JP3905043B2 - 帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材 - Google Patents

帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、帯電防止性に優れると共に、明色系のデザインを付与できて意匠性に優れたノンハロゲン系床材に関する。
【0002】
なお、この明細書において、表面樹脂層を構成する樹脂成分に関して、「ノンハロゲン樹脂」の語は、化学構造中に極性基を有する改質樹脂、熱可塑性エラストマーを含まない意味で用いており、また「化学構造中に極性基を有する改質樹脂」の語は、熱可塑性エラストマーを含まない意味で用いている。
【0003】
また、この明細書において、裏面樹脂層を構成する樹脂成分に関して、「ノンハロゲン樹脂」の語は、熱可塑性エラストマー、非晶性ポリα−オレフィン樹脂を含まない意味で用いており、また「熱可塑性エラストマー」の語は、「非晶性ポリα−オレフィン樹脂を含まない意味で用いている。
【0004】
【従来の技術】
従来、床材としては塩化ビニル樹脂製の床材が多く用いられていたが、この塩化ビニル樹脂製床材は、燃焼時に有毒ガスを発生することから、火災時において避難者が該有毒ガスを吸入してしまうという防災上の問題や、焼却処理時に発生する有毒ガスによって環境汚染をもたらすという問題を抱えていた。更には、塩化ビニル樹脂製床材は、多量の可塑剤を含有しているので、可塑剤の室内への揮散による健康への影響が懸念されるし、長期使用すると可塑剤の揮発減量によって床材としての柔軟性が低下すると共に可塑剤の表面へのブリードによって曇りを生じるという問題も抱えていた。そこで、近年では、ポリオレフィン系樹脂等のノンハロゲン系樹脂を用いて構成された床材が用いられるようになってきている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
一方、床材は、クリーンルーム、コンピュータールーム、半導体製造工場等でも用いられるが、このような場所で用いられる床材としては、静電気発生による悪影響を防止すべく、帯電防止性に優れていることが強く求められている。床材に優れた帯電防止性能を付与するために構成樹脂中に導電性のカーボンブラックを混合する方法もあるが、この手法ではカーボンブラックの混合によって床材が黒色になってしまって床材としての意匠性を全く付与できないという問題があった。
【0006】
そこで、カーボンブラック含有黒色樹脂部と、カーボンブラックを含有しない着色樹脂部とを混交状態に(例えばモザイク状)成形することによって、導電性を確保しつつ意匠性を付与した床材が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、この床材は、表面に必ず部分的に黒色部が存在するので、デザインの自由度が依然として大きく制限されるという問題があった。
【0007】
このような背景から、近年、カーボンブラックを用いることなく導電性を付与した床材が種々提案されている。例えば、ポリオレフィン系樹脂にボロンポリマー系帯電防止剤を配合した樹脂組成物をシート状に成形してなる床材(特許文献3参照)、エチレン−αオレフィン共重合体及びエチレン−スチレン共重合体からなる樹脂成分に、界面活性剤及び/又は導電性可塑剤を混合した樹脂組成物からなる床材(特許文献4参照)、ポリオレフィン、該ポリオレフィンと相溶性のある極性樹脂および導電性金属酸化物粉末を含有してなる導電性床材(特許文献5参照)が公知である。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−9876号公報(請求項1、段落0005)
【0009】
【特許文献2】
特開昭63−261041号公報(請求項1、3頁左上欄、第3図)
【0010】
【特許文献3】
特開平10−265618号公報(請求項1)
【0011】
【特許文献4】
特開2001−146833号公報(請求項1)
【0012】
【特許文献5】
特開平9−201925号公報(請求項1)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では次のような問題があった。即ち、特許文献3に記載の床材では、成形加工性が良好ではないし、ワックスが十分に密着せずワックスによるメンテナンスを良好に行うことができないという問題があった。
【0014】
また、特許文献4に記載の床材では、ワックスが十分に密着せずワックスによるメンテナンスを良好に行うことができないという問題があった。
【0015】
また、特許文献5に記載の床材では、耐摩耗性、耐傷付き性が十分に得られないという問題があった。
【0016】
