JP3902691B2 - 液晶表示用カラーフィルタおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶層に面するよう配置される液晶表示用カラーフィルタであって、特に、反射型のようにカラーフィルタの全体の明るさが重視されるものに関する。
【0002】
【発明の背景】
最近、液晶表示装置の中で反射型が注目されている。反射型液晶パネルは、バックライトを用いずに装置周囲の自然光を利用する点で、透過型のものに比べ消費電力を小さくすることができるので携帯用の表示装置として有用である。この反射型のものをカラー表示させる方法として、カラーフィルタを用いる方法がある。カラーフィルタを含む反射型の液晶パネル自体は、たとえば、特開平8−304816号あるいは特開平9−68608号の各公報が示すように、光シャッタとしての液晶層の一面にカラー表示のためのカラーフィルタ、その液晶層の他面側に光反射機能をもつ反射層を備えている。こうしたカラーフィルタを用いる方式は、背景色をペーパーホワイトにし、広い色表示範囲を目指すことが容易で、カラーフィルタを用いない他の方法に比べ有利である。
【0003】
ところで、従来からの透過型の液晶表示パネルにおいては、パネルの背面にバックライトがあるため、カラーフィルタとしては色が濃く、かつ色の再現範囲の広いものを用いることができる。たとえば、カラーフィルタの明るさについて、光がカラーフィルタを1回通過するものとして計算し、各色の明度Y値の平均は20〜30程度のもので充分である。そこで、バックライトをもつ透過型の液晶表示パネルに対しては、従来一般に、色の鮮やかさの点でよりすぐれた3原色(つまり、レッド、グリーン、ブルー)のカラーフィルタが多用されている。
しかし、反射型の液晶表示パネルでは、表示に自然光を利用し、しかも、カラーフィルタの色の組合せそのものが白表示となることから、カラーフィルタとして、できるだけ明るいものが必要とされる。その点、カラーフィルタの中を光が2回通過するものとして計算すると、ペーパーホワイトの観点から前に述べた明度Y値の平均が40以上であることが必要とされる。この高い明度Y値、特にその値が50以上の領域では、3原色のレッド、グリーン、ブルーのカラーフィルタよりも、イエロー、マゼンタ、シアンの補色系の方が色再現範囲が広くなる。したがって、明るさが要求される反射型の液晶表示用のカラーフィルタとしては、明るい範囲で演色範囲が大きい補色系の方が有利であるということができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の点から、発明者等は、明るさの点ですぐれたイエロー、マゼンタ、シアンの補色系のカラーフィルタを研究対象とし、その表示特性をさらに改良することを企てた。補色系のカラーフィルタにおける最大の難点は、レッド、グリーン、ブルーの原色の良い色を出すことが困難である点にある。そこで、この発明は、イエロー、マゼンタ、シアンの補色系のカラーフィルタの利点を生かしつつ、色度図上における色表示範囲をさらに広げ、レッド、グリーン、ブルーの原色についても色純度にすぐれた良い色を出すことができるようにすることを第1の課題とする。
【0005】
第1の課題を解決する場合、カラーフィルタの色要素として、イエロー、マゼンタ、シアンの色に加えて、レッド、グリーン、ブルーの原色の色を加えることが考えられる。しかし、補色系の3つの色に加えて、原色系の3つの色を加えて6色にする場合、各色についての色パターンを形成する工程数を単に3から6に増やしたのでは、製造コストを増大するだけである。そこで、この発明は、製造工程数を増やすことなく、カラーフィルタの色要素を増やすことができるようにすることを第2の課題とする。
【0006】
さらに、カラーフィルタの色の数が増えると、その色数が増えた分だけ表示画面が粗くなり、たとえば、画面にスジが出るなどの不都合を生じるおそれがある。そこで、この発明は、そうしたスジなどが生じないようにすること、さらには、文字や数字の白黒表示、あるいは絵柄などのカラー表示をそれぞれ適切に行うことを第3の課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明のカラーフィルタは、イエロー、マゼンタ、シアンの補色系の色を基調としたカラーフィルタである。フルカラー表示の場合には、色パターンとして、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のすべてを含むが、2色表示などの用途によっては、イエロー、マゼンタ、シアンの中の2色だけを含むこともある。