JP3898417B2 - スチールハウス構築用の枠組体と枠組連接体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スチールハウス構築用の枠組体と枠組連接体に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅、倉庫、宿舎などに使用されるいわゆるスチールハウスにおいては、スチール製の枠組用材を結合することにより建物の枠組を構成している。枠組用材は、一般に板厚が0.8〜1.5mm程度の鋼材が用いられ、基板部とこの基板部の両側縁から立上る立上り部を有して断面がコ字状に形成されている。そして、枠組用材の表面は防錆処理されている。
【0003】
前記スチールハウスは、前記枠組用材相互を結合して土台、柱、梁、桁及び筋交いなどからなる骨組を構築し、この骨組にスチールパネルあるいは石膏ボードを張り合わせるなどして取り付け、壁、床、屋根等を構成している。
【0004】
ところで、前記枠組用材相互を結合するには、従来、溶接、ボルト・ナット締め等の連結手段が取られ、枠組用材相互を直角または角度を持って連結することにより、骨組みを構築している。
【0005】
すなわち、スチールハウス等の骨組の構築において、例えば、柱となる第1の枠組用材と横桟となる第2の枠組用材とを端部相互で直角に結合する場合、第1の枠組用材の立上り部と第2の枠組用材の立上り部とを接合し、立上り部相互をボルト・ナットによって締め付けるか、溶接などによって結合している。
【0006】
しかし、第1の枠組用材と第2の枠組用材は板厚が0.8〜1.5mm程度の鋼材が用いられ、しかも第1の枠組用材と第2の枠組用材は同一幅であるため、第1の枠組用材の立上り部を第2の枠組用材の立上り部の内側もしくは外側に嵌合するには何らかの圧入機械を用いていずれか一方の立上り部の端部を内側もしくは外側に変形して圧入するほかなく、この作業をスチールハウスの建築現場で行うには機械を搬入しなくてはならない。また、枠組用材相互などを溶接する上においても、第1の枠組用材と第2の枠組用材とを直角に位置決めした状態で溶接する必要があり、その作業が煩雑となる。また、溶接の場合には枠組用材に施された防錆処理が劣化されて錆が発生しやすいという問題がある。そこで、本出願人は、前述のような問題を解消した枠組用材の結合構造を、特願平8−192944号、特願平8−192945号及び特願平8−192946号として既に出願をしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した先願のものは、枠組用材として断面がコ字形のものを用い、枠組用材相互を結合した構造であるため、強度的に弱いという問題があった。すなわち、断面がコ字形の枠組用材は、上下方向、横方向あるいは捩じれ方向の荷重が加わった場合、歪みや変形が生じ、特に上方から下方に押し潰す方向に大きな外力が加わった場合、縦方向の枠組用材の中間部分が横方向に広がる等の恐れがある。また、枠組用材相互の結合時に、相互の位置決めが困難で、結合部分がずれる恐れがあり、結合作業が煩雑であるなどの問題があった。この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、どのような方向から荷重が加わっても枠組用材の歪み、変形を防止でき、強度的に優れたスチールハウスを建築でき、また枠組用材相互の結合作業を施工現場において簡単に行うことができるスチールハウス構築用の枠組体と枠組連接体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記目的を達成するために、矩形状の金属板からなる枠組用材本体に、一方向に平行に延びる第1〜第6の折曲線によって区分された第1〜第7の帯状板部を形成するとともに、少なくとも第1、第3、第5及び第7の帯状板部を略同一幅に形成し、かつ前記第1、第3、第5及び第7の帯状板部が残りの第2、第4及び第6の帯状板部に対して略垂直となるように、前記第1、第2、第5及び第6の折曲線で谷折り屈曲するとともに、残りの第3及び第4の折曲線で山折り屈曲して、断面が略コ字状の凹部と凸部とを交互に形成した第1の枠組用材と第2の枠組用材とからなり、前記第1の枠組用材は、枠組用材本体の第4の帯状板部の長手方向両端部に、第3及び第4の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第4の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第4の帯状板部の端部に折曲部を形成し、この折曲部を前記第4の帯状板部に対して下方に直角に折曲することにより、前記折曲部と第3及び第5の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