JP3901879B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、弾性表面波フィルタに関し、特に、櫛形形状の電極指からなる入力電極及び出力電極を有する弾性表面波フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、携帯電話等の通信機器の小型化に伴い、それに使用する電子部品の小型化が強く要求されている。特に、弾性表面波を利用したフィルタは、急峻な周波数特性及び機器の小型化の点で有利であるため、携帯電話等に盛んに利用されている。
弾性表面波フィルタは、電気信号を入力して弾性表面波を励振する入力電極と、励振された弾性表面波を受けて電気信号を取り出す出力電極とから構成され、入力電極及び出力電極とも細長い電極指が櫛形に組合せられた櫛形電極が用いられる。
【0003】
携帯電話等の通信端末では、IFフィルタとして、水晶基板等を用いた弾性表面波フィルタが用いられている。弾性表面波フィルタに使用する圧電基板の材料と要求される仕様と設計手法により、フィルタのサイズが決定される。
最も基本的な弾性表面波フィルタの構成は、弾性表面波を励振する入力電極と、それを受信する出力電極が1組ある1入力1出力構成である。弾性表面波を励振・受信する櫛形電極は一定の周期λを持つが、圧電基板の弾性表面波の速度をv、設計する所望のフィルタの中心周波数をf0にすると、v=f0×λの関係がある。すなわち、速度と中心周波数が設定されると、櫛形電極の周期λが一義的に決定され、フィルタのサイズもその周期により決定される。
【0004】
また、フィルタの仕様設計条件の一つとして、通過帯域幅があるが、これは、基板の電気機械結合係数と櫛形電極の電極指の対数に密接に関係する。電気機械結合係数は基板によって決定できるが、その値が大きいほど、広帯域のフィルタが実現できる。また、同じ基板の場合、対数を多くすると、狭帯域のフィルタが実現できる。
一般に、フィルタの設計仕様を決めるとき、通過帯域幅と帯域外抑圧度が問題となる。フィルタ仕様の例をあげると、通過帯域幅として、「最小挿入損失から△△dB落ちたところで、○○MHz」、帯域外抑圧度として、「□□dB落ちたところで、帯域幅が××MHz以下」と定義されることが多い(図15参照)。特に、通過帯域幅(○○MHz)が広く、抑圧度の帯域幅(××MHz)が狭いほど、角型比の良いフィルタ特性と言う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、携帯電話等の移動通信端末の小型化が進み、フィルタの小型化への要求がますます高まっている。
IF(Intermediate Frequency)フィルタは、中心周波数f0 が低いため、周期λが比較的大きく、フィルタの基本構成要素である櫛形電極のサイズが大きくなる。したがって、IFフィルタ自体のサイズも大きくなってしまう。特に、IFフィルタが狭帯域フィルタの場合は、多くの電極の対数が必要となり、フィルタサイズが大きくなる。
【0006】
図12に櫛形電極の交叉する長さ(開口長)が一定である正規電極を組み合わせたフィルタ構成を示し、図13にそのフィルタの周波数特性のグラフの例を示す。図12では、入力電極及び出力電極とも1つの正規型の櫛形電極から構成されている。
ここでは、圧電基板にSTカット水晶基板を用いている。この圧電基板は温度変化による周波数変化が少ないので、IFフィルタに最もよく用いられる。
櫛形電極の膜厚を300nmとした場合の弾性表面波の速度vは、3158.8557m/sである。このとき、中心周波数f0を210.38MHzとすると、櫛形電極の周期λは15.015μmとなる。
【0007】
入力電極を100対、出力電極を100対とした弾性表面波フィルタでは、一つの電極の長さは、100対×15.015μm=1501.5μmとなる。このときの5dBダウンの帯域幅(相対減衰量で5dB下がった通過帯域幅)は1.725MHz、20dBダウンの帯域幅は3.119MHzであった。これから、通過帯域幅は1.6MHz以上、抑圧すべき帯域幅は20dBダウンの位置で3.15MHz以下、とおおよその仕様を決めることができる。
【0008】
