JP3895826B2 - 部材の取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、部材の取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車室内の天井面には成形天井(ルーフヘッドライニング)が貼り付けられており、さらに天井面にはこの成形天井と共にサンバイザ、アシストグリップ(搭乗者のための吊り手具)等も取り付けられている。これらの取付けにおいては、まず成形天井が天井面のインナパネルに仮保持される。仮保持作業では、成形天井の表面側からインナパネル側へ樹脂クリップを差し込み、樹脂クリップの頭部によって成形天井を押さえ込むことによって行われる。その後、アシストグリップ等の取付けがなされる。そのために、インナパネルには取付け孔が開口するとともに、この取付け孔の裏側(アウタパネルと対向する側の面)には予め溶接によってナットが取り付けられている。したがって、ねじをアシストグリップに差し込み、ナットに対して締め込んでやればアシストグリップと共に成形天井が固定されるわけである。
【0003】
また、アシストグリップには大きな荷重が作用することが予想されるため、ナットに対するねじ込みを行うようにしていたが、サンバイザ等では大きな係着力が要求されないものでは、ナットに代えて筒状の樹脂キャップを嵌着しておき、ここにタッピングスクリューを用いて締め込む、といった方式も採られていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いずれの方式を採用するにしても、ねじ締めによって本止めがなされる構造であるため、作業性が悪い。特に、成形天井のようなものでは、上を向いての作業となるため、作業を一層煩わしいものとしていた。
【0004】
本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とするところは被装着部材の取付け作業の円滑化を図ることができる構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1の発明は、ボディ側に穿孔された装着孔に差し込み可能な脚部を有し、その外側面に前記装着孔の孔縁に弾性的に仮係止可能な抜け止め部が形成されたグロメットと、前記ボディに固定すべき被装着部材に形成された取付け孔より大径に形成されて被装着部材を押さえ付け可能な頭部を有するとともに、その頭部の下面には前記取付け孔を介して前記脚部内に挿入可能な差し込み軸部が垂下したピン部材とよりなり、前記差し込み軸部の端部には径方向外方へ係止爪が張り出し形成され、かつこの係止爪は平面視において径方向先端が尖った三角形状をなして形成され、さらに同係止爪における前記差し込み軸部の挿入方向後面には前記差し込み軸部の軸線とほぼ直交する抜け止め面が形成される一方、前記グロメットの脚部には前記ピン部材の差し込み軸部が前記脚部内に差し込まれるときに前記係止爪の軸方向への移動を案内するスリットが高さ方向に沿って切り込まれ、このスリットによって前記脚部全体が開脚方向への撓み変形が可能とされており、また、前記脚部の先端内周面には、このスリットから周方向に沿って除肉されて逃がし面が形成され、前記ピン部材が前記脚部に対して周方向への捻り操作を加えられるときには、前記係止爪の径方向先端が前記逃がし面を押しながら摺接して前記脚部を開脚変形させるようになっており、かつこの逃がし面の上面には前記係止爪の抜け止め面と係止する段部が形成され、さらに前記脚部先端において除肉された部分は前記スリットから周方向へ遠ざかるにつれてその除肉される径方向への深さが徐々に減じられ、さらにまた、この除肉深さが徐々に減じられていった先の端部は径方向への除肉深さが深くなり、前記係止爪の前記抜け止め面との掛かり代を最も大きくした状態で前記係止爪と適合可能な係止凹部とされ、この係止凹部内に前記係止爪が適合するときには、前記脚部はすぼみ方向への多少の戻り変形をしつつも、開脚変形した状態にあって前記抜け止め部を前記装着孔の孔縁に対して本係止させることを特徴とするものである。
【0007】
また請求項2の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記グロメットが、前記被装着部材に対する先付けを可能とする基板を有していることを特徴とするものである。
【0008】
さらに請求項3の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記グロメットが前記被装着部材に一体に形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明によれば、グロメットの脚部をボディの装着孔に差し込むと、抜け止め部が装着孔の孔縁に弾性的に仮係止し、グロメットがボディに対して緩く抜け止めされる。また、被装着部材をボディに対向させた状態で、ピン部材の差し込み軸を取付け孔を介してグロメットの脚部へ挿入する。この場合には、ピン部材の係止爪は脚部の溝部に沿って進入されてゆき、ピン部材の頭部が被装着部材を押さえつける位置まで差し込まれたら、ピン部材を捻り操作する。すると、係止爪は溝部から段部へ移行し、ここに係止する。また、係止爪が段部に沿って移動する間に、脚部が拡開変形するため、抜け止め部が装着孔の孔縁に対して本係止状態となって、グロメットの係着力が強化される。かくして、ピン部材がグロメットに対して抜け止めされる結果、被装着部材がボディに固定される。
