JP3904978B2 - 両面画像読取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やスキャナなどとして好適に実現され、シート状の原稿を原稿台ガラスなどの案内支持手段上を搬送しつつ、2つの読取り手段が表裏それぞれの面の画像を読取るようにした両面画像読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記両面画像読取り装置は、前記シート状の原稿を前記案内支持手段上を1回通過させるだけで、該原稿の表裏両面の画像を読取ることができる。このため、前記両面画像読取り装置は、前記原稿搬送を行うADF(自動原稿搬送装置)に原稿を裏返すための反転搬送路を設ける必要がなく、該ADFを簡略化することができ、また読取りに要する時間を短縮することができ、さらにまた原稿へのダメージが少ないなどの多くの利点を有している。
【0003】
そこで、このような両面画像読取り装置の典型的な従来技術として、特開平4−234258号が挙げられる。しかしながら、この従来技術は、単純に2つの光学読取り手段を備えるもので、大型化したり、コストが嵩むという問題があり、他の従来技術として、特開平11−27444号が提案された。
【0004】
図6は、その従来技術の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。この従来技術では、複写機に従来から使用されており、原稿台ガラス51の下方に配置されるCCD(電荷結合素子)光学読取り手段52を所定位置で固定して、前記ADFで原稿53を搬送しつつ、該原稿53の表面を読取る構成に加えて、ファクシミリ装置などで従来から使用されており、小型で省スペースなCIS(密着型イメージセンサ)54を、さらに前記原稿台ガラス51の上方に設けて、該原稿53の裏面を読取ることで、両面画像の読取りを実現している。
【0005】
しかしながら、原稿搬送路が長くなると、装置本体が大型化するので、前記CCD光学読取り手段52による第1の読取り位置と、前記CIS54による第2の読取り位置との間隔は、20〜30mm程度に近接して配置されている。このため、CCD光学読取り手段52およびCIS54におけるそれぞれの読取り用の照射光が前記原稿台ガラス51を伝播し、隣接する他方の読取り手段に影響を与えてしまう。すなわち、CCD光学読取り手段52側では、原稿53の表面の画像が白飛びし、CIS54側では、原稿53の裏面の画像が透かして見える裏映りを生じ、特に同レベルの漏光では、裏映りの影響が大きい。
【0006】
このような問題を解決するために、従来では、光源からの光量の制御や、読取られた原稿の表裏両面の画像を一部補正するなどして、他方の読取り手段の照射光による影響が抑制されている。しかしながら、そのような対策にも限度があり、これらの対策を無理に行うと、読取られた画像の画質に悪影響を及ぼしてしまう虞がある。
【0007】
そこで、そのような問題を解決することができるさらに他の従来技術として、特開平11−32164号公報に開示の両面画像読取り装置が挙げられる。図7は、その従来技術の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。図7において、上述の図6の構成に対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。この従来技術も、前記図6の特開平11−27444号と同様に、CCD光学読取り手段52およびCIS54の2つの読取り手段を隣接配置して、コンパクトな構成で、原稿53の表裏両面を読取っている。
【0008】
この従来技術で注目すべきは、先ずCIS54で原稿53の裏面を読取り、続いてCCD光学読取り手段52で原稿53の表面を読取るのであるけども、前記原稿台ガラス51はCCD光学読取り手段52にだけ対応して設けられており、CIS54の背後側には、金属などから成る背面板55が設けられている。こうして、前記原稿台ガラス51による照明光の伝播を防いで、上述のような光量の制御や、画像の補正などの特殊な対策によることなく、前記白飛びや裏映りを防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのような従来技術では、読取り手段に対向して原稿を案内する案内支持手段の材質が異なるので、摩擦係数μの違いによって、原稿の安定した搬送を保証できないという問題がある。特に、原稿は、装置の利用環境によって種々の種類のものの使用が予測され、それら総ての種類の原稿に対して安定した搬送を保証するとなると、トルクやタイミング等の搬送系の設定が困難である。