しかし、従来の図12に示したような入出力電極ともただ一つの櫛形電極からなるものでは、通過帯域幅や帯域外抑圧度をこの数値を維持したままで、対数を減少させることは困難であった。
【0009】
図16に、入力電極を100対とし、出力電極の対数を変化させたときの帯域幅の変化のグラフを示す。図16(b)は、従来の図12に対応するものである。
図16(a)において、出力電極の対数を少なくすると、5dBダウンの帯域幅及び20dBダウンの帯域幅のどちらも大きくなる。すなわち、前記した仕様(5dBダウンの帯域幅:1.6MHz以上、20dBダウンの帯域幅:3.15MHz以下)を満たすためには、出力電極の対数を98対以上とする必要があり、櫛形電極のサイズをこれ以上小さくすることは困難である。
【0010】
また、図14に入力電極、出力電極の両方の対数を100対から84対に減らし、櫛形電極のサイズを小さくした場合のフィルタの周波数特性を示す。図14では、通過帯域幅は2.055MHzであって仕様を満足するが、20dBダウンの帯域幅は3.99MHzと広くなり、帯域外抑圧度の仕様を満足しないことになる。すなわち、従来の図12のフィルタの構成において、櫛形電極のサイズを小さくすると要求される仕様が満たせなくなる。
【0011】
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、所定のフィルタ仕様を満足しつつ、より小型の弾性表面波フィルタを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、圧電基板と、圧電基板上に形成され弾性表面波を励振する入力電極部と、圧電基板上に形成され前記弾性表面波を受信する出力電極部とを備え、前記入力電極部と出力電極部とが、前記励振された弾性表面波を送受する位置関係に配置され、前記入力電極部及び出力電極部のうち少なくとも一つが、励振された弾性表面波の波長以上の間隔をあけて弾性表面波の伝搬方向に平行な方向に配置された2つの櫛形電極からなり、前記2つの櫛形電極の間隔が、前記2つの櫛形電極で励振される弾性表面波が同位相となるように設定され、かつ前記2つの櫛形電極の間に、グレーティング構造の金属膜または一様な金属膜が形成されたことを特徴とする弾性表面波フィルタを提供するものである。
これによれば、弾性表面波フィルタの幅を従来に比べて小さくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明において、圧電基板としては温度係数の小さなSTカット水晶基板の他、四ホウ酸リチウム(LBO)やランガサイト(LGS)等を用いることができる。入力電極部及び出力電極部は、Al等の金属の薄膜を圧電基板上に蒸着等の製造方法により形成して作成される。
この発明の弾性表面波フィルタでは、外部から電気信号を入力して弾性表面波を励起する入力電極部は少なくとも一つ備えることが必要であるが、2つ以上備えてもよい。また、弾性表面波を受信して外部へ電気信号を出力する出力電極部も少なくとも一つ備える必要があるが、2つ以上備えてもよい。さらに、外部に対して電気信号の入出力をするものではない櫛形形状の電極を備えてもよい。
入力電極部、出力電極部は上下方向から延伸した複数の電極指が交互に配置されたいわゆる櫛形電極により構成されるが、特にこれはインターディジタルトランスデューサ(IDT)と呼ばれる。
【0014】
また、2つの櫛形電極から構成される入力電極部あるいは出力電極部において、2つの櫛形電極の間に、表面波を送受信する電極となるべきものが存在しない。その2つの櫛形電極どうしの間の空間は、圧電基板が露出した自由表面又はグレーティング、一様な金属となる。
【0015】
この自由表面の幅、すなわち2つの櫛形電極の間の距離(L)は、入力電極部で励振される弾性表面波の波長(λ)によって決定づけられる。特に、その距離(L)は、弾性表面波の伝搬のために少なくとも励振される弾性表面波の波長(λ)の長さ以上で、2つの櫛形電極で送信(受信)される表面波が同位相になるようにあればよく、上限は特に定めはない。
【0016】
この発明において、低損失等が要求されるフィルタ特性を得る観点からは、一方の櫛形電極により励振される弾性表面波と他方の櫛形電極により励振される弾性表面波とが同位相となるように、前記2つの櫛形電極間の距離を設定する。
