JP3903132B2 - シースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表皮の内部に充填される発泡樹脂からクッションパッドを発泡成形するのに用いられるシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車輌用のヘッドレストにはヘッドレスト本体の略中央が前部面より背部面に亘って貫通する穴明きのシースルーヘッドレストがある。
【0003】
従来、そのシースルーヘッドレストは貫通穴を略中央に備えて中空の袋状に縫製した表皮を用い、この表皮を割り型の型内に収容させて表皮の内部に充填される発泡樹脂からクッションパッドを表皮と一体に発泡成形することにより製造されている。また、この発泡成形型としては表皮を型内に収容するキャビテイ空間を有する割り型で、表皮の貫通穴に嵌装する筒状の凸部を片型側の型内面に設けたものが用いられている。
【0004】
その発泡成形型においては、片型側の凸部を貫通穴の穴内に嵌め込んで表皮を固定型でなる片型側の型内面に組み付けてから、可動型でなる他型側を固定型に面合わせさせて型締めし、表皮の内部に充填された発泡樹脂を発泡成形することが行われている。また、クッションパッドを発泡成形した後は可動型を固定型との枢軸部で回転させて型開きし、製品を固定型の凸部から抜き出させることにより脱型するようにされている。
【0005】
その発泡成形型ではヘッドレスト本体が前後幅の小さい薄いものであれば作業上問題がないものの、前後幅が大きくて厚いものになると、表皮を固定型の型内で長い凸部より着脱しなければならないため、表皮の組付け乃至は製品の脱型に極めて手間が掛かる。また、型自体の問題として、表皮を固定型の型内面に組み付けて型締めする際に、表皮が貫通穴の穴回りで凸部の先端面と型内面との間に挟み込まれて変形してしまうという事態が生じ易い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表皮の組付け乃至は製品の脱型に伴う作業性を向上可能で、型締めに伴う表皮の咬み込みを確実に防げて所定の立体形状に発泡成形可能なシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型を提供することを目的とする。
【0007】
それに加えて、本発明は型本体の面合わせ乃至は型開きを安定よく容易に行えるシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型においては、貫通穴の穴全長に亘る入れ子本体を有し、且つ、貫通穴の穴回りを受止め支持する張出し鍔を入れ子本体の片端部に設けた入れ子型を型本体と着脱自在に型内に備え付けることにより構成されている。
【0009】
本発明の請求項2に係るシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型においては、片型側の型内面に設けた凸部の外側に片開放端で嵌合せ可能な筒状の入れ子本体を有し、且つ、他型側の型内面に設けた凹部の内側に嵌合せ可能な張出し鍔を入れ子本体の他端側に設けた入れ子型を備え付けることにより構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して説明すると、図示実施の形態では図1で示すような固定型1と可動型2とから二分割可能な割り型でなる型本体を有し、更に、入れ子型3を型本体1,2と着脱自在に型内に備え付けた成形型が用いられている。この成形型は、図2で示すような表皮Hを用い、その内部に充填される発泡樹脂からクッションパッドを表皮Hと一体に発泡成形するのに適用されている。
【0011】
表皮Hは、本革,合皮,ファブリック等の適宜な材質の表皮材を用い、前部面より背部面に連通する貫通穴Eを略中央に備えた中空の袋状に縫製されている。この表皮Hにはヘッドレストフレーム(図示せず)を内部に収容すると共に、ヘッドレストフレームより連続するヘッドレストステーS1 ,S2を外部に突出させるよう予め組み付けられている。この表皮Hには、発泡樹脂を内部に注入するノズル挿入孔Gが底部面に設けられている。
【0012】
その表皮Hに対し、固定型1並びに可動型2には表皮Hを組付け収容可能なキャビテイ空間を形成する凹部4a,4bが相対する型内面に設けられている。入れ子型3としては、表皮Hの貫通穴Eに嵌挿される内面形状と相似形で穴全長に亘る筒状の入れ子本体3aを有すると共に、貫通穴Eの片穴回りを湾曲面に沿って受止め支持する張出し鍔3bを入れ子本体3aの片端部に設けたものが備え付けられている。
【0013】
その入れ子型3に対し、固定型1の型内面には筒状の入れ子本体3aを片開放端で外側に嵌合せ可能な凸部5が設けられている。また、可動型2の型内面には張出し鍔3bを内側に嵌合せ可能な凹部6が張出し鍔3bとの嵌合せで段差を生じないよう設けられている。
【0014】
固定型1並びに可動型2の合わせ面には、ヘッドレストステーS1 ,S2を挿通する割り穴7a,7b、8a,8bが設けられている。また、ヘッドレストステーS1 ,S2 を位置決め保持するべく、固定型1にはヘッドレストステーS1 ,S2 の軸線を挟み込む挟持クリップ9a,9b、10a,10bを備えたスタンド台11,12が設けられている。
【0015】
更に、固定型1には発泡樹脂の注入ノズル(図示せず)を挿入する受け筒13が突片14の板面上に設けられている。また、可動型2には突片14が嵌り込む受け溝15が設けられている。この他、可動型2を固定型1に型締めするクランプ機構(図示せず)が備え付けられている。
【0016】
このように構成する発泡成形型を用いては、まず、図2で示すように入れ子型3を表皮Hの貫通穴Eに予め嵌め込む。その嵌込みは、入れ子型3を型本体1,2から取り外して行えるから、入れ子本体3aを貫通穴Eの内側に入れ込むことにより容易に行える。
【0017】
入れ子型3の嵌込み状態では、入れ子本体3aの片開放端が貫通穴Eの片穴口より外部に露出し、また、貫通穴Eの穴口回りが張出し鍔3bで支持される。その入れ子型3の嵌込み状態は表皮Hの全体から目視できるため、表皮Hを所定の立体形状に保って入れ子型3を貫通穴Eの穴内に正確に嵌め込むことができる。
【0018】
