンドルモータ61と、第1固定部51と、第2固定部52とを備えている。
第1固定部51および第2固定部52は、モータ支持基板56の一部を、ターンテーブル62の主面に垂直な方向(フォーカシング方向:Df方向)に折り曲げて設けられ、第1ガイド軸14および第2ガイド軸15を支持、固定する。
更に、図示は省略するが、モータ支持基板56の主面には、スピンドルモータ61を駆動する電流が通過する配線が設けられたモータ配線基板と、このモータ配線基板の配線と接続されたフレキシブル配線基板が配置されている。また、モータ支持基板56には、シャーシ12に対して固定するための孔部が複数箇所設けられ、ネジなどの固定手段59によって、固定されている(図2(B))。
図2(C)(D)を参照して、スピンドルモータユニット50の構成を説明する。図2(C)は、スピンドルモータユニット50単体の断面図であり、図2(D)がシャーシ12に取り付けた場合の断面図である。
図2(C)を参照して、スピンドルモータ61について説明する。スピンドルモータ61は、回転軸固定部材70がモータ支持基板56を部分的に窪ませた凹状部分に固定されており、複数個の駆動コイル68が固定されている。また、回転軸固定部材70には軸受72が内蔵されており、この軸受72により回転軸58が支持されている。
ロータ64は、回転軸58に嵌合固定されており、回転軸58と一体的に回転する。また、ロータ64の内面にはリング状のマグネット66が接着固定されている。スピンドルモータ61の上面にはターンテーブル62が設けられ、ターンテーブル62の主面62sは、光ディスクの主面が当接される面であり、ロータ64と共に回転する。センタリング部材60はチャッキング機能を備え、光ディスクの中央部に設けられた孔部をセンタリング部材60に嵌合することにより、光ディスクの主面方向での位置が所定位置とされる。
このような構成のスピンドルモータ61において、モータ配線基板等に組み込まれているモータ駆動回路から駆動コイル68に駆動信号が供給されると、駆動コイル68から誘起される磁力とマグネット66から発生する磁力とによってロータ64に対する回転力が生成される。このことにより、ロータ64は回転軸58を中心として回転する。
ロータ64に発生する回転駆動力によって回転軸58が回転すると、回転軸58に嵌合固定されているターンテーブル62が回転するので、ターンテーブル62に載置されている光ディスクを回転させることが出来る。そして、駆動コイル68に供給される駆動信号の大きさや駆動パルスの間隔等を制御することによって、光ディスクの回転速度を所望の回転速度になるように制御することが出来る。
図2(C)(D)を参照して、第1固定部51および第2固定部52は金属材料から成るモータ支持基板56の端部をフォーカシング方向(Df方向)直角に折り曲げ、すなわちモータ支持基板56一体的に設けられた部位である。第1固定部51および第2固定部52はスピンドルモータ61の近傍でこれを挟む位置に設けられる。第1固定部51および第2固定部52はそれぞれ、例えばこの断面形状においてL字状で、シャーシに取り付けた際に第1ガイド軸14および第2ガイド軸16がそれぞれ当接して搭載される。第1ガイド軸14は、固定部材13aにより第1固定部51に押圧固定され、第2ガイド軸16は、固定部材13bにより第2固定部52に押圧固定される。
より詳細には、第1ガイド軸14は、この断面において円形の円柱形状であり、円柱面の一部が第1固定部51の第1当接面51fに接触するように搭載される。同様に、第2ガイド軸16は、断面が形の円柱形状であり、円柱面の一部が第2固定部52の第2当接面52fに接触するように搭載される。尚図2では、第1当接面51fと第2当接面52fのフォーカシング方向における高さが異なっているが、これらの高さが一致していても良い。
そして、スピンドルモータユニット50は、シャーシに取り付けた場合に第1固定部51に固定されるべき第1ガイド軸14と、第2固定部52に固定されるべき第2ガイド軸16で決定される光ピックアップ装置の走行面R(一点鎖線)に対して、ターンテーブル62の回転軸58が略垂直である。つまり、スピンドルモータユニット50は、後に詳述する調整方法によって、光ピックアップ装置30の走行面Rに平行(水平)な面を、軸垂を確保するための調整時の基準面(以下、軸垂基準面S)として、回転軸58の軸垂が確保されるように調整されている(図2(D))。
ここで略垂直とは、回転軸58が光ピックアップ装置30の走行面Rに対して垂直な状態と、垂直な場合から0.15度までの範囲内で角度ずれが発生している状態をいう。また、略垂直とは、光ディスクの接線方向(Dt方向)、および光ディスクの径方向(Dr方向)のいずれにおいても略垂直であることをいう。
