JP3897615B2 - 排水性舗装の側溝構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水性舗装の側溝部に断面略L字型のコンクリートブロック(以下、単に「L字型ブロック」という。)を使用して構築する側溝構造に係り、詳しくはL字型ブロックに形成した排水溝上にリッドを配置する排水性舗装の側溝構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
旧来では、車道と歩道の間に位置する側溝部にL字型ブロックを配置し、このL字型ブロックのエプロン部分の上面を歩道側に向けて下り傾斜させて形成し、この傾斜下端部分と歩道側縁石部分の立上がりとの境界部に沿って雨水を流して集水桝に排水していた。
【0003】
しかし、このような旧来の側溝構造では排水能力が低い。また、近年、バリアフリー化の要求が強まり、歩車道の段差解消や歩道の横断勾配・縦断勾配を緩やかにして車椅子等が通過し易い構造に変化している。この様な傾向の下では、車道側エプロン部分の勾配も緩やかにしなければならず、その分、水が溜まり易くなるとともに従来のL字型側溝では排水能力が不足する。さらには、歩道側の勾配が緩やかになることから水が溜まり易くなり、これを解消するために防水層の上に排水性舗装を敷設し、歩道側の雨水をL字型側溝に流して排水することとなり、これによってもL字型側溝の排水能力が不足する。
そこで、排水能力を高めるため、L字型ブロックのエプロン部分における縁石部分の立上げとの境界部に沿って断面U字状の排水溝を形成し、この排水溝の上面を、複数の排水孔を有する断面コ字状の蓋体(リッド)で覆った側溝構造が注目されている。このL字型ブロックは、排水溝の上端両側にアゴ状の支持段部を形成し、この支持段部によってリッドの両側の脚部を支持する構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、車両のスリップ防止等の観点から非透水性アスファルト上に透水性アスファルトを積層する排水性舗装が採用されてきており、L字型ブロックのエプロン部分も非透水性の普通コンクリートと透水性のポーラスコンクリートとが順次積層されている。さらに、リッドの車道側脚部に通水用の切欠き部を形成して、車道の排水舗装側から排水溝内へ雨水を導き、排水能力を補っている。
【0005】
従来の排水性舗装の側溝構造では、L字型ブロックのエプロン部分に非透水性の普通コンクリートと透水性のポーラスコンクリートとを順次積層し、リッドの車道側脚部をポーラスコンクリート上に支持させて排水溝を覆っているが、ポーラスコンクリートは透水性を有するという利点を有する反面で強度が弱く、リッド上にトラック等のタイヤが載ると、リッドを介してポーラスコンクリートに荷重が掛かり、損傷し易かった。
【0006】
また、排水能力を補うために、リッドの側面(脚部)に通水用の切欠き部を形成しているが、この切欠き部を形成するとポーラスコンクリートに作用する面圧が一層増大するので、一層損傷し易かった。そして、切欠き部を大きく形成して排水性を高めると、リッドの強度が低下するという問題もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤがリッド上を通過しても十分な支持力を有し、リッドに通水用の切欠き部を形成する必要がなく、排水能力の極めて高い排水性舗装の側溝構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、排水性舗装の側溝部にL字型のコンクリートブロックを配設し、該L字型ブロックのエプロン部分における縁石部分の立上がりとの境界部に沿って排水溝を形成し、該排水溝の両溝際部に支持段部を形成し、排水溝の上面を覆うリッドを上記支持段部によって支持する排水性舗装の側溝構造において、
上記L字型ブロックのエプロン部分に、非透水性コンクリートで上記立ち上がりに向けて凹凸部を一体成形すると共に、上記排水溝の車道側溝際部における少なくとも凸部上面を露出させた状態で凹凸部上に透水性舗装材を積層し、露出した非透水性コンクリート製の凸部上面を支持段部としてリッドの車道側縁部を支持することを特徴とする排水性舗装の側溝構造である。
【0009】
請求項2に記載のものは、前記L字型ブロックのエプロン部分に形成する凹凸部の凹部底面は、上記エプロン部分上面の水勾配よりも急な角度で前記排水溝へ向けて斜め下方に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の排水性舗装の側溝構造である。
【0010】
