JP2008125670A - 車椅子の駆動機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】車椅子の駆動機構を配備された駆動本体の把持係止孔及び把持解放孔により、車椅子の前進又は後退、旋回操向を可能とする車椅子の駆動機構を提供する。
【解決手段】車椅子1の主軸23の基端41を枢着した駆動体4と、車輪3に圧接する把持押圧下面及び把持押圧片部並びに把持押圧下面に設けた係止片とで形成される駆動本体5と、駆動本体5の基端に駆動体4を枢着し、駆動本体5の自由端に、駆動本体への圧接及び/又は解放を可能とした把持係止孔又は把持解放孔を穿設し、フレーム2に着脱可能に装着したストッパー部材30で、駆動本体5の操作による係止片の移動で、前記車輪3を回転可能とする構成にした車椅子の駆動機構。
【選択図】図1
【解決手段】車椅子1の主軸23の基端41を枢着した駆動体4と、車輪3に圧接する把持押圧下面及び把持押圧片部並びに把持押圧下面に設けた係止片とで形成される駆動本体5と、駆動本体5の基端に駆動体4を枢着し、駆動本体5の自由端に、駆動本体への圧接及び/又は解放を可能とした把持係止孔又は把持解放孔を穿設し、フレーム2に着脱可能に装着したストッパー部材30で、駆動本体5の操作による係止片の移動で、前記車輪3を回転可能とする構成にした車椅子の駆動機構。
【選択図】図1
Description
車椅子の駆動機構に関する。
従来、車椅子は、車輪の外側に装備されたハンドリム(環体)を把持し、このハンドリムを駆動する操作で、車輪を回転させ、車椅子を前進又は後退、旋回操向させる構成である。この構成では、ハンドリムの駆動に力を要すること、ハンドリムの操作の際に車輪に触れることから、手、衣服等が汚れること、等の問題が指摘されている。また力の弱い障害者、老人、病人、等(以下、障害者とする)、汚れを嫌う者では、この種のハンドリムを備えた車椅子の使用ができないこと、また抵抗を感じること、等の問題が指摘されている。また、長距離の渡る走行や勾配のきつい坂道等での走行、悪路での走行においては、掌及びリムとの間に滑り及び/又は摩擦熱による擦り切れ等の怪我等の支障をきたすため、前記力の弱い障害者等用の車椅子を、別途に用意する必要、専用の掌を保護するための手袋等の保護具が必要となり、不経済であること、保管・取扱い等に難渋すること、等の課題がある。
この課題を解決するための一環として、次のような文献があるので下記に説明する。
まず、文献(1)は、特表平9−505012号の「車椅子駆動機および制動装置」がある。内容は、車輪とフレームとの間に駆動機を設ける。この駆動機は、フレームの主軸にフレーム延長部を設け、このフレーム延接部に車輪に添接する回転駒(爪)と、この回転駒に下面に設けた車輪に接触する歯(係止片)を作動する把持筒と、この回転駒を作動する把持筒とで構成であり、把持筒の前後操作で、車輪を回転駆動し、力の弱い障害者等でも、操作ができること、又は手、衣服等を汚さず操作できること、等が図れる車椅子の提供を意図する。
次に、文献(2)は、実用新案登録第3108225号の「車椅子駆動装置」である。内容は、駆動用のパッドをグリップより踏面へ圧接し、駆動輪と共に反復回動して、駆動輪の操作を行い、車体両側に駆動輪を軸支した車軸に止桿の基端側を枢支し、同自由端側に操作桿を伸縮摺動自在に嵌設して、グリップの押圧を開放し、戻しバネを張架及び/又は伸縮により、車椅子を回転可動する構成であり、ハンドリムと掌との、滑り摩擦に伴う掌の損傷を防止し、長距離等の強力な駆動力を要求する移動方法においても、対応できる車椅子を提供することにある。
また文献(3)は、実開平7−12125号の車椅子の駆動操縦装置である。内容は、車椅子の車軸に枢着した手動操作する駆動レバーと、この駆動レバーに設けた車輪に接触するカム盤を有する摩擦プレートとで構成されており、使用者の握力が弱くても操縦することができること、また制動時において、手の皮膚を損傷する恐れのない手動車椅子の駆動操縦装置を提供することにある。
特表平9−505012号
実用新案登録第3108225号
実開平7−12125号
しかし、文献(1)は、把持筒の前後操作であるが、この構成であると停止時において、この操作に不安があること、また回転駒(爪)と、この回転駒に下面に設けた車輪に接触する歯(係止片)には、この接触係止を行うには、手間であると考えられる。
