JP4024224B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

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Description

本発明は弾性表面波装置に関し、特に圧電体基板の基板端面で弾性表面波が反射されるIDT電極を備えた弾性表面波装置に適用して有効な技術に関するものである。
近年、携帯電話機をはじめとした移動体通信端末機(端末機)が急速に発展している。この端末機は、持ち運びの便利さから、特に小型軽量であることが望まれている。端末機の小型軽量化を達成するには、そこに使われる電子部品も小型軽量であることが必須であり、このため、端末機の高周波部や中間周波部には、小型軽量化および低背化に有利な弾性表面波装置、すなわち弾性表面波フィルタが多用されている。
ここで、弾性表面波フィルタの小型化低背化に関しては、SHタイプの弾性表面波(SAW − Surface Acoustic Wave)を利用した端面反射型の共振子を用いたフィルタが注目されている。SHタイプの表面波とは、表面波の伝搬方向に垂直でかつ基板表面に平行な変位を主成分とする表面波で、基板端面でモード変換なしに完全反射するという特徴を有している。従来のSAW共振子においては十分な長さのグレーティング反射器が必要であったが、このようなSHタイプの表面波の基板端面反射を用いると、グレーティング反射器が不要となり小型の弾性表面波装置を実現することが可能になる。
図17に端面反射型の弾性表面波装置10の一例を示す。図17に示すように、矩形の圧電体基板11上に、電極指が櫛歯状に構成されたインターディジタルトランスデューサ(IDT)電極が形成されている。
このような弾性表面波装置10において、入力端子15に高周波信号を印加するとIDT電極における電極指に直交する方向に弾性表面波が励振され、基板端面11a,11bにて反射される。圧電体基板11の伝搬方向寸法は、IDT電極の電極周期をλとすると、(λ/2)×n(nは自然数)の長さに設定される。このような寸法に設定することにより、励振された弾性表面波と基板端面11a,11bからの反射波が共振周波数付近にて位相が一致し、共振特性を得ることができる。
このような端面反射型の弾性表面波装置を用いたフィルタの一例として、特開昭53−123051号公報が開示されている。ここでは、複数の端面反射型弾性表面波装置を直列腕および並列腕に配置し、各々をラダー型回路として動作するようワイヤボンディング等により電気的接続を施している。
また、端面反射型の弾性表面波装置を用いたフィルタの他の一例として、特開平11−46127号公報が開示されている。ここでは、ワイヤボンディングによる電気的接続を最小限に抑えるため、短冊状の圧電体基板を用意し、短冊状圧電体基板の短手方向を表面波の伝搬方向とし、直列腕に配置された複数の弾性表面波装置を長手方向に直線状に並べた共振子列(直列腕共振子列)とし、同じく短冊状圧電体基板の短手方向を弾性表面波の伝搬方向とし、並列腕に配置された複数の弾性表面波装置を長手方向に直線状に並べた共振子列(並列腕共振子列)とし、これら2つの共振子列がラダー回路を構成するよう最小限のワイヤボンディング数にて電気的接続が施されている。また、同公報には、単一の圧電体基板上に直列腕共振子列と並列腕共振子列を構成し、2つの共振子列の間に反射面として動作する溝を形成したフィルタも開示されている。
特開昭53−123051号公報 特開平11−46127号公報
しかしながら、特開昭53−123051号公報に開示されている技術では、複数の端面反射型の弾性表面波装置を各々用意し、これらを相互に電気的接続を行う必要があり、製造工程が煩雑になるという問題があった。また、各弾性表面波装置間をワイヤボンディングにて接続する場合は、各弾性表面波装置子間に一定以上の距離が必要に、またワイヤのループ分だけの高さが必要になり、小型化および低背化には不利である。
また、特開平11−46127号公報に開示されている技術では、電気的接続を行う箇所が減じているものの、直列腕と並列腕間のワイヤボンディングによる電気的接続が必要であり、また短冊状の圧電体基板を2つ以上用意してパッケージ上に配置する手間が生じる。なお、同公報内の他の技術として、単一の圧電体基板上に直列腕共振子列と並列腕共振子列を構成し、2つの共振子列の間に反射面として動作する溝を形成する技術が開示されているが、共振子列間に溝を形成する必要があるために製造工程数の増加および基板強度の低下が懸念される。また、直列腕と並列腕間のワイヤボンディングによる電気的接続が必要な点は先の例と変わらず、小型化および低背化には不利である。