尚、径方向のスキュー調整部材17を有する構成の場合には、スピンドルモータユニット50として接線方向のみ軸垂を確保しても良い。その場合は、スピンドルモータユニット50をシャーシ12に取り付けた後に、スキュー調整部材17にて径方向のスキュー調整を行う。
つまり、本実施形態のスピンドルモータユニット50は、図9の如くスピンドルモータ61が取り付けられるモータ支持基板56の主面56sに対して回転軸58の軸垂を確保するのではなく、スピンドルモータユニット50の部品単体として、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16で決定される光ピックアップ装置30の走行面Rに対して(走行面Rに平行な面を軸垂基準面Rとして)、回転軸58の軸垂が確保されている。これにより、スピンドルモータユニット50をシャーシ12に取り付けるだけで、接線方向(Dt方向)のスキュー調整を行うことなく、光ピックアップ装置30の走行面Rを、ターンテーブル62の主面62sに対して水平に、すなわち光ディスクの情報記録面に対して水平にすることができる。
また、本実施形態の第1固定部51および第2固定部52はそれぞれ、側壁51v、52vを有するL字状であり、第1ガイド軸14は第1固定部51の側壁51vとも当接する。そして、スピンドルモータ61(ターンテーブル62)の回転軸58が、後述の方法によって、光ピックアップ装置の走行面に対して軸垂が確保されるように調整されることによって、第1固定部51に固定されるべき第1ガイド軸14と回転軸58の位置関係(水平方向の距離)も正確に位置決めされる。つまり第1固定部51の側壁51vに第1ガイド軸14を当接させて固定することにより、回転軸58から第1ガイド軸14までの法線距離Lを正確に確保することができる。
図3および図1(A)を参照して、走行面Rについて更に説明する。図3は、第1固定部51、第2固定部52付近の概略図であり、スピンドルモータ61の詳細は省略している。
光ピックアップ装置30の走行面Rは、より詳細には、第1ガイド軸14の外側基準点14oと内側基準点14i、および第2ガイド軸16の内側基準点16iの3点を含んで一意に決定される面をいう。
ここで、第1ガイド軸14の内側基準点14iは、図1(A)において光ピックアップ装置30を、スピンドルモータ61に最も近付けた場合の、ガイド部38のスピンドルモータ61側の一端38iの直下に位置する、第1ガイド軸14の円柱の中心点をいう。また、第1ガイド軸14の外側基準点14oは、図1(A)において光ピックアップ装置30を、スピンドルモータ61に最も近付けた場合の、ガイド部38のスピンドルモータ61から離間した側の一端38oの直下に位置する、第1ガイド軸14の円柱の中心点をいう。更に、第2ガイド軸16の内側基準点16iは、図1(A)において光ピックアップ装置30を、スピンドルモータ61に最も近付けた場合の、ガイド部39の例えば中心点39c直下に位置する、第2ガイド軸16の円柱の中心点をいう。
第1ガイド軸14および第2ガイド軸16は、同一直径の円柱形状であるので、上記の内側基準点14i、外側基準点14oおよび内側基準点16iは、それぞれ第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の延在方向に移動させた位置にある点といえる。すなわち、図1(A)および図3(B)を参照して、第1ガイド軸14の内側基準点14iは、第1固定部51直近の、第1ガイド軸14の中心点をいい、外側基準点14oは、第3固定部53直近の、第1ガイド軸14の中心点ということができる。また第2ガイド軸16の内側基準点16iは、第2固定部52直近の、第2ガイド軸16の中心点ということができる。すなわち、第1固定部51、第2固定部52および第3固定部53と第1ガイド軸14および第2ガイド軸16が当接する位置における、それぞれの中心点(内側基準点14i、16iおよび外側基準点14o)を含んで一意に決定される面が走行面Rとなる。
ここで図3の如く、第1ガイド軸14と第2ガイド軸16のフォーカシング方向(Df方向)における高さが異なる場合は、いずれかのガイド軸をフォーカシング方向に垂直にシフトして、第1ガイド軸14と第2ガイド軸16の高さを一致させて、上記基準点とする。つまり、例えば図3では、第2ガイド軸16をフォーカシング方向に垂直にシフトして、第1ガイド軸14と第2ガイド軸16の高さを一致させて第2ガイド軸16の内側基準点16iとする。
このように本実施形態では、スピンドルモータユニット50の部品単体において、第1固定部51および第2固定部52に後にそれぞれ固定されるべき第1ガイド軸14と第2ガイド軸16の、外側基準点14o、内側基準点14iと、内側基準点16iの3点を含む平面に対して、回転軸58が略垂直となっている。