さらに、文献(2)は、駆動用のパッドを、グリップを介して踏面へ圧接で行うため、この操作が困難であること、また、前進又は後退、旋回操向の際に、この駆動用パッドが回転するため、掌及びリムとの間に滑り及び/又は摩擦熱による擦り切れ等の怪我等の支障をきたすと考えられる。また、この際に、別途に用意する必要、専用の掌を保護するための手袋等の保護具が必要となる。さらに、(3)は、(2)と同様な問題があると考えられる。
そして、上記のような状況を鑑み、本発明者も車椅子に関する発明を開示しているが、本発明は、これら従来の問題点を解消して、新規性、進歩性を具備した操作性が容易で安全な車椅子の駆動機構を提案している。
(1) 車輪の外側に装備されたハンドリム(環体)を把持することにより、ハンドリムを
駆動する操作で、車輪を回転させ、車椅子を前進又は後退、旋回操向させるので、ハンドリムの駆動に力を要さず、このハンドリムの操作の際に車輪に触れることから、手、衣服等が汚れずに、車椅子の前進又は後退、旋回操向を意図する。
(2)障害者等のハンドリムを備えた車椅子の使用ができないこと、また抵抗を感じない、長距離の渡る走行や勾配のきつい坂道等での走行、悪路での走行においては、掌及びリムとの間に滑り及び/又は摩擦熱による擦り切れ等の怪我等の支障をきたすため、障害者等用の車椅子を、別途に用意する必要、専用の掌を保護するための手袋等の保護具が必要とせず、車椅子の前進又は後退、旋回操向を意図する。
(3)既存の車椅子に対しても、着脱自在に取付け又は取外しが行えるので、車椅子全てに於いて本発明を対応できるため、資源の有効利用が図れて、前述の効果を生ずることを意図する。
(1) 車輪の外側に装備されたハンドリム(環体)を把持することにより、ハンドリムを
駆動する操作で、車輪を回転させ、車椅子を前進又は後退、旋回操向させるので、ハンドリムの駆動に力を要さず、このハンドリムの操作の際に車輪に触れることから、手、衣服等が汚れずに、車椅子の前進又は後退、旋回操向を意図する。
(2)障害者等のハンドリムを備えた車椅子の使用ができないこと、また抵抗を感じない、長距離の渡る走行や勾配のきつい坂道等での走行、悪路での走行においては、掌及びリムとの間に滑り及び/又は摩擦熱による擦り切れ等の怪我等の支障をきたすため、障害者等用の車椅子を、別途に用意する必要、専用の掌を保護するための手袋等の保護具が必要とせず、車椅子の前進又は後退、旋回操向を意図する。
(3)既存の車椅子に対しても、着脱自在に取付け又は取外しが行えるので、車椅子全てに於いて本発明を対応できるため、資源の有効利用が図れて、前述の効果を生ずることを意図する。
つまり、本発明において、本発明者が強調したい箇所は、先願の特開2003−275254「車椅子の手動機構」の発明をさらに発展しており、その一例を説明すると、この先願において、駆動本体は、駆動体の一方端に枢着され、この下面には、係止片が設けられている。この駆動体を、掌を介して、押し圧力を加えることで、この駆動体の下面にある係止片にも圧力が加えられる(加圧)状態にすることにより、この係止片の下面部にある車輪に確実に係止される。この係止片の係止により、車輪を確実に回転させる。
この反対の操作として、係止片から圧力を解放する(解放)状態にすることにより、係止片の下面部にある車輪との係止を解放する。この係止片の解放により、車輪を確実に停止させる。また、この駆動体には、フレームとの間において、復帰手段を取り付ける。この復帰手段は、バネ等の弾性体部材等が使用されており、前記フレームと駆動体を架け渡す。つまり、車輪が前進方向に回転した場合に復帰手段は引張られる(緊張)状態となる。この引張られる状態は、駆動本体が、略90°回転した状態で終端のため、前進操作が終了する。そこで、今度は、後退操作となる。この後退操作は、駆動本体に対して、加圧状態から解放状態となり、復帰手段が復帰し、駆動体が車輪の車軸を支点として復帰する。この復帰により、車椅子は、最初の状態に戻る。その後は、前記の前進操作、後退操作を繰り返し行うため、省略する。
このような構造及び操作による車椅子が回転(前進又は後退、旋回操向)又は停止するという非常に車輪の駆動を行うには有益及び簡易な構造及び操作である。この構造及び操作を一層簡略化し、容易な操作を図るために、以下の構成とする。本発明においても、同様な構造を採用し、この構造に加えて、駆動本体の自由端に、2種類の孔(把持係止孔又は把持解放孔)を穿設してあるので、この2種類の孔の一方に車椅子のフレームに取外し自由に装着されたストッパー部材を挿入することで、車椅子の前進又は後退、旋回操向又は停止を容易に行うことができる構造となる。さらに、フレームに落下防止部材を配置することにより、ブレーキ操作を簡略することができ、緊急時等の搭乗者が所望する時宜において、確実に車椅子の停止を図ることができる。