そこで、本発明は、相互に異なる電極周期を有するとともに圧電体基板の基板端面で弾性表面波が反射される複数のIDT電極を共振特性を損なうことなく同一の圧電体基板上に形成する弾性表面波装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る弾性表面波装置は、単一の圧電体基板と、前記圧電体基板上において、弾性表面波の伝搬方向に沿って第1の電極周期λaで形成されるとともに前記圧電体基板の基板端面で前記弾性表面波が反射されるIDT電極が配置された第1の共振子列と、同じく前記圧電体基板上において、弾性表面波の伝搬方向に沿って前記第1の電極周期λaとは異なる第2の電極周期λbで形成されるとともに前記圧電体基板の前記基板端面で前記弾性表面波が反射されるIDT電極が配置された第2の共振子列とを有し、前記第1の共振子列に配置された前記IDT電極は入力端子と出力端子とを結ぶ第1の配線部に配置され、前記第2の共振子列に配置された前記IDT電極は、前記第1の共振子列に配置された前記IDT電極の共振周波数に一致する反共振周波数を有して前記第1の配線部と接地端子とを結ぶ第2の配線部に配置され、前記第1の共振子列および前記第2の共振子列の少なくとも何れかの共振子列には相互に対数が異なって音響結合した複数のIDT電極が形成され、これらのIDT電極の間に他方の共振子列のIDT電極が接続され、前記圧電体基板における前記弾性表面波の伝搬方向の長さが、(λa/2)×n−(λb/2)×m=0(n、mは自然数)を満たす(λa/2)×nまたは(λb/2)×mである、ことを特徴とする。
本発明の好ましい形態において、前記第1の共振子列に配置された前記IDT電極と前記第2の共振子列に配置された前記IDT電極とは相互に電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明のさらに好ましい形態において、前記IDT電極を構成する電極指の交差幅が少なくとも一部の前記IDT電極の相互間で異なっていることを特徴とする。
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
すなわち、本発明によれば、いずれの共振子列においても励振波と反射波の位相が一致するので、相互に異なる電極周期を有する端面反射型の複数のIDT電極を、共振特性を損なうことなく同一の圧電体基板上に形成することが可能になる。
これにより、不整合によるスプリアスがほとんど発生せず、リップルの少ない周波数特性を得ることが可能になる。
また、音響結合による損失が低減され、基板端面において表面波が完全に反射されてエネルギーの散逸が防止されるので、Q特性の向上、帯域幅の拡大および装置の小型化が可能になる。
さらに、単一の圧電体基板上に形成された相互に異なる電極周期を有する共振子列間のIDT電極を直接電気的に接続することができるので、ワイヤボンディングが不要となり、装置の小型化および低背化、ならびに製造工程の簡素化を図ることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
図1は本発明の一実施の形態であるフィルタを示す模式的平面図、図2は図1のフィルタに設けられたIDT電極の構成を概念的に示す説明図、図3は図1の回路図である。
図1に示すように、本実施の形態のフィルタ(弾性表面波装置)10は、例えばLiNbO、LiTaOなどの圧電単結晶や圧電薄膜あるいは圧電セラミックスなどからなり、矢印Aの方向に分極処理された矩形状の圧電体基板11上に、第1の共振器列および第2の共振子列が形成されている。
