JP2015023395A - 自動搬送読取装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

自動搬送読取装置およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Hiroshi Kubo
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真也 北岡
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武志 赤井
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Fumiyuki Heiji
史行 瓶子
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Abstract

【課題】原稿の裏面読み取りにCISを用いるADFにおいて、コストアップを招くことなしに、異常画像の発生を抑止できるようにする。【解決手段】例えば、ジャム紙の除去や清掃のために開閉可能に設けられた、原稿を搬送経路上の読取位置に案内するためのガイドユニットの閉状態が不十分な場合、第2読取部による第2読取ローラの読み取りを行って、シェーディングデータを生成する(S11)。こうして得たシェーディングデータを、基準となる比較用の白基準データと比較し(S12)、その比較の結果に基づいて、搬送経路の開閉状態を判定する(S13)。異常有の場合、ガイドユニットが半開状態であることをユーザに通知し(S14)、実際の原稿読取動作を実行する前に、ガイドユニットを確実に閉じるように促すように構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、自動搬送読取装置およびこれを備えた画像形成装置に関するもので、特に、画像形成装置などに実装されるシートスルー方式の自動原稿搬送装置(Auto Document Feeder、単にADFともいう)に関する。
従来、スキャナなどの画像読取装置の原稿読取部、あるいは、ファクシミリ装置や複写機などの画像形成装置の原稿読取部においては、原稿を自動給紙するADFの実装が可能とされている。
この種のADFにおいて、原稿の搬送方向に直交する主走査方向に沿って並行にライン形状の光源と光電変換素子とを配置してなる、密着型構造のイメージセンサ(CIS)を搭載したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のADFは、両面原稿の読み取りにおいて、搬送される原稿の表面画像を第1読取部によって、裏面画像を第2読取部(画像読取部)としてのCISによって、それぞれ読み取るように構成されている。
しかしながら、上記した特許文献1に記載のものは、照明深度のバラツキに起因した画像データの変動を抑制するために、基準白データの生成時に、画像読取部の読取面と白色部材の表面との間隔を狭める間隔制御を行うようにしたものである。すなわち、シェーディング補正用の基準白データを生成する際には、コントローラ部が、白色部材を画像読取部の読取面との間隔が狭まる位置に上昇(移動)させることにより、画像読取部の読取面と白色部材の表面との間隔を狭める。この状態において、基準白データを生成した後には、白色部材を画像読取部の読取面との間隔が拡がる位置に下降(移動)させることにより、画像読取部の読取面と白色部材の表面との間隔を元に戻す。こうして、原稿から読み取った画像データに対するシェーディング補正を照明深度特性の影響を受けることなく実施可能にし、出力画像における縦スジの発生を回避するようになっている。
そのために、特許文献1の場合には、照明深度特性に起因した異常画像の発生は防ぐことができるものの、両面原稿を画像読取部に案内するための搬送経路の開閉状態を判定することまでは考慮していない。よって、搬送経路が半開状態(不完全な閉状態)とされた場合における異常画像の発生は抑止できないという問題があった。
要するに、両面原稿を画像読取部に案内する搬送経路は、通常、ジャム紙の除去や清掃のために、ガイドユニットの開閉動作に伴って、CISの読取面に対して開閉可能に設けられる。搬送経路は、ユーザが完全に閉じたつもりでもガイドユニットがフックによって確実に固定されていない半開状態の場合が存在し、この半開状態の場合であっても、両面原稿の搬送が可能となっている。一般に、CISの焦点深度は極めて浅いため、搬送経路が半開状態となって、搬送される両面原稿とCISとの距離が焦点深度の適正値より外れると、結果として異常画像を発生させる可能性がある。搬送経路の半開状態は、高精度なセンサを用いることにより検知することは可能であるものの、高精度なセンサは高価なため、コストアップにつながる。
本発明は、上述したような問題を解決するためになされたもので、コストアップなしで、搬送経路の開閉状態を判定でき、異常画像の発生を抑止することができる自動搬送読取装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る自動搬送読取装置は、原稿を取り込んで、搬送路上を搬送させる原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段によって前記搬送路上を搬送される前記原稿を、前記搬送路上の読取位置に案内するための搬送経路と、前記搬送路上の読取位置に設けられ、前記搬送経路内に案内された前記原稿の画像面を、前記原稿の搬送方向に直交する主走査方向に走査することによって、前記原稿の画像面より原稿像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段に対向する、前記搬送経路に設けられた白基準部材を前記画像読取手段によって読み取ることにより、前記シェーディング補正用の白基準データを生成する白基準データ生成手段と、前記画像読取手段に対して、前記搬送経路を開閉動作可能に支持する経路可動部と、前記白基準データ生成手段によって生成された前記シェーディング補正用の白基準データを、前記搬送経路の閉状態時に前記白基準部材を前記画像読取手段によって読み取った際の前記シェーディング補正用の白基準データと比較した結果に基づいて、前記経路可動部による前記搬送経路の開閉状態を判定する判定手段と、を備える構成を有する。