【0010】
したがって、請求項1の発明によれば、グロメットをボディ側に取り付けておけば、ピン部材を差し込んだ後のひねり操作だけで被装着部材の取付けを完了させうるため、取付け作業性に優れたものとなる。
【0012】
さらに、請求項2の発明によれば、グロメットは基板によって例えば成形天井等の被装着部材に先付けされるため、被装着部材はボディに仮付けされた後に本止めがなされる。したがって、直接本止めする場合よりも作業性に優れる。
【0013】
更にまた、請求項3の発明によれば、被装着部材にグロメットが一体に形成されるようにしておけば、取扱い部品点数の削減により、部品管理の面で好都合である。
また、請求項4の発明によれば、車両の成形天井の取付け構造として好適なものを提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
−第1実施形態−
図1〜図7は本発明の第1実施形態を示すものであり、図1はこの実施の形態で使用されるピン部材1と、グロメット2を示しており、以下ではこれらによって自動車の成形天井3及びアシストグリップ4(これらが本発明の被装着部材となる)を取り付ける場合を例にとって説明する。
【0015】
まず、ピン部材1から説明すると、ピン部材1は合成樹脂材(例えば、ポリアセタール製のものが好適であるが、金属製であってもよい。)によって一体に形成されている。ピン部材1の上端には円盤状の頭部5が形成されており、アシストグリップ4の取付け孔6より大径に形成されている。また、この頭部5の上面中央にはプラスドライバーの差し込み溝7が凹み形成されている。
【0016】
なお、図3に示すように、アシストグリップ4は取付け孔6周りが一段低くなっており、頭部5が突出しないようになっている。
【0017】
一方、頭部5の下面には同軸で差し込み軸8が形成されており、この実施形態のものでは、差し込み軸8はその頭部5側から先端部側にかけて所定の長さ範囲が水平断面において十字形状をなすように周面が除肉して形成されるが、中間位置では除肉されずにつなぎ部9が形成されている。また、差し込み軸8は取付け孔6及び成形天井3の差し込み孔10に対してそれぞれ遊挿可能であるが、グロメット2の収容孔23に対してはほぼ隙間がない程度の外径に形成されている。さらに、差し込み軸8の先端は円錐形状をなす尖端部11が形成され、差し込み操作の円滑化が図られている。
【0018】
さらにまた、この尖端部11と前記した除肉部分との間には、一対の係止爪12が径方向外方へ張り出し形成されている。両係止爪12はその側縁が尖端部11の傾斜面と連続する傾斜面13を有し、さらにこの傾斜面13は差し込み軸8の軸線と平行に切り落とし面14に連続した後、抜け止め面15へと連続している。この抜け止め面15は差し込み軸8の軸線とほぼ直交しかつ平面視において三角形状をなして形成され、ピン部材1がグロメット2の脚部18へ差し込まれて90゜の捻り操作を加えられたときには、グロメット2の段部16に面当たり状態で引掛かり、係止凹部17に適合した時点で最も深い引掛かり代が得られるようになっている。この点については、グロメット2を説明する際に改めて説明を行う。
【0019】
次に、グロメット2について説明すると、グロメット2もまたピン部材1と同様、合成樹脂材(例えば、ナイロン製)によって形成されている。グロメット2の上面には長方形状の基板19が形成され、接着剤によって成形天井3の裏面に貼り付けられる関係で、充分な長さ寸法が確保されている。また、基板19の下面中央部には円形の脚部18が垂下され、ボディのインナパネル20に穿孔された装着孔21にほぼ隙間なく差し込み可能である。但し、脚部18の先端外周縁は面取り22がされて差し込み操作を円滑に行えるようにしている。また、脚部18の内部はピン部材1の差し込み軸8が挿入される収容孔24となっており、この収容孔は基板の中央に開口し、基板が成形天井3に貼り付けられた状態では、差し込み孔10と収容孔とが同心で連通するようにしてある。
【0020】
脚部18は、その先端から基板19に至るまでスリット24(本発明の溝部に相当する)が高さ方向に沿って切り込まれ、全体として開脚方向へ撓み変形可能な二股状に形成されている。そして、このスリット24は基板19上に開口する収容孔23の入り口にも連通して収容孔23の入り口部分を左右に拡張させている。この拡張された部分は、ピン部材1の両係止爪12に適合した形状であり、両係止爪12をほぼ隙間のない状態で通過させることができ、ここを通過した両係止爪12はその後、両スリット24内に進入することによって、ピン部材1の差し込みが許容されかつその動作が案内される。