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、燃焼時に有毒ガスを発生しにくく、耐摩耗性、耐傷付き性が良好であり、デザインの自由度が制限されず多種多様な意匠を構成できると共に、長期にわたって優れた帯電防止性を確保でき、またワックスの密着性が良くてワックスによるメンテナンスを良好に行うことができるノンハロゲン系床材を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材は、明色系導電剤を含有すると共に、樹脂成分として化学構造中に塩素原子を有しないノンハロゲン樹脂、化学構造中に極性基を有する改質樹脂及び熱可塑性エラストマーを含有してなる表面樹脂層を備えていることを特徴とする。なお、この発明は、表面樹脂層のみからなる構成、表面樹脂層に他の1ないし複数の層が積層された構成のいずれも包含する。
【0018】
上記床材は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂を用いているから、燃焼時の有毒ガスの発生が少なく、燃焼安全性に優れて防災面で好都合であると共に環境保護にも十分に貢献できる。また、導電剤として明色系のものを用いているから、デザインの自由度が制限されることが全くなく多種多様な意匠を構成でき、このように意匠性に優れた床材を提供できる。更に、極性基を有する改質樹脂を含有させることで床材表面の濡れ性を向上できてワックスの密着性が非常に良くなるからワックスによるメンテナンスを一層良好に行うことができる。更に、熱可塑性エラストマーを含有させることで表面樹脂層の表面濡れ性を一層向上させることができるし、樹脂全体の分散性も向上させることができる。また、前記改質樹脂を含有させると機械強度が低下する傾向があるが、この熱可塑性エラストマーを含有させることによって機械強度の低下を抑制することができるので、良好な引張強度、耐摩耗性、耐傷付き性を確保できるものとなる。また、熱可塑性エラストマーを含有させることで、樹脂全体の親和性を向上させつつ溶融粘度を上げる効果があり、これにより例えばカレンダー加工機での加工性能を向上させることができる。
【0019】
前記ノンハロゲン樹脂としてはポリオレフィン樹脂が用いられるのが好ましい。ポリオレフィン樹脂を含有させることで床材表面の耐摩耗性、耐傷付き性及び耐汚染性を顕著に向上できる。
【0020】
前記ポリオレフィン樹脂としては高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンが用いられるのが好ましく、この場合には床材表面の耐摩耗性、耐傷付き性及び耐汚染性をさらに向上できる利点がある。
【0021】
前記表面樹脂層は、前記ポリオレフィン樹脂を25〜60重量%、前記化学構造中に極性基を有する改質樹脂を5〜40重量%、前記熱可塑性エラストマーを10〜40重量%、前記明色系導電剤を2〜10重量%含有しているのが好ましい。各成分の含有量が上記特定範囲に規定されているから、床材としての諸機能を何ら低下させることなく、上記の諸効果を確実に享受できるものとなる。
【0022】
前記改質樹脂としては、酢酸ビニル含有量が40〜80重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体が用いられるのが好ましく、これによりワックスの密着性が更に向上するのでワックスによるメンテナンスを一層良好に行うことができる。
【0023】
或いは、前記改質樹脂としては、芳香族変性した水素化テルペン樹脂又は/及びテルペンフェノール樹脂が用いられるのが好ましい。この場合にもワックスの密着性が更に向上するのでワックスによるメンテナンスを一層良好に行うことができる。
【0024】
前記熱可塑性エラストマーとしては、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー及びウレタン系熱可塑性エラストマーからなる群より選ばれる1種または2種以上の熱可塑性エラストマーが用いられるのが好ましい。この場合には、表面樹脂層の力学特性(引張強度等)と加工特性を向上させることができる。
【0025】
前記明色系導電剤としては、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテルにアルカリ金属塩等の金属塩類を溶解せしめたものが用いられているのが好ましい。この構成を採用すれば、床材としての帯電防止性を格段に向上させることができる。しかも少量の添加量で優れた帯電防止性が得られるから、経済的であるのは勿論のこと、床材としての諸機能(耐摩耗性、耐傷付き性等)を低下させることがない利点もある。更に、表面樹脂層を透明にすることも可能であり、意匠性をさらに高めることができる。
【0026】
