JP3896016B2 - 車椅子の手動機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車椅子の手動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車椅子は、車輪の外側に装備されたハンドリム(環体)を把持し、このハンドリムを駆動する操作で、車輪を回転する構成である。この構成では、ハンドリムの駆動に力を要すること、ハンドリムの操作の際に車輪に触れることから、手、衣服等が汚れること、等の問題が指摘されている。また力の弱い障害者、老人、病人、他の人等(以下、障害者とする)、汚れを嫌う障害者では、この種のハンドリムを備えた車椅子の使用ができないこと、また抵抗を感じること、等の問題が指摘されている。また前記力の弱い障害者等用の車椅子を、別途に用意する必要があり、不経済であること、保管・取扱い等に難渋すること、等の課題がある。
【0003】
この課題を解決するための一環として、次のような文献がある。文献(1)は、特表平9−505012号の車椅子駆動機および制動装置がある。内容は、車輪とフレームとの間に駆動機を設ける。この駆動機は、フレームの主軸にフレーム延長部を設け、このフレーム延接部に車輪に添接する回転駒(爪)と、この回転駒に下面に設けた車輪に接触する歯(係止片)を作動する把持筒と、この回転駒を作動する把持筒とで構成されており、把持筒の前後操作で、車輪を回転駆動し、力の弱い障害者等でも、操作ができること、又は手、衣服等を汚さず操作できること、等が図れる車椅子の提供を意図する。また文献(2)は、特開平9−108271号の手動式車椅子である。内容は、基端側を車軸に枢着した揺動杆と、この揺動杆の自由端側に設けた固定レバー及び駆動レバーを設け、駆動レバーには後輪の外周面に接触する前・後押圧部を有する押圧部材を設け、押圧部材の前端部に常に下方へ付勢する圧縮バネとを装備した手漕ぎ駆動する構成であり、握力の弱い身体障害者等でも容易に手漕ぎ駆動操作できる手動式車椅子を提供することにある。また文献(3)は、実開平7−12125号の車椅子の駆動操縦装置である。内容は、車椅子の車軸に枢着した手動操作する駆動レバーと、この駆動レバーに設けた車輪に接触するカム盤を有する摩擦プレートとで構成されており、使用者の握力が弱くても操縦することができること、また制動時において、手の皮膚を損傷する恐れのない手動車椅子の駆動操縦装置を提供することにある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記文献(1)〜(3)は、把持筒、駆動レバーの操作で、車輪を回転駆動し、力の弱い障害者等でも、操作ができること、又は手、衣服等を汚さず操作できること、等が図れる車椅子の提供を意図する。しかし、把持筒、駆動レバーの操作は、前進走行を行なう走行方向への操作(前進操作とする)をした後、次の前進操作をして走行を行なうには、把持筒、駆動レバーを、最初の状態に復帰する必要がある(復帰操作とする)。そして、この復帰操作は、把持筒、駆動レバーを持って行なう必要がある。
【0005】
従って、従来のように、前進操作後に、手をハンドリムに沿って元に戻し、ハンドリムを握り直す。この握り直した状態で、前進操作するという、従来から行っていた(馴れた)操作はできないので、戸惑いがある。また把持筒、駆動レバーによる前進操作と復帰操作とを、常に行なうことは、何がしか厄介であり、トラブルの原因となる可能性が高い。
【0006】
また文献(1)〜(3)は、車輪を係止(係止部を介して)しながら、把持筒、駆動レバーの前進・後退操作を利用して、車輪を駆動する構成である。従って、車輪と係止部との直接な繋がりが少なく、この把持筒、駆動レバーの前進・後退操作が確実に、車輪に付与されるとの保証がなく、例えば、確実な走行が期待できない等の如く、思わぬトラブルが発生する虞がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、駆動本体の把持押圧片部を軽く押すことで、この駆動本体(把持押圧下面)の係止片が、確実に車輪に接触係止(圧接)すること、又はこの接触係止により、車輪を確実に回転すること、等を意図する。また駆動体のリターンを、復帰手段で行ない、前進操作のみで、連続駆動(回転)を図ることを意図する。尚、ハンドリムをなくした幅狭の状態を確保して、車幅の幅員を狭くし、狭い箇所の走行と、軽量化、確実な走行等を意図する。またこの請求項1の効果を達成するのに、最適な駆動本体の構造を提供することを意図する。