前述したように、この構造及び操作を採用することにより、車椅子の前進又は後退、旋回操向の操作においては、全体の構造を簡略化してあるので、車椅子に搭乗する障害者等も、容易に扱える構造及び操作となり、車椅子の使用に違和感なく搭乗できること、長距離の渡る走行や勾配のきつい坂道等での走行、悪路での走行においても、搭乗者の負担が軽減されることを意図している。これらの構造及び操作を採用することで、本発明は、前述の効果と併せて、達せることができると考えられる。
請求項1の発明は、前述の(1)〜(5)の目的を達成するに最適な車椅子の駆動機構を配備された駆動本体の把持係止孔及び把持解放孔により、車椅子の前進又は後退、旋回操向を意図する。
請求項1は、フレームに支持される車輪と、この車輪を備えた車椅子の主軸に、その基端を枢着した駆動体と、この駆動体に可動可能に配備した車輪に圧接する把持押圧下面及び搭乗者が把持する把持押圧片部及び把持押圧下面に設けた係止片とで形成される駆動本体とでなる車椅子の駆動機構であって、
この駆動本体の基端に前記駆動体を枢着し、この駆動本体の自由端に、駆動本体への圧接及び/又は解放を可能とした把持係止孔又は把持解放孔を穿設し、前記フレームに着脱可能に装着したストッパー部材を介して、この駆動本体の操作による係止片の移動で、前記車輪を回転可能とする構成にした車椅子の駆動機構である。
この駆動本体の基端に前記駆動体を枢着し、この駆動本体の自由端に、駆動本体への圧接及び/又は解放を可能とした把持係止孔又は把持解放孔を穿設し、前記フレームに着脱可能に装着したストッパー部材を介して、この駆動本体の操作による係止片の移動で、前記車輪を回転可能とする構成にした車椅子の駆動機構である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な車椅子の前進又は後退、旋回操向を司る把持係止孔及び把持解放孔を配備した駆動本体を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1の駆動本体であって、
この駆動本体の自由端側には、上辺部が偏円してあり、この偏円の一辺に把持係止孔を穿設してあり、この把持係止孔の下方は、前記ストッパー部材を支持する略半円状の爪部を有し、この爪部の下方には、把持解放孔が穿設され、この把持係止孔又は把持解放孔のいずれかを、前記ストッパー部材で支持する構成にした車椅子の駆動機構である。
この駆動本体の自由端側には、上辺部が偏円してあり、この偏円の一辺に把持係止孔を穿設してあり、この把持係止孔の下方は、前記ストッパー部材を支持する略半円状の爪部を有し、この爪部の下方には、把持解放孔が穿設され、この把持係止孔又は把持解放孔のいずれかを、前記ストッパー部材で支持する構成にした車椅子の駆動機構である。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な弾性体に配備することを提供することを意図する。
請求項3は、請求項1の駆動本体であって、
この車輪から離間するバネ等の弾性体を付設する構成にした車椅子の駆動機構である。
この車輪から離間するバネ等の弾性体を付設する構成にした車椅子の駆動機構である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な落下防止部材を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1のフレームであって、
この駆動本体の可動幅を地面に接触しないように、落下防止部材をフレームに取付ける構成にした車椅子の駆動機構である。
この駆動本体の可動幅を地面に接触しないように、落下防止部材をフレームに取付ける構成にした車椅子の駆動機構である。