また、前記表面樹脂層の下面側に、導電剤を含有し、樹脂成分として化学構造中に塩素原子を有しないノンハロゲン樹脂、熱可塑性エラストマー及び数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂を含有してなる裏面樹脂層が積層一体化されている構成を採用するのが更に好ましい。裏面樹脂層に数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂を含有せしめているから、柔軟性に優れたものとなし得て床材の施工性を向上させることができると共に、充填剤を多量に含有させることが可能となり床材としての寸法安定性を向上させることができる。
【0027】
中でも特に好ましいのは、前記表面樹脂層の下面側に、ポリオレフィン樹脂を10〜60重量%、熱可塑性エラストマーを10〜70重量%、数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂を10〜50重量%含有してなる樹脂成分100重量部に対して、充填剤を100〜350重量部、導電剤を5〜40重量部含有してなる裏面樹脂層が積層一体化された構成である。
【0028】
前記裏面樹脂層を構成する導電剤としては、ヨウ素吸着量200mg/g以上のカーボンブラックまたはポリオキシエチレンアルキルアミドエーテルにアルカリ金属塩等の金属塩類を溶解せしめたものが用いられるのが好ましい。このような構成を採用すれば、少量の添加量で優れた帯電防止性が得られるから経済的であるし、床材の諸機能を低下させることもない。
【0029】
前記裏面樹脂層の下面側に熱収縮性布が加熱溶融により積層一体化されて裏打層が形成されている場合には、積層時の加熱によって布に収縮しようとする歪みを残存せしめた状態で積層一体化されるので、床材の谷反り(縁部側が上方に反る)を効果的に防止することができる。
【0030】
前記裏打層には上下方向に貫通する貫通孔が形成され、この裏打層の下面における貫通孔の開口面積率が0.5〜10%である構成を採用するのが好ましい。このような構成を採用すれば、裏打層を設けた構成であっても優れた帯電防止性を確実に付与できる。
【0031】
或いは、前記裏打層の下面の少なくとも一部に導電性インクが塗布された構成を採用するのが好ましい。このような構成を採用すれば、裏打層を設けた構成であっても優れた帯電防止性を確実に付与できる。
【0032】
また、前記床材の全体厚さに対して表面から1〜50%の位置にガラス繊維層が積層されている構成を採用するのが好ましく、これにより床材の寸法安定性を向上できるし、谷反り発生も十分に防止できる。
【0033】
しかして、床材の体積抵抗値が1×105 〜1×1011Ω、かつ床材の表面抵抗値が1×105 〜1×1011Ωの範囲になるように構成されるのが良い。
【0034】
【発明の実施の形態】
この発明に係る帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材は、明色系導電剤を含有すると共に、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しないノンハロゲン樹脂、化学構造中に極性基を有する改質樹脂及び熱可塑性エラストマーを含有してなる表面樹脂層を備えていることを特徴とするものである。この発明の床材(1)としては、前記特徴を備えた表面樹脂層(2)のみからなる構成を採用しても良いが、好適な態様は、図1に示すように、前記特徴を備えた表面樹脂層(2)の下面側に裏面樹脂層(3)が積層一体化された構成である。
【0035】
前記表面樹脂層(2)を構成する明色系導電剤としては、これを配合した樹脂組成物が明色系になるものであってかつ導電性を付与できるものであれば特に限定されない。例えば高分子固体電解質、導電性金属酸化物、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテルにアルカリ金属塩等の金属塩類を溶解せしめたもの等を例示できる。
【0036】
前記導電性金属酸化物としては、特に限定されるものではないが、例えば酸化亜鉛、酸化錫、酸化銀、酸化チタン、酸化ジルコン、酸化アンチモン等が挙げられる。
【0037】
前記ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテルとしては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシエチレンオレイルアミドエーテル等が挙げられる。また、前記ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテルに溶解させる金属塩類を構成するカチオンとしては、例えばLi+ 、Na+ 、K+ 、Mg2+、Ca2+等が挙げられ、同金属塩類を構成するアニオンとしては、例えばCl- 、Br- 、F- 、I- 、NO3 -、SCN- 、ClO4 -、CF3SO3 - 、BF4 -、(CF3SO22-、(CF3SO23-等が挙げられる。
【0038】