【0008】
請求項1は、車椅子の主軸に設けたフレームと車輪との間に隙間を形成し、隙間を介して、主軸に基端を枢着した復帰手段を備える駆動体と、駆動体に回転可能に設けた車輪に圧接する把持押圧下面、及び搭乗者が把持する把持押圧片部を備えてなる駆動本体と、駆動本体の把持押圧下面に設けた係止片とで構成した車椅子の手動機構であって、
駆動本体は、駆動体に枢着する枢着片部と、把持押圧片部と、把持押圧下面とで構成し、把持押圧片部は、枢着片部の枢着を支点として回転し、把持押圧下面が前記車輪の外周面に圧接すること、又は当該把持押圧片部の前進移行で、駆動体が主軸を支点として回転するとともに、駆動体とフレームとの間に設けた復帰手段を緊張可能としたことを特徴とする車椅子の手動機構である。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の使用の一例を説明する。車椅子に乗った搭乗者は、駆動装置の駆動本体を手で軽く握り、把持押圧片部を軽く押圧する。この押圧により、板バネが圧縮されるとともに、これと略同時に、把持押圧片部は、枢着片部を支点として下がり、把持押圧下面に設けた係止片が、車輪に圧接される。この状態において、駆動本体を前進方向に移動することで、車輪が前進方向に回転する。この駆動本体の前進方向への移動に伴って、駆動体は、主軸を支点として前進方向に傾斜し、同時に復帰手段(バネ等の弾性体)が引張られる。このような状態が続いて、駆動本体が、略90°回転した状態に移動した時が終端であり、所謂、前進操作が終了する。この前進操作が終了した段階で、復帰(後退)操作となる。この後退操作は、駆動本体に対する押圧を開放すると、板バネの復帰と、係止片に対す車輪への押圧・係止が解除されるとともに、復帰手段に対する規制が解除される。この解除を介して復帰手段の自己復帰及び駆動体は主軸を支点として復帰する。この両復帰で、駆動本体及び駆動体は、最初の状態に戻る。その後は、前記の前進・復帰操作の繰り返しにより、車椅子は、前進する。
【0014】
尚、車椅子の後退は、前記前進移行の逆の操作で可能であり、必要により行なうが、本発明では、主として、前進走行を主眼とする。
【0015】
【実施例】
本発明の好ましい一例を説明する。
【0016】
1は車椅子で、この車椅子1は、シート20、手摺り21、又は足載せ台22、主軸23、手押用ハンドル24等を備えたフレーム2と、このフレーム2の主軸23の両端23a、23bに、後述する駆動体を枢着するための隙間Aを形成して設けられる車輪3と、前記主軸23(必要により在来のナット44)に遊嵌されたブッシュ40を介して前記隙間Aに基端41が支持された駆動体4と、この駆動体4の自由端43に設けた前記車輪3を回転する手により把持可能な構成の駆動本体5と、前記駆動体4の復帰を司るこの駆動体4とフレーム2との間に設けた復帰手段6(引きバネ等の弾性体)とを主構成とする。尚、前記隙間Aに駆動体4を設ける構成を採用して、従来の車椅子(図示せず)の既製幅に押さえること、又は軽量化等を図る。そして、本発明の手動機構は、既製の車椅子(図示せず)に殆ど改良を加えることなく取付できることが特徴の一つである。
【0017】
前記の駆動本体5の好ましい一例を説明すると、駆動本体5の枢着片部50は、前記駆動体4の自由端43(車輪3の外周縁の達する寸法)に枢着されており、当該駆動本体5の可動を可能とする。また駆動本体5の把持押圧片部51は、曲面肩部51aと内面握り部51bを備えている。この曲面肩部51aは、確実な握りと、又は手による容易な押圧ができる構成であり、また内面握り部51bは、確実な握りが図れる構成となっている。そして、把持押圧下面51cには弾性体52(板バネ)が設けられており、この把持押圧下面51cと車輪3とをフリー状態として、走行、停止等の状態において、把持押圧片部51、車輪3の損傷をなくすこと、又は手押用ハンドル24による走行等の容易化を図る。また前記の押圧に抗して把持押圧片部51の下端が車輪3に接触する構成となっている。この把持押圧片部51の下部は、車輪3の外周面と相似形としてあり、この下面に係止片53を設ける。この係止片53は車輪3の外周面に圧接(接触係止)されるので、車輪3を確実に回転できる。