【0017】
したがって、前記入力電極部が2つの櫛形電極からなる場合には、その2つの櫛形電極の間隔を、2つの櫛形電極で励振される弾性表面波が同位相となるように設定すればよい。
また、前記出力電極部が2つの櫛形電極からなる場合に、その2つの櫛形電極の間隔を、2つの櫛形電極で受信される弾性表面波が同位相となるように設定すればよい。
【0018】
さらに、前記入力電極部及び出力電極部とがどちらも2つの櫛形電極からなる場合に、2つの櫛形電極の間隔を、入力電極部及び出力電極部のそれぞれについて2つの櫛形電極で励振及び受信される弾性表面波が同位相となるように設定すればよい。
【0019】
また、2つの櫛形電極の間は、圧電基板が露出した自由表面とする他、グレーティング構造の金属膜あるいは一様な金属膜を形成してもよい。この金属膜は、Al,Au,Ag等を用いることができる。グレーティングでは、弾性表面波の反射が起きないように櫛形電極と周期をずらす必要がある。そのグレーティングの周期は、一般的には櫛形電極の周期λよりも小さい周期にし、グレーティング構造の金属膜を形成する場合には、λ/2よりも小さくする。
さらに、この発明において結合器を用いる場合には、結合器は、導波路方向性結合器あるいはマルチストリップカプラを用いることができ、結合器及び反射器とも、Al,Au,Ag等の金属膜で形成できる。
【0020】
以下、図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定されるものではない。
図1に、この発明の弾性表面波フィルタの第1実施例の構成図を示す。図2に、図1の弾性表面波フィルタの周波数特性のグラフを示す。
【0021】
図1において、この弾性表面波フィルタは、圧電基板1上に形成された2つの入力電極2,3、1つの出力電極5、及び導波路4とから構成される。図1では、導波路4として、グレーティング形状の導波路を用いた場合を示している。圧電基板1には、STカット水晶を用いる。入力電極2,3、出力電極5,導波路4とも、金属の薄膜で形成され、金属の薄膜の材料としては、たとえばAl合金などが用いられる。
【0022】
入力電極2,3の櫛形電極の対数を32対、出力電極5の櫛形電極の対数を100対とする。入力電極部は、2つの入力電極2及び3と、これらの電極間に形成される導波路4とから構成される。この第1実施例では、この入力電極2と3との間隔(L)は20λとする。このように、入力電極の対数及び間隔(L)を定めれば、両入力電極2,3で励振される弾性表面波はほぼ同位相とすることができる。なお、2つの入力電極の対数は必ず同数とする必要はなく、弾性表面波フィルタとして要求される特性が満たされる限り、異なる対数であってもよい。
【0023】
導波路4は、弾性表面波の伝搬方向(紙面の左右方向)に垂直な方向に長い電極指を、弾性表面波の伝搬方向に平行に一定間隔で並べたグレーティング構造とする。このグレーティング構造の周期は、櫛形電極の周期λの1/2以下とするが、たとえば(λ/2)×(1/1.3)=5.775μmとする。
【0024】
また、図1では、入力電極2及び3によって励振される弾性表面波の伝搬方向は、紙面の左右方向であり、入力電極2,3と出力電極5とは、この伝搬方向に平行な方向に並んで配置される。
【0025】
すなわち、図1において、入力電極2及び3によって励振された弾性表面波は、これらの入力電極の左方向及び右方向へ伝搬していくが、入力電極2から右方向に進行した弾性表面波は導波路4を通過して、入力電極3に入射する。さらに、入力電極3で励振された弾性表面波と共にその右方向に進行した弾性表面波は、そのすぐ右隣りの出力電極5に入射することになる。
【0026】
なお、図における符号10から13は、入力電極1,2に電気信号を与える入力端子(いわゆるバスバー)であり、符号14,15は、出力電極5から電気信号を取り出す出力端子(いわゆるバスバー)である。
電極膜厚、中心周波数、電極周期は、前記した図13と同じ値で、電極膜厚300nm、中心周波数f0を210.38MHz、櫛形電極の周期λを、15.015μmとする。
このときの入力電極部の紙面の左右方向の幅のサイズは、(32+20+32)×15.015=1261.26μm(=84λ)となる。