前記表面樹脂層(2)を構成する化学構造中に塩素原子を有しない樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。中でも、ポリオレフィン樹脂を用いるのが好ましく、これにより床材(1)表面の耐摩耗性、耐傷付き性及び耐汚染性を顕著に向上できる。
【0039】
前記ポリオレフィン樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられ、特に好ましいのは高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンである。前記高密度ポリエチレンの密度は0.94〜0.97g/cm3 (JIS K6922)の範囲であるのが好ましく、前記高密度ポリエチレンのMFR(メルトフローレート値)は0.2〜10g/10分の範囲であるのが好ましい。
【0040】
前記極性基を有する改質樹脂としては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−メチルアクリレート無水マレイン酸共重合体(E−MA−MAH)等が挙げられる。これらの中でも、酢酸ビニル含有量が40〜80重量%のEVAを用いるのが好ましく、この場合にはワックスの密着性がさらに向上するのでワックスによるメンテナンスをより一層良好に行うことができる。
【0041】
或いは、前記改質樹脂としては、芳香族変性した水素化テルペン樹脂又は/及びテルペンフェノール樹脂が用いられる好ましく、この場合にもワックスの密着性がさらに向上するのでワックスによるメンテナンスをより一層良好に行うことができる利点がある。前記芳香族変性した水素化テルペン樹脂としては、例えばヤスハラケミカル製の「クリアロン K110」(商品名)を挙げることができ、また前記テルペンフェノール樹脂としては、例えばヤスハラケミカル製の「YSポリスターT130」(商品名)を挙げることができる。
【0042】
前記熱可塑性エラストマーとしては、例えばオレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー等が挙げられるが、これらの中でも、水素添加したスチレン系熱可塑性エラストマーを用いるのが好ましい。この水素添加したスチレン系熱可塑性エラストマーは、ポリオレフィン樹脂と分子レベルでは相溶しないが、ポリオレフィンに対し親和性がありポリオレフィンを十分に改質し得て、これにより表面樹脂層(2)の力学特性と加工特性を顕著に向上させることができる。
【0043】
前記表面樹脂層(2)の組成について特に好ましい構成は、前記ポリオレフィン樹脂を25〜60重量%、前記化学構造中に極性基を有する改質樹脂を5〜40重量%、前記熱可塑性エラストマーを10〜40重量%、前記明色系導電剤を2〜10重量%含有してなる構成である。改質樹脂の配合量が前記下限より少なくなるとワックスの密着性が低下するので好ましくないし、改質樹脂の配合量が前記上限より多くなると機械強度が低下するので好ましくない。また、熱可塑性エラストマーの配合量が前記下限より少なくなると耐摩耗性、耐傷付き性、耐衝撃性が低下する上に加工性も低下するので好ましくない。また、明色系導電剤の配合量が前記下限より少なくなると十分な導電性が得られなくなるので好ましくないし、明色系導電剤の配合量が前記上限より多くなってもこれ以上の導電性の向上は望めず徒にコストの増大を招くので好ましくない。
【0044】
前記表面樹脂層(2)には、充填剤を含有せしめても良い。この充填剤は、表面樹脂層(2)を構成する樹脂成分100重量部に対して10〜200重量部含有せしめるのが好ましい。前記充填剤としては、特に限定されるものではないが、例えば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、クレー、タルク、アルミナ、シリカ等が挙げられる。
【0045】
また、前記表面樹脂層(2)には、柄材を含有せしめても良い。柄材としては、公知のものを使用することができ、特に限定されるものではないが、熱硬化性尿素樹脂や熱可塑性ポリエステルからなる粒状物、セルロースやアルミニウムを主原料とした角状ないしフレーク状の柄チップ、あるいはセルロースを主原料とした針状からなるものが好適である。このような柄材を含有せしめることで、深みのある意匠表現も可能となる。また、これら柄材の代わりに或いは柄材と併用して着色顔料を混入せしめても良い。或いはまた、表面樹脂層(2)の表面に凹凸柄を形成しても良い。なお、表面樹脂層(2)の厚さは、通常100〜1000μmに設定される。更に、必要に応じて、床材(1)表面、即ち表面樹脂層(2)の上面に、明色系導電剤を含有した処理剤を塗工する等して皮膜(4)を形成しても良い(図2参照)。例えば耐摩耗性を向上させる観点から、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂を主成分とし、明色系導電剤を含有した皮膜(4)を表面樹脂層(2)上面に形成しても良い。なお、このような皮膜(4)は50μm以下の厚さに形成するのが一般的である。