第1の共振子列には、第1の電極周期λaを有する2つのIDT電極12,13が弾性表面波の伝搬方向に沿って形成されている。また、第2の共振子列には、第1の電極周期λaとは異なる第2の電極周期λbを有する1つのIDT電極14が同じく弾性表面波の伝搬方向に沿って形成されている。そして、これらのIDT電極12,13,14は、一対の電極指が櫛歯状に形成されて相互に相互に入り組んだ形状を有しており、前述したSHタイプの弾性表面波を利用することにより、交流電圧の印加により励振された当該表面波が圧電体基板11の対向する2つ基板端面11a,11bでモード変換なしに完全反射される。なお、本実施の形態において、第1の電極周期λaと第2の電極周期λbとは、λa<λbの関係を有している。但し、第1の電極周期λaと第2の電極周期λbとが相互に異なっていればよく、このような関係にはなくてもよい。
そして、このようなIDT電極12,13,14の電極周期で決定される共振周波数と圧電体基板11における弾性表面波の伝搬方向の長さで決定される周波数とを一致させることにより、所定の共振特性が得られる。
ここで、第1の電極周期λaを有するIDT電極12の電極指対数は2.5対に設定されており、基板端面11aに接する電極指幅は1/8・λa、それ以外の電極指幅は1/4・λaに設定されている。また、同じく第1の電極周期λaを有するIDT電極13の電極指対数は3対に設定されており、基板端面11bに接する電極指幅は1/8・λa、それ以外の電極指幅は1/4・λaに設定されている。さらに、第2の電極周期λbを有するIDT電極14の電極指対数は4.5対に設定されており、各基板端面11a,11bに接する電極指幅は1/8・λb、それ以外の電極指幅は1/4・λbに設定されている。
IDT電極における電極周期および電極指幅について図2に示す。なお、図2はIDT電極12,13,14そのものを指すのではなく、一般的な一端子対型のIDT電極を表している。
IDT電極12の一方の電極は入力端子15に接続され、他方の電極はIDT電極13の一方の電極と共通になっている。IDT電極12と接続されていない側のIDT電極13の電極は出力端子16に接続されている。IDT電極12とIDT電極13の共通電極はIDT電極14の一方の電極に接続され、IDT電極14の他方の電極は接地端子17に接続されている。
そして、第2の共振子列に配置されたIDT電極14は、第1の共振子列に配置された2つのIDT電極12,13の共振周波数に一致する反共振周波数を有している。
このようなフィルタ10の回路図を図3に示す。
図示するように、第1の共振子列に配置されたIDT電極12,13は入力端子15と出力端子16とを結ぶ直列腕(第1の配線部)18に位置し、第2の共振子列に配置されたIDT電極14は直列腕18と接地端子17とを結ぶ並列腕(第2の配線部)19に位置しており、全体として電気的にラダー型構造となっている。
但し、本発明は第1の共振子列に配置されたIDT電極と第2の共振子列に配置されたIDT電極とが相互に異なる電極周期を有している限り、必ずしも両者が直接(つまり、ワイヤなどの部材を介することなく)電気的に接続されている必要はない。
なお、本実施の形態では2つの共振子列が形成されているが、3つ以上であってもよい。また、1つの共振子列におけるIDT電極の数は、相互に同一の電極周期である限り、1つであってもよく、2つあるいは3つ以上でもよい。但し、1つの共振子列に複数のIDT電極を形成すれば、IDT電極間で相互に音響結合が生じて弾性表面波の減衰が低減され、挿入損失の低減を図ることができる。
ここで、本願においては、弾性表面波が伝搬する電極指に垂直な方向の圧電体基板11の長さ、つまり圧電体基板11における弾性表面波の伝搬方向の長さは、(λa/2)×n−(λb/2)×m=0(n、mは自然数)を満たす(λa/2)×nまたは(λb/2)×mとなっている。
前述のように、端面反射型のフィルタ10の場合には、IDT電極の電極周期をλとした場合、圧電体基板の伝搬方向寸法は(λ/2)×n(nは自然数)の長さにすることにより所定の共振特性が得られる。
したがって、電極周期が異なるIDT電極(一方の電極周期をλa、他方の電極周期をλbとする)について考えると、一方のIDT電極が形成された圧電体基板の伝搬方向寸法は(λa/2)×n(nは自然数)で、他方のIDT電極が形成された圧電体基板の伝搬方向寸法は(λb/2)×m(mは自然数)となる。そして、このような電極周期が異なるIDT電極を同一の圧電体基板上の異なる共振子列に形成した場合(つまり図1に示す場合)、(λa/2)×nの値と(λb/2)×mの値とを一致させれば、すなわち、圧電体基板11における弾性表面波の伝搬方向の長さが(λa/2)×n−(λb/2)×m=0を満たす(λa/2)×nまたは(λb/2)×mとなるようにすれば、それぞれのIDT電極(図1においては、IDT電極12,13,14)の共振特性を損なうことはない。