本発明によれば、コストアップなしで、搬送経路の開閉状態を判定でき、異常画像の発生を抑止することができる自動搬送読取装置およびこれを備えた画像形成装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置を備えた装置本体の斜視図である。 本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置における第2読取搬送部の構成を示すもので、(a)は搬送経路の閉状態を、(b)は搬送経路の開状態を、それぞれ示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置におけるガイドユニットの半開状態を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置における制御回路の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置における第2読取部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置における搬送経路の開閉判定処理の流れを説明するために示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る自動原稿搬送装置における搬送経路の開閉判定処理について説明するために示す図であり、(a)は異常無時を、(b)は異常有時を、(c)は異常有時(CIS手前端部側)を、それぞれ示す図である。
以下、本発明に係る自動搬送読取装置の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態においては、画像読取装置または画像形成装置に実装され、画像読取装置または画像形成装置の原稿読取部に対して被読取用の原稿を自動給紙する自動原稿搬送装置(以下、ADFと略記する)を例に説明する。
図1は、ADF60の実装例を示すものである。
ADF60は、イメージスキャナなどの画像読取装置または複写機やプロッタなどの画像形成装置(画像形成動作を行う画像形成部)の、装置本体50における原稿読取部の原稿台51上に実装される。ADF60は、装置本体50の奥側、つまりユーザが操作する手前側の操作部108とは反対の反操作側において、一般に、ヒンジ(蝶番)109を介して開閉自在に取り付けられている。すなわち、ADF60は、装置本体50の奥側を軸に任意の角度をもってユーザの手動による開閉が可能とされている。これにより、原稿台51上には、原稿の手動によるセットのほか、普通紙などからなる原稿のみでなく、雑誌などの厚みを有する原稿をもセットすることができるようになっている。
ここで、ADF60は、例えば、被読取用の原稿を所定の速度で搬送しながら装置本体50の第1読取部によって表面画像の読み取りを行わせるとともに、ADF60の第2読取部によって裏面画像の読み取りを行うものである(いわゆる、シートスルー方式)。以下に、その基本的な構成、動作、作用について説明する。
図2は、ADF60の構成例を示すものである。
ADF60は、原稿の搬送路に沿うようにして、原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排紙部G、および、スタック部Hが配置されている。これらの各部A〜H(または、その一部)によって、原稿搬送手段が構成されている。
原稿セット部Aは、被読取用の原稿を複数枚単位の原稿束1としてセットすることが可能とされている。原稿セット部Aは、原稿束1をセットするための、可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2を有している。原稿束1は、原稿テーブル2上に原稿面(画像面であって、通常は表面画像側)を上向きにした状態でセットされる。なお、可動原稿テーブル3は、原稿テーブル2上にセットされる原稿束1の原稿枚数に応じて、図示矢印a,b方向に上下動が可能な構成とされている。
また、原稿セット部Aには、可動式のサイドガイドが設けられ、原稿テーブル2上にセットされる原稿束1の、搬送方向と直交する幅(主走査)方向が位置決めされるようになっている。また、原稿セット部Aには、原稿束1のセットを検知するためのセットフィラー4、原稿セットセンサ5、および、底板ホームポジションセンサ6が設けられている。
さらに、原稿セット部Aには、原稿テーブル2の上面にセットされた原稿束1における原稿の搬送方向の概略長を測定するための原稿長さ検知センサ30,31が設けられている。原稿長さ検知センサ30,31としては、例えば、反射型センサまたは原稿が1枚のときであっても検知可能なアクチェータタイプのセンサが用いられる。なお、原稿長さ検知センサ30,31は、少なくとも同一サイズの原稿のセット方向(原稿の長手方向が搬送方向に一致する縦搬送か、または、原稿の短手方向が搬送方向に一致する横搬送か)を判別することが可能な位置に配置される。
分離給送部Bは、原稿セット部Aにセットされた原稿束1から原稿を1枚ごとに分離し、レジスト部Cに給送するものである。分離給送部Bは、ピックアップローラ7、テーブル上昇センサ8、給紙ベルト9、および、リバースローラ10を有している。
ピックアップローラ7は、後述するピックアップ昇降モータ101により駆動される図示していないカム機構によって、矢印c,d方向に動作される。また、ピックアップローラ7は、後述するピックアップ搬送モータ115の正転により給紙(搬送)方向に回転される。このようにして、原稿読取動作の開始に伴って、ピックアップローラ7に当接する可動原稿テーブル3上の原稿束1の最上位の原稿が搬送方向側に取り込まれる。
テーブル上昇センサ8は、可動原稿テーブル3の上昇に伴って、可動原稿テーブル3上の原稿束1の最上位の原稿によりピックアップローラ7が上限の位置まで押し上げられたことを検知する。