【0046】
前記裏面樹脂層(3)としては、導電剤を含有し、樹脂成分として化学構造中に塩素原子を有しないノンハロゲン樹脂、熱可塑性エラストマー及び数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂を含有してなる構成が採用されるのが好ましい。数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂を含有した裏面樹脂層(3)が前記表面樹脂層(2)の下面側に積層一体化されることによって、柔軟性に優れたものとなし得て床材(1)の施工性を向上させることができる。また、数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂の含有により充填剤を多量に含有せしめるが可能となり、その結果床材(1)の寸法安定性が向上する。
【0047】
前記非晶性ポリα−オレフィン樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば非晶性ポリプロピレン樹脂、非晶性プロピレン−エチレン共重合体樹脂、非晶性プロピレン−ブテン−1共重合体樹脂等が挙げられる。
【0048】
前記裏面樹脂層(3)を構成する導電剤としては、どのような導電剤でも使用できるが、中でもヨウ素吸着量200mg/g以上のカーボンブラックまたはポリオキシエチレンアルキルアミドエーテルにアルカリ金属塩等の金属塩類を溶解せしめたものを用いるのが好ましい。なお、前記ヨウ素吸着量は、JIS K6217に準拠して求められる測定値である。
【0049】
前記裏面樹脂層(3)の組成について特に好ましい構成は、ポリオレフィン樹脂を10〜60重量%、熱可塑性エラストマーを10〜70重量%、数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂を10〜50重量%含有してなる樹脂成分100重量部に対して、充填剤を100〜350重量部、導電剤を5〜40重量部含有してなる構成である。
【0050】
前記裏面樹脂層(3)の下面側には熱収縮性布が加熱溶融により積層一体化されて裏打層(5)が積層一体化されているのが好ましい(図2参照)。熱収縮性布を用いているから、積層時の加熱によって布に収縮しようとする歪みを残存せしめた状態で裏打層(5)が一体的に積層されるので、床材(1)の谷反りが効果的に防止される。
【0051】
前記熱収縮性布としては、熱収縮性繊維からなる編布、織布、不織布等が挙げられる。具体的には、編織布としては例えば寒冷紗が挙げられ、不織布としては例えばポリプロピレン不織布、ポリエステル不織布、ナイロン不織布等が挙げられる。
【0052】
前記裏打層(5)には上下方向に貫通する貫通孔が形成されるのが好ましく、これにより裏打層を設けた構成であっても優れた帯電防止性を確実に付与できるものとなる。この裏打層(5)の下面における前記貫通孔の開口面積率は0.5〜10%の範囲であるのが好ましい。0.5%未満では床材の帯電防止性が低下する恐れがあるので好ましくないし、10%を超えるとカバーリング機能や谷反り防止効果が低下するので好ましくない。中でも、貫通孔の開口面積率は0.8〜8%の範囲であるのがより好ましく、特に好ましい範囲は1〜5%である。
【0053】
或いはまた、前記裏打層(5)の下面の少なくとも一部に導電性インクが塗布されている構成を採用するのが好ましく、これにより裏打層を設けた構成であっても優れた帯電防止性を確実に付与できるものとなる。例えば裏打層(5)の下面に、床材の敷設向きを示す矢印を導電性インクで塗布形成せしめた構成等が挙げられる。
【0054】
なお、前記表面樹脂層(2)、裏面樹脂層(3)のいずれにも、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、安定剤、光安定剤、難燃剤、着色剤等の各種添加剤を適宜含有せしめても良い。
【0055】
この発明の床材(1)では、床材の全体厚さに対して表面から1〜50%の任意の位置にガラス繊維層(6)を積層するのが好ましい(図2参照)。これにより、床材の寸法安定性を向上できるし、谷反り発生も十分に防止できる。特に好ましい位置は、床材(1)の全体厚さに対して表面から6〜30%の位置である。前記ガラス繊維層(6)の形態としては、例えば不織布、直交布等が挙げられるが、特にこれらに限定されない。
【0056】
この発明のノンハロゲン系床材(1)の厚さは、特に限定されないが、通常2〜5mmが一般的である。また、タイル状床材として構成しても良いし、シート状床材(例えば幅600〜2500mm程度の長尺シート等)として構成しても良く、その形状、大きさは特に限定されない。
【0057】