なお、このような条件を満たすn,mは無数に存在する。例えば第1の電極周期λaを8、第2の電極周期λbを10とすると、(n,m)の組み合わせは、(5,4),(10,8),(15,12)等々となり、圧電体基板11における弾性表面波の伝搬方向の長さは、それぞれ20,40,60等々となる。よって、例えば当該長さが20のときには、いずれの共振子列においても励振波と反射波の位相が一致する条件、すなわち(λa/2)×10あるいは(λb/2)×8を満たす。
以上説明したように、本実施の形態によれば、いずれの共振子列においても励振波と反射波の位相が一致する条件を満たすようになるので、相互に異なる電極周期λa,λbを有する端面反射型の複数のIDT電極12,13,14を同一の圧電体基板11上に形成しても、不整合によるスプリアスがほとんど発生せず、リップルの少ない周波数特性を得ることができる。したがって、このような端面反射型のフィルタ10において、音響結合による損失が低減され、基板端面11a,11bにおいて表面波が完全に反射されてエネルギーの散逸が防止されるので、Q特性の向上、帯域幅の拡大および装置の小型化が可能になる。
また、単一の圧電体基板11上に形成された相互に異なる電極周期λa,λbを有する共振子列間のIDT電極(ここでは、IDT電極12,13とIDT電極14)を直接電気的に接続することができるので、ワイヤボンディングが不要となり、装置の小型化および低背化、ならびに製造工程の簡素化を図ることができる。
なお、各IDT電極12,13,14の特性を個別に制御するには、IDT電極を構成する電極指の交差幅W(図2)を調整すればよい。つまり、各IDT電極の交差幅Wを相互間で異ならせればよい。
以上においては、直列腕18に複数の(図1では2つの)IDT電極12,13を設けてこれらを相互に音響結合したラダー型のフィルタ10が示されているが、本発明は単一の圧電体基板11上において、複数の共振子列にそれぞれ配置されたIDT電極が相互に異なる電極周期を有している限り、様々なレイアウトを採用することができる。そこで次に、第1〜第4の変形例を示す。
第1の変形例は、図4〜図7に示すもので、並列腕に配置されたIDT電極を音響結合したものである。ここで、図4は本発明の実施の形態における第1の変形例であるフィルタを示す模式的平面図、図5は図4の回路図、図6は本発明の実施の形態における第1の変形例である他のフィルタを示す模式的平面図、図7は本発明の実施の形態における第1の変形例であるさらに他のフィルタを示す模式的平面図である。
図4に示すフィルタ10の圧電体基板11においては、第1の共振子列には、第1の電極周期λaを有する1つのIDT電極12が弾性表面波の伝搬方向に沿って形成され、第2の共振子列には、第1の電極周期λaとは異なる第2の電極周期λbを有する2つのIDT電極13,14が同じく弾性表面波の伝搬方向に沿って形成されている。
IDT電極12の一方の電極は入力端子15に接続され、他方の電極は出力端子16に接続されている。IDT電極12の入力端子15に接続された電極はIDT電極13の一方の電極に接続され、IDT電極12の出力端子16に接続された電極はIDT電極14の一方の電極に接続されている。IDT電極13の他方の電極とIDT電極14の他方の電極とが共通になって接地端子17に接続されている。
そして、図5に示すように、IDT電極12は入力端子15と出力端子16とを結ぶ直列腕(第1の配線部)18に位置し、IDT電極13,14は直列腕18と接地端子17とを結ぶ並列腕(第2の配線部)19に位置しており、全体として電気的にラダー型構造となっている。
なお、図6に示すように、並列腕19に配置されたIDT電極13,14と接地端子17との間にはインダクタンス素子Lを配置してもよい。また、図7に示すように、IDT電極12の出力端子16に接続された電極は一体化してもよい。
第2の変形例は、図8〜図10に示すもので、直列腕および並列腕の双方に配置されたIDT電極を音響結合したものである。ここで、図8は本発明の実施の形態における第2の変形例であるフィルタを示す模式的平面図、図9は図8の回路図、図10は本発明の実施の形態における第2の変形例である他のフィルタを示す模式的平面図である。