従来では、図9の如く、モータ支持基板101の主面101sに対して回転軸108の軸垂を確保したスピンドルモータユニット100を、第1ガイド軸112aおよび第2ガイド軸112bが固定されたシャーシ110に取り付けていた。つまり、スピンドルモータユニット100は、部品単体として、モータ支持基板101の主面101sを軸垂基準面Sとして、回転軸108の軸垂が調整されていた。しかし、第1ガイド軸112aと第2ガイド軸112bで形成される光ピックアップ装置の走行面Rは、スピンドルモータユニット100とは別体のシャーシ110によって決定されるため、例えスピンドルモータユニット100として回転軸108の軸垂が確保されていても、光ピックアップ装置の走行面Rに対しては軸垂が保証されなかった。このため、スピンドルモータユニット100をシャーシ110に取り付けた後で、スキュー調整手段(部品)による接線方向のスキュー調整工程が必要であった。
これに対し、本実施形態のスピンドルモータユニット50は図2および図3に示す如く、外側基準点14o、内側基準点14iと、内側基準点16iの3点を含む平面(光ピックアップ装置30の走行面R)に平行な面を軸垂基準面Sとして、回転軸58の軸垂が確保されている。従ってスピンドルモータユニット50をシャーシ12に取り付けるのみで、光ピックアップ装置30の走行面Rを、ターンテーブル62の主面62s(光ディスクの情報記録面)に対して水平にすることができる。つまり、組立後の光ピックアップ装置30に対するターンテーブル62の主面62sの接線方向(Dt方向)のスキューずれ量を調整することなく最小化できるので、ターンテーブル62の主面62sの接線方向に対するスキュー調製部品が不要となる。
尚、スピンドルモータユニット50は、回転軸58の調整時には、光ディスクの接線方向(Dt方向)だけでなく、径方向(Dr方向)方向も略垂直となるように調整されているが、シャーシに取り付けた後に径方向のスキュー調整はスキュー調整部材17によって行う場合がある(図1(B)参照)。
但し、第2固定部52において調節部材17で径方向のスキューを調整をする場合であっても、第2ガイド軸16は、第2固定部52から離間することはない。つまり、離間しない状態(接線方向の軸垂を確保した状態)で、径方向のスキュー調整を行う。
ここで、光ピックアップ装置30の走行面Rは上記の如く、第1ガイド軸14の外側基準点14o、内側基準点14iと、第2ガイド軸16の内側基準点16iの3点を含む平面で一義的に決定される。つまり、第2ガイド軸16の外側基準点16o(第4固定部54直近の、第2ガイド軸16の中心点:図1(A)参照)は、走行面Rとは乖離しており、シャーシ12の精度(±0.05mm)に依存した接線方向(Dt方向)のスキューずれが生じる場合がある。
しかし第2ガイド軸16の外側基準点16oでのスキューずれ量は、概略計算で0.058度(tan−1(0.05/49))であり、調整後の回転軸58が許容範囲内で最も大きく角度ずれした場合(角度ずれ量:0.15度)であっても、トータルの接線方向のスキューずれ量は0.208度となる。一般的に性能が高い光ピックアップ装置30の場合、光ピックアップ支持装置10全体でのスキューずれの許容範囲は、径方向、接線方向のいずれもそれぞれ±0.35度程度までである。つまり、第2ガイド軸16の外側基準点16oで、シャーシ12のゆがみ等の影響を受けた場合であっても、光ピックアップ支持装置10全体でのスキューずれの許容範囲内に収まるため、問題はない。
尚、第1固定部51および第2固定部52の形状は、図2に示すL字状形状に限らず、フォーカシング方向に開口した溝(U字状)形状や、接線方向(Dt方向)に開口した溝(C字状)形状であってもよい。また、側壁51v、52vは無くてもよいが、U字状形状やC字状形状のように、接線方向において少なくとも第1ガイド軸14が当接する部分を有する形状であれば、上記の如く法線距離Lも正確に確保でき、望ましい。
次に、図4を参照して、スピンドルモータユニット50の回転軸58の調整方法について、説明する。図4は、回転軸58の調整治具150の一部とスピンドルモータユニット50を示す断面図である。
調整治具150は、調整時の基準面(軸垂基準面S)と、これに沿って設けられた第1位置出し受け部151と第2位置出し受け部152を有する。第1位置出し受け部151は第1ガイド軸14の一部と対応する形状の第1当接部151cを含む。具体的には、第1当接部151cは、円柱形状の第1ガイド軸14の円柱面の一部と一致する形状であり、第1ガイド軸14の円柱の直径と同一直径の円柱または球の少なくとも一部を例えば図4の断面において半円形状となるように切り出した形状を有する。