請求項1の発明は、フレームに支持される車輪と、車輪を備えた車椅子の主軸に、基端を枢着した駆動体と、駆動体に可動可能に配備した車輪に圧接する把持押圧下面及び搭乗者が把持する把持押圧片部及び把持押圧下面に設けた係止片とで形成される駆動本体とでなる車椅子の駆動機構であって、駆動本体の基端に前記駆動体を枢着し、駆動本体の自由端に、駆動本体への圧接及び/又は解放を可能とした把持係止孔又は把持解放孔を穿設し、フレームに着脱可能に装着したストッパー部材を介して、駆動本体の操作による係止片の移動で、前記車輪を回転可能とする構成にした車椅子の駆動機構である。
従って、請求項1は、(1)車輪の外側に装備されたハンドリム(環体)を把持することにより、ハンドリムを駆動する操作で、車輪を回転させ、車椅子を前進又は後退、旋回操向させるので、ハンドリムの駆動に力を要さず、このハンドリムの操作の際に車輪に触れることから、手、衣服等が汚れずに、車椅子の前進又は後退、旋回操向ができる等の特徴を有する。(2)障害者等のハンドリムを備えた車椅子の使用ができないこと、また抵抗を感じない、長距離の渡る走行や勾配のきつい坂道等での走行、悪路での走行においては、掌及びリムとの間に滑り及び/又は摩擦熱による擦り切れ等の怪我等の支障をきたすため、障害者等用の車椅子を、別途に用意する必要、専用の掌を保護するための手袋等の保護具が必要とせず、車椅子の前進又は後退、旋回操向ができる等の特徴を有する。(3)既存の車椅子に対しても、着脱自在に取付け又は取外しが行えるので、車椅子全てにおいて本発明を対応できるため、資源の有効利用が図れて、前述の効果を生ずることをできる等の特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1の駆動本体であって、駆動本体の自由端側には、上辺部が偏円してあり、偏円の一辺に把持係止孔を穿設してあり、把持係止孔の下方は、ストッパー部材を支持する略半円状の爪部を有し、爪部の下方には、把持解放孔が穿設され、把持係止孔又は把持解放孔のいずれかを、ストッパー部材で支持する構成にした車椅子の駆動機構である。
従って、請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な車椅子の前進又は後退、旋回操向を司る把持係止孔及び把持解放孔を配備した駆動本体を提供できる等の特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1の駆動本体であって、車輪から離間するバネ等の弾性体を付設する構成にした車椅子の駆動機構である。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な弾性体に配備することを提供できる等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1のフレームであって、駆動本体の可動幅を地面に接触しないように、落下防止部材をフレームに取付ける構成にした車椅子の駆動機構である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な落下防止部材を提供できる等の特徴を有する。
以下、本発明の実施の態様(形態)を説明する。
図面の説明をすると、図1は本発明の車椅子の圧接(接触係止)状態を示した全体の側面図、図2は図1の要部の拡大図、図3は本発明の車椅子の解放状態を示した全体の側面図、図4は図3の要部の拡大図、図5は駆動本体の拡大正面図である。
1は、車椅子であり、この車椅子1は、シート20、手摺り21、足載せ台22、主軸23、手押し用ハンドル24等を配備したフレーム2と、この主軸23の両端に駆動体4を枢着するための隙間を形成して設けられる車輪3と、前記主軸23に遊嵌されたブッシュを介して前記隙間に基端41が軸支された駆動体4と、この駆動体4の自由端43に設けた前記車輪3を回転させるために掌を介して把持する駆動本体5と、この駆動本体5の圧接又は開放を調整する前記フレーム2に着脱可能に装着されたストッパー部材30により構成されている。なお、図示しないが、この車椅子には、泥よけも配備されている。
なお、この隙間を駆動体4に形成する構成を採用して、従来の車椅子1の既存幅に抑えること、さらに、既存の車椅子1に関しても、取付けが簡易であり、障害者でも容易に取付けができることができ、有益であると考えられる。
そして、この駆動本体5の一例を説明する。この駆動本体5の基端における枢着片部50には、前記主軸23を基端側とする駆動体4の自由端43(車輪3の外周縁の達する寸法)に枢着されており、当該駆動本体5の可動を可能とする。つまり、車輪3が回転運動を行うと、駆動体4もこれに併動し、その駆動体4に枢着されている駆動本体5をこの車輪3の主軸23を中心として、回転運動を行う。