【0027】
図2によれば、抑圧度−5dBの帯域幅、すなわち減衰量が−5dBとなるところの帯域幅(a)は1.755MHzで、抑圧度−20dBの帯域幅、すなわち、減衰量が−20dBとなるところの帯域幅(b)は3.127MHzとなり、図13の特性とほぼ同等の数値を示し、要求仕様を満足する。この第1実施例の弾性表面波フィルタの紙面の左右方向の入力及び出力電極の幅を合計したサイズは、図12と比べて、16λ(=16×15.015=240.24μm)だけ小さくすることができた。すなわち、弾性表面波フィルタの幅を従来よりも16λ/(200λ)×100=80%程度、小型化できる。
【0028】
また、図1では、2つの入力電極間に導波路4を設けたが、図6に示すように、導波路4を取り除き、この部分を自由表面8としてもよい。このとき、自由表面8の紙面に左右方向の幅(L)も20λとする。この場合にも、図1と同様に、入力電極部の紙面の左右方向の幅のサイズを小さくすることができ、図2に示したのと同様な周波数特性が得られる。
【0029】
図17に、この発明の他の実施例であり、入力電極を100対とし、出力電極が2つの櫛形電極からなり、その間に自由表面を形成した場合において、自由表面の紙面の左右方向の幅を2λとし、かつ2つの出力電極の対数を変化させたときの帯域幅の変化のグラフを示す。
【0030】
図17(b)によれば、2つの出力電極の対数をどちらも49対以上とすると、出力電極全体としての紙面の左右方向の幅は100λ(=49+2+49)以上となり、図12に示す従来のフィルタ以上のサイズとなるので、出力電極の対数を49対以上にするのは、小型化に反することになる。
【0031】
また、図17(a)によれば、前記した仕様(5dBダウンの帯域幅:1.6MHz以上,20dBダウンの帯域幅:3.15MHz以下)を満たすためには、各出力電極の対数を47対以上とする必要がある。すなわち、この場合は、出力電極全体では、47+2+47=96対となって小型化の効果は少ない。
【0032】
図18に、この発明の他の実施例であり、入力電極を100対とし、出力電極が2つの櫛形電極からなり、その間に自由表面を形成した場合において、2つの出力電極の対数を32対とし、かつ自由表面の紙面の左右方向の幅を変化させたときの帯域幅の変化のグラフを示す。
【0033】
図18(b)によれば、自由表面の紙面の左右方向の幅を36λ以上とすると、出力電極全体の紙面の左右方向の幅が100λ(=32+36+32)以上となり、図12に示す従来のフィルタ以上のサイズとなるので、自由表面の紙面の左右方向の幅を36λ以上にするのは、小型化に反することになる。
【0034】
また、図18(a)によれば、前記した仕様(5dBダウンの帯域幅:1.6MHz以上,20dBダウンの帯域幅:3.15MHz以下)を満たすためには、自由表面の紙面の左右方向の幅を20λ以上30λ以下とすればよい。したがって、フィルタサイズの小型化の観点からは、図6等に示したように、自由表面の左右方向の幅は少なくとも20λとすればよい。
【0035】
なお、フィルタの設計仕様は前記したものに限定されるものではないので、設計仕様に基づいて、自由表面の紙面の左右方向の幅,入力電極及び出力電極の対数の最適値が決められる。
【0036】
次に、励振された弾性表面波の時間応答特性について説明する。
図19(a),(b)に入力電極が1対で出力電極が100対の場合の弾性表面波フィルタの時間応答特性及び構成図を示す。時間応答特性は、信号レベルが最大となる値を0dBとした。
図19(a)において、時間0〜0.6μs程度の部分が主応答であり、最も弾性表面波として寄与するものである。
【0037】
また、図20(a),(b)に、入力電極が100対で、出力電極が100対の場合の弾性表面波の時間応答特性及び構成図を示す。この場合の主応答は、時間が0〜1μs程度までとなっている。図20(a)の時間応答特性は、図19(a)の時間応答特性を電極100対分、時間的に少しずつずらして重ね合わせたものに等しい。この場合、たとえば、−20dBの信号レベルにおいて、図19に示した入力電極が1対の場合と比べると、応答時間幅が約0.867μsと長い。
