JP3898876B2 - ディジタル複写装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写データを保管する保管部を備えたディジタル複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりデータ保管部を設け、必要に応じて複写した画像データを保管部に保管し、再度複写したいときは保管部に保管されているデータを読出して複写を行わせることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような複写画像データを保管部に保管する場合、入力された複写画像データを全て保管するようにしていた。
すなわち、複写に際して入力画像データを編集してトリミングされて複写される場合でも入力された複写画像データの全てを保管するようにしていた。
【0004】
このため保管部に保管するデータ量が大となる欠点があった。
本発明は保管部に保管するデータ量を少なくするようにしたディジタル複写装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、画像データの編集ができるディジタル複写装置において、
原稿を取り込むスキャナ部と、
画像データの編集を指令する編集指令、画像データの保管の要否と保管時の圧縮の要否を指令する保管指令、およびプリント出力時の複写用紙サイズ、複写枚数、複写画像の回転を指令する出力指令を入力する入力部と、
画像データを記録するフレームメモリと、
画像データを保管する保管部と、
前記保管部へ入力する画像データを圧縮する圧縮部と、
圧縮された画像データを伸張する伸張部とを備え、
前記保管部の画像データのプリント出力が選択されないときは、前記スキャナ部から前記フレームメモリに画像データを記録し、前記入力部の編集指令に従って編集を可能とし、該入力部の保管指令に従って該フレームメモリの画像データを前記保管部に記録すると共に前記入力部で設定された各種指令内容をヘッダとして記録し、
前記保管部の画像データのプリント出力が選択されたときは、保管されている画像データを前記フレームメモリに読出すと共に、読出した画像データと共に記録されたヘッダの内容に従って複写動作をさせるようにしたことを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明においては、請求項1において、前記入力部の保管指令において圧縮した画像データと圧縮しない画像データの保管選択に加えて編集前の画像データと編集後の画像データの保管選択を設定可能とし、
前記入力部の保管指令で編集前の画像の保管が選択されたときは、前記スキャナ部から前記フレームメモリに記録された画像データの編集前に、該入力部の保管指令に従って圧縮した画像データ、または圧縮しない画像データとして該保管部へ保管した後に、該入力部の編集指令に従って画像データの編集動作を実行することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜5を参照して説明する。図1は本発明に係る部分の実施例の構成図、図2〜図5は実施例の動作フローチャートである。
【0010】
図1において、1は複写原稿をスキャンしてディジタル複写画像データを得るスキャナ部、2はスキャナ部1より得られた複写画像データを記録するフレームメモリ、3はフレームメモリ2に記録されている画像データをプリントして出力するプリンタ部、4は画像データを保管するHDD等の不規発性の保管部、5は画像データを圧縮する圧縮部、6は圧縮された画像データを伸張する伸張部、7は複写条件等を入力する入力部、8は制御部、9は処理を行うプロセッサ(CPU)である。
【0011】
つぎに、図2〜図5を参照して、実施例の動作を説明する。
ステップS1では、操作者は入力部7より、拡大縮小倍率、複写用紙サイズ、複写枚数、複写画像の回転、複写画像の編集、画像データの保管等の複写条件を入力し、ステップS2に移ってスタートボタンを押下する。
【0012】
ステップS3では、制御部8は、ステップS1で保管部4に保管されているデータのプリンタ部3での複写が入力されたか否かを判定し、判定がYESの場合はステップS26に移る。
ステップS4では、制御部8はスキャン部1に指令して複写原稿をスキャンし、ステップS5に移り、得られた複写画像データをフレームメモリ2に記録する。
【0013】
ステップS6では、制御部8は、ステップS1で保管部4に画像データの保管が入力されたか否かを判定し、判定がYESの場合はステップS10に移る。