なお、この発明のノンハロゲン系床材(1)の製造方法としては、特に限定されず、例えば押出機等の公知の装置や、その他の公知の積層技術を用いて積層することにより製造できる。また、その積層順序も特に限定されない。
【0058】
【実施例】
次に、この発明の具体的実施例について説明する。
【0059】
<実施例1>
表1に示すように、高密度ポリエチレン(密度0.96g/cm3 、MFR1.0g/10分)50重量部、EVA(酢酸ビニル含量65重量%)25重量部、水素添加したスチレン系熱可塑性エラストマー20重量部、ポリオキシエチレンオレイルアミドエーテル(LiClO4 含有)5重量部、顔料1重量部からなる組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー成形機を用いて厚さ0.5mmの表面シート(表面樹脂層)を作成した。
【0060】
一方、ポリプロピレン樹脂20重量部、オレフィン系熱可塑性エラストマー30重量部、水素添加したスチレン系熱可塑性エラストマー20重量部、非晶性プロピレン−エチレン共重合体(数平均分子量6000)30重量部、ヨウ素吸着量250mg/gのカーボンブラック25重量部、炭酸カルシウム250重量部からなる組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー成形機を用いて厚さ0.7mmの裏面シート(裏面樹脂層)を6枚作成した。次いで、前記表面シートと裏面シート(6枚)をホットラミネート加工機を用いてラミネートして厚さ4.5mmの床材を得た。
【0061】
<実施例2〜23、比較例1>
各層の組成、厚さを表1〜3に示す条件とした以外は、実施例1と同様にして床材を得た。なお、芳香族変性した水素化テルペン樹脂としてはヤスハラケミカル製の「クリアロン K110」(商品名)を用い、テルペンフェノール樹脂としてはヤスハラケミカル製の「YSポリスターT130」(商品名)を用いた。
【0062】
【表1】
Figure 0003905043
【0063】
【表2】
Figure 0003905043
【0064】
【表3】
Figure 0003905043
【0065】
上記のようにして得られた各床材に対して、下記の試験を行った。これらの試験結果を表1〜3に示す。
【0066】
<帯電防止性評価>
JIS A1454に準拠して体積抵抗値、表面抵抗値を求めた。また、JIS L1023に準拠して人体帯電圧を求めた。
【0067】
<ワックス密着性評価>
JIS K6768に準拠して濡れ指数(mN/m)が36以上であるものを「◎」、35、34、33であるものを「○」、33、32、31であるものを「△」、30以下であるものを「×」とした。なお、上記評価が「◎」または「○」のものは、床材の上にワックスを塗布した後、ワックスの上からテープを貼り付けて剥がしてもワックスは床材の上に良好な状態に密着していたのに対し、評価が「×」のものではワックスは部分的に剥離していた。
【0068】
<耐摩耗性評価>
JIS A1453による建築材料及び建築構成部分の摩擦試験方法に準じて、各床材の表面に、所定の研磨紙を巻き付けた摩耗輪を使用し、テーパ摩耗試験機にて1000回転させ、摩耗減量(g)を測定した。摩耗減量が0.25g未満のものを「◎」とし、0.25〜0.30gのものを「○」とし、0.30〜0.32gのものを「△」とし、0.32gを超えるものを「×」とした。
【0069】
<加工性評価>
成形機で表面の荒れ、ロールへのプレートアウト等の成形不良を生じず、かつ一定の加工速度で安定して加工を行うことができたものを「◎」、加工速度を若干抑制することで成形不良を生じずに加工できるものを「○」、加工速度を大きく抑制することで成形不良を生じずに加工できるものを「△」、加工速度を抑制しても成形不良を生じて実生産に適さなかったものを「×」とした。
【0070】
<柔軟性評価>
四辺がそれぞれ50cm、厚さ4.5mmの正方形板状の試料の両端を手で持ち上げ、直径40cm、長さ70cmの円筒状の試験体の外周面に試料の中央部から接触するように押し当てた時、試料に変化なく試験体に密着させることができたものを「◎」、試料中央部領域は密着するものの端部が試験体に密着しなかったものを「○」、試料中央部が白化変色したものを「△」、試料に亀裂が生じたものを「×」とした。
【0071】
<回復性評価>
JIS A1454の高分子系張り床材の残留へこみ試験に準拠して、各床材に356Nの荷重を10分間加えた後、荷重を取り去って1時間静置し、残留へこみ量を測定した。残留へこみ量が8.0%未満のものを「◎」、8.0〜15.0%のものを「○」、15.0〜25.0%のものを「△」、25.0%を超えるものを「×」とした。
【0072】
<寸法安定性評価>
JIS A1454の高分子系張り床材の加熱による長さ変化試験に準拠して、各床材を80℃で6時間加熱した後、室内に1時間静置し、加熱前の長さに対する変化率を測定した。長さ変化率が0.25%未満のものを「◎」、0.25〜1.0%のものを「○」、1.0〜2.0%のものを「△」、2.0%を超えるものを「×」とした。