【0010】
本発明の目的は、安定した原稿の搬送を維持しつつ、それぞれの読取り用の照明光の影響を除去することができる両面画像読取り装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の両面画像読取り装置は、シート状の原稿が透光性を有する板状の案内支持手段によって案内され、一方の面の画像を読取る読取り手段が前記案内支持手段に対して原稿とは反対側の面から臨んで前記案内支持手段を透過した原稿画像を読取り、他方の面の画像を読取る読取り手段が前記案内支持手段に対して原稿と同じ側の面から臨んで直接原稿画像を読取ることで、前記原稿の表裏両面の画像を読取るようにした両面画像読取り装置において、前記案内支持手段は、搬送方向の相対的に上流側に配置される第1の読取り手段と、下流側に配置される第2の読取り手段との間で、分断または前記原稿とは反対側の面から溝が形成されていることを特徴とする。
【0012】
上記の構成によれば、原稿搬送路に2つの読取り手段を略対向配置し、それらの間を原稿を通過させることで、1回の読取り走査で、原稿の表裏両面の画像を読取るようにした画像読取り装置において、原稿台ガラスなどの1枚の板状の案内支持手段に対して、第1の読取り手段と第2の読取り手段との間で、主走査方向、すなわち原稿の搬送方向とは垂直な方向に切れ目を入れて分断する。または、前記原稿とは反対側の面に溝を形成する。すなわち、少なくとも前記原稿とは反対側の面で分断する。
【0013】
したがって、2つの読取り手段には相互に等しい搬送条件(主に摩擦係数μ)となる案内支持手段、具体的には、同一の材質で、同一の表面の粗さ等の案内面の状態が同一の案内支持手段が臨み、安定した原稿の搬送を維持しつつ、それぞれの読取り用の照射光を分断面で反射させ、他方の読取り手段に影響を及ぼさないようにすることができる。
【0014】
また、本発明の両面画像読取り装置は、原稿搬送路を搬送されてゆくシート状の原稿に対して、2つの読取り手段が表裏それぞれの面に臨み、前記原稿搬送路の1回の通過で前記原稿の表裏両面の画像を読取るようにした両面画像読取り装置において、前記原稿の搬送方向の相対的に上流側に配置される第1の読取り手段に対向する第1の案内支持手段の案内面と、下流側に配置される第2の読取り手段に対向するとともに、前記第1の案内支持手段よりも下流側に位置し、当該第1の案内支持手段と分断されている第2の案内支持手段の案内面とが、相互に等しい搬送条件に形成されていることを特徴とする。
【0015】
上記の構成によれば、原稿搬送路に2つの読取り手段を略対向配置し、それらの間を原稿を通過させることで、1回の読取り走査で、原稿の表裏両面の画像を読取るようにした画像読取り装置において、原稿台ガラスなどの前記読取り手段に対向する案内支持手段を、第1の読取り手段に対応した第1の案内支持手段と、第2の読取り手段に対応した第2の案内支持との2つ設け、それらの間で、案内面の搬送条件(主に摩擦係数μ)が相互に等しくなるように形成する。具体的には、たとえば同一の材質で、同一の表面の粗さ等の該案内面の状態を同一にする。
【0016】
したがって、安定した原稿の搬送を維持しつつ、それぞれの読取り用の照射光をそれぞれの案内支持手段の端面で反射させ、他方の読取り手段に影響を及ぼさないようにすることができる。
【0017】
さらにまた、本発明の両面画像読取り装置は、前記第1の案内支持手段と前記第2の案内支持手段との間には、遮光部材が設けられていることを特徴とする。
【0018】
上記の構成によれば、2つの案内支持手段の間に遮光部材を設け、その遮光部材によって、他の読取り手段の読取り用の照射光を確実に遮断するので、特に案内支持手段に対して原稿と同じ側の面から臨んで直接原稿画像を読取る読取り手段での裏映りの防止に効果的であり、前記他方の読取り手段の照射光による影響を一層小さくすることができる。
【0019】
また、本発明の両面画像読取り装置では、前記第1および第2の案内支持手段の少なくとも一方には、他方の案内支持手段と隣接する端面に粗面処理が施されていることを特徴とする。
【0020】
上記の構成によれば、2つの案内支持手段の少なくとも一方の隣接する端面に粗面処理を施すので、他方の読取り手段の読取り用の照射光は、その粗面処理された端面で反射あるいは散乱される。
【0021】