ステップS7では、制御部8は、ステップS1でデータの編集が入力されたか否かを判定し、判定がNOの場合はステップS9に移る。
【0014】
ステップS8では、制御部9は入力部7より入力される指令に基づいてフレームメモリ2に記録されて画像データの編集が行われる。
すなわち、図6に示されるように、画像データ10の内10Aで示す領域のみを複写した場合は不用な10B部分のデータを削除し、領域10Aを移動するトリミングが行われる。
【0015】
また複数枚の画像データの必要な部分を指定した位置に配置して1画像とする編集も行われる。
なおステップS1で拡大縮小倍率が入力されている場合は、倍率に従った画像データの拡大縮小が行われる。
【0016】
ステップS9では、制御部8は、フレームメモリに記録されている画像データを読出してプリンタ部でプリントさせる処理を指定された複写枚数に対応する回数繰返して処理を終了する。
また複写条件として複写画像の回転複写が入力された場合は図6(C)に示される画像データの縦軸アドレスと横軸アドレスを変更してフレームメモリより読出し、図6(D)に示されるように、90度回転した複写を行わせる。
【0017】
またステップS6でデータを保管すると判定された場合はステップS10に移り、制御部8は、データを編集するか否かの判定が行われ、判定がYESの場合はステップS15に移る。
ステップS11では、制御部8は、ステップS1で保管するデータを圧縮して保管することが入力されたか否かを判定し、判定がYESの場合はステップS13に移る。
【0018】
ステップS12では、制御部8は、ステップS1で入力された複写条件のヘッダを付してフレームメモリ2に記録されているデータを読出して保管部に記録してステップS14に移る。
またステップS11で圧縮保管すると判定された場合はステップS13に移り、制御部8は、複写条件のヘッダを付し、フレームメモリ2に記録されているデータを読出し、読出したデータに対して圧縮部5で圧縮して保管部4に記録させる。
【0019】
ステップS15では、制御部8は、ステップS9で説明したと同様に、複写条件に従ってフレームメモリ2に記録されているデータを読出してプリンタ部3でプリントさせて出力し、処理を終了する。
【0020】
なお実施例ではステップS12またはS13でフレームメモリ2よりデータを読出して保管部4に保管した後でステップS14に移り、フレームメモリ2よりデータを読出してプリント出力させるようにしていたが、ステップS14でフレームメモリ2より読出したデータを保管部4に保管するようにしてもよい。このように同時に行うことによって処理時間を短くすることができる。
【0021】
なお、この場合、複数部の複写が指定されている場合はフレームメモリより複数回データが読出されるが、保管部4に保管するデータは、例えば最初の第1回目に読出されたデータのみを保管する。
【0022】
また、ステップS6でデータを保管すると判定され、ステップS10でデータを編集すると判定された場合はステップS15に移り、制御部15は、ステップS1で全データを保管することが入力されたか否かを判定する。
ステップS1で全データ保管が入力されなかった場合は自動的にステップS10での判定がYESの場合はステップS20に移る。
【0023】
全データ保管が入力された場合はステップS16に移り、圧縮保管がステップS1で入力されたか否かを判定し、判定がNOの場合はステップS17に移り、ステップS12で説明したと同様に処理されて保管部4に保管され、判定がYESの場合はステップS18に移り、ステップS13で説明したと同様に処理されて保管部4に保管される。
【0024】
ステップS17またはS18で保管部4にデータが保管されるとステップS19に移り、ステップS8で説明したと同様な処理が行われてデータの編集が行われステップS20に移る。ステップS20では、ステップS9で説明したと同様な処理が行われてプリンタ部3よりプリント出力されて処理を終了する。
【0025】
また、ステップS6でデータを保管すると判定され、ステップS10でデータを編集すると判定され、ステップS15で全データの保管が入力されていなかった場合はステップS21に移り、ステップS21ではステップS8で説明したと同様な処理が行われてフレームメモリのデータの編集が行われる。
【0026】
ステップS22では、圧縮保管が入力されているか否かを判定し、判定がNOの場合はステップS23に移り、ステップS12に説明したと同様な処理が行われて編集されてトリミングされた領域(図6(C))の10Aで示す領域)のデータを保管部4に保管する。
【0027】