給紙ベルト9は、後述する給紙モータ102の正転により給紙(搬送)方向に駆動される。リバースローラ10は、給紙モータ102の正転により給紙とは逆方向(時計方向)に駆動される。この構成により、最上位の原稿とその下の原稿とを分離して、最上位の原稿のみを給紙できる構成となっている。
リバースローラ10は、所定圧により給紙ベルト9と接し、給紙ベルト9と直接接しているとき、または、原稿を1枚だけ介して接している状態では、給紙ベルト9の回転につられて反時計方向につれ回りする。つれ回りする際の力を不図示のトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定しておくことによって、万が一、2枚以上の原稿が給紙ベルト9とリバースローラ10との間に侵入した場合にも、重送が防止される。すなわち、リバースローラ10は、重送時、本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を反搬送方向に押し戻すような働きをする。
レジスト部Cは、分離給送部Bより給送された原稿を一次突当整合するとともに、整合後の原稿を引き出してターン部Dに搬送するものである。レジスト部Cは、突き当てセンサ11、プルアウトローラ12、および、原稿幅センサ13を有している。
突き当てセンサ11は、分離給送部Bの給紙ベルト9によって送られる原稿の先端を検知するものである。先端が検知された原稿は、その先の停止状態にあるプルアウトローラ12に突き当たるまで、突き当てセンサ11による先端の検知から所定の距離だけ送られる。結果的には、原稿がプルアウトローラ12に所定量の撓みをもって押し当てられた状態で、後述する給紙モータ102を停止させることにより、給紙ベルト9の駆動を停止させる。その際に、後述するピックアップ昇降モータ101を回転させ、ピックアップローラ7を原稿の上表面から退避させる。すなわち、レジスト部Cにおいては、原稿が給紙ベルト9の搬送力のみで送られることにより、原稿の先端がプルアウトローラ12の上下ローラ対のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。
プルアウトローラ12は、スキュー補正の機能を有するとともに、スキュー補正された原稿を中間ローラ14まで搬送する役目をもつ。プルアウトローラ12は、例えば、後述する給紙モータ102の逆転により駆動される。なお、給紙モータ102の逆転時、プルアウトローラ12および中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラ7および給紙ベルト9は駆動されない。
原稿幅センサ13は、原稿の搬送方向に直交する幅方向に複数個並べられ、プルアウトローラ12によって搬送される原稿の幅方向のサイズを検知する。なお、原稿の搬送方向の長さ(長さ方向のサイズ)は、原稿の先端および後端を突き当てセンサ11で読み取ることにより、例えば、先端の検知から後端の検知までの間に給紙モータ102に供給されるパルス数から測定される。
ターン部Dは、レジスト部Cより搬送される原稿をターンさせて、原稿の画像面(表面画像側)を読取側(下)方向に向けて搬送するものである。ターン部Dは、中間ローラ14および読取入口センサ15を有している。
中間ローラ14は、後述する中間搬送モータ113によって駆動され、レジスト部Cのプルアウトローラ12により送られる原稿を第1読取搬送部Eに向けて搬送するものである。
読取入口センサ15は、中間ローラ14により搬送される原稿の先端を検知するものである。
ここで、原稿搬送動作の開始に伴って、原稿がレジスト部Cからターン部Dに搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第1読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定し、原稿が第1読取搬送部Eへ送り込まれるまでの処理時間の短縮化が図られている。
一方、原稿の先端が読取入口センサ15により検知されると、読取入口ローラ16の上下ローラ対のニップに原稿の先端が進入する前に、原稿の搬送速度を読取時の搬送速度と同速にするために、後述する中間搬送モータ113を制御して搬送速度の減速を開始する。同時に、後述する読取モータ103および読取入口モータ114を正転駆動して、第1読取搬送部Eの読取入口ローラ16、第1読取ローラ19、読取出口ローラ23、第2読取搬送部Fの第2読取ローラ26、CIS出口ローラ27を駆動する。また、原稿の先端がレジストセンサ17によって検知されると、後述する読取入口モータ114を制御して、所定の搬送距離をかけて原稿の搬送速度を減速させ、原稿を第1読取部20の手前で一時停止(レジスト停止)させる。
この後、原稿読取動作の開始に伴って、読取入口モータ114が制御されることにより、レジスト停止していた原稿は、第1読取部20に対向する読取位置に先端が到達するまでの間に所定の搬送速度(読取時の搬送速度)に立ち上がるように増速されて搬送される。
第1読取搬送部Eは、原稿の表面画像を、コンタクトガラス21の下方より読み取るものである。第1読取搬送部Eは、読取入口ローラ16、レジストセンサ17、第1読取ローラ19、第1読取部20、および、読取出口ローラ23を有している。
読取入口ローラ16は、読取入口モータ114によって駆動され、ターン部Dの中間ローラ14により送られる原稿を第1読取部20に向けて搬送するものである。
レジストセンサ17は、読取入口ローラ16により搬送される原稿の先端を検知するものである。
第1読取ローラ19は、コンタクトガラス21の上面側の、第1読取部20の読取位置に対向する位置に設けられている。第1読取ローラ19は、後述する読取モータ103によって駆動され、コンタクトガラス21の上面に沿って原稿を搬送する。例えば、第1読取ローラ19は、シェーディング補正用の白基準データを生成するための基準白部を兼用している。
第1読取部20は、例えば、装置本体50における原稿読取部のコンタクトガラス21の下面に固定されており、ターン部Dによって画像面を下方向に向けて搬送される原稿の原稿像としての表面画像を光学的に読み取るものである。