したがって、特に案内支持手段に対して原稿と同じ側の面から臨んで直接原稿画像を読取る読取り手段での裏映りの防止に効果的であり、前記他方の読取り手段の照射光による影響を一層小さくすることができる。また、遮光部材を用いずに同様の効果を得ることができ、組立て作業や、製造コストの面から有効である。
【0022】
さらにまた、本発明の両面画像読取り装置は、相互に隣接する2つの読取り手段の少なくとも一方において、読取り用の照射光の放射方向が互いの離反方向であることを特徴とする。
【0023】
上記の構成によれば、前記2つの読取り手段の少なくとも一方において、読取り用の照射光を放射する光源の向きが、他方の読取り手段とは反対方向となるようにする。
【0024】
したがって、相互に隣接する他方の読取り手段の光源からの照明光の影響を小さくすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1の形態について、図1および図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0026】
図1は、本発明の実施の第1の形態の両面画像読取り装置1の全体構成を示す縦断面図である。この両面画像読取り装置1は、大略的に、光学系2と、その上方に配置されるADF3とを備えて構成されており、前記複写機やファクシミリ装置のスキャナ装置として用いられる。
【0027】
前記光学系2は、第1の読取り手段であるCCD読取りユニット11を備えて構成され、原稿台ガラス12上に載置され、平面支持された原稿の画像を、光源ユニット13およびミラーユニット14によって、固定位置に設けられた前記CCD読取りユニット11に結像し、読取りを行う。前記CCD読取りユニット11は、結像レンズ11aおよびCCDイメージセンサ11bなどを備えて構成される。前記光源ユニット13は、光源13aと、その光源13aからの読取り用の照明光を前記原稿台ガラス12上の所定の読取り位置に集光するミラー13bと、原稿からの反射光のみを通過させるスリット13cと、前記スリット13cを通過した光の光路を90°変更するミラー13dとを備えて構成される。前記ミラーユニット14は、前記光源ユニット13からの光の光路を180°変更する一対のミラー14a,14bとを備えて構成される。前記光源ユニット13の速度をVとすると、ミラーユニット14はV/2の速度で、参照符13e,13f;14c等で示するように矢符15方向(副走査方向)に変位してゆくことによって、原稿画像を読取ることができる。
【0028】
また、この光学系2には、前記原稿台ガラス12から前記副走査方向に離間して、後述するように本発明が特徴とするもう1枚の原稿台ガラス16が設けられている。前記光源ユニット13は、この原稿台ガラス16の下方まで変位して静止した状態で、該原稿台ガラス16上を搬送されてゆく原稿の一方の面(以下、こちらを表面とする)の画像を読取ることができる。その搬送された原稿の出口付近には、排紙トレイ17が設けられている。
【0029】
一方、ADF3は、第2の読取り手段であるCIS21を備えて構成され、原稿載置トレイ22上に積層状態で載置された原稿を1枚ずつ取り込んでゆき、該CIS21で、その原稿の他方の面(以下、こちらを裏面とする)の画像を読取る。このため、大略的に、各種のローラR1〜R10、センサS1〜S6、湾曲搬送経路23およびレジスト・斜行補正領域24をさらに備えて構成されている。
【0030】
前記原稿載置トレイ22は、電動トレイであり、アクチュエータS1aおよびセンサ本体S1bから成る原稿載置センサS1によって前記原稿載置トレイ22に原稿がセットされたことを検知すると、所定のタイミングで該原稿載置トレイ22の上昇が開始され、積載された原稿束の最上面原稿が、アーム25によって昇降変位自在に支持されているピックアップローラR1を押し上げ、そのことがセンサS2によって検知されると、前記上昇が一旦停止し、この状態で待機状態となる。
【0031】
なお、前記原稿載置トレイ22に原稿がセットされて上述のように該原稿載置トレイ22が上昇して待機状態となった後、所定時間放置された場合は、所定のレベルまで該原稿載置トレイ22は降下して待機する。
【0032】
そして、原稿の給紙開始信号が入力されると、前記給紙ローラR1が回転駆動され、前記原稿束の最上面原稿から順次取込まれる。前記給紙ローラR1の下流側には、原稿捌きローラR2および原稿捌き板26が配置されており、前記原稿捌き板26はばね27によって前記原稿捌きローラR2側に付勢されている。したがって、前記給紙ローラR1によって複数枚の原稿が取込まれても、原稿捌きローラR2に密着している最上面原稿のみが取込まれ、湾曲搬送経路23へと搬送される。原稿が前記原稿捌きローラR2で確実に分離供給されたか否かは、アクチュエータS3aおよびセンサ本体S3bから成るセンサS3によって検知される。そして、所定のタイミングで、下流側の前記湾曲搬送経路23へと導かれる。