【0073】
表から明らかなように、この発明の実施例1〜23の床材は、帯電防止性、耐摩耗性、加工性、ワックス密着性、柔軟性、回復性、寸法安定性のいずれにも優れていた。これに対し、表面樹脂層に熱可塑性エラストマーを含有せしめていない比較例1では、加工性が劣っていた。
【0074】
更に、実施例1の床材について、NBS燃焼試験、防炎試験(消防法)を行った。これらの結果を表4に示す。
【0075】
なお、NBS燃焼試験法とは、密閉した発煙箱の中に試料を垂直に置き、その正面にあるヒーターから輻射熱を当てながらバーナーの炎も当て有炎燃焼させ、発煙箱中に発生した煙に対して光電管により光透過率を測定し、この光透過率(T)から下記算出式に基づいて煙濃度(Ds)を算出するものである。
【0076】
Ds=132log(100/T)
試験開始後4分のDs値および最大Ds値を求めた。更に、発煙箱中のガスをテフロン(登録商標)バッグに採取し、発生ガス分析を行った。
【0077】
【表4】
Figure 0003905043
【0078】
表4から明らかなように、この発明の床材は、燃焼時の発煙性が低く、有毒ガスも殆ど発生しないことを確認できた。
【0079】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、燃焼時の有毒ガスの発生が少なく、防災面で好都合であると共に環境保護にも十分に貢献できる。また、導電剤として明色系のものを用いているから、デザインの自由度が制限されることが全くなく意匠性に優れた床材を提供できる。また、ポリオレフィン樹脂を含有させているので床材表面の耐摩耗性、耐傷付き性及び耐汚染性を顕著に向上できると共に、極性基を有する改質樹脂を含有させているので床材表面の濡れ性を向上できてワックスの密着性が非常に良くなりワックスによるメンテナンスを一層良好に行うことができる。更に、熱可塑性エラストマーを含有させているので表面樹脂層の表面濡れ性を一層向上させることができると共に樹脂全体の分散性も向上させることができる。また、熱可塑性エラストマーを含有させることで、樹脂全体の親和性を向上させつつ溶融粘度を上げる効果があり、これにより加工性を向上させることができる。
【0080】
請求項2に係る発明によれば、床材表面の耐摩耗性、耐傷付き性及び耐汚染性を顕著に向上できる。
【0081】
請求項3に係る発明によれば、床材表面の耐摩耗性、耐傷付き性及び耐汚染性をさらに向上できる。
【0082】
請求項4の発明では、各成分の含有量が特定範囲に規定されているから、上記の諸効果を十分に享受できるものとなる。
【0083】
請求項5、6に係る発明によれば、ワックスの密着性がさらに向上するのでワックスによるメンテナンスを一層良好に行うことができる。
【0084】
請求項7に係る発明によれば、力学特性(引張強度等)と加工特性を向上させることができる。
【0085】
請求項8に係る発明によれば、床材としての帯電防止性を格段に向上させることができる。しかも少量の添加量で優れた帯電防止性が得られるから、経済的であるし、床材としての諸機能(耐摩耗性、耐傷付き性等)を低下させることがない。更に、表面樹脂層を透明にすることも可能であり、意匠性をさらに高めることができる。
【0086】
請求項9に係る発明によれば、床材の寸法安定性を向上できると共に施工性も向上させることができる。
【0087】
請求項10に係る発明によれば、前記寸法安定性及び施工性向上効果をさらに高めることができる。
【0088】
請求項11に係る発明によれば、少量の添加量で優れた帯電防止性が得られるから経済的であるし、床材の諸機能を低下させることもない。
【0089】
請求項12に係る発明によれば、床材の谷反りを効果的に防止できる。
【0090】
請求項13、14に係る発明によれば、裏打層を設けた構成であっても優れた帯電防止性を確実に付与できる。
【0091】
請求項15に係る発明によれば、床材の寸法安定性を一層向上できるし、谷反り発生も十分に防止できる。
【0092】
請求項16に係る発明によれば、特に優れた帯電防止性を備えた床材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る床材を示す断面図である。
【図2】他の実施形態に係る床材を示す断面図である。
【符号の説明】
1…床材
2…表面樹脂層
3…裏面樹脂層
5…裏打層
6…ガラス繊維層

Claims (16)