ところで、図20(b)と図12とは、同じ構造の従来の弾性表面波フィルタであり、図20(a)に示した時間応答特性は、図13の周波数特性に対応するものである。
【0038】
図21に、この発明の一実施例の弾性表面波フィルタにおける時間応答特性を示す。また、図22にこの図21の3つの時間応答特性のそれぞれの弾性表面波フィルタの構成図を示す。
図22(a)は、2つの入力電極(32対)と自由表面(20λ)、及び100対の出力電極とからなり、これに対する時間応答特性は図21の実線で示されている。ここで、この実線の主応答の−20dBでの応答時間幅は約0.857μsとなっている。
【0039】
図22(b)は、左側が52λ分の自由表面と32対の入力電極、及び100対の出力電極とからなり、これに対する時間応答特性は図21の太い破線で示されている。図22(b)の場合は、主応答は時間0〜0.6μs程度の部分に表われており、−20dBでの応答時間幅は図22(a)に比べて狭い。
【0040】
図22(c)は、右側が52λ分の自由表面と32対の入力電極、及び100対の出力電極とからなり、これに対する時間応答特性は図21の細い破線で示されている。図22(c)の場合は、主応答は0.25〜1μs程度の部分に表われており、−20dBでの応答時間幅は図22(a)に比べて狭い。
また、それぞれの主応答部分の信号レベルを考えてみると、図22(a)に対応する主応答は、図22(b)に対応する主応答(太い破線)と、図22(c)に対応する主応答(細い破線)とを合成したものに等しく、図22(a)の応答時間幅は、図20に示した従来の入出力電極が共に100対の応答時間幅(約0.8μs)にほぼ等しい。
【0041】
図23に、3つの弾性表面波フィルタの時間応答特性の比較図を示す。
ここで実線は、図22(a)に示したこの発明の弾性表面波フィルタの時間応答特性であり、図21に示した実線と同じものである。
また、太い破線は図20(a)に示した従来の入出力電極がどちらも100対の弾性表面波フィルタの時間応答特性であり、細い破線は従来の入力電極が84対、出力電極が100対の弾性表面波フィルタの時間応答特性である。
ここで、主応答についての−20dBの信号レベルに注目すると、この発明の弾性表面波フィルタの時間応答幅と入出力電極がどちらも100対の弾性表面波フィルタの時間応答幅はどちらも約0.85〜0.87μs程度でほぼ等しいが、入力電極が84対の弾性表面波フィルタの時間応答幅は、約0.801μsであり、他の2つのフィルタに比べて狭い。
【0042】
言いかえると、この発明の弾性表面波フィルタ(図22(a))と入出力電極がどちらも100対の弾性表面波フィルタとは、ほぼ同等の周波数特性を示し、フィルタとして要求される仕様(角型比)を満たす。しかし、従来の入力電極が84対の弾性表面波フィルタは、これらに比べて時間応答幅が狭いので、周波数特性で見ると抑圧度の帯域幅が広く、したがって角型比が悪く、要求される仕様を満たさない場合がある。
【0043】
以上の説明により、従来の構成で単に入力電極の対数を100対から84対に減らした場合、フィルタとして要求される仕様を満たさない場合があるが、この発明の図22(a)のような構成を採用し、入力電極部分の幅を電極84対相当分(32対+20λ+32λ)の幅に減らしても、入出力電極がどちらも100対のときに満たしていたフィルタとして要求される仕様を満たすことができる。すなわち、要求される仕様に対して、この発明の構成を採用すれば、弾性表面波フィルタの幅を従来よりも小さくできることがわかる。
【0044】
図3に、この発明の弾性表面波フィルタの第2実施例の構成図を示す。図4に、図3の弾性表面波フィルタの周波数特性のグラフを示す。
図1の第1実施例では、入力電極部のみが一定間隔だけ離れた2つの入力電極2,3から構成された実施例を示したが、ここでは、入力電極部及び出力電極部のどちらも、2つの櫛形電極からなる実施例を示す。
【0045】
すなわち、図3において、この弾性表面波フィルタは、圧電基板1上に形成された2つの入力電極2,3、2つの出力電極5,6、グレーティング形状の導波路4,7とから構成される。また、入力電極部は、2つの入力電極2及び3と、これらの電極間に形成される導波路4とから構成され、出力電極部は、2つの出力電極5及び6と、これらの電極間に形成される導波路7とから構成される。