部を形成し、前記第2の枠組用材は、枠組用材本体の第2の帯状板部の長手方向両端部に、第1及び第2の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第2の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第2の帯状板部の端部に折曲部を形成するとともに、前記枠組用材本体の第6の帯状板部の長手方向両端部に、第5及び第6の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第6の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第6の帯状板部の端部に折曲部を形成し、前記両折曲部をそれぞれ第2及び第6の帯状板部に対して上方に直角に折曲することにより、前記折曲部と第1及び第3の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部と、前記折曲部と第5及び第7の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部とをそれぞれ形成し、第2の枠組用材の少なくとも第2及び第6の帯状板部は、第1の枠組用材の第2及び第6の帯状板部と同一幅またはそれよりやや幅広であり、第2の枠組用材の少なくとも第4の帯状板部は、第1の枠組用材の第4の帯状板部と同一幅またはそれよりやや狭幅であるスチールハウスの枠組用材を形成する。
【0009】
そして上記第1の枠組用材の2本を所定間隔を存して平行に配設するとともに、これら第1の枠組用材の各上端を結ぶ位置及び各下端を結ぶ位置にそれぞれ第2の枠組用材を第1の枠組用材と直交する方向に平行に配設し、第1の枠組用材の端部の切欠部と第2の枠組用材の第3〜第5の帯状板部によって形成された突出部とを嵌合するとともに、第1の枠組用材の第1〜第3の帯状板部及び第5〜第7の帯状板部によって各形成された突出部と第2の枠組用材の切欠部とを嵌合し、第1と第2の枠組用材の重合部分を結合部材で結合して枠組みした枠組体を提供する。
【0010】
又は第1の枠組用材の2本を所定間隔を存して平行に配設するとともに、これら第1の枠組用材の各上端を結ぶ位置及び各下端を結ぶ位置にそれぞれ第2の枠組用材を第1の枠組用材と直交する方向に平行に配設し、第1の枠組用材の端部の切欠部と第2の枠組用材の第3〜第5の帯状板部によって形成された突出部とを嵌合するとともに、第1の枠組用材の第1〜第3の帯状板部及び第5〜第7の帯状板部によって各形成された突出部と第2の枠組用材の切欠部とを嵌合し、第1と第2の枠組用材の重合部分を結合部材で結合して複数の枠組体を構成し、前記複数の枠組体の第1の枠組用材における凸部相互を背合せ状態に結合し、この結合部を挟んで両側に第1の枠組用材における凹部相互からなる空洞部を形成した枠組連接体を提供する。
【0011】
又は第1の枠組用材の2本を所定間隔を存して平行に配設するとともに、これら第1の枠組用材の各上端を結ぶ位置及び各下端を結ぶ位置にそれぞれ第2の枠組用材を第1の枠組用材と直交する方向に平行に配設し、第1の枠組用材の端部の切欠部と第2の枠組用材の第3〜第5の帯状板部によって形成された突出部とを嵌合するとともに、第1の枠組用材の第1〜第3の帯状板部及び第5〜第7の帯状板部によって各形成された突出部と第2の枠組用材の切欠部とを嵌合し、第1と第2の枠組用材の重合部分を結合部材で結合して複数の枠組体を構成し、前記複数の枠組体の第2の枠組用材における凸部相互を背合せ状態に結合し、この結合部の間に第2の枠組用材における凹部相互からなる空洞部を形成した枠組連接体を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、スチールハウスを構築するための枠組用材を示し、図中1は、板厚が0.7mm〜5.0mmの長方形状の金属板、例えば鋼板、鉄板あるいはアルミニウム板からなる枠組用材本体であり、この表面には防錆処理が施されている。枠組用材本体1にはその長手方向に平行に延びる第1〜第6の折曲線2a〜2fによって等間隔に区分され、同一幅の第1〜第7の帯状板部3a〜3gが形成されている。
【0013】
前記第1、第3、第5、第7の帯状板部3a、3c、3e、3gは、残りの第2、第4、第6の帯状板部3b、3d、3fに対して垂直となるように前記第1、第2、第5、第6の折曲部2a、2b、2e、2fは谷折り屈曲され、残りの第3及び第4の折曲線2c、2dは山折り屈曲されている。そして、枠組用材本体1は断面が略コ字状の凹部4、4の間に略コ字状の凸部5が形成されたチャンネル構造をなしている。
【0014】