同様に第2位置出し受け部152は第2ガイド軸16の一部と対応する形状の第2当接部152cを含み、例えば、第2ガイド軸16の円柱の直径と同一直径の円柱または球の少なくとも一部を例えば図4の断面において半円形状となるように切り出した形状を有する。
また、第1位置出し受け部151または第2位置出し受け部152には、軸垂基準面Sと平行(水平)な面を有する第3当接部156が設けられる。つまりここでは、第3当接部156が第1位置出し受け部151に設けられる場合を説明するが、第2位置出し受け部152に設けられてもよい。
調整方法は以下の通りである。
まず、調整治具150を、スピンドルモータユニット50上に載置し、第1位置出し受け部151の第1当接部151c、および第2位置出し受け部152の第2当接部152cをそれぞれ、第1固定部51の第1当接面51f、第2固定部52の第2当接面52f上に当接させる。このとき、第1当接部151cは第1固定部51の側壁51vにも当接させる。
更に、第3当接部156をモータ支持基板56の主面56sの一部(第1固定部51より外側に延在した部分)に当接させる。これにより、第1ガイド軸14が固定されるべき第1固定部51、および第2ガイド軸16が固定されるべき第2固定部52およびモータ支持基板56が、軸垂基準面Sから垂直方向(Df方向)に、所定の距離(h1、h2、h3)で配置される。つまり、第1固定部51と第2固定部52に第1ガイド軸14および第2ガイド軸16が固定される状態で、スピンドルモータユニット50を調整治具150(軸垂基準面S)に対して正確な位置に配置できる。
次に、調整治具150の軸垂基準面Sに対して、ターンテーブル62の回転軸58が略垂直になるように調整する。すなわち、ターンテーブル62上に、反射治具153を配置し、調整治具150の原点Oの上方から矢印の如く、レーザー光を投射する。そして反射治具153によって反射されたレーザー光がどの程度原点Oからずれているかを、オートコリメータ装置によって検出しながら、回転軸58の垂直度を調整する。
このとき、ターンテーブル62の径方向(Dr方向)および接線方向(Dt方向)のいずれにおいても略垂直となるように調整する。軸垂基準面Sに対する垂直度の許容度は、垂直から0.15度傾く範囲内までである。
図5は、調整前後のオートコリメータの画面を示す概略図であり、図5(A)が調整前の画面を示し、図5(B)が調整後の画面を示す。図中、X方向が径方向(Dr方向)のずれであり、Y方向が接線方向(Dt方向)のずれである。また原点Oの周りの円が原点Oからのずれ量を示している。
図5(A)を参照して、調整前には、(X1,Y1)の位置に反射治具153からの反射光の軌跡T(略円形)が認められた場合、回転軸58は、原点Oから径方向および接線方向に0.15度以上の角度でずれていることになる。
そこで図5(B)の如く回転軸58を調整し、反射光の軌跡Rが原点Oに近づくように、調整する。本実施形態ではこのときの角度ずれの許容範囲を、原点O(垂直)から最大でも0.15度傾く範囲までとする。
これにより、調整治具150の軸垂基準面Sに対してスピンドルモータユニット50を正確な位置に配置した状態で、軸垂基準面Sに対してターンテーブル62の回転軸58を略垂直に調整することができる。
本実施形態では、第1当接部151cおよび第2当接部152cの形状が第1ガイド軸14および第2ガイド軸16に対応した形状、すなわちこれらの一部と一致する形状である。そして、調整時にはまず、第1当接部151c、第2当接部152cおよび第3当接部156を、それぞれ第1固定部51、第2固定部52および主面56sに少なくとも点接触させることで、スピンドルモータユニット50を調整治具150(軸垂基準面S)に対して正確な位置に配置する。これにより、例えば、第1固定部51および第2固定部52(第1当接面51fおよび第2当接面52f)、およびモータ支持基板56に加工上のばらつきが生じていた場合であっても、少なくともそれぞれ点接触している、第1当接部151cと第1当接面51f、第2当接部152cと第2当接面52f、および第3当接部156と主面56sの3つの接触点を含む平面は一意に決まる。つまり、第1当接部151c、第2当接部152cおよび第3当接部156をスピンドルモータユニット50の対応する位置にそれぞれ当接させることで、個々のスピンドルモータユニット50に第1ガイド軸14および第2ガイド軸16を固定した状態を再現しながら、調整治具150(軸垂基準面S)に対してスピンドルモータユニット50を正確な位置(軸垂基準面Sから第1当接部151c、第2当接部152cおよび第3当接部156までの距離がそれぞれh1、h2、h3の位置)に配置できる。そして、軸垂基準面Sに対して、回転軸58をほぼ垂直に調整することによって、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16によって決定される走行面Rを、軸垂基準面Sと平行(水平)にできる。