圧電基板、入力電極、出力電極及び導波路を形成する金属の薄膜の材料は、第1実施例と同様のものを用いる。
【0046】
第2実施例において、入力電極2,3の櫛形電極の対数を32対、出力電極5,6の櫛形電極の対数を32対とする。また、入力電極2と3との間隔(L1)及び出力電極5と6との間隔(L2)は、どちらも20λとする。導波路4,7は、どちらもグレーティングの周期を(λ/2)×(1/1.3)=5.775μmとしたグレーティング構造とする。さらに、入力電極2,3、出力電極5,6及び導波路4,7は、入力電極2,3によって励振された弾性表面波の伝搬方向に平行な方向に並んで配置される。なお、図3における符号10から17は、電気信号を入出力するバスバーである。
【0047】
電極膜厚、中心周波数、電極周期は第1実施例と同じ数値とした(電極膜厚:300nm、中心周波数f0:210.38MHz、櫛形電極の周期λ:15.015μm)。
このときの入力電極部及び出力電極部の紙面の左右方向の幅のサイズは、どちらも(32+20+32)×15.015=1261.26μm(=84λ)である。
【0048】
図4によれば、抑圧度−5dBの帯域幅(a)は1.785MHzで、抑圧度−20dBの帯域幅(b)は3.33MHzとなり、図13の特性とほぼ同等の数値を示し、要求仕様を満足する。この第2実施例の弾性表面波フィルタの紙面の左右方向の入力及び出力電極の幅のサイズは、32λ(=32×15.015=480.48μm)だけ小さくすることができた。
また、第2実施例では、2つの入力電極間、及び2つの出力電極間のどちらにも導波路を形成した構成を示したが、どちらか一方の電極間にのみ導波路を形成するようにしてもよく、さらにこれらの導波路を設けずに、入力電極間及び出力電極間を単なる自由表面としてもよい。
【0049】
図7は、この発明において、入力電極間及び出力電極間に自由表面8,9を設けた弾性表面波フィルタの構成図である。ここで自由表面8,9の紙面の左右方向の幅(L1,L2)は20λとし、入力電極及び出力電極とも図3に示したものと同一寸法,同一材料とする。この場合にも、図3に同様に弾性表面波フィルタ全体の紙面の左右方向の幅のサイズを小さくでき、図13に示したのと同様の周波数特性が得られる。
【0050】
また、第2実施例の図4と、第2実施例と同じ紙面の左右方向の幅を持つ入力電極及び出力電極からなる従来の弾性表面波フィルタの周波数特性図(図14)とを比較すると、第2実施例の方が、同じ幅であっても、帯域幅の狭いフィルタ、すなわち狭帯域特性を持つ弾性表面波フィルタを実現できることがわかる。
【0051】
図8は、図3に示した構成から、出力電極間に設けた導波路を取り除き、2つの出力電極間を自由表面9とした場合の弾性表面波フィルタの構成図である。ここで、この自由表面9の紙面の左右方向の幅L2は20λとする。この場合にも、図3と同様に、弾性表面波フィルタの紙面の左右方向の幅のサイズを小さくでき、図4に示したのと同様の周波数特性が得られる。
【0052】
また、図1、図3では、入力電極(あるいは出力電極)が2つの櫛形電極から構成されていたが、図5に示すように、バスバーで2つの電極を接続してもよい。
図5は、図3に対して、2つの入力電極2と3とをバスバー21及び22で接続し、2つの出力電極5と6とをバスバー23及び24で接続した弾性表面波フィルタの構成図を示している。
図5によれば、バスバーを除く櫛形電極の部分は、図3と同様の構成を有しているので、弾性表面波フィルタ全体の入力及び出力電極の幅のサイズ(168λ)は、図12と比べて32λだけ小さくすることができ、図4に示したのとほぼ同等の周波数特性を持つ。
【0053】
また、入力電極と出力電極は、図1、図3のように、弾性表面波の伝搬方向に沿った位置関係にある必要もなく、反射器等を通して、弾性表面波を入力電極から出力電極へ伝搬できる位置関係にあればよい。
図9、図10に、この発明において、方向性結合器及び反射器を備えた弾性表面波フィルタの構成図を示す。
図9は、入力電極2,3間及び出力電極5,6間のどちらも自由表面とした場合を示しており、図10は、入力電極2,3間及び出力電極5,6間のどちらにも導波路(4,7)を設けた場合を示している。