入れ子型3の嵌込み後は、入れ子本体3aを固定型1の型内面に設けられた凸部5の外側と貫通穴Eの片穴口より外部に露出する片開放端で嵌め合わせることにより表皮Hを固定型1の型内面に組み付ける。この嵌合せ状態は表皮Hの外側から確認でき、また、入れ子本体3aを片開放端で凸部5の外側に嵌め合わせることから、表皮Hの穴回りが入れ子本体3aの突端側と固定型1の型内面との間で咬み込まれるのを確実に防ぐことができる。
【0019】
その表皮Hを固定型1の型内面に組み付けた後、図3で示すように可動型2を固定型1に面合わせさせて型締めする。この型締めに伴っては入れ子型3の張出し鍔3bが可動型2の型内面に設けられた凹部6に嵌り合うため、入れ子型3は型本体1,2の内部に安定よく組み付けられる。また、貫通穴Eの穴口回りが張出し鍔3bで支持されていることから、表皮Hの穴回りが張出し鍔3bと可動型2の型内面との間で咬み込まれるのも確実に防ぐことができる。
【0020】
その表皮Hを型本体1,2の内部に組み付けて表皮Hに内部に充填した発泡樹脂を発泡成形し、更に、型開きすることによりシースルーヘッドレストを製品として得ることができる。この型本体1,2の型開きは可動型2を固定型1との枢軸部で回転すると共に、入れ子型3の張出し鍔3bを可動型2の凹部6より外せるから通常通り行える。
【0021】
その型本体1,2の型開き後は、入れ子型3を固定型1の凸部5から取り外すことにより製品と共に脱型し、更に、入れ子型3を貫通穴Eの穴内から抜き出せばよい。この入れ子型3の抜き出しは、入れ子型3を固定型1から取り出して行えるため、ヘッドレスト本体の前後幅が大きくて厚いものでも容易に行える。
【0022】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の請求項1に係るシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型に依れば、入れ子型を型本体と着脱自在に型内に備え付けるため、入れ子型を表皮の貫通穴に嵌め込むのを型本体から取り外すことにより容易に行え、また、表皮を所定の立体形状に保って入れ子型を貫通穴の穴内に正確に嵌め込める。一方、製品の脱型も入れ子型を型本体から取り外すことにより行え、更に、入れ子型も脱型した製品から抜き出せばよいため、ヘッドレスト本体の前後幅が大きくて厚いものでも容易に行うことができる。
【0023】
それと共に、貫通穴の穴全長に亘る入れ子本体を有し、且つ、貫通穴の穴回りを受止め支持する張出し鍔を入れ子本体の片端部に設けた入れ子型を備え付けるため、その入れ子型の型本体に対する組付けを貫通穴の片穴口より外部に露出する端部側で行え、また、貫通穴の穴口回りを張出し鍔で支持することにより行えるから、表皮の穴回りが入れ子型と型本体の型内面との間で咬み込まれるのを確実に防ぐことができる。
【0024】
本発明の請求項2に係るシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型に依れば、片型側の型内面に設けた凸部の外側に片開放端で嵌合せ可能な筒状の入れ子本体を有し、且つ、他型側の型内面に設けた凹部の内側に嵌合せ可能な張出し鍔を入れ子本体の他端側に設けた入れ子型を備え付けるため、表皮の穴回りが入れ子型と型本体の型内面との間で咬み込まれるのを確実に防げると共に、入れ子型を型本体に安定よく容易に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型を片開き状態で概略的に示す斜視図である。
【図2】同表皮一体発泡成形型に備え付けられる入れ子型を表皮と共に示す説明図である。
【図3】同表皮一体発泡成形型を表皮の組付け状態で示す断面図である。
【符号の説明】
H 表皮
E 表皮の貫通穴
1,2 型本体
3 入れ子型
3a 入れ子本体
3b 張出し鍔
5 入れ子本体の嵌込み凸部
6 張出し鍔の嵌込み凹部
Claims (2)
- 前部面より背部面に連通する貫通穴を略中央に備えて中空の袋状に形成された表皮を割り型でなる型本体の型内に収容し、その表皮の内部に充填される発泡樹脂からクッションパッドを一体に発泡成形するシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型において、
貫通穴の穴全長に亘る入れ子本体を有し、且つ、貫通穴の穴回りを受止め支持する張出し鍔を入れ子本体の片端部に設けた入れ子型を型本体と着脱自在に型内に備え付けたことを特徴とするシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型。 - 片型側の型内面に設けた凸部の外側に片開放端で嵌合せ可能な筒状の入れ子本体を有し、且つ、他型側の型内面に設けた凹部の内側に嵌合せ可能な張出し鍔を入れ子本体の他端側に設けた入れ子型を備え付けたことを特徴とする請求項1に記載のシースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型。
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JP16631298A JP3903132B2 (ja) | 1998-05-31 | 1998-05-31 | シースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型 |
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Publications (2)
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JPH11342512A JPH11342512A (ja) | 1999-12-14 |
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JP16631298A Expired - Fee Related JP3903132B2 (ja) | 1998-05-31 | 1998-05-31 | シースルーヘッドレスト用の表皮一体発泡成形型 |
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-
1998
- 1998-05-31 JP JP16631298A patent/JP3903132B2/ja not_active Expired - Fee Related
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