本実施の形態においては、第1読取部20を、装置本体50の原稿読取部に配置してなる構成とした場合について説明したが、これに限らず、例えばADF60としては、第1読取部20を内部に備えた構成とすることもできる。
第2読取搬送部Fは、第1読取搬送部Eによって表面画像が読み取られた両面原稿の原稿像としての裏面画像を読み取るものである。第2読取搬送部Fは、排紙センサ24、第2読取部(画像読取手段)25、第2読取ローラ26およびCIS出口ローラ27を有している。
排紙センサ24は、読取出口ローラ23により搬送経路(搬送路の一部)90を搬送される原稿の先端を検知するものである。
第2読取部25は、例えば、搬送経路90の上方側に設けられ、搬送経路90を搬送される原稿が両面原稿の場合に、その両面原稿の裏面画像(原稿の上方向の画像面)を光学的に読み取るものである。第2読取部25としては、原稿の搬送方向に直交する主走査方向(原稿の幅方向)に沿って並行にライン形状の光源と光電変換素子とを配置してなる、密着型構造のイメージセンサ(Contact Image Sensor、単にCISともいう)が用いられる。CISは、図示していない等倍結像系を有している。なお、このようなCISにより構成される第2読取部25の詳細については、後述する。
第2読取ローラ26は、搬送経路90の下方側の、第2読取部25の読取位置に対向する部位に設けられている。第2読取ローラ26は、搬送経路90上を搬送される原稿が、第2読取部25の読取位置において浮き上がらないように抑える機能を有している。また、第2読取ローラ26は、シェーディング補正用の白基準データ(シェーディングデータ)を生成するための基準白部(白基準部材)を兼用しており、例えば、後述する読取モータ103によって駆動される。
CIS出口ローラ27は、第2読取ローラ26により搬送される原稿を排紙部Gに送るためのもので、後述する読取入口モータ114によって駆動される。
なお、裏面画像の読み取りを行わない片面原稿の場合、つまり片面読取時には原稿は第2読取搬送部Fを素通りする。
排紙部Gは、表面原稿の読み取りが完了した片面原稿または裏面原稿の読み取りが完了した両面原稿を機外に排出するものである。排紙部Gは、後述する排紙モータ104によって駆動される排紙ローラ28を有している。
排紙センサ24により原稿の先端を検知したタイミングに基づいて、排紙モータ104に与えるパルスをカウントし、排紙モータ104の駆動速度を、原稿の後端が排紙ローラ28の上下ローラ対のニップから抜ける直前に減速させる。これにより、排紙トレイ29上に排出される原稿が、排紙トレイ29から飛び出さないように制御される。
スタック部Hは、排紙部Gにより排出される読取完了後の原稿を積載し、保持するものである。スタック部Hは、排紙された原稿を積層状態で保持するための排紙トレイ29を有している。
本実施の形態において、第2読取搬送部Fは、原稿のジャム(搬送不良による詰まり)紙の除去やCISおよび基準白部(第2読取ローラ26)などの清掃のために、搬送経路90が第2読取部25の読取位置(読取面)に対して開閉可能に設けられている。
図3および図4は、第2読取搬送部Fの構成例を示すものである。
図3(a)において、搬送経路90は、固定状態の第1搬送ガイド90aと、開閉可能に設けられたガイドユニット70の第2搬送ガイド90bと、から構成されている。
第1搬送ガイド90a側には、読取出口ローラ23の上下ローラ対の上側ローラ23b、排紙センサ24、第2読取部25、CIS出口ローラ27の上下ローラ対の上側ローラ27b、および、排紙ローラ28の上下ローラ対の上側ローラ28bが設けられている。一方、第2搬送ガイド90b側には、読取出口ローラ23の上下ローラ対の下側ローラ23a、第2読取ローラ26、CIS出口ローラ27の上下ローラ対の下側ローラ27a、および、排紙ローラ28の上下ローラ対の下側ローラ28aが設けられている。
ガイドユニット70は、フック80によって正規の位置に保持されることにより、後述するガイドユニット開閉センサ(開閉検知手段)S1によって搬送経路90の閉状態が検知されるようになっている。フック80は、搬送経路90の外側、つまり原稿の搬送を妨げないように、上記した原稿台51の奥側および手前側に設けられている。
図3(b)に示すように、ガイドユニット70は、軸(経路可動部)71を中心に開閉動作可能に支持されている。なお、ガイドユニット70の開閉は、ADF60を装置本体50の奥側を軸に、手前側を持ち上げた状態で行われる。
すなわち、搬送経路90でのジャム紙の除去および清掃は、ADF60を持ち上げて角度を変え、ADF60の下面を露出させた状態で、ガイドユニット70を開くことによって行われる。この状態は、ADF60による原稿の自動搬送読取動作が不可の状態である。
このような構成のガイドユニット70は、例えば図4に示すように、ユーザが完全に閉じたつもりでも、フック80によって確実に固定されていない半開状態(半閉状態)の場合が存在する。この半開状態の場合であっても、搬送経路90は、ガイドユニット開閉センサS1によって、結果として閉状態と誤検知されることにより、原稿の搬送が可能となる。
図5は、上記したADF60の制御回路の要部の構成例を示すものである。
図5に示すように、ADF60は、ADF制御部としてのコントローラ部(判定手段)100を備えている。コントローラ部100には、レジストセンサ17、原稿セットセンサ5、排紙センサ24、突き当てセンサ11、原稿幅センサ13、読取入口センサ15、テーブル上昇センサ8、および、底板ホームポジションセンサ6が接続されている。さらに、コントローラ部100には、ガイドユニット開閉センサS1、および、ADF開閉センサS2などが接続されている。ガイドユニット開閉センサS1は、ガイドユニット70の開閉状態を間接的に検知するようになっている。
また、コントローラ部100には、ピックアップ昇降モータ101、ピックアップ搬送モータ115、給紙モータ102、読取モータ103、排紙モータ104、底板上昇モータ105、読取入口モータ114、および、中間搬送モータ113が接続されている。