【0054】
方向性結合器31は入力電極2,3で励振された弾性表面波を下方の出力電極5,6を含む伝搬路の方へ移行させるためのものであり、図に示すような方向性結合器31の他、マルチマトリップカプラを用いることもできる。反射器32,33は、弾性表面波の伝搬方向を反転させるためのものである。
入力電極2,3によって励振される弾性表面波の伝搬方向は、紙面の左右方向であるが、入力電極と出力電極との位置関係は、この弾性表面波の伝搬方向と90°異なる紙面の上下方向である。
【0055】
図9、図10いずれの場合も、入力電極3の右方向に進行した弾性表面波は方向性結合器31を通り、反射器32,33に入射される。反射器32,33に入射した弾性表面波は、ここで180°反転され、反射器32,33の左方向へ進行し、再び方向性結合器31を通り、出力電極6に入射することにより、入力電極2,3から出力電極5,6へ伝搬される。
図9では、図7に対して入力電極と出力電極の相対的な配置は異なるが、図7に示したのと同じ構成の入力電極及び出力電極を用いる。図10では、図3に対して入力電極と出力電極の相対的な配置は異なるが、図3に示したのと同じ構成の入力電極及び出力電極を用いる。
【0056】
図11に、図9及び図10と同様に、方向性結合器31及び反射器32,33を備えた構成であるが、入力電極及び出力電極として、図12に示した従来用いられていた正規電極を用いたタイプの弾性表面波フィルタの構成図を示す。
図9及び図10に示したこの発明の弾性表面波フィルタは、いずれも入力電極及び出力電極の弾性表面波の伝搬方向の幅のサイズを、図11に示したものと比較して、16λだけ小さくすることができ、周波数特性もほぼ同等の特性が得られる。
【0057】
また、図9及び図10の場合においては、方向性結合器31と反射器32,33の紙面の左右方向の幅のサイズを合計したものが、出力電極の紙面の左右方向の幅のサイズ(84λ)よりも小さくすることができる場合には、弾性表面波フィルタ全体の紙面の左右方向の幅のサイズを、図3等に示した弾性表面波フィルタよりも小さくすることができる。
なお、入力電極部または出力電極部が2つの櫛形電極から構成される場合の、その2つの櫛形電極の間の間隔(L)として20λとする実施例を示したがこれに限定するものではない。
【0058】
【発明の効果】
この発明によれば、従来と同等の帯域幅及び抑圧度を維持したままで、従来よりも弾性表面波の伝搬方向の弾性表面波フィルタの幅を小さくすることができる。また、弾性表面波の伝搬方向の弾性表面波フィルタの幅を従来と同一として構成した場合には、従来よりも狭帯域の周波数特性を持つ弾性表面波フィルタを実現できる。
【0059】
通常、圧電基板上から外へ出る方向に伝搬された弾性表面波は、フィルタとしては寄与せず、基板端部で反射する。この反射は、フィルタの周波数特性を劣化させる。弾性表面波フィルタを1つのチップにパッケージングする場合、このフィルタとして寄与しない弾性表面波が基板端部で反射するのを防止するために、吸音材を基板周辺に形成する必要がある。そこで、この発明のようなサイズの小さい弾性表面波フィルタを用いれば、吸音材を形成する余裕ができるので、特性劣化原因を削減することが可能である。すなわち、フィルタサイズの小型化により、より多くの吸音材を形成するスペースが確保でき、フィルタの周波数特性をより改善できる。
【0060】
また、弾性表面波フィルタのチップを搭載するパッケージサイズには、いくつかの規格化されたサイズが存在するが、弾性表面波フィルタのサイズの小型化によって、より小さな規格化されたパッケージサイズに適合させることが容易となり、製造の自動化の促進と共に、製造コストを下げることも可能となる。さらに、弾性表面波フィルタのサイズを小型化することにより、この発明のフィルタを利用する各種情報機器の構造及び大きさについても好ましい影響を及ぼすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の弾性表面波フィルタの第1実施例の構成図である。
【図2】第1実施例の弾性表面波フィルタの周波数特性のグラフである。
【図3】この発明の弾性表面波フィルタの第2実施例の構成図である。
【図4】第2実施例の弾性表面波フィルタの周波数特性のグラフである。