【0033】
前記湾曲搬送経路23では、原稿は搬送ローラR3〜R7によって搬送され、無理なく導かれてきているか否かは、アクチュエータS4aおよびセンサ本体S4bから成り、該湾曲搬送経路23からの排出を検知するセンサS4によって検知される。前記湾曲搬送経路23は、あらゆる種類の原稿の安定供給をメーカーが保証できる曲率となっており、読取り可能な原稿の内、最も厚い、すなわち最も腰のある原稿を円滑に搬送できる曲率となっている。
【0034】
前記湾曲搬送経路23から排出された原稿はレジスト・斜行補正領域24に搬送され、その先端が該レジスト・斜行補正領域24の出口付近にあるレジストローラR8,R9の手前に配置されたセンサS5によって検知されると、前記レジストローラR8,R9を停止させた状態で所定時間上流側からの搬送力でもって衝突させ、レジストおよび斜行の補正が行われる。前記センサS5は、アクチュエータS5aおよびセンサ本体S5bから成る。
【0035】
前記レジスト・斜行補正領域24は、前記湾曲搬送経路23の最終の搬送ローラR6,R7の対から前記レジストローラR8,R9の対までの該レジスト・斜行補正領域24において、上述のようなレジストおよび斜行の補正を行えるよう、これらのローラR6,R7;R8,R9間で原稿の状態がほぼ直線となり、搬送経路のガイド面から極力フリーとなるように考慮されている。これは、特に厚手の原稿などの腰のある原稿を搬送処理する場合に効果的であり、原稿が湾曲した状態、すなわち湾曲した原稿の側面が搬送ガイドの一部に圧接している状態でのレジストおよび斜行を補正することは困難であるから、前述のように極力搬送経路のガイド面からフリーとして摩擦を抑えようとしたものである。
【0036】
なお、前記ローラR6,R7;R8,R9間の距離は、原稿送り装置として処理することが可能な原稿の中で、最も小さな原稿の搬送方向の長さが最低限設定されていればよい。すなわち、湾曲搬送経路23に残っている原稿の後端部分が少ない程、原稿のレジストおよび斜行の補正がスムーズに行えることとなる。
【0037】
次に、ここでレジストおよび斜行の補正が行われた原稿は、所定のタイミングで搬送が再開され、原稿の表面を露光走査するための第1の読取り位置へと導かれる。さらに、引続き原稿の裏面を露光走査するための第2の読取り位置を通過する。前記第1の読取り位置へは前記光源ユニット13が臨み、前記第2の読取り位置へは前記CIS21が臨んでいる。
【0038】
そして、原稿の表裏両面の画像を読取られた原稿は、排出ローラR10,R11(排出ローラR11は光学系2側に設けられている)によって原稿排出点よりも低い位置にある該原稿読取り装置1の側面に支持された前記排紙トレイ17上へと排出される。この原稿の排出動作の確認は、アクチュエータS6aおよびセンサ本体S6bから成るセンサS6によって検知される。
【0039】
以上の動作が、原稿載置トレイ22上にセットされた原稿がなくなるまで繰返され、読取りが完了した原稿はすべて排紙トレイ17上に順次排出される。ここで、排紙トレイ17上に排出された原稿は、該排紙トレイ17上において前記原稿載置トレイ22に覆われることもなく、操作者は簡単に目視による確認が行えるとともに、該排紙トレイ17上から処理後の原稿を取出す操作も簡単に行える。
【0040】
また、前記原稿載置トレイ22は、原稿が順次給紙される毎に原稿束の高さが下がってくるので、前記給紙ローラR1の位置が下がった分だけ上昇して、常に原稿束の最上面と該給紙ローラR1とが所定の状態を保てるように監視されている。この原稿載置トレイ22の動きは、センサS2の出力をレベル信号として処理することで制御されている。
【0041】
さらに、前記原稿載置トレイ22は、上述したように安定した原稿の搬送を保証できるように設定された湾曲搬送経路23によって必然的に形成される該湾曲搬送経路23の入口側と出口側との高さの範囲内で上下できるようになっており、この上下方向に変位することによって、大量の原稿の載置が可能になるとともに、該原稿載置トレイ22上に載置された大量の原稿の最上面を前記湾曲搬送経路23の入口へと給紙可能な状態まで上昇させ、順次給紙するようになっている。
【0042】