図4及び図5は、前記枠組用材本体1によって構成された第1の枠組用材11であり、枠組用材本体1の幅方向の中間部に位置する第4の帯状板部3dの長手方向両端部には第3及び第4の折曲線2c、2dに沿って切込み部6が形成されている。この切込み部6の長さL1は第4の帯状板部3dの幅L2と略同一であり、両切込み部6間の前記第4の帯状板部3dの端部には折曲部7が形成されている。そして、この折曲部7は第4の帯状板部3dに対して下方に直角に折曲され、この折曲部7と第3の帯状板部3c及び第5の帯状板部3eで三方が囲まれる略コ字状の切欠部8が形成されている。したがって、第1の枠組用材11の長手方向両端部には切欠部8を挟んで両側に第1〜第3の帯状板部3a〜3cと第5〜第7の帯状板部3e〜3gによってそれぞれコ字状に形成された突出部9が設けられている。
【0015】
図6及び図7は、前記枠組用材本体1によって構成された第2の枠組用材12であり、枠組用材本体1の第2の帯状板部3bの長手方向両端部には第1及び第2の折曲線2a、2bに沿って切込み部13が形成されている。この切込み部13の長さL3は第2の帯状板部3bの幅L4と略同一であり、両切込み部13間の第2の帯状板部3bの端部には折曲部14が形成されている。同様に、枠組用材本体1の第6の帯状板部3fの長手方向両端部には第5及び第6の折曲線2e、2fに沿って切込み部15が形成されている。この切込み部15の長さL5は第6の帯状板部3fの幅L6と略同一であり、両切込み部15間の第6の帯状板部3fの端部には折曲部16が形成されている。
【0016】
そして、両折曲部14、16はそれぞれ第2及び第6の帯状板部3b、3fに対して上方に直角に折曲され、折曲部14と第1及び第3の帯状板部3a、3cで三方が囲まれる略コ字状の切欠部17が形成され、同様に、折曲部16と第5及び第7の帯状板部3e、3gで三方が囲まれる略コ字状の切欠部18が形成されている。したがって、第2の枠組用材12の幅方向の中間部に位置する長手方向両端部には切欠部17、18に挟まれて第3〜第5の帯状板部3c〜3eによってそれぞれコ字状に形成された突出部19が設けられている。
【0017】
さらに、第2の枠組用材12の第2及び第6の帯状板部3b、3fは、第1の枠組用材11の第2及び第6の帯状板部3b、3fと同一幅またはそれよりやや広幅に形成され、第2の枠組用材12の第4の帯状板部3dは、第1の枠組用材11の第4の帯状板部3dと同一幅またはそれよりやや狭幅に形成されている。
【0018】
また、第1の枠組用材11の折曲部7、及び突出部9を構成する第1、第2の帯状板部3a、3b並びに第6、第7の帯状板部3f、3gにはタッピング用ねじ穴20が穿設され、第2の枠組用材12の折曲部14、16、及び突出部19を構成する第4の帯状板部3dにはタッピング用ねじ穴21が穿設されている。
【0019】
次に、図8〜図10に基づいてスチールハウスの例えば柱となる第1の枠組用材11と例えば横桟となる第2の枠組用材12とを結合する手順を説明すると、まず、2本の第1の枠組用材11を所定間隔を存して平行に配設するとともに、これら第1の枠組用材11の各上端を結ぶ位置及び各下端を結ぶ位置に第2の枠組用材12を第1の枠組用材11と直交する方向に平行に配設する。そして、第1の枠組用材11の端部の切欠部8と第2の枠組用材12の突出部19とを嵌合すると、第1の枠組用材11の突出部9、9と第2の枠組用材12の切欠部17、18とが嵌合して雄雌結合状態とした枠組体23を構成する。
【0020】
このとき、第1の枠組用材11の折曲部7が第2の枠組用材12の突出部19の上面に重合し、折曲部7がストッパ作用を果たし、第1の枠組用材11の縦方向の位置決めがなされる。また、第2の枠組用材12の折曲部14、16が第1の枠組用材11の突出部9、9の側面に重合し、折曲部14、16がストッパ作用を果たし、第1の枠組用材11の横方向の位置決めがなされる。そして、第1の枠組用材11と第2の枠組用材12とを直角に位置決めすると、第1の枠組用材11の端部に設けられたタッピング用ねじ穴20と第2の枠組用材12の端部に設けられたタッピング用ねじ穴21とが対向する。
【0021】
そこで、第1の枠組用材11と第2の枠組用材12の重合部分におけるタッピング用ねじ穴20、21に結合部材としてのタッピングねじ22をねじ込むことにより、第1と第2の枠組用材11、12とはその端部において結合され、図10に示すように、方形の枠組体23が構成される。
【0022】
スチールハウスの構築に当たっては、複数の枠組体23を組立ててこれらを連結して枠組連接体を構成する。即ち、図11に示すように、複数の枠組体23を横方向に並設し、第1の枠組用材11における凸部5相互を背合せ状態に接合し、この接合部24をタッピングねじ等によって結合し枠組連接体を構成する。この枠組連接体には結合部24を挟んで両側に第1の枠組用材11における凹部4相互からなる空洞部25が形成される。すなわち、空洞部25によってボックス断面が形成されることから、2本の第1の枠組用材11からなる二重柱26の強度を向上させることができる。