請求項3に記載のものは、前記透水性舗装材がポーラスコンクリートであって、前記L字型ブロックと共に一体成形されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水性舗装の側溝構造である。
【0011】
請求項4に記載のものは、前記透水性舗装材が透水性アスファルトであり、車道の舗装アスファルトの敷設時に施工されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水性舗装の側溝構造である。
【0012】
請求項5に記載のものは、縁石部分の下部に、歩道側から排水溝に連通する貫通流路を開設したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の排水性舗装の側溝構造である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は第1の実施形態における排水性舗装の側溝構造を示しており、(a)はその左側面図、(b)は車道側から見た正面図である。
【0014】
本実施形態の側溝構造は、L字型ブロック1のエプロン部を非透水性の普通コンクリート上に透水性コンクリートを積層して構成したもので、該L字型ブロック1は車道2と歩道3の間に位置する側溝部に配設される。このL字型ブロック1は、文字通り側面形状がL字状を呈するコンクリートブロックであり、車道2の中央へ向けて延出されるエプロン部分4と、このエプロン部分4の基端部から歩道3の側縁部上面へと立上がっている縁石部分5とから主に構成され、エプロン部分4における縁石部分5の立上がりとの境界部に沿って断面略U字状の排水溝6が形成されている。そして、排水溝6の左右両溝際部、具体的には車道側の溝際部に支持段部8を、歩道側の溝際部に支持段部9を形成し、両支持段部8,9により後述するリッドを支持する構成とする。
【0015】
縁石部分5の高さは、L字型ブロック1を配設する地表面から歩道3の上面に至る高さとして設定され、またエプロン部分4の延出長さは、L字型ブロック1を配設する際の安定度や路幅等を考慮して設定される。本実施形態では、L字型ブロック1の長手方向長さは、約2000mm程度に設定されている。
【0016】
このL字型ブロック1は、図示しない成形型内に透水性のポーラスコンクリート15を充填することにより第1段階の成形がなされ、その後、普通コンクリート7が充填され、脱型時に反転される。なお、型抜きの関係上から縁石部分5の側面形状は上方へ向けて順次縮幅するように成形される。本実施形態では、排水溝6は断面形状は、流速と型抜き等を考慮してU字状を呈するように設定されているが、この断面形状は本実施形態に限るものではない。
【0017】
また、L字型ブロック1のエプロン部分4の下層となる部分に凹凸部10を形成する。本実施形態の凹凸部10は、道路の幅方向、すなわち上記排水溝6に向かって、例えば幅200mmの凸部11と凹部12を交互に位置するように形成される。すなわち、直状の排水溝6に対して幅200mmの凸部11と凹部12が交互に直交するように形成される。本実施形態では凸部11と凹部12の高差は、例えば20mmに設定されている。また、型抜きの関係上から、凸部11は上方へ向けて順次縮幅するように、凹部12は上方へ向けて順次拡幅するように側面テーパーが形成されている。
【0018】
本実施形態では、L字型ブロック1のエプロン部4に一体成形された凹凸部10上に、透水性舗装材としてポーラスコンクリート13が積層されるが、積層する際、上記排水溝6の車道側溝際部における凸部11の上面が少なくとも露出するように積層される。すなわち、排水溝6の上部を覆う蓋体としてのリッド16(図2(b)参照)を支持する支持段部8に相当する部分の凸部11上にはポーラスコンクリート13を積層せずに凸部上面を露出させ、この溝際部には凹部12内に凸部11と面一となるようにポーラスコンクリート13を充填する。この溝際部に相当する部分における凹部12へのポーラスコンクリート13の充填は、必須ではない。本実施形態のように、透水性舗装材としてポーラスコンクリート13を採用する場合、L字型ブロック1の成形型内でポーラスコンクリート15を投入した後、第2段階として普通コンクリート7を投入して一体成形する。
【0019】
そして、図2に示すように、排水溝6の支持段部9と支持段部8上に断面コ字状に成形したリッド16の脚部を載せて支持させて、排水溝6の上部を覆う。すなわち、リッド16の歩道側の脚部は支持段部8上に支持され、車道側の脚部は露出させた凸部11の上面に載って支持されることになり、リッド16の両側脚部を普通コンクリート7上に支持させることができる。したがって、トラック等のタイヤがリッド16上を通過しても、強固な普通コンクリート7でリッド16の両側縁部を支持しているので、十分な支持力を有する。
【0020】