図2は、上述のように構成される両面画像読取り装置1における両面原稿の読取り領域付近、すなわち前記原稿台ガラス16付近の構成を概略的に示す断面図である。この図2において、図1に対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。前記ADF3によって前記原稿台ガラス16上を原稿31が搬送方向32に搬送され、先ず前記原稿台ガラス16の下方に配置されたCCD読取りユニット11によって、該原稿台ガラス16を透過した表面の画像が読取られ、続いて該原稿台ガラス16の上方に配置されたCIS21によって、前記原稿31の裏面の画像が直接読取られることで、両面画像の読取りを実現する点は前記図6の構成と同様である。
【0043】
注目すべきは、本発明では、前記原稿台ガラス16が、1枚の板状のガラスを、主走査方向、すなわち前記搬送方向32とは垂直な方向に切れ目を入れて分断することで、CCD読取りユニット11に対向した第1の案内支持部16aと、前記CIS21に対向した第2の案内支持部16bとに分断されて構成されていることである。
【0044】
したがって、2つの読取り手段には相互に等しい搬送条件(主に摩擦係数μ)となる案内支持部16a,16b、具体的には、同一の材質で、同一の表面の粗さ等の案内面の状態が同一の案内支持部が臨み、原稿31の安定した搬送を維持しつつ、それぞれの読取り用の照射光を分断面16A,16Bで反射させ、他方の読取り手段に影響を及ぼさないようにすることができる。これによって、CCD読取りユニット11側での白飛びや、CIS21側での裏映りを防止することができ、特に裏映りの防止には効果的である。なお、前記原稿台ガラス16の分断面16A,16Bには、原稿31が引掛からないようにするために、Rを付けたり、面取りを施すことが望ましい。
【0045】
また、CIS21は、前記搬送方向32の上流側に読取り用の照明光を放射する光源21aが設けられ、下流側に読取りを行うCCDラインイメージセンサ21bが設けられた構造となっている。したがって、光源21aからの照射光の放射方向は、CCD読取りユニット11から離反してゆく方向になり、前記CCD読取りユニット11に対する該光源21aからの照明光の影響を小さくすることができる。
【0046】
本発明の実施の第2の形態について、図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0047】
図3は、本発明の実施の第2の形態の両面画像読取り装置における両面原稿の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。この図3において、図2に対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。なお、本両面画像読取り装置の全体構成は、たとえば前述の図1と同様の構成で実現することができ、その説明は省略する。
【0048】
注目すべきは、この両面画像読取り装置では、前記原稿台ガラス16の案内支持部16a,16b間に、遮光部材33が設けられていることである。したがって、前記分断面16A,16Bを通過する照射光を確実に遮断するので、前記他方の読取り手段への影響を一層小さくすることができ、特に前記裏映りの防止には効果的である。
【0049】
本発明の実施の第3の形態について、図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0050】
図4は、本発明の実施の第3の形態の両面画像読取り装置における両面原稿の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。この図4においても、図2および図3に対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。なお、本両面画像読取り装置も、その全体構成は前述の図1と同様の構成で実現することができ、その説明は省略する。
【0051】
注目すべきは、この両面画像読取り装置では、原稿台ガラス36の少なくとも一方の案内支持部(図4では参照符36aで示す)において、隣接する分断面36Aに、梨地処理などの粗面処理が施されていることである。したがって、前記他方の読取り手段からの読取り用の照射光は、その粗面処理された端面で反射あるいは散乱される。このようにしてもまた、分断面36A,16Bを通過する照射光を抑制することができる。また、上述の遮光部材33を用いることなく、同様の効果を得ることができ、組立て作業や、製造コストの面から有効である。