【図5】2つの入力電極をバスバーで接続し、2つの出力電極をバスバーで接続した場合の弾性表面波フィルタの構成図である。
【図6】この発明において、2つの入力電極間に自由表面を設けた場合の弾性表面波フィルタの構成図である。
【図7】この発明において、入力電極間及び出力電極間にそれぞれ自由表面を設けた場合の弾性表面波フィルタの構成図である。
【図8】この発明において、2つの入力電極間に導波路を設け、2つの出力電極間を自由表面とした場合の弾性表面波フィルタの構成図である。
【図9】この発明において、方向性結合器及び反射器を備えた場合の弾性表面波フィルタの構成図である。
【図10】この発明において、方向性結合器及び反射器を備えた場合の弾性表面波フィルタの構成図である。
【図11】従来の正規電極を組み合わせた弾性表面波フィルタの構成図である。
【図12】正規電極を組み合わせた従来の弾性表面波フィルタの構成図である。
【図13】図12に示した従来の弾性表面波フィルタの周波数特性のグラフの例である。
【図14】入力電極、出力電極の両方の対数を84対とした場合の従来の弾性表面波フィルタの周波数特性のグラフである。
【図15】弾性表面波フィルタの仕様の決め方についての説明図である。
【図16】従来において、入力電極を100対とし、出力電極の対数を変化させたときの帯域幅の変化のグラフである。
【図17】この発明の一実施例において、2つの出力電極の対数を変化させたときの帯域幅の変化のグラフである。
【図18】この発明の一実施例において、出力電極の自由表面の紙面の左右方向の幅を変化させたときの帯域幅の変化のグラフである。
【図19】入力電極が1対で出力電極が100対の場合の弾性表面波フィルタの時間応答特性である。
【図20】入力電極が100対で出力電極が100対の場合の弾性表面波フィルタの時間応答特性である。
【図21】この発明の一実施例の弾性表面波フィルタにおける時間応答特性である。
【図22】図21の3つの時間応答特性のそれぞれの弾性表面フィルタの構成である。
【図23】3つの弾性表面波フィルタの時間応答特性の比較図である。
【符号の説明】
1 圧電基板
2 入力電極
3 入力電極
4 導波路
5 出力電極
6 出力電極
7 導波路
8 自由表面
9 自由表面
10 バスバー
11 バスバー
12 バスバー
13 バスバー
14 バスバー
15 バスバー
16 バスバー
21 バスバー
22 バスバー
23 バスバー
24 バスバー
31 方向性結合器
32 反射器
33 反射器

Claims (2)

  1. 圧電基板と、圧電基板上に形成され弾性表面波を励振する入力電極部と、圧電基板上に形成され前記弾性表面波を受信する出力電極部とを備え、前記入力電極部と出力電極部とが、前記励振された弾性表面波を送受する位置関係に配置され、前記入力電極部及び出力電極部のうち少なくとも一つが、励振された弾性表面波の波長以上の間隔をあけて弾性表面波の伝搬方向に平行な方向に配置された2つの櫛形電極からなり、前記2つの櫛形電極の間隔が、前記2つの櫛形電極で励振される弾性表面波が同位相となるように設定され、かつ前記2つの櫛形電極の間に、グレーティング構造の金属膜または一様な金属膜が形成されたことを特徴とする弾性表面波フィルタ。
  2. 圧電基板と、圧電基板上に互いに平行に存在する複数の弾性表面波伝搬路と、これらの弾性表面波伝搬路を結合させる結合器とからなり、少なくとも1つの弾性表面波伝搬路上には、前記結合器をはさんで弾性表面波を励振する入力電極部と第1反射器とが配置され、他の弾性表面波伝搬路のうち少なくとも1つの伝搬路上には、前記結合器をはさんで出力電極部と第2反射器とが配置され、前記入力電極部及び出力電極部のうち少なくとも1つが、励振された弾性表面波の波長以上の間隔をあけて励振された弾性表面波の伝搬方向に平行な方向に配置された2つの櫛形電極からなり、前記2つの櫛形電極の間隔が、前記2つの櫛形電極で励振される弾性表面波が同位相となるように設定され、かつ前記2つの櫛形電極の間に、グレーティング構造の金属膜または一様な金属膜が形成されたことを特徴とする弾性表面波フィルタ。
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