【0023】
図12は、複数の枠組体23を縦方向に並設し、第2の枠組用材12における凸部5相互を背合わせ状態に接合し、この接合部27をタッピングねじ等によって結合し枠組連接体を構成する。この枠組連接体には結合部27に挟まれて第2の枠組用材12における凹部4相互からなる空洞部28が形成される。すなわち、空洞部28によってボックス断面が形成されることから、2本の第2の枠組用材12からなる二重桟29の強度を向上させることができる。
【0024】
また、図11及び図12に示す空洞部25、28に角柱、中空角パイプ等を補強材または充填材として挿入し、枠組用材11、12に連結するなどして固定することにより、さらに頑強に構成することができる。また、空洞部25、28に水道配管や電気配線あるいはエアコン用の冷媒配管を通すことも可能であり、このように構成することにより、配管、配線が外部に露出することはなく、美観を向上できる。
【0025】
なお、前記実施形態においては、タッピングねじによって第1と第2の枠組用材11、12の結合及び枠組体23相互の結合を行ったが、セルフタッピングねじやボルトとナットによって締め付け固定してもよい。さらに、前記実施形態によれば、第1の枠組用材11と第2の枠組用材12との一端部相互を結合する場合について説明したが、他端部相互の結合においても同様の構造によって結合することができる。また、タッピングねじやセルフタッピングねじの使用本数も枠組用材のサイズ及び使用場所によって適宜変更可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、次の効果がある。スチールハウスの骨組の構築において、枠組用材相互を施工現場において簡単に結合でき、結合作用の煩雑さを解消できる。しかも枠組用材は金属板を屈曲して凹部と凸部を交互に形成したチャンネル構造であり、枠組用材の剛性がアップし、上下方向、横方向あるいは捩じれ方向の荷重が加わっても変形することはなく、耐荷重の優れたスチールハウスの骨組の構築ができる。また、柱となる第1の枠組用材と桁、桟や梁となる第2の枠組用材との端部に対称的に切欠部とこの切欠部に嵌合する突出部を設けて雄雌結合した構造であり、組立て時の位置決めが簡単で、結合部における位置ずれ及び歪みを防止できる。また、枠組用材を結合して得られた枠組体相互を並設して結合し枠組連接体を構成したとき、枠組用材の凹部によって空洞部ができ、ボックス断面構造となるため、一層頑強な構造となり、また、空洞部に水道配管や電気配線あるいはエアコン用の冷媒配管を通すことも可能であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す枠組用材本体の展開図。
【図2】同実施形態の枠組用材本体を屈曲して得られた枠組用材の端面図。
【図3】同実施形態の枠組用材の斜視図。
【図4】同実施形態の第1の枠組用材を示し、(a)は展開図、(b)は端面図、(c)は平面図。
【図5】同実施形態の第1の枠組用材の斜視図。
【図6】同実施形態の第2の枠組用材を示し、(a)は展開図、(b)は端面図、(c)は平面図。
【図7】同実施形態の第2の枠組用材の斜視図。
【図8】同実施形態の第1と第2の枠組用材を結合する直前の斜視図。
【図9】同実施形態の第1と第2の枠組用材を結合した状態を示し、(a)は斜視図、(b)は矢印X方向から見た正面図、(c)は矢印Y方向から見た正面図。
【図10】同実施形態の枠組体の正面図。
【図11】(a)は枠組体を横方向に結合し枠組連接体を形成した状態の正面図、(B)はA−A線に沿う断面図。
【図12】(a)は枠組体を縦方向に結合し枠組連接体を形成した状態の正面図、(B)はB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 枠組用材本体
2a〜2f 折曲線
3a〜3g 帯状板部
4 凹部
5 凸部
11 第1の枠組用材
12 第2の枠組用材
23 枠組体
Claims (3)