【0052】
本発明の実施の第4の形態について、図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0053】
図5は、本発明の実施の第4の形態の両面画像読取り装置における両面原稿の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。この図5においても、図2〜図4に対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。
【0054】
注目すべきは、この両面画像読取り装置では、原稿台ガラス46が、1枚の板状のガラスに、原稿31とは反対側の面から、主走査方向、すなわち前記搬送方向32とは垂直な方向に、切れ目を入れて溝47が形成されて成ることである。これによって、該原稿台ガラス46は、前記原稿31とは反対側の面、すなわちCCD読取りユニット11側の面で、該CCD読取りユニット11に対向した第1の案内支持部46aと、前記CIS21に対向した第2の案内支持部46bとに分断されて構成されている。
【0055】
したがって、前記図2〜図4で示す各両面画像読取り装置と同様の効果を得ることができるとともに、原稿31の案内は連続しており、原稿31のさらに安定した搬送を実現することができる。
【0056】
また、前記溝47にインクなどを流込んで固化させることで、前記遮光部材33と同様の効果を得ることもできる。
【0057】
【発明の効果】
本発明の両面画像読取り装置は、以上のように、原稿搬送路に2つの読取り手段を略対向配置し、それらの間を原稿を通過させることで、1回の読取り走査で、原稿の表裏両面の画像を読取るようにした画像読取り装置において、原稿台ガラスなどの1枚の板状の案内支持手段に対して、第1の読取り手段と第2の読取り手段との間で、主走査方向、すなわち原稿の搬送方向とは垂直な方向に切れ目を入れて分断する。または、前記原稿とは反対側の面に溝を形成する。すなわち、少なくとも前記原稿とは反対側の面で分断する。
【0058】
それゆえ、2つの読取り手段には相互に等しい搬送条件(主に摩擦係数μ)となる案内支持手段、具体的には、同一の材質で、同一の表面の粗さ等の案内面の状態が同一の案内支持手段が臨み、安定した原稿の搬送を維持しつつ、それぞれの読取り用の照射光を分断面で反射させ、他方の読取り手段に影響を及ぼさないようにすることができる。
【0059】
また、本発明の両面画像読取り装置は、以上のように、原稿搬送路に2つの読取り手段を略対向配置し、それらの間を原稿を通過させることで、1回の読取り走査で、原稿の表裏両面の画像を読取るようにした画像読取り装置において、原稿台ガラスなどの前記読取り手段に対向する案内支持手段を、第1の読取り手段に対応した第1の案内支持手段と、第2の読取り手段に対応した第2の案内支持との2つ設け、それらの間で、案内面の搬送条件(主に摩擦係数μ)が相互に等しくなるように形成する。具体的には、たとえば同一の材質で、同一の表面の粗さ等の該案内面の状態を同一にする。
【0060】
それゆえ、安定した原稿の搬送を維持しつつ、それぞれの読取り用の照射光をそれぞれの案内支持手段の端面で反射させ、他方の読取り手段に影響を及ぼさないようにすることができる。
【0061】
さらにまた、本発明の両面画像読取り装置は、以上のように、前記第1の案内支持手段と前記第2の案内支持手段との間に、遮光部材を設け、その遮光部材によって、他の読取り手段の読取り用の照射光を確実に遮断する。
【0062】
それゆえ、特に案内支持手段に対して原稿と同じ側の面から臨んで直接原稿画像を読取る読取り手段での裏映りの防止に効果的であり、前記他方の読取り手段の照射光による影響を一層小さくすることができる。
【0063】
また、本発明の両面画像読取り装置は、以上のように、2つの案内支持手段の少なくとも一方の隣接する端面に粗面処理を施す。
【0064】
それゆえ、他方の読取り手段の読取り用の照射光は、その粗面処理された端面で反射あるいは散乱され、特に案内支持手段に対して原稿と同じ側の面から臨んで直接原稿画像を読取る読取り手段での裏映りの防止に効果的であり、前記他方の読取り手段の照射光による影響を一層小さくすることができる。また、遮光部材を用いずに同様の効果を得ることができ、組立て作業や、製造コストの面から有効である。
【0065】
さらにまた、本発明の両面画像読取り装置は、以上のように、前記2つの読取り手段の少なくとも一方において、読取り用の照射光を放射する光源の向きが、他方の読取り手段とは反対方向となるようにする。