底板上昇モータ105は、可動原稿テーブル3を昇降させるようになっている。ピックアップ昇降モータ101は、アーム支持部材を介して、ピックアップローラ7を昇降させるようになっている。
ピックアップ搬送モータ115は、ピックアップローラ7を回転させるようになっている。給紙モータ102は、給紙ベルト9およびリバースローラ10を回転させるようになっている。また、給紙モータ102は、逆転によりプルアウトローラ12を回転させるようになっている。給紙モータ102としては、例えばDCモータまたはステッピングモータなどが用いられる。なお、プルアウトローラ12を回転させる駆動モータは、給紙モータ102とは独立に設けることも可能である。
読取入口モータ114は、読取入口ローラ16、CIS出口ローラ27などを回転させるようになっている。読取入口モータ114としては、DCモータまたはステッピングモータなどが用いられる。中間搬送モータ113は、中間ローラ14を回転させるようになっている。中間ローラ14の駆動モータとしては、読取入口モータ114を兼用するようにしてもよい。
読取モータ103は、第1読取ローラ19および第2読取ローラ26を回転させるようになっている。排紙モータ104は、排紙ローラ28を回転させるようになっている。
さらに、コントローラ部100は、各センサ5,6,8,11,13,15,17,24,S1,S2からの信号に基づいて、各モータ101〜105,113,114,115および第2読取部25を制御するようになっている。因みに、第1読取部20は、後述する本体制御部111によって制御されるようになっている。
また、コントローラ部100には、シェーディング補正用の白基準データを記憶する記憶手段としての白基準データ記憶部116が接続されている。本実施の形態において、白基準データ記憶部116は、白基準データとして、例えば第2読取部25によって搬送経路90の閉状態時に両面原稿の裏面画像の読み取りが正常に行われた際の白基準データ(以下、比較用白基準データ)を記憶するようになっている。これにより、第2読取部25および第2読取ローラ26などの個体差や周辺環境などの状況差を吸収できる。
なお、白基準データ記憶部116は、例えば不揮発性メモリを用いて構成することにより、装置本体50の電源のオフによりADF60の電源がオフされたとしても記憶する比較用白基準データが消失するのを防止できる。
コントローラ部100は、装置本体50の電源がオンされたとき、および、ガイドユニット開閉センサS1の出力に基づいて搬送経路90の閉状態を判断した際に、通常のシェーディング補正動作を行って白基準データを取得する。また、コントローラ部100は、この取得した白基準データを、白基準データ記憶部116に記憶されている比較用白基準データと比較し、その比較の結果に基づいて、搬送経路90の開閉状態を判定する。例えば、取得した白基準データが所定の許容範囲内か否かにより、コントローラ部100は、搬送経路90の開閉状態を判定する。取得した白基準データが所定の許容範囲外であった場合、コントローラ部100は、ガイドユニット70が半開状態であることを懸念して、搬送経路90が開状態であると判定する。この場合、コントローラ部100は、ガイドユニット開閉センサS1の出力(閉状態検知)に優先させて、装置本体50の操作部108を用いてメッセージを表示するなどして、ガイドユニット70が半開状態である可能性をユーザに報知する。これにより、ガイドユニット70が半開状態の場合において、たとえガイドユニット開閉センサS1によって搬送経路90の閉状態が誤検知された場合にも、第2読取部25と原稿との距離が焦点深度の適正値から外れることによる、異常画像の発生を抑止できる。
一方、装置本体50には、装置全体の制御を行うための本体制御部111と、この本体制御部111にバス線106を介して接続された、ユーザによる各種の入力操作や動作指示を行うため操作部108と、が設けられている。本体制御部111は、インタフェース(以下、I/Fともいう)107を介して、ADF60のコントローラ部100と接続されており、双方の間で制御信号などのデータの授受が行われるようになっている。なお、操作部108は、ジャム紙の発生や各種のエラーメッセージなどを表示する表示器を備えている。
ここで、ADF60による原稿搬送読取動作について簡単に説明する。
ユーザによって、操作部108のプリントキーが押下されると、I/F107を介して、本体制御部111からADF60のコントローラ部100に原稿給紙信号が送信される。これにより、コントローラ部100は、ピックアップ昇降モータ101、ピックアップ搬送モータ115を制御することにより、ピックアップローラ7を回転駆動して、原稿セット部Aにおいて、原稿テーブル2上の原稿束1から1枚の原稿をピックアップさせる。
また、コントローラ部100は、給紙モータ102や中間搬送モータ113などを制御して、給紙ベルト9、リバースローラ10、プルアウトローラ12、中間ローラ14を駆動して、原稿を分離給送部B、レジスト部C、および、ターン部Dへと順に搬送させる。
原稿の先端が読取入口センサ15により検知されると、コントローラ部100は、I/F107を介して、本体制御部111にレジスト停止信号を送信する。
続いて、コントローラ部100は、I/F107を介して、本体制御部111より読み取り開始信号を受信すると、読取モータ103および読取入口モータ114を制御して、読取入口ローラ16および第1読取ローラ19などを駆動させる。これにより、レジスト停止していた原稿は、読取位置に原稿の先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて、第1読取搬送部Eへと搬送される。
読取モータ103のパルスをカウントすることにより、検出された原稿の先端が第1読取部20に対向する読取位置に到達するタイミングで、コントローラ部100は、本体制御部111に対してゲート信号を送信する。このゲート信号は、原稿の表面画像の副走査方向の有効画像領域を示すもので、第1読取部20を原稿の後端が抜けるまで送信される。