- 矩形状の金属板からなる枠組用材本体に、一方向に平行に延びる第1〜第6の折曲線によって区分された第1〜第7の帯状板部を形成するとともに、少なくとも第1、第3、第5及び第7の帯状板部を略同一幅に形成し、かつ前記第1、第3、第5及び第7の帯状板部が残りの第2、第4及び第6の帯状板部に対して略垂直となるように、前記第1、第2、第5及び第6の折曲線で谷折り屈曲するとともに、残りの第3及び第4の折曲線で山折り屈曲して、断面が略コ字状の凹部と凸部とを交互に形成した第1の枠組用材と第2の枠組用材とからなり、前記第1の枠組用材は、枠組用材本体の第4の帯状板部の長手方向両端部に、第3及び第4の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第4の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第4の帯状板部の端部に折曲部を形成し、この折曲部を前記第4の帯状板部に対して下方に直角に折曲することにより、前記折曲部と第3及び第5の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部を形成し、前記第2の枠組用材は、枠組用材本体の第2の帯状板部の長手方向両端部に、第1及び第2の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第2の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第2の帯状板部の端部に折曲部を形成するとともに、前記枠組用材本体の第6の帯状板部の長手方向両端部に、第5及び第6の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第6の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第6の帯状板部の端部に折曲部を形成し、前記両折曲部をそれぞれ第2及び第6の帯状板部に対して上方に直角に折曲することにより、前記折曲部と第1及び第3の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部と、前記折曲部と第5及び第7の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部とをそれぞれ形成し、第2の枠組用材の少なくとも第2及び第6の帯状板部は、第1の枠組用材の第2及び第6の帯状板部と同一幅またはそれよりやや広幅であり、第2の枠組用材の少なくとも第4の帯状板部は、第1の枠組用材の第4の帯状板部と同一幅またはそれよりやや狭幅にし、
上記第1の枠組用材の2本を所定間隔を存して平行に配設するとともに、これら第1の枠組用材の各上端を結ぶ位置及び各下端を結ぶ位置にそれぞれ第2の枠組用材を第1の枠組用材と直交する方向に平行に配設し、第1の枠組用材の端部の切欠部と第2の枠組用材の第3〜第5の帯状板部によって形成された突出部とを嵌合するとともに、第1の枠組用材の第1〜第3の帯状板部及び第5〜第7の帯状板部によって各形成された突出部と第2の枠組用材の切欠部とを嵌合し、第1と第2の枠組用材の重合部分を結合部材で結合して枠組みしたことを特徴とするスチールハウス構築用の枠組体。 - 矩形状の金属板からなる枠組用材本体に、一方向に平行に延びる第1〜第6の折曲線によって区分された第1〜第7の帯状板部を形成するとともに、少なくとも第1、第3、第5及び第7の帯状板部を略同一幅に形成し、かつ前記第1、第3、第5及び第7の帯状板部が残りの第2、第4及び第6の帯状板部に対して略垂直となるように、前記第1、第2、第5及び第6の折曲線で谷折り屈曲するとともに、残りの第3及び第4の折曲線で山折り屈曲して、断面が略コ字状の凹部と凸部とを交互に形成した第1の枠組用材と第2の枠組用材とからなり、前記第1の枠組用材は、枠組用材本体の第4の帯状板部の長手方向両端部に、第3及び第4の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第4の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第4の帯状板部の端部に折曲部を形成し、この折曲部を前記第4の帯状板部に対して下方に直角に折曲することにより、前記折曲部と第3及び第5の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部を形成し、前記第2の枠組用材は、枠組用材本体の第2の帯状板部の長手方向両端部に、第1及び第2の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第2の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第2の帯状板部の端部に折曲部を形成するとともに、前記枠組用材本体の第6の帯状板部の長手方向両端部に、第5及び第6の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第6の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第6の帯状板部の端部に折曲部を形成し、前記両折曲部をそれぞれ第2及び第6の 帯状板部に対して上方に直角に折曲することにより、前記折曲部と第1及び第3の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部と、前記折曲部と第5及び第7の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部とをそれぞれ形成し、第2の枠組用材の少なくとも第2及び第6の帯状板部は、第1の枠組用材の第2及び第6の帯状板部と同一幅またはそれよりやや広幅であり、第2の枠組用材の少なくとも第4の帯状板部は、第1の枠組用材の第4の帯状板部と同一幅またはそれよりやや狭幅であり、