図8に示すフィルタ10の圧電体基板11においては、第1の共振子列には、第1の電極周期λaを有する2つのIDT電極12,13が弾性表面波の伝搬方向に沿って形成され、第2の共振子列には、第1の電極周期λaとは異なる第2の電極周期λbを有する2つのIDT電極14,20が同じく弾性表面波の伝搬方向に沿って形成されている。
IDT電極12の一方の電極は入力端子15に接続され、他方の電極はIDT電極13の一方の電極と共通になっている。IDT電極13の他方の電極は出力端子16に接続されている。IDT電極12の入力端子15に接続された電極はIDT電極14の一方の電極に接続され、IDT電極13の出力端子16に接続された電極はIDT電極20の一方の電極に接続されている。IDT電極14の他方の電極とIDT電極20の他方の電極とが共通になって接地端子17に接続されている。
そして、図9に示すように、IDT電極12,13は入力端子15と出力端子16とを結ぶ直列腕(第1の配線部)18に位置し、IDT電極14,20は直列腕18と接地端子17とを結ぶ並列腕(第2の配線部)19に位置しており、全体として電気的にラダー型構造となっている。
なお、図10に示すように、並列腕19に配置されたIDT電極14,20と接地端子17との間にはインダクタンス素子Lを配置してもよい。
第3の変形例は、図11〜図13に示すもので、直列腕および並列腕の双方に配置されたIDT電極を音響結合してT型フィルタを構成したものである。ここで、図11は本発明の実施の形態における第3の変形例であるフィルタを示す模式的平面図、図12は図11の回路図、図13は本発明の実施の形態における第3の変形例である他のフィルタを示す模式的平面図である。
図11に示すフィルタ10の圧電体基板11においては、第1の共振子列には、第1の電極周期λaを有する4つのIDT電極12,13,14,20が弾性表面波の伝搬方向に沿って形成され、第2の共振子列には、第1の電極周期λaとは異なる第2の電極周期λbを有する2つのIDT電極21,22が同じく弾性表面波の伝搬方向に沿って形成されている。
IDT電極12の一方の電極は入力端子15に接続され、IDT電極20の一方の電極は出力端子16に接続されている。IDT電極13の一方の電極とIDT電極14の一方の電極とは共通になっている。また、IDT電極12の他方の電極とIDT電極13の他方の電極とはIDT電極21の一方の電極に接続され、IDT電極14の他方の電極とIDT電極20の他方の電極とはIDT電極22の一方の電極に接続されている。IDT電極21の他方の電極とIDT電極22の他方の電極とが共通になって接地端子17に接続されている。
そして、図12に示すように、IDT電極12,13,14,20は入力端子15と出力端子16とを結ぶ直列腕(第1の配線部)18に位置し、IDT電極21,22は直列腕18と接地端子17とを結ぶ並列腕(第2の配線部)19に位置している。
なお、図13に示すように、並列腕19に配置されたIDT電極21,22と接地端子17との間にはインダクタンス素子Lを配置してもよく、IDT電極21の他方の電極とIDT電極22の他方の電極とは分離されていてもよい。
第4の変形例は、図14〜図16に示すもので、並列腕に配置されたIDT電極を音響結合してπ型フィルタを構成したものである。ここで、図14は本発明の実施の形態における第4の変形例であるフィルタを示す模式的平面図、図15は図14の回路図、図16は本発明の実施の形態における第4の変形例である他のフィルタを示す模式的平面図である。
図14に示すフィルタ10の圧電体基板11においては、第1の共振子列には第1の電極周期λaを有する2つのIDT電極12,13が、第2の共振子列には第1の電極周期λaとは異なる第2の電極周期λbを有する1つのIDT電極14が、第3の共振子列には第2の電極周期λbを有する1つのIDT電極20が、第4の共振子列には第1の電極周期λaを有する2つのIDT電極21,22が、それぞれ弾性表面波の伝搬方向に沿って形成されている。
IDT電極12,13,21,22の一方の電極は、インダクタンス素子Lを介して接地端子17に接続されている。IDT電極14の一方の電極はIDT電極12の他方の電極と共通になって入力端子15に接続され、IDT電極20の一方の電極はIDT電極21の他方の電極と共通になって出力端子16に接続されている。IDT電極14の他方の電極とIDT電極20の他方の電極とが共通になり、さらにこれらの電極とIDT電極13の他方の電極とIDT電極22の他方の電極とが共通になっている。