  1. 明色系導電剤を含有すると共に、樹脂成分として化学構造中に塩素原子を有しないノンハロゲン樹脂、化学構造中に極性基を有する改質樹脂及び熱可塑性エラストマーを含有してなる表面樹脂層を備えていることを特徴とする帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  2. 前記ノンハロゲン樹脂としてポリオレフィン樹脂が用いられている請求項1に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  3. 前記ポリオレフィン樹脂として高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンが用いられている請求項2に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  4. 前記表面樹脂層は、前記ポリオレフィン樹脂を25〜60重量%、前記化学構造中に極性基を有する改質樹脂を5〜40重量%、前記熱可塑性エラストマーを10〜40重量%、前記明色系導電剤を2〜10重量%含有してなる請求項2または3に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  5. 前記改質樹脂として、酢酸ビニル含有量が40〜80重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体が用いられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  6. 前記改質樹脂として、芳香族変性した水素化テルペン樹脂又は/及びテルペンフェノール樹脂が用いられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  7. 前記熱可塑性エラストマーとして、オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー及びウレタン系熱可塑性エラストマーからなる群より選ばれる1種または2種以上の熱可塑性エラストマーが用いられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  8. 前記明色系導電剤として、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテルにアルカリ金属塩等の金属塩類を溶解せしめたものが用いられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  9. 前記表面樹脂層の下面側に、導電剤を含有し、樹脂成分として化学構造中に塩素原子を有しないノンハロゲン樹脂、熱可塑性エラストマー及び数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂を含有してなる裏面樹脂層が積層一体化されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  10. 前記表面樹脂層の下面側に、ポリオレフィン樹脂を10〜60重量%、熱可塑性エラストマーを10〜70重量%、数平均分子量が20000以下の非晶性ポリα−オレフィン樹脂を10〜50重量%含有してなる樹脂成分100重量部に対して、充填剤を100〜350重量部、導電剤を5〜40重量部含有してなる裏面樹脂層が積層一体化されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  11. 前記裏面樹脂層を構成する導電剤として、ヨウ素吸着量200mg/g以上のカーボンブラックまたはポリオキシエチレンアルキルアミドエーテルにアルカリ金属塩等の金属塩類を溶解せしめたものが用いられている請求項9または10に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  12. 前記裏面樹脂層の下面側に熱収縮性布が加熱溶融により積層一体化されて裏打層が形成されている請求項9〜11のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  13. 前記裏打層に上下方向に貫通する貫通孔が形成され、この裏打層の下面における前記貫通孔の開口面積率が0.5〜10%である請求項12に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  14. 前記裏打層の下面の少なくとも一部に導電性インクが塗布されている請求項12に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  15. 前記床材の全体厚さに対して表面から1〜50%の位置にガラス繊維層が積層されている請求項1〜14のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
  16. 床材の体積抵抗値が1×105 〜1×1011Ωであり、かつ床材の表面抵抗値が1×105 〜1×1011Ωである請求項1〜15のいずれか1項に記載の帯電防止性に優れたノンハロゲン系床材。
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