そうしたイエロー、マゼンタ、シアンの少なくとも2色以上の色パターンは、ガラス板等の透明基板上に位置し、全体としてカラーフィルタ層を形成する。ここでは、このカラーフィルタ層の中に、イエロー、マゼンタ、シアンのいずれか一つの色パターンの一層からなる部分と、イエロー、マゼンタ、シアンの中のいずれか2つの色パターンが二層に重なり合った二層部分を設ける。二層部分は、イエローとマゼンタがレッド、イエローとシアンがグリーン、シアンとマゼンタがブルーをそれぞれ形成するように、3原色であるレッド、グリーン、ブルーのいずれかの色を形成する。このように、イエロー、マゼンタ、シアンの補色系の色パターンを利用して、原色の色を得るようにしているため、補色系の色に加えて原色の色を備えるにもかかわらず、色パターンを形成する製造工程数を増やさずにすませることができる。なお、一層部分と二層部分との面積比は通常1とするが、特定の色を強調する表示を行うような場合には、その強調したい色の表示に関与する色要素の面積を他のものに比べて大きくすることもできる。
【0008】
ここで、透過型の液晶表示用のカラーフィルタにおいては、各色パターンの色が濃く、その膜厚は1〜2μmと厚い。そのため、それらを重ねれば、大きな段差が生じ、液晶の配向不良や不都合なセルギャップを生じてしまう。それに対し、反射型のように明るさが要求されるものにおいては、各色パターンの色は薄く、膜厚がたとえば0.7μm〜0.2μm、より好ましくは0.45μm以下にするのが良い。0.7μmという上限値は、光の干渉による影響を避け、しかもまた、樹脂中の色材(特に、染料)の耐光性を向上させることを考慮して定めた数値である。また、0.2μmという下限値は、ウエットエッチング等のプロセス上、余りにも薄くすると、樹脂の中から色材(特に、染料)が溶け出すことを考慮して定めた数値である。この発明では、こうした膜厚が薄い点に着目し、補色系の色パターンを部分的に重ね合わせ、重ね合わせた部分に原色を形成するようにしたのである。なお、反射型の場合、周囲から入射する光がカラーフィルタ層の中を2回通過するため、カラーフィルタ層の波長420nm〜610nmにおける分光透過率の最小値がそれぞれの色で4〜40%となるように色を薄くすべきである。
【0009】
次に、図面を参照しながら、この発明の実施の形態を考慮しつつ、この発明の内容をより具体的に説明する。
図1〜図4は、この発明によるカラーフィルタの各例を示し、図1〜図3がストライプ配列、図4がモザイク配列である。反射型の液晶表示パネル自体は、厚さ1mm前後のガラス板などの2枚の透明基板10,20と、これら2枚の透明基板10,20の間に挾むように封入したホストゲスト液晶層30とを備え、さらに、一方の透明基板10の内側の一面に、カラーフィルタの主体であるカラーフィルタ層50、また、他方の透明基板20の内側の一面に反射層70をそれぞれ備える。そして、透明基板10側のカラーフィルタ層50上に互いに分離した画素電極60、透明基板20の側に反射層70を兼ねる共通電極をそれぞれ備えている。しかし、この発明は、ホストゲスト方式の液晶表示パネルに限定されることなく、TN方式などの他の方式のものにも適用することができる。
【0010】
さて、カラーフィルタ層50は、色パターンとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3つの色を含み、しかも、それらの色パターンについて、いずれかの色パターンが一層だけの一層部分と、互いに異なる色の色パターンが二層に重なった二層部分とがある。一層部分は、各色パターンの補色系の色の色要素(この色要素を色画素ともいう。)を形成し、また、二層部分は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3原色の色の色要素を形成する。なお、一般に行われるように、ここでも各色あるいは色要素について、Y、M、C、R、G、Bのようにアルファベットを用いて示すこともある。図1〜図3に示すストライプ配列の場合、一層部分Y,M,Cと二層部分R,G,Bのストライプ幅は、各色が同じであり、40〜150μm程度であり、また、図4に示すモザイク配列の場合も、正四角形状の各色要素の大きさは、縦および横がともに40〜150μm程度である。こうした一層部分と二層部分とは、ストライプあるいはモザイクいずれの配列においても、透明基板10の一面上に交互に配置されている。