【0066】
それゆえ、相互に隣接する他方の読取り手段の光源からの照明光の影響を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の両面画像読取り装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】図1で示す両面原稿読取り装置における両面原稿の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。
【図3】本発明の実施の第2の形態の両面画像読取り装置における両面原稿の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。
【図4】本発明の実施の第3の形態の両面画像読取り装置における両面原稿の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。
【図5】本発明の実施の第4の形態の両面画像読取り装置における両面原稿の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。
【図6】典型的な従来技術の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。
【図7】他の従来技術の読取り領域付近の構成を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 両面画像読取り装置
2 光学系
3 ADF
11 CCD読取りユニット(第1の読取り手段)
11a 結像レンズ
11b CCDイメージセンサ
12 原稿台ガラス
13 光源ユニット
13a 光源
14 ミラーユニット
16,36,46 原稿台ガラス(案内支持手段)
16a,36a,46a 第1の案内支持部
16b,46b 第2の案内支持部
16A,36A;16B 分断面
17 排紙トレイ
21 CIS(第2の読取り手段)
21a 光源
21b CCDラインイメージセンサ
22 原稿載置トレイ
23 湾曲搬送経路
24 レジスト・斜行補正領域
26 原稿捌き板
31 原稿
32 搬送方向
33 遮光部材
47 溝
R1 ピックアップローラ
R2 原稿捌きローラ
R3〜R7 搬送ローラ
R8,R9 レジストローラ
R10,R11 排出ローラ
S1 原稿載置センサ
S2〜S6 センサ

Claims (5)

  1. シート状の原稿が透光性を有する板状の案内支持手段によって案内され、一方の面の画像を読取る読取り手段が前記案内支持手段に対して原稿とは反対側の面から臨んで前記案内支持手段を透過した原稿画像を読取り、他方の面の画像を読取る読取り手段が前記案内支持手段に対して原稿と同じ側の面から臨んで直接原稿画像を読取ることで、前記原稿の表裏両面の画像を読取るようにした両面画像読取り装置において、
    前記案内支持手段は、搬送方向の相対的に上流側に配置される第1の読取り手段と、下流側に配置される第2の読取り手段との間で、分断または前記原稿とは反対側の面から溝が形成されていることを特徴とする両面画像読取り装置。
  2. 原稿搬送路を搬送されてゆくシート状の原稿に対して、2つの読取り手段が表裏それぞれの面に臨み、前記原稿搬送路の1回の通過で前記原稿の表裏両面の画像を読取るようにした両面画像読取り装置において、
    前記原稿の搬送方向の相対的に上流側に配置される第1の読取り手段に対向する第1の案内支持手段の案内面と、下流側に配置される第2の読取り手段に対向するとともに、前記第1の案内支持手段よりも下流側に位置し、当該第1の案内支持手段と分断されている第2の案内支持手段の案内面とが、相互に等しい搬送条件に形成されていることを特徴とする両面画像読取り装置。
  3. 前記第1の案内支持手段と前記第2の案内支持手段との間には、遮光部材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の両面画像読取り装置。
  4. 前記第1および第2の案内支持手段の少なくとも一方には、他方の案内支持手段と隣接する端面に粗面処理が施されていることを特徴とする請求項2記載の両面画像読取り装置。
  5. 相互に隣接する2つの読取り手段の少なくとも一方において、読取り用の照射光の放射方向が互いの離反方向であることを特徴とする請求項1または2記載の両面画像読取り装置。
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