さらに、この駆動本体5の把持押圧片部51は、曲面肩部51a及び内面握り部51bとで構成されている。この曲面肩部51aは、この駆動本体5への確実な握りと、掌による容易な押圧ができる構成であり、また同様に、内面握り部51bは、掌で抱持することにより、確実な握りが図れる。
この曲面肩部51aには、車輪3への圧接又は解放(接触係止又は接触解放)を司る役割を果たす把持係止孔52又は把持解放孔54が穿設されている。この把持係止孔52は、駆動本体5の自由端には、手押しハンドル24の方に向けて、上辺部が偏円してあり、この偏円の一辺に把持係止孔52が穿設されている。この把持係止孔52は、ストッパー部材30を支持するため、ストッパー部材30と同様な大きさ、形状と考えられる。そして、この把持係止孔52の下方には、前記ストッパー部材30を支持するために、略半円状の爪部53を有し、この爪部53の下方には、把持解放孔54が穿設されている。なお、係止孔52又は把持解放孔54は、ストッパー部材30を支持できる形状であるならば、円状、方形状、多角形状等限定されない。
また、駆動本体5に爪部と同様の形状をした板材(図示しない)等を螺子及び/又はボルト等で固定することにより、この爪部53の上方に位置する把持係止孔52又は把持解放孔54をストッパー部材30の形状、大きさにおいて、変更することができ、部品の有効利用が図れ、経済発展に寄与する。
そして、フレーム2に装着されたストッパー部材30をこの把持係止孔52に係止し、支持することにより、駆動本体5を車輪3から圧接状態になり、車椅子1を停止することができる。この把持係止孔52は、車輪3の圧接を司る役割を果たすならば、駆動本体5の位置において、限定されない。
そして、この把持解放孔54には、ストッパー部材30を支持することにより、駆動本体5を車輪3から解放状態になり、車椅子1を前進又は後退、旋回操向することができる。ストッパー部材30は、フレーム2の前記把持係止孔52及び把持解放孔54を支持するために最適な箇所が望ましく、車輪3の外周縁とフレーム2が直交する箇所等が考えられる。なお、このストッパー部材30は、螺子31及びナット32等で固定する。
この螺子31を切断する前のボルトで固定することにより、この螺子31の材料費が安くなり、この駆動本体5を取り付ける際のコストダウンが図れる。さらに、この螺子31及びナット32以外の固定手段で固定することもできる。
そして、把持押圧片部51の下端部に位置する把持押圧下面51cには弾性体(板バネ、線バネ)が介在されており、この把持押圧下面51c及び車輪3を開放状態として、前進走行、後退走行、旋回操向等の状態において、把持押圧片部51及び車輪3の損傷をなくすこと、又は手押用ハンドル24による走行等の容易化を図る。また前記の押圧に抗して把持押圧下面51cの下端が車輪3に接触する構成となっている。この把持押圧片部51cは、車輪3の外周面と相似形であり、この下面に係止片(図示しない)を設ける。この係止片(図示しない)は車椅子1の走行時等において、車輪3の外周面に圧接(接触係止)されるので、車輪3を確実に回転する。
次に、車椅子1の前進操行、後進操行、旋回操向等の動きを下記に説明する。
車椅子1に乗った搭乗者は、駆動装置の駆動本体5を掌で軽く握り、把持押圧片部51を軽く押圧する。そして、フレーム2に装着されたストッパー部材30は、把持係止孔52の支持された状態から、開放される。そして、この駆動本体5は、この押圧により、把持押圧下面51cの弾性体が圧縮されるとともに、これと略同時に、把持押圧片部51は、枢着片部50を支点として車軸23側に上がり、把持押圧下面51cに設けた係止片が、車輪3に解放される。このストッパー部材30を把持解放孔54で支持する状態において、車輪3は、駆動本体5から解放状態を図るため、前進操行、後進操行、旋回操向等の動きを考えられる。
なお、この車椅子1の前進操向又は後退操向が終了した段階で、前記操向への復帰操作となる。この駆動本体5の前進操向又は後退操向への移動に伴って、駆動体4は、主軸23を支点として前進操向又は後退操向に傾斜する。この状態において、ストッパー部材30から駆動本体5は、完全に開放状態であるので、この駆動本体5を把持解放孔54から解放するように、下方に下げ、車輪3を後方に回転させることにより、把持係止孔52で支持することになり、車輪3に圧接され、車輪3が回転しない停止状態になる。なお、駆動本体5に対する押圧を開放すると、弾性体の復帰と、係止片に対す車輪3への圧接(接触係止)が解除される。この解除を介して、駆動体4は主軸23を支点として復帰する。この復帰で、駆動本体5及び駆動体4は、最初の状態に戻る。その後は、前記の前進又は後退・復帰操作の繰り返しにより、車椅子1は、前進操向又は後退操向を行われる。