ここで、各色パターンのパターン形状については、それぞれの配列(つまり、各図のもの)において各色(Y,M,C)が全く同じである。そのため、パターニングの順序は、異なるが、各色の色パターンを形成するためのマスクを共通化することができる。また、図1のものでは、Y、C、Mの順序、図2のものでは、C、M、Yの順序、図3のものでは、M、Y、Cの順序でそれぞれパターニングすることによって、パターニングの工程数を補色系の色の数の3つですますことができる。図5は、図1のストライプ配列を得るための処理工程を示し、aの工程では、イエローの色パターン50Y、それに続くbの工程では、シアンの色パターン50C、その後に続くcの工程では、マゼンタの色パターン50Mを順次パターニングすることを示している。その図5からも、各色パターン50Y,50C,50Mのパターン形状が同じであり、パターニングの工程数が3であることを理解することができるであろう。なお、各色パターンについては、ポリイミド等の樹脂を、染料や顔料の色材によって着色したものをパターン材料とし、公知のフォトリソグラフィ技術などによって容易に得ることができる。
【0011】
【光学あるいは表示特性】
カラーフィルタの光学あるいは表示特性については、通常、分光透過率、色度および明度(各色のY値の平均値)をもって評価する。そうした評価をするとき、分光透過率は、カラーフィルタを光が1回通過したときの値で示す。それに対し、色度および明度については、反射型の光の通過経路を考慮した場合、カラーフィルタを光が2回通過したときを対象にするのが好ましい。そこで、この発明では、それに基づく評価を行った。なお、評価に際しては、JISのZ8720における標準の光Cを用いた。図6は、この発明にしたがってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の色パターンの重ね合わせによって得たレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3原色についての分光透過率を示す分光特性図であり、図7は、同じ明度Y値(40を少し超える値)における通常の一層によるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3原色についての分光透過率を示す同様の分光特性図である。これらの2つの図を比較することによって、この発明によれば、通常の一層によるR、G、Bに比べて色濃度を大きくすることができること、つまりは、色表示ないしは色再現の範囲を広げることができることが分かる。また、図8は、図6のものにおけるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の色パターンの一層部分(つまり、Y、M、Cの色要素)についての分光透過率を示す分光特性図である。この図8からは、Y、M、Cの補色系の色要素が非常に明るいことを理解することができるであろう。なお、計算によると、この図8と同じ特性のY、M、Cの補色系の色要素のみによる3色のカラーフィルタの明度Y値は54を超える値となる。さらに、図9は、図6および図8の特性をもつカラーフィルタによる色度図上のxy座標を示している。この図9からは、この発明によるカラーフィルタによる色表示範囲が、RGBあるいはYMCそれぞれ3色の一般のカラーフィルタに比べて、大きく拡大されることが分かる。ちなみに、図10は、比較の意味で形成したRGB3色のカラーフィルタ(図7の分光特性をもつもの)における色度図であり、図11は、YMC3色のカラーフィルタにおける色度図である。
【0012】
ところで、今までのカラーフィルタでは、フルカラーあるいはマルチカラー表示をするとき、液晶に加える電圧を多段階に切り換えることによって、液晶を中間的に開く駆動方式をとっているが、この発明のカラーフィルタにおいては、6色というより多い色でカラー表示するので、単なるオン、オフの組合せ制御によって、表示する色数を多くすることができる。しかし、その一面、1色を表現するために、今までの3画素から6画素に増えることから、表示が粗くなるという難点がある。その点、前記した図1のストライプ配列では、同系の色が並び周期的に濃淡を生じる配置であるため、白色表示したとき、スジ状の模様が生じるおそれがある。これを防止する手段として、ストライプの幅をより小さくすることも考えられるが、色要素の配列自体を工夫する方法が有効である。すなわち、互いに隣り合う、つまり近接する色要素を、レッド(R)とシアン(C)、グリーン(G)とマゼンタ(M)、ブルー(B)とイエロー(Y)のように補色関係にするという方法である。