原稿が片面原稿の場合、つまり片面原稿の画像読み取りを行う場合には、コントローラ部100は、読取モータ103および読取入口モータ114を制御して、読取出口ローラ23、第2読取ローラ26、CIS出口ローラ27を駆動する。これにより、第1読取搬送部Eを通過した原稿は、第2読取搬送部Fの第2読取部25を経て、排紙部Gへと搬送される。
この際、コントローラ部100は、排紙センサ24により原稿の先端が検知されると、排紙モータ104を制御して排紙ローラ28を駆動させる。また、排紙センサ24によって原稿の先端を検知してからの、排紙モータ104の出力パルスをカウントすることにより、コントローラ部100は、原稿の後端が排紙ローラ28の上下ローラ対のニップから抜ける直前に排紙ローラ28の駆動速度を減速させる。これにより、スタック部Hに排出される原稿が、排紙トレイ29上から飛び出さないように制御される。
一方、両面原稿の画像読み取りを行う場合には、コントローラ部100は、第2読取部25による読取位置に原稿の先端が到達するタイミングで、本体制御部111に対して、原稿の裏面画像の副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号を送信する。この場合、コントローラ部100は、排紙センサ24によって原稿の先端が検知されてからの、読取モータ103の出力パルスをカウントすることにより、ゲート信号の送信を開始する。また、コントローラ部100は、第2読取部25の読取位置を原稿の後端が抜けるタイミングで、ゲート信号の送信を終了する。
こうして、第2読取部25による原稿の裏面画像の読み取りが終了すると、コントローラ部100は、排紙モータ104を駆動して、排紙ローラ28の回転を制御する。すなわち、排紙センサ24によって原稿の先端を検知してからの、排紙モータ104の出力パルスをカウントすることにより、コントローラ部100は、スタック部Hに排出される原稿が排紙トレイ29上から飛び出さないように、排紙ローラ28の駆動を制御する。
図6は、第2読取部25の要部の構成例を示すものである。なお、第1読取部20もほぼ同様の構成なので、その説明は省略する。
第2読取部25は、CISによる読み取り方式を用いた画像読取部であり、LEDアレイ、蛍光灯、または、冷陰極管などからなる照明手段である光源部200を備えている。すなわち、主走査方向(原稿幅方向に対応するライン方向)に並ぶ複数のセンサICチップ(以下、センサチップともいう)201と、その各センサチップ201に個別に接続された複数のアンプ回路202と、からなる走査部を備えている。
また、第2読取部25には、各アンプ回路202に個別に接続された複数のアナログ/デジタル(A/D)コンバータ203が設けられている。
さらに、第2読取部25は、各A/Dコンバータ203の出力信号(デジタル画像信号)に所定の処理を施すための、画処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206、および、I/F回路207を備えている。
複数のセンサチップ201は、それぞれ、等倍密着イメージセンサと称される光電変換素子と集光レンズとを備えたものである。
ここで、第2読取部25による読取位置に原稿が進入するのに先立って、コントローラ部100からは、光源部200に点灯信号が送られる。これにより、光源部200が点灯して、その光が原稿の画像面(裏面画像)に向けて照射されることによって、その画像面が主走査方向に光走査される。そして、原稿の画像面で反射された反射光は、各センサチップ201において、それぞれ、集光レンズによって光電変換素子に集光されてライン毎に光電変換されることにより、アナログ画像信号として読み取られる。
各センサチップ201でそれぞれ読み取られたアナログ画像信号は、対応する各アンプ回路202によってそれぞれ増幅された後、対応する各A/Dコンバータ203によってそれぞれデジタル画像信号(以下、画像データともいう)に変換される。
これらデジタル画像信号は、画処理部204に入力されてシェーディング補正などに基づいた画像処理が施された後、フレームメモリ205に一時記憶される。
なお、第2読取部25では、画処理部204がシェーディング補正を行うため、光源部200を含む各部を用いて、シェーディング補正用の白基準データ(シェーディングデータ)を生成する処理も行う。すなわち、第2読取部25内の各部が白基準データ生成手段を構成する。シェーディングデータの生成処理については、追って詳細に説明する。
フレームメモリ205に一時記憶されたデジタル画像信号は、出力制御回路206によって本体制御部111が受入可能なデータ形式に変換された後、I/F回路207を介して、本体制御部111に出力される。
なお、コントローラ部100からは、原稿の先端が第2読取部25の読取位置に到達するタイミング(そのタイミング以降の画像データが有効データとして扱われる)を知らせるためのタイミング信号が、出力制御回路206に出力される。また、コントローラ部100からは、第2読取部25に電源が供給されるようになっている。
次に、本実施の形態において、ガイドユニット70の半開状態により発生する異常画像を防止する方法について、具体的に説明する。
まず、異常画像の発生を防止する方法について説明する前に、CISの特性について簡単に説明する。
一般に、CISの焦点深度は、例えば5mm〜10mm程度とかなり浅くて狭い範囲とされている。例えば、ガイドユニット70の半開状態によって、第2読取ローラ26による原稿の抑えが低下し、搬送経路90上を原稿が浮き上がった状態で搬送された場合、第2読取部25の読取位置と原稿との間隔(距離)が、搬送経路90の閉状態時に比べて大きくなる。このように、読取位置において、搬送される原稿と第2読取部25との距離が、CISの焦点深度の適正値の範囲内から外れると、読み取った画像に悪影響が出て、結果として異常画像を発生させることとなる。
図7は、第2読取部25における異常画像の発生を防止するための、搬送経路90の開閉判定動作に係る処理の流れを示すものである。図8(a)〜(c)は、シェーディング補正動作により取得した白基準データと、白基準データ記憶部116に記憶されている比較用白基準データと、の比較の結果をそれぞれ示すものである。