車道2の排水性舗装は、基盤上に非透水性アスファルト層21を敷設し、この非透水性アスファルト層21上に透水性アスファルト層22を積層したものであり、非透水性アスファルト層21の歩道側端部は、L字型ブロック1のエプロン部分4における凸部11の車道側端部と面一となるように敷設され、透水性アスファルト層22の歩道側端部は、L字型ブロック1のエプロン部分4上に積層したポーラスコンクリート13の車道側端部と面一となるように積層される。また、非透水性アスファルト層21と透水性アスファルト層22の間、及び非透水性アスファルト層21とL字型ブロック1との間には、水密性等を向上させるべく、タックコート23が施されている。
【0021】
雨が降った場合、車道2上の雨水は地盤上の非透水性アスファルト層21には浸水せず、染み込んだ透水性アスファルト層22内を通過してL字型ブロック1のエプロン部分4上に流れ、透水性のポーラスコンクリート13内に浸入し、凹凸部10の凹部12内を通過して排水溝6内へと流入することになる。したがって、リッド16の側面(脚部)に通水用の切欠き部を形成する必要がなく、排水能力の極めて高い排水性舗装の側溝構造を提供することができる。
【0022】
図1及び図2(a)では、L字型ブロック1のエプロン部分4における凹凸部10の凹部12の底面は、エプロン部分4の上面に形成した水勾配の傾斜に沿う程度の緩やかな傾斜を有しているが、図2(b)に示すように、凹部12の底面を上記エプロン部分4の傾斜角度(水勾配)よりも急な角度で上記排水溝6へ向けて斜め下方に傾斜させてもよい。このように凹部12の底面に急傾斜を持たせた場合には、排水溝6への雨水の流入速度を増加させることができる。したがって、エプロン部分4の水勾配については自転車のスリップ防止の観点から角度を急にすることで排水能力を高くできなくても、凹部12の底面の傾斜を急にして排水能力を高めることは容易である。
【0023】
図3は、第2の実施形態の側溝構造を示しており、(a)は凹部の底面に急傾斜を持たせない場合の側面図、(b)は凹部の底面に急傾斜を持たせた場合の側面図である。図示するように、第2の実施形態では、L字型ブロック1のエプロン部分4における凹凸部10の車道側端部に、透水性のポーラスコンクリート13を積層しない段差部を形成し、車道2の舗装アスファルトの施工時に上記段差部を含めて透水性アスファルト層22を積層したものである。
【0024】
このように形成することにより、透水性アスファルト層22とポーラスコンクリート13との不連続部24が、L字型ブロック1の非透水性普通コンクリート7上に位置するので、当該不連続部24における洩水を防止することができる。
【0025】
図4は、第3の実施形態の側溝構造を示しており、(a)は凹部の底面に急傾斜を持たせない場合の側面図、(b)は凹部の底面に急傾斜を持たせた場合の側面図である。図示するように、第3の実施形態では、L字型ブロック1のエプロン部分4の車道側端部に凹欠部25を形成し、車道2の舗装アスファルトの施工時に凹欠部25上に非透水性アスファルト層21を積層すると共に、L字型ブロック1のエプロン部分4における凹凸部10の車道側端部に透水性のポーラスコンクリート13を積層しないで段差部を形成し、車道2の舗装アスファルトの施工時に上記段差部まで透水性アスファルト層22を積層したものである。
【0026】
このように形成することにより、非透水性アスファルト層21とL字型ブロック1との不連続部分26がL字型ブロック1の非透水性の普通コンクリート7により成形された凹欠部25に位置すると共に、透水性アスファルト層22とポーラスコンクリート13との不連続部27が普通コンクリート7により成形されたL字型ブロック1のエプロン部分4上に位置するので、両不連続部26、27における地盤への洩水を防止することができる。
【0027】
図5は、第4の実施形態の側溝構造を示しており、(a)は凹部12の底面に急傾斜を持たせない場合の側面図、(b)は凹部12の底面に急傾斜を持たせた場合の側面図である。図示するように、第4の実施形態では、L字型ブロック1のエプロン部分4に凹凸部10を一体成形するが、ブロック成形時には凹凸部10上に透水性舗装材としてポーラスコンクリートを積層せず、車道2の舗装アスファルトの施工時に、凹凸部10上に透水性舗装材として透水性アスファルト層22を施工するものである。このように舗装アスファルトの施工時に、凹凸部10上に透水性アスファルト層22を施工する場合には、図6に示すように、施工前にリッド16の支持段部8,9となる幅の盲材として、例えば角材28を排水溝6上、詳しくは角材28の一側を支持段部9の上に載せた状態で載置しておく。そして、この状態で透水性アスファルト層22を敷設し、その後に角材28を取り外すと車道側の溝縁部に凸部11の端部が露出して、この露出部分が支持段部8となる。