図2〜図4のものは、この方法による配列である。これらの配列では、互いに隣り合わせた補色関係の2つの色要素をペアとし一つの単位として白黒表示することができる。特に、図2、図3および図4のものは、文字や数字等の表示に好適である。従来のように、RGBあるいはYMCの各3色によって白黒の表示を行うためには、それら3つの色画素を同時に用いなければならない。したがって、この発明では2つの色画素で白黒表示を行うことができるので、3つの色画素を必要とする従来のものに比べて1.5倍の高精細な表示を行うことができる。また、図2のものは、RとMが近接しているので、RGB系の表示にすぐれ、図4のものでは、互いに異なる比較的に遠い色が隣り合っているため、粗さが目立たない表示をする上で有利である。さらに、図3のものでは、RとMが互いに離れているので、自然な色画像を表示する上で有利である。
【0013】
また、色的に近いYとG、CとB、あるいはRとMをそれぞれペアとし、RGB系の表示をすることもできる。このとき、完全に液晶をオンさせた時を1、オフさせた時を0として考えると、たとえば、図12に示すように、Gの色を表示するときは、Gの色画素を1に対してYの色画素を0から1の間で液晶に印加する電圧の値を制御することによって、GとG+Y(このG+Yは、GとYとを1対1でペアで表示したときの色を示す。)の色画素を結ぶ線上に示すGの色を表現することができる。その際、Yの色画素をオンするために液晶に印加する電圧を高めるにつれ、表示できるGの色画素の色純度はG+Yの方向へずれた色となるが、明るさはかせぐことができる。このときのGの色画素の色は、GとG+Yの間の色となり、表示装置の特性に合わせて適当なGの色画素を選定することができ、任意の色純度のGを設定することができる。同様に、Rの色画素の色は、RとR+M(このR+Mは、RとMとを1対1でペアで表示したときの色を示す。)の間の色となり、任意の色純度のRを設定することができ、また、Bの色画素の色は、BとB+C(このB+Cは、BとCとを1対1でペアで表示したときの色を示す。)の間の色となり、任意の色純度のBを設定することができる。
【0014】
このように、図12の色度図で表わされるRGBの3原色を用いた表示方法をとれば、その表示範囲は、GとG+Y、RとR+MおよびBとB+Cの線上の一点を頂点とした3角形の内側となる。
また、文字や英数字等をカラー表示するに際しては、RGBやYMC等の各色画素をそのまま使用すれば良い。それに対し、絵や写真のような画像データを自然の色に近づけてカラー表示するためには、RGBとYMCの6色のバランスを考慮して液晶を駆動させるのは困難である。その点、すでに述べたように、GとY、RとMおよびBとCをそれぞれペアにして中間調の表示が容易なRGBを表示することによって、自然色に近い色を液晶の駆動系に負担をかけずに行うことができる。
【0015】
【実施例】
図6の分光特性、および図9の色度図のデータをもつカラーフィルタのイエロー、マゼンタ、シアンの色パターンの作成例を示す。
1色目のイエローについては、色パターン作成のための塗布液として、含金属アゾ系染料であるソルベント イエロー63を60g、樹脂固形分100gに溶剤を含むポリイミド前駆体溶液4400g、シランカップリング剤、表面改質剤および耐光性向上のための金属錯体を添加剤として加えた着色液を用意した。この着色液を使用し、定法によってコーティング、パターニングおよびベーク処理を行い、イエローの色パターンを形成した。その膜厚は0.3μmであった。
また、2色目のシアンについては、色パターン作成のための塗布液として、トリフェニルメタン系染料であるアシッド ブルー9を25g、樹脂固形分100gに溶剤を含むポリイミド前駆体溶液3900g、シランカップリング剤、表面改質剤および耐光性向上のための金属錯体を添加剤として加えた着色液を用意した。この着色液を使用し、前と同様にしてシアンの色パターンを形成した。その際、色パターンの一部を1色目のイエローの色パターンと重ね、グリーンのパターン(色要素)も形成した。そのシアンの色パターンの膜厚は0.39μmであった。