以下に、図7および図8(a)〜(c)を参照して、搬送経路90の開閉判定動作について説明する。
まず、ADF60のコントローラ部100は、ガイドユニット開閉センサS1およびADF開閉センサS2の検知出力に基づいて、ADF60およびガイドユニット70の開閉動作に伴う、搬送経路90の閉状態を判断したとする。
すると、ADF60が動作可能状態に設定されることに伴って、コントローラ部100は、第2読取部25を制御してシェーディング補正動作を行わせることにより、第2読取ローラ26の読み取りによる白基準データを取得させる(ステップS11)。
次いで、コントローラ部100は、ステップS11で取得した白基準データを、白基準データ記憶部116に記憶されている比較用白基準データと比較する(ステップS12)。
比較の結果、例えば図8(a)に示すように、取得した白基準データの白基準レベルが、比較用白基準データの基準白レベルの上限および下限で示された範囲(所定の許容範囲)内にある場合、コントローラ部100は、「異常無」と判定する(ステップS13)。この場合、コントローラ部100は、ユーザによってガイドユニット70が完全に閉じられ、フック80によって確実に固定されて、搬送経路90が閉状態であると判定する。すなわち、第2読取部25と原稿との距離が焦点深度の適正値の範囲内であるとして、この判定処理を終了する。
一方、上記ステップS12における比較の結果、例えば図8(b)に示すように、取得した白基準データの白基準レベルが、基準白レベルの上限および下限で示された範囲外にある場合、コントローラ部100は、「異常有」と判定する(ステップS13)。この場合、コントローラ部100は、ガイドユニット開閉センサS1によってガイドユニット70の閉状態が検知されてはいるものの、ガイドユニット70が完全には閉じられておらず、フック80によって確実に固定されていない半開状態であると判定する。
すなわち、取得した白基準データの白基準レベルが基準白レベルの下限よりも低いということは、半開状態により第2読取部25と第2読取ローラ26との距離が離れたことを示している。
その結果、コントローラ部100は、この状態で搬送経路90を搬送される原稿と第2読取部25との距離が焦点深度の適正値の範囲外であるとして、I/F107を介して、本体制御部111に対応する制御信号を送信する。そして、操作部108の表示器を用いて、「半開状態」であることをユーザに報知させるためのエラーメッセージを表示させた後(ステップS14)、この判定処理を終了する。
このようにして、搬送経路90の閉動作を検知したことを条件として、実際の読取動作が開始される前に、ユーザにガイドユニット70を確実に閉じ直すように促すことにより、異常画像が発生するのを避けることが可能となる。
なお、例えば図8(c)に示すように、取得した白基準データの白基準レベルの一部が、基準白レベルの上限および下限で示された範囲外にある場合も、コントローラ部100は、「異常有」と判定する(ステップS13)。これにより、例えばガイドユニット70の一方の端部(同図(c)の場合は、CISの手前側の端部)のみが完全に閉じられていないような異常有時の場合にも、同様に、異常画像が発生するのを避けることが可能となる。
「半開状態」がどのような状況であるのか、例えば、CISの両端部が半開状態なのか、CISの一方の端部側だけが半開状態なのか、が不明であることを考慮すると、ライン方向の複数の箇所の白基準データを用いて、上記の開閉判定動作を実行するのが望ましい。特に、少なくとも両端部付近のいくつかの箇所の白基準データを用いて、上記の開閉判定動作を実行することによって、より正確な判定が可能になる。
また、上記した開閉判定動作は、ガイドユニット開閉センサS1およびADF開閉センサS2の検知出力に基づいて、ADF60が動作可能状態に設定された場合に実行されるようにしたが、この場合に限定されるものではない。例えば、装置本体50の電源が投入された直後において、ADF60が動作可能状態に設定された場合においても、上記した開閉判定動作が実行されるようになっている。こうすることによって、必要最低限の開閉判定動作により、一般にシェーディング補正は、補正時における原稿読取動作の中断による生産性の低下と、CISの損傷(短寿命化)と、を招くという危惧を解消できる。
例えば、コントローラ部100は、搬送経路90の閉状態を判断しない場合には、無用なシェーディング補正を実行することなく、ユーザにガイドユニット70を確実に閉じ直すように促すようになっている。
なお、第2読取部25により搬送経路90の閉状態時に原稿の読み取りが正常に行われた際の白基準データを比較用白基準データとして用いる場合に限らず、例えば、前回のシェーディング補正時の白基準データや所定の規定値(固定値)を用いることとしてもよい。
上記したように、両面原稿の裏面画像を読み取るための第2読取部25を備える、いわゆるシートスルー方式のADF60において、コストアップなしで、搬送経路90におけるガイドユニット70の開閉状態を判定でき、半開状態での異常画像の発生を抑止できる。
すなわち、本実施の形態によれば、ADF60の閉動作または電源の投入に伴ってADF60が動作可能状態に設定された場合に、第2読取部25により第2読取ローラ26の読み取りを行って、白基準データを取得する。そして、取得した白基準データを、例えば第2読取部25によって搬送経路90の閉状態時に両面原稿の裏面画像の読み取りが正常に行われた際の比較用白基準データと比較する。その比較の結果、搬送経路90を搬送される原稿と第2読取部25との距離が焦点深度の適正値の範囲内にあるか否かを判定する。これにより、搬送経路90が開状態であるにも関わらず、ADF60が動作可能状態であると判断された場合にも、半開状態を直接検知できる特別なセンサなどを用いることなく、ガイドユニット70が半開状態であることをユーザに報知することが可能となる。特別なセンサとして、例えば高精度なセンサや高価なセンサを用いることに限らず、場合によっては、ガイドユニット開閉センサS1をも不要とすることができる。