【0021】
また、脚部18の内周面にはその先端から上方へ所定高さ範囲分が、周方向に沿って除肉され両係止爪12の角変位を許容する逃がし面25となっている。これによって、逃がし面25より上位側部位との間には段部16が形成される。この段部16は、ピン部材1が図3あるいは図4に示すように、アシストグリップ4を成形天井3と共にインナパネル20上に位置させたときに、ピン部材1の抜け止め面15と高さがほぼ揃うような位置に形成されており、ピン部材1が捻り操作されたときには係止爪12の切り落とし面14が逃がし面25を圧着しながら摺接することで、脚部18を拡開変形させる。また、この実施形態ではピン部材1の捻り操作を円滑にするために、段部16とスリット24との境目の点対称位置(ピン部材1が頭部5が時計方向へ操作される関係で、これに対応する位置)で両係止爪12の移行開始位置となる箇所には係止凹部17への導入部26が形成されている。すなわち、段部16の幅が図5等に示されるように、スリット24側が広くとってある。つまり、逆にスリット24側に隣接する部分では脚部18の内周壁面が最も大きく除肉してあり、ここから除肉される深さを周方向に沿って徐々に減じて行くようにし、これによってスリット24内に位置していた両係止爪12が比較的円滑に段部16側へ移行できるようになる。
【0022】
そして、逃がし面25のうち両スリット24とほぼ直交する位置(ピン部材1がほぼ90゜捻られたときの対応位置)は両係止爪12の形状に合わせて径方向へ凹み、一対の係止凹部17となっている。両係止凹部17は段部16から連続しており、ここは最も段部16の幅、つまり抜け止め面15との掛かり代が最も大きく確保されている。
【0023】
さらに、脚部18の外周面であって前記両スリット24が設けられる位置とは直交した位置に、抜け止め爪27(抜け止め部)が配されている。両抜け止め爪27は脚部18の上部側に開口する窓部の下側開口縁から斜め外向きに突出している。この両抜け止め爪27は内方へ撓み変形可能に形成されており、インナパネル20の装着孔21の孔縁に弾性的に係止可能である。
【0024】
次に、上記のように構成された第1実施形態の作用効果を具体的に説明する。まず、成形天井3のインナパネル20に対する仮止め作業を行う。そのために、成形天井3の裏面側の適所(アシストグリップ4等が取り付けられる箇所)にグロメット2を取り付ける。すなわち、基板19に接着剤を塗布し収容孔23と成形天井3の差し込み孔10が整合するようにしてグロメット2を接着させる。そして、脚部18をインナパネル20の装着孔21に適合させて嵌め入れると、両抜け止め爪27は内側へ撓みつつ装着孔21を通過し、通過後に復帰して装着孔21の孔縁に係止する。但し、成形天井3はこうしたグロメット2による仮止めがなされる他、他の仮止め手段(従来同様の樹脂クリップ)も付設され、これらによって全体の仮止めがなされている。
【0025】
上記のようにして成形天井3の仮止めがなされれば、続いてアシストグリップ4の取付けがなされる。すなわち、アシストグリップ4を成形天井3に当てがい、その取付け孔6を成形天井3の差し込み孔10と整合させ、その状態でピン部材1の差し込み軸8を差し込む。このときには、両係止爪12を収容孔23の基板19側開口に整合させつつ差し込みを行うと、係止爪12は両スリット24に案内されながら軸方向下方へ移動する。そして、ピン部材1の頭部5がアシストグリップ4の表面に突き当たる位置までピン部材1が差し込まれると(図3に示す状態)、前述したように、両係止爪12の抜け止め面15が段部16とほぼ高さが揃った状態にある。
【0026】
次に、プラスドライバーをピン軸の差し込み溝7に差し込んで時計方向(図5等では半時計方向の操作)へ捻り操作すると、両係止爪12はスリット24から段部16側へ移行する。このときには、脚部18の内周面には導入部26が形成されて両係止爪12先端との干渉が小さくしてあるため、この移行動作は比較的円滑になされる。そして、ピン部材1が捻られてゆく過程で、脚部18は係止爪12の切り落とし面14によって押されてそれぞれ拡開変形するが、ピン部材1がほぼ90゜捻られた時点で、両係止爪12は係止凹部17に至り、これによって脚部18は多少すぼみ方向へ復帰するが、捻り操作が加えられる前と比較すれば、拡開された状態にあるため、抜け止め爪27と装着孔21との係着状況がより強化される。したがって、グロメット2がインナパネル20から抜け出る事態は確実に解消される。
【0027】
一方、係止凹部17内では段部16の幅が最も大きく確保されるため、係止爪12の抜け止め面15とは広い面積でもって引掛かり合うことになる。したがって、ピン部材1をそのまま軸方向に抜く力に対しては確実に抗することができ、もってアシストグリップ4を確実に固定することができる。
【0028】