そして、図15に示すように、IDT電極14,20は入力端子15と出力端子16とを結ぶ直列腕(第1の配線部)18に位置し、IDT電極12,13,21,22は直列腕18と接地端子17とを結ぶ並列腕(第2の配線部)19に位置している。
なお、図16に示すように、IDT電極14およびIDT電極20を同一の共振子列に形成し、IDT電極12、IDT電極13およびIDT電極21を同一の共振子列に形成することにより、直列腕18および並列腕19の双方に配置されたIDT電極を音響結合してπ型フィルタを構成してもよい。
本発明の一実施の形態であるフィルタを示す模式的平面図である。 図1のフィルタに設けられたIDT電極の構成を概念的に示す説明図である。 図1の回路図である。 本発明の実施の形態における第1の変形例であるフィルタを示す模式的平面図である。 図4の回路図である。 本発明の実施の形態における第1の変形例である他のフィルタを示す模式的平面図である。 本発明の実施の形態における第1の変形例であるさらに他のフィルタを示す模式的平面図である。 本発明の実施の形態における第2の変形例であるフィルタを示す模式的平面図である。 図8の回路図である。 本発明の実施の形態における第2の変形例である他のフィルタを示す模式的平面図である。 本発明の実施の形態における第3の変形例であるフィルタを示す模式的平面図である。 図11の回路図である。 本発明の実施の形態における第3の変形例である他のフィルタを示す模式的平面図である。 本発明の実施の形態における第4の変形例であるフィルタを示す模式的平面図である。 図14の回路図である。 本発明の実施の形態における第4の変形例である他のフィルタを示す模式的平面図である。 端面反射型の弾性表面波装置を用いたフィルタの一例を示す模式的平面図である。
符号の説明
10 フィルタ(弾性表面波装置)
11 圧電体基板
11a,11b 基板端面
12,13,14,20,21,22 IDT電極
15 入力端子
16 出力端子
17 接地端子
18 直列腕(第1の配線部)
19 並列腕(第2の配線部)
L インダクタンス素子

Claims (3)

  1. 単一の圧電体基板と、
    前記圧電体基板上において、弾性表面波の伝搬方向に沿って第1の電極周期λaで形成されるとともに前記圧電体基板の基板端面で前記弾性表面波が反射されるIDT電極が配置された第1の共振子列と、
    同じく前記圧電体基板上において、弾性表面波の伝搬方向に沿って前記第1の電極周期λaとは異なる第2の電極周期λbで形成されるとともに前記圧電体基板の前記基板端面で前記弾性表面波が反射されるIDT電極が配置された第2の共振子列とを有し、
    前記第1の共振子列に配置された前記IDT電極は入力端子と出力端子とを結ぶ第1の配線部に配置され、前記第2の共振子列に配置された前記IDT電極は、前記第1の共振子列に配置された前記IDT電極の共振周波数に一致する反共振周波数を有して前記第1の配線部と接地端子とを結ぶ第2の配線部に配置され、
    前記第1の共振子列および前記第2の共振子列の少なくとも何れかの共振子列には相互に対数が異なって音響結合した複数の前記IDT電極が形成され、これらのIDT電極の間に他方の共振子列のIDT電極が接続され、
    前記圧電体基板における前記弾性表面波の伝搬方向の長さが、(λa/2)×n−(λb/2)×m=0(n、mは自然数)を満たす(λa/2)×nまたは(λb/2)×mである、
    ことを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 前記第1の共振子列に配置された前記IDT電極と前記第2の共振子列に配置された前記IDT電極とは相互に直接電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波装置。
  3. 前記IDT電極を構成する電極指の交差幅が少なくとも一部の前記IDT電極の相互間で異なっていることを特徴とする請求項1または2に記載の弾性表面波装置。
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