また判定がYESの場合はステップS24に移り、ステップS13で説明したと同様な処理が行われ、トリミングされた領域のデータを圧縮部5で圧縮して保管部4に保管される。
【0028】
ステップS25ではステップS9で説明したと同様な処理が行われてプリンタ部3よりプリント出力されて処理を終了する。
また、ステップS3で保管部4に保管されているデータのプリント出力であると判定されたときはステップS26に移り、制御部8は、保管部4に保管されているプリント出力する保管データのヘッダを読出す。
【0029】
ステップS27では、制御部8は、ヘッダに圧縮保管が記録されているか否かを判定し、判定がNOの場合はステップS29に移る。
ステップS27で圧縮保管されていると判定された場合はステップS28に移り、制御部8は、保管部4に記録されているデータを読出し、伸張部6で伸張させフレームメモリ2に記録する。
【0030】
またステップS29では、保管部4に記録されているデータを読出してフレームメモリ2に記録する。
ステップS30では、制御部8は、ヘッダに記録されている複写条件に従ってフレームメモリ2よりデータを読出してプリント部3よりプリント出力して処理を終了する。
【0031】
【発明の効果】
保管部の画像データのプリント出力が選択されないときは、スキャナ部からフレームメモリに画像データを記録し、入力部の編集指令に従って編集を可能とし、該入力部の保管指令に従って該フレームメモリの画像データを前記保管部に記録すると共に前記入力部で設定された各種指令内容をヘッダとして記録し、前記保管部の画像データのプリント出力が選択されたときは、保管されている画像データを前記フレームメモリに読出すと共に、読出した画像データと共に記録されたヘッダの内容に従って複写動作をさせるようにしたので、保管部で保管するデータ量が少なくなり、保管部を有効に使用することがでる。また、圧縮保管することで画像データ量をさらに少なくするのか、圧縮保管しないで画像品質を保持するのかを使用者が決定でき、さらに、画像データと共に各種指令内容もヘッダとして記録されるので最初に設定したプリント出力を、後から容易に繰り返すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部分の実施例の構成図である。
【図2】実施例の動作フローチャートである。
【図3】実施例の動作フローチャートである。
【図4】実施例の動作フローチャートである。
【図5】実施例の動作フローチャートである。
【図6】編集および回転を説明するための図である。
【符号の説明】
1 スキャナ部
2 フレームメモリ
3 プリンタ部
4 保管部
5 圧縮部
6 伸張部
7 入力部
8 制御部
9 プロセッサ(CPU)

Claims (2)

  1. 画像データの編集ができるディジタル複写装置において、
    原稿を取り込むスキャナ部と、
    画像データの編集を指令する編集指令、画像データの保管の要否と保管時の圧縮の要否を指令する保管指令、およびプリント出力時の複写用紙サイズ、複写枚数、複写画像の回転を指令する出力指令を入力する入力部と、
    画像データを記録するフレームメモリと、
    画像データを保管する保管部と、
    前記保管部へ入力する画像データを圧縮する圧縮部と、
    圧縮された画像データを伸張する伸張部とを備え、
    前記保管部の画像データのプリント出力が選択されないときは、前記スキャナ部から前記フレームメモリに画像データを記録し、前記入力部の編集指令に従って編集を可能とし、該入力部の保管指令に従って該フレームメモリの画像データを前記保管部に記録すると共に前記入力部で設定された各種指令内容をヘッダとして記録し、
    前記保管部の画像データのプリント出力が選択されたときは、保管されている画像データを前記フレームメモリに読出すと共に、読出した画像データと共に記録されたヘッダの内容に従って複写動作をさせるようにしたことを特徴とするディジタル複写装置。
  2. 前記入力部の保管指令において圧縮した画像データと圧縮しない画像データの保管選択に加えて編集前の画像データと編集後の画像データの保管選択を設定可能とし、
    前記入力部の保管指令で編集前の画像の保管が選択されたときは、前記スキャナ部から前記フレームメモリに記録された画像データの編集前に、該入力部の保管指令に従って圧縮した画像データ、または圧縮しない画像データとして該保管部へ保管した後に、該入力部の編集指令に従って画像データの編集動作を実行することを特徴とする請求項1記載のディジタル複写装置。
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