さらに、この駆動体4は、車輪3の前進操向、後退操向への略90°回転した状態に移動した時が終端であり、この駆動体4の可動幅である。そして、この可動幅は、フレーム2に取付けられた落下防止部材10を介して行われる。この落下防止部材10は、駆動本体5が、駆動体4に枢着されているので、駆動体4が、前進又は後退により、回転する際において、この駆動本体5に落下防止部材10が当接し、所定の位置で停止する。この駆動体4が、地面に落下することを防止する。
尚、車椅子1の旋回操向は、前進移行、後退移行の操作と同様とする。
1 車椅子
2 フレーム
10 落下防止部材
20 シート
21 手摺り
22 足載せ台
23 主軸
24 手押しハンドル
3 車輪
4 駆動体
41 基端
43 自由端
5 駆動本体
50 枢着片部
51 把持押圧片部
51a 曲面肩部
51b 内面握り部
52 把持係止孔
53 爪部
54 把持解放孔
30 ストッパー部材
31 螺子
32 ナット
2 フレーム
10 落下防止部材
20 シート
21 手摺り
22 足載せ台
23 主軸
24 手押しハンドル
3 車輪
4 駆動体
41 基端
43 自由端
5 駆動本体
50 枢着片部
51 把持押圧片部
51a 曲面肩部
51b 内面握り部
52 把持係止孔
53 爪部
54 把持解放孔
30 ストッパー部材
31 螺子
32 ナット
Claims (4)
- フレームに支持される車輪と、この車輪を備えた車椅子の主軸に、その基端を枢着した駆動体と、この駆動体に可動可能に配備した車輪に圧接する把持押圧下面及び搭乗者が把持する把持押圧片部及び把持押圧下面に設けた係止片とで形成される駆動本体とでなる車椅子の駆動機構であって、
この駆動本体の基端に前記駆動体を枢着し、この駆動本体の自由端に、駆動本体への圧接及び/又は解放を可能とした把持係止孔又は把持解放孔を穿設し、前記フレームに着脱可能に装着したストッパー部材を介して、この駆動本体の操作による係止片の移動で、前記車輪を回転可能とする構成にした車椅子の駆動機構。
- 請求項1の駆動本体であって、
この駆動本体の自由端側には、上辺部が偏円してあり、この偏円の一辺に把持係止孔を穿設してあり、この把持係止孔の下方は、前記ストッパー部材を支持する略半円状の爪部を有し、この爪部の下方には、把持解放孔が穿設され、この把持係止孔又は把持解放孔のいずれかを、前記ストッパー部材で支持する構成にした車椅子の駆動機構。
- 請求項1の駆動本体であって、
この車輪から離間するバネ等の弾性体を付設する構成にした車椅子の駆動機構。
- 請求項1のフレームであって、
この駆動本体の可動幅を地面に接触しないように、落下防止部材をフレームに取付ける構成にした車椅子の駆動機構。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006312223A Pending JP2008125670A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 車椅子の駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008125670A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101978844B1 (ko) * | 2018-01-05 | 2019-05-15 | 문현덕 | 휠체어용 브레이크 장치 |
-
2006
- 2006-11-17 JP JP2006312223A patent/JP2008125670A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101978844B1 (ko) * | 2018-01-05 | 2019-05-15 | 문현덕 | 휠체어용 브레이크 장치 |
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