尚、第1固定部51および第2固定部52が平滑面であれば、突出した第1当接部51cおよび第2当接部52cを設けず、平坦な第1位置出し受け部151および第2位置出し受け部152を第1固定部51および第2固定部52に当接させてもよい。この場合は、例えば、第1位置出し受け部151の第1固定部51との当接面または、第2位置出し受け部152の第2固定部52との当接面が、軸垂基準面Sとなる。
そして、この様に調整されたスピンドルモータユニット50を用いて、光ピックアップ支持装置を製造する。以下、主に図1および図2を再び参照して、光ピックアップ支持装置の製造方法について説明する
まず、図5(B)の如く回転軸58が調整されたスピンドルモータユニット50を準備し、シャーシ12の端部にスピンドルモータユニット50のモータ支持基板56をネジなどによって固定する。
次に、光ピックアップ装置30のガイド部38に第1ガイド軸14を挿通した後に第1ガイド軸14の一端を第1固定部51に当接して、固定部材13a(例えば板バネ)によって押圧固定する。第1ガイド軸14は、第1固定部51の側壁51vとも当接し、これにより、スピンドルモータ61の回転軸58からの法線距離Lが正確に規制される(図1(A)、図2(D))。また、第1ガイド軸14の他端をシャーシ12に設けられた第3固定部53に固定する(図1(A))。
次に、光ピックアップ装置30のガイド部39に第2ガイド軸16を係合した後に、第2ガイド軸16の一端を第2固定部52に当接して、固定部材13bによって押圧固定し(図1(A)、図2(D))、第2ガイド軸16の他端をシャーシ12に設けられた第4固定部54に固定する(図1(A))。
スピンドルモータユニット50は、第1固定部51と第2固定部52に第1ガイド軸14および第2ガイド軸16を固定した状態で、両軸によって形成される光ピックアップ装置30の走行面Rに対してターンテーブル62の回転軸58が略垂直となるように(走行面Rに平行な軸垂基準面Sを基準として)、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の一部と同じ形状を有する調整治具150によって調整されている。
従って、シャーシ12にスピンドルモータユニット50を取り付けた状態で、ターンテーブル62の回転軸58は、光ピックアップ装置30の走行面Rに対して軸垂が確保されており、取り付け後においてターンテーブル62の接線方向におけるスキュー調整工程は不要となる。
ターンテーブル62の径方向については、必要に応じて、スキュー調整部材17を回転調整して第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の端部の位置を微調整するスキュー調整工程を行う。径方向のスキュー調整において、第1固定部51においては第1ガイド軸14が固定されており、第2固定部52においては、第2固定部52と第2ガイド軸16の当接を維持した状態で、第2固定部52、第3固定部53および第4固定部54のスキュー調整部材17によりスキュー調整される。従って、光ピックアップ装置30の走行面Rに対するターンテーブル62の回転軸58の垂直度は維持される。
これにより、図1に示す光ピックアップ支持装置10を得ることができる。
図6を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
図6(A)は第2の実施形態の光ピックアップ支持装置10の、図1(B)に相当する斜視図である。また図6(B)は、図6(A)のb−b線の断面図であり、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16がシャーシ12の上方に位置するように載置した場合(表側)を示す。尚、表側は図1(A)と同様であるので図示は省略し、同一構成要素については同一符号で示し、その説明も省略する。
光ピックアップ装置30のアクチュエータ37で、光ディスクの径方向(Dr方向)のスキュー調整が行える場合には、光ピックアップ支持装置10におけるターンテーブル62の径方向(Dr方向)のスキュー調整も不要となる。従って、図6の破線丸印の位置(第2固定部52、第3固定部53、第4固定部54の裏側付近)に設けられていたターンテーブル62の径方向のスキュー調整のためのスキュー調整部材17が不要となる。
つまり、光ピックアップ支持装置10の製造工程において、図6(B)の如く、第3固定部53に第1ガイド軸14の端部を配置し、これらが当接するように固定部材13bによって押圧固定する。また、第2固定部52に第2ガイド軸16の一端を配置し、これらが当接するように固定部材13により押圧固定し、第4固定部54に第2ガイド軸16の他端を配置してこれらが当接するように押圧固定する。