こうして、ガイドユニット70が半開状態となることが懸念されるタイミングでシェーディング補正を行い、異常有時にはユーザに通知し、事前に半開状態を解消するように促すことにより、ガイドユニット70を確実にフック80に固定させることが可能となる。したがって、第2読取部25を構成するCISの焦点深度が極めて浅いことに起因して、原稿と第2読取部25との距離が焦点深度の適正値から外れることに伴って発生する異常画像を容易に防止できるようになるものである。
特に、このような構成とされたADF60を実装する装置本体50、例えば複写機やプロッタなどにおいては、少なくとも第2読取部25で読み取られる両面原稿の裏面画像に関して、異常画像に基づいた画像形成動作が行われるのを防止し得る。
また、複写機やプロッタに限らず、ファクシミリ装置やスキャナなどにおいては、少なくとも第2読取部25で読み取られる両面原稿の裏面画像を異常画像として取り込むのを防止し得る。
なお、上記した実施の形態においては、両面原稿の読み取りが可能とされたADF60に適用するようにした場合を例に説明したが、これに限らず、例えば片面原稿を対象に、その表面画像を第2読取部25により読み取る構成のADFにも同様に適用できる。
または、両面原稿の読み取りが可能とされたADF60において、例えば、両面および片面原稿の表面画像を第2読取部25で読み取る構成のものにも同様に適用可能である。
また、上述した本実施の形態においては、第2読取ローラ26を基準白部と兼用させるようにした場合に限らず、例えば、第2読取ローラ26とは別に、専用の基準白部を読取位置に対向する位置に常に配置してなる構成としてもよい。または、シェーディング補正時にのみ、基準白部が第2読取部25の読取位置に移動される構成としてもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、コストアップなしで、搬送経路の開閉状態を判定でき、異常画像の発生を抑止することができる自動搬送読取装置およびこれを備えた画像形成装置を提供できる。
21 コンタクトガラス
23 読取出口ローラ
25 第2読取部(画像読取手段、白基準データ生成手段)
26 第2読取ローラ(白基準部材)
27 CIS出口ローラ
50 装置本体(画像読取装置、画像形成装置)
51 原稿台
60 ADF(自動搬送読取装置)
70 ガイドユニット
71 軸(経路可動部)
90 搬送経路
100 コントローラ部(判定手段)
116 白基準データ記憶部(記憶手段)
204 画処理部
F 第2読取搬送部(原稿搬送手段)
S1 ガイドユニット開閉センサ(開閉検知手段)
S2 ADF開閉センサ
特開2011−103575号公報

Claims (7)

  1. 原稿を取り込んで、搬送路上を搬送させる原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段によって前記搬送路上を搬送される前記原稿を、前記搬送路上の読取位置に案内するための搬送経路と、
    前記搬送路上の読取位置に設けられ、前記搬送経路内に案内された前記原稿の画像面を、前記原稿の搬送方向に直交する主走査方向に走査することによって、前記原稿の画像面より原稿像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段に対向する、前記搬送経路に設けられた白基準部材を前記画像読取手段によって読み取ることにより、前記シェーディング補正用の白基準データを生成する白基準データ生成手段と、
    前記画像読取手段に対して、前記搬送経路を開閉動作可能に支持する経路可動部と、
    前記白基準データ生成手段によって生成された前記シェーディング補正用の白基準データを、前記搬送経路の閉状態時に前記白基準部材を前記画像読取手段によって読み取った際の前記シェーディング補正用の白基準データと比較した結果に基づいて、前記経路可動部による前記搬送経路の開閉状態を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする自動搬送読取装置。
  2. 前記経路可動部による前記搬送経路の開閉動作を検知する開閉検知手段を、さらに備え、
    前記判定手段は、前記開閉検知手段によって前記搬送経路の閉動作を検知したことを条件に、前記搬送経路の開閉状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の自動搬送読取装置。
  3. 前記判定手段は、前記比較の結果、前記白基準データ生成手段によって生成された前記白基準データが所定の許容範囲外の場合に、前記搬送経路上を搬送される原稿と前記画像読取手段との距離が焦点深度の適正値の範囲から外れているとして、前記搬送経路の開状態を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の自動搬送読取装置。
  4. 前記画像読取手段によって前記原稿像の読み取りが正常に行われた際の前記シェーディング補正用の白基準データを記憶する記憶手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動搬送読取装置。
  5. 前記記憶手段は、不揮発性メモリを用いて構成されることを特徴とする請求項4に記載の自動搬送読取装置。
  6. 前記判定手段は、前記画像読取手段の前記主走査方向における複数の箇所に対して、前記シェーディング補正用の白基準データの比較を行うものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動搬送読取装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の自動搬送読取装置と、
    前記自動搬送読取装置によって読み取られた前記画像信号に基づいて画像形成動作を行う画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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