上記第1の枠組用材の2本を所定間隔を存して平行に配設するとともに、これら第1の枠組用材の各上端を結ぶ位置及び各下端を結ぶ位置にそれぞれ第2の枠組用材を第1の枠組用材と直交する方向に平行に配設し、第1の枠組用材の端部の切欠部と第2の枠組用材の第3〜第5の帯状板部によって形成された突出部とを嵌合するとともに、第1の枠組用材の第1〜第3の帯状板部及び第5〜第7の帯状板部によって各形成された突出部と第2の枠組用材の切欠部とを嵌合し、第1と第2の枠組用材の重合部分を結合部材で結合して複数の枠組体を構成し、前記複数の枠組体の第1の枠組用材における凸部相互を背合せ状態に結合し、この結合部を挟んで両側に第1の枠組用材における凹部相互からなる空洞部を形成したことを特徴とするスチールハウス構築用の枠組連接体。 - 矩形状の金属板からなる枠組用材本体に、一方向に平行に延びる第1〜第6の折曲線によって区分された第1〜第7の帯状板部を形成するとともに、少なくとも第1、第3、第5及び第7の帯状板部を略同一幅に形成し、かつ前記第1、第3、第5及び第7の帯状板部が残りの第2、第4及び第6の帯状板部に対して略垂直となるように、前記第1、第2、第5及び第6の折曲線で谷折り屈曲するとともに、残りの第3及び第4の折曲線で山折り屈曲して、断面が略コ字状の凹部と凸部とを交互に形成した第1の枠組用材と第2の枠組用材とからなり、前記第1の枠組用材は、枠組用材本体の第4の帯状板部の長手方向両端部に、第3及び第4の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第4の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第4の帯状板部の端部に折曲部を形成し、この折曲部を前記第4の帯状板部に対して下方に直角に折曲することにより、前記折曲部と第3及び第5の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部を形成し、前記第2の枠組用材は、枠組用材本体の第2の帯状板部の長手方向両端部に、第1及び第2の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第2の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第2の帯状板部の端部に折曲部を形成するとともに、前記枠組用材本体の第6の帯状板部の長手方向両端部に、第5及び第6の折曲線に沿って切込み部を形成し、この切込み部の長さを前記第6の帯状板部の幅と略同一として両切込み部間の前記第6の帯状板部の端部に折曲部を形成し、前記両折曲部をそれぞれ第2及び第6の帯状板部に対して上方に直角に折曲することにより、前記折曲部と第1及び第3の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部と、前記折曲部と第5及び第7の帯状板部で囲まれる略コ字状の切欠部とをそれぞれ形成し、第2の枠組用材の少なくとも第2及び第6の帯状板部は、第1の枠組用材の第2及び第6の帯状板部と同一幅またはそれよりやや広幅であり、第2の枠組用材の少なくとも第4の帯状板部は、第1の枠組用材の第4の帯状板部と同一幅またはそれよりやや狭幅であり、
上記第1の枠組用材の2本を所定間隔を存して平行に配設するとともに、これら第1の枠組用材の各上端を結ぶ位置及び各下端を結ぶ位置にそれぞれ第2の枠組用材を第1の枠組用材と直交する方向に平行に配設し、第1の枠組用材の端部の切欠部と第2の枠組用材の第3〜第5の帯状板部によって形成された突出部とを嵌合するとともに、第1の枠組用材の第1〜第3の帯状板部及び第5〜第7の帯状板部によって各形成された突出部と第2の枠組用材の切欠部とを嵌合し、第1と第2の枠組用材の重合部分を結合部材で結合して複数の枠組体を構成し、前記複数の枠組体の第2の枠組用材における凸部相互を背合せ状態に結合し、この結合部の間に第2の枠組用材における凹部相互からなる空洞部を形成したことを特徴とするスチールハウス構築用の枠組連接体。
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