以上のように、本実施形態ではグロメット2に対してピン部材1を差し込んでおけば、後は水平面内で捻りを加えるだけでよいため、従来のような煩わしいねじ締め作業を要しない。したがって、成形天井3のような上を向いての作業を強いられるものの取付けには、特に有意義である。しかも、捻りを加えるだけの簡単な操作でありながら、抜け止め面15と段部16とは大きな引掛かり面をもって係止し合うため、抜け防止効果も極めて大きい。さらに、アシストグリップ4に取り外しの必要が生じた場合でも、ピン部材1を逆方向へ捻って両係止爪12をスリット24の開口位置に復帰させれば、ピン部材1はそのまま引き抜くことができるため、取り外し作業も容易である。
【0029】
−第2実施形態−
図8及び図9は本発明の第2実施形態を示すものである。第2実施形態ではグロメット2をアシストグリップ4に一体に形成することで、部品点数の削減を図ったものである。また、この実施形態では、装着孔21が角孔となっており、これに合わせてグロメット2の脚部18も角筒状に形成されるうよにし、ピン部材1が捻り操作された場合にも、グロメット2(アシストグリップ4)が周り止めされるようにしている。
【0030】
他の構成は、第1実施形態と同様であるため、図面中に同一符合を付すことでその説明は省略する。
【0031】
なお、本発明は種々の変更が可能であり、次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0032】
▲1▼被装着部材は種々のものを選択することができ、実施形態のものに限定されるべきものではない。
【0033】
▲2▼本実施形態では、グロメットを被装着部材に接着する例を示したが、グロメット単体でボディへ取り付けるような形式でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピン部材とグロメットを示す斜視図
【図2】同じく正面図
【図3】ピン部材を捻り操作する前の状態を示す縦断面図
【図4】ピン部材を捻り操作した後の本止め状態を示す縦断面図
【図5】係止爪が溝部に適合している状態を示す横断面図
【図6】ピン部材の捻り操作の途中の状態を示す横断面図
【図7】係止爪が係止凹部に係止した状態を示す横断面図
【図8】第2実施形態に係るグロメットの横断面図
【図9】同じく本止めした状態の縦断面図
【符号の説明】
1…ピン部材
2…グロメット
3…成形天井(被装着部材)
4…アシストグリップ(被装着部材)
5…頭部
6…取付け孔
8…差し込み溝
12…係止爪
16…段部
17…係止凹部
20…インナパネル(ボディ)
21…装着孔
24…スリット
27…抜け止め爪
Claims (4)
- ボディ側に穿孔された装着孔に差し込み可能な脚部を有し、その外側面に前記装着孔の孔縁に弾性的に仮係止可能な抜け止め部が形成されたグロメットと、
前記ボディに固定すべき被装着部材に形成された取付け孔より大径に形成されて被装着部材を押さえ付け可能な頭部を有するとともに、その頭部の下面には前記取付け孔を介して前記脚部内に挿入可能な差し込み軸部が垂下したピン部材とよりなり、
前記差し込み軸部の端部には径方向外方へ係止爪が張り出し形成され、かつこの係止爪は平面視において径方向先端が尖った三角形状をなして形成され、さらに同係止爪における前記差し込み軸部の挿入方向後面には前記差し込み軸部の軸線とほぼ直交する抜け止め面が形成される一方、
前記グロメットの脚部には前記ピン部材の差し込み軸部が前記脚部内に差し込まれるときに前記係止爪の軸方向への移動を案内するスリットが高さ方向に沿って切り込まれ、このスリットによって前記脚部全体が開脚方向への撓み変形が可能とされており、
また、前記脚部の先端内周面には、このスリットから周方向に沿って除肉されて逃がし面が形成され、前記ピン部材が前記脚部に対して周方向への捻り操作を加えられるときには、前記係止爪の径方向先端が前記逃がし面を押しながら摺接して前記脚部を開脚変形させるようになっており、かつこの逃がし面の上面には前記係止爪の抜け止め面と係止する段部が形成され、さらに前記脚部先端において除肉された部分は前記スリットから周方向へ遠ざかるにつれてその除肉される径方向への深さが徐々に減じられ、
さらにまた、この除肉深さが徐々に減じられていった先の端部は径方向への除肉深さが深くなり、前記係止爪の前記抜け止め面との掛かり代を最も大きくした状態で前記係止爪と適合可能な係止凹部とされ、この係止凹部内に前記係止爪が適合するときには、前記脚部はすぼみ方向への多少の戻り変形をしつつも、開脚変形した状態にあって前記抜け止め部を前記装着孔の孔縁に対して本係止させることを特徴とする部材の取付け構造。 - 前記グロメットは、前記被装着部材に対する先付けを可能とする基板を有していることを特徴とする請求項1記載の部材の取付け構造。
- 前記グロメットは、前記被装着部材に一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の部材の取付け構造。
- 前記被装着部材が車両の成形天井であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の部材の取付け構造。
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