調節部材17による、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の微調整が不要となるので、光ピックアップ支持装置10が完成した状態においても第3固定部53と第4固定部54において、それぞれ第1ガイド軸14と第2ガイド軸16との当接が維持される。
更に図7を参照して、第3の実施形態を説明する。第1および第2の実施形態において、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の固定部材13としてネジを採用してもよい。図7は、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16をネジ13により固定した場合を説明するためのスピンドルモータ61部分の断面図である。
第1ガイド軸14を第1固定部51の第1当接面51f、側壁51vにそれぞれ当接するように配置し、第2ガイド軸16を第2固定部52の第2当接面52f、側壁52vにそれぞれ当接するように配置する。そして、モータ支持基板56に設けたネジ孔に螺合するネジ13を締め込んで、ネジ13の側面と頭部によって第1ガイド軸14の端部、および第2ガイド軸16の端部を挟むように固定する。
同様に、第1ガイド軸14の他端をシャーシ12に設けられた第3固定部53に配置して固定部材13の締め込みによってこれと当接するように固定し、第2ガイド軸16の他端をシャーシ12に設けられた第4固定部54に配置して固定部材13の締め込みによってこれと当接するように固定する。この場合の断面図は図7と同様になる。
締めこんだ状態で、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の両端が、第1固定部51、第2固定部52、第3固定部53、および第4固定部54とネジ13に当接して挟まれるように、ネジ13の形状を選択することで、第1ガイド軸14、第2ガイド軸16を十分に固定することができる。
また、シャーシ12の、モータ支持基板56のネジ孔と対応する位置にネジ孔を設け、固定部材13をモータ支持基板56とシャーシ12を固定するための固定部材と兼用してもよい。これにより、固定部材の部品点数の削減や、工程の簡素化が実現する。
更に図8を参照して、本発明の第4の実施形態を示す。図8(A)は第4の実施形態を説明するための、スピンドルモータユニット50の一部を示す断面図であり、図8(B)は、スピンドルモータユニット50の調整方法を説明する断面図である。
図8(A)を参照して、第1固定部51および第2固定部52は、モータ支持基板56の一部をこの断面において例えばL字状に2度折曲することによって形成される。第1固定部51の側壁51vは、モータ支持基板56をフォーカシング方向(Df方向)にほぼ直角に立ち上げた部分であり、第1固定部51の第1当接面51fは、側壁51v部分の先端を更に、接線方向(Dt方向)に略直角に折り曲げた部分である。第2固定部52においても同様に、側壁52vと第2当接面52fが形成される。
第4の実施形態では、この断面において第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の上に第1固定部51および第2固定部52が配置され、両ガイド軸に掛けるような状態で、これらが固定される。
固定部材13は例えばネジであり、その頭部と側面で第1ガイド軸14を上下左右方向に挟みこんで、第1固定部51に固定する。固定部材13は、シャーシ12とモータ支持基板56との固定にも兼用される。
このスピンドルモータユニット50は、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16によって決定される光ピックアップ装置の走行面Rに平行(水平)な面を、調整時の軸垂基準面Sとして、走行面Rに対して回転軸58の軸垂が確保されている。
この場合、図8(B)の如く、スピンドルモータユニット50の調整工程においては軸垂基準面Sの上に第1位置出し受け治具151と第2位置出し受け治具152が設けられ第1位置出し受け治具151の第1当接部151c、および第2位置出し受け治具152の第2当接部152cが、上に凸となるように設けた調整治具150を用いて、第1位置出し受け治具151および第2位置出し受け治具152の上に、スピンドルモータユニット50を配置する。このとき、第1固定部51と第1当接部51c、第2固定部52と第2当接部52および第3当接部156とモータ支持基板56の他の主面56S’(主面56sの対向面)の一部(第1固定部51より外側に延在した部分)にそれぞれを少なくとも点接触させることで、スピンドルモータユニット50を軸垂基準面Sに対して正確な位置に配置できる。そしてこの状態で、軸垂基準面Sに対して略垂直となるように、ターンテーブル62の回転軸58の調整を行う。これにより、上記の実施例と同様の効果が得られる。