【0028】
本実施形態では、ブロック成形時に凹凸部10上にポーラスコンクリートを積層せず、道路の透水性アスファルト層22を施工する際に同時に凹凸部10上に透水性アスファルトを積層するので、道路の路面から側溝までの間で透水性舗装材に不連続部が存在せず、透水性舗装材の整地調整が容易となるとともに美観も向上する。
【0029】
図7は、第5の実施形態の側溝構造を示しており、(a)は凹部12をエプロン部分4の全幅に亘って形成するとともにその底面に急傾斜を持たせない場合の側面図、(b)は凹部12をエプロン部分4の一部(歩道側の約半分)に形成した場合の側面図、(c)は施工後の状態の側面図である。第5の実施形態では、第4の実施形態と同様に、車道2の舗装アスファルトの施工時に、L字型ブロック1のエプロン部分4における凹凸部10上に透水性舗装材として透水性アスファルト層22を施工するが、その際、リッド16の支持する支持段部8の手前に、アングル状のアンカー壁部29を設置したものである。なお、凹部12は、いずれの場合もアンカー壁部29の下を貫通している。
【0030】
本実施形態では、アンカー壁部29が起立しているので、排水溝6を盲材で塞がなくても透水性アスファルト層22を敷設することができ、また敷設した透水性アスファルト層22の歩道側端縁が損傷し難い。そして、前記実施形態と同様に、凹凸部10上にポーラスコンクリートを積層せず、透水性アスファルト層22のみを施工するので、透水性舗装材に不連続部が存在せず、透水性舗装材の整地調整が容易である。
【0031】
図8及び図9に示す他の実施形態は、歩道3側の舗装を勾配が緩やかな排水性舗装とし、歩道側の雨水もL字型ブロック1の排水溝6に導入して排水処理するようにしたものであり、具体的には非透水性下地層30の上面に防水層31を、その上に透水アスファルトやポーラスコンクリートなどの排水性舗装材32を敷設したものである。
【0032】
そして、図8及び図9に示すL字型ブロック1においては、いずれも図2(b)に示した実施形態と同様に、エプロン部分4に傾斜した凹部12を有する凹凸部10を形成し、図8のL字型ブロック1では縁石部分5の下部に、歩道側から排水溝6に連通する貫通流路33を斜めに開設し、防水層31の傾斜下端が貫通流路33の開口縁と同じ高さあるいはその少し上に位置するようにして、排水性舗装材32内に染み込んだ雨水が防水層31上から貫通流路33内を通って排水溝6に流入するように構成してある。また、図9に示すL字型ブロック1では、縁石部分5の歩道側下部を突出させ、この突出部分34の上面に受溝35を形成し、縁石部分5の下部に、歩道側から排水溝6に連通する貫通流路36を斜めに開設し、この貫通流路36の傾斜上端を上記受溝35に接続し、防水層31の傾斜下端が受溝35内に重なって同じ高さあるいはその少し上に位置するようにして、排水性舗装材32内に染み込んだ雨水が防水層31上から受溝35内に流れ込み、貫通流路36内を通って排水溝6に流入するように構成してある。この様に構成すると、防水層31上を流下する雨水が受溝35から貫通流路36内に流れるので、歩道3側の雨水を確実に排水溝6に導入して排水処理することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、L字型ブロックのエプロン部分に、非透水性コンクリートで縁石部分の立ち上がりに向けて凹凸部を一体成形すると共に、排水溝の車道側溝際部における少なくとも凸部上面を露出させた状態で凹凸部上に透水性舗装材を積層し、露出した非透水性コンクリート製の凸部上面を支持段部としてリッドの車道側縁部を支持するので、エプロン部分の上層が透水性舗装材で構成されていても、露出させた非透水性コンクリート製の凸部がリッドを強固に支持する。したがって、トラック等のタイヤがリッド上を通過しても、十分な支持力を有する。また、車道上の雨水はL字型ブロックのエプロン部分に形成した凹凸部の凹部を主として通過して排水溝内へと流入するので、リッドの側面に通水用の切欠き部を形成する必要がなく、排水能力の極めて高い排水性舗装の側溝構造を提供することができる。
【0034】
請求項2に記載の発明によれば、L字型ブロックのエプロン部分に形成する凹凸部の凹部底面は、上記エプロン部分上面の水勾配よりも急な角度で排水溝へ向けて斜め下方に傾斜しているので、排水溝への雨水の流入速度を増加させて排水能力を高めることができる。
【0035】
請求項3に記載の発明によれば、透水性舗装材がポーラスコンクリートであり、L字型ブロックと共に一体成形されるので、従来のL型ブロック同様の現場施工ができ、取り扱いが容易である。
【0036】