【0018】
また前記駆動体4の復帰を司るこの駆動体4とフレーム2との間に設けた復帰手段6の好ましい一例を説明すると、引きバネを、フレーム2に設けた既設の取付け部材45の孔45aと、駆動体4の孔4aとの間に懸架する。従って、この引きバネは、駆動体4の前進方向への傾斜(回転)で引張られ、また駆動体4の後退方向への傾斜(回転)で復元する構成となっており、例えば、把持押圧片部51の開放で、この駆動体4が自然に復帰する。これにより、操作の容易性、労力の軽減化、又は迅速・確実な走行等を意図する。この取付け部材45は駆動体4のストッパー(緩衝ウレタン付き)を兼ねる。
【0019】
図中7はブレーキを示す。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の発明は、車椅子の主軸に設けたフレームと車輪との間に隙間を形成し、隙間を介して、主軸に基端を枢着した復帰手段を備える駆動体と、駆動体に回転可能に設けた車輪に圧接する把持押圧下面、及び搭乗者が把持する把持押圧片部を備えてなる駆動本体と、駆動本体の把持押圧下面に設けた係止片とで構成した車椅子の手動機構であって、
駆動本体は、駆動体に枢着する枢着片部と、把持押圧片部と、把持押圧下面とで構成し、把持押圧片部は、枢着片部の枢着を支点として回転し、把持押圧下面が前記車輪の外周面に圧接すること、又は当該把持押圧片部の前進移行で、駆動体が主軸を支点として回転するとともに、駆動体とフレームとの間に設けた復帰手段を緊張可能としたことを特徴とする車椅子の手動機構である。従って、駆動本体の把持押圧片部を軽く押すことで、この駆動本体の係止片が、確実に車輪に接触係止されること、又はこの接触係止により、車輪を確実に回転できること、等の特徴がある。また駆動体のリターンを、復帰手段で行ない、前進操作のみで、連続駆動が図れる特徴がある。尚、ハンドリムをなくした幅狭の状態を確保して、車幅の幅員を狭くし、狭い箇所の走行と、軽量化、確実な走行等が図れる実益がある。またこの請求項1の効果を達成するのに、最適な駆動本体の構造を提供できる。
【0021】
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体の側面図
【図2】 フレーム、車輪及び主軸並びに駆動装置との関係を説明する模式図
【図3】 図2の要部の拡大図
【図4】 図2の平面図
【図5】 車輪と把持押圧片部及び板バネとの関係を説明する模式図で、(イ)は板バネが開放されている状態、(ロ)は板バネが押圧された状態を示す。
【図6】 把持押圧下面の係止片を示す拡大背面図
【図7】 フレーム、復帰手段及び駆動体との関係を示す拡大斜視図
【符号の説明】
1 車椅子
2 フレーム
20 シート
21 手摺り
22 足載せ台
23 主軸
23a 端
23b 端
24 手押用ハンドル
3 車輪
4 駆動体
4a 孔
40 ブッシュ
41 基端
43 自由端
44 ナット
45 取付け部材
45a 孔
5 駆動本体
50 枢着片部
51 把持押圧片部
51a 曲面肩部
51b 内面握り部
51c 把持押圧下面
52 板バネ
53 係止片
6 復帰手段
7 ブレーキ
A 隙間

Claims (1)

  1. 車椅子の主軸に設けたフレームと車輪との間に隙間を形成し、この隙間を介して、前記主軸にその基端を枢着した復帰手段を備える駆動体と、前記駆動体に回転可能に設けた前記車輪に圧接する把持押圧下面、及び搭乗者が把持する把持押圧片部を備えてなる駆動本体と、上記駆動本体の把持押圧下面に設けた係止片とで構成した車椅子の手動機構であって、
    上記駆動本体は、駆動体に枢着する枢着片部と、把持押圧片部と、把持押圧下面とで構成し、前記把持押圧片部は、前記枢着片部の枢着を支点として回転し、前記把持押圧下面が前記車輪の外周面に圧接すること、又は当該把持押圧片部の前進移行で、前記駆動体が主軸を支点として回転するとともに、当該駆動体とフレームとの間に設けた復帰手段を緊張可能としたことを特徴とする車椅子の手動機構。
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