尚、これ以外の構成は、第1から第3の実施形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。
このように、本発明は、スピンドルモータユニット50のモータ支持基板56を軸垂を調整する際の軸垂基準面とするのではなく、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16によって決定される光ピックアップ装置30の走行面Rを軸垂基準面Sと平行にして、スピンドルモータ61(ターンテーブル62)の回転軸58の垂直度が調整された(光ピックアップ装置30の走行面Rに対して回転軸58の軸垂を確保した)スピンドルモータユニット50、およびこれを用いた光ピックアップ支持装置10、およびこれを用いた光ディスク装置を提供するものである。また、スピンドルモータユニット50のスピンドルモータ61(ターンテーブル62)の回転軸58の垂直度を調整する場合、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16によって決定される光ピックアップ装置30の走行面Rに平行(水平)な面を基準面とする調整治具150を用いて、回転軸58の垂直度を調整する(光ピックアップ装置30の走行面Rに対して回転軸58の軸垂を確保する)スピンドルモータユニット50の調整方法、およびこれを用いた光ピックアップ支持装置10の製造方法を提供するものである。
具体的には、後に固定されることになる第1ガイド軸14および第2ガイド軸16が当接する第1固定部51および第2固定部52をスピンドルモータユニット50に設ける。そして、第1ガイド軸14および第2ガイド軸16の形状に対応する第1位置出し受け治具151および第2出し受け治具152を備え、光ピックアップ装置30の走行面Rに平行な面を軸垂基準面Sとした調整治具150を用いて、第1、第2位置出し受け治具151、152をそれぞれ第1固定部51および第2固定部52に当接して、スピンドルモータユニット50のターンテーブル62の回転軸58が軸垂基準面S(走行面R)に略垂直になるように調整するものである。
これにより、当該スピンドルモータユニット50を光ピックアップ支持装置10のシャーシ12に取り付けた後に、ターンテーブル62の接線方向のスキュー調整工程を不要にでき、接線方向のスキュー調整部品を削除できる。
10 光ピックアップ支持装置
12 シャーシ
13、13a、13b 固定部材
14 第1ガイド軸
16 第2ガイド軸
38 ガイド部
39 ガイド部
44 ガイド溝
51 第1固定部
52 第2固定部
53 第3固定部
54 第4固定部
30 光ピックアップ装置
32 対物レンズ
42 リードスクリュー
41 スレッドモータ
43 係合部
34 コネクタ
36 ハウジング
37 アクチュエータ
50 モータユニット
58 回転軸
60 センタリング部材
62 ターンテーブル
64 ロータ
66 マグネット
68 駆動コイル
70 回転軸固定部材
72 軸受

Claims (14)

  1. 光ピックアップ装置を第1ガイド軸および第2ガイド軸に沿って駆動する光ピックアップ支持装置に組み込まれ、光記録媒体を保持して回転させるモータユニットであって、
    モータ支持基板と、
    該モータ支持基板に取り付けられたスピンドルモータと、
    該スピンドルモータとともに回転し、前記光記録媒体を保持するターンテーブルと、
    前記モータ支持基板に設けられ前記第1ガイド軸の一端が当接して固定される第1固定部と、
    前記モータ支持基板に設けられ前記第2ガイド軸の一端が当接して固定される第2固定部と、を有し、
    前記第1ガイド軸と前記第2ガイド軸によって決定される前記光ピックアップ装置の走行面に対して、前記ターンテーブルの回転軸が略垂直であることを特徴とするモータユニット。
  2. 前記回転軸は前記光ディスクの径方向および接線方向のいずれにおいても前記走行面に対して略垂直であることを特徴とする請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記走行面に対する前記回転軸の角度ずれ量は垂直から0.15度以内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータユニット。
  4. 前記第1固定部および前記第2固定部は前記モータ支持基板と一体で設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のモータユニット。