請求項4に記載の発明によれば、透水性舗装材が透水性アスファルトであり、車道の舗装アスファルトの敷設時に施工されるので、透水性舗装材に不連続部分が生じることが回避され、不連続部分からの洩れを防止することができる。
【0037】
請求項5に記載の発明によれば、縁石部分の下部に、歩道側から排水溝に連通する貫通流路を開設したので、歩道側の雨水も排水溝に導入して排水処理することができる。したがって、歩道側の舗装を透水性舗装材で構成し、歩道の勾配を緩やかにしても十分に排水処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における排水性舗装の側溝構造を示しており、(a)はその側面図、(b)はその正面図である。
【図2】第1の実施形態の側溝構造において、舗装アスファルト施工後の状態を示しており、(a)は凹部の底面に急傾斜を持たせない場合の側面図、(b)は凹部の底面に急傾斜を持たせた場合の側面図である。
【図3】第2の実施形態の側溝構造を示しており、(a)は凹部の底面に急傾斜を持たせない場合の側面図、(b)は凹部の底面に急傾斜を持たせた場合の側面図である。
【図4】第3の実施形態の側溝構造を示しており、(a)は凹部の底面に急傾斜を持たせない場合の側面図、(b)は凹部の底面に急傾斜を持たせた場合の側面図である。
【図5】第4の実施形態の側溝構造を示しており、(a)は凹部の底面に急傾斜を持たせない場合の側面図、(b)は凹部の底面に急傾斜を持たせた場合の側面図である。
【図6】第4の実施形態の側溝構造において、(a)は舗装アスファルト施工中の状態を示す側面図、(b)は舗装アスファルト施工後の状態を示す側面図である。
【図7】第5の実施形態の側溝構造を示しており、(a)は凹部をエプロン部分の全幅に亘って形成すると共にアンカー壁部を形成した場合の側面図、(b)は凹部をエプロン部分の排水溝側の一部に形成すると共にアンカー壁部を形成した場合の側面図、(c)は施工後の状態の側面図である。
【図8】縁石部分に貫通流路を開設した第6の実施形態の側溝構造の施工後の状態の側面図である。
【図9】縁石部分に貫通流路を開設するとともに縁石部分の下部に突設した部分に受溝を形成した第7の実施形態の側溝構造の施工後の状態の側面図である。
【符号の説明】
1 L字型ブロック
2 車道
3 歩道
4 エプロン部分
5 縁石部分
6 排水溝
7 普通コンクリート
8 車道側の支持段部
9 歩道側の支持段部
10 凹凸部
11 凸部
12 凹部
13 ポーラスコンクリート
16 リッド
21 非透水性アスファルト
22 透水性アスファルト
23 タックコート
24 不連続部
25 凹欠部
26 不連続部
27 不連続部
28 角材
29 アンカー壁部
30 非透水性下地層
31 防水層
32 排水性舗装材
33,36 貫通流路
34 突出部分
35 受溝

Claims (5)

  1. 排水性舗装の側溝部にL字型のコンクリートブロックを配設し、該L字型ブロックのエプロン部分における縁石部分の立上がりとの境界部に沿って排水溝を形成し、該排水溝の両溝際部に支持段部を形成し、排水溝の上面を覆うリッドを上記支持段部によって支持する排水性舗装の側溝構造において、
    上記L字型ブロックのエプロン部分に、非透水性コンクリートで上記立ち上がりに向けて凹凸部を一体成形すると共に、上記排水溝の車道側溝際部における少なくとも凸部上面を露出させた状態で凹凸部上に透水性舗装材を積層し、露出した非透水性コンクリート製の凸部上面を支持段部としてリッドの車道側縁部を支持することを特徴とする排水性舗装の側溝構造。
  2. 前記L字型ブロックのエプロン部分に形成する凹凸部の凹部底面は、上記エプロン部分上面の水勾配よりも急な角度で前記排水溝へ向けて斜め下方に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の排水性舗装の側溝構造。
  3. 前記透水性舗装材がポーラスコンクリートであって、前記L字型ブロックと共に一体成形されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水性舗装の側溝構造。
  4. 前記透水性舗装材が透水性アスファルトであり、車道の舗装アスファルトの敷設時に施工されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水性舗装の側溝構造。
  5. 縁石部分の下部に、歩道側から排水溝に連通する貫通流路を開設したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の排水性舗装の側溝構造。
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