さらに、3色目のマゼンタについては、色パターン作成のための塗布液として、キサンテン系染料であるI.Jレッド319H(ダイワ化成製、商品名)を14.4g、樹脂固形分100gに溶剤を含むポリイミド前駆体溶液3400g、シランカップリング剤、表面改質剤および耐光性向上のための金属錯体を添加剤として加えた着色液を用意した。この着色液を使用し、前と同様にしてマゼンタの色パターンを形成した。その際、色パターンの一部を1色目および2色目の各パターンと重ね、ブルーおよびレッドの両パターン(色要素)も形成した。そのマゼンタの色パターンの膜厚は0.35μmであった。必要により、各色パターンの上に保護膜(いわゆるトップコート)を形成することができる。ここで、各色パターンの形成順序について、より好ましくは、ベーク処理を考慮し耐熱性がより高いものを先に、また、重ね合わせ部分における段差をより小さくするため膜厚の小さいものを先に、それぞれ設定するのが良い。したがって、そうした観点から、2色目のシアンと3色目のマゼンタとの形成順序を入れ替えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用したカラーフィルタの第1の例を示す図である。
【図2】この発明を適用したカラーフィルタの第2の例を示す図である。
【図3】この発明を適用したカラーフィルタの第3の例を示す図である。
【図4】この発明を適用したカラーフィルタの第4の例を示す図である。
【図5】図1の第1の例を得るための処理工程を示す工程図である。
【図6】この発明によるカラーフィルタの分光特性図である。
【図7】比較のためのRGB系のものの分光特性図である。
【図8】YMCの部分についての分光特性図である。
【図9】この発明によるカラーフィルタの色度図であり、6色を含むものの色表示範囲を示す図である。
【図10】RGB3色のカラーフィルタの色度図である。
【図11】YMC3色のカラーフィルタの色度図である。
【図12】この発明によるカラーフィルタの色度図であり、色再現範囲が制御可能であることを示す図である。
【符号の説明】
10,20 透明基板
30 液晶層
50 カラーフィルタ層
70 反射層
Claims (6)
- カラー表示のための色要素としてイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルーの6色の色パターンを備えるカラーフィルタ層を透明基板上に支持し、その透明基板上のカラーフィルタ層を液晶層に面するよう配置するカラーフィルタであって、前記カラーフィルタ層は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の一層からなる一層部分と、それらイエロー、マゼンタ、シアンの中のいずれか2つの色パターンが二層に重なり合った二層部分とを備え、二層部分によって、レッド、グリーン、ブルーのいずれかの原色を形成し、
さらに、前記色要素の配列について、イエローに対しブルー、マゼンタに対しグリーン、シアンに対しレッドと互いに補色関係にあるものが隣り合うにしたことを特徴とする液晶表示用カラーフィルタ。 - 前記一層部分と前記二層部分とが、前記透明基板上、交互に配置された、請求項1のカラーフィルタ。
- 前記カラーフィルタは、前記カラーフィルタ層の一面から入射する光が他面側で反射されてカラーフィルタ層の中を2回通過する反射型の液晶表示用である、請求項1のカラーフィルタ。
- 前記カラーフィルタ層は、樹脂とそれを着色する色材とからなり、前記一層部分の厚さが0.7μm〜0.2μmである、請求項3のカラーフィルタ。
- 前記カラーフィルタ層の波長420nm〜610nmにおける分光透過率の最小値がそれぞれの色で4〜40%である、請求項3のカラーフィルタ。
- 請求項1のカラーフィルタを製造するに際し、
a.前記透明基板上に、イエロー、マゼンタ、シアンの中のいずれか一つの色の第1の色パターンを形成する工程
b.前記第1の色パターンを形成した透明基板上に、イエロー、マゼンタ、シアンの中、第1の色パターンとは異なる色の第2の色パターンを、その一部が前記第1の色パターンを被うように形成する工程。
c.前記第1および第2の両色パターンを形成した透明基板上に、イエロー、マゼンタ、シアンの中、第1および第2の両色パターンとは異なる色の第3の色パターンを、その一部が前記第1および第2の各色パターンをそれぞれ被うように形成する工程
とを備え、前記3色の色パターンのパターニングのための工程数が、それら3色の色パターンの色の数と同じであることを特徴とする、液晶表示用カラーフィルタの製造方法。
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1997
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