  5. 前記第1固定部および前記第2固定部は前記スピンドルモータの近傍で該スピンドルモータを挟んで設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のモータユニット。
  6. 前記第1固定部は側壁を有し、前記第1ガイド軸は前記側壁と当接することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のモータユニット。
  7. シャーシと、
    光記録媒体にレーザー光を放射し、前記光記録媒体で反射した前記レーザー光を検出する光ピックアップ装置と、
    前記シャーシに固定され、前記光ピックアップ装置を所定方向に移動可能に支持する第1ガイド軸および第2ガイド軸と、
    前記光ピックアップ装置を所定方向に駆動する駆動手段と、
    前記シャーシに固定された請求項1から請求項6のいずれかに記載のモータユニットと、を具備することを特徴とする光ピックアップ支持装置。
  8. 前記シャーシと一体的に第3固定部および第4固定部が設けられ、前記第3固定部に前記第1ガイド軸の他端が当接して固定され、前記第4固定部に前記第2ガイド軸の他端が当接して固定されることを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ支持装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載された光ピックアップ支持装置を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 光ピックアップ装置を第1ガイド軸および第2ガイド軸に沿って駆動する光ピックアップ支持装置に組み込まれ、光記録媒体を保持して回転させるモータユニットの調整方法であって、
    スピンドルモータが取り付けられたモータ支持基板と、前記スピンドルモータとともに回転し、前記光記録媒体を支持するターンテーブルと、前記モータ支持基板に設けられ前記第1ガイド軸が当接して固定される予定の第1固定部と、前記モータ支持基板に設けられ前記第2ガイド軸が当接して固定される予定の第2固定部とを有するモータユニットを準備する工程と、
    前記第1位置出し受け部と、第2位置出し受け部とを有する調整治具を前記モータユニット上に載置し、前記第1位置出し受け部と前記第2位置出し受け部をそれぞれ前記第1固定部および前記第2固定部に当接させる工程と、
    前記第1位置出し受け部と前記第2位置出し受け部によって決定される基準面に対して前記ターンテーブルの回転軸を略垂直に調整する工程と、
    を具備することを特徴とするモータユニットの調整方法。
  11. 前記基準面は、前記第1ガイド軸および前記第2ガイド軸によって決定される前記光ピックアップ装置の走行面と平行な面であることを特徴とする請求項10に記載のモータユニットの調整方法。
  12. 前記第1ガイド軸および前記第2ガイド軸はそれぞれ円柱形状であり、前記第1位置出し受け部と前記第2位置出し受け部はそれぞれ、前記第1ガイド軸と前記第2ガイド軸の円柱面の一部と対応する形状であることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のモータユニットの調整方法。
  13. 光ピックアップ装置を第1ガイド軸および第2ガイド軸に沿って駆動する光ピックアップ支持装置の製造方法であって、
    スピンドルモータが取り付けられたモータ支持基板と、前記スピンドルモータとともに回転し、前記光記録媒体を支持するターンテーブルと、前記モータ支持基板に設けられた第1固定部と、前記モータ支持基板に設けられた第2固定部とを有し、前記第1固定部に当接して固定される予定の前記第1ガイド軸と前記第2固定部に当接して固定される予定の前記第2ガイド軸とによって決定される前記光ピックアップ装置の走行面に対して前記ターンテーブルの回転軸が略垂直に調整されたモータユニットを準備する工程と、
    シャーシに前記モータユニットを取り付ける工程と、
    前記光ピックアップ装置を移動可能に支持する第1ガイド軸の一端を前記第1固定部に当接して固定する工程と、
    前記光ピックアップ装置を移動可能に支持する第2ガイド軸の一端を前記第2固定部に当接して固定する工程と、
    を具備することを特徴とする光ピックアップ支持装置の製造方法。
  14. 前記第1ガイド軸の他端を前記シャーシに設けられた第3固定部に当接して固定する工程と、
    前記第2ガイド軸の他端を前記シャーシに設けられた第4固定部に当接して固定する工程と、を具備することを特徴とする請求項13に記載の光ピックアップ支持装置の製造方法。
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